尚隆(風の海 迷宮の岸)
偽王を選んでしまったと苦しむ泰麒の誤解を解くために、景麒に頼まれ、六太とともにゲスト出演。 以前驍宗と打ち合ったことがあるらしい。
延はといえば、半ば呆れたような、半ば興味深そうな顔つきで泰麒たちを見ていた。
「・・・・・・うるわしき同族愛だな」
「阿呆。お前がやりすぎたんだろーが!この莫迦、すっかり悪玉にひたりやがって」
泰麒はぽかんと三者を見比べた。
景麒の項でも書いたけど、二王三麒の揃い踏みの嬉しさは別として、景麒がわざわざ雁国主従をここに引っ張り出した意味がわからない。
確かに尚隆と驍宗、延麒と泰麒が顔を合わせることはストーリーを進める上で重要な伏線となる。
けれど泰麒が偽王を選んでしまったと告白した時に、ただ一言「ー麒麟は偽りの誓約など、できはしません」ときっぱり答えることではいけなかったのか。
(この言葉は本編では尚隆が「ー麒麟は偽りの誓約など、できはせぬ」と言い切っている)
感動のクライマックスというより泰麒の苦しみをいたずらに長引かせる結果になってしまったように思えるのは私だけだろうか。
太い笑みを浮かべた驍宗に、延もまた慶賀を述べた。
「雁からもお慶びを申しあげる」
「ありがとう存じます」
別の形で雁国主従には顔を出して欲しかったな。
即位の儀に呼ばれもしないのにやって来るとか。
(さすがにそれはあり得ないか、笑)
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