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奈落でさえも |
原作少年サンデー2004年10月13日(46号)第381話「宝の守り役」
☆ ☆ ☆ かごめが屍舞烏を矢で撃ち抜いた時に四散した四魂の玉、その時点で鋼牙が3個入手したとしても、結構時間がたっている。 にもかかわらず、鋼牙の能力を高めるのは体内に入っている間だけ、四魂のかけらの妖力が溶け込むことはなく、かけらもあくまでも固体として存在する。 犬夜叉を人間にする、犬夜叉が妖怪になる、奈落が妖怪になる、当初の目的はこの3つだった。 四魂の「玉」であることで、これらの望みがかなうかもしれないが、少なくともかけらのうちはただの「お預かり品」、返せと言われて取られたらそれでおしまい。 あまりにも当たり前のことだが、鋼牙の蹴りを喰らった(触れた)だけで見抜く眼力、さすがにすごい。 「体の一部」発言、鋼牙は信じているのかもしれないが、ここは残念ながら鋼牙の負け(精神的に)。 だが逆に考えると、五雷指もまたこの世ならぬもの、鋼牙が手にすることができたなら、四魂の玉と同質?の力を持って太刀打ちできるのではないかという気がする。 それにしても犬夜叉鋼牙って似た者同志。 いわゆる「この世の摂理、あの世の摂理」を「自分の摂理」に巻き込もうとする。 普通ならかなわず敗退、もしかしたら死に至るかもしれないところ、この2人のとことんやんちゃな少年たちはやっちゃうんだよな。 いえ犬夜叉は主役だから大丈夫だけど、鋼牙はどうもあぶなっかしくて困る。 一応鋼牙は鋼牙なりの正義にしたがって動いているのだが、それは五雷指を守るという大義の前には邪魔者、侵略者に過ぎない。 この期に及んで鋼牙が死ぬことはないだろうが、ないだろう・・・が・・・。 ところでこの五雷指、どうやって使うんだろ。 手首にはめ込むところまではいいけど、睡骨のような鉤爪でもなく、琥珀の鎖鎌のように振り回して使うわけにもいかないだろう。 やはり武器というより神器の意味が強いのか。 犬夜叉たちの琥珀を守る=四魂の玉の完成を妨げる意思も、四魂の玉(翠子)側から見ると障害物になりつつある今日この頃。 最後の最後に鋼牙の五雷指とかごめの破魔の矢で決着ついたら犬夜叉の立場がないし(笑)、やはり今後が気になる展開。 私の周りには山口勝平さんのファンが多くて(甥っ子はじめ)、みんな鋼牙より犬夜叉だが、もし犬夜叉が松野太紀さんで鋼牙が山口さんだったら今頃私は犬夜叉犬夜叉騒いでて、みんなは鋼牙が一番って断言してるんだろうか。 それともやはり原作の時から好きだった鋼牙が好きで、「鋼牙が松野さんだったらな。」なんて今頃ため息ついてたろうか。 (もちろん山口さんも好きですよ。) 自分が「原作知らないアニメファン」「原作も読んでるけどやっぱりアニメが好き」な心境になれないのがつまらない。 そんなこんなで読んでいて、最後の最後に仲間の危機。 これにはとても驚いた。 あの卑劣の権化の奈落でさえ2人を襲ったことはない、というより眼中にない? 妖狼族の意思、侵略者に対する情け容赦のない攻撃は、普段の犬夜叉鋼牙=正義、それ以外=悪の構図を叩き壊すものだった。 思い出したのが今は懐かしい錬骨の台詞、火の網攻撃が効かない犬夜叉に 「くくく、おまえはな! 生身の人間ぞろぞろ引き連れやがって・・・ 犬夜叉、それがおまえの弱点だ。」 この言葉、ちょっと変えるとそのまま鋼牙にも当てはまりそう・・・。 台詞だけ抜き出すと奈落の台詞みたいだ。 追記 ついさっきひいらぎさんに指摘していただいたのだが、そういえば今回は鋼牙「しか」出てなかったんだ、犬夜叉たちが出てない! 指摘されるまで気づかなかった私、やっぱり鋼牙好き(笑) ☆ ☆ ☆ 近頃話題のブラックジャック、アニメ初回放送を見た。 OP映像の美しさにうっとり、犬父大塚明夫さんの深い声にうっとりだったが「ひとりごと」にも書いたとおり、白衣やマントをはおったりするところ、音楽と合わせてセーラームーンの変身みたいで爆笑。 手術場面は工夫の跡が大変そうだった。 「発掘あるある大辞典」だっけ?みたいな体内映像やまぶしい画面や。 手術場面は漫画ではしっかりと描かれ、それに慣れているので違和感を感じたが、始めて見る低年齢視聴者層には的確かもしれない。 なにしろ公式サイトでも未だに「おたよりコーナー」だし。 この時間は結局低年齢層のための時間なのね、NHKのポアロしかりBJしかりと再認識。 しかも放映直後公式サイトはビジー状態で入れなかった。 しかもよみうりテレビのランキングでは「犬夜叉」あっという間に3位転落、1位はコナン、すご過ぎ・・・。 「犬夜叉」や「十二国記」でおなじみの声優さんも続々登場、カゴメのママの百々麻子さん、朱雀の岩田光夫さん、呀峰の中田和宏さん、八衛門弥勒の竹村こと河相智哉さんなどなど。 「犬夜叉」公式サイトに比べて声優さんのお名前などがコピーできるのがありがたい。 次回は地念児銀骨江川央生さんや「十二国記」泰麒こと高里要の弟卓というよりゲームの紫雲!が登場する。 光男の阪口大助さん、原作の中でも胸をつかれるエピソードなのでとても楽しみ。 ☆ ☆ ☆ 「ヤングチャンピオン」今週号にてそのブラックジャックと「鉄のクラウス一陣支局」の少佐が「エロイカより愛をこめて(青池保子著)」で共演。 ちょっと顔が長めのBJ、買うまでなかなか勇気がいったが、どこへ行っても売り切れ御免。 ジャンプやサンデーは残ってて、お店の人が驚くくらいだから、よほど今週のアピール度が強かったのだろう。 手塚効果か青池効果か。 「公式サイト」の「お知らせ」コーナーで青池版BJを見ることができます。 何人かの漫画家の方が描くBJ、次回は田口雅之氏だそうな。 漫画は知らないけれど、BJがものすごくかっこよかった(似てないような気もするけれど)。 情報提供はベルクカッツェさんです、ありがとうございました。 (2004年10月14日の日記)
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前世は双子? |
原作少年サンデー2004年10月20日(47号)第382話「五雷指」
☆ ☆ ☆ 「前世で犬夜叉と鋼牙は双子だった?」と思うほど犬夜叉金剛槍破会得時の犬夜叉と全く同じ展開。 いくら何でもお笑い系の仲間2人がここで死ぬとは思えなかったし、鋼牙が五雷指よりも仲間を助けに戻ることはあまりにも予想された展開。 ここで何かひとひねりもふたひねりもあるかと思えばまんまの結末、正直言ってあっけにとられた。 かつての宝仙鬼のように、三つ首狼が鋼牙を「試して」いたことは容易に想像できる。 犬夜叉の時もそうだったが、彼らが試したのは犬夜叉の、鋼牙の、力ではなく心。 己の強さにこだわって仲間を見捨てるか、最大のチャンスを捨ててでも仲間を守るか。 結果的に犬夜叉も鋼牙も「宝(技)の持ち手」として合格点を与えられたことになる。 ただし犬夜叉と鋼牙、やってることは同じでも、その目的には大きな相違点がある。 犬夜叉は奈落の結界を打ち砕き、奈落を倒すことのできる「力」を求めていた。 力と言っても「力技」の力とは違う、妖力というか能力というか、そのパワーアップ、わかりやすい。 しかし鋼牙の場合は微妙である。 前に魍魎丸(の一部)と戦った時、かけらが反応し、鋼牙の足が動かなくなった。 魍魎丸、あるいは奈落の元へ自ら赴こうとするのがかけらの意思=翠子の意思ならば、それは鋼牙にとっては脅威となる。 その意味で、私は鋼牙が五雷指を求めたのは、むしろ翠子の意思に立ち向かう霊力の部分、武器と言っても意味合いは神器に近いものがあると思っていた。 しかしここで鋼牙は「敵に殺された大勢の仲間の仇を討ちたかったから。」と告げる。 ではやはり金剛槍破と同じ「力」を求める意思だったのだろうか、私の読みがおかしいのかもしれないが、その辺が少し曖昧に感じられた。 一方仲間を助けようと飛び出した鋼牙の中で、かけらは反応、鋼牙を助ける。 これもまた不思議でおもしろい。 「ここで」鋼牙のかけらを奪う意味はない、だから助けた。 あるいはここで鋼牙に死なれてしまったら、自分で飛んでいけないかけにらはマイナスの要素になってしまう。 かけらが鋼牙の敵となるのは、あくまでも四魂の玉の完成に関する戦闘においてのみ、ということなのだろうか。 いくら究極の悪奈落を倒し、四魂の玉を消滅させるためとはいえ、鋼牙と琥珀に対し、あまりに非情に見える翠子の意思。 ここにさらに深い思惑があるのか、犬夜叉金剛槍破の二番煎じになりかねないところ、謎が見事に引き締めているように感じた。 ここで五雷指は鋼牙のものとなるが、三つ首狼はさらに鋼牙を襲う。 まるで鋼牙に五雷指を認知させ、自らの役目の終焉を飾るかのように。 五雷指は鋼牙と一体化したもので、後で返す類のものではないらしい。 なるほど爪は指にかぶせる形となったわけだ。 一瞬今は懐かし鉤爪コンビ、睡骨&無双の張郃を思い出してしまった・・・。 ここで三つ首狼の魂から鋼牙に最後の一言。 「かけらを支配する力=翠子の意思」から鋼牙を守るのは一度きり。 なんだやっぱり霊力か?と私の中の振り子がまたまた「力」説から「霊力」説へ逆戻り。 けっこうシリアスに考えながら読んでいたので、七宝をぎうっと抱きしめる鋼牙に爆笑、涙が出た。 ここでの「おすわり」はあまりに自然でかえってどうかと思うが、ここでかごめが「あたしたちといられない?」と問う。 鋼牙は拒否して去っていくが、「かけら」がなにかに守られていて、それは「そんなに強い力じゃない」。 しかも最後に 「妖狼族の魂が鋼牙と共にある。 しかし翠子の意思は、さらに強い・・・!? 不安を抱え、鋼牙は走る!!」 神楽の時もそうだったが、かごめは意外に犬夜叉以外の人に対して心に思うことをはっきり言わない。 弥勒と珊瑚の喧嘩とか、そんな仲間内のことは置いといて、だが。 神楽の時も失敗して、それで後悔していたような気がするのだが・・・。 霊力のあるかごめだけに見えること、かごめの意識、それは以前の琥珀の時もそうだったが、命に関わることも多い重要なキーワードとなるので、言ってしまえば展開上の邪魔になり、言わなければ深みのある伏線、謎となるが鋼牙が神楽の二の舞になりかねない。 これが犬夜叉だったら何が何でも伝えるだろうし、引き止めるだろうし、と思うとやはり鋼牙の哀れが身に沁みる。 (もちろん鋼牙が去る時に気づいているのだから、間に合わないかもしれないが、だからと言って追うわけでもなし) その意味で最近のかごめの立場というか性格というか設定というか、ものすごく中途半端な気がする。 お願いだから「あの時(も)ちゃんと引き止めていれば・・・」なんて展開にならないように、切にお願いする次第。 しかし、妖狼族に代々伝わってきた神器(武器)の強さというものが、翠子の意思に対してそれほど弱いものなのか、それとも一気に大爆発の一過性のものなのか、最初から最後まで謎の多い鋼牙編だった。 最後に久々胸キュン♪鋼牙のショット。 「一度きり・・・か、覚えておくぜ。」 鋼牙祭りは終わった・・・。 ☆ ☆ ☆ 今「速報!歌の大辞典」だっけ?見ながら書いていたら、浜崎あゆみさんの着メロが「ラムのラブソング」であることが判明しました。 流行りそうだな、今後・・・。 ポルノグラフィティの「サウダージ」も久々に見ました。 犬夜叉劇伴My BestとポルノグラフィティのMy Bestは元気が出るのでほとんど毎日聴いていますが、その中でも「サウダージ」が一番好きです。 ここ10年くらいいろいろ聴いた中で一番好きじゃないかな・・・? ☆ ☆ ☆ きのうもお伝えしましたが、トップページにて行っていた「声優」「好きキャラ」「エピソード」「サンデー」「三国志」「十二国記」アンケートは終了しました。 ただリンクをはずしたからと言って、すぐに投票所が消えるわけではないです。 レンタル投票をお借りしていたんですが、こちらのシステムは一定期間投票がないことで自動的に削除されるシステムです。 よって各投票所は、「項目を作れない&投票ができない」状態で放置というと言い方が悪いかな?置いてあります。 パソコンのトラブルなどによるログ消失ではありません。 直接リンクしていてくださった方、今後投票復活の予定はありませんのでリンクをはずしてくださるようにお願いします。 ☆ ☆ ☆ 2周年お祝いメールたくさんいただきました、ありがとうございます。 初めての方もいらっしゃったりして、感激しております。 遅くなっても必ずお返事を書きますのでお待ちくださいね。 アンケート報告ですが、以前から枠を作っておいたのでそんなに大変じゃなかったです。 それに5つくらいの項目をのぞいて、ほとんど順位確定していたので、最終日は票数計算とコメントのチェックをしただけでした。 だから目も肩も頭も大丈夫ですよ、ご心配かけますm(__)m。 ジオを解約したことにより、リンク切れがあちこちに見つかりました。 指摘してくださってありがとうございました、直しておきました。 なんだかまだありそうだな、お気づきの方、教えてくださると嬉しいです。 ☆ ☆ ☆ 今日も台風上陸、あちこちで被害が出ています。 メールや電話で友達や親戚への連絡をしましたが、幸いみんな大丈夫でした。 もちろん知り合いが大丈夫だったらそれでいいというわけではなく、被害にあわれた方には心よりお見舞いを申し上げたいと思っています。 前回より伊東市も大きな被害を受けていました。 ニュース映像で東海館のあたりや音無神社そばの川沿いらしき所も被害地域として出ていました。 伊東市には日暮神社という名前の神社もあって、去年、今年と伊東に神社の見学がてら遊びに行き、地元の人にとても良くしていただきました。 日暮神社も鳥居はとても立派だったけど、神社は小さくて、だいじょうぶだったでしょうか、心配です。 伊東市の春日神社という神社が立派な鳥居を残して全壊した映像も見ました。 日暮神社が心配です・・・。 (2004年10月20日の日記)
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寄り道道草散歩道? |
原作少年サンデー2004年10月27日(48号)第383話「ムジナ」
☆ ☆ ☆ 食事の約束6時に駅で待ち合わせ、でも思いがけず仕事が早く終わって会社を出たのは3時。 駅に行くには早すぎるし、いったん家に帰るほどの時間もないし、そんな時の暇つぶし。 本屋さんに寄ってみたり、服を見たりするけれど、時間が気になって落ち着かない。 喫茶店に入ってコーヒーなんか飲んじゃうと、おなかがすかなそうでつまんない。 もちろん本屋さんも楽しいし、お気に入りのブティックだけど・・・。 最近の「犬夜叉」、どうもそんな落ち着かなさに近いものがある。 もちろん鋼牙の五雷指は来るべき奈落、翠子の意思との対決のための前哨戦だったし、今回もなんらかのつながりはあるのだろう。 でも終末があって期限があって、まっすぐ進めば終わるからそれまでの寄り道道草散歩道みたいな気がするのはなぜだろう。 最終目的と時間は決まっているけど、それまで余る?みたいな。 犬夜叉と七宝に関しても今更感が強いし、犬夜叉を信じ切れない七宝にも違和感を感じてしまった。 犬夜叉の態度、かごめの態度にもなんとなく違和感。 そういった部分は気になったが、幼い頃の阿毘のような女の子に、いよいよ七宝2度目の恋か?とちょっぴりドキドキ。 2度目の初恋じゃなく2度目の恋です、念のため。 けれども七宝のドキドキは身の危険を感じる方のドキドキだった(笑)。 けっこう可愛いのに、名前もムジナ?種族のまんま? ムジナも化けると言うから、ムジナが女の子に化けただけ? 実は雷獣兄弟飛天満天について調べていた時、人間ぽい飛天は雷神、動物っぽい?満天は、ムジナだと思った。 というのは、雷に驚いて飛び出したムジナを雷獣とみなしたという記述をあちこちで見かけたからで、でも思い切り勘違いだったらしい。 今回写真で見たら、むしろ狸やアライグマが近いらしい、ラスカルのお友達? 妖刀「奪鬼」は戦う相手の妖力を奪い取って、強く化ける刀、前に見たことあるパターンのような・・・。 今この形でこの子(ムジナ)が出てくる意味は何か。 今更奈落や魍魎丸以上の強さを得るとは思えないし、鉄砕牙にかなうとは思えないし。 「ムジナ」は実は奈落の末っ子?かと思ったが、ネーミングセンスが抜群の奈落がこんな名前つけるわけないし。 今更雑魚妖怪でも困るが、魍魎丸クラスに強くなっても困る。 一瞬鋼牙の彼女候補かな?とも思った。 鋼牙もまだこの辺うろうろしてそうだし。 なんだかんだ言っても、私の中で鋼牙と神楽は好きなカップリングだった。 気の強い「すかした」タイプの女の子? 結構似合うんじゃないかと思うけど、まさかね(笑)。 このムジナ、それこそアニメで翠雀とか璃瑠とか「ら行」の名前をつけて、鋭い感じでの声で出てきて欲しい。 アニメが終わってこれほどたっても、すぐ出てくるキャラに声優さんを当てはめたり、最強トリオの出番を探す癖はやめられない。 (2004年10月28日の日記)
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あれっ?おもしろい |
原作少年サンデー2004年11月2日(49号)第384話「大義」
☆ ☆ ☆ 正直言って、「どうして今頃」感の強かったムジナ編だが、泣ききのこ、トリモチとおなじみパターンにもかかわらず、「あれっ?おもしろい。」と思い始めた今週号。 犬夜叉の単純性格を知り尽くしている策士?七宝のおかげでムジナは奪鬼に負担がかからない程度に、鉄砕牙の妖力を奪っていく。 今回の犬夜叉は、その罠を見抜きつつ、あえてかかっているように見えないこともない。 こんなところは兄譲り? おまけに犬夜叉と七宝以外はわりに軽いノリだが、犬夜叉はけっこうシリアス。 最終ページのムジナの怪しい気配といい、やはり後に奈落というより赤子と魍魎丸の匂いがするのかこの少女。 某サンデー漫画のように、人間の皮を被って女の子に化け、匂いを消していたなどという展開なのか、それともムジナ自体が魍魎丸の変身か。 実は奈落の双子の片割れは女の子で、白童子と対をなす存在がムジナだとか、まあいろいろ考えるのもおもしろい。 もちろん匂いを消さなければ犬夜叉にはすぐ気づかれるだろう。 いきなり風の傷をぶちかます犬夜叉に怒り心頭の七宝だったが、七宝はただ犬夜叉を懲らしめたかっただけ。 それが父親の敵討ちを目指すムジナのために、犬夜叉の(鉄砕牙の)妖力を分けてやろうとする、それが七宝の大義。 そのために犬夜叉の妖力が弱まり、奈落に太刀打ちできなくなるかもしれないなどとは思い及ばない。 もちろんここで犬夜叉がすんなりやられるとは思わないが、「宿り蛹」の二番煎じになりかねかったこの話が俄然面白味を増してきた。 扉絵のムジナ、似てるわけではないのだが不意に神楽を思い出した。 高橋先生の描かれるこういった妖艶キャラって大好き。 悪役であっても魅力的なのが高橋キャラの特徴かも。 ☆ ☆ ☆ いつ何を録画したのかもわからないほど私の部屋には録画済のビデオやDVDがどっさりあるが、先日その中の1本を見ていたら、らんまの「普通の男に戻りたい」が入っていた。 3つの男溺泉の素を巡って乱馬、良牙、ムースががんばる男の友情物語? らんまなどは、順番もわからず、オリジナルか原作かもわからず、とりあえずは録画、時間がある時見るといった状態で、運が良ければ?同じエピソードを3回も4回も見る羽目になるし(久能の父校長初登場編は4,5回見た)、たぶん見たことのない話もいっぱいあると思う。 その中でもこの「普通の―」がおもしろくておもしろくて涙が出るほど笑ってしまった。 なんていうのかなあ、やっぱり良牙っていい。 良牙初登場のおとぼけ猪編と共に永久保存版かもしれないです、はい(笑) あと3人の雰囲気がとんでもなくおかしい、らんまって単純におもしろくて好きかもしれない。 (2004年11月2日の日記)
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あらららら・・・ |
原作少年サンデー2004年11月10日(50.51合併号)第385話「奪鬼」
☆ ☆ ☆ 最近感嘆符がそのままタイトルになってしまうことが多いが、それだけつかみにくいというか、シリアスなんだかギャグなんだかわからないというか。 おまけに魍魎丸につながるんだかつながらないんだか、いまいち中途半端で、あえて感想を書くような、突き上げるものがない状態。 ここで犬夜叉が惨めに死んでいったと思うのは、たぶん七宝だけで、緊迫感もないし。 じゃあおもしろくないのかと言うと、そんなことはない、おもしろい(笑)。 犬夜叉の「風の足」発言が特におもしろかった。 風の傷が走る速度、それを風の足って言うのか、ふ〜ん。 犬夜叉以外は誰もムジナの正体に気づいてないんだ、ふ〜ん。 足で七宝を捕まえてる犬夜叉もおもしろかった。 だまされてもだまされても懲りない七宝(同類憐の情)が可愛い。 で、予想通り化けていたのは大狢、じゃなくて予想を裏切り大狸。 かごめが「大狸・・・?」と呟いた時に、「狢じゃ!」と怒り出すかと思ったらそれもなく。 アニメオリジナルにいたな、こんな妖怪、「斬るまでもない」妖怪、と思って読んでたら、「奪鬼」がやわい。 相手の妖力を吸い取る強さはあるものの、刀本体はナマクラか。 犬夜叉たちも刀と魍魎丸の関係に思い至るが、魍魎丸がこんな小細工(vs鋼牙と比べてあまりにせこい)をするだろうか。 この狢じゃなくて狸が無事に鉄砕牙の妖力を奪ってのけるとはとても思えないし。 そんなこんなでいまいち緊迫感のないこのエピソード。 七宝がらみのサイドストーリーなのか、本編へのつなぎなのか。 「宿り蛹」ほどのワクワク感が感じられないのはどうしてだろう。 もうひとつ感じたこと。 最近珊瑚と弥勒の影が薄い。 多数の敵相手の大立ち回りが少ないせいか、見物人兼解説者。 七人隊、特にアニメの丁寧すぎるほど丁寧に5人の戦闘を細かく描いた頃が懐かしい。 2週間のお休み(涙)を置いての大展開に期待したい。 ☆ ☆ ☆ 最近「ハヤテのごとく」が気になって欠かさず読むが、なんと今週号に「虎のタマ」が登場・・・。 これってまさか「十二国記」のって思ったのは私だけ・・・? 畑先生が「十二国記」ファンだったりしたら嬉しいのだけれど。 「からくりサーカス」も凄いです。 今週はギイが主役なので特に凄いです、かっこいいです。 「結界師」も当然おもしろいです。 もちろんなんだかんだ言っても一番は「犬夜叉」ですが。 (2004年11月10日の日記)
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刀秋 |
原作少年サンデー2004年11月24日(52号)第386話「刀秋」
☆ ☆ ☆ 黒巫女椿の男性版現る!ではないが、最初は「刀々斎のおうちだ〜猛々だ〜でっかい雲母と3点セットだ、わ〜い♪」くらいで特に思うことなく読み終えたが、その後引っかかる(おもしろいという意味で)ところがあって読み返した。 奪鬼そのものよりも「刀秋」という新キャラたぶんゲストキャラ、腕のいい(はず)の刀鍛治である。 刀秋は不幸にも竜人にその腕を見込まれ、竜の鱗を渡されて奪鬼を作るように命令される。 ムジナはたまたま失敗作を盗んだらしいが、今週刀秋は奪鬼を完成させてしまう。 しかしその刀の禍々しさに刀秋は竜人に刀を渡さぬことを決意する。 私が引っかかったのがここ。 これまで「犬夜叉」を読んでくると、「人間」はほとんど真っ二つのタイプに分かれる。 1つは無力な普通の人間。 妖怪の餌食になるしかない村人や村の娘やそんな立場の人間。 もう1つは霊力、法力、特殊技術などを駆使して妖怪退治をしたり、あるいは武士、野盗などとりあえず戦うことに慣れた人間。 もちろん強さ弱さはあるし、雑魚野盗のように妖怪にはとても太刀打ちできない者もいるが一応。 刀秋はもちろん前者である。 しかし竜人の言いなりにならず、自分の命を危険にさらす。 こういうキャラってこれまであまりいなかったから新鮮なのか、とても好感を持って読んだ。 竜の顔した凶骨みたいな竜人に殺される寸前助けたのが犬夜叉。 (竜人は逃げる。) 刀秋の右目の周りを覆う竜の鱗は逃げられぬように施された竜人の刻印、むごい。 こうして奪鬼が犬夜叉に渡るにしても、竜人を倒し、刀秋の刻印を消してやらねばならぬ犬夜叉。 ストーリーはここまで。 そして冒頭、犬夜叉はムジナの刀を持って刀々斎を訪れる。 本物の「奪鬼」なら魍魎丸の(妖力を吸う)妖力を無効化し、それどころか本物の”奪鬼”の力を鉄砕牙に加えれば魍魎丸を「たたっ斬れる。」 おいおい、それじゃあ刀ドロボウだよ、と思わず笑ってしまった。 たまたま竜人が罪のない人間を惨殺するような残虐な妖怪だからなんとなく正当化されるものの、この辺が犬夜叉に「曖昧な正義」を感じてしまう部分。 両親の愛に包まれ、妖怪なり人間なりの社会で育っていたら自然に身についていたであろう社会常識のようなものが犬夜叉にはほんの少し欠けているように見える。 これが犬夜叉の荒削りな魅力、危なっかしくてほっとけない部分ではあることは素直に認めよう(笑)。 私が以前のアニメオリジナル「無男」や「干物妖怪」で感じたのは「いい加減な正義」、こちらの犬夜叉一行とは残念ながら相性が今ひとつだった。 もちろん会ってみたら紫織のようなキャラだったり、宝仙鬼に相対したりしたことを思い出せば、口は荒いが基本的な犬夜叉の善性、優しさは十分に感じ取ることができる。 しかし”奪鬼”と戦って鉄砕牙が負ければ、妖力を吸いつくされた鉄砕牙は永久にサビ刀のまま、二度と元には戻らない。 おもしろキャラには留まらない刀々斎の真骨頂。 ”奪鬼”のシリアスさとムジナのギャグっぽさがどうもうまくかみ合わない感じがしていたが、刀秋登場により俄然期待を持てる気がしてきた。 (2004年11月24日の日記)
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竜人 |
原作少年サンデー2004年12月1日(1号)第387話「竜人の盾」
☆ ☆ ☆ 蘇り凶骨ならぬ竜人がいまいち謎だったりする。 神ではないし、もちろん人ではない。 風の傷が効かないばかりか、その妖気を浴びるほどにその妖力を吸い取って強くなる盾。 同様の力を持つ奪鬼と共に、その強さの秘密は竜の鱗にあった。 わざわざ刀と盾に仕立てるのは、竜の鱗の効果を高めるためか。 もしかしたら魍魎丸に狙われていることを知った竜人の防御作戦かとも思ったが、竜人は単純に強さを求めているらしい。 敵キャラとしての魅力もいまいちで、今回意外に魅せたのは弥勒と冥加、そして刀秋。 まず相変わらず目的のためならドロボウも辞さない冥加の成長のなさにあきれた。 未だに犬夜叉が今の刀秋から奪鬼を奪うような性格だと思っているのか。 次に笑えたのが、作ったばかりで妖怪を斬っていない奪鬼はただの刀という弥勒の弁。 合理的というかなんというか、素の刀を奪って犬夜叉自身が妖力を高めていく手もあるわけで(笑)。 その手間は竜人なり誰なりにやらせて、たっぷり妖力を吸い取ったところで奪うのが弥勒の計算? そして刀秋。 先週までの殊勝な心がけが、命助かりたさに揺らぎ始める。 ある意味一番現実感のあるキャラ。 だいたい刀を渡したところで、竜人が命を助けるとは性格上考えにくいので、危うし刀秋となるのだろうが、そこは犬夜叉のがんばりに期待したい。 今のところ鉄砕牙も力もかなわず大苦戦だが、そんな竜人を斬った奪鬼を鉄砕牙で斬れば、犬夜叉能力アップは間違いなし!となんだか最近RPGゲームに近いものがあるな、「犬夜叉」は。 それにしてもこんなに早く新年第1号とは・・・。 もちろんサンデーだけではないが、どうしてこんなに気が早いのだろう。 最終ページのこれまで読者からの質問に答えていたコーナーが、先生方からの一言コメント?に変更された。 それから漫画家の「貸与権」についてのアピール記事に高橋先生が「犬夜叉」を描かれている。 つまり作品を「勝手にレンタルされない権利」のことだそうだ。 これってアニメになった時のこと? ビデオやDVD、CDなどと同じようにコミックなどもレンタルされることがあるのだろうか? それとも漫画喫茶のことなのかな? 何人かの漫画家の方が首相を訪れ、貸与権を求める陳情書を提出されたらしいが、その内容に関しては結局わからなかった。 (2004年12月1日の日記)
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黒幕は刀秋? |
原作少年サンデー2004年12月8日(2号)第388話「奪鬼の使い手」
☆ ☆ ☆ 「やられたっ。」と清々しく思ったのは桔梗の聖さま疑惑以来(笑)。 もちろん御霊丸の正体や、魍魎丸の目的などその時々で謎はあった。 でも先週号の最後のページ、匿われ刀秋の「渡せば・・・助かる?(とくん・・・と刀秋の心臓か奪鬼の反応付き)」を読んだ誰がこの展開を予想できただろうか。 実は心の中ではほくそえんでる場面だったことになり、ちょっとずるいぞ高橋先生。 でも犬夜叉を上回るパワーを見せながら「○○の大木」感の否めなかった竜人、やっぱりなあの最後ではあった。 しかも刀秋がなにげに竜人の弱点を犬夜叉に教え、結局弥勒発案「超合理的戦法(他人に奪鬼を強くさせてから掠め取る)は刀秋の勝ち。 すっかり忘れていた爆流破の発動で、見事奪鬼は妖力GET。 犬夜叉って鉄砕牙を得るまではたぶん刀を持ったことはなかったろうし、そんなに頭がいいとは思えないのだが、戦闘場面における切れ者ぶりは父親譲りか野生の勘か、とにかくすごい。 竜人を倒したところで刀秋が小屋から現れ、竜人に止めを刺すと同時に奪鬼に妖力を吸い取らせる。 そのままでも十分強かった竜人。 さらに強さを求めさせた、結局竜人を死に追いやった元凶は刀秋だった。 竜人って極悪感の感じられなかったのはこんな理由があったから?とすごく納得。 刀秋と魍魎丸の関係を予想させたまま以下次号。 映画の情報に映画割引券にと豪華な今週号に加え、来週号では巻頭カラー&表紙の大盤振る舞い。 もうすぐコミック38巻(神楽「風」付き)、小説犬夜叉も発売されるし。 気持ちワクワク、映画が終わってからの虚脱が怖い。 ☆ ☆ ☆ 先週サンデー感想で書いた「貸与権」について今日(12月8日付)の朝日新聞が取り上げていた。 やはりレンタルCDやDVDと同じように貸本業界も存在し、しかもレンタルコミック店は増加傾向にあるらしい。 1冊400円程度のコミックに、と思うと微々たるもののような気がするが、実際に「レンタルすることでコミックを買う人が減る」といった弊害は深刻なようだ。 同時に「コミックをレンタルして読んでみたらおもしろかった、だから全巻買ってみよう」といった意識も出てきてプラスマイナスの世界とか。 ただ元値が安いだけに、貸本店もきつい状態になり、しばらくは違法状態が続くとか。 大変だなあと思った次第。 それにしてもレンタルコミック店、うらやましいかも・・・。 そういえば先日本屋さんで新刊「OZ(樹なつみ著)」2巻を見つけた。 なに今頃?と思って見てみたら、「OZ完全収録版」とな。 未収録シーンが追加されてるらしい。 買えというのか?金欠病のこの私に・・・。 でも欲しい。 欲しいと思いつつ辛うじて耐えたが、三国志コーナーで「大三国志(世界文化者版)」買っちゃったよ。 1,900円だよ、コミック5冊買えたよ・・・。 これを書きつつ今はアニ犬最終回を見ている。 ネットで回り歩いて最終回に関するさまざまな意見を読み続けた。 その結果思ったことをまたまた書いてみたいと思っている。 題して「まだまだこだわる最終回」(笑)。 (2004年12月8日の日記)
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か、可愛い・・・ |
原作少年サンデー2004年12月15日(3号)第389話「亀裂」
☆ ☆ ☆ 今週に限って言えば、さしもの竜人も奈落も刀秋もどうでもいいのであって(なわけないけど、笑)、もうひたすら表紙に見入ってしまう今日の私。 か、可愛い、可愛過ぎる・・・。 これぞ王道カップリング・・・。 実は私、原画カラーのかごめって「鏡の中の夢幻城」の原画ポスター(白と青を基調にしたの)以外はそんなに好きじゃなかったりする。 もちろんケーキかごめもお茶会かごめも激突かごめもかごめはかごめなんだけど、目や唇の色使いと何よりかごめに似てない雰囲気がして苦手だった。 (高橋先生御自身が描かれているのに似てないなどとはなんと傲慢!となにげに頭を下げつつ・・・。) でも今回ばかりは「可愛い♪」「可愛い♡」「可愛い☆」「可愛い(#^.^#)」「可愛い(^^♪」などと考察上では滅多に使わぬ感嘆詞やら顔文字やら使いまくって絶賛したくなる(笑)。 照れまくっている犬夜叉の可愛さもツボ♪ こんなイラスト以前某イラストファンサイトさんで見かけたような気がしたりして。 いざとなるとファンの心鷲掴み!のあったかマフラー使用、さすがだなあと思ったりした。 これで映画に備えて盛り上がり度も急激アップかも。 さて本編。 刀秋は魍魎丸や奈落とは関係のない「ただの人」のようだ。 かつて地獄絵に取り憑かれた紅達や、闘鬼神の餌食になった灰刃坊を髣髴とさせる。 彼らがいかにも怪しげな?危ない雰囲気を発散させていたのに比べ、むしろ清浄で正義感の強い人物に見えただけにその正体には驚かされる。 いえ正体は「ただの人」、その意図するところが邪なだけ。 刀秋は奪鬼に鉄砕牙の妖力を吸わせ、奪鬼の完成を目指している。 一方犬夜叉も鉄砕牙の妖力を吸われるわけにはいかないが、逆に奪鬼の妖力を吸い取ることでより強くなれる。 紛らわしいが、犬夜叉にとっては紫織の結界を斬りにかかった時、あるいは竜骨精や宝仙鬼との戦いの再現となるらしい。 しかし刀秋は奪鬼に取り憑かれているとはいえ「ただの人」。 犬夜叉としては斬るわけにはいかないし、人を斬らず、刀だけというのはむしろ難しい。 それどころか犬夜叉は刀秋&奪鬼に押され、鉄砕牙にひびが入る。 ここでまた犬夜叉の牙を使って修復すれば大丈夫!と思った人のために(笑)、わざわざ刀々斎の「永久のサビ刀」発言を再現。 今回ばかりは鉄砕牙も大ピンチを迎える。 同時に奪鬼の邪気に蝕まれつつある刀秋自身の身も危うい。 (刀秋は気づいてないが)。 ここで白童子でも生きていれば、鉄砕牙の妖力を吸って完成された奪鬼をとっとと奪って逃げていきそうだが、今回それは魍魎丸の役目となるのかな? 紅達や灰刃坊の二番煎じ(三番煎じ)となるところ、刀秋の取り憑かれながらも「いい男」の雰囲気と、背後で操っているのかもしれない奈落(魍魎丸)の気配で緊張感溢れる物語になっていると思う。 私は未だにアニメ最終回のEDだけ毎日見ている、考察日記を書きながら。 鋼牙唯一登場ももちろんだが、刀々斎や無心&八衛門の一コマがとても好きで。 刀々斎の味付け、アニメではすちゃらかキャラ専門になってしまって冷酷さの部分が失われてしまったが、あれはあれで良かったかもしれないなあなどと思いつつ。 犬夜叉は仲間たちにも支えられているけれど、お年寄りの存在も大きいんだろうと思う。 楓、冥加、刀々斎、みんないい味出してる。 高橋先生はお年寄りの描き方も上手な漫画家さんだと思う。 いえ単なるギャグ要員としてだけではなくて(笑)。 冥加が「犬夜叉さま」と呼ぶのはなんとも思わなかったが、刀秋が「犬夜叉さま」と呼ぶのにはけっこうゾクゾクきた。 意外に珍しいことではないか?「犬夜叉さま」。 (2004年12月15日の日記)
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変化して・・・ |
原作少年サンデー2004年12月22日(4号)第390話「覚悟」
☆ ☆ ☆ 奪鬼vs鉄砕牙。 爆流破さえも吸い取られた鉄砕牙から風は消滅し、鉄砕牙がこれまでで最大のピンチを迎える。 同時に鉄砕牙の最後の力で奪鬼には亀裂が入り、犬夜叉は最後の一撃を振るう。 今回の話はこれだけで最初から最後まで犬夜叉vs刀秋の戦闘(@かごめ達の合いの手入り)。 犬夜叉は爆流破を仕掛けるが、刀秋は一応人間、にもかかわらず鉄砕牙を振るった。 つまりそれほど鉄砕牙共々追い詰められているということだろう。 もうひとつ、さらに妖力を得た(のは刀の方だが)刀秋は竜人もどきに変化する。 ここまでして奪鬼の力に固執するのは歪んだ刀鍛治の執念か、それとも何かに操られているせいか、今週も謎のまま。 ただ紅達や灰刃坊に比べていかにも普通の人間なところが(見た目も)、その妄執の凄まじさを感じさせる。 竜の鱗の影響か、SF映画に出てくる海底人みたいになっても嬉しいか、刀秋。 刀秋はもはや刀秋ではないとも思わせる、やはり陰で糸を引く何者かの存在を意識する。 ところがおもしろかったかというと実はさほどでもなく、淡々と読み、あっという間に読み終わった。 たしかにこういった場面は声つき動きつき音楽つきのアニメの方が迫力あるかも。 いえそれだけではなく、長年連れ添った夫婦のような(笑)、安定している代わりに新鮮なおもしろさもない、そんな雰囲気。 どう考えても鉄砕牙が負けるわけないし、犬夜叉が奪鬼を奪って持ち歩くことも考えにくいし、鉄砕牙の勝ち、犬夜叉の勝ちと予想してしまう。 そう考えると爆流破や金剛槍破の二番煎じ、いえ三番煎じではあの時ほどの感動は感じにくい。 長く続いていることで、先生にとっての壁はどんどん高くなっているんだろうなあ、とも思ったりした。 今週は「ハヤテのごとく」の屋形車や「道士郎でござる」の馬と「結界師」の雀で3度も吹き出してしまったりした。 今週の「犬夜叉」がシリアスだからという意味ではなく、やっぱりドキドキしたりワクワクしたり、長くなればなるほど難しくなる。 でも「犬夜叉」が終わったらサンデー買うの、あっさりやめるんだろうな、私。 来年の夏に「犬夜叉」がプレステ2にて再び登場するらしい。 今度のは格闘物の第2弾。 私はRPGは好きだけど格闘ゲームは苦手なのでもちろん買うけどやるかどうか。 第1弾は甥っ子がクリア、刀々斎も見せてくれた。 今度はタッグバトルができるらしい。 ついでにコナンも春にGBAで登場するらしい。 表紙があまりに華やかでサンデーかジャンプかわからないほど。 いえ表紙がガッシュだからサンデーには間違いないんだけど。 ☆ ☆ ☆ 村上元三著「加田三七捕物そば屋」を読んでたら「冥加金」なる言葉が出てきた。 「冥加」って仏教用語か何かだと思っていたのでびっくり、早速調べてみた。 辞書によるとやはり仏教用語で「目に見えない神や仏の助け」という意味だそうだ。 「冥」は「暗闇」を表し、闇の中のようによく見えないけど、たしかに人は神仏によって「加護」されている、そんな意味だろうか。 これが「冥加金」になると「江戸時代の税」のひとつで、商工業者が幕府に払う、いわゆる営業税。 ただしなぜ「冥加」という言葉を使うのかはわからずじまい。 ちなみに「冥加」には「しあわせ、幸運」という意味もあって「冥利」と同じ意味を持つのだそうだ。 「男冥利に尽きる」といった使い方をする言葉、「犬夜叉」の冥加はどっちかな? どっちでもなさそうだ(笑)、イメージ的には「ちっちゃいヤツ」。 さらに「猩々庵」なるそば屋も出てくる。 猩々(猩猩)=狒狒は「山海経に見る十二国記用語」でも取り上げたが、 中国渡来の妖怪(とされる)。 日本に来たばっかりに奈落に捕らわれ毛皮を剥がれ、いと哀れ。 この猩猩が舞い踊っている絵がついたどんぶりを使っていることから「猩々庵」。 思わず狒狒皮かぶって踊り狂う奈落を連想、「陰陽師?」の野村萬斎さんが天岩戸を開くために天鈿女命(あめのうずめのみこと)になって?女舞を披露されていたが、あの奈落バージョン、いとおかし。 そういえばアニメでも犬夜叉と踊って、いえ回っていたな、ぐるぐるぐるぐる瘴気の中で(笑)。 (2004年12月22日の日記)
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