犬夜叉サンデー感想(第341話〜第350話)
ちょっと昔に戻った気分
原作少年サンデー2003年12月17日(3号)第341話「残骸」

     ☆     ☆     ☆

正直に書くと、最近は原作の方も私の中では停滞していた。
今週号もなんとなく読み始めたが「あれっ?おもしろい!」と一気に読み上げてし まった。
話自体は犬鋼組vs白魍組の戦闘が続いているだけで大きな変化はない。
にもかかわらず、戦闘の緊迫感、スピード感、犬夜叉鋼牙のヤキモチ合戦?が見事に 決まり、初期の「犬夜叉」に戻ったような爽快感を感じた、なぜだろう?

無双に続く「黒タイツ不可欠キャラ」魍魎丸の飛ぶわ固まるわガムになるわの強敵ぶ りがまたいい。
鋼牙に抱き上げられる犬夜叉、鋼牙とかごめの連係攻撃を絶賛する銀太と白角、ぶち きれる犬夜叉。
その八つ当たりが魍魎丸に炸裂するかと思ったら、以下次号になってしまった。残念 ・・・。

弥勒の風穴に「ちっ。」とお預けを食らった子供のような表情を見せる白童子の悪ガ キぶりもいいし、この人間くささ、初期の奈落に似ているな、と思った。
何よりも凛々しき戦士、かごめの表情、動きが本当に気持ちいい。
鋼牙の腕の中のかごめ、なにげに鋼牙にしがみついているが、少なくとも○○っこ モードでないのが気に入った。

いつもかごめが戦闘的であることを否定しておいてなに言ってるの?と思われそうだ が、これはやはり原作とアニメの共感度の差だろう。
同じシーンをアニメで見たら同じような爽快感を味わえるかどうか、正直言って自信 はない。
高橋先生の気合が変わったわけではないだろうし、特別今日の私が気分がいいわけで もないが(笑)、先週までの低迷からすとんと何かが抜け落ちたようなこの新鮮さを 感じたのは私だけだろうか。
(2003年12月17日の日記)  
白童子退散
原作少年サンデー2003年12月24日(4、5合併号)第342話「奪われた 物」

     ☆     ☆     ☆

KISSのジーン・シモンズのなれの果て(失礼!)のような顔をした魍魎丸はなか なか手強いが、犬夜叉の金剛槍破の前にやられそうになる。
無双の黒タイツよりは全身白タイツ姿が期待できそうなその体を身を挺して守ったの は白童子。
しかもそれは奈落の赤子の指示らしい。

父に似ず?やたらと活動的な白童子とは対照的にいつまでも赤子姿で指示だけ飛ばす 赤子。
実は白童子より父親似だったりする?
ひとまず白童子は退散、鋼牙も去る。
今回犬夜叉に対して素直に感謝するかごめは素敵だけれど、鋼牙には感謝はないのか ?
鋼牙のために寂しい私。(笑)

せっかくもらった妖気の結晶を奪われるも、弥勒に対し、かすり傷ひとつ負わせな かったのは、奈落も白童子も赤子ももっと遊びたかったらしい。
この辺ちょっと引き伸ばし感覚を感じるが、魂を入れられてさらに強化するのか魍魎 丸。
「犬夜叉」に関してはかなり面食いの私、魍魎丸には全く思い入れがないが(笑)、 どうせなら獣郎丸とも無双とも違った新たな魅力を見せて欲しいと思う。

なにやら白童子と神無の子供が赤子みたいな不思議な雰囲気があったりして、それな りに楽しめたが、それより何より嬉々として殺生丸に会いに来た神楽の一言が気に なった。
「知りたくねえか? 奈落の心臓のありか・・・。」
以下次号ではなくその次の週?

来週はサンデーもアニメもない寂しい週、やっぱり映画見に行こうかな?無理かな?

     ☆     ☆     ☆

なんと私と同姓同名の声優さん発見!
残念ながら「犬夜叉」には出ていらっしゃらないようだが、ちょっぴり嬉しい。

     ☆     ☆     ☆

先日ニュースで寒ぶり漁に犬夜叉のテーマが使われていた。
かなり前にはするめいか漁に鋼牙のテーマが。
もしも犬夜叉が海の中での出来事だったら、犬夜叉は「ぶり夜叉」?、鋼牙は「妖烏 賊族の若頭」?になるんだろうか。
それでも鋼牙の立場は犬夜叉より下らしい。(笑)
 (2003年12月25日の日記) 
回ってきたつけ
原作少年サンデー2004年1月6日(6号)第343話「許婚」

     ☆     ☆     ☆

不妖璧と魍魎丸は一段落させて、弥勒と珊瑚の恋のサイドストーリー的な話を挿入 か、今週のサンデー。
あちこちで「私の子を」発言して回ったつけが、弥勒を直撃する。
これだけ若くて魅力的な法師様、今まで(表面的には?)成就しなかったのが不思議 なくらい。
しかも前に出た小春は、まだ子供っぽいところがあったが、今度の志麻は年頃もいい し、とても魅力的なお嬢さん。

原作のゲスト女の子キャラでは、なずな、露姫、紅達に見初められた姫が今までベス ト3だったが、志麻はこれからの展開に期待できそう。
ぼったくりの旧悪も暴かれて(笑)、いよいよ婿入り決定か!の大ピンチ。
新たなゲスト妖怪はどうやらカエルの王子様?

沼からボコボコ現れ出でて、志麻を嫁にする気らしい。
どっちにしても悲惨な話だが、さすがのセンスで楽しく読ませる。
突っ込み珊瑚も全開で、その他の3人、まことに影が薄い。(笑)

とりあえず志麻を妖怪から守る算段に入ったところで以下次号。
昔の「犬夜叉」に戻ったような、ちょっとレトロな雰囲気がかなり好き。
奈落のどろどろモードと、からっと乾いた妖怪退治のバランスがいい。

弥勒と珊瑚に勝るとも劣らず気になるのは神楽の恋?
前の話のエピローグとして、神楽が妖気の結晶を殺生丸に持ってくる。
奈落の居場所を教え、奈落を倒してもらうために。

「・・・・・・あんたほどの器でなけりゃ、奈落を殺せない。
腕前も妖力も、あんたの右に出る者はいないからね。」
邪見いわくの「ほめ殺し」だが、神楽は犬夜叉ではなく、殺生丸に頼みに来た。
いじらしさ、ここに極まる。(笑)

神楽はあまり自分の気持ちを意識していないようだが、邪見の「罠かもしれない」と いう言葉に、りんは「きっと殺生丸様のことが好きなんだよ。」とさらりと言っての ける。
りんの素直な視線が微笑ましいし、邪見に恋の経験なかったの?と思わず突っ込んで しまったのは私だけ?

「おまえにまかせる。」と気のなさそうな殺生丸、邪見が結晶捨ててきたら怒るんだ ろうなあ。
つくづく損な性格のお兄様・・・。
追いつめられればとんでもない力を爆発させる犬夜叉&かごめ組に対し、やはり殺生 丸&桔梗組は安定した実力の持ち主。
神楽の目の確かさも実証された。
しかし、神楽は知らない、「犬夜叉」の主役は犬夜叉であることを・・・。

この2つの恋は、犬夜叉、かごめ組と同じくらい気になるので、来週号がほんとに楽 しみ。
もうしばらくときめかせて欲しいと思う。
 (2004年1月4日の日記) 
珊瑚と志麻に挟まれて
原作少年サンデー2004年1月14日(7号)第344話「昔のあやまち」

     ☆     ☆     ☆

先日登場の湖のヌシは、カエルではなくナマズの妖怪だった。(笑)
なんとな〜く満天霧骨系のもてづらいキャラではあるが、言うことはそれなりに筋が 通っているところが哀れを誘う。

犬夜叉の「据え膳食わぬは男の恥」発言、七宝の珊瑚化けなど笑わせどころ満載、 久々ギャグテイストの「犬夜叉」、昔に返ったようでほんとにおもしろい。

ただし、昔は犬夜叉とかごめが主役だったが、今回は、いえ今回も主役は珊瑚と弥 勒。
志麻という娘がこれまた可愛いだけではなく、先生得意の天然ボケキャラでなんか好 き。
それにしても珊瑚のヤキモチもすさまじい、すさまじいけど何とも言えず愛らしい。
この辺はアニメ化されても安心して見ていられるような気がする。

志麻の「結ばれ」宣言に対する弥勒の反応を見ていると、どうやら既成事実はなかっ たような感じがするが、それも次号のお楽しみ。
こう単純におもしろいと、感想も「おもしろい」としか書きようがなかったりする。
よって今日の日記はこれでおしまい。
 (2004年1月17日の日記) 
甘ずっぱいおもしろさ
原作少年サンデー2004年1月121日(8号)第345話「記憶の糸」

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タイトルの下に「泣かせた奴はいったい誰・・・・・・」と書かれていたので、てっきり珊瑚が泣くのかなあと思っていたが、最後まで読んでも珊瑚は泣かない。
じゃあ誰?って見直してみたら、泣いているのはナマズ妖怪だった(表紙でも)、それとなにげに志麻。(笑)
「泣かせたやつ」は弥勒と珊瑚?

笑わせてシリアスで、ほろりとさせて甘ずっぱくてこんなに小気味よく描かれるラブストーリーも久しぶり。
先日サンショウウオ妖怪で水底に引きずりこまれた珊瑚、今回もナマズ妖怪に水の中に引きずり込まれる。
そういえば今週のアニメでも水の中にいたな、珊瑚。
冷えなきゃいいけど、などと余計なことを考えてしまうが、アニメでさりげなく珊瑚を気遣う弥勒がよかったな、と書き忘れを思い出した。

逆にアニメちっくなのが(笑)我らがかごめ。
桔梗とのしがらみもあり、あまり犬夜叉との仲を進展させるわけにもいかないのだろう、今回もギャラリーサイド。
ただし私がこの子好きだなあと思うのは、幸せそうな弥勒と珊瑚を見ても、自分を顧みてひがんだりしないところ。
2人の幸せが素直に嬉しい、言うのは簡単だが、かごめの立場(三角関係)を考えれば難しいことだろう。

原作のおもしろさは何といっても台詞にある。
弥勒の「さみしいもんですな。
ここまで信頼されていなかったとは・・・」のシリアスバージョン、
七宝の「まるで実は濡れ衣だと言わんばかりじゃな。」の突っ込み。

恋敵を救おうとする「雲母、その女(ひと)を安全な所に!」との珊瑚の叫び。
久々登場不良法師の「てめえ!今なんつったコラ。
おれの女つかまえて・・・」怒りの一撃。

「私はおまえにあまえていたのだ。
言わずともわかっていてくれると・・・」の殺し文句。

そして最後にまたまた七宝見事な突っ込み。
「もしや記憶の糸をたぐるのに時間がかかったのではないか?」
すっきり笑わせ、「いつもの」関係に戻っておしまい。

かわいそうなのがナマズ妖怪と志麻のはずだが、志麻は意外にあっさりさっぱり。
いいなあ、この爽快感。

何度も書くが、今年は最初からアニメは勢いがあるし、原作も単純におもしろい。
巷では「犬夜叉」終盤説が主流なようだが、私はまだまだまだまだ続いてほしいと思っている。(笑)
 (2004年1月21日の日記) 
新たな敵
原作少年サンデー2004年1月28日(9号)第346話「行者」

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サイドストーリー的な志麻事件が終わって、再び奈落を追うだろうとは思っていたが、いきなりここまでシリアスになるとは、と正直驚いた。

まず岳山人、もう出ることはないだろうと思ったいたら、犬夜叉達とは別に奈落を追っていたらしい。
「人間に被害を与えたわけでもないのに」謎の行者に殺されてしまう。
しかもこの行者、三猿ならぬ、三子供。
「真・三国無双3」の魏延のような仮面つき。(笑)

と書いたが、読んでくださる中で、「犬夜叉」と「真・三国無双3」両方知ってる方はそんなにいないはず。(笑)
しかもチビ犬夜叉、チビ鋼牙、チビ弥勒が揃ったような愛くるしさはあるが、犬夜叉に対してもいきなり先制攻撃。
人間に敵対する妖怪か否かを確認することもない、この時点で奈落寄り?

しかも親玉(母の如し)が奈落の蛇女版って感じ?
アニメ化する時は、ぜひ森川さんに演じていただきたい女奈落。(笑)
ところが名前は「御霊丸(ごりょうまる)」、はっきり言って男である。
このキャラは女性にしてほしかったなあ、三人の子供たちとの妙にほのぼのした「親子の会話」が余計不気味。

しかも自宅の前にはミイラが多数。(人間の)
どうやら人助けの妖怪退治ではないらしい。
にもかかわらず、犬夜叉は退治するが、人間は一応助けようとする姿勢も見えたりする。
一ひねりも二ひねりもありそうな新敵キャラ’sである。

ただ残念だったのが、岳山人の死体を見ても、悲しむ風情のない一行。
新たな敵に余裕のない状態はわかるが、かごめや弥勒あたりにもう少し感情を見せてほしかった。
一応世話になったんだし・・・。

それにしても尽きることのない高橋先生の頭の中の創造の泉。
一すくいさせていただけないかしら・・・?
 (2004年1月28日の日記) 
魍魎丸はどこ行った?
原作少年サンデー2004年2月4日(10号)第347話「御霊丸」

     ☆     ☆     ☆
 
魍魎丸はどこ行った?
魍魎丸はここにいる?
と思ったわけではないが、獣郎丸と影郎丸のように似た存在の魍魎丸と御霊丸。

それはさておき、犬夜叉退治の三子供行者は実はたいしたことなく、犬夜叉のゲンコ ツやら何やらの洗礼、かごめに諭され七宝に突っ込まれといつものほのぼのお笑いパ ターン。
久々にかごめがしっかりアップで出番も台詞もたっぷり、いいな、これ。

弥勒と珊瑚のいかにもプロ的な台詞も良かったし、ふらーりふらふら飛び回っている 神楽も好き。
そして御霊丸が姿を現すが、この御霊丸、土地の妖怪とは敵対しているらしい。
単なる悪でもないのだろう。

ただし今週は特に盛り上がりもなく、話は筋を追って淡々と進むだけ。
この後じわじわと盛り上がっていくのか、それともいきなり大爆発か、来週に期待し たい。
 (2004年2月4日の日記) 
1日早い発売日
原作少年サンデー2004年2月10日(11号)第348話「異形の腕」

     ☆     ☆     ☆

先週は私の中でそれほど盛り上がらなかった御霊丸だが、今週号で地味〜にすごい盛 り上がり。(笑)
ちょっと厚めの唇がどうにもこうにも気になるが、妖怪退治の光の束、霊力ではな かったらしい。
むしろ妖力?

あわやの神楽はこれも久々に単独の屍舞(妖怪版)を操り、残忍悪女に戻る。
悪役なのに爽快感があって、好きだなあ、神楽。

飛ばしすぎた。
御霊丸の実体は人間、それも偉い行者だった。
御霊丸を喰おうとした妖怪を法力でね じ伏せ、使役する。
ここでまず「わーっ、麒麟と同じだっ!」と内輪で感激。
「十二国記」を読んでると、「麒麟の使令」が同じような感じで出てくるから。

腕を喰われた代わりに、その妖力で妖怪退治をしているらしい。
しかも妖怪全て憎しで手当たり次第に殺しているわけでもなさそう。
岳山人を殺したのは、害なす妖怪とそうではない妖怪の区別がつかない子供たちの仕 業だった。

この子供たちも、親を妖怪に殺され、野垂れ死にするところを御霊丸に救われた者た ち7人。
この子達の面倒を見ながら妖怪退治を続ける御霊丸に犬夜叉達も戸惑う。
しかも犬夜叉達に一夜の宿を提供し、夕飯まで食べさせる、なんだかいい人、愛想は 悪いが・・・。

弥勒や犬夜叉が岳山人や奈落の名前を口にしても、動じる様子はない。
それでも奈落を追っていた岳山人が「たまたま?」殺されたのか、御霊丸たちは関係 ないのか、悩みっぱなしの犬夜叉一行。

しかし、この寺の周りは邪気に満ち、妖怪でさえ入り込めない。
しかも人間のミイラではなかった(笑)、羅漢像がたくさん。
羅漢とは仏教で修行をして悟りを開いた人のこと。

大分県に羅漢寺というお寺があるそうだが、神楽が羅漢を知ってる方がすごいと思 う。(笑)
いまひとつ曖昧な御霊丸の正体。
犬夜叉達は岳山人の死に疑問を感じ、神楽は赤子の心臓の手がかりを求める。
そしていよいよ屍舞発動。

おもしろい、本当におもしろい、御霊丸の正体。
今週は1日早く買えた分、来週は8日待たなきゃならないのか・・・、長いなあ。
 (2004年2月10日の日記) 
御霊丸の正体
原作少年サンデー2004年2月18日(12号)第349話「屍の群れ」

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実はきのうの夜、がーっと熱が上がり、一晩寝てても熱が下がらず、今日は休むこと にした。
ところが朝の11時頃までにぐっしょり汗をかいて、後はすっきり。
いそいそとサンデー買ってきて更新作業にいそしむ私。
いいのか、それで・・・。(笑)

さて今日のサンデー、久々かごめが大ピンチ。
最近印象の薄かった原作かごめだが、今週はなかなかの活躍を見せてくれる。
犬夜叉は神楽と対決、弥勒と珊瑚は屍舞に操られる妖怪たちと戦闘。
かごめ(と、おまけみたいに七宝、笑)は子供たちを守って御霊丸のそばに。

御霊丸が何者であるにしろ、本人には普通の人間としての意識しかないことが、
「まずいな・・・。
子供たちの御霊壷にすべて力を使ってしまった。
今襲ってこられたら・・・」
という心のつぶやきで察せられる。

動けぬ御霊丸に近づくかごめ。
そこでかごめの持つ四魂のかけらが発熱し、妖怪の腕が反応して御霊丸は力を取り戻 す。
ところが次の瞬間、御霊丸の手がかごめの喉をつかんで引き寄せる。
今週はここまで。

次回、「危険だからあなたはここにいなさい。」なんて台詞が出てきたら大爆笑だ が、ちょうどその時、犬夜叉をかわした神楽が襲いかかってきた。
四魂のかけらにより、悪心に支配された、あるいは本性を出した御霊丸と神楽の戦い になるのか、それとも御霊丸がかごめのかけらを奪うのか、あるいは・・・。
といろいろ想像させる展開だった。
 (2004年2月18日の日記) 
ときめく関係(サンデー感想)とCDドラマの感想
原作少年サンデー2004年2月25日(13号)第350話「神楽の命」

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先週、「『危険だからあなたはここにいなさい。』なんて台詞が出てきたら大爆笑だ が、」と書いたが、結局御霊丸はかごめを守る形になりながら、光の束を放ち、神楽 の胸に大穴をあける。
その場は何とか逃げ出した神楽は後回しにして、犬夜叉たち。

かごめは御霊丸に守られながらも「いやな感じ」を拭うことができない。
奈落の赤子を抱いて、心の闇をのぞかれた時と同じ気持ち?

実は神楽、光の束に貫かれる寸前、持っていた妖気の結晶から妖気が消えたことを確 認している。
妖怪の妖気を消す不妖璧、殺された岳山人が己の妖気を消し、平和に眠り続けるため に持っていた物。
しかし今、不妖璧は奈落の赤子=奈落の心臓のありか、の元にある。

神楽が持っていた妖気の結晶から妖気が消えたということは、少なくともその場に赤 子の心臓があるということ。
つまり「御霊丸=心臓の器」、あるいは「御霊丸=記憶を封印された魍魎丸か赤子自 身」ということになる。
少なくとも神楽が「赤子の心臓のありかを見つけた」ことが、後の台詞で明かされ る。

世が明け、御霊丸達と別れた犬夜叉達は、神楽について語り合う。
ここでおもしろいのが、弥勒の
「敵である我々ですら 何度か関わるうちに、命まで取る気は失せていたのにな。」 という台詞。
何度も死ぬような目に合わせられながら、どうしても憎みきれないのは、神楽もまた 奈落に操られる悲劇のキャラであることを見抜いているのと、やはり神楽自身の魅力 だろう。
私の中では、大神さんのアニメ版でさらに魅力も倍増した。

とにかく神楽をあっさり殺そうとした御霊丸だから、犬夜叉たちにとって、敵ではな いという解釈。
それに対して犬夜叉が言う。
「おれはむしろ・・・ それが引っかかる。」

犬夜叉たちの、御霊丸への疑いをそらすために神楽を殺す、奈落ならそれくらいしか ねない。
奈落にとって、神楽の命はそれほど軽い。

一方神楽、その場は何とか逃げ出したものの、力尽きて川に落ちる。
気を失ったまま、(しかも半裸!)流されてくる神楽に最初に気づいたのは殺生丸。
「放っておけ。」と言い捨てるが、りんが助けようとし溺れる、りんを助けようとした邪見までも が溺れて、結局3人まとめて引き上げたらしい(笑)。
邪見はあとでゲンコツつき。
ここのところは描かれていないのが、ちょっと残念。
半裸のまま助けられ、半裸のまま(一応うつぶせ)横たえられた神楽の胸の大穴は、少しずつふさが り、鬼蜘蛛の痣がくっきり浮き出し、神楽は息を吹き返す。

必死で逃げて、たまたまそこに殺生丸がいたとは思えない。
殺生丸目指して必死に逃げたんだろうなと思いたい。
それほど素敵な2人の関係。
とは言っても、殺生丸はセクシー神楽に興味もなさげ。
唯一反応したのは、神楽の「奈落の心臓を見つけた話」。

しかもお互い向き合ってるし。
目線は神楽の顔だけど、ちょっとドキドキ。
美しいなあ、この2人。
アニマックス」インタビューで、高橋先生が
「現在、原作の方では神楽が活躍していますので、特に注目してほしいですね。」よ コメントされているが、神楽、殺生丸偏に入って、すごく絵が艶めいて見えた。

そして最後の1ページ。
珍しくも奈落親子が水入らず。
白童子は「奈落」と呼び捨て、「父上」でも「親父」でもないのね。(笑)
奈落親子に踊らされる神楽、私もつい肩入れ神楽。
がんばって、生き延びて、幸せになって欲しいと思う。
でも鋼牙はそうは思っていないんだろうな。

神楽の弱さを垣間見る機会もなさそうだし、どこまでも仲間の仇。
こちらも和解して欲しいと思うのだけれど。
カップリングに興味はないが、運命やキャラ設定を無視すると、神楽は鋼牙、桔梗と 殺生丸が雰囲気合うなあと思ってるんだけど・・・。

          ☆          ☆          ☆           ☆

次はCDドラマ。
改めて書くのもなんですが、思いっきりネタばれです。
同時にものすごい期待に対して、かなりの拍子抜けコメントです。
この続きを読まれる方、ちょっと止まって考えてみてくださいね。
「まだ聞いてないから知りたくない」「こういうの大好きだ♪」という方は進まれな い方がいいかもしれません。

          ☆          ☆          ☆           ☆

私はあまりCDドラマに慣れてなくて、とっても目がヒマ、間がもたない。
本など読み始めると台詞が聞き取れないし、ぼーっと座って聞いてるうちに、寝てし まいました、日頃の疲れが・・・。
目を覚ましたら終わってたので、あわてて「8.タコ退治で知恵袋ゲット」から聞き 直し。

絵がないせいか、良くも悪くも声の特徴が際立ちますね。
時々素のお声が聞こえてきたりして。(笑)

八衛門が出てくれるのは嬉しいけれど、凶骨の郷里大輔さんが出ないのはなぜ? (涙)
私は平田睡骨の次に、郷里凶骨が好きなので、そりゃ顔曲がってますよ、鋼牙にぼこ ぼこにされてたし・・・。
でもお声を聞きたかった・・・。

この世とあの世の境を間違えて、地獄に落ちたら七人隊が待ってたって設定、おもし ろかった。
でも「地獄のガイコツも笑い出す」というより、あっけにとられているうちに終わっ てしまった。
笑えっての?これ・・・。

善人睡骨さんもセットで地獄に行っちゃったんだね・・・。
平田さんの1人2役一人芝居、これが聞けただけでも・・・(感涙)
でも「すいすい睡骨・・・」(悲涙)。

なにげにサクラモード、あやめモードの蛇骨も張り切ってた・・・。
北東北というと、青森岩手秋田の三県。
睡骨はもともとこのうちのどこかにいたらしい。
秋田だったらいいのにな♪

桑島さんの素っ頓狂な「おう!」と立派な蛮骨の「いただきます」、銀骨の「ぎ しぃっ!」がとっても笑えました。
七人隊のオリジナル、どうせならアニメでやってほしかったと思ってましたが、これ じゃ無理だったな、たしかに。
七人隊ファンには最高のプレゼントだったんでしょうね。
いえ私も一応七人隊ファンなんですけどね。

私はたぶんもう聞くことはないだろうな・・・。
ちびキャラはかわいかったけどね♪
やっぱりお笑い系にしなきゃいけなかったか・・・。
私にはう〜ん、あまり笑えませんでした。
たぶん私がこういうのに慣れてないせいだと思います
作っている人たちの楽しい気持ちはとても伝わってきて、それは素敵だと思いました が。
最後のとこ、「地獄仕込み、おすわり連打」の時は、反応してませんでしたね、犬夜 叉。
今度はまじめなCDドラマをお願いしたいです、七人隊の。
皆さんは聞いてみてどうでした?
 (2004年2月25日の日記) 

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