犬夜叉考察 22
全ては「犬夜叉」から始まった
今朝の朝日新聞の朝刊の5面にど〜んと少年サンデー50周年広告が掲載されていた、サンデー祭りの始まりだ。
歴代のサンデー表紙がずらりと並び、犬夜叉らんまにうる星やつら、コナン、結界師に古いところではパーマンとかオバQとか。
さらに37面には、サンデーマガジン両誌で活躍している158人のマンガ家や原作者を含む千人以上が集まった「イベント」の模様が載っている。

158人の漫画家原作者の中で、さいとう・たかを氏、藤子不二雄(A)氏、ちばてつや氏、あだち充氏と共に高橋留美子先生が堂々壇上に立っている写真が掲載、これはすごい。
朝食を食べながら読んでいたら、「ズームイン!!SUPER」でもそのニュースが流れた。
マンガ家たちがサインやキャラクターを描き入れたマンガを描くのに使うGペン型の巨大モニュメントは、7月の川崎市市民ミュージアムを皮切りに全国巡回する「サンデー・マガジンのDNA〜週刊少年漫画誌の50年〜」展で披露されるそうだ、行かねば!

急いで「公式サイト」をチェックしたら「It's A Rumic World[超予告編DVD」プレゼントの予告ときのう「ひとりごと」でも紹介した「週刊少年サンデー50周年記念切手シート」 のお知らせ、今週号にはポスターもつくらしい、限りなく豪華だ(笑)。

出がけに大急ぎで(めでたい表紙の)サンデーを買ってお昼にこっそり読んだ。
ポスターは高橋先生は犬夜叉で、あと「イフリート」も懐かしい。
そして大ニュースが!

祝!4月22日発売の少年サンデー21・22合併号より高橋先生最新作開始!!!!!
(ほんとに5個ついてるの)。

次にWEBサンデーにもあったとおり

「It's A Rumic World[超予告編DVD」500名様プレゼント

さらに

「It's A Rumic World完全版DVD」来年冬発売予定!

そして

・7月22日(水)〜8月3日(月) 松坂屋名古屋本店本館7階大催事場(052−251−1111 大代表)
・8月22日(土)〜9月20日(日) 北九州市立美術館分館(093−582−2391 北九州市企画文化曲文化振興課)
・9月25日(金)〜11月1日(日) 高松市美術館(087−823−1711)

で開催決定!

そしてお待ちかねの高橋先生とあだち先生合作「MY SWEET SUNDAY」。
高橋先生のお父さんが絵が上手で「折りにつけ絵を描いて」くれたこととか、東映アニメ「安寿と厨子王丸」を見て壁に落書きして叱られたこととか、最初に理解した漫画は赤塚不二夫先生の「そんごくん」だとかとにかくおもしろいです。

いかにもるーみっくな絵柄のアトムとかオバQとかリボンの騎士とかジャングル大帝も可愛い(笑)。
池上遼一氏が漫画家を目指すきっかけだったことが大注目。
池上氏は「男組」などで有名な漫画家だそうで、Wikipediaによると高橋先生を高く評価しているとのこと。
高橋先生も漫画家なった甲斐あっただろうなあ。

他には「おろち」「銭ゲバ」「くたばれ!涙くん」「あしたのジョー」「野球狂の詩」「デビルマン」「愛と誠」。
この頃描いた「SFドタバタストーリー」も少し公開されている。
ちなみに私は最近テレビの影響で「銭ゲバ」少し読んだけど、最後まで読み通す気になれなかった・・・。

そして上京してから入った小池一夫氏主催の「劇画村塾」にて池上氏と運命の出逢い!
(この時の高橋先生の顔に失礼ながら噴いてしまった・・・。)
そして漫画家としてデビューしてからの生活が描かれる。
もちろんあだち先生の回想もおもしろくて、下手な漫画より楽しめた。

と書いてる時にテレビから「犬夜叉」のテーマ曲が(しかもフジテレビ)!
「ナニワ女の節約魂」だって・・・、使いまくってるよ。

でもこうして豪華な作品群を眺めていても、知っているのはほとんどないことに気がついた。
っていうか私、子供の頃から漫画はほとんど読まなかったと思う。

「犬夜叉」からなんだよなあ、アニメと漫画となぜかゲームにハマったのは。
もちろんサイトもそうだし。
私の趣味生活は全て「犬夜叉」から始まったって言えるかもしれない。
(2009年3月18日の日記)
高橋先生の故郷を訪ねて 1
「そうだ、新潟に行こう!」
思い立った瞬間頭の中で、JR東海のCM曲が大音量で鳴り響きました。

新潟市で行われている高橋留美子展もだけど、高橋先生の生まれ育った街を歩いてみたい。
もうひとつ「天地人」の影響で新潟も、上杉謙信やら直江兼続やらで盛り上がっているに違いない。
これは行くしかない!
というわけで3月某日上野駅から上越新幹線に飛び乗りました。

新潟市には前に犬夜叉バスを見に行ったけど、その時のメインは佐渡で、新潟駅の前で写真を撮っただけでした (「 写真の小部屋」参照)。
上野駅で「るるぶ新潟 佐渡’09 」と「新潟・佐渡 (ことりっぷ)」を買い込み、新幹線の中で読みながら行きましたが、嬉しかったのがどちらの本にも犬夜叉バスの紹介と写真が掲載されていたこと。

新潟駅に出た途端、あまりの寒さに鳥肌が。
きのうまではそこそこ暖かかったのに、今日になって突然気温が下がったらしいです。
手袋とマフラーと帽子が欲しいぞ、オーバーも欲しいぞ、セーターも欲しいぞと震えながらとりあえず観光案内センターでパンフレットをもらいます。
新潟展のチラシは松屋展より大きくて、犬バスの紹介や割引券がついて画集と同じ大きさ、気合のほどが窺えます。
今日はバスには乗らず、歩いて美術館まで行くつもり。

高橋先生の実家はもうないけれど、古町近辺という話は聞いていたのでそこを通って歩くことにします、寒い。
新潟駅から海の方に向かうと間もなく信濃川にかかる萬代橋に出ましたが、風が強くてものすごく寒い。
この橋は国の指定重要文化財だそうだけど、立ち止まって見る余裕すらありません。
左側にはレインボーカラーの万代シティバスセンター、正面奥には巨大な鉛筆みたいなNEXT21が見ます。

このNEXT21がこの後迷いまくった私たちには格好の目印となったのがありがたいです、大体どこにいても見えました(笑)。
街の中はちょうど中野ブロードウェイのような商店街になっていてお店や飲食店がずらりと並んでいます。
新潟市内は曲がりくねった道が多く、迷いやすかったですが、古町に入ると整然とした町並みになっているので歩きやすかったです。
和風な感じが強いのは木造の建物も多いせい?人が溢れるほどではなくとも、活気ある空気が好ましい気がしました。
古町はかつて遊郭として栄えた街であちこちにその名残が残っているとガイドブックに書いてありましたが、確かにそんな雰囲気がそこかしこに感じられます。

お昼は古町の鮭茶漬けが有名な「加島屋」さんでを食べることに決めていました。
これには有名なエピソードがあって、加島屋さんから歩いて10分ほどの所にある「稲垣動物病院」が 関係する話。
なんとこの病院の院長先生は高橋先生と小中学校の同級生なのです!
そこで病院のトレードマークを高橋先生に描いてもらったとのこと。
そのお礼に加島屋さんの鮭茶漬けを希望されたとのこと、早速鮭茶漬けだけを1ダース送ったところ、本当に鮭茶漬け ばかりで驚いてらしたそうです。
このエピソードが病院のホームページ内の「おもちゃ箱」より「トレードマーク」に書かれています。
高橋先生が好きな鮭茶漬けなら食べてみたいということで行ってみました。

風格漂う和風の建物、何よりもその広さに驚きました。
なんとなく町の小さな和菓子屋さんくらいのイメージだったので。
お店の前にはなぜか人力車が置いてあります、お客さんを乗せて街を案内してくれるのかな? なんて思いながら2階の食堂「長作」へ。
40分待って私は鮭とうに、イクラの醤油漬け(これがおいしかった!) の乗っかった「長作丼」とソフトクリームあんみつ。

加島屋さんに来るまでに新潟名物笹団子だのコーヒーだの煎餅だの食べていたので、すぐにおなかがいっぱいに なってしまい、あんみつは必死で食べました。
ソフトクリームで十分だったな(笑)、甘さ控えめでおいしかったけど。

その後前述した稲垣動物病院へ。
病院は開いてませんでしたが(開いててもどうにもならないけど)、 しっかり写真は撮ってきました。→「こちら」と「こちら
この後だいぶ迷い歩いてやっとのことで美術館へ。
以前駅前の観光案内センターの前に置かれていた「犬くんの看板」が「ようこそ美術館へ!」と書き換えられてここに置かれています。

「(心の中で)ひさしぶり〜、元気してた?」などと話しかけながら早速一緒に記念撮影。
高橋留美子展はこの日でたぶん9回目。
銀座松屋の熱気はなく、ほどほどの混み具合で皆さん淡々と(あまり喋らず)見てました。
新潟展も中盤を越えて一段落したところなのでしょう、おかげで好きな絵を好きなだけじっくり見ることができました。

私もこれだけ通うとある程度好みが出てきて、一番長くいたのはめぞん部屋、次が犬夜叉、うる星やつら、らんまその他の順で、他の漫画家ラム展はほとんど素通り。
あっ、サンデーの「MY SWEETSUNDAY」で知った高橋先生の心の恋人池上遼一さんのラムちゃんだけはしっかりチェックしました。
「男組」「スパイダーマン」などで有名な方らしいですが、私は見ず知らず読まずと三拍子揃った人なので。
でもすごく素敵なラムちゃんでした、高橋先生も嬉しかっただろうなあ・・・。

松屋でほとんど毎日品切れだったぴよぴよエプロンもここではたくさん置いてあって、1枚追加、さらにカードやメモやお菓子や、まあ小さなグッズを10個ほど買いました。
新潟展限定スイーツみたいなものはないんですね、京都なら出るでしょうか?
抹茶風味のラムケーキとか虎縞京風ドラ焼きとか。

さてここで大変なことが!
高橋先生の同級生が2人、なんかの取材でいらしてたのです。
しかもそのうち1人は漫研の部長だった方だとか。
おお!と感動。

元部長さんの方は先に帰ってしまって無理でしたが、もう1人の方とは少しだけお話して写真撮らせていただきました。
本当は高橋先生の思い出話とかいっぱい聞きたかったんですが、なんだか図々しいような気がして、時間も遅かったし。
不謹慎にも頭の中覗いて記憶を少しもらいたいなあなどと思ってしまったことは内緒です。

帰りにお刺身(安くておいしい!)と焼き鳥で軽く飲んで1日目は終わりました。
寝る間際に気がついたこと。
「鮭茶漬け食べなかった・・・」
そうです、長作丼は鮭茶漬けではないのです。

明日もう一度加島屋さんに行って1階の販売コーナーで鮭茶漬け買おうと心に決めて眠りにつきました。
ちなみに加島屋さんは全国に出店してて、新宿伊勢丹や池袋西武でも買えることを知ったのはうちに帰ってからのことでした。
(2009年3月25日の日記)
高橋先生の故郷を訪ねて 2
2日目は念願の?犬夜叉バスに乗って市内観光です。
カメラを手にドキドキしながら乗り込みましたが、淡々と走るバスや淡々と乗ってる人たちにちょっと拍子抜け(笑)。
地元の人には見慣れた風景で今さら騒ぐほどのものでもないんでしょうね。

最初に降りたのは「新潟市歴史博物館」。
「古文書が語る上杉氏と直江兼続」と新収蔵品の展示があるということでしたが、直江兼続の書状や上杉謙信・景勝の書状はあるものの少なめで新収蔵品の方がメインかも。
最近博物館やお城で気になるのが武将の花押(かおう)。
署名のようなものですが、偽物と区別がつくように特殊な書き方になっているのだそうです、これがすごく可愛い。

謙信の花押なんてソフトクリームみたいです。
家紋や花押なんて本気で調べてみたらおもしろいかもしれませんね。
でもこんな本人直筆の書状などを見ていると上杉謙信も直江兼続も、もちろん他の歴史上の人物も無双でもBASARAでもアニメでもない、この世に生まれ、この世に生きた生身の人間だと言うことが改めて実感できます。
だからこそかっこいいです、どんな架空のキャラよりも。

博物館のそばに湊稲荷神社があります。
ここは願掛け高麗「犬」があるということで寄り道。
女の人は向かって左の犬を願い事をしながら回すように書いてあったので回してみました。
ところがちょうど後を向いたあたりでぴたりと止まってしまったのです、あせりましたよ。

どうやら回し方が悪かったらしく、なんとか一回り。
これは途中紆余曲折はあるかもしれないけど、最後に願いは叶うってことだよね、と無理矢理納得。
自分の不器用には気づかないふりをします。

この神社の由来がちょっとおもしろくて、新潟港に入る船乗りたちは花柳街で遊んだ後また船に乗って去ってしまいます。
それを嫌がった遊女たちが海がしけて船乗りたちが出港できないように犬の首を回して願をかけたのだそうです。
遊女たちは港が寂れるのを恐れたとのことでしたが、ここはむしろ恋しい人が去ってしまうのを恐れると解釈したいような気がします。

歴史博物館の「犬くんバス停」の前で次のバスを待っていたら反対側から「ドカベンバス」が走ってきました。
犬夜叉バスとドカベンバスは同じコースを反対周りに走っているようです。

またバスに乗って次は新潟市美術館。
犬くんが呼んでたので降りてしまいましたよ、入ってしまいましたよ、高橋留美子展。
これで9回?10回?自分でもわからなくなりました。
この日はめぞん部屋と犬夜叉部屋をじっくり見ました。
高橋先生の絵を通して見ると、私はめぞん後期と犬夜叉後期の絵が一番好きなようです。

またまた犬バスに乗って(1日乗車券なので何度でも乗れる)、海が見える頃には他に乗客がいなくなりました。
久しぶりに見た日本海が今日は天気も良く海も青くてとても綺麗です。
水族館前で時間調整のため5分間の休憩(おもしろい)でその間に周りを歩いたり車内の写真を撮ったり。
バスの中にはちゃんと犬くんたちの写真が外側と同じようにあちこちに貼ってあります。
たとえば天井は「こんな感じ」、 座った席の前は「こ んな感じ」です。
犬くんの綺麗な髪が削り取られて可哀そうに、時の流れを感じます。

この後は白山神社下車。
東京にも白山神社がありますが、ここの白山神社がどんな由来でこの名前なのか知りたかったんです。
なんのことはない、石川県白山市の白山比咩神社を総本社とし、菊理媛大神(白山大神)を祭神とする同系列って言うのも変ですか、まあそんな神社だったんですね。
ここを20分くらい散歩してから今度は歩いて古町へ。

白山神社を出てまっすぐ10分くらい?歩くと水島新司ストリートに出るんです。
私水島さんもドカベンも読んだことないし話も知りませんが、ファンだったら歩いて楽しいだろうなあと思うような通りで、ここは是非高橋留美子ストリートも作って欲しいと思いました、そしたらまた来ます(笑)。→「写真

それから古町通りを抜けて加島屋さんで鮭茶漬け買って(1個2、310円!)萬代橋のとこからバスに乗って駅に戻りました。
新幹線の時間までまだ時間があったので中央図書館に行ってみました。
高橋留美子展に合わせたのでしょうか、「新潟発!未来のマンガ家たち 高橋留美子と未来のマンガ家の卵」という企画展示がありました。「こちら
もちろん漫画コーナーには高橋先生の作品も揃っていました。

残念だったのが高橋先生の出身校に行けなかったこと。
もうひとつ「天地人」ゆかりの地は長岡市などで新潟市はほとんどなかったことでした。
でも確かにキャラクター商品などに力を入れて盛り上げている感じが楽しかったです。

こうして慌しくも楽しい2日間は終わりました。
高橋先生の故郷新潟はとてもいい所でした。
私の故郷も豪雪地帯なので似た雰囲気がありました。
機会があったらまた行ってみたいと思います。

今回犬友Nさんにたくさん資料を頂きました、ありがとうございました。
思い出に地図も作ってみました、「こちら」です。
(2009年3月26日の日記)
アニメ「犬夜叉 完結編」放送決定!
今日は少年サンデー発売日。
当然「境界のRINNE」もあったけれど、今日はタイトル通りアニ犬再開に関して。
実はこの5日間あちこちから流れて来て、でもいまひとつ情報源が曖昧なためアップできなかった情報がこのアニ犬再開。
本当かなあ、本当だろうなあ、本当だったら嬉しいなあ、でもまだちょっと心配だなあと悶々と待ち続けた今日のサンデー。

今秋放送開始のカラーページは嬉しかったけど、あれ?36巻から56巻まで?
それしか残ってなかったっけ?アニメってそんなに進んでたっけ?ってびっくりする方が先だった。
以前のアニメの流れで行くなら10話くらいで終わってしまいそう。

1クールで原作通りに終わらせるのか、オリジナルを挟み込んで引き伸ばすのか。
また作ってしまった「黒い鉄砕牙」の部分はどうするのか、うやむやで終わってしまった御霊丸はどうするのか。
これだけ期間が開いた後では、ブランクを無視して話を続けても原作を読んでいない視聴者には理解できないだろうし。
その辺は製作側も十分承知しているだろうから、どんな風に作ってくれるかは見るまでのお楽しみ。

なんとなくオリジナルをたっぷり入れて最低1年くらいはやりたい匂いを感じるけれど(笑)。
まあ私としてはアニメを再開してくれるだけで、そして鋼牙に再会できるだけで、何も文句はないのだけれど。

ただこのページを見て思ったことは、私にとって特に神楽の最後と最終回はあまりにも大切だから、アニメで見ることに逆に抵抗感を感じるような気もする。
ここは完全に原作と切り離して見なくちゃなあ・・・。
私はアニメに関してあまり詳しくないので「オリジナルスタッフ&キャストが再び集結」することがどれほどすごいことなのかはわからないけれど、良かったなあ嬉しいなあとしみじみ思った。

まだ放映日や時間は書かれてないけど、できれば月曜日の7時からにして欲しい。
懐かしい時間だかしなあ。
アニ犬にハマって以来、月曜日の晩御飯はいつも簡単にできるカレーとフルーツヨーグルト。
さっさと食べてさっさと片付けて、メモ用紙前に置いて、心で正座して始まるの待ってたもんなあ。
あの熱気がまた自分にも戻ってきてくれたらいいなあと思っている。

次に「高橋留美子展」のために製作された「犬夜叉」「うる星やつら」「らんま1/2」の3大アニメ+オープニング映像がDVDBOXとなって登場のニュース。
「It's a Rumic World スペシャルアニメBOX」が2010年1月29日発売予定(店頭予約締切日2009年10月15日)。
それは嬉しいけど、フィギュア3体(犬夜叉、ラム、女らんま)つけて19,950円は高いです。
っていうかフィギュアいりません、私(涙)。
せめてフィギュア付きとフィギュアなしと両バージョン作ろうよ、と私は小学館に訴えたい!

そんなこんなで久々に「犬夜叉」に燃えてた今日、別な意味で驚きのニュースが。
「お茶にごす。」来週が最終回。
それも109服(話のことね)ってなんて半端な。
好きだったのになあ・・・、寂しすぎます・・・。

他に「情報スタジアム」では「るーみっくわーるどカフェオレ(サークルK限定)」発売のニュースと上記の3大作品のフィギュア発売のニュースがありました。
最後に今週号は「名探偵コナン」連載700回記念号なのだそうです、おめでとうございます。
(2009年7月22日の日記)
「少年サンデー1983」他感想
少年サンデー創刊50周年記念特別増刊の「少年サンデー1983」を買ってきました。
当時人気のあった作品と先生方のインタビューなどを加えた復刻版、でいいのかな?

1ページ目を開くと、いきなり高橋先生がカラーで登場。
「科学企画サンデー現代コンピュータ・グラフィック事情」と銘打って、高橋先生がCGに挑戦しているひとコマ。
他にも当時はサイン会もされてたんだなあ、いいなあの図。

次は「うる星やつら」の中から高橋先生が選んだエピソードの復刻掲載で「怒りのラムちゃん!・・・の巻」。
私は「うる星やつら」はたぶん全部は読んでも見てもいないけど、好きなエピソードはラムが牛になると勘違いする話やあたるが真夏に幽霊とデートする話。
でも高橋先生が選んだのは「バカバカしい」このエピソード、ちょっと意外。
1983年限定なのかな?
高橋先生が「うる星やつら」ってどんな漫画かなあと考えたら「気楽に笑える」じゃないかと思ったとのこと。

それを象徴し、さらにメインキャラクターが勢揃いしているという理由で「怒りのラムちゃん」を選んだとコメントが掲載されています。
他にも当時の状況とか、漫画を描く時に意識していたことなどかなり濃密なインタビュー、ファンとしては必読かも。

そして「うしおととら」の藤田和日郎先生からは高橋先生へのメッセージが。
高橋先生がきっかけで漫画家になったという藤田さんの熱い思いがこもった文章ですが、意外だったのが藤田先生が高橋先生と20年前に話した時、高橋先生が「紫煙をくゆらせ」ていたこと。
へ〜っ、高橋先生は煙草吸うんだ、って驚きました。今もそうなのかな?

一番嬉しかったのが「けも・こびるの日記」が掲載されていたこと。
以前掲示板(あったんです)で話題になって、それ以来読みたくてたまらなかったものの、単行本未収録ということで読めなかった「けも・こびるの日記」、その最終話。
島本和彦先生が高橋先生の仕事場を訪問した日の出来事をデフォルメして描写、おもしろ過ぎ!な一品。
是非日記をまとめて単行本として出して欲しいのでサンデー編集部に要望出そうかなあと思ってます。

他にもいくつか作品が掲載されていますが、「タッチ」だけストーリーを知ってるくらいで、後は初めて聞くタイトル&先生方の名前。
今でこそ漫画とアニメにどっぷり浸かっている私だけど、考えてみたら小学校卒業してから「犬夜叉」に出会うまで、およそ漫画ともアニメとも縁のない生活(全く見ないわけじゃなかったけど)だったもんなあ。
今なら履歴書に胸張って「趣味=漫画・アニメ・ゲーム」と書けます(笑)。

次に前記の藤田先生の最近出たばかりの画集「藤田和日郎魂」より。
「うしおととら」外伝の最終ページに「特別感謝」として高橋先生の名前をあげるほど高橋先生の大ファンという藤田先生、インタビューで漫画家になるきっかけは「闇をかけるまなざし」だったと語ってます。
そんな藤田先生へ高橋先生含め友達(漫画家)からのメッセージもたっぷり掲載。

高橋先生で笑っちゃったのが「月光条例」のイラスト描かれてるんですが、キャラがどう見てもるーみっく(笑)。
他の先生が藤田先生の絵にあえて似せて描いているのに比べ、笑えると言うかなんというか。
たぶん高橋先生も描こうと思えば藤田風に描けるんでしょうが、そこはあえて自分のカラーを押し出したんでしょうか。
高橋先生の描く「とら」も見てみたいなあ・・・。
(2009年9月24日の日記)
BSマンガ夜話 〜「犬夜叉」 1
まずは骨喰いの井戸に奈落の首、なセットに大満足。
こりゃあマニアックな話が聞けるかも、と期待も大きくなります。
(実際は作品自体の話が多く、個々の考察はあまりありませんでした、時間も限られてるしね)

初めに原作の絵を見せながらのあらすじ紹介。
ナレーションはなんと杉田智和さん!
「実は僕も煉骨やりました♪」みたいな一言聞けるかな〜と思ったけど、残念それはなし。
次々と流れる音楽も懐かしい。
可哀そうなのがキャラ紹介で殺生丸が入ってるのに珊瑚なしな部分。

私いつも思うんですが、FAXってどれだけの人が持ってるんでしょう。
ご意見はホームページやFAXでってテロップよく見かけますが、私は生まれてこのかたFAXが自宅にあったことはありません。
使うのは職場だけで、わざわざ職場でテレビにFAX送ったりできない(笑)。
パソコンなんかとは違ってはやりすたりのない家電なのでしょうか。

なんて話は置いといて、個人的に好きだったのは司会の男性と夢枕獏さん、そしていしかわじゅんさん。
夢枕さんってこんな人なんだ、「陰陽師」書いた人とは思えないにこにこおじさんで意外な感じでした。
でも皆さんアニメは見てないらしく、キャラ名のアクセントが微妙・・・。
あと誰か邪見の読み方間違えてたような・・・。

この「マンガ夜話」って「犬夜叉」連載が始まった1996年(平成8年)に放送が始まり、しかも第1回で取り上げた作品が「めぞん一刻」だったそうです。
「犬夜叉」連載の長さが実感として湧いてきます。

自称「ordinary average」(と聞こえましたが意味不明、普通のファンといったニュアンスでいいのかな?)のうえむらちかさんが「犬夜叉」はこれまでの高橋留美子作品の集大成ときっぱり。
漫画評論家の夏目房之介さんは「妖怪説話は資質に合うようだが、意識してあまりそちらへ行かないようにしている」
作家の岡田斗司夫さんは「高橋留美子にしてはSFにタイムパラドックスなどの設定を無視しているが、メジャーでいるためにはSF設定は無視するしかない」「ドラゴンボールに大きな影響を受けている」といった意見を。
さらに「『うしおととら』と99%同じだけどやっちゃう自信」を絶賛。

「八犬伝」や「西遊記」を引き合いに出すなど割合トークもオーソドックスな展開。
夢枕さんが「桔梗晴明」や「籠目紋」を出してきてキャラ名との比較を力説してましたが、たしか高橋先生は「かごめは可愛い名前だから」なんてあっさり書いてたような(笑)。
まあ意識してたとしても、そこをあえてさらりと流すのが高橋流なんでしょうね。

何と比較してるのかはわかりませんでしたが、「犬夜叉」がマニアックな隠し味を持っていながらもそちらにひきずられることなくメジャー(王道?)であり続け、しかもつまらなくならないことから少年サンデーのメジャー作家は凄いという意見が。
逆に言うと、他誌ではマニアック路線に走るあまり自滅する漫画家が多いということでしょうか?
また、青年誌で大成功をおさめたのに(めぞんと人魚)、そこに安住することなく少年誌に戻ったのも凄いことなのだそう。
「少年誌が好きだから」と以前高橋先生自身のコメントを読んだけど、そんなに凄いことだとは。

途中で漫画家のいしかわじゅんさんが実際に描きながら高橋先生の絵の変化を説明に入ります。
ここは本当に面白かったです。
私は絵が下手なので、綺麗とか硬いとか柔らかいとかそれくらいしか感想言えないのですが、いしかわさんは、あれだけ自分の絵を確立した漫画家でありながら、時として流行りの絵を取り入れようとしていると説明、でも馴染んでなかったり元に戻ったりするのがご愛敬。
思わず「携帯電話とか?」と乗り出してしまいましたが(笑)、キャラの髪型とか輪郭のことでした。

特に普段は顔の輪郭が独特のなめらかな描写なのに、ハードな話になると線がとぎれてカクカクになるところなど、実際に見せてくれるのでとても参考になりました。
こういった細かい描写には気づかない(というより最初から目が向かない)けど、なんとなく「今日の絵は硬いなあ」とか反応するわけだ、私は。
あと高橋先生はストーリーが強く、絵だけで読める、奇をてらわない、コマわりが上手などの特徴から海外でも人気があるとのこと。
翻訳されてない本でも手に取れるってことだとか。
実は別に「同じ高橋留美子でも『めぞん一刻』は海外で売れてない」という記事を読んだばかりだったので、この意見もうなずけました。

おもしろかったのが、「登場人物の演技」はそれほどでもないと評されていること、おもしろい言い方です。
2人の人物が向かい合って話す部分など棒立ち棒読み、これもなるほどと思いました。
前にアニメを見ていて、キャラ、特にかごめの腕をもてあましている印象を受けたことがあって、感想に書いたことがあるように思います。
あれって制作側というより高橋先生が描き切れていないせいだったのかもしれませんね。

この後夏目さんが10巻当たりで登場人物がほぼ出揃い、仕切り直すまでを解説しますが、「犬夜叉」を知ってるファンには周知のことで、その時間をトークに使ってほしかったというのが正直なところです。
ただ四魂の玉を巡る戦いという正邪の対立を基本にしながら、正が分裂し(桔梗とかごめ)、正邪も深く結び付く(奈落と桔梗)という陰陽道的な世界観というのを聞いてへえっと思いました。
さらに死者を巡る三角関係、その死者が蘇るわけですからインパクトは強いです。
あれっ?犬夜叉がいないよ。

冒険活劇なおもしろさをのぞいて私が惹かれる部分というのは確かに奈落と桔梗が中心かもしれない。
そのスタンスから見ると、確かに犬夜叉は主人公でありながら影が薄いんだよなあ、私にとっては。
逆に冒険活劇として読めば高橋留美子と少年漫画の基本的要素である「無邪気などっちつかず」な犬夜叉の「試練を超えて成長する物語」はそれとして魅力あるわけです。

(2009年12月23日の日記)
BSマンガ夜話 〜「犬夜叉」 2
次にまたいしかわさんが語ってくれました、感動!
「犬夜叉」には肉がない、生身の人間じゃない、生の人間じゃない。
どんなに激しい戦闘をしても首や腕が飛び散るような描写をしても壊れない、うん確かにそう思う。

いしかわさんはキャラに「鼻の穴がない」と説明してましたが納得できる。
(もうちょいストレートな言い回しもしてましたけど、笑)。
唯一鼻の穴が描かれるのは55巻に登場する曲霊だけなんだそうです、今度調べてみようっと。

あと内面の見えない桔梗に魅力を感じないというあれ、誰だっけ?の意見にも納得できました。
桔梗が後半になってまでかごめに嫉妬したりしてたら確かに恋愛要素のどろどろが行きすぎになってしまうにしても、寂しいとか本当は一緒にいたいんだという気持ちを一人の時でさえ見せない、あの描写には物足りなさを感じました。
私は桔梗が好きだけど、一番好きなのは生前の自分を抑制した桔梗でも、後半の出来過ぎな桔梗でもなく、蘇って後「私の心は自由だ」と言い切る桔梗。
晴海を殺したり、犬夜叉を地獄に引きずり込もうとしたり、その所業は決してほめられたものではないけれど、あの頃の桔梗のむき出しの情念はとても魅力的だったってこれも前に書いたような・・・。

あと最終回の終わり方に物足りなさを感じる意見も。
たしかにそうなんです。
奈落は自己完結しちゃうし、綺麗すぎてこれまでの葛藤は一体何だったの?と思うこともある。
私は奈落をいじめたいわけじゃないけど、やはり自分の犯した罪の報いを受けるべきだと思うんです。
でも実際に闇に取り残されて恐怖を味わっていたのはかごめだけ、奈落は眠ったままでした。
死んで桔梗のそばに行けないことが一番の報いなんてことはないと思う、死は無です。
一度奈落もちゃんと報いを受けて、それから逝って欲しかった。
ただ最終回の描写にはそんな不満を押し流す大きな感動があった。
綺麗な描写でごまかされたとは思わない、見事な結末だったと思います、ならばよしと私はしたいです。

この後戸惑ったのが殺りん論。
殺りん派がいるのはもちろん知ってましたが、どう考えても年齢が違いすぎるので、殺生丸の大きな父性愛(兄性愛)だと思っていました。
でもトークを聞いていると、どう考えても今の殺生丸と今のりんが対等な恋愛関係にあるとしか聞こえてこない。
う〜ん、謎です。

ただ神楽に対して恋愛感情はなかったというのは私もそう思います。
それを殺生丸にはりんがいるからと理由づけするのは、また違うと思いますが。
他にも差別被差別(地念児を例にとり)、民族的民話的背景などに触れていましたが、この辺はもっともっと語って欲しかったです。

もっと早く終わる話を人気ゆえか引き延ばされて、そのたびに鉄砕牙が進化しますが、その師匠を刀々斎というおとぼけキャラにしたのは正解だったという意見にはなるほどと思いました。
シリアスな師匠だったらもたなかったかもしれないですね、確かに。
これも「ドラゴンボール」の影響を受けているらしいですが、私は「ドラゴンボール」は顔と2,3人の名前くらいしか知らないので謎のまま。
本当に強いのは誰?とか奈落と殺生丸どっちが強いの?とかもっともな疑問も提示されましたが時間もなく笑って終わり。
突っ込みようないもんな・・・。

最後に「高橋留美子は死ぬまでこのレベルで漫画を描き続けるだろう」という言葉と、「物語は作者を選べない、犬夜叉の作者が高橋留美子で良かった」というコメントが心に残りました。
見るまでは高橋先生に出てきて欲しいなあ、高橋先生の言葉で語って欲しいと思ってましたが、高橋先生は漫画が全て、語りたいことは作品で語る人なんだろうなあと思いました。
いつも「犬夜叉」感想や考察は目で読むけれど、今日は耳で聞きました。
新鮮で楽しかったです。

もうひとつアニメ「犬夜叉」完結編公式サイトの次回予告も更新されました。
やっと音が出るようになったので(笑)、死神鬼の声が聞けました。
なかなか優しげでちょっと意外、でも良いです。

          ☆          ☆          ☆

「神無の墓標」追記

 花の色は うつりにけりな いたづらに

        わが身世にふる ながめせしまに

神無が詠む小野小町の句。
意味は「花の色は雨が降り続いている間に色あせてしまった、私もまた色あせていることだろう」とでもしましょうか。

小町はうつりゆく風景を衰えていく我が身と比べて嘆いているわけだが、神無にとってはたとえ色あせるもの、衰えるものであっても変わりゆくものがうらやましかったのだろうか。
そう考えるとあえてアニメに入れた理由も納得できる・・・ような気がする・・・。
あと感想に神無が残したものをあえて「恨み」と書いたけどやっぱり違うな。
「覚悟」に置き換えたほうがいいのかもしれない。
(追記の部分は過去の日記に移す時にアニメ感想に移します。)

友達に教えられて「アニメージュ」の隅沢さんのインタビュー読んできたけど、今はこうしてネットや雑誌で制作側も想いを語ることができる。
けれどその想いが作品の中で読者に、あるいは視聴者に伝わらなければ何の意味もないことだと思うのです、捕捉にすぎない。
いろんな枷があってその中で作品を作り上げていく、本当に大変なことだと思うけど、やはり想いは作品で語って欲しいと強く思いました。
(2009年12月25日の日記)
夏目漱石「こころ」と「めぞん一刻」
「小説・マンガ・写真集など、取り上げる本は幅広い分野におよび、紹介された本よりも、書評のほうが面白いとのウワサもちらほら。」とデータベースでも紹介された「水曜日は狐の書評 」。
大好きブログのTさんの影響で読み始めてたちまち夢中になった。

読み進んで行って、284ページにどんとぶち当たった。
取り上げてある本は夏目漱石著「こころ」。
そういえば昔読んだなあなどと思っていたらいきなり「高橋留美子のマンガ『めぞん一刻』」と出てきたのにびっくりしたのだ。

「主人公の青年が女子高での教育実習で『こころ』を教える場面がある。」とある。
うん、たしかに五代君が響子さんの母校に教育実習に行ったのは覚えてるけど、「こころ」まではすっかり忘れてた。

「そこに書かれた粗筋がまことに端的にまとまっているので引用しよう。」
ふむふむ。

「下宿屋で三角関係が発生し、『私』なる人物が友人Kの先を越して、
 『奥さん、お嬢さんを私にください。』
 『よござんす、さしあげましょう。』
 で、結果的にK君が自殺してしまう・・・・・・」

五代君らしいというかなんというか・・・と思いながら読んでたらまたまたびっくり。

「わざわざ『めぞん一刻』を持ち出したのは、実はこのマンガ自体が『こころ』のパロディーなのだという研究(宮川健郎「再話された『こころ』」)があるからで、よくに近年、『こころ』をめぐってはほかにも評論家たちのさまざまな論戦がにぎやかである。」

「めぞん一刻」が「こころ」のパロディー?
そうなのか?って当時話題になったのか?
パロディーかどうかもそうだけど、「こころ」と「めぞん一刻」を結びつけて考えた人がいたこと自体に驚いた。
この本、読んでみたい!と探したけれど、アマゾンにも国立図書館にもなし。

何かの本の論文タイトルなのだろうか。
宮川氏の本を片っ端から読めば行き当たるのだろうか。

それにしても「めぞん一刻」が流行っていた頃、私はその存在さえも知らなかったのが恨めしい。
でもこういう発見って嬉しい。
それだけ「高橋留美子」という名前が社会に浸透しているということなんだろうなあと思えるから。
今年は久しぶりに「こころ」を読み返してみようと思う。
(2010年1月3日の日記)
「犬夜叉 ベスト ソング ヒストリー」感想
何度もブログや考察日記に書いては消し書いては消ししたことだけど、私の中で「犬夜叉」は原作の最終話で完結してしまったのだと思う。
アニメ「犬夜叉」完結編の放映開始は嬉しかったけど、どんなに映像が素晴らしくても、原作の圧倒的な感動に勝る感動が得られるはずもなく、だからと言ってまた違った感動が出てくるはずもなく、感想を書くことがだんだん苦痛になってきた。

これって製作スタッフさんやアニメ「犬夜叉」が大好きな人達、そしてこんなサイトでも感想を読みに来て下さる人達に失礼なことなんじゃないかと思い始め、実は第21話「奈落の体内へ」以降はまだアニメを見ていない。
当然感想を書くこともやめた。
もちろん最後まで見届けたい気持ちはあるし、せっかくここまで感想を書いてきたのだから感想も最後まで 書き続けたい気持ちもある。
でもどうせなら原作を離れて感動したいし、アニメならではの感想を書きたい。
だからアニメはしばらく封印・・・のつもりでいた時に届いた「犬夜叉 ベスト ソング ヒストリー」。

最初にDVDを見た。
V6の「CHANGE THE WORLD」、ああ懐かしいと思った。
アニメ「犬夜叉」はもう何度も何度も見てるけど、さすがにこのあたりはもう何年も見ていない。
「金田一少年の事件簿」が終わってたからチャンネルを変えようとした手をふと止めたこの曲。
「犬夜叉」との出会い、そして「高橋留美子」との出会い。

私はこの曲が「犬夜叉」に一番ふさわしいと未だに思っている。
素直な気持ちで「犬夜叉」に惚れ込んだあの頃が本当に懐かしい。
でもまだ原作を買って読み込むほどではなかったから、しばらくの間弥勒、珊瑚、七宝、雲母の存在は謎だった(笑)。

そしてDo As Infinity 「深い森」。
EDで私が一番好きな曲。
次はhitomi「I am」。
鋼牙と犬夜叉のスピード感あふれる戦闘シーンとこの曲が大好きでこのOPだけでビデオを1本作ったことを覚えている。
(当時はまだビデオに録画していた、笑)。
おかげで映像なしで曲だけ聞くと物足りない・・・。

さらに飛んでEvery Little Thingの「Grip!」。
初めて画面に登場した「動く」七人隊に燃えたなあ・・・(特に睡骨・・・)。
day after tomorrowの「イタズラなKISS」は静止画像のキャラたちの表情がとても優しくて大好きだった。

途中いくつかテレビでおなじみの犬夜叉とかごめのお約束の台詞やその週の内容紹介がそのまま入るが、ここは音楽だけ聴きたかった。
特に激闘文化祭の予告が入るとは・・・。
アニメ「人生の一大事」のかごめの回想シーンにも登場していたし、この異色なオリジナルは、当時の数あるオリジナルの中でも人気だったのだろう。
また、アニメのかごめにとっても数少ない学校生活の中で大切な思い出なのだろう。
けれどこういった部分について行けない私の感性が少しずつアニメから離れていったのかもしれない。

DVDには他にもOP、EDが入っているけど、印象的なのはこれくらいかな?
やっぱり初期の曲ほど懐かしい。
alanの「Diamond」は曲としては大好きだが、「犬夜叉」という作品に馴染むほどには聞いていない。

そして今はCDを聞いているが、それぞれの曲を聞いていた当時の出来事なども思い出されて懐かしい。
ほんとあの頃は燃えてたよなあ。
昔のアニメ感想なんて一晩に5話分とか書いてたもんなあ・・・。

最初の頃は録画してなかったので電車代かけてツタヤ行ってアニメ借りまくって。
ダビングもできなかったから必死で見て必死で感想書いて(笑)。
妹に「なんでそんなにがんばるの?」って聞かれて「おもしろいから!好きだから!」って胸張って答えてたもんなあ・・・。
もうあの頃には戻れない。

そんなこと思い出しながら、公式サイトにずらりと並んだ各エピソードのタイトルを見ていたのだが、完結編に入ってタイトルが大きく変わった。
以前みたいな「なんとかとなんとかの なんとかななんとか」みたいな、長いだけでわけのわからないタイトルに比べてシンプルでいて言い得て妙、タイトルだけでそそられる気がするのは好印象。
その中で「奈落 闇の罠」「奈落 光の罠」「奈落 儚き望み」と続くのだが、ここが気になる。

原作では奈落はかごめに指摘されるまで奈落自身自分が何を望んでいるのかよくわかっていない風だったし、奈落の体内でもあくまでも翻弄される犬夜叉たちの側から物語が描かれていた。
特に前記においては原作の中でいまいち不可解というか混乱させられたままで終わった部分。
ここをいっそ奈落の側に立って、自分が何を望んでいるのかわからぬままに、四魂の玉に翻弄されながら犬夜叉たちを襲う奈落、という設定にしてくれたらすごいと思ったのだが。

そんな期待を感じさせるタイトル並びだったが、当然原作に忠実に作られたんだろうな。
でも奈落を妖怪にも人間にもなれず、「鬼蜘蛛にしかなれなかった男」として捉えれば、まだまだ書ける、そんな気がする。
謀略を駆使し、回りくどい悪の美学を愛した奈落、だったけど、実は奈落は犬夜叉たちを殺すわけにはいかなかった。
(最初の頃の殺す気満々な設定は除き)。

四魂の玉の養分にするために、苦しみながらも生き抜き、耐え抜く犬夜叉たちのような存在が必要だった。
桔梗は自分が太刀打ちできないから殺した。
神楽たち分身は、彼らの悲しみや苦しみがすなわち奈落の悲しみや苦しみであって、四魂の玉に君臨するためには、自分のそれを与えるわけにはいかなかった、だから殺した。

うん、原作とはまたかけ離れてきたけどつじつまは合うような・・・気はする・・・(実はしない)。
その視点で見ると、奈落こそが四魂の玉に操られ、翻弄された最大の犠牲者、じゃないな、傀儡であったと思えてくる。
アニメの感想はまだ書けないけど、「犬夜叉」に関してはまだまだ書けるかな?
そんな気にさせてくれた「犬夜叉 ベスト ソング ヒストリー」だった。
(2010年3月26日の日記)
アニマックス「創ったヒト 諏訪道彦?」感想
★「公式サイト」より

プロデューサー・諏訪道彦が創ったアニメの中から今週は『犬夜叉』を振り返る。
そして、諏訪とともに『犬夜叉』を創った主人公声優・山口勝平とシリーズ構成を担当した脚本家・隅沢克之も登場。
作品の歴史と思い出を振り返りつつ、『犬夜叉 完結編』として復活するまでの驚きの真実が明らかに。

MC:ケンドーコバヤシ、喜屋武ちあき
ゲスト:諏訪道彦、隅沢克之、山口勝平
放送アニメ:犬夜叉 第1話「時代を越えた少女と封印された少年」
 
★「スワッチのアニメ日記」参照。
・2008年07月09日  『犬夜叉新作』
・2009年07月30日  『犬夜叉お待たせしました』
・2009年10月01日  『犬夜叉 完結編と夢色パティシエール』 
・2009年10月15日  『犬夜叉鉄砕牙ツアー完結編』
・2009年11月19日  『犬夜叉 完結編お祓い』
・2010年02月18日  『高橋先生アフレコ訪問』
・2010年02月25日  『音楽キラめく犬夜叉 完結編』
・2010年03月04日  『犬夜叉ラストアフレコ』
・2010年04月01日  『ANIMAX『創ったヒト』出演』
・2010年04月08日  『犬夜叉10年の打ち上げ』

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たぶん動く諏訪さん見るの初めて。
しかも犬夜叉のジャケット着てるし、たしか私も持ってるぞ、パーカーだけど。
思ったより若い人なんだなあって印象、アニメ日記のイラストのイメージとはだいぶ違う(笑)。
まずは自慢の?「犬夜叉」「ブラックジャック」他諏訪さんがもらった色紙のお披露目から。
他にはルパン&両さんのしかわからなかったけど。
「11PM」時代に本当はもらってはいけないサイン(スタッフだから)を無理にお願いして手塚治虫さんにもらってしまったエピソードはおもしろかった。

でもMCの喜屋武さんがゴールデンウィークは3ヶ月後って言ってたけど、収録は2月だったのか・・・。
しかも1日で4回分収録したのか・・・。
そういえば私も昔、友達のお供で「開運 なんでも鑑定団」の収録見に行ったことあるけど、あれも1日で2回やってたな、なんて事を思い出した。

・さて本題に入って、「犬夜叉」アニメ化のきっかけは?の質問には
「犬夜叉」という作品が高橋先生がこれまで描いてきた「うる星やつら」「らんま1/2」「めぞん一刻」そして妖怪物や不老不死伝説の集大成であること、チームワーク、ファミリーなど今の子供に伝えなければならないものを持っている、それを作るのが使命と感じたとのこと。

・高橋先生の印象は
大きな心の持ち主。
先生から「全て皆様のおかげです」の言葉をもらったのが嬉しかった。

・アニメの戦略は?
OPにV6の曲を使い、OPに番組説明を入れたり、「犬夜叉のツボ」でキャラの紹介をしたりしてわかりやすくした。

2004年に終了し、その時アニメ日記に「無理のある終わり方だったかも知れませんが」と書いてあるが?
原作に追いついてオリジナルを入れ難い世界であるため。
ただここ見ててあれ?って思ったのが当時の日記で「最終回」としての作り方に無理があると言われたのに対し、ここで「終わったことに無理がある」と言い換えて答えていたように感じたけれど、気のせいかな?

そして5年後の2009年に完結編として復活することになるが、ここで隅沢克之さんと山口勝平さんが登場。
勝平さんも顔見ながらじっくり話聞くのは初めてだけど、声の印象がだいぶ違う。
犬夜叉とか乱馬みたいに喋る人だと思ってた(笑)。

隅沢さんはシリーズ構成と完結編26話中25話脚本担当。
逆に脚本書かなかったのがどれだったのか気になるなあ・・・。

・「犬夜叉」に関わったきっかけは?の質問には
勝平さんはオーディションだけど、高橋先生が犬夜叉に乱馬のようなイメージがあって、ほとんど逆指名のような形だったそうだ。

隅沢さんは1年くらいは脚本で、その後(仕事のわりに実入りの少ない)シリーズ構成に(と何度も訴える)。

・諏訪さんから2人の印象。
勝平さんは犬夜叉中の犬夜叉、声もキャラそのまんま。
犬だけど猿だったらぴったりとかキャラも含めなりきりとかべた褒め。

ただ諏訪さんのイメージの犬夜叉ってそんななの?って気になる部分もないではなかった。
仲良しならではの冗談だったのかもしれないけれど。

隅沢さんは緻密なストーリーで原作との不整合なしにアニメにする天才。

・2人が携わって・・・

山口さんは第1話の犬夜叉登場シーンに犬夜叉というキャラの全てがつまっているとの答え。
隅沢さんはやはり第1話が初めてのアフレコで、しかも高橋先生が見学に来ていて緊張感が凄かったと回想。

・なぜ復活までこぎつけることができたか?

2009年の宮古島でのスタッフ旅行の写真を見せながら
「犬夜叉」が終わってもスタッフやキャストが毎年諏訪さん企画で旅行、その心配りがいい雰囲気を作り上げたと具体的に説明。

さらに途中で切れたままは嫌だし、原作の最終回があまりに感動的で、これを作るのが使命だと感じたとこれは諏訪さんから回答。

・3人にとって「犬夜叉」とは?

勝平さんは自分の代表作であり、今後も含め自分の一番上に来るキャラ名であると断言。

隅沢さんは大好きで「愛してる」番組。
終わったつもりもないし、CDドラマ、映画、続編などと思ったけれど、高橋先生に
「もういいんじゃないですか」と言われたとか、けだし名言。

諏訪さんは大好きな作品。
最終回にかけて「犬夜叉」は終わったけれど「犬夜叉」があるから明日があると・・・。

この後アニメ第1話の放映。
懐かしかったけど、こういう番組見るのは「犬夜叉」ファンだと思うんだよなあ。
だから「犬夜叉」を知らない視聴者にアニメ「犬夜叉」はこんな作品って見せる企画は必要ないと思う。
まあ1話を見てまた最初から全部見たくなったというファンもいるだろうけど。
私はむしろ1時間話をじっくり聞きたかった。

なんか話もせかされてる印象が強かったし。
何より哀しいのはアニメ放映が終わったスタジオに勝平さんと隅沢さんがもういなかったこと。
諏訪さんだけが残ってて、視聴者の質問(部下を育てるには)に「ほめること」と答えていたけど、たぶんアニメは後で挿入したもので、その場でみんなで見てはいなかっただろうと思う。
だったら先に収録するなりして、最後まで画面に映ろうよ、勝平さんと隅沢さん。
置き去りにされたからっぽの椅子2つがなんか寂しげだった。

これは2人のせいじゃなくて、番組側の問題だろうけど、せっかくいい気持だったのに最後の最後でがっかりしたかも。
けれどスタッフとしての以前に一ファンとしての作品への想い、あと語られなかったけど、おそらくアニメ化する上での制約や苦労もあったんだろう、でもそれらを越える熱意も十分に感じることができた。
そういった部分を後半聞きたかった。

(あとどこでだったか忘れたけれど、高橋先生がアニメから最終回を描く勇気をもらったとコメントされてたとあったような。
ここは自信ないので後でもう一度見直して確認したい。)
(2010年4月25日の日記)

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