犬夜叉サンデー感想(第331話〜第340話)
これは珍し 犬桔の連携
原作少年サンデー2003年10月1日(44号)第331話「人の心」

     ☆     ☆     ☆

鼠の暴走もよく見りゃ可愛いってわけで、すっかり見慣れた今日この頃。
むしろ何週にもわたってこれだけの鼠をこまこまと描き続ける労力の方に関心がある次第。
高橋先生、アシスタントの皆さん、本当にご苦労さまです。

さて今回は、メインのテーマは琥珀を想う珊瑚の心なのだが、それは後回しにして、まずはなにげに入った犬桔の連携。
桔梗が破魔の矢を放ち、犬夜叉が鉄砕牙で厨子を打ち砕く、実はこれはものすごく珍しいことではないだろうか?
しかも桔梗、堂々と犬夜叉達(もちろんかごめも含む)の前に姿を見せる。

この時、ふっと思った。
また例のヤキモチ漫才、寛大談義が入るのだろうか、と。
まさかと思うが、入ったらやだな、そう思った。
もちろん入るわけがない。

もうそんな時期じゃない。
犬夜叉達も桔梗も一致団結して奈落に向かうべき時、そんな私心に囚われている場合じゃない。
いつまでも女々しい犬夜叉に無言の説教。
桔梗の凛々しさが際立つシーン、見事だと思う。

正直言って、原作でもくどさを感じるヤキモチ漫才、寛大談義。
だからと言って、今まで続けてきたものを、すっぱり断ち切るのは勇気のいることだろう。
アニメを見てるとよくわかる。
しかし、必要のなさを見極め、すっぱり切った。
さすがと思う。
願わくばもう一段階先に切って欲しかったが・・・。

鼠は消失、焚き火のそばのカットバン貼ってる雲母もしっかりチェックしたところで、今度は珊瑚。
珊瑚も弥勒も琥珀の真意を見抜けぬままに再び別れる。
珊瑚はともかく弥勒は見抜けても良さそうな気がしたが、弥勒は弥勒で珊瑚のことで頭が一杯だったのかも。
琥珀を許せぬ人の心、琥珀を想う姉の心。
頭では琥珀の所業を許せなくても、いざとなると身を捨てて琥珀をかばう。
珊瑚の成長を感じる。

犬夜叉に比べて珊瑚の成長は目に見えないが、以前は琥珀を殺して自分も死ぬと思いつめていた珊瑚。
これもひとつの決着であるが、やはり違うと思う。
珊瑚の心に柔らかさが生まれ、救いの道を模索する。
もちろん弥勒の存在も大きい。
珊瑚のために良かったと思う。

ところで心を操られている時の琥珀の顔、アニメでは極端にデフォルメされている。
この辺の葛藤の部分、アニメでどう描くのだろうか?

次は白童子。
おもしろかったのが、先々週からのバラバラ状態をずっと保持していたこと、ではなく、珊瑚に対する反応。
台詞を聞いていると、珊瑚がなぜ琥珀をかばったか以前に珊瑚と琥珀の関係を知らないようだった。
己の能力で奈落並みに采配を振るうのかと思いきや、白童子もまた、奈落に言われるままに動く傀儡の一人なのだろうか。
だとしたら、そこに付け入る隙がありそうにも思える。

最後にもう一度桔梗について。
運命の幻影殺から解き放たれた桔梗、奈落の所業に怒りはあるが、やはりもう私怨を超えた感じがする。
これが桔梗の強さを際立たせ、最近では犬夜叉かごめがすっかりかすんでしまったほど。
残念ながら桔梗の凄み、珊瑚の葛藤に比べたら「最近の」犬夜叉やかごめは存在感が薄すぎる。
特にかごめのために、なにかもう一展開欲しいところである。

ひとつだけ付け足し。
奈落は神楽との間に神無、琥珀、赤子、白童子と4人も子供ができたように見えると以前書いたが、よくよく見ると桔梗もなんだか2人の子持ち、しかも双子。(笑)
もちろんそれぞれの立場や想いは別にして、だが。
奈落一家と桔梗親子の井戸端会議なんてのも書いてみたらおもしろそうな気がする。
ファンの方からはお叱りを受けそうだが・・・。(笑)
(2003年10月2日の日記)  
アニメのような原作?
原作少年サンデー2003年10月8日(45号)第332話「小さな幸せ」

     ☆     ☆     ☆

先週、「かごめのためにももう一展開欲しいところ」と書いたが、今週はいきなりの 急展開。
たしかにかごめ(と犬夜叉)が主役に戻ったが、どうも素直に喜べない。
かごめはいきなり現代に帰り、犬夜叉は楓に桔梗が蘇ったことを報告する。
いつものことながら、犬夜叉と楓のしんみりした会話はとてもいい。
珊瑚の「おすわり」も大爆笑。

ところが、ページで言うなら253ページ。
かごめがママに自転車をもらう部分から、まずは絵が激変。
アニメ「かごめの声と桔梗のくちづけ」ほどではないが、「地獄絵師の汚れた墨」く らいの違和感を感じた。
なぜだろう。
まさか高橋先生も腱鞘炎?アシスタントが描いた?まさかね。(笑)

そして何よりもストーリー。
「休息」の二番煎じのような内容だが、前述の自転車のエピソードといい、3人のク ラスメートとの関わりといい、まるでアニメオリジナルに追従しているような感じ。
犬夜叉とあゆみ達の初顔合わせが新しいと言えば新しいのだが。

干物妖怪後編で、犬夜叉とかごめの友達が会う展開になっていて大慌てで先取りした のかと勘繰りたくなってしまった。
犬夜叉がじいちゃんの手伝いをしている場面などはほのぼのしていて良かったが。
犬夜叉と友達が会う場面も、かごめがその場にいなかったことで、かえってスムーズ に溶け込んだのはうまいなあと思う。
犬耳隠しのスカーフ?も可愛かったし、犬夜叉の正体に気づかれずにすむ小道具とし ては絶品。

気になったのは、かごめが「ほめられたから」「かっこよく見えるから」満足してい る部分。
この年頃の女の子としては当然の気持ちではあるけれど、命がけの戦いを繰り広げて いる戦国時代に生きる者の立場としてはやはり幼い。

また、この期に及んで桔梗のことを気にしているが、桔梗が犬夜叉とかごめが一緒に いることを黙認していることについて、かごめはどう思っているのだろう。
「愛されている者(桔梗)の余裕?」とでも捉えているのだろうか。
それにしては最後の部分、犬夜叉を自分の恋人として認めることに何の抵抗もなさげ なのが不思議。

今まで原作においても、かごめと桔梗の複雑なしがらみを描く回はあっても、それが 終わると何事もなかったように仲良く旅を続ける犬夜叉達が描かれてきた。
また何か、桔梗が絡む時だけ突然シリアスになる、そのくり返し。

そこに少しずつ「ずれ」が生じてきたのではないかと思う。
だから、桔梗はとりあえず「本心を見せない」キャラに設定しておけばよくとも、か ごめの描き方の矛盾が出てきてしまった。
今、この三角関係に何かが起きなければ、どんどん「ずれ」が大きくなってしまう。
引き伸ばしももう限界に来ているのではないだろうか。

即終わらせるという意味ではなく、かごめと桔梗の関係に何らかの決着をつけるこ と。
ただ、これが「犬夜叉」の結末に直接関わる大きな要素だとすると、なかなかそうは いくまいが。

「休息」の時は、本当に素敵なエピソードだと思った。
今でもその気持ちに変わりはない。
だが今回の「小さな幸せ」、今までの原作「犬夜叉」と比べて明らかに異質である。

とりあえずは来週、再び戦国時代に戻って普通の?旅に戻るだろうが、今回のエピ ソード、皆さんはどうお考えだろうか?
 (2003年10月8日の日記) 
不思議な展開
原作少年サンデー2003年10月15日(46号)第333話「宿り蛹」

     ☆     ☆     ☆

先週の「小さな幸せ」を読んで、今週は本題に戻るとだれもが考えたのではないだろ うか。
本題とは言っても、もう「かけら探しの旅」ではない、「奈落探しの旅」なのだが。

ところがここで七宝が主役となった。
「宿り蛹」、妖怪に寄生して操る妖怪。
とは言っても、蛹であるからには卵を産んだ親がいるはず。
親といえば当然虫、まさかまた蛾や蝶の復活?と早速意味のない鳥肌を立ててはみた が、今週号には登場しない。

ところで人間に取り憑いて人間を操る、と言えば外国物なら宇宙人だし(笑)、日本 ならそれこそ狐か狸のお家芸。
その狐妖怪七宝が逆に取り憑かれるのだからおもしろい。
しかもキャラがキャラなだけに、どんなに凶暴化しても所詮人間の迷惑になるだけと いったありさま。

蛹退治を巡っての犬夜叉と七宝の会話、凶暴化した?七宝の巨大地蔵に巨大きのこ に、と微笑ましく読んでいたのだが、最後のページでシリアスモードに急展開。
村人達が七宝を退治しようとするのである。以下次号。

着物姿の珊瑚の雲母乗り(こんな時でも横座りはしないらしい、笑)や、風船七宝に 弥勒、珊瑚、変化雲母がばくっと食べられてしまう?シーンのおかしさ(なぜ凶暴化 するとまん丸になるのか?)、など堪能したが、思えばこれも不思議な展開である。
今週号の148ページ、(表紙の次のページ)の柱に

「戦国へ戻り、再び奈落を追う犬夜叉たちの前に現れたのは、暴れまわる狐神。
 これは何かの、始まりなのか・・・!?」

と書いてある。
読む前は、今回の話がそのまま奈落につながっていくのかと思ったが、この内容では どうも考えにくい。
あくまでもサイドストーリー的な領域を超えていないような気がする。
と言うより、いったんリセットして初期の5人揃って妖怪退治のパターンをやり直し ている気がするのだ。

以前はかけら探しの旅、今は奈落探しの旅と違いはあるが、その中でさまざまな妖怪 に会い、エピソードが生まれ・・・。
これを「新たな展開」と取るか、「くり返される引き伸ばし」と取るかで、原作「犬 夜叉」の評価が決まってくるのではないだろうか。
こてこての原作派の私としては、もちろん前者。
特に犬夜叉たちの会話が以前のようなリズム感、おもしろさをしっかり取り戻してい るのが嬉しい。

ところで「原作派」という言葉で思い出したのだが、今週のアニメ「犬夜叉」、予想 通り評価が真っ二つに分かれているようである。
つまり、原作派には徹底的に批判され、アニメ派、もしくはわりきり派には「ものす ごく」評価が高い。
これは、アニメスタッフが「原作ファンの顔色を窺いながら、中途半端に作った」オ リジナルでないからだろう。
アニメのかごめファンが狂喜する気持ちもなんだかわかるような気がする。

この勢いをこれからのオリジナルで持続させていけたなら、ある意味安泰かも。
月曜日に書き忘れたのだが、あのお化けスイカは「うる星やつら」へのオマージュだ ろうか?(笑)
それから再見して思い出したこと。
歌を聴いていた?アザミを問答無用で一刀両断、と巨大ナマズのぶつ切りシーン。

アザミもナマズもこの時点で特別悪さをしていない。
自分の意思で来たわけでもない。
退治する理由を明確にせず、特にナマズはさらしものにされる。
そして食べるのか?食べていいのか?

ギャグにこだわることによって「犬夜叉」の世界観がぶち壊しになった。
私が素直に楽しめなかった理由もここにある。
実際、同じような投稿をあちこちで見かけた。

今頃私も書くことが、真似をしているようで気も引けたが、やはり大事なことだと思 い、書くことにした。
これまでは、アニメの感想、見た直後に大慌てで書いてきたがどうしても抜けたり忘 れたりする部分が出てきてしまう。
少し考えなければならないかも・・・。
 (2003年10月15日の日記) 
アニメの後の口直し
原作少年サンデー2003年10月22日(47号)第334話「宿主」

     ☆     ☆     ☆

ごくごくたまに、なけなしの財布をはたいてコース料理を食べに行く。
こってりソースのかかった濃厚料理の後で口直しにどうぞ、とさわやか風味のシャ− ベットを出されたような、そんな気分の今日のサンデー。

先週の七宝の悪戯がシリアスモードに変わるかと思えば、どこまでもさらりとしたお 笑いテイスト。
最後に桔梗が出てきたり、奈落とのつながりを感じさせる部分も入るが、タケコプ ター?で飛んでる犬夜叉など、単純に楽しむだけで十分だった。

アニメがここまで極端に変えられると、1日おいて読むサンデーだけが救い。
アニメが嫌いなのかと前に質問を頂いたが、嫌いだったら見はしない。
アニメスタッフがかわいそうともお叱りを受けたこともあるが、作る方が真剣なら見 る方だって真剣である。
他の漫画なら、おもしろいならおもしろい、つまらなければ見ない、それで済む。

「犬夜叉」だからうるさいのである。(笑)
誰もが心地よく見られるようなアニメにして欲しい、そんな想いがある。
だから「悪口」だと思われることは心外である。

まあこんなことは置いといて今日のサンデー、何回読んでもおもしろい。
前にも書いたが、初期の犬夜叉に戻った気がする。
アニメも来週は七宝がメインだが、これでもかこれでもかと押し付けてくる、お定ま りの台詞やギャグの部分を削って七宝の健気さ、子狐妖怪の可愛らしさを丁寧に描い てくれたら、心温まる佳作になるのではないかと思う。
タイトルの時点で期待が失せそうな気もするが・・・。

今、好きなオリジナルアンケートを教えてもらう投票所を設けているが、「珊瑚目指 してオンリーユー」や「四魂の玉を造る者」などの評価がとても高い。
信じてもらえないかもしれないが(笑)、私だって毎週のアニメには期待している。
今度こそ素晴らしいオリジナルを作ってくれたのではないかともうテレビの前に心で 正座しているのである。

頭からオリジナルはダメ、と決め付けることだけはしたくない。
最近は裏切られることが多いのだが・・・。
製作側に視聴者の声は届いていないのだろうか。
アニメはおもしろい、という賛美の声だけが届いているのだろうか。

よく「たかがアニメ」と言われる。
だけど、「たかがアニメ」にここまで入れ込んでしまう自分がいる。
それはやはり原作が素晴らしいから。
まだアニメに怒れるだけマシかと思う。

サンデー感想のはずが、何となくアニメに対する鬱積した愚痴披露の場になってし まった。
この頃アニメの感想を書くことが楽しくないからだろう。
皆さんはどうお考えだろうか。
 (2003年10月22日の日記) 
一山妖怪
原作少年サンデー2003年10月29日(48号)第335話「消えた山」

     ☆     ☆     ☆

ここのところの原作、通して読んでみると話はつながっているけれど、1週間ごとに 読むと話があちこちに飛びまくる。
今週はいきなり神楽が登場した、これはちょっと嬉しい驚きかも。
神楽と琥珀はシロアリならぬ宿り蛹駆除の真っ最中。
つまり宿り蛹は奈落の仕業であったことが実証されたわけで、琥珀が「神楽さま」と 「さま付け」で呼ぶんだぁと目新しい発見も少々。

ここでおもしろいのが、神楽は琥珀は奈落に信用されていると信じ、白童子が神楽に あてつけて琥珀の本心に気づいたような台詞を吐くところ。
奈落が琥珀が人としての心を取り戻したのを承知の上で生かしているように思える。

一方、鼠に蛹と「わらわら系」が続いた後は、いきなり一山妖怪が現れた。
なんとダイナミックなことよとびっくり。
妖怪は、自身を奈落により穢され、体内の守り石を奪われたと言う。
しかも逆上しており、犬夜叉達にも襲いかかる始末。
この辺、何となく宝仙鬼に似ているな、とちょっと突っ込み。

宿り蛹に関して退治屋兄弟、珊瑚と琥珀が離れていながら同じことを考えているのも 興味深い。
琥珀自身、気の弱さが災いしてはいても、退治屋としての基本的な技術や知識は身に ついていたんだなと思わせる。

さて、宿り蛹はずっとこの山妖怪に憑いていたらしい。
これだけ大きな妖怪となると、全く影響を受けず、200年も眠ることができた。
蛹一匹で七宝や狐神があれだけ影響を受けたことを考えると、山妖怪の大きさがわか るというもの。
ほとんどサメに群がるコバンザメ?状態だったのだろう。
山妖怪が普通に目覚めている時は、蛹はどんな状態なのだろう。
無害にくっついて歩いているだけなのか。

ストーリー自体に変化がないので、こんなどうでもいいようなことが気になってく る。
でもワル七宝編がおもしろかったこともあり、このエピソードに関しては興味津々で ある。
それにしてもはた迷惑な存在だな、奈落・・・。(笑)
 (2003年10月29日の日記) 
岳山人と不妖璧(考察日記の書き直し)
原作少年サンデー2003年11月5日(48号)第336話「岳山人」

     ☆     ☆     ☆

きのうの考察日記に大変なミスがあったことを指摘していただいた。
お名前を出していいものかどうかわからないので、伏せておくが、今朝もうメールを 読んだ瞬間から笑いが止まらず、電車の中でも「くくくくく・・・」と奈落ばりの怪 しい笑いを必死でこらえていたほど。

「不妖璧」を私は「不妖壁」と勘違い。
つまり、前者なら「玉」であり、後者なら「壁」となる。
読み方は、

「璧」=ヘキ、ヒャク、たま
「壁」=ヘキ、ヒャク、かべ

となってほとんど同じ、私は「ふようへき」と読んでいるが。

不妖璧ならまあ四魂の玉のような物と普通に解釈されるだろう。
不妖壁で、まさにぬりかべ背負った奈落を想像。

「お、重い・・・、こんなはずではなかった・・・」
ぬりかべ背負ってよろよろ歩く奈落。

その壁に犬夜叉着地。
つぶれる奈落。
「な〜んだ、妖気の結晶いらねえじゃん。」

間違いに全く気づいていなかった私、大馬鹿者。(笑)
きのう読んでくださった方、くれぐれも壁と思われないようにお願いします。
指摘してくださった方、本当にありがとうございました。

     ☆     ☆     ☆

岳山人、不妖璧、妖気の結晶と新しい言葉が次々と飛び出すが、内容自体大きくは変 わらない。
最初は犬夜叉達に戦闘的だった妖怪も、その真意を見抜いて味方になる。
岳山人こと一山妖怪の守り石とは、妖怪の妖気を消す不妖璧。

奈落がこれを得たことで、犬夜叉達は、またまた奈落を見失うのかと思いきや、岳山 人は不妖璧破りの妖気の結晶を渡してよこす。
妖気の結晶は、不妖璧に近づくと妖気が消え、離れると妖気を取り戻すので、不妖璧 を持った奈落がいれば、すぐわかるということ。

最近、メインキャラが立て続けに登場、今週は神無と奈落の赤子が姿を見せる。
しかも神無は大ピンチ。(らしい)
飛鳥と胡蝶を手にかけた琥珀は桔梗に会う。
飛鳥と胡蝶は式神なので、ここで斬られても復活は可能だろうが、何のためらいもな く鎖鎌を飛ばす琥珀。
その姿を桔梗が見た。

「おまえは奈落の・・・」と桔梗の言葉。
なんとなく、桔梗なら珊瑚と琥珀の関係を知ってるんじゃないかと思っていたが、意 識的に犬夜叉以外のメンバーからは遠ざかっていた桔梗、どうやら琥珀の正体に気づ いてはいないらしい。

それでも退治屋姿ではあるし、桔梗の眼力なら琥珀の苦悩を見抜くかもしれないと期 待している。
当然琥珀の中の四魂のかけらにも気づくだろうし。
1人の死人(しびと)と1人の半死人、2人の運命がこの遭遇でどう変わっていくの か興味深い。

     ☆     ☆     ☆

今、観音掛け軸見ながら書いているが、何度見ても笑ってしまうのがOPの「♪き・ み・も(君も)」のところで細かく入るかごめのカット。
性格的なものだが、私はどうも作る側が酔い痴れているような作り方は好きではな い。
もうひとつ、顔の愛らしさと相まって、かごめらしくないと思ってしまうのだ。
この顔のかごめなら、もう少し柔らかい性格が出せるような気もするが、いかんせん 似ていない。(笑)

アニメを見終わって(今日は休みなので)、「Sheeep」を見ている。
クレジットでは、主役は山口さんのゴローちゃんじゃなく、山崎さんのジュンちゃん らしい。
どうりで尻に敷かれている感じがするわけだ。
 (2003年11月7日の日記) 
そっと背後に忍び寄り・・・
原作少年サンデー2003年11月12日(50.51号)第337話「不妖璧」

     ☆     ☆     ☆

やっと心置きなく桔梗に近づくことができるようになった奈落。
そっと背後に忍び寄り、優しく腕で抱きしめる・・・、じゃなくて肋骨?で抱きしめ るのかい。(笑)
これで桔梗も「かごの鳥」って違う?

とにかく死ぬほど笑った今週のサンデー。
奈落はね、愛する気持ちがあったから殺せないって設定されてたけど、今はもう殺す ことしか考えていない。
もちろん桔梗の霊力により、消滅させられることを恐れてるって部分もあると思う。

でも今週のサンデー読んで、なぜか桔梗と奈落が手に手を取って駆け落ちする場面を 想像してしまった。
それほどインパクトあったよ、奈落。(笑)

まあこれは冗談としても、今週のサンデー読んで、いろいろなこと考えたので書いて みたい。
まず表紙。
これは永久保存版ですね。
まずはパソに取り込み、壁紙に。
ちっちゃい弥勒と珊瑚が可愛い、いちご持ってる雲母も可愛い。
コミック派の人も、今週号は買うべきですよ!
犬夜叉かごめに七宝も。
やっぱり原画のカレンダー出してほしい。

7周年の巻頭カラー、シリアスモードで始まったのに、前述奈落でもう爆笑。
桔梗は琥珀のかけらを見抜き、琥珀の心を見抜くがそれを珊瑚に教えるわけでもな し。
無口が損する典型的な性格の人。

一方琥珀。
これまでも心を取り戻しながらも、奈落にばれないように人を殺してきた。
琥珀にとって、桔梗は無関係の人らしい。
珊瑚を通して犬夜叉達と深く関わりのある存在であることは気づいていない。
ならば殺すだろう、と思った。
珊瑚の飛来骨が邪魔してくれたが。

全然関係ないが、ここで奈落。
ものすごい「男前」である。
鬼蜘蛛自身は、初登場時にもう顔が焼け爛れていたのでどんな顔だったかは紹介され ていない。
アニメで無双似のお軽な男が登場するが、私は基本的にアニメのみの設定は「犬夜 叉」として認めていない。

一例を挙げると、女妖狼族のオリジナルキャラ「菖蒲」。
非常に素直で一途な可愛い女の子として描かれた。
一方「奥義皆伝」で高橋先生は、「女狼はレディース(女暴走族?)とかやってるん じゃないかなぁ。」と書かれている。
菖蒲をそのように捉える人はいないだろう。

アニメに口出ししない代わりに、アニメを認めない、私は先生のそんなスタンスを感 じる。
ただしもちろんかごめのクラスメートの扱いなど、アニメに引っ張られているところ もありそうだが。(笑)

ここで話を奈落に戻して、生前の鬼蜘蛛、どんな顔だったんだろう?
私はものすごくかっこよかったか、ものすごく醜かったか、どちらかだと思っている が。
あの強烈な自己讃美、無双顔を探すときのこだわりぶりを思い出すと、どうもそんな 気がする。
もちろん今の顔は「人見顔」。
奈落を誰も「素敵な顔」とは言わないが、実はものすごく素敵な人。(笑)

「桔梗の首を取れ。」
恐ろしい言葉を口にしているが、その表情は美しい。
私、やっぱり奈落好き。(笑)

間一髪犬夜叉達が間に合い、桔梗は助かり、奈落は去る。
この時のかごめ、「浄化するわ!」
凛々しくてかごめも好き。
私が偏った原作派だなあと思うのはこんな時で、原作かごめの強さは大歓迎。
アニメかごめの強さは否定的。

私が他のファンの意見を知りたがるのはここに理由がある。
同じシーンを見て、原作ファンはどう思うか、アニメファンならどう捉えるか、中立 派なら?
おかげで「犬夜叉」サイトめぐりが再び復活、睡眠時間も大幅減少。(笑)

そのためか、やたらとテンションが高い今日の私。
弥勒や珊瑚と、桔梗の会話もものすごく嬉しく感じる。

そして琥珀と神楽はvs奈落の共同戦線をはるが、奈落の方が数倍したたか。
これもすっかり読まれているような気がするのは私だけ?

弥勒が「桔梗さまは、われわれと旅するような雰囲気のかたではないからな。」と 言っているが、たしかに犬夜叉、桔梗、弥勒、珊瑚、七宝の5人旅は想像しにくい。
強いて言えば、桔梗先生に引率された修学旅行?
桔梗が加わる時は、犬夜叉がグループを抜けて、桔梗との2人旅を選ぶんだろうな、 と思う。

でも今回は、別に6人で堂々と話し合ってもいいような気がするが・・・。

さて、白童子に比べ、ずいぶん成長の遅いもうひとりの赤子。
この子の中に、奈落の心臓、人間の心があるとされているが、それにしてもこっちも ずいぶん悪そうな顔をしている。
ちょっと不思議。
私はこの子は、奈落の「善」を受けた子と思っていた。

つまり、桔梗を殺せぬ愛の心。
奈落が一番捨てたくても捨てられぬ心の隠し場所である。
こっちも100%悪っぽくていいのだろうか?
それとも奈落は白霊山で、完全に人の心を捨てることに成功したのだろうか?
それにしてもその後も出てくる「人間の心」。

「子龍は全身これ胆なり」という言葉がある。
長坂の戦いで阿斗を守り抜いた趙雲に劉備が贈った言葉。
あまりのかっこよさに、いつかどこかで使ってみたいと思っていた。
そこで一言、
「奈落は全身これ悪なり」って違う?(笑)

最後に高橋先生のコメントが嬉しかった。
「7周年ありがとう。
これからもよろしく。」
何気ない言葉でも、「これからも」に狂喜しているのは私だけではないと思う。
 (2003年11月13日の日記) 
意外なところで鋼牙登場!
原作少年サンデー2003年11月26日(52号)第338話「魄」

     ☆     ☆     ☆

前回の流れから言って、今週鋼牙が出てくるとは夢にも思っていなかったので、表紙 に鋼牙を見つけたのは嬉しい驚きだった。
なにしろ来年のカレンダーにも出てないし、テーマ曲にも出てこないし、このところ 原作アニメとも全く登場していなかった寂しい時期だから。

ただ表紙の「かけらを持つ− もう一人の男−!!」、鋼牙の絵がなければ鋼牙のこ ととは思わなかったに違いない私。
まだまだ愛が足りないらしい(笑)。
冗談はさておき今週登場するのは、ネズミ、ナメクジ、山岳人に続く白ナマズみたい な妖怪「魄」。
「魂魄」の「魄」である、つまり魂。

夢枕獏著「陰陽師」に興味を持ち始めた頃、だいぶ陰陽道について調べた。
悲しいかな陰陽師としての安部晴明と陰陽道の考え方がなかなか結びつかず、未だに 理解できていない。
「陰陽師」という小説が、「陰陽道を知らしめる」目的ではなく、娯楽小説としての 意味合いが強いことも原因ではないかと思っているが。

「陰陽師」シリーズを読む時、私はどうしても晴明の幽玄で雅なパフォーマンスと、 博雅と晴明の会話の妙に惑わされてしまって、根本的な陰陽道の解説的な部分を読み 逃してしまうようである。
それでも陰陽五行説による魂魄の説明はできるかもしれない。
魂魄、簡単に言うと人の魂だが、この考え方では「魂」は「精神的な魂」であり、 「魄」は「肉体的な魂」とされている。

人間の魂はこの「魂」と「魄」が合わさってできたもので、人間が死ぬと「魂」は天 上に還り、「魄」は地上に還る。
この世に人間が生まれる時、その人間は天上から「魂」を、地上から「魄」をもらっ て自らの魂とする。
人間がは死んだらその魂はどこに向かうのか、遠い昔から捧げられてきた疑問に対す るこのような考え方、初めて読んだ時はちょっと感動した。

今回登場する魄は、つまりは夢を食らう獏のように死んだ人の魂魄の「魄」の部分、 土に還る部分を喰らう妖怪なのだろう。
こう考えると、桔梗が生きるために必要な死人の魂は「魂魄」の「魂」の部分なんだ ろうな、という思いにも辿りつく。
まあ「犬夜叉」の魄は、人間が生きてるうちからまとめて喰らっていたが。
この魄を白童子は殺し、琥珀に「魄」の詰まった胃袋を取り出させる。

一方久々登場の鋼牙は、「妖怪の残骸の寄せ集め」らしき妖怪と対決、妖怪の体を引 き裂くが、その中からも「魄」のようなものが湧き出てくる。
この妖怪と白童子が殺した魄の関係、鋼牙を追ってきた犬夜叉一行の反応などは次回 へのお楽しみとなる。

今回はお約束の「犬夜叉と桔梗が出会ったその後に」が再び登場。
桔梗とは奈落の心臓について話しただけだと言う犬夜叉に、かごめは「そんなことな らなにも二人でコソコソ話すことないのに・・・
な−んか感じ悪い。」と心に思う。

ここで「えっ?」と思った。
2人の会話が気になるなら、自分たちも入っていけばいいのである。
気を利かせて2人にしてあげたんだから、逆にみんなと一緒に話したらいいでしょみ たいな感じ?
普通の人なら普通の反応かもしれないが、今まで形作られてきた原作のかごめのイ メージとはどこか違うような気がする。

かごめが鋼牙のかけらの気配に気がついて、恒例犬夜叉の「ヤキモチ返し」が始まる が、残念ながらこれも少し鼻についてきた。
これまでのかごめの「我慢」→「怒り爆発」が「我慢」→「嫌味な感じ」になってく るのはかごめファンの私としては少々辛い。
この「桔梗−犬夜叉−かごめ」と「犬夜叉−かごめ−鋼牙」の三角関係、決着をつけ ろとまでは言わないが、もう少し変化が欲しいと思った。

     ☆     ☆     ☆

きのうのアニメ感想を読んだプライベートな友達から怒りの電話(笑)。
「今回のアニメ、良かったのか悪かったのかどっちやねん!(関西系につき)」
実は彼女、「犬夜叉」には興味がなく、もちろん原作もアニメも見たことがない。
「友達」という義務感?で考察日記を読んでくれているのだが、それだけに手厳し い。

この「犬夜叉を知らない」ということがものすごい新鮮で、とんでもない受け止め方 をしてくれるのでおもしろいのだが、やはり今回は難しかったかもしれない。(笑)
私自身、読み返してみると「何が言いたいんだか・・・」と思ってしまったし・・ ・。

今回の娑蘿姫編、キャラの設定、話の流れ、犬夜叉達の扱いなどで非常に無理があっ た。
だからあれこれ書き並べた。
だが、見終わってからの「しっとりした余韻の残る素敵なエピソード」だったという のも嘘ではない。
娑蘿もとんでもないキャラだったが、それだけに哀れだったし、殺生丸の最後の言葉 も胸を打つ。

私がアニメに対して評価するのは、出来不出来よりもアニメに対する姿勢である。
いつも手を抜いているとは言わないが、やはり弥勒のプロポーズ、今回のオリジナ ル、蛮骨vs犬夜叉の死闘など素晴らしいと思ったアニメは気合いが違う。

弥勒が白霊山で風穴を開くシーンがやたらおおげさだったり、蛮骨の顔がいきなりケ ンシロウ化したりしても好感が持てる。
また、「殺生丸が特別好きファン」ではなく、「殺生丸そこそこ好きファン」なの で、それだけにアニメの殺生丸に対して抵抗が少ないのもしれないが。
とにかく今回のアニメ、点数つけるなら「80点」くらいはいくのではないかと思 う。

     ☆     ☆     ☆

発売日が延期になったPS2「犬夜叉」の広告が裏表紙に載っている。
私が不満に思うのは、オリジナルキャラが制服着ている男の子と女の子しかないこ と。
今回は3D?みたいに作ったりと力を入れているようだが、そんなことより自分でオ リジナルキャラを設定できるような工夫が欲しかったと思う。

実際オリキャラを自由に作れるゲームはPS2なら、ざらにある。
いつも「幅広い年齢層を対象に」を押し出してくるが、「本当にそう思ってる?」と 突っ込みを入れたくなること数知れず。
PSのRPG「犬夜叉」が初めて出た時も、「犬夜叉」としてのおもしろさとは別 に、ゲームとしてのチャチさに驚いた人は多いのではないだろうか。

今度の「犬夜叉」6,800円である。
私が持っているだけでも、「真・三国無双3」6,800円、「デビル・メイ・クラ イ2」6,630円。
犬夜叉と同時期に出る「バイオハザード アウトブレイク」も6,800円。
はっきり言ってこれらのゲームはすごい。

内容もおもしろいが、「今のゲームってここまで進化しているの?」とゲームをしな い人が見たらびっくりするだろう。
もちろんメーカーの得意不得意はあるかもしれないが、「ここまで(お金)取るなら それなりのものにしてもらわなくては困る」という気持ちもある。
私はいっそPSのままで内容を充実させた方が良かったのではないかと思っている が。

それでも犬夜叉グッズが出れば「必ず買う子ちゃん」と巷で呼ばれる私、実は大甘 ファンの代表なのかもしれない。(笑)

     ☆     ☆     ☆

今回登場する妖怪魄。
この「はく」の響きから十二国記の「図南の翼」に出てくる「駮(はく)更夜」を 想 像してしまった・・・。

     ☆     ☆     ☆

涼さんより情報を頂きました。
Webサンデーによると、次週の1号から愛読者全員プレゼントで「犬夜叉」ボトル キャップフィギュアが始まるそうです。
3組1セットで960円×4回、高いです。(涙)
でも鋼牙もあるし、必買いですね。

犬夜叉とかごめが2体ずつ、あとは弥勒、珊瑚、七宝、鋼牙、殺生丸、邪見、りんで す。
個人的には犬夜叉かごめの2体より、他のキャラのを2体増やして欲しかったな・・ ・。
希望キャラは奈落と神楽、ありえないけど楓とナチュラル睡骨です。
涼さん、ありがとございました。
詳しくはこちらで♪
  
Webサンデープレゼント情 報


     ☆     ☆     ☆

犬夜叉映画のゲスト声優さんがサイトで紹介されていました。
「鞘」は肝付兼太(きもつきかねた)さん、スネ夫くんや「銀河鉄道999」の車掌 さんです。
犬夜叉の父君はムーミンパパの大塚明夫さん、刹那猛丸は松本保典さん。
「人魚は笑わない」に漁師役で出ていらっしゃいましたね。

「叢雲牙」は九十九の蝦蟇次郎こと立木文彦さんです。
もちろん大好きな井上喜久子さんも犬夜叉の母で登場します。
なんかいろいろ喋るのね・・・。

 
映画声の出 演
 (2003年11月26日の日記) 
鋼牙の危機
原作少年サンデー2003年12月23日(1号)第339話「試作」

     ☆     ☆     ☆

今週のサンデー、筋の通った流れが1つある。
白童子が、試行錯誤を重ねて生み出した獣郎丸もどきと共に?鋼牙のかけらを奪いに かかる。
これまでは犬夜叉達の加勢により、何度か危機をくぐり抜けてきた鋼牙、物語も終盤 を迎えて今度も助かることはできるのか。

万が一かけらを奪われるとしても、鋼牙の足からちょっと取り出せばいいものを、あ の悪大将もとい白童子の趣味から言って、五体無事では済まされないだろうから、 やっぱり犬夜叉達の救援が間に合って欲しい。

それ以外はいつものヤキモチ合戦、あまりに「いつも」の展開で、書くこともない。
いっそ1日ぐらい犬夜叉と桔梗、鋼牙とかごめに別れて過ごしてみたら?と言いたく なる。
桔梗といてさえ鋼牙のことを気にする犬夜叉なら、それなりの決着が(気持ちの中 で)つくだろう。
かごめを忘れて桔梗と過ごせる犬夜叉でも、やはり気持ちに決着はつくだろう。

奈落がらみはともかく、この4人の心理的な引き伸ばしはそろそろ限界に来ているの ではないだろうか。
前にも同じことを書いた気がするが。(笑)
あと89ページ、「ざまあみやがれ。」の鋼牙の顔、92ページで飛来骨にやられる 妖怪の顔と同じでちょっとひどい。
「この鋼牙の顔、誰が描いたんですか?」と聞いてみたくなった、あまりにも変!

私はむしろ、120ページの新人コミック大賞募集、「二人でいるときも つい作品 のことを考えてしまう人・・・待ってます」のキャッチコピーと、犬夜叉漫画の2 カットがおもしろかった。
さて今週から「犬夜叉ボトルキャップフィギュア」応募開始。
なんだか写真で見る限り顔がいまいちだが、「買うぞ!」の意気込み上昇中。(笑)

それにしても犬夜叉巫法札合戦、一体どうなっちゃったんだろう・・・?
 (2003年12月3日の日記) 
小さな幸せ
原作少年サンデー2003年12月10日(2号)第340話「魍魎丸」

     ☆     ☆     ☆

白童子が魄を用いて作った妖怪の名は「魍魎丸」、獣郎丸のいとこみたいな妖怪であ る。
礼儀正しく鋼牙に初対面の挨拶を済ませた後、「魍魎丸、鋼牙を喰え。」ときた。
ここで喰われる鋼牙ではないが、勝てる鋼牙でもない。
いつものように?危機一髪で犬夜叉登場。

でもいいんです。
刺身のツマでもメインの前の前座でも、舞台の前のリハーサルでも、出てきてくれる だけで・・・、などと柄にもなく愛を語ってみたが(笑)、言いたいことは鋼牙の 刀。
魍魎丸に取り込まれそうになり、とっさに刀を抜いて斬りつける。

鋼牙の刀、アニメでは「妖狼牙」と名づけられた。
アニメのネーミングは基本的に好きではないが、この妖狼牙は「八衛門(狸)」と共 に気に入った。
いかにも鋼牙っぽく、いわくありげな、でも絶対に使われない不思議な刀。

ところがここでその正体が明かされる。
「飾りに人間からぶん取ったやつだけどな。」って、もう爆笑。
これなら確かに鋼牙が爪や蹴りにこだわるわけだ。
使わないのではなく、使えない刀(笑)。

まさかこう来るとは思わなかったな、高橋先生。
でも金剛槍破をぶっ放す鉄砕牙に比べてあまりにひどい。
「犬夜叉」における鋼牙の立場ってこの刀と同じ。
でもいいんだ、出てきてくれるだけで・・・、と再び自分の世界に浸る私・・・。

ただこの金剛槍破、結界だったら破れたかもしれないが、どうやら獣郎丸以上のス ピードで動く魍魎丸にはかわされてしまったらしい。
こう来たか、とちょっと感心。
ここで白童子がより強い結界を持っていてはでき過ぎだし、あれほど苦労した金剛槍 破の意味がない。
かといって、ここで白童子よさようなら、となるわけもなし。

犬鋼漫才もそろそろ飽きてきたが、会話のおもしろさとかごめの愛らしさ(なぜか 「刀って・・・」と素朴な反応を見せるカットがすごく好き)は楽しめた。
ただし、今週の鋼牙の顔、前にも増して変。
目の下の隈取りが太すぎて(特に横向きアップ)、七人隊の真似っ子か疲労蓄積かと 思わせる。高橋先生〜(涙)

話自体はここでも犬夜叉が魍魎丸を倒すか何かして白童子退散という定番の繰り返し になると思われるが、正直「マンネリ」という言葉が思い浮かぶような展開。
いいんです、それでも。
鋼牙が出てくれるだけで、「犬夜叉」が続くだけで、はい。
つくづく私、大甘ファン。(笑)
「犬夜叉」を読む、「犬夜叉」を見る、感想を書く、それが私の「小さな幸せ」。

ところで先週の妖怪のシルエットを見て、実は無双再登場を期待していた。
心を失い、魂を失って操られる無双、ちょっと違ったが。
無双の心はあの洞窟で蘇ることなく捨て去られたのだろうか。

余談だが、先日(といってもかなり前)の「人魚の森」、楓役の京田尚子さんが、 「めぞん」の響子さんこと島本須美さんを「お姉さま」と呼ぶ役を演じておられた。
またしても異形ではあるが美しい「若い姉」を持った「普通に年とる妹」である。
苦笑されたに違いない。

もひとつ余談、島本須美さん。
るーみっくキャラでは何といっても響子さんだろうが、私にとっては風の谷の「ナウ シカ」。
犬母の井上喜久子さん、珊瑚=祥瓊の桑島法子さんと共に、好きな声優さん(若者系 女性系)ベスト3。
 (2003年12月10日の日記) 

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