櫨先新(帰山)
家族団欒の中で利広の口から各国の報告を聞く。
それで、と鷹揚に利広を促したのは、一家の要、宗王先新だった。
小卓に食器を下げていた手を止めて、手ずから茶を汲んで息子の前に差し出した。
これまた、奏以外ではあまり見られない光景かもしれない。
雁の尚隆と奏の利広は十二の国を歩き回って各地の情報を得る。
単なる風来坊ではなく、それぞれの国の状況を把握する上で、また対処する上で大切な事。
「帰山」でも主役は利広だが、家族の会話を通してそれそれの国の「今」が語られるのが興味深かった。
特に慶と恭がほめられているのを読んで。
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