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奈落消失の影響 |
原作少年サンデー2001年9月5日(40号)第231話「巨大な邪気」 ☆ ☆ ☆ 前回 「妖怪よりもむしろ信仰上の言葉で、神々が降りてきた石や木などの媒介物を指す。 依り代は物を指し、人間の場合は依り代とはいわなかったそうだが、では人間は何と言うのかはわからなかった。」と書いたが、帰りに図書館に寄って調べてみた。 依り代はやはり物体を指すのが一般的らしい。 「犬夜叉」では鬼が取り憑いているが、普通は神霊が降りてくることを言い、神社の御神木、祀っている道具や神器が主だが、たとえばお正月の門松も含まれているそうだ。 仏像やお地蔵様なども依り代と言えるだろう。 恐山のイタコなど人の場合は「依りまし」と呼ばれるそうだ。 では鬼首城の姫はすでに死んでいたので「物体」扱い?などと一瞬けしからぬことを考えてしまったが、神事を執り行う巫女を依り代と書いた本もあり、それほど厳密に分けられてはいないらしい。 お婆に始まりお婆で終わった鬼首編だが、蘇った鬼の首が語る台詞がおもしろい。 不用意に外に出れば、もっと大きな邪気(奈落)に吸収され、支配されることがわかっていたと言うのだがではそれまで犬夜叉たちが出会ってきた妖怪たちは何だったのだろう。 鬼の首よりはるかに格下と思われる妖怪もいたが。 そこはやはり邪気はあっても実体のない(一度は死んだ?)妄執のような存在だったからだろうか、おもしろい。 奈落の支配のおかげで助かっていたこの城だったが、城主もその娘である姫も祟り殺されてしまい、その後が気になる。 お人よし顔の家臣ががんばってくれるだろうか。 このエピソードはむしろ弥勒が活躍弥勒がピンチの華々しさだったが、犬夜叉は犬夜叉で「鬼!」「鬼の首!」ってまんまの呼びっぷりやそこはかとなく見られるかごめや珊瑚のギャグっぽさが最高だった。 ★この日のブログより 先日の松江市長さんの会見をずっと読んでいたら、先月の定例会見で5月の連休の施設の観光入り込み客が大きく増え、理由のひとつに「犬夜叉松江ツアー」を上げておられました。→ 「こちら」。 特に県立美術館の増加が著しいとのことでした。 ツアー参加者には犬夜叉とかごめ、弥勒と珊瑚のパネルが一番人気だったのかな?と思ってしまいます。 資料の観光施設の中で地ビール館と由志園に行けなかったな、残念です。 今後もツアーに関する発表が出るかもしれません。 (2006年6月1日の日記)
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犬神さまは猿係 |
原作少年サンデー2001年9月12日(41号)第232話「猿神さま」 ☆ ☆ ☆ 原作は鬼首城からすぐ猿神さまに入るが、アニメではこの時期に桔梗が死にかけた悪党(アニメ名羅刹の勘助)から遺髪を受け取る。 原作で桔梗がこの男と出会うのは、犬夜叉や鋼牙が奈落の残骸妖怪の話を聞いていた時。 犬夜叉たちが口でか妖怪と戦ったように桔梗と勘助は目だらけの化け物(やはり奈落の残骸)と戦う。 このエピソード、今見直してもけっこうおもしろい。 そしていよいよ猿神さま+三猿登場。 表紙の犬夜叉があまり見たことのない表情でとても可愛い。 次ページの自転車の籠から顔を出している七宝もすごく可愛い。 どどどどどと走ってくる真ん中のじいちゃんも、なぜか可愛い。 平和そうだが畑がメチャクチャに荒らされている村にたどり着いた犬夜叉たち。 犬の耳を持つ犬夜叉は突然犬神さまに祀り上げられる。 畑を荒らす猿退治には「犬猿の仲」の犬が一番、拝まれてるし。 なんとなく「犬神って・・・ おれがか?」 「猿。」の台詞の2カットの犬夜叉もやたら可愛い。 嫌々引き受けた猿退治だが、弥勒と珊瑚は奈落の手がかり探しと二手に分かれる。 ここで何かありそうなミロサンコンビだが、普通に手がかりを探して普通に帰ってきたりするのがかえっておかしい。 二人きりになった途端にひと騒ぎありそうなカップルだが。 猿ヶ森に向かった犬夜叉たちは、早速化け猿に襲われるが拳骨一発でノックアウト。 化け猿の正体は三匹の小猿だった、これまた可愛い。 お詫びのしるしにもらった精霊石は巨大化するし、いいようにおちょくられてる犬夜叉っていうかほとんど対等。 そういえば七宝も始めて犬夜叉に会った時、お地蔵さんで同じようなことしてたな、と思い出し笑い。 懲りない犬夜叉、学習しない犬夜叉。 案外奈落も子狸みたいな妖怪になって犬夜叉に挑めばとっとと決着ついてたかも。 犬夜叉を幻術で懲らしめた?のはいいが、解き方を忘れた小猿たち。 単なる頼まれごとから犬夜叉にとっては死活問題となった猿神さま探し。 案外そのままくっついてたらいい武器なったかも(なるまい)。 必死でかごめを追いかけてみたらもといた場所に逆戻り、っと笑える犬夜叉に小猿といるとさすがに大人に見える犬夜叉、そして唯一淡々としてるかごめが絶好調の前編だった。 こういう単純な話はとても好き。 (2006年6月2日の日記)
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丑寅の方角 |
原作少年サンデー2001年9月19日(42号)第233話「ご神体の行方」 ☆ ☆ ☆ 三猿と七宝と犬夜叉を同レベルグループでくくってもいいような後半だが、結局猿神さまの居場所に気づいたのはかごめと弥勒。 猿神さまのご神体、それこそ「依り代」は漬物石になっていた。 ご神体を重石にして漬けた野菜が神々しいとは、ここで大笑いしてしまった。 笑ってばかりの猿神さま編だったが、最後の最後、猿神さまから大事なキーワードが飛び出す。 「今まで感じたことのない禍々しい邪気が丑寅(北東)の方角に向かって行って、消えた。」 遠ざかって消えたのではない、まだ感じるはずの場所なのに消えた。 この意味に気づいたのは、私も犬夜叉たちもだいぶ後になってからだった。 ここまで読んだ時は、当然奈落を追った犬夜叉たちが奈落を見つける話につながるだろうと思っていたのだが、そこに「あの」七人隊が立ちふさがったのだから。 しかもこの後2話続いて鋼牙の出番だし。 それにしても七人隊登場のインパクトはすごかった。 先日書いたように、丑寅の方角は鬼門に当たる。 それに合わせたかのように「鬼」の首が出てきて、「犬」と「猿」が出会う。 ならばかごめが桃太郎? 三猿に手を焼いていたはずの犬夜叉が三猿たちと一緒になって畑掘り返し宣言したり三猿を乗せて走り回ったりするのがおもしろい。 かごめの「おすわり」に三猿まで一緒にひっくり返ってるのも爆笑。 なんでこんなにおもしろいんだろうって思ってたら、そっか初期に戻ったみたいなノリがいいんだ。 一番素敵だったのは精霊石のために家の中に入れない犬夜叉にかごめが寄り添うところ。 「別に、おれにつきあわなくてもいーんだぜ。」 「さびしくねーよ、ばーか。」 「ばっ、邪魔じゃねえっ。」 「(そう、っと座り直すかごめに)おう。」 寂しがり屋の犬夜叉の照れた表情がとても良かった。 あと「犬夜叉ってほんと犬だよなあ。」と思ったとこが、帰ってきた弥勒に足で土をかける場面、これにも笑った。 結局何もかもがおもしろいエピソードだった。 (2006年6月2日の日記)
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七人隊推参 |
原作少年サンデー2001年9月26日(43号)第234話「亡霊」 ☆ ☆ ☆ 七人隊より先に鋼牙が登場、これには驚いた。 「七人隊」という言葉で未だに思い浮かぶのは「それまで長かった〜、オリジナル・・・。」という感想。 猿神さまから 「アイツと彼のお見舞い対決」 「思いきった草太の告白」 「怪しい祈祷師と黒い雲母」 「復活した者たちの野望」 「出没する謎の助平法師」 「四魂の玉を造る者(前後編)」 「病気になったあの邪見」 「帰ってこない雲母」 「洞窟には桔梗とかごめの二人だけ」 「鋼牙と殺生丸の危険な遭遇」 「悪夢の真実 嘆きの森の戦い」 「あれから七年目のなごり雪」 と続くのだが、その間にアニメお休み週も何回かあるのでとにかく首が長くなるほど待ちわびた記憶しかない。 さていよいよ登場した七人隊だが、同時に鋼牙と琥珀が出てきたのは意外であり、嬉しい驚きだった。 今にして思えば七人隊って勢ぞろいしたことがなかったんだな、と急におかしくなったりして。 凶骨なんて犬夜叉たちに会うこともなかったわけだから、もし鋼牙に会わなかったり蛇骨が名乗らなかったりしたら「六人隊」だ。 一度くらい揃い踏みしたとこ見たかったと思う。 鋼牙は年取った狼が妖怪に襲われているところを助ける。 狼は北の方から縄張りを捨てて逃げてきたのだと言う、そして狼を襲った雑魚妖怪たちも。 縄張りの中にいる限り、互いに襲い合うようなことはなく、共存状態にあったということなのだろうか。 「いくら老いぼれてたって、狼があんな雑魚妖怪に襲われるなんてよ。」という鋼牙の言葉が興味深い。 おもしろいのがこの時の登場キャラの位置関係だが、当然のことながら奈落が一番北にいる。 後日書く理由から私はここが福島県も北の方、現伊達市の霊山のある場所と思っているが、まあ気ままに書いてみたい。 奈落が「障害物?」として置いて行った七人隊は白霊山より当然南、今で言うなら福島、栃木、茨城、埼玉、東京北部のどこかにいる。 そこから先行してきたのが凶骨で、追われた老狼と雑魚妖怪たちが鋼牙に会う。 すると犬夜叉たちは鋼牙より南にいて鋼牙は風下にいたということになる(笑)。 白霊山(奈落) ↓ 七人隊 ↓↑ 桔 梗 ↓ 凶 骨 ↓ 老 狼 ↓↑ 鋼 牙 ↑ 犬夜叉 そうなると七人塚があるのは当時政宗より前の伊達氏の領地で、この後蛇骨が倒す討伐隊は伊達氏かな?などと考えてみたり。 原作は家紋は丸っこかったが。 その討伐隊や蛇骨に会うくらいだから、桔梗や犬夜叉たちもすごい速度で北上していることになる。 もちろん物語の上ではそこまでの距離は設定してはいないだろうが。 今回は凶骨の紹介?と鋼牙が凶骨に出会うまで。 鬼を喰らう凶骨が描かれているが、他のメンバーも普通に食べてるのかな?鬼とか・・・。 (2006年6月5日の日記)
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凶骨、霧骨、そして蛇骨 |
原作少年サンデー2001年10月3日(44号)第235話「凶骨」 ☆ ☆ ☆ 前回犬夜叉は凶骨に出会ってないことを書いたが、そういえば犬夜叉は霧骨にも会ってないんだ、犬夜叉にとっては5人隊だってなんだかおかしくなった。 「七人隊」を連呼しつつも、犬夜叉にとって凶骨と霧骨は顔のないイメージの湧かない敵なのだろう。 その凶骨は鋼牙に、そして霧骨は殺生丸に倒されるというなんとも豪華なラインナップだが、今回は凶骨が倒され、蛇骨が登場するまで。 凶骨は鋼牙に蹴られて初めて四魂のかけらが足にあることに気づいたらしい。 もうひとつ、肉を食べて血肉をつけなきゃという台詞も興味深い。 七人隊の場合は、ずっと生き続け、食べ続けていればどんどん生身の人間に近くなっていくのだろうか。 では桔梗は? 桔梗も七人隊も復活の仕方こそ違うものの、体を形作るものは墓土と骨。 でも桔梗にあまりそんな感じがしないのは、四魂のかけらの有無だろうか(桔梗は死魂で生きている)。 もしかけらにそんな力があったなら、かけらの力は命をつなぎ止めるどころではないすごい力があることになるのだが。 琥珀だってかけらを取っても大丈夫、かけらの力で治ってたなんてことになりそうだ。 四魂の玉+αの力に関しては桔梗&奈落が筆頭だろう。 桔梗は犬夜叉を人間にできることを明言しているし、奈落は自分が妖怪になろうとしている。 死人(しびと)をも生き返らせるその能力、奈落の場合はどこから出てきたのだろう。 桔梗クラスの能力を持つ妖怪の力を取り込まなければできそうにないことも平気でやっちゃう奈落、すごすぎだ。 さて七人隊ははなしのおもしろさもさることながら、それぞれのキャラの個性、鋼牙に桔梗に琥珀に殺生丸まで登場する絡みのおもしろさ、そして会話のおもしろさが大きな魅力。 まじめに戦ってるのは最初の鋼牙と凶骨だけで、この後の蛇骨と霧骨ときたら・・・、と読む前から笑いがこみ上げてくる。 そして他メンバーもこんな風に登場するかと思いきや、次に出てきた蛇骨、「普通の少年」だと思うことができたのは4つの台詞だけ。 1、「ふうん。凶骨は死んだのかい。」 (悲しんでる様子もないけど、割とクールな少年なんだな、蛇骨は・・・。=最初の感想) 2、「ったく、あのうすらバカ。」 (クールどころか冷酷な性格?七人隊の中でも大物小物はいたんだ・・・。=第二の感想) 3、「ま、しょーがないか。あいつ、おれたちの中で一番弱かったもんなあ。」 (弱かった?あれで?確かにかけらを取られたらすぐ死んだけど、それまで凄かったよ、生前あんなにでかくてどんなに強かったかと思ってたのに・・・。=第三の感想) 4、「でさ、どうなの琥珀ちゃん。」 (琥珀ちゃん?ちゃん・・・?なにかがおかしい・・・。=第四の感想) その後「(犬夜叉は)男前かっつ〜の。」の台詞で打ちのめされることになるのだけれど(笑)。 全く動じない琥珀もまたおかしくて。 もしかけらなしの琥珀だったらどんな反応見せるんだろう。 こんなおかしな?少年を描いて人気大爆発となるんだから高橋先生って凄いと思う。 (2006年6月5日の日記)
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蛇骨の魅力 |
原作少年サンデー2001年10月10日(45号)第236話「七人隊」 ☆ ☆ ☆ おそらくレギュラー以外のキャラで一番人気があって、しかも根強い人気を誇るのが蛇骨だろう。 私も蛇骨が出て来た時には唖然呆然、あっけにとられた後は猛烈に惹かれたことを覚えている。 正統派悪党の蛮骨でさえ、蛇骨との絡みがなければここまで人気は出なかったのではないだろうか。 私は全高橋作品を網羅しているわけではないが、読んだ限りでも「犬夜叉」ほど「シリアス(殺し合い)」と「ギャグ」が融合した作品はなかったような気がする。 蛇骨みたいなおとぼけキャラはいたし、冷酷な殺人者もいた。 けれどおとぼけキャラが出てくるのは、あくまでもギャグ主体の作品だったし、冷酷な人間が出てくるのはシリアス物のみだった。 その意味でも「犬夜叉」は高橋作品の集大成なのだろうけど、その最たる成功例の1人が蛇骨なんじゃないかと思う。 そう考えると、「犬夜叉」の次の作品が気になるところだが(終わらないことを望む気持ちに変わりはないが)、とことんシリアスな、「人魚」シリーズに近い雰囲気の作品になるかもしれないな、と、ふと思った。 それはともかくでかく、ごつく、顔も怖い凶骨なんかよりずっと怖くて強そうで魅力的な蛇骨だが、その蛇骨がとにかく男の子が大好きで、女の子が大嫌いで犬夜叉は可愛さのあまり犬耳が欲しいと、色っぽい弥勒は「ヒーヒー言わしてみてーっ。」ととんでもない台詞を吐くのだが、それも次回の話。 今回は「亡霊」の討伐隊を見かけた犬夜叉たちが村人から七人隊の話を聞くところと、その討伐隊が蛇骨一人に全滅させられ、そこに犬夜叉たちが追いつくところまで。 この時点で桔梗一人が七人隊を超えて白霊山の麓まで向かっている。 雇われ兵隊=傭兵である七人隊、今夢中になっているゲーム「戦国無双2」に登場する雑賀衆の雑賀孫市などと同じ立場の兵士だが、史実の傭兵と大きく違うところは決まった拠点がなく、好き勝手に渡り歩いているところ。 散々使っておいて残虐すぎるから今度は殺すというのも勝手な話だが、とにかく七人隊は殺され、祟りを恐れて七人塚に埋められた。 それが奈落により蘇ることとなるのだが、そう考えると七人隊の顔の模様、生前は戦(いくさ)化粧か隈取だったとしても、蘇ってからは死斑?などと以前書いて叱られた記憶がある。 睡骨なんて瞬間的に現れてたし。 そういえば蛇骨、喋り方が「真・三国無双4」のシリーズの松野太紀さん(鋼牙役の声優さん)の凌統とけっこう被る。 こういうしゃべり方って、顔が良ければセクシー系で、凌統も蛇骨ほどの残虐性はないけれど、そんなところが人気のキャラ。 そしていよいよ蛇骨が犬夜叉とご対面。 「かっ・・・ かわいいーっ!!」と頬を染めて叫ぶところは可愛いと言えないこともないが、その後出てくる台詞が物騒。 「特にその耳、気にいった〜、くれよ・・・。」 普通好きになったらお付き合いしたいとか、仲間に入れて八人隊にしたいとか考えるところ、ここが蛇骨の蛇骨たる所以か。 私はそんなにゲーム幅広くする方じゃないけれど、蛇骨刀タイプの武器は見たことないので使ってみたいなあなんて思ったりもした。 そういえば、今スカパーアニマックスでやってる「犬夜叉」は七人隊睡骨のあたりか。 録画したのを時々見てるが、今見返すと蛇骨の声もいいなと思ってもみたり。 全てが時間のオブラートに包まれて、なにもかもが懐かしい、なにもかもがおもしろい、こんな見方もいいんじゃない? (2006年6月6日の日記)
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ちょっとだけ霧骨登場 |
原作少年サンデー2001年10月17日(46号)第237話「蛇骨」 ☆ ☆ ☆ 考えてみれば桔梗と七人隊は同じ匂いらしい。 かごめはかけらの気配で区別できてるようだが、犬夜叉はなぜ桔梗と七人隊の区別ができるのだろう。 「死人(しびと)と墓土の匂い・・・」、掘った場所の違いだろうか、などとどうでもいいようなことを考えつつぱらぱらと読んだが、おもしろいとはいえ、ほとんど犬夜叉と蛇骨の戦闘なので、あまり書くことがない。 せいぜい蛇骨が女嫌いで珊瑚の手出しを本気で嫌がったこと、最後に霧骨がちょっとだけ登場したことだろうか。 弥勒が助太刀していたら蛇骨も大喜びだったかもしれないけど。 あと思ったことなんだけど、四魂の玉を使わないと言う犬夜叉たちの大前提は一体どこから来てるのだろう。 犬夜叉が強くなるのに、かけらに頼らず地道にスキルアップしているのはわかる。 珊瑚が琥珀の命をつなぐために四魂のかけらを使うことはもちろん肯定。 以前の「四魂の玉(かけら)を使って良い事をしている者を見たことがあるか。」という弥勒の言葉はここで大きく否定される。 あの言葉が犬夜叉たちが四魂の玉に頼らないための理由付けであった時代もあったけど。 もし弥勒がかけらを吸い込んだとしたらどうだろう。 風穴消滅の願いもかなうんじゃないかな、とか七人隊が蘇るんなら桔梗も、とか全然考えないのがおもしろい。 もちろんそこまでストーリーに盛り込んだら煩雑になるし、そもそも桔梗が望むかどうか、だが「四魂の玉の利用」ではなく、「四魂の玉の完成」が犬夜叉たちの課題になったのはいつの頃からだろう。 最初は主役だった四魂の玉も、だんだん使いまわしのお手軽アイテムになってきたのはちょっと残念。 そんなことを考え始めたのもこの頃じゃなかったかなあと思う。 (2006年6月7日の日記)
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アニメを思い出しながら |
原作少年サンデー2001年10月24日(47号)第238話「毒の煙」 ☆ ☆ ☆ 最初に白霊山追記。 先日白霊山=福島県霊山がモデル説だけど、Sさんから頂いたメールで以前諏訪プロデューサーがアニメ雑誌で白霊山までの距離は、ちょうど東京から福島に行くくらいとおっしゃられたのだそうだ。 それでSさんも確信されたのだが、桔梗や犬夜叉、殺生丸、何日かかって歩いたのだろう。 手っ取り早く飛んでいけるのは殺生丸一行と犬夜叉一行だが、先達したした桔梗が凄い。 まあ疲れなどは感じない体質だろうが・・・。 さて霧骨の活躍?とかごめ、弥勒、珊瑚の危機においては何といってもアニメのインパクトが強かった。 たしかに原作の霧骨の台詞や行動を、そのままアニメにしたら大変なことになるだろうが、それにしても思い切ってぶち壊したものである。 かごめを嫁に、はまだわかるが手ぬぐいかぶせて踊り始めたのには参ってしまった、悪ノリ霧骨。 今回は驚きの貴公子殺生丸も登場。 まずは琥珀の匂いを嗅ぎつける。 「奈落の手下」と位置づけてるところがおもしろい。 またまた殺生丸を理解するあまりの邪見の鋭い台詞と殺生丸、りんとのやり取りがおもしろい。 邪見も余計なこと言わなきゃいいのに言っちゃうところが可愛いんだよね。 霧骨の毒の煙に邪魔をされた犬夜叉vs蛇骨戦はひとまず引き分け、蛇骨とっとと退散。 霧骨の邪魔を怒ってた蛇骨だが、結果的に犬夜叉たちが二手に分かれて好都合。 犬夜叉一人が嬉しい蛇骨と、女の子組が大好きな霧骨。 でもかごめだけに執着する霧骨、一応好みはあるらしい。 でも霧骨、人には効くけど妖怪には効かない毒ってちょっと抜けてる。 体は動かないが、意識は最後まで失わない毒で、女性をいたぶって殺すのが趣味って、これまで出てきた全敵妖怪の中でも最低な奴だ、霧骨。 奈落よりひどい。 毒が効かない七宝が犬夜叉に助けを求めに行く間、珊瑚がかごめと弥勒をかばって戦いを挑むところで24巻も終了。 次回はかごめに更なるピンチが迫る。 (2006年6月9日の日記)
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霧骨退場 手を下したのは・・・ |
原作少年サンデー2001年10月31日(48号)第239話「霧骨」 ☆ ☆ ☆ かごめは何度も狙われたりさらわれたりするヒロインなのだが、どうも危機感を感じさせないキャラ。 主役だから死なないだろうという安定感ばかりじゃなく、性格設定などにもよるのだろう。 そんなかごめがこれまで続いた「犬夜叉」の中で、一番ひどい目に会ったのがこの霧骨編ではないだろうか。 襲われるかごめ、殴られるかごめ。 巻き添えで怪我をすることはあったが、ここまでダイレクトに殴られたのも最初で最後? 毒のせいか、相手が死人であっても人間のせいか、かごめ自身にも霧骨を狙った火箸にも霊力は宿らない。 同時に必死とは言え、相手の喉に火箸を突き刺して平然としているかごめも凄い、それだけ必死だったのだろうが。 弥勒と珊瑚が助けに来るが、霧骨の毒には防毒面も効果なく、二人も倒れこむ。 かごめを抱え込んで守ろうとする弥勒が珍しいカットで、その後犬夜叉に謝る場面と共に好きだったが、アニメでは弥勒とかごめは思いっきり離れたところにいたのが残念だった。 あれはミロサンファンのためだったのか? あわやと言うところで助けに来たのは(助けに来たのか?)殺生丸だった。 七人隊の中で一番「(自称)なかなかモテない」霧骨は、「犬夜叉」の中で一番麗しい殺生丸にて退場。 しかも最後の最後まで霧骨のプライドを逆撫でしつつ、だったから哀れと言えば、哀れな霧骨。 全てが強烈なコンプレックスの裏返しとは言え、その最後は本当に哀れだった。 (今回はまだ生きているけど。) 嫌がるのは顔のせいか?となじる霧骨に、 「な、なに言ってんの、あんた・・・ それ以前の問題よ。」と言い放つかごめが小気味良い。 (2006年6月11日の日記)
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お助け貴公子 殺生丸 |
原作少年サンデー2001年11月7日(49号)第240話「奈落を追う者」
☆ ☆ ☆ 霧骨が「なんだか」知りもしないで、とりあえず邪魔だから殺してみた殺生丸。 「誰だ・・・? てめえ・・・」に「おまえこそなんだ?」と一応興味を持っているところが、らしくなくていい。 霧骨にしてみたらそりゃ頭に来るだろう。 だが霧骨の最大の弱点は、その顔、でもなく性格、でもなく所詮人間相手の戦闘しかしてこなかったこと。 人間に効く毒なら作れるが、相手が妖怪だと七宝にさえも役には立たない。 かけらで蘇った七人隊も、もう一度殺されると蘇らないところを見ると、再生に必要なのは、四魂のかけらと骨と墓土、+αの何かなのだろう。 原作では蛮骨、アニメでは琥珀が七人隊を蘇らせていたから、奈落の妖力も必要なかったようだが。 駆けつけた犬夜叉が誤解し、あわや兄弟喧嘩勃発か、というところでかごめが止める。 「助けたわけではない。」って言葉がいかにも殺生丸で、実は聞きたいことがあったらしい。 丑寅の方角に奈落が逃げたことだけ聞くととっとと消える殺生丸、覗いていたのは蛇骨。 ここでわかった蛇骨の好み。 犬夜叉&弥勒=大好き。 鋼牙&殺生丸=素敵だけど好みじゃない。 変な奴(笑)。 そして寺を拠点に活動しているらしい煉骨登場。 アニメではこの寺を乗っ取る前の煉骨のオリジナルシーンがあり、すごく良かったっけ。 生真面目な煉骨と、どこまでも自分の好みに忠実な蛇骨の問答もおもしろい。 毒で動けないかごめたちを連れた犬夜叉をこの寺に追い込むために、銀骨も始動する。 一方最猛勝に、霧骨の四魂のかけらを取って来させたのは琥珀、その姿をりんが見つける。 琥珀に殺されそうになるも、琥珀の善性を見抜き、憎めないりんは殺生丸と琥珀の再会を心配する。 先行する桔梗と鋼牙、そして後追う殺生丸に遅れをとった犬夜叉だが、動けなくても危機は向こうからやって来るというわけで。 今回の最高台詞。 殺生丸の「おまえこそなんだ?」と蛇骨と煉骨の 「ってもう二人も返り討ちにされてんだぜ。 七人隊も残りは四人かよ。」 「・・・・・・七人から二人欠けたら五人だぞ。」 蛇骨のおもしろいのには慣れっこだけどやっぱり気になる煉骨の表情がおもしろい。 (2006年6月13日の日記)
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