犬夜叉サンデー感想(第151話〜第160話)
かごめ独壇場
原作少年サンデー2000年1月12日(7号)第151話「四魂の光」

     ☆     ☆     ☆

表紙の奈落ファミリー揃い踏みのカットを見ていると、当時はなんとなく父奈落+母神楽、娘が神無というイメージがあった(笑)。
神楽の殺生丸への恋がなければ、そのまま長女神無、長男白童子、次男赤子の5人家族ができていた、私の中では。
この頃の奈落は今みたいに余計な物がくっついてなくて、ひたすらかっこいい。
妖艶な神楽に子供たちもまあ性格悪そうな男の子2人もかっこいいし、神無は可愛い。

奈落=鬼蜘蛛が元々どんな顔立ちをしていたかはわからない。
人見の若殿や僧無双のように整った顔立ちの好男子だったかもしれないし、逆にかっこ良さに憧れていた冴えない男だったかもしれない。
私は鬼蜘蛛はむしろ悪とコンプレックスの固まりのような男であり、それだけに自分の顔やターゲットの美醜にはこだわり続けたと思っているのだが(悟心鬼のぞき?)。
というのはこのように当時の犬夜叉一行と奈落一行が揃うと、いずれも美形揃いなのが目につくから。

鋼牙が雷獣兄弟の満天か、志麻に懸想するナマズ妖怪みたいな少年だったら、奈落が狙うことはなかったろうなと思ってみたり。
逆に逆髪の結羅や飛天がまだ犬夜叉たちに出会っていなかったら、奈落に狙われてたかもしれないとか、読めば読むほど世界は広がる。

話がそれたが、この回には私の大好きなかごめの全てが詰まっている。
神無に魂を吸い取られながら気弱にならず、恐れもせずかごめは犬夜叉を守ろうとする。
神楽の風刃を弾くかごめの破魔の矢、その凛々しい表情と、犬夜叉が生きていることを知り、安堵する表情。
私は普段のかごめの顔に関してはどうこう思わないが、こうした、いざという時の凛々しさ、優しさが溢れる表情はとても好きだ。

そして、いざという時かごめはあれこれ余計なことを考えない。
そのストレートな怒りがその霊力を爆発させる。
ただし今回はかごめが矢を放つ瞬間まで。
かごめの矢がどんな結果を生むかは次回のお楽しみとなる。

さらにここで、犬夜叉たちは大きな謎を知ることになる。
四魂の玉がほとんど完成に近い状態で奈落に握られていた。
かごめから四魂のかけらを奪ったのは桔梗。
そしてそのかけらを奈落に与えたのも桔梗。

奈落をより強くすることに何のメリットがあるのか、この時期はまだ謎として残る。
今となっては奈落が四魂の玉を完成させた時こそが奈落の滅びの時であることがわかっているが、それでもそのせいで多くの人が巻き込まれて死に、犬夜叉たちも傷ついた。
そこまでして「奈落が」完成させなければいけなかったのか、かごめと奈落、それぞれが持っていて、最後の最後に完成させるのではいけなかったのか、大きな謎となる。
今のところ、それに関する作品上の答えは出ていない。

予想としては、そういった事実は忘れ去られたまま完結することになると思う。
メインとなるストーリーを生かすために、切り取られた部分に目を向けることは、なにやら切ない想いがする。
それはやはり、犬夜叉世界に私がいたら、真っ先に殺され、認めてももらえない立場にいることになるからだろう。
私が主役級キャラよりも、西前忠久さんのようなエキストラキャラを演じておられる声優さんに思い入れが強いのもそのせいかも。
 (2005年12月27日の日記) 
かごめの魂
原作少年サンデー2000年1月19日(8号)第152話「放たれた矢」

     ☆     ☆     ☆

かごめの魂の大きさが描かれたのは、裏陶編が最初だった。
ではなぜかごめの魂が桔梗をも凌ぐ大きさとなっているのか、439話までになっても謎のままだ。
最終話に向けて明かされるいくつかの謎のひとつだろうと思っていたが、最近は謎のまま終わるだろうと思いつつあることは前にも書いた。
「犬夜叉」における「忘れられた謎」がけっこうあるからで、ただ私なりの推測もある。

それはかごめが自分の魂と桔梗の魂の95%を持ってるんじゃないかということ。
もしかしたら翠子の魂も少しは入ってるかも、とか?

          ☆          ☆          ☆

あっ、駄目だ。
「プロジェクトX」最終回に見入ってしまって手が動かない。
中島みゆきさんの「地上の星」が一番で終わってしまった(涙)。

          ☆          ☆          ☆

さて本題。
今回はかごめ大活躍の巻。
後先考えずに突っ込む度胸はたいしたものだが、神無の鏡から魂が戻った時風穴で奈落を吸い込むのはどうだろう。
雷獣兄弟や逆髪の結羅の時は、彼らが消滅した後四魂のかけらが残っていたが、吸い込んでしまったら四魂の玉は完成せず、四魂の因果は再びくり返されることになるのだろうか。

戦いは終わり、残された小春は自分が弥勒と共に行けないことを心で納得する。
弥勒といればこのような事件に巻き込まれる、それが怖いのではなく、弥勒の足手まといになる自分に気づいたのだろう。
住む世界が違う、理由はただそれだけ。
半妖として妖力を持つ犬夜叉、類まれな霊力の持ち主かごめ、法力と風穴を操る弥勒、そして人間離れした基礎体力と技を持つ妖怪退治屋珊瑚。

七宝でさえ、いざとなればみんなを守る、雲母もしかり。
小春は私たちの分身、どんなに憧れても決して仲間に入れない普通の人間の代表、小春に私は思い入れがとても強い。

心も身体も傷ついた犬夜叉は桔梗の心を測れない。
もちろんかごめもわからない。
死ぬような目に合わされても桔梗を恨めない犬夜叉にやがて苛立ちを覚えるようになる。
気を失っていた珊瑚に聞かせるという形で、小春編は静かに幕を閉じる。

そして「桔梗のせいで犬夜叉は死ぬとこだったんだぞ、やーい!」と奈落が嬉々として桔梗の元に報告に来る。
傷ついた人々の手当てをしながら束の間静かな生活を送る桔梗。
奈落もこれを口実に桔梗の顔見に来たんだろうな、可愛い奈落。
一方犬夜叉の誤解を恐れた桔梗は、懐かしい死魂虫を使って犬夜叉を呼び出す。

奈落を倒し、四魂の玉を消滅させるためには、おそらく奈落自身に四魂の玉を完成させることが必要なのだろう。
しかし奈落はどんどん強くなり、これまで以上に犬夜叉を苦しめることになる。
犬夜叉の強さに対して無条件に信頼しているわけでもなさそうなところが不思議。
話が先に進みすぎたけど、そろそろ犬夜叉、かごめ、桔梗の三角関係が現実味を増してくる時期に入る。
 (2005年12月28日の日記) 
大人の恋
原作少年サンデー2000年1月26日(9号)第153話「桔梗の真意」

     ☆     ☆     ☆

かごめといる犬夜叉、桔梗といる犬夜叉。
どちらが犬夜叉にふさわしいか、これまでいろいろな意見を読んできた。
当然のことながらかごめ派は犬夜叉とかごめ、桔梗派は犬夜叉と桔梗を支持されるだろう。
これまでしつこく(笑)書いてきたように、私はどちら派でもないが、今回のエピソード「桔梗の真意」を読んでて思うことがある。

「犬夜叉・・・」
「桔・・・梗・・・」
「生きていたな・・・
      よかった。」

傷ついた犬夜叉を、安堵の想いを込めて桔梗は抱きしめる。
四魂のかけらを奈落に渡した真意を告げ、

「おまえの命は私のものだ・・・」

犬夜叉の頬にそっと触れる。
何も言えない犬夜叉。

死をかけた恋であるからというわけではなく、桔梗の恋は犬夜叉に比べて遥かに大人の恋、そう感じた。
犬夜叉は、かごめのためにも桔梗のためにも命をかける。
かごめも桔梗も、犬夜叉を守るために命をかける。
想いの強さに違いはない。

けれど桔梗が大人の恋、むしろ愛の部分に気持ちがあるのに比べ、犬夜叉の恋は、それこそ恋の世界を彷徨う。
かごめの恋は恋、犬夜叉の恋の高さにいる。
どちらが深いというものではないが、桔梗の恋の情の深さは、犬夜叉には重いように感じる。
桔梗の恋が大人の恋であるからこそ、桔梗は犬夜叉をかごめに委ねる。

どちらといる犬夜叉が自然に感じるか、相手を守るだけでなく素直にはしゃぎ、時には頼り、本気で喧嘩し・・・。
これまで断言したことはないが、私は犬夜叉の恋はかごめと共にあると告げよう。
そして私の想いは桔梗にある。
素直な恋と大人の愛、どちらも非常に魅力的で私はどちらの少女も大好きだった、この頃は。

しかし今、桔梗は心を表に出さず、かごめは嫉妬の心を持て余す。
激しさと清らかさを失った少女たち、自然な姿でありながら魅力が失せつつあるのが哀しい。
結局とっくに大人になってしまった身から見て、2人ともいつまでも大人にならず、激しさをむき出しにする桔梗、清らかなままのかごめであって欲しいというわがままなのかも。

高橋先生がかごめと桔梗、同じ魂を持つ2人の少女を設定された時、おそらくこれほどの長丁場になるとは思われなかったんだろう。
2人の恋の結末が、ほんと気になる。

          ☆          ☆          ☆

アニマックスのイベントで「BLOOD THE LAST VAMPIRE」を見て以来ハマっているのがアニメ「BLOOD+」。
どうしてこうゾンビ物とかキョンシー物とかもののけ物とかモンスター物に弱いのか、我ながら情けないが、とにかくおもしろい。
「犬夜叉」他私が知っている声優さんが出ていらっしゃるのも嬉しくて、毎週欠かさず録画、見るようになった。

特に気になるのが宮城カイ。
主人公の小夜は、制服姿で剣を振るう、望まぬ力を持つ少女。
「十二国記」初期陽子のイメージに近いかも。

カイは小夜の義兄にあたり、小夜に恋する少年。
翼手事件に巻き込まれる小夜を助けようとするが、普通の人間であるカイには何もできない。
小夜の周りにはもう一人、ハジという青年が現れる。
翼手の片手を持ち、小夜にくちづけて小夜を翼手との戦いにいざなう。

人間離れした力で小夜を助けるハジにカイは落ち込むが、小夜の心を支えることを知る。
この普通の少年としての葛藤を演じておられるのが妖狼族のアニメ名銀太の:吉野裕行さん。
とてもかっこいいけど、どこか変な?忠実なるナイト、ハジは「呪詛の仮面」でウツギだった小西克幸さん。
力を目覚めさせるためとはいえ小夜への強引なくちづけは、最近見た中では屈指の胸きゅんシーンだった。
桔梗にも言えることだが、無表情のエロティシズムに弱いような気がする私(笑)。

カイの弟リクには琥珀だった矢島晶子さん、デヴィットは「金田一少年の事件簿」剣持警部だった小杉十郎太さん。
ソロモンで弥勒だった辻谷耕史さん、相変わらずこんな役、って思わずくすくす笑ってしまう、相変わらずのプレイボーイぶり。
クララは「戦国BASARA」で上杉謙信朴璐美さん。
満天霧骨の稲田徹さんはマッコイで。「十二国記」の女仙の一人、甲斐田裕子さんは怪しい女医ジュリア。

小夜の義父ジョージ役の大塚芳忠さんがとてもいい味出しておられたが、残念ながら亡くなってしまう役。
無表情キャラが多い中、真夏の太陽のような笑顔の素敵なおじさん。
友だちが大好きな諏訪部順一さんはヴァン・アルジャーノ。
綿密に練り上げられたストーリーとクオリティの高さに驚きつつも、この時間でいいの?大丈夫?って心配半分。
けっこうハードなお話です。
 (2005年12月29日の日記) 
三番目の分身登場
原作少年サンデー2000年2月2日(10号)第154話「三匹目の妖怪」

     ☆     ☆     ☆

なぜだろう。今日の考察日記完成させて、後は改行の<BRを>入れるだけだったのに、消えてしまった・・・。
ここまでできたからお風呂入っちゃおう、一瞬保存しようかな?って思ったけど、大丈夫だろうって。
戻ってきたら消えていた・・・、なぜ?
がんばってもう一度書いてみることにした(涙)。

          ☆          ☆          ☆

奈落の子供、もとい分身長女の神無、次女神楽、長男悟心鬼、次男桔梗に瞬時に消された蟷螂もどき、三男四男は双子で白童子と名なしの赤子、末っ子は夢幻の白夜。
奈落ファミリーはどんなに可愛くても綺麗でも一匹二匹と数えられてしまうのが可哀そう。
ということは、犬夜叉も鋼牙も殺生丸も、もちろん奈落も一匹二匹と数えられる単位なのかな?
もちろんかごめや桔梗が「犬夜叉が一匹で行っちゃった」みたいな言い方するわけないだろうが。

一匹単位で数えられるにふさわしい奈落の分身悟心鬼が今回は登場する。
以前も書いたが、乱馬にも出てきたサトリをモデルにしたことは想像に難くないが、「犬夜叉」という作品の持つ残虐性がひときわ目立つエピソードでもある。
村を襲い、村人を喰う悟心鬼、ユキという名の妹をかばいながら隠れている少年は心を読まれ、悟心鬼に喰われそうになる。
神楽の屍舞に操られた村人に呼び寄せられた犬夜叉が辛うじて間に合うが、兄弟は逃げようとしない。

次回の話だが兄が母の、妹が父の残った頭部を抱きしめている姿を犬夜叉は見せ付けられることになる。
制御できない怒り、鬼の牙に鉄砕牙を噛み砕かれた怒りが犬夜叉を変化させる。
今回のエピソードは物語の大きなターニングポイントとなるような気がする。
妖犬化してしまう犬夜叉、刀々斎の元弟子だった灰刃坊が登場し、邪見が真っ二つにされて蘇り(は蛇足だが)、悟心鬼の牙から闘鬼神が作られる。

物語としての設定はともかくとして、犬夜叉はたとえ桔梗、かごめに出会い、戦いに明け暮れることにならなくてもいずれ妖犬化する危険性はあったと思う。
半妖としての不安定な血と思春期を迎えた不安定な精神。
これまで半妖といえば奈落は別格(妖怪と人間の間に生まれたわけではない)として、犬夜叉のほかに地念児、紫織しか出てきていないが、おっとり性格の地念児はともかく、紫織もやがて危険な時期を迎えるのではないかと思っていた。

ただ犬夜叉の場合が特殊なのは、父妖怪があまりにも偉大な妖怪であってその血が強すぎるためだとわかったが、桔梗やかごめに会わなかったら犬夜叉の血はどうなっていただろう。
殺生丸のおかげで鉄砕牙を得られなかったらどうしていただろう、と考えるだけでいろいろな「犬夜叉」のパラレルワールドが頭に浮かんでくる。
かごめが普通に生きる現代、戦国時代に行かない現代、犬夜叉がかごめだけに会う戦国時代、桔梗だけに会う戦国時代、鬼蜘蛛の恋が成就する戦国時代、神楽が生き延び、殺生丸と結ばれる戦国時代、そして成長した琥珀とりんや、弥勒と珊瑚の孫の話や、いろいろと、さらにいろいろと。

言い訳するわけではないが(笑)、この頃のかごめのヤキモチは普通に可愛いと感じていた。
そのかごめが一転、妖犬化した犬夜叉を恐れることもなく近づいていく、その強さ、犬夜叉への想いにとことん感動した記憶がある。
しつこいようだが、かごめがもう少しだけ滝壺で桔梗を癒したようなある日突然ではなく、日々の犬夜叉との生活の中でもう少しだけ、桔梗への思いやりを見せてくれたら最高なのだが。

とにかく次々と新キャラ新アイテムが現れ、それこそ息つく暇もない展開は当時の「犬夜叉」が絶頂期だったことを感じさせる。
残念ながら当時サンデーは読んでいなかったのだけど。
 (2005年12月30日の日記) 
噛み砕かれた鉄砕牙
原作少年サンデー2000年2月9日(11号)第155話「悟心鬼」

     ☆     ☆     ☆

今年最後の考察日記、めでたい話で締めくくりたいところだが、残念無念犬夜叉の鉄砕牙が悟心鬼の鬼の牙に噛み砕かれてしまう。
所詮犬の牙という考え方が、それまでその後、さまざまな鬼やら妖怪やらを叩き斬る鉄砕牙が突然弱くなる疑問は残るが、それはさておき犬夜叉最大ピンチになだれ込む。
心を読む悟心鬼によって太刀筋を読まれて大苦戦。
もちろん神無の鏡にやられた傷も治っておらず、痛々しい場面が続く。

犬夜叉は両親の残骸、唯一残った頭を抱きしめる兄弟に怒りを爆発させるが、心を読む悟心鬼、鬼の牙を持つ悟心鬼には歯が立たない。
風穴を開こうとした弥勒には最猛勝が放たれ、弓を射ようとしたかごめは先に殺すと脅され、飛来骨にぶち当たって動けぬ珊瑚も見抜かれる。
でもここで、こんな緊迫した場面で笑っちゃいけないのに笑ってしまう、わざわざ七宝を見てドキドキさせておいて無視する悟心鬼、なんてキュート(笑)。
「気にするな七宝、イヤガラセだ。」の弥勒の台詞と表情にまたまた爆笑。

笑っちゃいけない犬夜叉大ピンチ。
鉄砕牙を噛み砕かれた犬夜叉は呆然と立ち尽くす。
強くなるための武器でしかなかった、父君の形見だった鉄砕牙が、実は犬夜叉が制御しきれない妖怪としての強い血を押さえるために残された物であることが、次回明らかになる。

これまでも何度か書いてきたことだが、犬夜叉がいずれ必要になる鉄砕牙が、なぜ父君の墓に納められていたのだろうか。
本来ならば、15歳の誕生日に、冥加や刀々斎によって渡されるべき物。
それを犬夜叉の右目にヒントを埋め込み、わざわざ取りに行かなければ入手できないようにした。
殺生丸が奪いに来なければ、冥加が教えていたとも思えないし、そうなると犬夜叉は鉄砕牙を手にする時点で試されていたことになる。

鉄砕牙のことを知らなければ、いずれ妖怪の血を押さえきれずに狂い死にすることを約束されていたことになる。
天生牙がどのようにして殺生丸に与えられたか、原作では明らかにされていないが、そうなると犬夜叉は鉄砕牙によって生と死の狭間におかれることになる。
もともとの設定がそこまであったかどうかはともかく、「犬夜叉」の世界を広げ、深めていくことは本当におもしろい、もしもの展開。

鉄砕牙を噛み砕かれた犬夜叉、無事悟心鬼を倒し、仲間を救うことができるか、以下次号!
とサンデーなら煽っていたところだろうか、ちょっと真似してみた(笑)。

          ☆          ☆          ☆

今年もなんとかサイトを続けることができました。
遊びに来てくださった皆様、本当にありがとうございます。
今年を管理人として振り返ってみれば、「やたらとあせった一年」ということでしょうか(笑)。
「あわてないで落ち着いて。」「えむさんは猪突猛進ですね。」「無理しないで自分のペースで。」

たくさんの方から励ましや、手綱を引き締めるメールを頂きました、本当に感謝しています。
それにしても今年ほどいろんな意味で苦しかった年はありませんでした。
サイト運営においても以前のようなエネルギーは持てなくて、更新が苦痛になってきたのも今年になってから。
4年目に入り、私の犬夜叉愛も減退しつつあることは否定できないところです。

けれどやっぱり来年もがんばろう、そう思ってます。
皆様も良いお年をお迎えくださいね。
来年もよろしくお願いします。
 (2005年12月31日の日記) 
犬夜叉妖犬化
原作少年サンデー2000年2月16日(12号)第156話「妖怪の血」

     ☆     ☆     ☆

あけましておめでとうございます。
今年は犬年、犬夜叉共々よろしくお願いします。

今日のアニマックス「犬夜叉」再放送は、小春編最終回。
傷ついた犬夜叉が今桔梗に呼ばれようとしている・・・。

あれ、次は桔梗との「逢引ではない逢引」、悟心鬼編と続くじゃない、ちょうど今考察日記を書いてるところ、なんだか嬉しい。
今回は怒りと無力感に我を忘れた犬夜叉が遂に妖犬化してしまう。
半妖犬夜叉、朔の日の犬夜叉、そして妖怪となった犬夜叉、犬夜叉がなりたくてなりたくて仕方がなかった本物の妖怪の犬夜叉。
しかし、犬夜叉にとって偉大なる父妖怪の血はあまりに強すぎ、犬夜叉は人としての心を保つことができない。

殺戮を好まない妖怪もいようが、初めて知った殺戮の快感が犬夜叉を狂わせていく。
仮に犬夜叉が四魂の玉を使って本物の妖怪になったなら、もう少し自分をコントロールできるような気がするが、当然今の姿は犬夜叉の望んだものではない。
鋼牙や殺生丸や犬兄弟の父君や、必ずしも殺戮大好きな妖怪ばかりではないと思うのだが、ここで出てくる人=善、妖怪=悪の定義は、あからさまに犬夜叉やかごめの側の立場に立ったもので、彼らはともかく作品としてはもう少し公平感が欲しい部分。

犬夜叉は鉄砕牙を直してもらうために刀々斎の元に行き、残った冥加は犬夜叉の血と鉄砕牙の関係について話し始める。
殺戮の喜びを知ってしまった犬夜叉は、やがて自分を抑えることができなくなり、「心まで妖怪になってしまう」のではない、「狂った妖怪になってしまう」ことを冥加が告げるが、それは次回の話。
あれほど苦戦した悟心鬼を嬉々として斬り裂く犬夜叉、そこにかごめや桔梗や仲間を想い、乱暴だけど心優しい半妖の姿はない。

犬夜叉の血を押さえるために残された鉄砕牙、犬夜叉に与えられた物ではなく、自らの力で取りに行かなければならなかった鉄砕牙。
犬夜叉が確実に入手することを約束された物でもなく、最初からその意味(妖怪の血を押さえる)を知らされることもなかった鉄砕牙、これは正直苦しい所だ。
確信しているわけではないが、私はこの部分、鉄砕牙が壊れることにより犬夜叉が妖犬化する設定は、後からくっつけられたものだと思っている。
もちろん高赤橋先生に喧嘩を売ってるわけではない(笑)、でも私流に考察するとこうなる。

漫画に関して詳しくはないが、小説などでもこうぼこぼこ穴の開いた、えっ?とくる作品は多い。
私はどちらかというと完全無欠で隙のない作品よりこういった突っ込みがいのある作品が好きだ。
ただし高橋先生の他作品は全然違う、隙を見つけようとも思わない。
最近「らんま1/2」のものすごい考察サイトさんを見つけたが、やはりあれはらんまに愛あればこそだろう。

私は残念ながら「犬夜叉」以外の高橋先生の作品にそこまでの思い入れは持てないのだが。
先日「犬夜叉が終わったら考察日記はどうするか」とメールを頂いたが、次作に関して考察日記を書くと言い切る自信はない。
話がそれたが、かごめは妖犬化した犬夜叉の姿にショックを受ける。
後で犬夜叉の「顔」が怖かったからでなく、犬夜叉が心を失うのが怖かったからだと告白するが、犬夜叉が妖犬化してからのかごめは健気で素敵でとても好きだ。

犬夜叉に殺されるかもしれないのに怖れない、犬夜叉が自分を殺すはずがないと確信しているのか、怖さよりも想いが勝っているのか何度読んでもドキドキしてしまうのだが、それもまた次回の話となる。
 (2006年1月1日の日記) 
新たな刀を求めて
原作少年サンデー2000年2月23日(13号)第157話「本能」

     ☆     ☆     ☆

怖れることなく妖犬と化した犬夜叉に近づくかごめ、おすわりで犬夜叉を鎮める。
初おすわり(犬夜叉と出会った時)のインパクトを除けば、この時のおすわりが一番好き。
かごめの柔らかい雰囲気もとても好き、夢中で犬夜叉を抱きしめる素直さも好き。

犬夜叉の血の匂いが変わったことに気づいたのは冥加、殺生丸、そしてたぶん刀々斎。
冥加は鉄砕牙を直すため、そして犬夜叉の変化を確かめ、かごめ達に鉄砕牙の壊れた意味を伝えるために犬夜叉の元に来る。
殺生丸も犬夜叉の匂いの変化の意味を知るために、ついでに悟心鬼の牙を廃物利用するために?やってくる。
殺生丸に出会う前とは別人のように活発なりんが嬉しい。

邪見もなんだかんだいいながらりんの良い遊び相手。
殺生丸にも犬夜叉に何が起こったかわからないが、犬夜叉の血が妖怪の血に変わったことだけは気づく。
当時はそれをどうこう思わなかったが、もしかしたら犬夜叉のことを心配していたのかなあと思ってみたりする。

犬夜叉が自分の血をコントロールした上で完全なる妖怪となったなら、殺生丸は犬夜叉を一族として認めていただろうか。
犬夜叉の母親が人間である以上は、どうであっても認めることはできないのだろうか。
まあ今の殺生丸には犬夜叉に対する侮蔑の想いはほとんど消えているようなので問題ないが。

この時期の絵はキャラが可愛くて(妖犬犬夜叉は可愛いとは言えないが、笑)、話もどんどん盛り上がって話のおもしろい時期だった。
何と言っても朔の日の犬夜叉、半妖犬夜叉、妖怪化した犬夜叉の3パターンが設定されたことが話を進める上で効果的だったと思う。
乱暴だけど不器用な優しさを持つ半妖犬夜叉、妖力を失い、人間の姿でかごめを守ろうとする犬夜叉、そして己の心を失い、殺戮を楽しむ犬夜叉。

今の時期に思うことは、この頃の新たな展開が、これまで思いもしなかったような新鮮に感じるものであることだろう。
それまで誰が、桔梗と共に生きるためになろうとした人間の犬夜叉が登場すると思っただろう。
それまで誰が、かごめを守るためになろうとした、弱い心、悲しむ心を捨てるためになろうとした妖怪の犬夜叉が登場すると思っただろう。
いえ思った方もいらしたかもしれないが(笑)、少なくとも私はまったく思わなかった。

犬夜叉がなろうとしてなれなかった人間、なろうとしてなれなかった人間。
しかし人間の犬夜叉は妖力を失い、普通の人間としての強さしか持てない。
妖怪の犬夜叉は心を失い、殺戮を楽しむことしかできない。
自分がなりたかった人間、そして妖怪になって苦しむ、そしてその弱さ、残虐さを克服しようとして戦う姿にはとても感動した。

今はどうだろう。
犬夜叉にとって新たな展開は、強さが変わるだけ、相手が変わるだけ。
これが今言われているマンネリの一番の原因だろう。
もちろん今も読者の目を見張らせる勢いで話がぐいぐい続いたら、それに越したことはないだろう。

それを高橋先生に求めるかと聞かれれば求めはしない。
本当に大変だろうと思うし、何よりも「犬夜叉」が続くことを求めたいから。
これにて16巻終了。
 (2006年1月2日の日記) 
邪見の危機
原作少年サンデー2000年3月1日(14号)第158話「鬼の剣」

     ☆     ☆     ☆

16巻最終話は派手な戦闘こそないが、殺生丸と邪見、犬夜叉とかごめの絆や心のつながりが印象深いエピソード。
ツボな台詞も多く、この頃の原作の中でも好きな話のひとつ。

まず妖犬犬夜叉が倒した悟心鬼の死骸から頭部だけ持ってきた殺生丸が訪れたのが元刀々斎の弟子、灰刃坊。
「灰」を「かい」と読むこともあるのはこの時覚えた。
殺生丸一行に合流したばかりのりんが、置いていかれることにまだ不安を感じている部分も今では見られないもので興味深い。
邪見と楽しく?戯れながらも、まだ親を殺され、一人ぼっちになった時のトラウマが残っているのだろう。

刀々斎と正反対、邪な刀ばかり打つために刀々斎に破門された男。
っていうか刀々斎もよくもこんな男を一時期とはいえ弟子にしたもんだ。
墨に喰われた地獄絵師や奪鬼の刀鍛治刀秋のように、元から邪な男だったのがさらに墨や刀に取り憑かれたのか、それとも最初はまともな男で、だんだん狂っていったのか。
紅達や刀秋のような男をそもそも弟子にするとは思えないから、灰刃坊も元は普通の?妖怪だったんだろう。

死んでる牙では刀は打ち起こせないと言う灰刃坊に、殺生丸は天生牙で悟心鬼についてるあの世からの使い、餓鬼か?を切り捨てる。
蘇る悟心鬼、でももちろん喋ったりしない(笑)、灰刃坊も刀鍛治としての腕、目はさすがでその技量を感じさせる。
この奈落のゴミで、結果的に殺生丸は最強の「斬れる」刀を得ることになるのだが、これは奈落にとっても計算外だったのではないかと思う。
後に相対した時には気にもしてないようだったが、同時に奈落のゴミでも廃品利用してのける殺生丸も意外に堅実。

しかし悟心鬼の、奈落の邪気は灰刃坊「ごとき」に扱えるものではなく、闘鬼神を打ち上げた灰刃坊は、闘鬼神に取り憑かれてしまう。
この辺はほとんど刀秋と同じだが、刀秋が人間で、灰刃坊が妖怪であるせいか、後に刀秋に感じたような哀れむ気持ちが出てこないのが我ながら情けない。
紅達に対してもどこか哀れむ気持ちを持てたのだが、これは妖怪差別と言うより灰刃坊が根っからの悪として存在し、紅達や刀秋のような苦しみや葛藤や、そんな感情の付け入る隙がないからだろう。

こういう存在は、読んでる時はおもしろいが、話が終わるとすぐに忘れやすい。
ただし闘鬼神の生みの親、同時に邪見を真っ二つにした(恕!)衝撃の事件により忘れ難いキャラとなった。

さて犬夜叉。
刀々斎に牙をもがれるお馬鹿っぽいところが「めぞん一刻」の唇を奪われる五代君の愛すべき間抜けっぽさと重なって笑ってしまう部分。
しかし、鉄砕牙の修理を待つ間に犬夜叉は朔の日を迎えてしまう。

珊瑚が始めて見る黒髪の犬夜叉、人間の犬夜叉。
「秘密を知ってるやつの人数が増えている」を文句を言う犬夜叉に、かごめが「仲間が増えたってことでしょ。」と笑いかける。
かごめのこういうところに憧れてしまうのだが、かごめの優しさを表現する時の描き方、顔や雰囲気の優しさ、柔らかさは明らかに意識されたものだろう。

かごめは本物の妖怪になった犬夜叉が、自分たちを忘れてしまうことを恐れる。
この時点で犬夜叉は人としての記憶をなくすことを明言されているわけではないが、かごめが感じるのは妖怪としての犬夜叉の心。
妖怪になった犬夜叉=心を失うのなら、かつて桔梗が望んだように、四魂の玉を使えば強すぎる血を押さえた心を持つ妖怪になれそうだが、どうだろう。
桔梗は四魂の玉を使えば玉は消滅すると言った、ならば最後に四魂の玉を使って普通の人間となり、人としてかごめと暮らすこともあってもいいじゃないかなあと当時は考えていた。

ただし今となって四魂の玉の完成は、奈落を倒すための必要不可欠なものとなった。
たとえ琥珀の命を奪ってでも。
天生牙の救いがあるとは願いたいが、ここまで引っ張っておいてそれもどうかとも思うし。
大きく話がそれてしまったが今日はここまで。
 (2006年1月19日の日記) 
闘鬼神誕生
原作少年サンデー2000年3月8日(15号)第159話「闘鬼神」

     ☆     ☆     ☆

妖犬に殺された悟心鬼自体はたいした妖怪に思えなかったが、死んで後、その邪気をまとった牙で打たれた剣が「闘鬼神」。
打ち起こした灰刃坊は闘鬼神に取り憑かれ、邪見を惨殺する。
戻ってこない邪見に業を煮やした殺生丸が姿を現し、邪見に天生牙を振るう。
せめて体がくっいた状態で蘇らせてあげたかったな、邪見(笑)。

灰刃坊は、闘鬼神の命ずるままに犬夜叉たちを襲う。
人間になっている犬夜叉を闘鬼神は見極めるのだが、ここでおもしろいのは朔犬は弥勒や珊瑚よりも戦闘的に弱いのかということ。
2人は犬夜叉をかばって自分たちが飛び出す。

私がよく引き合いに出すPS「犬夜叉」では登場キャラが成長することはあるものの、初登場時の弥勒や珊瑚に比べて朔犬は体力気力共に圧倒的に少なかった。
まあ弥勒や珊瑚がボス的キャラだったこともあるけれど、特殊能力や技術のない「ただの」人間犬夜叉はそんなに弱いのか。
なんだかんだ言って闘鬼神や桃果人の攻撃には耐えてたから耐性はあるのだろうが。
犬夜叉にとっては屈辱以外の何物でもないだろうが、頼みの珊瑚の飛来骨は両断され、弥勒の法力も灰刃坊には効いても闘鬼神には効果なし。

次回思わぬ助けが入ることがなるが、今は犬夜叉一行大ピンチ。
以前弥勒役の辻谷耕史さんのサイト「犬夜叉のつぼ八」の真似をして名台詞をピックアップすると、今回はかごめの
「弥勒さまって、風穴以外はインチキくさいと思ってたけど。ほうりきあるんだわ。」
このシリアスな戦闘の中でも笑わせてくれるかごめに拍手。

ところで灰刃坊って「犬夜叉」に出てくる「妖怪」の中ではすごく異質な存在だと思う。
一番多い妖怪は犬や狼や百足や烏や、とにかく動物に関連づいてるタイプ。
犬夜叉や鋼牙、ナマズ妖怪や山椒魚妖怪などもこの仲間だろう、九十九の蝦蟇などもその中に入る。
他に鬼の逆髪の結羅や雷獣の飛天満天、河童など出所のはっきりしている?妖怪も多い。

その中にあって灰刃坊はどのタイプに入るのだろう。
刀々斎はわりにすんなり妖怪であると認めることができるのだが、灰刃坊にはどうしても人間の気配がある。
前回も書いたが、墨に喰われた紅達、奪鬼に見捨てられた刀秋、欲で人の心を失った桃果人、彼らは邪ではあったが人間だった。
その後味の悪い中途半端な悪行、邪な物に囚われる部分など、灰刃坊にも共通し、いかにも人間臭い。

強いてあげれば子を失った母の心が生み出した妖怪無女に近いだろうか。
そういえば師匠刀々斎も「犬夜叉」には珍しく素性のわからない妖怪である(笑)。
人間に見えないこともないが、刀々斎に人間の気配を感じたことはない。
実は猛々と同じ、牛妖怪だったりしたらおもしろい。

確認しておくと、巫法札合戦でも灰刃坊は妖怪と明言されてるし、人間じゃない?って思っているわけじゃなく、どこか人間臭さがあるところが異質と思っているだけ。
今では格段上の天生牙で斬り、救う殺生丸。
当時犬夜叉の鉄砕牙をあきらめたことで斬れる刀を求めてあせっている雰囲気が感じられ、おもしろい。
 (2006年1月20日の日記) 
苦戦する犬夜叉
原作少年サンデー2000年3月15日(16号)第160話「蘇る鉄砕牙」

     ☆     ☆     ☆

灰刃坊の挑発に乗った犬夜叉が闘鬼神の前に飛び出す。
今回のエピソードは「犬夜叉のテーマ」を大音量でかけて読むのにふさわしい迫力の戦闘画面が続く。
所詮弥勒と珊瑚も露払いに過ぎず、やはり戦うのは人であっても犬夜叉。

ありがたいことに、素手で挑もうとする犬夜叉の前に降り立ったのは刀々斎。
修理した鉄砕牙を持ってきたのだが、人間であるうちは鉄砕牙も変化しない。
類まれな耐性と気力でなんとか凌ぐ犬夜叉だが、その間にも闘鬼神の性質と、操られている灰刃坊の立場を見抜く。
だてに戦いの日々を重ねていないだけに、たとえ頭に血が上りやすい簡単性格(by七宝)であっても、さすがだと思う。

しかし刀々斎が渡した鉄砕牙は犬夜叉の変化と共に犬夜叉に異常を感じさせる。
今回はまだその重さの変化が明らかにされていないが、原作で初めて読まれた方は、ここに鉄砕牙のどういう異常を感じられたのだろうか。
この辺は大好きなエピソードだけに何度も見たので犬夜叉の山口勝平さん、七宝の渡部久美子さん、灰刃坊の青野武さんの台詞は言い方や抑揚に至るまではっきりと思い出すことができる。
同時に犬夜叉ピンチに関わらず、大笑いしたことも覚えている。

アニメの感想では青野さんをキョンシー映画の林正英(ラム・チェンイン)さんと紹介したが、その後他の高橋作品を見るようになって「らんま1/2」や「うる星やつら」などにも出演されていることに気がついた。
他にもルパンや「北斗の拳」など声に特徴があるのですぐわかる。
大好きな声優さんの一人。

さてさて17巻に入り、犬夜叉は強すぎる「蓉可命」じゃなく「妖怪の血」を封じ込めるために灰刃坊、殺生丸と戦う。
刀々斎は相変わらず飄々とした鬼教官で、後半は犬夜叉&鋼牙対影郎丸&魍魎丸戦が熱く描かれる。
この凶暴な兄弟との戦いの中で、犬夜叉に妖犬化する気配がないのがおもしろい。
この戦闘において、鋼牙が犬夜叉を精神的にサポートしてくれたと言えるかも?

もうひとつとても大切な場面は、神楽と殺生丸が初めて出会うこと。

「女か・・・」
「やさ男だねえ。」
「あんたならもしかすると・・・
 奈落を倒せるかもしれないね。」

心ときめく台詞集。
今読むと、この時から神楽は殺生丸に好意を持ち始めたんだなあと思ってしまう。
それだけに殺生丸に見守られた、神楽の最後が胸に切ない。

          ☆          ☆          ☆

きのう刀々斎は牛妖怪?って書いたら、それはないだろうとメールが届いた。
あんなやせ細っているからって。
牛も年取れば痩せるような気がするけど、刀々斎と猛々の目があまりにも可愛くそっくりで、ついそんなこと考えてしまった次第、根拠はない(笑)。
 (2006年1月20日の日記) 

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