犬夜叉考察 10
コミック34巻感想
毎週サンデー1話ごとに読んで、その感想は書いてきているが、通して読むとまた 違ったおもしろさを感じるのはなぜだろう。
このもっと小さくて紙質のいい本の中に、「犬夜叉」だけが凝縮しているからだろう か。
1週間ほど前から33巻を読み返してスタンバって、また初めて読むようなドキドキ 感。

まず表紙がいいね。
白童子くんの色っぽさと、後の犬夜叉かごめのほのぼのカット(しかも私服)。
「小さな幸せ」のスカーフ犬夜叉になにあげてんの?犬用ビスケット?(笑)
2人の表情が本当に柔らかくて、眺めているだけで胸が暖かくなるような素敵な絵。

岳山人や取り憑かれ七宝もいいなあとページをめくっていくと、そうだ、いきなり巨 大ナメクジだ・・・。
きっとカラーにしたら綺麗なんだろうな、クリーム色?白童子乗ってるし犬夜叉踏ん でるし、かごめ動じないし、と改めて鳥肌。
その前に、心を見透かされるわけにはいかない琥珀と、琥珀の心を見抜けない珊瑚の 悲しい戦いが始まるが、どうにもこうにも
「法師さま、吸っといて。」に笑ってしまう。
その時の弥勒の表情もなにげに笑える。

ナメクジ退治の凛々しいかごめの「的が大きいからね」の台詞もすごく好き。
七宝の「思うツボ」発言にもくすっと笑ってしまう。
このさりげなさがいいんだよなあ。

次は鼠を吸いまくりの弥勒。
鼠の大群に襲われる琥珀、琥珀を守ろうとする珊瑚、珊瑚を守ろうとする雲母と弥勒 と次々に襲われていく。
ほっぺかじられて、痕が残らなければいいけどね、と心配してたら傷が消えるのけっ こう早かった。これが若さか(笑)。

結局厨子鼠の結界を解いたのは桔梗の破魔の矢、壊したのは犬夜叉の鉄砕牙。
この辺は原作でもかなりの迫力なので、アニメが楽しみ。

「人の心」ゆえ琥珀への想いとその残虐な行いの間で苦しむ珊瑚。
「苦しむな」とは言わず、その心をそのまま受け入れる弥勒の優しさがたまらなく嬉 しい。

桔梗と犬夜叉の「挨拶」にかごめは揺れるが、桔梗は犬夜叉と常に一緒にいるかごめ に対して感情を出さない。
私がかごめとは別の意味で桔梗が好きなのはこの部分。
大人だなあと思う。
進行上の都合といえないこともないけれど(笑)、今の桔梗は決して一緒にいて欲し いとすがらない。

かごめの持って生まれた善性、まぶしい心にも憧れるけれど、やはり地獄で苦しみ抜 いて蘇った女(ひと)の強さ、健気さにのめり込んでしまう自分を感じる。
ここで楓がちょっぴり登場してくれた後、「休息 その2」ともいえる「小さな幸 せ」。
かごめのクラスメートが(北条くんはいなかった、笑)、犬夜叉に会う佳作で、お掃 除犬夜叉の可愛い姿も必見。

そういえばアニメでも「弥勒の師匠 最後の宴」でがんばってたな。
たまの休みに日曜大工にいそしむ働き者の亭主って風情でどっちも好き。
ただ、最初にサンデーで読んだ時は、そんなに印象に残らなかったというより、なん か怒ってたような気がする。
かごめが「らしくない」と思ったのではなかったろうか。

でも今読み返すと、「かごめの普通の女の子」なんだ、という実感がわいた。
もちろん「俗っぽい」というのとは違う、完全無欠の女の子じゃないんだって気づか せてくれたっていう意味。

次の宿り蛹もストーリーに絡みながらも、サイドストーリー的なお話で、これはただ ただおかしいだけ。
最近で番の少なかった七宝の面目躍如といったところ?
その宿り蛹に再び桔梗が絡み、奈落が絡み、岳山人と出会いと話は一気にシリアス モード。
この第9話の「不妖璧」が、19回ワールドホビーフェアに出たクリアファイルにも 使われ、webサンデーで壁紙として配布されている絵。(もちろん私も使用中)

とても素敵なんだけど、ただひとつ「鋼牙がいない。」
一番大きな不満です(涙)

山岳人から不妖璧(玉です、笑)の話を聞き、妖気のかけらをもらい、話は急展開。
桔梗と奈落の再会、桔梗と琥珀の出会い、神楽と琥珀の結託、またまた珊瑚に間の悪 いところを見られてしまった琥珀、琥珀の秘密を知りながら、相も変わらず言葉の足 りない桔梗。(笑)

ここで珊瑚に琥珀のことを話してやれば、少なくとも次に会った時、琥珀を取り返し て自分のそばに置いて守ることができるのでは?
四魂のかけらを埋めたのが奈落とはいえ、離れていてそんなに都合よくかけらを抜い たり入れたりできるとは思えないのだが。
桔梗って案外損な役回りかも・・・。

最後の最後に鋼牙登場、魄登場。
ここでもかごめのヤキモチが出るが、あまりしょっちゅうは止めて欲しいな、と思っ たことがたった一つの不満だった。
「小さな幸せ」の後だし、やはり客観的に見て犬夜叉に関して恵まれているのはかご めだと思う。
かごめは犬夜叉が桔梗を好きだと思っているのかもしれないが、やはりいつもかごめ のそばに犬夜叉を沿わせる桔梗の想いをもう少し思いやって欲しいと思う。
鋼牙と魄については次巻にて。

すでに感想書いてるので、短くなると思っていたが、けっこう長かった。
 (2004年2月19日の日記) 
2月の終わりに
2月はあっという間に終わってしまいました。
きのうでアニメの感想も追いついて、なんとなく一仕事やり遂げたような気がしま す。
でもアニマックスで再放送が始まったら、また最初から感想書き始めるかもしれない ?私です。

何度も書いてるように、ほとんど毎日1話ずつ見てるのですが、やっぱり同じ時間に みんなで見てるって感覚は嬉しいものです。
さらに新しいファンがどんどん増えて、犬夜叉人気がさらに盛り上がってくれたら、 と思ってます。

3月前半の壁紙は、kikaさんの「Cha Tee Tea」からお借りしました。
「日暮の森」の「お気に入りのサイト」にてリンクさせていただきました。
最近TOPがどんどんシンプルになってきましたね。
私は基本的に、絵や模様の上に字を乗せるのは苦手です。
私がやるとすごくゴチャゴチャな印象になっちゃいます。
それでどうしてもシ ンプルになってしまいます。
センスの問題なんでしょうけど。

でもパソコンによって見え方が違ったり、まだまだ勉強しなくちゃならないことはた くさん。
調べ物したいこともたくさんありますが、日々の更新で手一杯なのが辛いところで す。
いつまでたっても試行錯誤の「一陣の風」ですが、3月もよろしくお願いします。
サンデーアンケートは終了しました。
ご協力ありがとうございました。
結果は後日まとめます。

          ☆          ☆          ☆

「ちょっとだけ三国志」の無双小説「長坂」を「水鏡草庵」のとむくすさんに差し上げたんですが、素晴らしい背景をつけて掲載してくださいました。
とむくすさん、ありがとうございました。
相互リンクもさせていただいてますが、こちらから入ることができます。
 (2004年2月29日の日記) 
サンデー読者アンケート
2月末まで行ったサンデーアンケート、ご協力ありがとうございました。
結果を見て苦笑してしまったのですが、先に「サンデー読む人、読まない人」から調 べ るべきでしたね。
他にも「立ち読み派」もいらっしゃるとは・・・。(笑)
たしかに立ち読み派だったらのんきに全部読んではいられませんね。
読んでる方いたりして・・・。

とりあえずサンデー読んでる方が何人いらっしゃるのかわかりませんし、連続投票可 としましたが、次のような結果が出ました。

第1位 「犬夜叉」 78票

普通に考えると、サンデー読んでる人は78人いらっしゃるということですね。
でも「今回のアンケートにより、他の漫画も読んでみました。」という方がいらっ しゃったのが一番の収穫かも。
それで「読む漫画が増えた」人と、「話がわからず、やっぱり止めた」という人と 半々ですか・・・。

第2位 「名探偵コナン」 12票

2位は当然当はいえ、意外に少なかったのがコナンくん。
アニメは犬夜叉の流れで見ますが・・・、という方が多かったです。
私も甥っ子の付き合いで読みますが、それがなければ好きでも嫌いでもない感じで す。

第3位 「 からくりサーカス 」 9票

これは私が犬夜叉、コナンに続いて読み始めた漫画。
最初は話がわからず、???でしたが、女性が綺麗なので楽しんでるうちにハマりま した。
ギイや勝も好きだけど、当時ギイのお母さんみたいな立場にあった人(名前忘れた・ ・・アンジェリーナ?)好きでした。
死んじゃったけど・・・。
あの人や勝の関係はいまだにさっぱりわかりません。
でも3位は嬉しいです。

第4位 「美鳥の日々」「史上最強の弟子 ケンイチ」「かって に改蔵」 2票

「美鳥ー」と「史上ー」はたまに読んでます。
「美鳥ー」はアニメ化されるんじゃなかったですか?
詳しいことは全然わからないけど、「真行寺耕太」の釘宮理恵さん(ちび泰麒)と 「高見沢修一」の上田祐司さん(北条くん&浅野@十二国記)、「春日野遥」の大原 さやかさん(若菜&紅達に愛される姫)、「宮原オサム」の野島裕史さん(神泉和尚 の弟子&陸遜くんのお兄さん)は 応援です!
でもキャラ名も顔もわからない・・・。

「史上ー」もCM劇場が放映されてますが、これまた豪華!
「白浜兼一」は「瑪瑙丸」こと関智一さん、「風鈴寺美羽」は「日暮かごめ」の雪野 五月さん、「馬師父」は「五代君&鉄鼠」の二又一成さん、「秋雨師匠」の中田和宏 さんは、「ラクガキ王国」の憲兵長、「アパチャイ」は「朱雀」の岩田光央さんで す。
これもアニメ化して欲しいですね♪

ところでゲーム「ラクガキ王国」には、七宝役の渡辺久美子さん、山犬妖怪に取り憑 かれた姫の鶴野恭子さん、「白角」の岸尾大輔さん、紫織の父の鈴木琢磨さん、侍 だった松尾まつおさんなども出演されてます。
役名表示がほとんどないので、よくわからないのですが、渡辺さんは「ガラシ、シッ ポ、ノコ」の3兄弟だな(笑)。
ここでもお子ちゃま役です。

私のお絵かきの修行場です。
自分の描いた絵が立体化して動き出すゲーム。
よく「絵は楽しいですよ、描いてみれば?」などと言われますが、それは描けるから 楽しいのであって、子供の頃から一番苦手な人には、苦痛以外の何物でもないのです よ(涙)。

で、こっそり練習、お絵かきゲーム。
最近はプーさんと雲母がちょっと上手に描けたかな?
友人には、「小学校の頃から、絵も字も変わらないな。」と言われます。
それくらい下手なのです、絵も字も・・・。

第5位 「金色のガッシュ!!」「結界師」 1票

ガッシュは意外に低かったです。
アニメ化されてるし、カードの勢いもすごいのに。
結論から言えば、「漫画ファン」より「犬夜叉オンリー」ファンの方が多いというこ とでしょうか。
「せっかく買ったんだから、隅から隅まで読まなきゃもったいない」という考え方も 一理ありでしょうが(笑)、これはほかのサイトさんでやったら、また別の結果が出 るかもしれません。

それから現在行っている「好きな声優アンケート」、犬キャラ以外も可、としていま すが、その中で知らないお名前が出てきました。
せっかくなので調べてみました。
(知らないのは私だけかもしれませんが・・・)

緒方恵美さんは「カードキャプターさくら」や「美少女戦士セーラームーンS」に出 演されているようです。
松野さん(ペガサス)と共演されたのかな?
SとかRとかよくわからん。(笑)

諏訪部順一さんはやっぱり「テニスの王子様」でしょうか?
神田隆さんで調べたら、「ウルトラシリーズ」とか、「銭形平次」とか出てきた・・ ・、俳優さんでしょうか?
甲斐田ゆきさんも「テニスの王子様」?

投票して下さってる方、「違う〜っ!」と思われたらぜひご一報を!(笑)
 (2004年3月2日の日記) 
映画とアニメと原作と
最初にお断りしておくと、ここで言う「映画」は映画全般。
私の中では「犬夜叉映画=犬夜叉アニメ」なので。
ずいぶん原作にこだわる人だと我ながら思うが、普段はむしろ見たまま読むまま受け入れる方。

たとえば「ハリー・ポッター」、たとえば「リング」、たとえば「ジュラシックパーク」、ドラマで言うなら「鬼平犯科帳」。どれも先に本を読んでいるが、「違うなあ」とは思ったもののだからどうと考えたことはない。
そんな中で「犬夜叉」だけにこだわり、サイトまで作ってしまったのはなぜだろう。

最近とても不思議な?友達が二人できた。
なぜ不思議かというと、今まで私のまわりには、似たもの同士の原作派しかいなかったから。
一人はYさん、あえて原作を読まずにアニメだけを見ることにこだわり、その中で原作の犬夜叉を理解する人。
もう一人はSさん、原作もアニメも受け入れながら、どちらも別物との世界を確立できる人。

私はアニメ否定派ではないが、どうしても原作と違うところを受け入れるのは難しく、さらにアニメを見ていて「これでは原作の世界が伝わるはずがない。」と思うことが多かった。
もちろんYさんもSさんも豊かな感性をお持ちの大人の女性、「かわいい」「かっこいい」「おもしろい」だけで判断される人でもない。

このお二人との書かかれたものを読んだりメールのやり取りする中で、私の中で「アニメの何が違うと思うのか」をいろいろと考える機会があったことは大きな収穫だった。
たとえばアニメに対する不満をあげると、「キャラ設定のデフォルメしすぎ」「安易な変更」「あまりに軽いストーリー(原作世界の破壊)」など。

しかし、最近はこの中でも「納得できる変更」「理解できる変更」もあると思えるようになった。
「なぜこう変えたのか」アニメ製作側の立場に立って考えることにより、少しは柔らか頭になったのではないかと思う。
今日はその一例をあげてみたい。

まずは桃果人や紅達偏。

原作では桃果人は、存在自体が人食いであり、悪の存在。
それを人面果に操られる設定にしたことで、人食い人種としての桃果人のイメージを和らげる。
紅達はもともとは邪ながらも姫一筋の恋心を抱いている。
ところがストーカーが社会問題になったこともこの時期とあってか、金も名声も、願わくば姫もという打算的な性格に変えられた。

それにより、悪なりの彼らの魅力がオブラート10枚くらいに包まれたような物足りなさを感じていたが、上記のように考えるとまあ納得できる。

それから蜘蛛頭偏。
なずなは原作では、和尚を信じるあまり、犬夜叉たちをさらなる危険に追い込んでしまう。
そのつぐないにあんなに妖怪を恐れていたなずなが、身を挺して犬夜叉の鉄砕牙の的になろうとする。
アニメではただの傍観者。

これは完全に時間制限だっただろうと思われる。
当時のスピード感からすると。
普通かごめみたいな怖いもの知らずの女の子は、そんなにいないと思う。
なずな、小春のような普通の人間が身近な存在。
そのなずなが、命を懸けて妖怪に立ち向かう、そこに感動があるのにな、と思った。
ただこれも、原作知らないで見てると、きちんとまとまったものではある。

当時のスピード感からすると、前後偏に分けてじっくり描くという余裕がなかったように感じるし、あの勢いを考えれば、ああするしかなかったのかな?と思う。
丁寧に描こうとすれば、勢いのない、間延びしたものになっていたかもしれない。

最後に珊瑚が鉄砕牙を奪って奈落の城に乗り込むところ。
かごめの霊力が爆発して奈落をいったん倒すが、アニメのかごめの怒りは珊瑚のためだけにある。

原作ではその前に、弥勒が毒を承知で風穴を開こうとし、犬夜叉が弥勒を殴って気絶させる、弥勒を守るために。
でもそのために、自分たちもさらなるピンチに追い込まれてしまう。
それを揶揄する奈落。
「人間の愚かさ、半妖の愚かさ」と。
この時奈落はまだ半妖という立場ではなかった設定。
これでかごめの怒りが爆発する。

かごめという少女は底知れぬ力を持ちながら、コントロールできないために、なかなか破魔の矢を使いこなせない子。
でもこれほどの怒りを爆発させた、なぜ?それなりの怒りがあったから。
そして後で「あいつ、犬夜叉のことを馬鹿にして。」という台詞があり、犬夜叉が照れる。
ここでまたひとつ、二人の心は結びついた、誰もが感じる。
アニメにはそれがない。

つまりアニメによって、桃果人や紅達などの「悪なりの魅力が消えてしまった」こと、「話をコンパクトにまとめたことにより、深みがなくなってしまうこと」、これは大きな違いだと思う。
でも、これは「不満」ではなく、仕方のないこと、そう思える。

いずれも以前から考察日記に書いてきたことだが、ある意味「仕方がない」と思えるようになっただけでも成長したのかもしれない。(笑)
私はだいたい犬夜叉DVDを入手すると、30〜50回くらいは見る方。
そのたびに違う感想を持つ人なので、アニマックスで再放送が始まったら、また感想を書いてみようかなと思っている。

それにしても「犬夜叉」をきっかけにたくさんの人と出会うことができて本当に幸せ。
しかも自分の性格を見直して、人生観が変わったりするから「犬夜叉」に感謝、である。
 (2004年3月12日の日記) 
言霊の念珠
言霊の念珠、そもそも犬夜叉の暴走を止めるために、おそらく桔梗によって作り出さ れた物。
かごめと出会った当時の犬夜叉には、相手を思いやる気持ちも(表面的には)見られ ず、それどころかかごめに本気の攻撃を仕掛ける。
「次は・・・真っ二つだ・・・」
「あっ あんた今・・・ 本気でやったわね!!」

このやり取りに対し、「やれやれ・・・ 相変わらずの、うつけ者め・・・」と言霊 の念珠を取り出す楓はあまりにのんきで、「犬夜叉が本気でかごめを殺すはずはな い。」ことをわかっているんだろうな、と思った。
桔梗を殺し、楓の目を失明させたはずなのに(少なくとも当時はこう思われてい た)、楓は犬夜叉の本質的な部分、優しさを見抜いていて、親しみすら感じているよ うに見える。

ここでおもしろいのは、楓が魂鎮めの言霊をかごめに言わせていること。
たとえばここで楓が言っていれば、効き目はあったのか。
楓が四魂の玉や霊力により、桔梗の生まれ変わりと認めて言わせたのか、だから効き 目があったのか。
もしくは楓が誰にしろ最初の言霊により反応するように呪をかけたのか、いまだにわ からない。

ともあれ言霊の念珠は、かごめによりともすれば人間に好戦的な態度を取る犬夜叉へ のブレーキとしての役目を果たしてきた。
桔梗のことが起きてからは、時折ヤキモチによるおすわりが発動するが、犬夜叉の心 の成長により、本来の役目を終えているような気がする。

これに対し、何度も書いているように、アニメでは未だに犬夜叉が「言霊の念珠を必 要とする性格」に描かれ、かごめは「すぐにおすわりを使いたがる性格」に描かれて いる。
アニメ化の時の契約で、「言霊の念珠ははずさないこと」という取り決めがあったの ではないかと勘繰りたくなるほど、原作でも言霊の念珠ははずさない。

アニメ側にしてみれば、あの「おすわり」は水戸黄門の印籠のように、なくてはなら ないお約束なのだろうと思うこともあるし、それを見て「可愛い」「うらやましい」 「やってみたい」といった感想があるのも事実なのだろう。
全ての犬夜叉ファンのうち100%全てが「やめて欲しい」と訴えたら、いくらなん でもやめるだろうから。

原作派の私には、もう使う必要がないからほとんど使わない原作に対して、あえて キャラを変えてまで使おうとするアニメに共感できないのはどうしようもない葛藤が ある。
それに対し、映画の感想でも書いたと思うが、「天下覇道の剣」のパンフレットで思 いがけないコメントを見つけた。
「おすわり筆頭」であるかごめ役の雪野五月さんの「もう言霊の念珠いらないです ね。『おすわり』って言わなくても『犬夜叉!』って言うだけで済むんじゃないか」 という言葉。

ご自身のコメントではなく、脚本の隅沢克之氏のインタビューの中で、雪野さんに聞 いた言葉として出てくる。
隅沢氏自身も、「実は最近の犬夜叉とかごめの関係から言うと、もう言霊の念珠は必 要ないと思っているんですよ。」と語っておられる。
ならばなぜ?そう思うのは私だけだろうか。

製作側がもう必要ないと思っていても入れざるを得ないほど、アニメのおすわりが人 気があるのだろうか。
私はアニメ雑誌まではさすがに網羅していないが、そんなスタッフの姿勢をなんとか して知りたいと思っている。
理由が納得できるものであれば、それなりに共感できるだろうと思うから。
そうでないと、アニメで「原作にない」おすわりが出てくるたびに、首をかしげてし まうから。

言霊の念珠の意味、もう一度考えていただきたいと思い、今日のテーマにしてみた。
 (2004年3月14日の日記) 
犬夜叉「呪詛の仮面」ゲーム日記 1
今日は「犬夜叉」の他に「真・三国無双3」の新作も出たけど、最初に開いたのはごめんなさい、無双です。
それでもやっぱり気になって、「犬夜叉」もスタート。
まずOP、「犬夜叉のテーマ」に今までのアニメのOPの映像を切り貼り。(笑)
でも犬夜叉vs鋼牙の戦闘シーン(I am)などもあって、すごく嬉しい♪

もちろん鋼牙も出てくれるよね、出て、えっ?
キャラクター紹介にいないよ、鋼牙。
犬夜叉一行に奈落と殺生丸、そして仮面の人物にオリキャラ2人・・・。
まあ楓もキャラ紹介されてないけど出てるから、鋼牙も出てくれないかなあ。

とりあえずはゲーム開始。
犬夜叉ゲーム第1弾はRPGで、犬夜叉のストーリーに沿ったものだったけど、基本的にはこれと同じ、話は完全オリジナル。
オリキャラの女の子に一応「えむ」と名づけて、始めてみるけど、な〜んかね、思いっきり引きます。
いえ別に、神楽世代とか楓世代とか、そんないろんなキャラを出して欲しいというんじゃないんだけど(会話も対応して変えなきゃならないだろうし)、実家(神社)の倉の床板踏み抜いて戦国時代に向かった途端に携帯出すとか。

なんかね、この世代の女の子じゃない世代の人にとっては、すごく気恥ずかしい気がします。
製作側の目が、その世代にしか向いてないと言うか。
しかもいきなりかごめに「えむちゃん」と呼ばれ、「かごめちゃん」と答える私。
なんか鳥肌です・・・。

しかも散々帰るのなんのと暴れた末に(笑)、犬夜叉たちと妖怪に遭遇した途端に切り込み隊長に変身。
極楽鳥もどきに頭突きタックル体当たり。
かごめが2人いるみたいでなんだかね。
ただ今のとこ、だけどかごめの雰囲気はいいです。

私ゲーム第1弾のかごめってけっこう好きなんです。
そんな雰囲気に近いものがあります。
劇伴も、妖怪もほとんど第1弾の使いまわしで、ちょぴっとアレンジした程度?

ストーリーは、戦国時代にタイムスリップした「えむ」が、犬夜叉たちと一緒に帰る方法を探すはずが・・・、と始まります。
でも戦闘したり、地図に従って進むうちにイベント起きたり、買い物したり、基本は同じ。
キャラを「ダイナミックに動かす」ためにキャラだけ3Dのしたんですが、背景があまりにアニメ絵なので、フィギュア置いて1コマずつ撮影したみたいでものすごい違和感です。
きっとこれはバンダイさんが悪いわけじゃないんでしょう、コーエーさんらカプコンさんが凄すぎるんです、きっと。

これはゲームおたくには辛いかもしれないけれど、普段ゲームをせず、「犬夜叉だから」と初めて遊ぶ人の方がすんなり受け入れられるかもしれませんね。
会話は相変わらず紙芝居仕様ですが、顔の表情は細かく動くようになりました。
犬夜叉たちは「えむ」と共に、楓の村の隣の「あけびの村」に移動するところで今回はセーブ。

戦闘シーンがスキップできなくて、時間がかかるのも気になるなあ。
きっと力を入れた映像だから、スキップしないで丁寧に見て欲しいのかもしれない。
でも雑魚妖怪との戦闘は数こなさなければならないので、きついかも。

まあ初回の感想はこんなところです。
キャラに慣れたら、今度はストーリーを楽しめるかな?
最初の注意書き、「1時間遊んだら15分休んでください。」だって、無理だよ。(笑)
本腰入れると5,6時間くらいは続けます。
きっとみんなそうですよね?
 (2004年3月18日の日記) 
明智光秀大変身
内田康夫著「日光殺人事件」を読んだ時に、話そのものよりも興味を持ったのが「明 智光秀=天海僧正」説。
私は元々こういった話が大好きで、信憑性はともかく源義経が大陸に渡ってチンギス ・ハーンになっただの、去年日暮神社がらみで見つけた源頼朝と八重姫の息子千鶴丸 が実は殺されすに後の島津忠久になっただの、とにかく飛びついてしまう。

ただし、それを信じてるかと言うと必ずしもそうではない。
「Xファイル」が好きだからといって宇宙人を信じてるわけでもなく、「奇跡体験  アンビリバボー」を見てるからといって心霊現象を信じているわけではないのと同 じこと。

明智光秀は織田信長の家臣でありながら、「本能寺の変」にて信長を殺害、天下を取 るがたちまち殺され、三日天下で終わってしまうというのが定説。
しかし光秀が実は死んでいなくて、天海僧正になったという話は以前から漠然と知っ ていた。

信長が比叡山延暦寺を焼き討ちしようとした時に反対した光秀が死体の身代わりを立 て、延暦寺にかくまわれたとか、天海僧正と光秀の生まれ年が同じで、光秀が死ぬま での天海の生き様が不明であることなどあちこちで読んでいたような気がする。
他にも徳川家康に仕えた天海が、家康の死後、日光東照宮に家康を祀ったが、そこに 「明智平」という地名があるとか、信じだすと何よりの証拠、信じなければいかにも こじつけ、の話が「日光ー」にもぼろぼろ出てくる。

この本自体の、光秀との絡みがおもしろくて読み進めていくと、話は全然関係ない方 へ曲がっていくので、光秀物として読むとがっかりさせられるが、浅見光彦推理物と しては私も大好きな作品のひとつ。
ところがこの天海僧正とゆかりが深いのが、所沢に住んでた当時、好きで通った川越 喜多院。
その頃は意識しなかったが、実は「五百羅漢」や「多宝塔」で有名だったりする。

しかも光秀明智家は「明智桔梗紋」。
なんだかムラムラと調べたくなってきた。(笑)
 (2004年3月22日の日記) 
犬夜叉「呪詛の仮面」ゲーム日記 2
さて、あけび村に着いた犬夜叉たちは、娘を「蜘蛛妖怪」にさらわれた村人の話を聞 き、妖怪退治に出かける。
この時はまだ犬夜叉、かごめ、七宝だけしかいなくてちょっと寂しい。
村中を走り回って情報収集した後で古寺へ。

アイテムを探し回りなら進むが、どうやら前と違ってアイテムはいくつでも持てるら しい。
真正面の本堂の中を探し回るが何も起こらず、周りの廊下や小部屋を駆け回る。
あちこちに前の住人が残しておいたメモがあり、「古寺の鍵」をゲット。
でもその後が続かない、まるで迷路。

あちこちで雑魚妖怪にぶち当たって、いちいち退治しているうちに、どんどんアイテ ムとお金はたまるし強くはなるが、トータルで3時間近く古寺の中をうろついてい た。
しかもこの女の子、実は式神使いで?式神を呼び出して戦闘?「ありえない〜!」
初めてアニメを見た時のかごめは全然違和感なかったけど、このゲームはあまりに現 実離れしていて変だ、はっきり言って。
私がこんなかっこしてたらコスプレだよ。

しかも最近寝不足で、アクション物でもないので、途中でついうつらうつらしてし まったり。
眠いよ、このゲーム。
それでも経験値稼いであっという間に段位8(嘘だ・・・、第1ステージで・・・)

途中で七宝が必殺技の爆雷筒、犬夜叉が散魂鉄爪と風の傷覚えるけど、単体技なので なかなか使えず。
ここでちょっとミス?発見。
蠱壺虫の壺使いもどきの妖怪、「独眼坊」って名前だけど、ちゃんと目が2つあった りする。(笑)

実際前のプレステで「独眼坊」って名前の妖怪出たけど、一つ目の大入道だったし。
つけ間違えたな、名前。
攻略本ではどうするんだろ。
5月発売だそうだけど、遅いよ!(恕)
ここでかごめが新必殺技で思いっきり笑かしてくれた。
ひとつは絆創膏、「大丈夫?」って言って戦闘中に超特大のバンドエイドを2枚貼っ てくれる。

それで体力全快、薬草いらないじゃんって。
もうひとつは「応援」。
「犬夜叉がんばって〜!」と叫んでくれると強さ倍増、何なんだ一体・・・。
でもゲームでは声にあまり抑揚つけないせいか、すごく昔のかごめっぽくて好き ♪

犬夜叉の技が決まった時の決め台詞「もらった〜!」もかっこいいです。
犬夜叉が「飛刃血爪」、七宝が「大華輪」って全体技覚えてからは、妖怪退治もさく さく進む。
時々毒や眠りの攻撃もくらうけど、まあ簡単にクリア。
戦闘攻撃の順番が回転寿司のようにターンテーブルに乗って順番に流れてくるのがな んだかおかしい。

前はあった邪気を感じる能力なくなったのね、これが辛い。
ゲームの犬夜叉は黙ってついてきてくれるけど、これが本物だったら絶対どつかれて いそうです。
「いつまで迷ってんだよ〜!(恕)」とかね。
なーんて延々と遊んでいると、いつの間にかぬいぐるみの犬夜叉たちにも慣れてきま したです、はい。

メインの戦闘は犬夜叉と七宝に任せてかごめはもっぱら「ナースのお仕事」。
わたくし「えむ」はいてもいなくてもいいような感じです・・・。
なんとなく遊びながら感じることは、ちっこくて直線的にしか動けなかったけど、前 のRPGの方が扱いやすいしおもしろいような気がする。

新作遊びながら、古いので遊びたくなってきてしまった・・・。
やっと使って地下?の部屋へ。
猫の置物見つけてセーブ、やっと大蜘蛛と対面できた。
ここでやっと犬夜叉の単体強攻撃「風の傷」の出番。

犬夜叉たちが異様に育っているので(笑)、あっという間に退治するはずが、イベン トでオリキャラ以外が蜘蛛の糸に絡めとられ、オリが助ける形。
それから普通の戦闘シーン、長かった・・・。
どうやらこの蜘蛛妖怪は、四魂のかけらで強くなっていたらしい。

こやつに勝って、なんとなくかけらゲット。
この蜘蛛妖怪、真正面から見ると、むきむきしていて可愛いです。
村に戻って、お礼をもらったり、オリの支障みたいな人に会って技を教えてもらった り、なんだかんだと小ネタが入る。
この間何度寝たことか・・・。

楓の村にやっと戻ったら、冥加が登場(セーブの時に出てくるが)、ここで七宝が素 敵な提案。
「2人一組になって休みを過ごそう。」って。
そりゃもちろん犬くんでしょ♪
ここでかごめの「おすわり」が入るかと思ったら、七宝とどんぐり拾いに行ってくれ ました。
ゲームのかごめは心が広い。

「しょうがねえ、つきあってやっか。」と犬くん。
「おい、とっとと行くぞ。」って一応私一人に向けた言葉?なのでちょっとときめ き、薬草取りだったけど。
でもこれで友好度上がったのかな?

翌日犬夜叉たちは、オリを「鵲の村 」で見かけたという男に会う。
でも今日はここまで。
 (2004年3月20日の日記) 
アニマックス「犬夜叉」放映開始!
待ちに待った犬夜叉の日。
もちろんDVDは全部持ってるし、初期のアニメは台詞を暗記するほど見てるけど、 やっぱりみんなで「テレビで」みる感じ、これから新しいファンが増えて、犬夜叉人 気が再燃することへの期待で朝からそわそわ。
そろそろかな?とアニマックスつけたら、いきなり「いつも言葉が足りないんだか ら。」と聞き慣れた声で聞き慣れた台詞が。

あれ?ちび泰麒の釘宮理恵さんが、と思って見たけど似ても似つかぬアニメ、でも 「十二国記」と声と台詞は同じ。
いつも言葉が足りない景麒と名乗る麒麟のせいで、実はちょっと困った羽目になるち び泰麒。
番組説明チェックすると、やはり釘宮さんで、「鋼の錬金術師」というアニメだっ た。
もしかしたらこの時、「十二国記と同じだあ。」なんて思っていらしたたら楽しいの だけれど。

ゲーム「呪詛の仮面」のおまけのステッカーにまでアニマックス犬夜叉の宣伝が印刷 されていたりして、ゲームの発売がこれほど遅れたのはこれに合わせた?なんて勘繰 りたくなるほどドンピシャのタイミング。
しかもインタビューやらプレゼントやら至れり尽くせりのキャンペーン、これで舞い 上がらない私じゃない!(笑)
ただし、これだけ天気のいい日曜の朝、テレビの前にどっかり座れるはずもなく、録 画しながら掃除しながら洗濯しながらうろうろしながら横目で見てる感じ。

おもしろいのが部屋を出ちゃうと聞こえてくるのは犬夜叉とかごめの声だけ。
桔梗、楓、百足上臈の声は全く聞こえない。
やっぱり最初からにぎやか系だったのね、この二人・・・。
最初に原作を知らずにアニメ見た時、犬夜叉が何度もかごめに「桔梗」と呼びかけ、 そこにくどさを感じたことを覚えている。

たぶんかごめと桔梗の視覚的に似ても似つかぬ顔ながら(そう描きながら)、実は楓 や犬夜叉が見間違えるほど似ているのだということを刷り込ませようとしているのだ とは思ったが、原作では2回しか桔梗と呼びかけていない。(アニメでは5回も連呼 している)
もう最初からくどかった気がするアニメ「犬夜叉」。
もちろん当初の山口勝平さんが一番印象的と話されているシーンでもあり、だからど うのと言うつもりはないが・・・。

約500年前にはすでに大木だった御神木が、現代で「樹齢500年」に設定されて いる原作のミス?を樹齢1000年に変え、当時は意識していなかった最強トリオも すでに揃い踏み。
アニメで名前を与えられた楓の片腕とも言うべき「利吉(中嶋聡彦さん)」は私の中 では非常に気になる存在。
その理由はいずれまた。

50年眠り続けて、衣が少しは汚れているが、いつも拭われているかのようなきれい な犬夜叉の顔についてもちょっと考えていることがある。
今見ると、あまりに原作に忠実で、驚かれる方もいるのではないだろうか。(笑)
もちろん当時はそれが普通と思っていたのだが。

かごめがまだ声が細いというか若いというかかわいいというか・・・、今ほどドスが 効いていないのが意外と笑える。
ただ、私の中では気の強さからしても「初期の原作かごめ=初期のアニメかごめ」 だった。
その後、アニメはいつまでもこのまま、成長、深みのないキャラの状態が続くことに なる。

さらに乱馬&あかねの山口さん&日高のり子さんコンビ、日高さんのあまりの違いに は本当に驚かされた。
それにしても、奈落にすらできない「時を越える」能力、ある意味百足上臈が最高の 能力を持った妖怪と言えるかも。
それから疑問に思うのが、「犬夜叉の森」、桔梗の結界か何かに守られているのだ が、なぜ「瘴気」と表現されているのか、それでは奈落の瘴気と同じ。
犬夜叉を殺さずに封印したのは桔梗の最後の優しさと捉えていたが、瘴気があるとい うことは、すでに桔梗の恨みの想いが渦巻いていると解釈した方がいいのだろうか? 裏陶の時の桔梗の態度からして。

もちろん始めて見た時は、あれこれ考えるわけもなく、ただただ夢中で見入ってい た。
今思い出しても懐かしいし、あの頃の感動が蘇ってくるような気がする。
第2回は屍舞烏、なんとも懐かし妖怪の登場が続く。

キャンペーンクイズの答えも山口さんがちゃんと教えてくれるが、そのために和田先 生の音楽が中途半端に切れてしまったのが残念だった。
(犬夜叉のツボのと こ。)
まあキャンペーン中だけだと思うが。

そういえばED担当の「dream」、かごめ、桔梗、珊瑚の3人の少女をイメージ させるバンドとして選ばれたと聞くが、当時は珊瑚はもちろん、弥勒、七宝など後に 出てくる主要キャラのことを知らなくて、「誰これ?」状態だった。
某アニメの名台詞を借りると、「犬夜叉、何もかもが懐かしい・・・。」(笑)
 (2004年3月21日の日記) 
3月の終わりに
「えっ?まだ25日だよ。」と思われるかもしれませんね。
実は所用により今日から「こあらの国」に行って来ます。
最近追い込まれていると書いたのはこのためで、錆び付いた英会話のやり直し、着物 の着付け、一応この国に関する勉強など始めるとキリがない状態。

なのに更新はしたい、ゲーム×2はしたいとかなり無茶してました。(笑)
しかもただでさえ持ち込みの厳しい国なのに、折からの鳥インフルエンザやらBSEや らの影響で一段と厳しくなっていろんな情報に振り回されてました・・・。
ちょうどアニメ「犬夜叉」もお休みに入るので、「一陣の風」もしばらくお休みに入 ります。
よって今日が3月最後の日。

再開は4月4日か、遅くとも5日になると思います。
メールのお返事も書ききれませんでしたが、掲示板なども(書き込んでいただいた場 合)レスが遅れますのでご了承ください。
本当はね、パソの前を離れたくないです。(笑)
ゲーム×3のプレイ日記も書きたいし、犬夜叉考察も桔梗と楓の関係、かごめの恋、 犬夜叉の年齢追記など書きたいことがいっぱい。

考察日記以外では「小説犬夜叉 第4話」に取り掛かっている最中です。
もう完全にパソコン中毒ですね・・・。
鋼牙のぬいぐるみでも持ってって、あちこちで写真撮ろうかなあなどとも考えました けど、どうでしょうねえ。
ではまた4月にお会いしましょう。
行って来ます!
 (2003年3月25日の日記) 
かごめと鋼牙と北条くん
かなり前の話になるが、某サイトさんの掲示板で「かごめの三股」というタイトルを 見つけ、驚いたことがある。
内容はあえて読まなかったが、なぜこんなテーマが出てきたのか、興味深かったので書いてみたい。

二股三股という言葉は好きではないが、とりあえず犬夜叉は想いがかごめと桔梗に二 分されていると言うことで、「真剣な」という但し書きつきの二股と言えないことも ないだろう。
ではかごめは?
思い浮かぶのは当然犬夜叉鋼牙に北条くん。

実はこれが大きな誤解と言うか錯覚と言うか、問題なのだ。
原作において北条くんが登場するのは狼夜干偏(コミック8巻第1話「気配」)ま で。
犬夜叉はこの時、かごめの身を気遣って骨喰いの井戸に突き落とし、戦国時代に来れ ないようにした。
犬夜叉の真意を見抜けず、怒るかごめはあてつけのように北条くんとデートするが、 もちろん心はそこになく、デートを途中で打ち切って帰ってしまう。

かごめの年齢や状況から考えて、思わせぶりとか、犬夜叉がいるのにデートしたとか責 めることはできないだろう。(笑)
この時の北条くんとかごめのやりとりがたまらなくおもしろいのだが、残念ながらア ニメではカット。
ところがこの天然ボケ系ほのぼの性格が幸いして、北条くんはアニメに頻繁に登場 し、魅力を振りまく。
このためかごめは、アニメのみのありがたくもない三股の肩書きをつけられてしまった のだろう。
そしてこれこそ原作で北条くんが消え去った理由ではないかと思う。

いや三股かどうかという問題はこの際どうでもいい。
原作を読む私には気づかなかったかごめの三股疑惑。
原作至上主義はいけないが、やはり「犬夜叉」以外のアニメにしろ映画にしろドラマ にしろ、基本は原作。

アニメ的な演出、引き伸ばしの中で北条くん登場場面はいつも成功している。
だから出てほしくないとは言わない、かく言う私も大好きだから。
ただこの問題に限らず、アニメ(映画、ドラマを含め)はともすれば原作の世界観、 キャラ設定と異質になりがちなため、原作を知らないとこういった誤解が生じる危険 性は常にあるような気がする。

最近お友達になった大人の女性もアニメしか見ていないが、しばらくの間、桔梗をとんでもない悪人 だと思っていたと書かれている。
楽しむだけならそれでもいいが、この三股疑惑は原作ではあり得ないテーマだろう、 かごめにとってマイナスイメージになってしまいそう。

一方鋼牙。
一応最初に連れ去られた時に「つきあってる男(ひと)が・・・」と言っており、飛 天満天の時のような「でまかせ」ではない。
犬夜叉と「キスしたこともないけど・・・」と心で呟くなどかなり意識している様子 がうかがえる。
だからちゃんと振っていることなのだが(笑)、それを深刻に受け止めない鋼牙だか らこそ成立した三角関係であり、これもちょっと二股とは言えないような気がする。

ただ、この後鋼牙とのかかわりが深くなる中で、やはり中途半端な優しさ、悪く 言えば八方美人的な雰囲気は否定できない。
犬夜叉の前で鋼牙を傷つけたくない、共に命をかけて奈落を倒そうとする同志、犬夜 叉と似た者同志の鋼牙の魅力など、かごめの中ではきっぱり断ち切れない好意はある のだろう。

結果的にかごめの気持ちに自信が持てない、犬夜叉ばかりが振り回されている。
原作では自然な流れではり合ってはいるものの、鋼牙がかごめの本心に気づきつつあ るように描かれてはいるが。
これがアニメになると少々打算的で、「(鋼牙は)ほめられると弱いからおだててお けば」などと言ったりする。 (犬夜叉原作アニメ比較7 「朔の夜 鋼牙vs神楽+犬夜叉」参照)
もっともアニメ初登場時の鋼牙も、原作の「よく見るとかわいい顔してるな。」「いい女だ。」がカットされてるからおあいこか。
今の、犬夜叉も含めた心の絆に至るまでのプロセスを考えると、やはりそれぞれ培ったものがあり、一概に「好き」「嫌い」と断じることができるものではないのだろう。

私が原作かごめに比べ、アニメのかごめに時々引いてしまうのは表面的な部分で、本 質的な優しさ、一途さ、正義感などはどちらのかごめも変わっていないと思う。
これはアニメの難しさであろうが、メリハリをつけたキャラ設定が長丁場の中でどん どんデフォルメされていったような気がする。
現にアニマックスで初期の「犬夜叉」を見直して、一番驚いたのはかごめの声のかわ いらしさと書いて下さった人が3人いた。

これは雪野さんの変化ではなく、アニメのかごめ性格の強さがエスカ レートしたのに合わせられているのだろう。
本題からかなりはずれたが、私の結論、「日暮かごめは三股か?否」である。(笑)

余談だが鋼牙の場合、サイドストーリー的な(犬鋼漫才など)狂言回しの役どころも 多く、たとえばらんまの良牙、めぞんの三鷹さんなど、高橋作品のギャグに必要なお いしいキャラとして存在していると言えると思う。
私はらんまは詳しくないが、あかねは良牙の気持ちを知っているのだろうか、で、あ かねは二股か、などという話題も出たのだろうか。
現実問題として考えると、ものすごい悲運のキャラ(報われない 笑)だが、話的に は彼らがいるから話のおもしろさが増す存在、皆さんはどう思われますか?
 (2004年4月13日の日記) 

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