「戦国BASARA」の声優さん(三)

(大友宗麟・立花宗茂・浅井長政・いつき・豊臣秀吉・片倉小十郎・竹中半兵衛・かすが・前田慶次 ・長曾我部元親・今川義元・ザビー)

★杉山紀彰さん(大友宗麟)★
BASARAらしくかなりインパクトの強いビジュアル、声、性格、喋り方と三拍子も四拍子も揃った奇天烈武将の1人ですが、意外と目立たない。
私が苦手で(使いづらくて)あまり使わなかったせいもあるかもしれませんが、むしろ立花宗茂や毛利元就や、出て来てないのにザビー様!を光り輝かせるために登場したとに思えるほど。
宗茂の愛らしさが発揮できるのは宗麟あってこそ、と宗茂ストーリーでしみじみ思ったし、元就のザビザビ賛歌は吹き出しました。
もちろん黒田官兵衛、島津義弘も甘言で釣って?傘下に加える切れ者でもあります。

武器?は金魚鉢が好きでそればかり使っていました。
属性ありとはいえ攻撃力はさほどないのですが、宗麟で普通以外をやることはなかったので十分間に合いました。
こういうキャラってうまく使いこなせたら楽しいんでしょうけどねえ・・・。

そんな宗麟を可愛く?演じているのは杉山紀彰(のりあき)さん。
出演作品も多く、「NARUTO」のサスケで有名な声優さんですが、私は残念ながら見たことないです。
「鋼鉄三国志(趙雲)」は見てましたが、無双趙雲役の小野坂昌也さんが張飛を演じてて、その違和感のすさまじさばかりが印象に残ってて、杉山趙雲の記憶がない、ごめんなさい。
いえ小野坂さんも上手な声優さんなんですけど、どうしても無双の声の印象が強いので、「鋼鉄三国志」や「蒼天航路」などの三国志アニメの声は軒並み駄目でした。

あとちょっと恥ずかしいけど(笑)、一時期ハマった映画「悪魔の毒々ー」シリーズにも出演されてるんですね、懐かしい、いえ恥ずかしい。
もちろんちゃんとした作品も多いですが、気のせいかホラー系が目立つような・・・?
★稲田徹さん(立花宗茂)★
★「武勇、人格共に優れた武人であるがゆえ、ザビー教に傾倒する宗麟の言動に振り回される境遇を惜しまれもするが、主に仕えてこそが武士の道であると、澄んだ心で己の信念と武士の魂を貫き通す。」
公式サイトの紹介文を読んで、あのビジュアルを見て、誰があの可愛くてたまらないツィート立花を想像できたでしょう(笑)。
ザビーかぶれの宗麟と、鬼のように怖い奥に耐えながら、ひたすら大友家に尽くすその健気さ。
でもつい出てしまう弱音本音の心のつぶやき。
無双で同じ稲田徹(てつ)さんが演じている、あの傲岸不遜な呂布を知ってる人には余計衝撃的だったのではないでしょうか。

強さ怖さも凄いんです。
チェーンソー両手にギュインギュイン鳴らしながら、映画「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスばりにどこまでも追いかけて来るし、でも宗麟の踏絵ができなくて躊躇するところは可愛いし。
宴が出てストーリー遊ぶと、その健気さおかしさに、もう笑いが止まりませんでした。

奥の若い頃に似ている鶴姫に折鶴作ってあげたり、攻撃はえげつないですが、優しいんですよね。
奥への手紙や、実写の情景や、もう最初に見た時は、転げまわって笑いました。
奥は出て来るべきじゃないですね。
出るなら大人になった鶴姫のように可愛くて優しいのに、宗茂に対しては鬼のように厳しい方が、女宗茂みたいな奥より怖さが引き立ちそうです。

一番好きな心のつぶやきは、「今日も一日がんばろ、何だかんだでがんばろ」。
仕事がきつい時とか疲れた時、私も心でつぶやいています。
宗茂さんのキャラを思い出すと、なんとなく笑いたくて元気になります。
ありがとう、宗茂さん。

戦国最強の一角を担う立花宗茂と、三国最強の孤高の呂布、どちらも気持ちよく演じてくれるのは、前述の通り稲田徹さん。
「犬夜叉」の満天だったので、比較的早く覚えた声優さんですが、満天の間抜けなイメージが強くて、その後呂布が登場した時はびっくりしました。
その後霧骨で「犬夜叉」に再び登場、他にも「蒼天航路」や「Blood+」で見ましたが、呂布を超えるキャラではなかったと思います。
宗茂こそが呂布と強さも双璧、キャラでも双璧で強烈でした。

宗茂の心のつぶやきもっともっと聞きたいから、早く新作作って欲しいです。
★辻谷耕史さん(浅井長政)★
★浅井長政は辻谷耕史さん、その妻お市は能登麻美子さん。
「犬夜叉」で言うなら弥勒とりんが夫婦になったというところでしょうか。
ところがBASARA長政は真夏の正午の炎天下、影もできない酷暑のような暑苦しさで、お市ときたら草木も眠る丑三つ時、柳の下から何かが出そうな陰鬱さ、この凄まじいアンバランスが特徴です。
辻谷さんといえば弥勒、「BLOOD+」のソロモンと、腹に一物抱えた常識人みたいな役ばかり見てきたので、正直BASARA長政はもったいないなあと思ってました。
長政はもっとエキセントリックな声の声優さんにお任せして、辻谷さんにはもっと色っぽさをアピールして欲しかったというか(笑)。
なにしろ「戦国BASARA2」での初登場時には、ただの煩い変な人、でしたから。
ところが「戦国BASARA2英雄外伝(HEROES)」になって長政とお市にストーリーが付いて、印象が大きく変わりました。
ただ煩いだけじゃない、長政シナリオでお市に見せる優しさや、お市シナリオのお市に殺戮を唆す死霊ボイスなど、うん、やっぱり辻谷さんじゃなきゃって方向転換です。
特に「貴様、無断で倒れるとは何事だ!」に爆笑でした。
コンプリートワークスで、兜を脱ぐと実は美形だったことが判明、長政だけじゃなくBASARAキャラはみんなそうですが、ウエストの細さがうらやましいです。
「無言即殺」が口癖の、とにかく煩い長政と地獄少女閻魔あいもどきの陰気な妻お市のその後が気になります。
辻谷さんで印象が強いのは前記した弥勒とソロモンですが、他にも出演作品は多く、ナレーション、吹き替え作品もたくさんあります。
「らんま1/2」では石田彰さんと乱馬の友達だったことに後で気がつきました。
私は声優さんのブログやサイトはあまり見ないんですが、辻谷さんの「辻谷さんのサイト」だけは「犬夜叉のつぼ八」がおもしろくて通ってました。
裏話や他の声優さんの話題もおもしろくて楽しかったです(つぼ八は終了ししてます)。
★川上とも子さん(いつき)★
★「戦国BASARA」シリーズにも女性武将は多いですが、全員大好き、私としては珍しいことです。
妖艶系もアイドル系もキャラが立ってて媚びてない感じが素敵です。
いつきも「天真爛漫」そのものの元気な女の子。
「いつき」の名前は「一揆」から取ったのだそうですが、子供は風の子、びっくりするほど薄着で雪の中を駆け回ります。
ザビーとの絡みも楽しくて(笑)。
いつきを演じる川上さんは、やはり「元気」なイメージの声優さんです。
私が初めて川上さんの声を聞いたのは「犬夜叉」映画「時代を越える想い」の玻璃ですが、この時はほとんど印象に残りませんでした。
その後が「十二国記」の蘭玉です。
原作のイメージだともう少しおとなしめな感じだったのですが、アニメではやたら元気な普通の子。
その普通らしさの中に強さや悲しさや優しさが秘められていて、その悲劇的な最後と共に陽子の心の中にいつまでも生き続けることができたのかも。
他に「ヒカルの碁」の進藤ヒカルが有名だとか。
「戦国BASARA2英雄外伝(HEROES)」でも目一杯はじけて欲しいキャラの一人です。

★いつきのシナリオ楽しみにしてたんですが、今回はなくて残念。逆にお市の悲惨な運命に巻き込まれる形になってしまいましたね。子供なのに意外に相手の本質を鋭く見抜く目の持ち主。政宗が遊びに来るシナリオとか、まつとの後日談みたいなほのぼのシナリオに期待です。

★川上さんは2011年6月9日に残念ながら亡くなってしまいました。
元気なキャラのイメージが強かった川上さん、本当に残念です。
ご冥福をお祈りします。
★置鮎龍太郎さん(豊臣秀吉)★
★従来の秀吉像(小柄、ひょうきん、人情家など)と対極の秀吉を作ってみたら大変、織田信長と被っちゃった。
これはまずいだろうと修正したら、出来上がったのは中途半端な悪党だった、みたいな感じです。

前田慶次と対立する立場にするために「ねねを殺した」と設定されてますが、まさか直接手をかけたわけではないでしょう。
たとえばねねの村が野盗に襲われてるのに、出世のための戦に参加してて見殺しにした、とかそんなところだと思います。

いくらなんでも直接手にかけるような人間に、天下の軍師竹中半兵衛ともあろうものが心酔するとは思えませんから。
その辺の経緯が曖昧なために、どうも秀吉の覇王としての強い意志と半兵衛の心酔ぶりがピンと来ないです。

もしかしたら「戦国BASARA3」への伏線となってるのかもしれませんが、そんなもったいぶった作り方は戦国BASARAには似合わないと思います。
結局ねねの犠牲の上に成り立つ秀吉の求める天下(しかも個人の欲ではないと言う)が見えて来ず、共感しにくい。

秀吉と半兵衛の「二人の世界」に誰も入っていけないというか。
それが狙いなのかもしれませんが、信長や信玄のような魅力を感じないのもまた事実。
これはもう3を待つしかありませんね。

結局まつが言い放つ、「あなたさまは大きな子どもです。」が一番BASARA秀吉を的確に表現していると思います。
巨大になっても強くなっても「猿」のイメージから抜け出せないのが気の毒と言えば気の毒ですけど(^_^;)。

半兵衛の頭を掴んで片足で華麗に?くるくる回る姿が早く見たくて、専用アイテム一番先に取りました、たしか。
半兵衛、文句も言わずに掴まれてます。
「何するんだ、秀吉ぃ〜。」とか石田彰さんの声で聞きたかったな(笑)。

豪快な秀吉を演じていらっしゃるのは置鮎龍太郎さん。
以前スカパーで「地獄先生ぬ〜べ〜」をたまたま見ておもしろかったので、その後何度か見ました。
主人公のぬーべーこと鵺野鳴介、私はずっと神谷明さんだと思ってましたが置鮎さんだったんですね、びっくりしました。

ぬーべーとBASARA秀吉ではだいぶイメージが違いますね。
他にも「テニスの王子様」や「SLUM DUNK」など出演作品の多い声優さんです。

ちなみに「オフィシャルコンプリートワークス2」の置鮎さんがお気に入り台詞として「退かぬ!こびぬ!」をあげられていましたが、あれって「北斗の拳」の聖帝サウザーの台詞なんだそうです。

ってことは置鮎さんがサウザー役だったのかな?って思ったら、それは違ってサウザー役は銀河万丈さんでした。

★BASARAと無双が被りまくりの声優陣!
遂に置鮎さんもコーエー無双に登場です。
しかも「無双OROCHI」の全身鱗の大蛇(おろち)人間遠呂智と「戦国無双2 猛将伝」より三味線抱えた凄絶男、長曾我部元親と立て続け。
遠呂智は何考えてるんだかよくわからないキャラでしたが、使えるようになって、みんなが「遠呂智め!遠呂智の奴!」って悪口放題なのに文句も言わず黙々と闘っているのがなんとなく哀れでした。
義元とおもしろ問答とか三成と陰険漫才とかやって欲しかったです(笑)。
元親は見た目は張コウ、中身はクール、三味線抱えて走る姿はちょっぴりお茶目、馬に乗って箱蹴りしても届かないのがご愛嬌、得意は水芸って変り種でしたが、声は「凄絶に」かっこ良かったです。

★秀吉がいかにして今の力を築き上げたのか、特に慶次やねねを巡る関係が明らかにされましたが、どうも消化不良でした。詳しくはプレイ日記に書きましたが、あんな形で覇王を目指しても結局は砂上の楼閣では?と思ってしまいました。信長との双璧として作られた秀吉でしたが、むしろ慶次シナリオ1章で見られた気弱なキャラにした方がおもしろかったのでは?と思いました。信長に対するにはやはり松永久秀くらい徹底しないと。
★森川智之さん(片倉小十郎)★
★片倉小十郎、またの名を「片倉小姑(こじゅうと)」、独眼竜伊達政宗の右目、時には過保護な子守として常に政宗の側に侍り、政宗に命を懸ける渋いおじさん?おにいさん?
熱い政宗にクールな小十郎の組み合わせは、ちょうど「デビル・メイ・クライ」シリーズのダンテとバージルを髣髴させますね。
小十郎の武器もバージルと同じタイプの日本刀だし。

「小十郎」の名前は片倉家当主が代々受け継いだ通称で、BASARAに登場する小十郎は初代景綱ですが、私は思いっきり勘違いしていて彼が真田幸村の娘阿梅と結婚したのだと思ってました。
阿梅と結婚したのは2代目重長(重綱)でした、あ〜ややこしい。

普段の冷めた語り口と激した時の使い分けが最高にかっこいい小十郎を演じているのは、お馴染み森川智之さん。
「金田一少年の事件簿」でしょ?「犬夜叉」でしょ?「真・三国無双3」でしょ?「BLOOD+」でしょ?「デビル・メイ・クライ」でしょ?とうちのサイトのコンテンツほとんど全て網羅する声優さん。

これで「十二国記」にも登場してくれたら完璧なのですが(笑)。
品があって深みがあって色っぽい「ワル」を演じたら右に出る人はいないと思います。
アニメのダンテはどんな感じなんでしょうね。

戦国BASARA2英雄外伝(HEROES)」ではプレイヤー武将として登場です。
使い勝手も気になりますが、どんなストーリーになるかが楽しみです。 ★ 小十郎のストーリーはとてもオーソドックス、技もスタイルも全てオーソドックスでかっこいいけどそれ以上でもそれ以下でもないって感じでした。これはやっぱり相性でしょうね。私はクールな奥州コンビよりも暑苦しい虎親子が好きかもです。でも私の周りはみんな小十郎に、特にあの挑発に燃えまくってます(笑)。
★石田彰さん(竹中半兵衛)★
★石田三成が「戦国無双」のツンデレ王子なら、「戦国BASARA」のツンデレ代表は彼、竹中半兵衛に間違いないでしょう。
鞭のようにしなる関節剣を自由自在に使いこなし、その色白の肌と水もしたたる美青年っぷり、秀吉への盲目的な信頼がBASARA半兵衛の特徴ですが、秀吉の項でも書いたとおり、秀吉の天下取りへの野望に中途半端な意味づけがなされているために、そんな秀吉に惚れ込む半兵衛の態度がピンとこないです。
むしろ人間ブルドーザーのように何もかも踏み潰しながら天下へ猪突猛進する秀吉の無条件の強さに惚れたとした方がまだ納得できるのでは?
秀吉に妙な優しさや苦しさをくっつけたことで、結局他人(前田慶次など)にはわからない2人だけの世界を築きあげてしまったのだと思います。
それを納得しろと迫る方が無理な話で。

プレイヤーキャラとしては使いやすい武将ではありませんでしたが、万国旗や紙ふぶきをなびかせながらかっこつけてる半兵衛がおもしろかったので出没率は高かったです。
あと秀吉に頭つかまれてぐるぐる回ってるのも(笑)。
「文句の一つも言ってやれば?」なんて突っ込みながら遊んでました。

「沈黙の半兵衛」なのに実によく喋る半兵衛を演じるのは石田彰さん。
BLOOD+の声優さん」にも書きましたが、なにかと縁のあるというか、見かけることの多い声優さんです。
まず声優さんに興味を持ったばかりの頃、いきなり「犬夜叉」にうつけな信長(織田ではない)で登場。
キャラがあまりにおもしろくて、またおいしい役どころで印象が強かったです。
その後「十二国記」でやはり麗しの放浪人「犬狼真君」ではその人気ゆえか、オリジナルの場面がばんばん登場、神獣麒麟の浴びた水を集めて歩く「麒麟水コレクター」などというありがたくもないニックネームも頂戴します。
そして「BLOOD+」では特別強いわけではないけれど、強い使命感に燃えて翼手と戦う、やはり薄幸の美青年ジョエルを好演。
美青年キャラといえば、私はどうしても辻谷耕史さん、松野太紀さん、石田彰さんが思い浮かびます。

でも同じ美青年でも辻谷さんだと色っぽい(あるいはしたたかな)美青年、松野さんは繊細な美青年のイメージですが、石田さんは複雑な、影のある美青年のイメージが強いです。
ご本人はどんななのかな?

そんな石田さん、「金田一少年の事件簿」にも出演されてました。
「出雲神話殺人事件」の「右艮(うこん)真一」役で、こちらもどこかミステリアスな美青年でした(左近と山田真一さんの合体みたいな名前ですね)。
そして「名探偵コナン」の「白馬探」も有名ですね。
「白馬」ですよ、王子様ですよ(#^.^#)。
よそのお宅にお邪魔した時、コナンのDVD見てて、いきなり石田さんの声が聞こえてきてぐりっと振り向き、「あの、なにか・・・?」と突っ込まれたことがあります。
マウスプロモーションの公式サイト覗いたら、石田さんはレオナルド・ディカプリオやジョニー・デップの吹き替えもされてるんですね。
ジョニー・デップが「エルム街の悪夢」に出てることに驚きました。
ジョニー・デップは「エルム街の悪夢」がデビュー作なのだそうです。
見てたけど全然気付きませんでした。

★風魔小太郎、佐助、かすがと対当に闘うのには驚きました。ボスキャラなので当然ですが。半兵衛のストーリーではなく、適当に振り分けられた感じで特に印象に残る場面はありませんでしたね。もう少し秀吉との過去が掘り下げられるかと期待していたので残念です。石田彰さんの新しい台詞ももっと聞きたかったです。
★桑谷夏子さん(かすが)★
★上杉謙信に仕える美しき忍び、かすがは最初謙信暗殺の命を受け、謙信の元に忍び入ります。
しかし謙信の「美しさ」に一目惚れ?謙信に仕えることになるという設定です。

これは池波正太郎著「忍びの風」をモチーフとして作られたんじゃないかなあと思います。
主役の一人、忍びの於蝶は高遠攻め(織田信長が武田信玄亡き後武田を滅ぼすために息子勝頼を攻めた戦い)の際、信長の長男信忠を暗殺しようとしますが、信忠の美貌と動じない勇猛さに一目惚れ、そのまま恋に落ちていきます。

本能寺の変で信忠が信長と共に死んだ後、復讐のために明智光秀が捕らわれるきっかけを作るなど、ストーリーにも大きく関わっていくヒロインです。
かすがのムービーで木の上で敵情視察するシーンがありましたが、於蝶に限らず、池波小説でも女忍びがよくやってました。

初めてかすがで遊んだ時、後から見ると上体をかなり前に倒した走り方で、ぽっこり盛り上がって微動だにしないお尻がもの凄く怖かったです。
しかも大ダメージを受けた時の悲鳴が胸に突き刺さるというか耳に痛過ぎて、かすがはとにかくダメージを受けないように気を使って遊びました。
遊ぶのに一番疲れたキャラです、へろへろになりました。

2では録り直したんですね、気にならなくなりました。
1の危なさを感じるほど謙信一筋タイプから、2で自分の立場、謙信の気持ちに気づき、佐助にも少し目を向けるようになっています、その匙加減がいい感じです。

「戦国BASARA」では織田信長&濃姫、浅井長政&お市、前田利家&まつなどのカップルが登場しますが、描写はどうあれ心の底では愛し合ってる雰囲気が伝わってきて好きです。
でもかすがの場合はどんなラブラブEDでも、どこか「ご褒美」感が抜けないのが可哀そう。

謙信の気持ちはただひたすらに信玄を向いてて、かすが自身も気づいており、信玄にむき出しの敵意をぶつける台詞もありました。
オフィシャルコンプリートワークスのよもやま話では、謙信が信玄を想ってるって設定もあるらしいです。

謙信が中性的な(男性か女性かわからないような)イメージなのはそのせいなんですね。
1ではちょっと引いてたかすがですが、2で可愛く感じるようになりました。

演じる桑谷夏子さんは「犬夜叉」でナマズ妖怪に惚れ込まれ、池に引きずり込まれそうになる天然ボケのお嬢さん志麻でした。
悪気ないとはいえ、弥勒と珊瑚の仲を引っかきまわしてくれちゃいました(笑)。
他には「シスター・プリンセス」の可憐、サンデー関係では「美鳥の日々」の岩崎紅子などの出演作品があるそうです。

★今回は佐助とのコンビが冴えましたね、喧嘩するほど仲がいいってか(笑)。でも風魔小太郎ストーリーの最終章、先に佐助を倒すと佐助のために怒りを爆発させるんですが、倒される時には「謙信さま〜」。佐助があまりに不憫でした。かすがにとって佐助は、謙信とは別の意味で分かり合える大切な存在だと思うんですが。小太郎外伝のエンディングで佐助とかすがを残し、燃え盛る山を目指して飛んでいく黒と白のつがいの鳥が哀しいものがありました。
★森田成一さん(前田慶次)★
★満を持しての前田慶次登場です。
森田さんの声は「真・三国無双4」の龐徳しか知らなかったので、あまりの違いにびっくり。
原画の慶次はかっこいい感じですが、ゲームの慶次は可愛いです。

大ブレイクだろうなあと思っていたら、意外や意外、最新(集計期間:7月27日〜8月3日)の人気投票では1位政宗、2位幸村、3位元親、4位小十郎に次いでの5位でした。
私は1位幸村、2位慶次でしょうかね、好きです、慶次。

「戦国無双」版とは違い、こちらの慶次は「花の慶次」をモチーフにしたんでしょうね。
ビジュアル的にも性格もまんまです。
叔父の利家はだいぶ違いますが(笑)。

でも今回びっくりしたのが、「花の慶次」を描かれたのが原哲夫氏なのですが、「北斗の拳」と同じ人でした!
「見ればわかるだろう。」とか言われそうですが、気づきませんでした、全然(汗)。
ちなみに原先生は「SAKON(左近)-戦国風雲録-」という作品も描かれているそうです。
読んでみたいです。

★遊んでみたら→
悔しくなるほどいきなり5万7千ヒットを達成、私の一押し幸村を軽く越えてしまいました。
(私は幸村は烈火がメインなので、あまりコンボがつながらないんです。)
突き系の固有技がない(のか?)ので、鉄柱兵とかハンマー兵は苦手です。
(「押しの一手」はなぜか狙った相手に当たらない。)

それにしても秀吉との確執、利家の初恋の相手がねねという設定はびっくりしました。
秀吉がねねを殺すというのもどうもね。
「戦国BASARA3」にねねが新武将として出てくる伏線なのかもしれないです。

慶次は遊んでいても楽しいですが、慶次ステージがもうおもしろくて。
自由合戦では遊ぶステージがほとんど決まってますが、「京都けんか祭」は出没度高いです。
長い台詞よりも「おうよ(直江が笑える戦)」とか「やりい!(アイテム入手時)」みたいな単発台詞にときめきます。

ちなみに幸村や慶次と同じ高さの高台や丘があるところ(浅井ステージや関ヶ原や)の真下に立って、ほら貝吹きが視界に入るようにしとくと、湧き出た兵がみな目の前に落ちてきます。
兵が尽きるまでほら貝吹きを巻き込むことなく倒せるので稼げます、小判。 それにしてもアイテム高すぎです(T_T)。

★歴史上の前田慶次
前田慶次はあまり資料が残っておらず、謎の多い人物とされています。
利家とは母が利家の兄と結婚したことから親戚関係に。
本来ならば慶次が前田家を継ぐはずでしたが、信長の意向で利家が家督を継ぐことに。
ゲーム上は仲のいい利家と慶次ですが、実際はいろいろと確執があったようで、慶次が利家を水風呂に浸けてしまう水風呂事件は有名です。
文武に優れ、風流を愛する「婆沙羅者」の一人ですが、この水風呂事件の時すでに40代、BASARAではかなり若いですが、政宗より20歳以上年上なので、設定としては無双の方が近いかも。
無双でもBASARAでも直江兼続との交流が見られますが、豊臣秀吉の朝鮮出兵後、京都で出会ったとされています。

★ 慶次と秀吉の過去が明らかにされる外伝。1章のいたずらシナリオが楽しかったです。っていうか謙信は何歳設定なのでしょう。慶次や秀吉がはるか年下に見えましたが。もっとすごいいたずらでも良かったかも(笑)。
★塩屋浩三さん(今川義元・ザビー)★
★戦国時代のおじゃる丸、今川義元はデフォルメもここに極まれりって感じでしょうか。
やっぱり「戦国BASARA2」でもプレイヤーキャラにはなりませんでした。
BASARA2の「公式サイト」の敵武将紹介にも未だ登場せず。
もしBASARA義元がプレイヤーキャラになったら無双の二喬や無双三成みたいな感じになるんでしょうか、想像するだに怖いです・・・。

ザビーはオリキャラですが、妙なインパクトがあってすごく好き(笑)。

特にムービーやいつきとのかけ合いがおもしろいです。 ものすごく足が遅いんですが、許チョよりストレスたまらないのは遠距離攻撃ができるからでしょうか。

配下の「ザビーを愛し隊」の皆さんもいい味出してて、「ザビー城攻略戦」はけっこう遊びました。
関係ないけどBASARA2のテーマ曲はテンション下がるなあ、妙におしゃれでBASARAらしさがないというか、熱唱びわいらないかもしれないです、今回は。
西川さんが良すぎましたね。

声はザビーと一緒で塩屋浩三さん、義元よりはザビーに近い感じの声優さんです。
有名どころのアニメに名前あり役でたくさん出れおられますが、残念ながら見たことないのばかり(機動戦士ガンダムSEED、ONE PIECEなど)。
唯一「金田一少年の事件簿」から「仏蘭西銀貨殺人事件(鍵谷善司)」は知ってました。

一(はじめ)の幼馴染のトップモデルがふとしたことから殺人を犯してしまい、というストーリーで塩谷さんはファッションショーのスタッフの一人でした。

★歴史上の今川義元
肥満で馬に乗れなかったとか鉄漿つけてたとか、桶狭間の戦いでのあまりの負けっぷりに情けなさばかりが強調される義元ですが、これらは後になって語られたものが多く、その外交と内政の才は信長ですら一目置くほどのものでした。
桶狭間の戦いも、元はと言えば義元が尾張に侵攻してきたことから始まったもので、その死の時の奮戦振りもめざましく、決して腑抜けな大名ではなかったことが伺えます。

今川方の油断が招いた大敗でしたが、相手があの戦国三大覇者の一人、信長であったことで、こうして戦国時代を舞台にしたゲームには必ず登場する悲劇の将ならぬ喜劇の将として成立してしまいました。
義元は武田信虎(信玄の父)の娘と結婚したそうです。

★懐かしのジュリアナ東京を髣髴とさせる義元の固有技やBASARA技、最高でした。この義元であの織田信長を倒すのですから「妙な」爽快感が(笑)。でもやっぱり無双義元の愛らしさにはかないません。「蹴鞠ってたも?(#^.^#)」。

★前回は首尾良く毛利元就と島津義久を入信させたザビー、今回の狙いはお市と長政ですか。意外に人の良い長政にはらはらしたり、ころっと騙されそうなお市にドキドキしたり、でもやっぱりシナリオ欲しいですよね〜。
★石野竜三さん(長曾我部元親)★
★「戦国BASARA」で何に驚いたって「公式サイト」の「武将人気投票ランキング」で3位に入ってたこと。
確かに元親って顔良しキャラ良し声良しと幸村や政宗とは違った意味で三拍子揃ったかっこいい武将ですよね。
でもこれほど人気があるとは思ってませんでした、すごいです。

私はビジュアルより先に石野さんの声にハマりました。
最初に原画を見た時は子供の頃読んだ「宝島」の海賊ジョン・シルバーをモデルにしたのかな?と思いました。
船に乗って舵握ってるし、髪型が「ピーターパン」の海賊フックがかぶってる帽子と似てるし、たしかシルバーはオウム飼ってたような気がします。

とにかくハスキーボイスが素敵な石野さん、荒っぽくがんがん来る中、突然「安心しろ、死んだら海に流してやっから」などとささやかれた日には一瞬心臓が止まってしまいます(#^.^#)。
もうひとつ死ぬ時の「鬼はやられるさだめ、か?は、はは…」にもドキドキさせられました。

コンプリートワークスに原画に登場する(元親の肩に乗っかってる)オウムが元親登場ステージ(四国上陸戦)のどっかにいると書いてあったので探してみました。
元親がラスボスとして登場するとマップの上部が囲まれてそこから出られなくなるんですが、そこはちょうど2本の角がある鬼の顔みたいな形になっています。

その一番奥角の間、ちょうど真ん中辺にオウムがいます。
元親登場シーンのムービーにも後にちゃんといますね、オウム。
ただし攻撃しても微動だにしません。
これだったらオウムを元親の肩にアクセサリー感覚で置いといても良かったんじゃないですかね(笑)。

元親の家紋は七つ片喰紋のかたばみは黄色い小さな花を咲かす草ですが、繁殖力が旺盛なことから子孫繁栄の象徴とされています。
司馬氏には元親の子盛親を描いた「戦雲の夢」もあり、現在の大河ドラマ「功名が辻」へとつながっていく司馬氏の名作です。

兄貴と慕われる元親を演じておられる石野さんの声はアニメ「十二国記」の勇前で聞いたことがあります(東の海神 西の滄海)。
尚隆が民を守るために洪水よけに積ませた土嚢を民のために起ったはずの斡由が崩そうとした、非力な民であっても闘う勇前、出番はわずかですがとても印象の強いキャラでした。

★遊んでみたら→
滅多に当たらないとはいえヒュンヒュン飛んで来る砲撃が怖いので、スタートと同時に富嶽に直行するのがセオリー(笑)。
すると田舎もん田舎もん野郎共野郎共と連呼されて爆笑してしまいます。
鉄砲系が多いので幸村と濃姫以外はあまり遊ばないステージでした。
BASARA2ではプレイヤー武将となるので今から楽しみです。
公式サイトでは毛利元就の高松城ステージにいましたね。
「無事に渡りつけよ、あの世への旅は長いぜ。」、早く聞きたいです(^^♪。
武器は変わらないようですが、オリジナルの攻撃になるようです。
今のところ「十飛(とび)」のみ紹介されています。

★元親ドキドキ台詞集★ 「鬼ヶ島に鬼てのは、この俺よ!長曾我部元親よ!」
「鬼の棲む島へようこそ!歓迎しよう」(相手は誰もが桃太郎?)
「死ぬんじゃねえぞ、生きて帰って来い!」(仲間にはとても優しい)
「やっぱ俺、戦いってやつが好きだわ」(無邪気に言っちゃうところがすごいです。)
「田舎もんが、何があるかも知らねえでよぉ!」(って信長も田舎者?ザビーも田舎者・・・?)

ちなみに元親の台詞の中に出てくる「一領具足」とは農業を行う傍ら、常にそばに武器や具足を用意しておき、いつでも戦闘に向かう準備ができている、いわゆる半農半武士とでも言うのでしょうか、そういった人々のことを指します。

当然のことながら戦のない時は農業に従事しているので一般的な武士とは別の扱いとなります。
具足とは兜、鎧など身体につける武具のこと。

★歴史上の長曾我部元親
「英雄豪傑が各地に輩出し、互いに覇をきそいあった戦国の世、四国土佐の片田舎に野望に燃えた若者がいた。
 その名は長曾我部元親。」

「夏草の賦(ふ)」の裏表紙に書かれてある解説ですが、この言葉が元親の全てを物語っています。
当時「鬼国」と言われた土佐から天下を目指し、織田信長にも屈せず四国統一に後一歩のところまで迫りますが、豊臣秀吉の前に遂に屈します。
秀吉の元で九州島津の討伐に参加、戦史に残る激戦の末、辛くも生き延びるものの最愛の息子信親を失いました。
信親の「信」の字は信長との外交のため信長よりもらったもの、他にも一領具足や「長宗我部元親百箇条」と呼ばれる掟書を残すなど、戦争にも知略にも優れた名将でした。
四国高知が領土なだけに優れた水軍も持っていました。

子供の頃「姫若子」と呼ばれるほど色白で大人しい少年だった元親、「夏草〜」では元親に「おれは少年のころ、何度も女に化(な)りかわりたいとおもった。
女ならば戦場にゆかなくともよい。
そう思い暮らしているおれを人が姫若子とよんだのもむりはなかった」

ゲーム上での元親の敵将を田舎者呼ばわり、鬼ヶ島の鬼退治、一領具足など全て実際の元親を周到にデフォルメしたものであることがわかります。
また元親の妻は明智光秀の家臣の娘で、光秀を通して信長と元親の間につながりができました。

★元親シナリオは本多忠勝との戦いが2度もあるので一番苦戦しました。使いにくいので2のデータでもほとんど育ってないし。1章では忠勝2階も復活するし(涙)。最後は笑いましたね。元親が天下取るわけにはいかないし。譲らないわけにはいかないし。ちょっと無理があるシナリオだったかな?って思いました。

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