犬夜叉サンデー感想(第411話〜第420話)
わからない
原作少年サンデー2005年6月1日(27号)第411話「やさしい彼」

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「彼」と書いて「ひと」と読む。

今なぜこの話なのか。
392話「平和な食卓」以来、18話目にしてまたしても。
正直言ってわからない。
きっと「小さな幸せ」や「平和な食卓」が大好評で、どんどろかごめもバンダナ犬くんも大好評で、もっと書いてもっと書いての大要望が編集部に押し寄せたに違いない。
もしくは引き伸ばしの一環か。

このエピソードがずっと前に描かれていたら、犬夜叉との恋に自信が持てないかごめのために良かったねって言ってあげたかも。
でもあの頃はあの頃、今は今、あまりの割り切りの良さに釈然としない。
特に桔梗と琥珀、殺生丸の冥道残月破と、他キャラの奈落に向ける厳しい視線に比べ、のんきでいいなあ。

楽しめない自分が楽しめないが、ここは是非他の人の感想を聞きたいと思う。
これでは誰が見ても、犬夜叉かごめはカップルとして成立しているように思えないだろうか。
それならそれでいいのだが、それなら桔梗の方を何とかするべきだろう。
犬夜叉かごめより、年上の私が厳しすぎるのだろうか。

「学校を休みがちだから今から小テスト」の先生の発言は興味深かった(先生太った?)。

きのう書いたばかりだが、かごめの戦国時代での生活がどんどん時間的にあいまいになっているだけに、今頃時間の経過を意識させる流れにしたのも不思議。

今週のエピソードは、むしろ高橋先生の息抜きと捉えた方がいいような気がする。
犬夜叉とじいちゃん、ママ、友達、そしてもちろんかごめとのやり取りも単品としては十分おもしろかったが。
呪い→のろいでカタツムリ、なるほど(笑)。
それと、現代物になると急に顔が微妙に変わるのはなぜだろう、それも不思議。
久々楓の登場は嬉しかった。

余談だが翻訳を入れたところ、「楓」が「The Maple(メープルシロップのメープル)」と訳されたらしい。
もっときちんと訳してくださいとお叱りのメールが届いた。
あれは私が訳しているのではなく、exciteの翻訳サービスを利用していて、直訳してしまうので意味が通じなくなるらしい。
メールアドレスがなかったので、ここで説明させて下さい。

今日はむしろ、いつも読んでる他作品の勢いがおもしろかった。
久々にサイト巡りをして、他の読者の感想を読み漁ろうと思う。
できれば犬夜叉もかごめもがんばったんだから、二人して現代で骨休みするのは当然って感想を読みたい。

最後に弥勒と珊瑚は、珊瑚が悩む場面を入れてくれたので、ああ良かったなあと。
やっぱり別れた瞬間琥珀の存在を忘れる珊瑚って珊瑚じゃない。
あとは犬夜叉に希望したい。

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以前紹介したアメリカの「Anime News Network」にて。
スコア社より発売されている犬夜叉トレーディングカードゲーム第4弾「Yokai(妖怪)」(8月3日発売)と第5弾(タイトル未定、11月2日発売)に高橋先生直筆サイン入りカードが2枚ずつ、計4枚封入されます。
これは北アメリカでは初めてです、と訳してみました(^_^;)。

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上記スコア社のホームページにて。
犬夜叉」と「「名探偵 コナン」のカードサイトがあります。公式サイト(犬夜叉コナンでは全てのカードが見られます。

それによると、日本の「巫法札合戦」とは違って、カードに「キャラクター」「場所」「イベント」「アイテム」の4種類があり、イラストも全然違います。
もちろん遊び方も違うようです。
検索もできるので、鋼牙のカード全て見ることもできます。
設定資料から取られたカードもあって笑えます。

ちなみにタイトルもシンプルで、第1弾から「鉄砕牙」、第2弾は「鬼神」でしょうか。第3弾は「邪気」発売中です。

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三国祭での犬夜叉と奈落の山車の写真は見たことありましたが、首もげてたんですね、犬夜叉・・・。

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楽天で犬夜叉のキャラハルアートとラスカルのキャラハルアートを見つけました。
皆さんご存知でしたか?
(2005年6月1日の日記)  
(私が)迷走中
原作少年サンデー2005年6月8日(28号)第412話「二枯仙」

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今週話に入る前に先週「やさしい彼(かれ)」に関して頂いた意見について。
単品としてのおもしろさとは別に違和感を感じたことは先週書いたが、サイト巡りをする限り、驚くほど反応がないなというのが私の正直な感想。
作品自体の面白さに関係があるのかどうかはわからないが、私自身が最近受けるファン界の印象を一言で言うなら「飽き」かもしれない。

もちろん未だに作品に入れ込んでいるファン、熱心な読者、サイトなりチャットなりで犬夜叉愛を語り合う個々のエネルギーは十二分に感じるのだが、アニメ終了時、映画封切時、そしてこの時期ゲーム発売の盛り上がりも一過性に感じる。
作品にファンを惹きつける勢いがなくなったのだろうか。

今回「やさしい彼(ひと)」に関してはメールを3通頂いた。
ひとつめは、「平和な食卓」から、あまり間をおかずに「やさしい〜」が描かれたのは、ストーリーが現代にも関わってくかもしれない、いわゆる伏線だろうか、そんな意味のご意見。
これを読んでぱっと頭に浮かんだのは、タタリモッケや肉づきの面じゃなくて、アニメオリジナル「嘆きの森」のかごめの夢。

たしかに奈落ほどの妖力を持ち、四魂のかけらを持っているのであれば、現代に行くのは不可能ではないかもしれない。
私は犬夜叉とかごめ以外に、自由に現代と行き来できるのは、実は桔梗ではないかと思っている。
かごめの中で、つまり現代で桔梗の魂が眠っていたわけだし。
そう考えると、これまでの「戦国時代、パラレルワールドオンリー」をぶち壊して、奈落や妖怪どもが大挙して現代に押しかけたら、インパクトは強いだろう。

個人的には、そういった展開は高橋先生の意図する「犬夜叉」には合わないような気がするが、とてもおもしろい視点だと思った。

ふたつめは、かごめがかわいそうではないですか?というご意見。
かごめは現代からたった一人で戦国時代にやって来て、犬夜叉しか頼る人がなく、なのに犬夜叉の二股を我慢している、そんなかごめが束の間の休息を楽しむのがいけないのでしょうかといった内容。

とても純粋なかごめファンの方々の、とても素直な想いだと思う。
私も、もしかごめのクラスメートだったら、「桔梗さんには悪いけど、やっぱりかごめちゃんは犬夜叉と幸せになって欲しい」って願うだろう。
ただ残念ながら、私にとって、かごめはあくまでも作品のキャラの一人。
その立場から見ると、恋愛問題では、桔梗に比べてかごめだけが恵まれているように思える。

桔梗が犬夜叉と一緒にいることもなく、それが可哀そうに見えないのは、ひとつに先生の描き方だろう。
やきもちも焼かず、犬夜叉といられないことを寂しがることもせず、ともすれば桔梗の心に、もう犬夜叉はないように見える(あるように見えない)。
孤独だけでなく、都合よく描かれる悲劇のキャラに見えるのだが。

しかしこれは私の見方であって、かごめに感情移入するファン、桔梗に肩入れするファン、いろんなファンがいるべきだし、そうした人の意見を知ることはとても勉強になるのでとても感謝している。
自分の意見は人に押し付けるものではないし、他の人の意見は拒むものではない。
そのことだけは忘れないでいたい。

ちなみに「休息」は犬かご物でもベスト5に入るほど好き。
あの頃の安らぎのひと時は普通に受け入れていた。
「休息」が好きで「やさしい〜」に違和感を覚えるのは、やはり状況がよりシリアスになってきているからだろう。

みっつめは「犬夜叉」はもう終わるべきという非常に厳しいご意見。
愛あらばこそので、怒りというより哀しさみたいなものがびんびん伝わってくるような。
ついでに当サイトの考察日記も最近おもしろくないという厳しいご指摘を頂いた。

実は私も最近の考察日記は書くのが苦しい。
初期の頃はアニメ比較の調べる楽しさ、作品に対する感想など、書いても書いてもあふれ出してくるような勢いがあったな、自分でも。
けなしであれば、読んで哀しいだけだが、こうして丁寧に読んでくださること、意見を下さることには本当に頭が下がる。
本当にありがとうございました。

できれば「最近の犬夜叉も文句なしにおもしろい」といった意見もいただけたらいいな(笑)

そうそう他サイトさんの感想で、かごめのクラスメートが携帯電話を持っているとのチェックが。
えっ?と思って読み直したら確かにあった。
1996年の携帯、あんなもんだったのかな?
初期「Xファイル」でモルダーやスカリーが、箱ティッシュみたいな携帯持ってたのを思い出して笑ってしまった。

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さて今週のサンデー。
新たな妖怪二枯仙が登場、犬夜叉は朔の日にあたり、犬夜叉たちは苦戦を強いられる。
先週の現代物に続くさらなる急展開。

その前に桔梗と琥珀、殺生丸と神楽の「余韻」があっただけに、犬夜叉かごめのすとんすとんと切り替わるあっけなさに読んでて気持ちが残念ながら乗らなかった。
ゲスト妖怪の面白さで引っ張る時期も過ぎ、恋愛問題、四魂問題、奈落問題などの決着をつけるわけにはいかない先生のジレンマだけが見えてくる。
最近は戦闘中(シリアスモード)の中のギャグにも笑えない自分が哀しい。
だからこそ二枯仙でさらなる爆発に期待したい。

おもしろかったのが、朔犬状態で無理しない犬夜叉。
忠告も聞かず、何が何でも突っ込んでいく犬夜叉もずいぶん聞き分けがよくなった。
(結局二枯仙の方から襲いに来たが。)

珊瑚の飛来骨により、二枯仙は首を斬られるが、戦闘要員の弥勒と珊瑚が首を追って行った後、二枯仙に首が生え、二枯仙は復活する。
犬夜叉への罠として奈落は二枯仙に四魂のかけらを与え、竜鱗の鉄砕牙を使わせようとした。
もちろん犬夜叉は朔状態になったために使うことができず、来週に続く。

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今アニマックスで黒巫女椿を見ながら書いている。
奈落の森川さんの声の軽さにちょっと笑った。
最後の頃はけっこう気取りっ子だったな、懐かしい。
椿登場編には西前忠久さんも出演されているが、8時頃テレビをつけた瞬間も西前さんのお名前が。

アニメ「NARUTO」のEDだった。
レギュラーなのかな?活躍が嬉しいような、「犬夜叉」でないことが寂しいような・・・。

その前に見ていたのが「新スパイ大作戦」。
トム・クルーズの「ミッション・インポシブル」の元ネタのドラマである。
暗殺のスペシャリストがつけてる香水で正体がばれる話。
ちょっと前に「史上最強の弟子 ケンイチ」でもあったけど、プロが香水つけてる方がおかしいって思わず突っ込み。
「BANANA FISH」で、アッシュが看護婦に化けた暗殺者の正体を見破る場面があるが、こちらの暗殺者は完璧すぎて、消毒剤の匂いすらしなかったというオチがつく。

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頂き物の「総特集 池波正太郎(河出書房新社)」を読んでいたら、「剣客商売」の劇画を描かれているさいとう・たかを氏と秋山小兵衛の俳優藤田まこと氏の対談が。
その中でさいとう氏が描かれた「傀儡(くぐつ)」という作品の話が出て、藤田氏がルビをふらないで読める人はそうはいないだろうと笑っておられた。
いえいえ読める若者は多いはずですよ、と思わず口出ししたくなってしまった(笑)。
少なくとも全犬夜叉ファンは書けなくても読めるはず、ちなみに私も読めるけど書けなかった。
書く時は「かいらい」と打つと「傀儡」と出ます、参考までに。

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ファミ通」によると、来年(2006年)春にプレイステーション3が発売予定。
第1弾ゲームとして「デビル・メイ・クライ4」参入決定!
2はどうしたらいいんだ・・・?
やっと3をクリアしました、おもしろかったです。
1が一番好きだけど。

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先日の「世界まるみえ」で、「ブラックジャック」のピノコを連想させるような症例が。
本当にあるんだ、と思わず見入ってしまった。
原作「ブラックジャック」の根底を流れるリアリティ、こんなところにもあるんだな。
残念ながらアニメには見つけることができないことだけど。

やはりまるみえで、ステッキ傘が紹介されていた。
池波正太郎氏が考案して作られた物がエッセイで紹介されたり、記念館で展示されているが、たしかに便利そう。

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今週は「結界師」「からくりサーカス」「クロザクロ」がおもしろかった。
勢いがいいなあとうらやましさも感じつつ。
 (2005年6月5日の日記) 
七宝大活躍
原作少年サンデー2005年6月15日(29号)第413話「二つ目の首」

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今週号のサブタイトル「二つ目の首」を読んで、へえと思ったのが、なんとなく高橋先生だと「ふたつめの首」になりそうだと思っていたから。
「犬夜叉達」を「たち」、「桔梗様」を「さま」と書くなど、漢字をあまり使わないのが目に馴染んでいるせいか。

今週何より印象的なのが、朔犬を助けるがんばり七宝と、折り鶴の次は蜘蛛の巣を張り巡らす夢幻の白夜。
哀れなのが二枯仙だが、今週になってふと「十二国記」でおなじみの「山海経」に二枯仙にそっくりの動物?がいたような気がする、と思った。
元々仙人とは言うが、現在の妖怪化した姿のイメージ。
先週の二枯仙登場時、それらしき日本の妖怪は調べた限りでは見当たらなかった。
中国妖怪が出るわけもないだろうが、なんとなく出てたら楽しいなあ、日本生まれのふりして、と考えてみたが、後で山海経を見てみたい。

朔犬は、これまでで一番弱々しいというか素直というか、それでもがんばるというか、いかにも応援したくなる風情。
新しい用語は精命幹、と早速登録。
首を再生したことにより滋養も必要、とばかりに樹木ではなくて犬夜叉たちの養分を所望する。
その精気を吸い取るための管?が精命幹、七宝に言わせると「根」らしい、顔から出てるが(笑)。
草食妖怪でないところが全然元仙人ぽくなくてずるい。

朔犬の力もかごめの破魔の矢も効き目なく(なぜ? 仙人だから?)、大ピンチのふたりを救ったのが七宝。
まんまる七宝(本人ではない)を抱きしめる二枯仙に笑える。

一方平和に会話しているのが夢幻の白夜と弥勒と珊瑚。
二枯仙の首は焼き尽くすが、弥勒たちの警戒心をはずすところが夢幻の白夜らしくて好きだが、おかげで置いてきぼり。
「あれ?」と見送る姿が笑えるが、珊瑚の言うとおり、弥勒たちの後を追ってくるだろうし、もしかしたら朔犬姿を見てしまうかもしれないし。
奈落に信用されてるらしき夢幻の白夜だが、気まぐれで口をつぐんでそうな気もするし。

朔犬姿に襲いかかる図だけは想像できないな。
弥勒たちを追ってきて、見物だけして帰っていきそうだ。

かごめをかばって傷つくも、「痛くも痒くもねっ!」と強がる犬夜叉、二枯仙を「枯れ木じじい」呼ばわりには笑った。
久々にときめいたのが、傷ついた犬夜叉の背中、背中に弱い私ゆえ。
芸能人でも誰でも真っ先に背中を見てしまう。
広けりゃいいとか細けりゃいいとか、そんなこだわりはないが、背中がいいととことん惚れる(笑)。

主役なのに、意外にときめくことが少ないのが犬夜叉。
むしろアニメの勝夜叉?に時々どきりとさせられる、させられてた。
なんとか逃げ切り、川そばの穴に隠れる犬夜叉たちだが、水神編を思い出すような、とんでもない所jから二枯仙が現れたところで以下次号。

気になったのが「情報スタジアム」。
明日発売のゲーム「奥義乱舞」の宣伝はいいが、「アニメ終了後の映像は必見だ!!」の一文。

ハイブリッドムービーを見られることは嬉しいが、「犬夜叉は終わらない」のが、映画だったりゲームだったり。 アニメ以外の全てが第2部?って思ってしまう。

残念ながら、最近はアニメ第2部を「作らせる」ほどのファンの勢いが公式サイトを見ても、ファンサイトを巡り歩いてもあまり感じられなくなった。
映画やゲームやグッズが第2部で「犬夜叉が終わらない」のは辛いなあと思う。
気を持たせ発言が相変わらず続いているようだが、振り回されるファンのためにも、もう少し確実なところを知らせて欲しいような気がする。

もちろん諏訪氏を始め、アニメに携わった方々も今後のアニメ再開に自信が持てない状態なのかもしれない。
けれど、アニメに限らず他作品で私の知る限りでは、ここまで気を持たせる作品はなかったような気がするのだが。

明日はゲームの発売日、買いに行けるかなあ、行けないかなあ・・・。
 (2005年6月15日の日記) 
思い出すのは
原作少年サンデー2005年6月22日(30号)第414話「精命幹」

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きのうというか今日というか、調子に乗って朝4時まで起きてたせいでしんどい一日だった。
朝は土砂降りだったので帰りにコンビニで買って帰ったら・・・マ○ジンだった。
疲れた体に鞭打って買いに出かけたら売り切れてた、ひとつ遠いコンビニに買いに行った、売り切れてた。
逆方向の、もひとつ遠いコンビニまで買いに行った、立ち読み尽くしでよれよれになったサンデーが1冊だけ残っていた、ほっ・・・。

他少年誌に比べてサンデーはなくなるのが早いなあ、それだけ売れてるってこと?って、コンビニのお兄さんに聞いてみた。
そしたら「入荷数が少ないんですよ。」と爽やか笑顔で言われた、コナンがあって犬夜叉があってガッシュがあって、それでもそうなのか?
ついでにコンビニでガッシュのカードとジャぱんのパンを売っていた。
犬カードは見たことないなあ、一般のお店では(恕)。

さて今日の「犬夜叉」読んでて思い出したのは桃果人編、灰刃坊編、そして鋼牙&神楽編。
いずれも朔犬大ピンチ、危機一髪で朝日が射し込み、犬夜叉大反撃、もちろん勝利のパターン。
朔犬は当然弱いわけだから、いつもの犬夜叉には見られない緊迫感があって、「早く、早く朝になれ!」ってドキドキしながら読んだものだった。
そこで引っ張られると、ドキドキ感も強まって、おもしろさ倍増なのだが、今回は「えっ、もう?」と思ってしまったのはなぜ?

展開が速すぎるせいだろうか。
なんとなくだが、今週中に朝が来るとは思っていなかったので(笑)。
これまでの朔犬話のじっくり感が消え失せたのはなぜ?
ここは飛ばしておいて、犬夜叉と竜鱗の鉄砕牙の場面をじっくり描く予定なのか。
来週になってみなければわからないが、ここでがっかりさせないように鉄砕牙の違和感を描いたのかも。

自分を犠牲にして?かごめを逃がそうとした犬夜叉に竜鱗の鉄砕牙使いこなしの資格ありということになるのか。
けれどこれまでも、仲間をかばって飛び出す、仲間を守って苦戦するというパターンはよくあったので(宝仙鬼始め)、いまいち考えにくい。
妖気(妖力)ではなく仙気(仙力)は竜鱗の鉄砕牙に相性良かったとか?

他には表紙のかごめの弓、大きいなあと思った。
桔梗は大弓を好むと奥義皆伝に書かれているが、かごめはけっこう小型の弓のように思っていたから。
初心者かごめは大弓を使いこなせないんじゃないかなあと思ってコミック開いてみたら、意外にかごめが弓を放つ場面がなくて苦労した(笑)。
アニメではやたらと弓を使っていたので、原作でも使いまくりのイメージがあったらしい。

でもかごめが矢を放つのは、けっこう節目節目のエピソードが多いことに後で気づいた。
ちなみにかごめの弓もけっこうその時々で大きさが変わる。
まあかごめの場合は、鉄砕牙のようにいつも同じ弓とは限らないけど。
(犬夜叉の鉄砕牙は、まるでその日のテンションに合わせたかのように変化の大きさが違うことがおもしろい。)

「犬夜叉」を最初に読んで思ったことのひとつに、主人公の男の子と女の子がすごく密着するなあということもあった。
犬夜叉がかごめをいきなりおんぶする場面、桔梗への恋に目覚めたはずの犬夜叉が、異性に全くこだわりのないのがおもしろかった。
もちろん最初は屍舞烏を追うのに夢中で、かごめが女の子ということを意識しないのはわかるが、それ以降もおんぶを続ける。
二人への恋に目覚めてからも普通におんぶする犬夜叉、とても不思議だった。

どこまでも幼いのも犬夜叉の魅力かもしれないが、桔梗と共に地獄に落ちる覚悟を決めていてさえ、犬夜叉の恋はどこか幼い。 ところで犬夜叉が桔梗とこれほど異性の意識なしに密着していたかというとおそらくなかったろうと思う。 蒸し返せばアニメオリジナルの小舟のシーンとか。 桔梗との密着は異性を意識したものになりかねず、だからなかったと思う。
反面かごめに未だに何の想いもなく密着できる犬夜叉、時々(ヤキモチ場面で)嫌がるかごめと考えると、3人の恋の精神年齢というか深さの違いがとても興味深い。
最初に「おんぶありき」だったことは間違いないだろうが、この密着度の強さが「犬夜叉」を他作品と大きく隔てているような気がする。

以前新潟氏市に犬夜叉バスを見に行った時(「写真の小部屋」参照)、お孫さんののお供で来ているおばあさんがいらして、「なんでおんぶしてるのかねえ。」とひとりごとを呟いているのを聞いて、「そっか、話を知らない人には犬夜叉のおんぶは不思議な絵かもしれないなあ。」と思った。
そのことを思い出した。

こんなにあちこちリンクしまくって引っ越す時が大変だ・・・(心の呟き・・・)。

さて、今回は犬夜叉をかばってかごめも大活躍。
弥勒と珊瑚がいないというのが珍しいシチュエーションなので、これは嬉しかった(歯が立たなかったけど)。
もちろん七宝もがんばった。

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犬友からのメールで、私は桔梗派ではなくても桔梗タイプなのかもしれないねって言われました。
あっ、そうかもしれないって思ってみたり。
もちろん全てがなんて恐れ多いことは言いませんが(笑)、突き詰めて考えるところなどは似ているかもしれない。

猪突猛進とか?融通利かないとか生真面目とか私生活でもいろいろ言われてますが、おおらかとか自然体とは言われたことないし。
その意味でもかごめには憧れるけど、共感できるのは桔梗かもしれないなあと思いました。
 (2005年6月22日の日記) 
奈落の狙い
原作少年サンデー2005年6月29日(31号)第415話「仙気」

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仙気は妖気を浄化する力があるらしい。
竜鱗の鉄砕牙はもはや犬夜叉を傷つけることがない。
解説役の夢幻の白夜の話に一緒にうんうんと頷きながら読んでいたが、それにしても「妖気」は獣的な意味合いがあるせいか、霊力、法力、仙気といった「清らかな力」と常に対極に置かれ、常に汚らわしいものであり、最終的には浄化されるべきものとなる(これは「犬夜叉」に限ったことではないが)。

時に犬夜叉もまた妖気を持つ者(半「妖」)であることを忘れそうになるが、犬夜叉の妖気にプラスされるのが「正義」の心なのだろうか。
犬夜叉側から見た正義ではあるが、少なくとも奈落のように邪心を持つことなく、四魂の玉の因果を断ち切ろうとする心、それがいつの間にか犬夜叉の「妖気」に厚いベールをかけたような状態になっている。
むしろ犬夜叉は人間として描かれているような気がするのだが。

結界に阻まれるじゃないかといわれそうだが、そんな意味ではなく、もっと根本的なところで感じる犬夜叉の立場。
ここで思い出すのが桃果人編のかごめの言葉、

「犬夜叉・・・
 あんた・・・
 心は人間だわ。」

妖怪の存在しない現代から来た15歳の少女としての言葉ではあるが、なぜその心が人間なのか、妖怪だから、人間だからの心の違いはどこにあるのだろうか。
作品内において、時々妖怪を差別ではないが、いいから人間、悪ければ妖怪と判断する、その基準がどこから来たのかとても気になる。
人は人であるだけに、人でないもの、つまり妖怪という存在に潜在意識の底に「汚、穢」といったイメージを植えつけているような気がする。
これが日本の伝承妖怪(河童など)だけならば、現在の妖怪基準を踏襲してもいいだろうが、犬夜叉や殺生丸、鋼牙のような人型妖怪が跋扈する作品世界では、もう少し別の判断基準があってもいいように思う。

さて白夜によると、奈落は犬夜叉がグレードアップするための手助けをしたことになる。
確かに竜鱗の鉄砕牙を使いこなせない犬夜叉では赤子@魍魎丸付きには相手にならないだろう。
そこで竜鱗の鉄砕牙を完成する手助けをし、目論見どおり完成させた。
奈落にとっては諸刃の剣というか綱渡りというか、見た目ほどの余裕はないのかもしれない。

ところで赤子は奈落の生殺与奪の権を握っているのだろうが、神楽に対して奈落がしたように、心臓を握りつぶしてみたり、といったことはしていないようである、というかできない。
赤子もまた決して奈落に完全有利といった立場でもないのだろう。
赤子は魍魎丸を鍛え上げ、奈落は犬夜叉の鬼軍曹。
犬夜叉も含めて三すくみの状態だが、それを断ち切るのが鋼牙や殺生丸だったらおもしろい。

さて、またまた(顔は微妙に違うが)七人隊も桔梗も無事切り抜けた坊さん主従が登場する。
七宝並みに妖怪に謝る姿が可愛いが、実はこの2人が神無を助けるのかと思った。
一応あれでも偉い坊さんということで、神無を介抱し、人の心に目覚めさせるというか。
そこまでできそうな主従には見えないけれど。

最猛勝や妖怪たちに追われた神無は崖から落ち、傷ついて魍魎丸(赤子)の元に逃げ込む。
最猛勝から逃れようとしているところなど、本気の脱走にも見えるが、もともと無の神無が奈落から逃げたいといった意識を持つのだろうか、気になるので、神無は奈落が送り込んだスパイ説に一票投じたい。

ところで最近目の大きなキャラがとても子供っぽく描かれてるように見えるのは私だけだろうか。
特に犬夜叉が別人のように見えたカットがあった。

他作品は、読んでる作品全てがおもしろくて大満足。
さてさて犬夜叉ゲーム「奥義乱舞」挫折中、やっぱり格闘系は苦手だ・・・。
サンデーでネタバレしてたので、ここでも書くと、隠しキャラの一人は七人隊の蛮骨だけ。
その点でも豪華さに欠けるきらいあり。
 (2005年7月1日の日記) 
金禍銀禍(きんかぎんか)
原作少年サンデー2005年7月6日(32号)第416話「金禍銀禍」

     ☆     ☆     ☆

「金禍銀禍」、「禍」一字ではは「わざわい」と読む。
牛頭と馬頭の喧嘩にも見えるこの兄弟の戦いに行き合わせた犬夜叉たち。
蛇のような胴体が絡み合った兄弟妖怪だが、元々は頭が2つで生まれるものの、強い方の頭が弱い方の頭を餌として喰らい、1匹の妖怪として成長するのだという。
ところがこの兄弟は、あまりにも力が拮抗していたために、どちらかが死ぬこともできず、青年になるまでこうして戦い続けている。

背負った運命が、犬夜叉たちよりはずっと動物的だが、ある意味悲惨な運命である。
その金禍と銀禍を犬夜叉は問答無用で退治しようとする。
ここで「えっ?」と思った。
たしかに金禍銀禍は村にも迷惑をかけているし、1つの頭を持った完全妖怪のときに、どんな妖怪なのかはわからない。

もしかしたら飛天のように人間を殺しまくるのを楽しむような残虐妖怪かもしれないし、普段は人間世界に関わることなく、今回たまたま出てきただけなのかもしれない。
最初から村を襲い、人間を殺すつもりで来た妖怪ならともかく、ここで即退治の犬夜叉には首を傾げてしまう。
もちろんその前の段階で犬夜叉や弥勒、七宝などが実力行使や会話で話を聞こうとしているが、犬夜叉のこの行動は少し短絡的とは思えないだろうか。
もちろん次週のサンデーで弥勒なりかごめなりが止める展開、今回の最猛勝などで邪魔する展開などいろいろ予想はできるが。

見た目残酷そうな部分はあるので、その部分をある程度紹介してくれたら、犬夜叉の態度も腑に落ちると思うのだが。

さて赤子の元に行った神無は赤子に心を読まれる。
「無」であるはずの神無の心に、奈落に対する裏切りの心を美緒つけたのか、赤子は神無を受け入れる。
そして「奈落に殺される覚悟もついているということか?」という赤子の問いに、神無は「奈落は― 先に死ぬ・・・」と答える。

奈落が死んで、奈落vs犬夜叉物語から、赤子vs犬夜叉物語に移行する可能性もないわけではないが、桔梗や殺生丸との絡みを考えると、どうも現実味が薄い。
そして神無は鏡に金禍銀禍を映して見せた、
「魍魎丸の鎧は―
 もっと強くなる。」

金禍銀禍が手にしている盾か、「喰え」ということは金禍銀禍自身か。
しかし神無は奈落の分身であるから、「無であった心」に「裏切りの心」を投射するような小細工は奈落もしそうだし。
奈落に関わった妖怪はそのほとんどが非業の死を遂げるが、だからこそ犬夜叉たちには「金禍銀禍退治」ではなく、それなりの方法を模索して欲しい。
自分たち兄弟に照らし合わせてみるのも一考かも?

赤子の次なるターゲットが金禍銀禍であることが明示されたことで、犬夜叉の妖怪退治心もいったん治まるだろうが、赤子と犬夜叉の間で翻弄され、身内を喰らって初めて生きる資格を得る運命に翻弄される金禍銀禍が今回は一番の被害者になるかも。

正直言って、最初はまた妖怪退治に逆戻り?と思ったが、赤子に絡めることで今後の展開への期待が出てきた。
ただこれも、これまでなかったパターンではないので、どう解していくかが先生の腕の見せ所とかも。

犬夜叉が竜鱗の鉄砕牙の完成を確認するところと、表紙の顔が今回は一番好きかも。
いつも読んでる他作品も勢いがあっておもしろかった。

          ☆          ☆          ☆

今日読んだ本。
玉村豊男著「モバイル日記」。

「キーボードで簡単に文字を打ったり消したりできると、書かなくてもいいことまで書いてしまうような気がする。
もちろん推敲がやりやすくなるのもたしかだが、推敲して余分な表現を削り取るというより、書いている途中でつい余計な言葉をつけ加えてしまうことの方が多いようだ。
筆が滑る、というか、指が滑る、のである。
ふつうの人なら、紋切り型の表現や内容に乏しい饒舌な文句がますます増えるのではなかろうか。」

とても胸に響いた言葉。
 (2005年7月6日の日記) 
血の絆
原作少年サンデー2005年7月13日(33号)第417話「強い絆」

     ☆     ☆     ☆

金禍銀禍編になってから妙に思い出すのが、漫画「美味しんぼ」。
他人の親子関係や恋人関係、職場関係のトラブルを、食を使って解決しながら、自分は父親を決して許そうとしない主人公山岡。
あれどうなったんだろって思って久々に漫画喫茶に直行、びっくりしたことに2,3歳?の双子の子供までいた。
栗田さんと二人の孫が山岡親子のつなぎとなって、少しずつ親子関係を癒し始めているけど、まだまだ先は長いという展開。

なんだ、犬兄弟とそっくりやん、って笑ってしまった。
(ついでに「金田一少年の事件簿」も)読んできた、今度は「からくりサーカス」と「結界師」も読んでみよう。)

さて本題。
前回は金禍銀禍即退治の犬夜叉にも驚いたが、今回はかごめの金禍銀禍が「人を殺す気がない」という気持ちに流れたのが不思議だった。
金禍銀禍があえて人間を殺さないとは説明されていない。
人間が眼中にないということは、たまたま人間を傷つけずにきただけなのかもしれない。

タイミングが悪ければ、人間が巻き込まれていたかもしれず、その時に金禍銀禍がどう思うだろうか、その性格が判断できない状態でそう考える不思議。
本来は凶暴ではない妖怪でも、あってはいけない運命の元で戦い続ける金禍銀禍。
かごめがそこまで見抜いたという展開より、人間を巻き込みそうになってためらう金禍銀禍とか、四魂のかけらを持っていて汚れていなかったとか(笑)。
そこまで露骨な描写は必要ないが、金禍銀禍に関しては、見方が微妙にずれてしまう。

三人の村人(きっと西前さんと中嶋さんと田中さんに違いない)のいまいち緊迫感、恐怖感に欠けるコメントがおかしく、山岡状態の犬夜叉もおかしかった。
雲母まで見ているし、「おまえが言うか?」の視線が痛い。
それにしても見たかったなあ、殺生丸のくしゃみ、見たかったなあ、殺生丸の拳骨。
ラブリー邪見は今週も健在だし、りんの突っ込みも全開。

実はりんの着物の壁紙にしているサイトさんを教えていただいてしまった。
いつか使いたいと思っているのだが、このように全然「犬夜叉」を意識させないサイトさんで、ふと犬夜叉モードを見つけるとほんと嬉しい。
「お好きなんですね、ふふ。」みたいな(笑)。

でも今週中に魍魎丸まで合流するとは思ってなかった。
殺生丸が気づいた気配はないが、来週は殺生丸一行が、再来週は鋼牙一行が、その次は桔梗と楓が来たりしたらおもしろいんだけど。
魍魎丸は神無に唆され、金禍銀禍の血の絆を求める。
犬夜叉は?もちろん理不尽な殺しを許しはしない、以下次号。

あとは「ハヤテのごとく」で大胆なマリアさんにときめいてしまった(笑)。
「ブリザードアクセル」に続いて「絶対可憐チルドレン」が再開。
以前行ったサンデーアンケートで再開を望まれたもう一作品は「暗号名はBF」。
とても熱心なファンがいらしたけど、あの方のために復活してほしいなと思う。

          ☆          ☆          ☆

今これを書きながら見ているのが生姜編。
実はこれ、オリジナルの中でも大好きな作品、って書くと意外に思われるらしい。
けど実際おもしろいし、麻生美代子さんの生姜に操られる犬夜叉たちがとことんおかしい。
犬兄弟の凍てつくような団欒風景も?最高に楽しかった。
予告に鋼牙も登場したが、残念ながら声はなし、次回が楽しみ。

と書いてるうちに終わったので「Xファイル」の「三つの願い」の後半を見る。
これはとても大好きなエピソード、モルダーが世界の平和を願った結果、その皮肉が忘れられない。

          ☆          ☆          ☆

きのうのスターウォーズ、懐かしいなあと思って見ていたが、マーク・ハミルがなんと島田敏さんだった。
紅達である、地獄絵師紅達。
それだけでなんか助平っぽく見えたのは気のせいか?
 (2005年7月14日の日記) 
鎧甲強化
原作少年サンデー2005年7月20日(34号)第418話「血の効きめ」

     ☆     ☆     ☆

WEBサンデー」を見て、あれっ?て思ったのが、「来週35号(7月27日発売)」の予告が

「兄弟妖怪・金禍銀禍に流れる“ひとつになるはずだった同じ血の力”。
 その“血の力”を吸収することで、魍魎丸は己と鎧甲を強く結びつけ、さらに強大化してしまった!」

今週号も読まないうちに、これどうよ、と思ったが、この予告分、むしろ今週34号(20日発売)のまんまネタバレ。
来週号がセンターカラーと書いているので、間違いではないだろうが、予想していたとしても読む気が削がれる。
それからコナンのTシャツのプレゼントアンケートもあったが、以前から思っていたこと、漫画のイラストが載ってない。
どう考えてもロゴだけとか、カプセルの絵よりイラスト付きの方が絶対好まれると思うのだが。

さて、魍魎丸が金禍銀禍兄弟の血を浴びて強化を知ってて読んだ今週号、おもしろかった。
なんか金禍銀禍編で勢いが出たというか、金禍銀禍がなにげに気に入ったというか。
使い捨てキャラにはなってほしくないけど、生存確率は五分五分?
これだけ仲の悪い兄弟だけど、どちらかが魍魎丸に倒され、どちらかが生き残った場合、生き残った方は魍魎丸に怒りをぶつけるような気もする。

「○○(相方)を殺すのはこの俺だった!」とか言って敵討ちそう、討とうとしそう。
この長物兄弟のどこが好きかというと、やることなすこということ全てが犬兄弟に瓜二つなとこ。
二人の巣穴を「わしの巣穴」、「わしたちの体」を「わしの体」扱いは、緊迫した場面に関わらず爆笑だった。

もうひとつおもしろかったのが、犬夜叉の「起きたか 金禍銀禍!」の台詞。
えっ、寝てたの?って思って先週号を引っ張り出したら、たしかに魍魎丸は夜這い状態だった、笑った。
また、いつの間にやら金禍銀禍の味方の犬夜叉も好き。
魍魎丸を強化したくないというよりも、本気で似たもの兄弟を助けようという単純な方向転換が犬夜叉らしい。

魍魎丸は金禍銀禍の血を浴びて、強化第一段階終了。
第二段階以降は犬夜叉へ?

ところが魍魎丸の金禍銀禍への攻撃を防ごうと風穴を開いた弥勒と前に現れたのは最猛勝の大群。
奈落は犬夜叉を強化し、魍魎丸を守る。
底知れぬ奈落の謀略か、はたまた単なる気まぐれか。
犬夜叉と魍魎丸が強くなれば、たとえどちらかが倒れたとしても、勝った相手と相対する奈落の苦戦は必至だと思うのだが。

その風穴を開く弥勒の遠景(155ページ)が弥勒も珊瑚もとても可愛い、必見。
ただ、金禍銀禍は好きだと言っても、私が苦手な長物系、しかもぐるぐる巻きついてるところのアップは蛇が絡み合っているみたいで絵的に苦手。
そこでこれはソフトクリームだと思うことにしたが、難しい。とても難しい(涙)。

          ☆          ☆          ☆

先日「ひとりごと」に書いたが、きのう「東京駅名店街」で行われている「ビール 祭り&新潟フェア」をのぞいて来た。
いえ急いでいたのでビール祭りはどうでもよくて(惜しかったが、涙)、目的は「新潟出身の漫画家・作家 作品展示会&にいがたマンガ大賞展」。

写真を撮ってきたので後日アップするが、「新潟市の犬バスの看板」も持ってきて飾ってあるので、見に行く価値あり。
24日(日曜日)までなので、お早めに。
 (2005年7月20日の日記) 
勢いづいてる?サンデー
原作少年サンデー2005年7月27日(35号)第419話「罠におちた兄弟」

     ☆     ☆     ☆

最初に「Webサンデー」情報から。
「朔じゃない犬夜叉を捜せ!」に答えると豪華プレゼントあり。
実は見つけて応募しましたが、プレゼントが何だったか忘れてしまいました。
犬夜叉グッズの福袋みたいなの、だったかも?しれません。

          ☆          ☆          ☆

さて、カラーページは竜鱗の鉄砕牙を振る犬夜叉。
先生のカラーページは原作の世界観を壊さないようにされているのか、キャラ勢揃いだったり犬夜叉たちのアップだったりわりとオーソドックス。
サンデーの表紙はマフラー巻いたりケーキ食べたり楽しいので、こっちにももう少し楽しい絵も欲しいなあと思ってみたり。
同じ顔でポーズが違うだけの表紙は見慣れてしまった感が強い。
と思ったら次ページの花火している二人は楽しい。

それはともかく金禍銀禍に絡む話がとても不可思議で予想がつけにくく、胸湧き躍るおもしろさはないけど、とても気になる。

奈落の謀略第一弾 犬夜叉に二枯仙をけしかけて、竜鱗の鉄砕牙の弱点を解消させる。

奈落の謀略第二弾 魍魎丸の鎧甲を金禍銀禍を使って強くしようとしている(神無裏切りも謀略の一環?)

犬夜叉と魍魎丸が同時に強化され、お互いに殺し合えば、確かに敵は一人減るが、奈落自身がそれ以上に強化されなければ勝ったどちらかは奈落を凌ぐ強敵となる。
犬夜叉が考えると同じように、魍魎丸も奈落の謀略を見抜いているらしい、神無の存在に関しても「手のこんだ芝居」などと言う、奈落と同じ笑い方しながら。
結果的に犬夜叉も魍魎丸も奈落の謀略に乗る。

危機に陥っているのは周りが見えない金禍と銀禍。
魍魎丸に喰わせてならじと犬夜叉が放つのは失ったはずの金剛槍破。
ってことは、金剛槍破という技自体が失われたわけではなく、あの時放つ分の金剛の槍を奪われただけだった?
鎧甲を貫けない金剛の槍も、空飛ぶ魍魎丸の翼にはダメージを与えることができた。

でこ出し魍魎丸がおもしろい、なんて思っていたら、ついに魍魎丸が金禍と銀禍を捕まえた。
しかし、となる。
この兄弟は仲も悪いが、共通の敵に対しては一致団結(誰かと同じ)で方や炎、方や雷(いかづち)を放って魍魎丸を攻撃にかかる。
おお、炎属性&雷属性兄弟か、「犬夜叉」もだんだんゲーム化してきたな、でもさすが私が見込んだことはある禍(わざわい)兄弟。
(それがどーしたといわれそうだが?、笑)

つまり魍魎丸は正攻法で、まずは武器を奪って使えないようにし、頭は押さえて急所を狙った?
ところが武器を押さえただけでは金禍銀禍の攻撃を断つことはできず、頭に触れたことでそこから魍魎丸の体内に炎と雷がすべりこむ。
まさに落雷にあった状態の魍魎丸、体の中から焼き尽くすなら、今度こそ奈落の赤子=心臓が?
ただそれだけの大ダメージを与えるにはこの兄弟は小物っぽい。

ところが攻撃を受けて燃え尽きたのは、銀禍を捉えた触手のみ。
一致団結すっぱり忘れ、「弟」銀禍が金禍を襲う。
「首を獲(と)る」と言いつつ最初に首を狙わないところに金禍が助かる予感?
でも普通なら兄が勝つパターンだろうが、ここであえて弟を解放したのに意味はあるのだろうか。

犬兄弟への痛烈な嫌味だったりして、考えすぎか?
でも二人を殺そうとした敵には協力して向かいつつ、ちょっと緩むと殺し合いを始める兄弟。
実はこの兄弟、犬兄弟の未来の戒めとしてもっと早くに出てくるはずだったような気もする。
相変わらず仲は悪いが、もはや殺し合いを捨てた兄弟、神楽を想う心で武器としての天生牙を手にした殺生丸に影響を与える必要はあるまい。

刀々斎初登場の頃に、この兄弟が出ていたら、犬兄弟の関係も、今とは違っていただろうな、と思うとおもしろい。

だが銀禍が止めを刺す前に、魍魎丸が銀禍を貫く。
全ては卑劣な罠だった。
おそらく自分以外の者が自分の兄を、弟を殺すことは許さないであろう禍兄弟、死の間際に片割れの顔を間近に見る、見納める。
しかし全ては狂い、魍魎丸の中で共に死に逝く。

はずだったが兄に刺された銀禍はまだ生きていた。
金禍は白目を向いている状態で、さすがに死んだろうと思っていたら、柱には「瀕死の金禍銀禍」とある。
金禍と銀禍を退治しに来たはずの犬夜叉、我を忘れて助けに飛び込む。
これ以上魍魎丸を強化したくないためか、そうではあるまい。

底抜けのお人よし、それが犬夜叉の魅力。
読んでいてもただの悪とは思えない金禍銀禍だけど、阿毘姫の時でさえ、倒す気満々のはずだった阿毘を奈落が殺したと言って怒っていた。
私個人は犬夜叉というキャラに対して特別の魅力は感じないが、読者を惹きつけてやまないのはやはりこんな純粋さ、底抜けの人の良さなのだろう。
とにかく金禍銀禍は蘇って欲しいが、種族の運命(さだめ)としてどちらかが死なずにはいられないのなら、それはやはり兄弟自身の手で決着をつけさせたい。

人に迷惑をかけない限りは、一生そうやって戦い続けるのもまた可かも。
現実だったら迷惑をかけないわけないだろうが。

          ☆          ☆          ☆

今日のタイトルの意味。
私は全作品を欠かさず読んでるわけではないが、それでもその週によって停滞してたり勢いがあったりいろいろ感じる。
「犬夜叉」がどうこうだけでなく、ざっと目を通しただけでも感じる雰囲気。
最近は全てが勢いづいてるようで楽しい。
 (2005年7月31日の日記) 
銀禍の奇跡?
原作少年サンデー2005年8月3日(36号)第420話「銀禍の死」

     ☆     ☆     ☆

本日「犬夜叉」キャラソン発売日!
って思いっきり買うの忘れたけど。
というか買うか買わないか微妙だけれど。

今「金禍銀禍」と打とうとしたら、間違って「きんかく=金角」と出してしまった。
でもなるほど「きんかぎんか」は「きんかくぎんかく」と似ているなあ。
「西遊記」の「金角銀角」を意識されたのかな?なんて思ったりして。

ここまで書きながらきのうの「ブラックジャック」見ていたら、画面から犬夜叉の声が。

おお、キャラソンの宣伝か。
でも犬夜叉ひとりだけっていうのかかなり寂しい。

表紙には

「まとわりつく、
 魍魎丸の悪意・・・」

これで爆笑。
別におかしい文でもないが、魍魎丸のあの触手が悪意になってまとわりついたらやだよなあ。
金禍銀禍も長物系で、見ての通りの鬱陶しい系。
魍魎丸の触手+禍兄弟の体が絡み合って何がなんだか。

瀕死の重傷だったはずの銀禍は一週間で息絶えてしまったらしい。
運命を越えて共に生きる選択をできるんじゃないかと期待していただけに切なかった。

しかし生きてた金禍は最後の力を振り絞って逃げようとする。
取り込まれてしまった銀禍、「バキバキ」という効果音が物凄い。
血にまみれた鎧甲は鉄砕牙を受け付けない、さらに吸収されていく銀禍。

魍魎丸の触手にからめとられながらも争い続けた金禍と銀禍、喰われる運命を選んだのも金禍と銀禍、魍魎丸が揶揄する。

金禍は肯定する。
立場が逆であったら自分はためらうことなく銀禍を殺していた。
殺し合いは憎しみではなく、生存のための儀式に過ぎない。
その種族として生まれついた、物心ついてしまった兄弟の悲劇。

それでもどちらが生き残り、どちらが死んでも互いを恨むことはなかったと言う。
しかし、成立するのはあくまでも互いが互いを殺した時のこと。
他の介入を許さない兄弟の殺し合いの絆は犬夜叉を受け付けず、魍魎丸に怒りを爆発させる。

金禍の炎は魍魎丸には通用しない。
あの時魍魎丸にダメージを与えていたのは。「ふたりが力を合わせていたから」。
その大いなる皮肉。
ここで犬夜叉がいいこと言うんだよなあ。

無謀な金禍の攻撃は魍魎丸に喰われることにつながり、結果的に銀禍の死を無駄にすること。
熱血というか清々しいというか、体育会系犬夜叉独壇場。
その言葉に炎の中でなにやら納得の金禍、そんな場合じゃない。
案の定魍魎丸が「無駄な説教」発言と共に攻撃再開。

無駄はともかく「説教」発言にも吹き出した。
常々思ってたこと、いつもは散々無謀猪突をくり返すくせに、いざとなると大上段に振りかぶりの犬夜叉発言。
先生もわかって描いていらっしゃるんだって。
そんな犬夜叉だからみんなに愛されてるんだろう、愛すべき犬夜叉。

魍魎丸は竜鱗の鉄砕牙で鎧甲の強さ試しの魍魎丸。
やっと竜鱗の鉄砕牙を使いこなせるようになったと思えばこの始末。
つくづく人が悪い、奈落。
とにかく今週はギャラリーが常に口を開けているのが特徴的。
(かごめが一度唇を噛み締めるような表情をしているが。)

犬夜叉が何かやる。「おおっ!」
魍魎丸が何か言う。「おおっ!」
嬉し恥ずかし戦闘見物。

奈落のおかげ?で鎧甲強化を確信した瞬間、喰われたはずの銀禍に何かが起こった。
魍魎丸、犬夜叉、金禍が気づく。
死顔?から「パリ・・・」としか描かれないまま以下次号。

私の希望的観測。
魍魎丸から体を奪って長物妖怪銀禍が復活、兄弟「力を合わせて」+犬夜叉のパワーで魍魎丸撃退。
二体の妖怪となった金禍と銀禍は仲良く喧嘩を続け、犬夜叉たちは去る。
死によって起きる奇跡よりは、蘇りの奇跡を望みたい。

巻末コメントはコナンの青山先生パーティーフォアグラ丼。
コナン声優さんの山口勝平さんとか豪華だったんだろうな、うらやましい。

          ☆          ☆          ☆

情報を頂きました。
ゲームサイトeg」にて「戦国BASARA」に登場する真田幸村役の保志総一朗さん、伊達政宗役の中井和哉さん、かすが役の桑谷夏子さんが参加したイベントのレポートを読むことができます。
中井さんは「犬夜叉」の星黄泉で出演したこともあります。
インタビューもあってとても楽しいです、ありがとうございました。
 (2005年8月3日の日記) 

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