十二国記感想 2
風の海 迷宮の岸転章(十二国記感想)
思いもかけぬ山口勝平さんの「かわいこぶりっ子」(と書けば聞こえは悪いけれど、 とんでもない、ほめ言葉です)で始まった今回の「十二国記」。
「風の海-」のあらすじを振り返るだけでなく、12の国の王と麒麟、その状態につ いて説明してくれるなど、とても親切でわかりやすい。

その説明役をほとんど一手に引き受けているのが山口さんで、犬夜叉の荒くれ口調? を聞きなれている耳には本当に新鮮。
つい先日も書いたばかりですが、やっぱり山口さんってすごい声優さんだと思いま す。

アニメで現在登場しているのは、慶国景王陽子と景麒、雁国延王尚隆と延麒(山口さ ん)、戴国泰王驍宗と泰麒、巧国塙王と塙麟、そして漣国廉麟くらいでしょうか。
実は、この国紹介で他の国の王や麒麟も見せてくれるのではないかと期待していたの ですが、残念ながらそれはなし。
シルエットのみの出演?でした。

おかしかったのが、王に愛される麒麟は名前を持つってじゃあ景麒は?
陽子ががんばってつけてあげなきゃかわいそうですよね。
ところで、景麒は前の景王に愛されてしまうのですが(困ってましたが)、実際問題 として、王と麒麟の間にそういった愛が生まれることはないんでしょうか。

まあ雁国などは無理だと思いますが(笑)、麒麟の王に仕える気持ちをあれこれ考え てみると、ありえないようであって欲しいようで・・・。
でも、そういった生々しい感情はないんでしょうね、きっと。

本編で見たときから、「なんでここに鈴が出てくるんだろ?」と思いましたが、犬狼 真君といい、シリーズ全部をアニメ化する予定がまだなかったんでしょうかね?
ずいぶんしっかりした声のお嬢さんでしたが。(鈴)

私としては、早く少年版泰麒の感情のこもった声が聞きたいです。
陽子といい泰麒といい、どうも蓬莱にいる時は魅力的に描かれていなくて。
仕方のないことですが、そういうキャラなので。

尚隆のワルに徹した熱演も再見、クレヨンパパこと驍宗はやっぱり盛装よりワイルド 感溢れる鎧姿が好きだなあなどと思いながら見てましたが、最後の最後、髪をおろし た尚隆が最高に素敵でした。
あと、びっくりしたのが「犬夜叉」の「北条くん」こと上田祐司さん、オリジナル キャラの浅野郁也役はもちろん知ってましたが、なんと「伝説の妖魔」こと「傲濫」 も上田さんだったんですね。

上田祐司って声優さんが2人いるのかと思っちゃいましたよ。
ひとつだけ残念だったのが、結局驍宗の「それでも自分は王だろうか。」という台 詞、聞けなかったこと。
景麒がなんでその場で泰麒に説明してあげなかったのか、実は不思議だったんです。

話をおもしろくするための技法だとはわかっているんですけどね。
その辺、アニメでは延麒がさりげなくフォローしてましたね。
「絵」の少ない「十二国記」、アニメ化により、想像もつかなかった妖魔や麒麟、国 や衣装や、そんないろいろなものを見ることができてとても嬉しいです。
新しい塙果を待つ女怪も登場してましたね。

次回は短編集「華胥の夢」より「書簡」です。
半獣楽俊に久々に会えるのが楽しみです。
 (2003年8月27日の日記) 
書簡(十二国記感想)
楽俊の大学での生活、陽子の王としての生活、どちらも楽なものではない。
本人の実力、経験などに関係なく、半獣だから、海客だから、女王だからという偏見もまた、彼らを苦しめる。
本で読んだとき以上に、陽子や楽俊の苦しみが胸にこたえた。

鳥が伝えるお互いの言葉。
辛いことは何も言わない。
それでいてお互いの苦しい立場を理解する。
お互いを思いやり、励ます言葉だけをつづる。

言葉に出さない2人の絆が本当に素敵でした。
原作どおりに淡々と話は進みます。
口喧しい景麒(たしかに口喧しい 笑)、慇懃無礼な官吏達の態度も自然。
さりげなく靖共、呀峰といった名前を出し、次のシリーズ「風の万里 黎明の空」にと上手につなげています。
凛々しい陽子から、またちょっとだけ気弱な陽子に戻った感じも素晴らしいと思います。

一番驚いたことは、巧の太子と公主が出てきたこと。
「風の万里ー」で楽俊が祥瓊に「つい先だって崩御した巧の公主は、太子と一緒に夫役をしておられるそうだ。
国が傾いた、それを止められなかった。
その責任を負ってさ、自分で志願なさったそうだ。
次王が登極なさるまで、荒れた国を少しでも守るために働くとさ。」と言います。

なにげなく読み過ごしてしまいそうなこの文章を拾い上げ、陽子との出会いを演出する。
オリジナルはこのようにして作るべき、といった見本のような気がします。
ただ、ここで浅野が出てきたのにはさらに驚きました。
これから陽子の前に現れるんだと思いますが、静かに蓬莱に帰ってくれたらそれでいいです・・・。
あまりかき回さないで欲しいですね、性格的に杉本のような強さがないので大丈夫とは思いますが。

ところで「黄昏の岸 暁の天」と「図南の翼」はアニメ化の予定がないのだそうです。(NHKの公式HPより)
「黄昏の岸ー」はまだ途中ですからね、仕方がないかもしれませんが、せめて「図南の翼」は作って欲しいです。
たしかに陽子はでてきませんが、珠晶は供王としてすでに「乗月」「風の万里ー」(アニメ化済み)に登場しているのです から・・・。
ところで頑丘は今どうしているんでしょう、それも知りたいです。
小野先生、早く続きを書いてください!

それにしてもNHK、「黄昏の岸ー」が完結したらアニメを作ってくれるという確約欲しかったです。
アニメ「十二国記」の人気ってどれほどのものなんでしょうか。
原作ファンも、アニメで杉本&浅野の登場で引いてしまった人はたくさんいると思うんですが、「書簡」を見て戻ってきて欲しいと思います。
まんなで見て視聴率を上げましょう。(笑)
 (2003年9月2日の日記) 
風の万里 黎明の空(十二国記感想)
今日から始まった「風の万里 黎明の空」、シリーズを通しての主役は陽子ですが、ここに祥瓊と鈴という、新たな主役が2人登場します。

「風のー」も「月の影 影の海」と同じく、上巻は読むのがとても辛い本です。
祥瓊にしろ鈴にしろ、王の娘としての責任を果たさなかった、自分の不幸に酔いしれている、などと責められる立場に置かれます。
でも、知らなかったことが重い罪、正論ではあるけれど、実際はどうなのかと言えば、そこまで自分を律することができる方が不思議ではないかと思います。
特に祥瓊、誰も教えず、あの驕慢な母の下にあり、自身も驕慢ではあるけれど、やはり悲劇のキャラに思えます。
この話もものすごい速さで進むので、ある意味祥瓊と鈴の苦しみがとことん描き込まれていない分、見るには楽だったかも。

新しいシリーズが始まると、登場人物がどのように描かれるか、どんな声で話すかとても楽しみです。

私としては祥瓊の桑島法子さん(「犬夜叉」の珊瑚)がもう可愛くて素敵で気品があってたまりません。(笑)
祥瓊自体がとても可愛く描かれているので、やはり「知ろうとしなかったことで」責任を問うのは酷かと・・・。
おまけに歌までサービスしてくれて、珊瑚ファンだけど十二国記は見てないという方、大損ですよ。

月渓は予想以上に大人で予想以上に地味。
もっと深みのある顔を想像してたので。
でもこっちのイメージが本当なのかもしれませんね。

あと申し訳ないけど辛かったのが梨耀の高山みなみさんと冬官長の山口勝平さん。
お二人とも大好きな声優さんですが、やっぱり主役を張るべき声の持ち主、声に特徴がありすぎるんですよね。
高山さんはどうしてもコナンだし。
山口さんは犬夜叉とは違った感じで、それはいいのですが、ちょっと前まで六太やってたのに・・・、と思っちゃいました。
たとえば蒼猿と高里要(少年版)を掛け持ちしている岡野浩介さんなどは、役に合わせるタイプの声なので違和感ないんです。
白雉さんの泰麒の弟と二役は大笑いだったし。
やはり声の特質の違いでしょうか。
それから桑島さんも、珊瑚は凛々しい感じですが、祥瓊はもうちょっと女っぽい、子どもっぽい(今回は13歳の設定)。
そこを見事に表現していらっしゃいました。
あと、梨耀は私はむしろ佳花の方がそれっぽく感じました。
人生に飽いたというよりただの意地悪お姉さんに見えました・・・。

赤虎(せっこ)はどう見ても赤いライオン。(笑)
「即位」と「崩御」と二声だけ鳴く白雉にもちゃんと専属の声優さんがいて(声がおもしろい)、その足をはんこ代わりに使うのですが、その「足判」の形もおもしろい。
これってアニメの醍醐味です。

今回は陽子と鈴、祥瓊が順番にナレーション担当、これも良かったと思いました。
最後に陽子が王として姿を現しますが、ここに延王、六太、楽俊もいるはずなんですが、来週なのかな?
カットでなければよいのですが・・・。
 (2003年9月9日の日記) 
陽子気分で (十二国記ゲーム「紅蓮の標 黄塵の路」)
プレステ2で出た「十二国記」のゲーム、早々と買ってはいたものの、時間がなくて なかなか遊べず、先日やっとプレイ。
私もそんなにいろいろ持ってる方ではないけれど、今までのプレステ2の中では申し 訳ないけど一番チャチ。
画面がほとんど動かず、スライド式にボタンを押して進める形式。
これならプレステでいいんじゃないの?って思ったくらい。

プレステ「犬夜叉」持ってる人なら、あのRPG版と対戦型「乱舞絵巻」組み合わせ た感じって言えば雰囲気わかるのでは?
まあとりあえず「はじめから」を選んでプレイ開始。
陽子が見る悪夢から始まってさっそく蒼猿との戦闘。
戦闘とは言っても、「攻撃」か「道具」のコマンド選ぶだけで、別にテクニックも何 も必要なし。

「攻撃」を4回押してあっさり勝利。
戦闘で勝つと「神風石」だったかな?3個もらえた。
これを集めていくとレベルアップできるシステムみたい。

目を覚ました陽子と母親の「髪の色」の紙芝居が続き(笑)、陽子は学校へ。
校庭で杉本を見かけた(出るのね、杉本・・・)陽子は、ここで選択肢を選ぶ。
「マルチエンディングシナリオ」ってやつですね、「かまいた2」なんかと同じ。

ファンタジー小説を読んでる杉本に
「杉本に声をかける」
「どうしよう」
など3つの中から「どうしよう」を選択。
迷っているうちにチャイムが鳴り、陽子はそのまま教室に戻る。
居眠り中の陽子は今度は夢の中で杉本と戦闘。

杉本は「邪妖剣」なんか使ってけっこう強い。
あっという間に体力が96まで激減。
そこへなんと蒼猿登場。
「体力減ったら道具を使うんだよ。」ってけっこう優しい。(笑)

「道具」コマンドを開くと、「チョコレート」だの「梨のどあめ」だのあって大笑 い。
いわゆる体力回復のアイテム。
これってゲームの定番で、「バイオ」では赤青緑のハーブをむしゃむしゃ、「真・三 国無双3」では肉まん、鳥の丸焼きをぱくぱく、「犬夜叉」ではポテチ、アイスに ヨーグルト。

戦闘中に、犬夜叉が「ちょっと頼む、体力減ったからカップ麺食ってくる。」なんて 言って、珊瑚たちが一生懸命闘ってるそばでお湯沸かしてる図、想像するとおもしろ い。
ちなみに甥っ子が「犬夜叉」遊びに来る日は、ポテチ、シュークリーム、チョコパフェ代わりのチョコレート、コーヒー牛乳(甥っ子は小学生なのでコーヒーは不可)、アイス、ヨーグルト、プリンなど買っておいて、犬夜叉達 と一緒に食べながら遊んでた。
もちろん全部食べるわけじゃないけど。

さて、ここで陽子は杉本に待ってもらってチョコレートをぱくり、体力全回復。
杉本撃退。
しかしこれ、ほんとにプレステ2?
「バイオハザード」とか「デビル メイ クライ」に慣れてる身にはあまりにチャチ で困ってしまう。

文句言っても仕方がないのでプレイ続行。
目を覚ました陽子が教師に叱られてる最中、景麒が登場。
陽子が横にいるのにカメラ目線の景麒に爆笑。
景麒のカットも正面向き、右斜め前、左斜め前と3パターンしかない。

景麒が誓約を交わそうとすると
「ちゃんと説明してください!」
「許す」
「いやです」が出る。

「ちゃんとー」を選んだが、結局もう一度選択肢が出て「許す」を選ぶハメに。
「いやです」を選ぶと、ここでやられてゲームオーバーかな?と興味はあったが、ま ずはストーリーに沿って進むことにする。

杉本も一緒に屋上避難、ここで蠱雕が出現。
景麒に剣を渡されるが、「戦うしかない!」を選択。
冗祐くんをじっくり堪能した後で、戦闘開始。
蠱雕は3匹、実際に相手になるのは2匹、これがめちゃめちゃ強い。
特に「旋風」連続攻撃で一気に体力激減、チョコ2個食べつくしてやっと撃退。

どうやらこれでレベルアップしたらしく、画面が出るが、すぐに切り替わってしまっ た。
戦利品「石ころ」が笑える。

この後、出発しようとする景麒と一緒に行きたい杉本。
「杉本さんは来ない方がいいと思う。」を選びたい気持ちを抑えて「一人で行くのは 嫌!」を選択。
出発したところでセーブポイント。
嬉しいことに?浅野は出てこないらしい。
今日はここまで。
 (2003年9月12日の日記) 
風の万里 黎明の空第二章(十二国記感想)
時々顔が大崩れでしたが、原作通りに丁寧に作られているので、見ていてとても心地よいです。
梨耀のコナン声にも慣れたし。(笑)
この人って、こんな悪そうな声も出せるんだってびっくりしたほど。
原作の梨耀は、どこか共感したくなるような部分がありましたが、こっちの梨耀は徹底的にワルみたいな感じ。

延麒(雄の麒麟)六太が橋の手すりを渡るとこ、水に落ちて延麟(雌の麒麟)になったりして、なんて想像しては一人笑い。
あとは靖共が何だか大物っぽくて後が楽しみ♪

浩瀚はまだシルエットですが、最近あちこちの十二国記サイトを回って、私の中でも浩瀚が格が上がっているので陽子が今回「呼んで会う」ことを決めたことが嬉しい。
まあここで陽子と浩瀚が会って、和解して終わるわけはないだろうけど。

廉王のせっかくのおもしろい?初勅も、王の名前を出さずに終わってしまうなど、がっかりしたところもあったけど、やっぱし祥瓊がいいですね。
鈴も祥瓊も己の至らなさをこれから学ぶことになりますが、よくよく考えてみると鈴や祥瓊の方が普通だと思いません?
人が彼女たちに求めることがあまりに高くて、しかもそれが当たり前のように言われていて、もしこれが自分だったらと思うと萎縮しちゃうような気がします。

     ☆     ☆     ☆

ところで十二国記ゲーム、人様は3回クリアとか、楽俊が死んじゃった、とかいろいろ盛り上がっているようですが、なかなか遊べてないです。(涙)
しかも25日には「真・三国無双3猛将伝」も出るし。
うちに遊びに来てくださる方は、犬夜叉ファンがほとんどだと思うので、わけのわからん話題で申し訳ないです。

でもきのうの落ち込み日記を読まれた方から、何通かメールを頂きました。
もちろん個々にお返事出しますが、励ましていただくと本当に元気になります。
でも、「つまんないと思ったら来ないから、気にしないでどんどん書いちゃってください!」って励ましになってないって♪HNさん(笑)

あと「犬夜叉専門サイトにしてください。」というお言葉には、考えさせられました。
「十二国記」などで別サイト立ち上げるほどのコンテンツもなく、犬夜叉以外でも何か書いてあった方がせっかく来てくださる方にはいいのかな?と思う部分もありまして。
ただ、犬夜叉ファンの方が来たときに、「十二国記感想」ではやはりがっかりされるのでしょうか?
もしくは「犬夜叉考察日記」と「十二国記感想」は別のコンテンツにするとか・・・。
う〜ん、悩んでます・・・。

メールついでにかなり前に頂いたお言葉ですが、「トップに犬夜叉という言葉を入れた方がいいのではないか。」というものがありました。
私自身は、犬夜叉のみにとどまらないHPをめざすつもりで「一陣の風」と題しました。
ただ、検索で来てくださった時に、犬夜叉っぽくないと「あれっ?」と思われるのでしょうかね?
でも「犬夜叉と一陣の風」とか「一陣の風 〜犬夜叉」とかなんか変・・・。
なんとなくうやむやになってます。
ちょっと十二国記からそれてしまいましたが、とりあえず
「犬夜叉アニメ感想は、放映がある限りちゃんと書きます。」ということだけはお約束します。
メール、ご意見、本当にありがとうございました。
 (2003年9月16日の日記) 
風の万里 黎明の空第三章(十二国記感想)
陽子、祥瓊、鈴の3人の苦悩の日々、読むのが辛い場所、アニメで見るのも辛い部分だったはずがいきなりの「目なしの景王」で爆笑してしまった。
しかももちろんわざとなのだが、陽子こと久川さんの気取った話し方にもう笑いが止まらなくて・・・。

それにしても眠っている時に見る夢が、いかにおかしなものか、時には自分にとって都合のいいものかわかってはいるが、ここまであからさまに見せられると、もう笑うしかない。
たぶん作る側は大真面目に作っているのだろうが、それだけに下手なギャグよりも受けてしまった。

それから陽子の場面、わかりやすくするためだろうが、ため息おおげさ過ぎ。(笑)
前に時代劇か刑事ドラマで、「あんな尾行の仕方ではすぐに見つかってしまう」とクレームをつけた新聞か何かの投稿を読んだことがある。
たしかにその通りなのだが、テレビ画面に映らないのでは尾行していることがわからないため、わざと見えるようにしているといった返答がなされていた。

これと同じで、普通のため息では視聴者が見逃す恐れがあるとでも思っているのだろうか。
さすがの景麒もこの時ばかりはお笑いキャラに見えてしまうのだが・・・。

歌を口ずさむ祥瓊のあたりから、話はだんだん凄みを帯びてくる。
祥瓊の荒み具合は、まさに小説で読んだイメージそのもので、やはり辛い。
ある意味、祥瓊や鈴に肩入れしている私だが、桑島さんのこんな演技を叩きつけられると、確かに祥瓊が自己中心的で利己的で、同情の余地などないように見えてくるから不思議である。

先週は高山さんの梨耀に違和感を覚えなかったが、今週は再びコナン節。
鈴自体も可愛らしい声のせいか、どうも祥瓊ほどの緊迫感が感じられない。

そして陽子。
日本の女子高校生から、あえて言えば古代中国の王という立場に押し上げられ、何ひとつわからぬままに翻弄される。
原作に比べ、景麒も冷たいし?今回はオリジナルの鶯僑から手ひどい打撃を受ける。
ただしこの鶯僑、浩瀚と手を組んだのなら謀反ではなく、陽子に近づき、浩瀚と和解させる立場にあったのではないかとか、武器は罠だったのではないかといった考え方もできる。

これは後にオリジナルとして解明して欲しいと思う。
どっちにしても陽子と浩瀚は理解しあうことになるのだからうまくまとめてくれるだろう。
今回は玉葉ではなく、鶯僑に重点が置かれていることが意外だったが、まさかこう来るとは思わなかった。

陽子が景麒に詰め寄るシーン、景麒が予王の顔を思い浮かべる。
実際景麒は、陽子が予王と同じ道を辿るのではないかと危惧しているのだが、その意味でもこのシーンは秀逸だった。
陽子と景麒、景麒だけではなく陽子と楽俊、陽子と尚隆。
原作において、登場キャラの恋愛感情は非常に希薄で、というより全くなくて、それがこの華麗な物語を骨太で爽快感のあるものにしている。

この場面でも、陽子は景麒にすがりつくのではなく、むしろ胸ぐらにつかみかかるような演出が心地よかった。
アニメ「十二国記」、ストーリーは大幅な変更があったが、キャラ設定は原作に非常に忠実である。
最初の頃は杉本の存在に、何度見るのをよそうと思ったことか。(笑)

鶯僑を捕えにやってきたのは、なんと日本の戦国時代から出張してきた八衛門狸こと中嶋聡彦さんだった。
こんな時、桑島さん、子安さん、中嶋さんなど「犬夜叉」の話をしたりするのだろうか。

(子安)「あの節はどうも。」
(中嶋)「いやあ、はははははは。」八衛門調で(笑)
(桑島)「子安さんも、是非また遊びに来てくださいね♪」

なんて会話してたら楽しいのだが。
なんとなく切り替え大事なお仕事なので、ないような気がするが。
ちなみにこの時、子安さんは蛾天丸、中嶋さんはその手下(野盗)だった。
 (2003年9月23日の日記) 
私は陽子(笑) (十二国記ゲーム「紅蓮の標 黄塵の路」)
なんと12日以来、久々に出してきたこのゲーム。
どこまで進んだんだっけ?
あっ、そうか。陽子が巧国に着いたというか、落ちたとこまでだった。

まず子安景麒の途中経過報告が入り(笑)、ゲーム再開。
それにしてもいい声だよなあ、子安さん。
ご本人の十分意識して、計算したナルシスティックな感じが素敵。

さて、落ちたところで例の変化(爪が伸び、形相が変わり、陽子自身が妖魔のように 見える一瞬)と蒼猿との会話、杉本との再会と進んでいく。
配浪で村人に捕まったところで今回最初の選択肢。

 1、人殺しは嫌!
 2、捕まるのは嫌!
 3、戦って切り抜ける!

ここでも無難に「1」を選択。
無難な自分の性格が恨めしい。
老婆との会話の後衛士に連れられて森に入ると「赤ん坊のような泣き声」が聞こえ、 陽子vs狼牙3頭との戦闘開始。
狼牙は、「暗闇」という技を持っていて、これにかかると、命中率が下がり、陽子の 攻撃が当たりづらくなる。
さっそく「梨のど飴」で暗闇解除。
「MD」なる道具を投げつけて大ダメージを与え、らくらく撃退。

それにしても、景麒はどうして冗祐を使令にしたのだろう?
景麒自身は戦う必要ないし、と言うより戦えないし、予王も戦うような感じではな かった。
偽王が立って、これはいつか景王自身が剣を取って戦うことになるかも知らないと大 慌てで使令にしたのか、たまたま黄海で行き会っただけなのか。
前者だとすると、冗祐は景麒の使令の中では新米の部類に入るのかも。
運動音痴の私にもぜひ憑いて欲しい。
後で疲労骨折とかしそうだけど。(笑)

ここで陽子と杉本は自由の身になり、同時に陽子のステイタスがアップする。
「王気」や能力(戦闘における運や素早さなど)をチェックし、道具も確認。
剣では「神風刀」取得。何だ?これ。

おもしろかったのが「六太大先生」による「特別講座(クイズ)」と「六太レポー ト」。
内容は、まあ原作やアニメを知ってる人には目新しいものではないが、そっちでは絶 対出てこないような六太こと山口勝平さんのおしゃべりがとことん楽しめる。

たとえば
「王をになると得られる特殊能力は?」の質問に与えられる選択肢は

1、不老不死(これが正解)
2、才色兼備(これが笑えた)
3、飛行能力

これなら私も王になりたい。(笑)
あと、「麒麟は何に弱い?」
正解は「血に弱い 」だが、選択肢は「女に弱い」と「賄賂に弱い」。
わざと間違えると「ブッブー、大ハズレ!」と山口さんがとても楽しそう。

もうひとつは六太レポート。
人物や用語について解説してくれるが、これもおもしろい。
たとえば「送生玄君」は「子供のもとをたばねて卵果にする。」
「送子玄君」は、「里木(子供が入っている卵果のなる木)に卵果を運ぶ。」など、 「いたっけ?」といったキャラ説明などは本当に嬉しい。

「陽子」を開くと勝平さんが、「おめーのことだろ。」
あっ、そうか。(笑)
それで今日のタイトル、「私は陽子」。
「李斎」に関しては
「戴国の宰輔(泰麒のこと)と仲が良かったそうだ。 彼女が昇山した時からの仲だっていう話だ。」って、泰麒が子供だと知らなければ、 かなり意味深に聞こえる発言。
自分のことは、「超優秀麒麟」とか、突っ込みどころも満載。

こういった資料的な部分、シナリオの部分は、原作自体の良さにも助けられ、さすが におもしろい。
ただ、戦闘が単調なわりに、陽子のステイタスがさくさく上がるので、肝心のアク ション部分で飽きてしまう。
セーラー服姿の陽子が戦闘シーンで、ちゃんとスカートの裾が裂けているところな ど、細かいところに気を配りすぎたあまり、ゲームそのものとしてのおもしろさを逃 してしまった気がするのはとても残念だった。

アニメもだが、丁寧な作り自体に好感が持てるだけに、本当に惜しい。
 (2003年9月26日の日記) 
ものすごい勘違い 〜魔性の子(十二国記)
8月15日付の日記「魔性の子」に関してものすごい勘違いがありましたので、今日 はお詫びと訂正を書きたいと思います。
あの後、Sさんからメールを頂いて愕然としました。

私は

1、講談社から「十二国記」シリーズが出版された。

2、新潮社から「魔性の子」が出版された。

この順番だと思っていたのです。
それを前提にして、感想を書きました。

ところが実際には

1、新潮社から「魔性の子」が出版された。

2、講談社から「十二国記」シリーズが出版された。

この順番だったのだそうです。

「魔性の子」のみの1話完結物語なら、泰麒の心理状態、十二 国記側の説明が曖昧なことも、見事に符合するわけです。
もちろんタイトルに「十二国記」という名前が出ていないことも。

言い訳に聞こえるかもしれませんが、このシリーズは、十二国記の歴史通りにに発行 されているわけではなくて、たとえば後半に出た「図南の翼」で王を目指す珠晶が、 2番目に出た「月の影 影の海」ではすでに在位90年の王であったり、「月の影 −」では行方不明になっている泰麒のそれ以前の物語が、「月の影−」の次に出たり しており、発行順にこだわる必要がないと思ったことが大きな失敗でした。

しかも、「十二国記」の名前が出ないことは、出版社移籍でトラブルでも起きて、使 えなくなったのだろうなどと勝手に解釈したりして・・・。
本当にお恥ずかしい次第です。

教えていただいたとおり、今までとは逆に、まず「魔性の子」を読み、そ れから「十二国記」シリーズを呼んでみました。
そうすると、小野先生のエネルギーが、「十二国記」→(下降)→「魔性の子」と 思っていたものが、とんでもない。
「魔性の子」→(急上昇)→「十二国記」とマイナスではなく、プラスに向かって いったんだ、と初めて気づきます。

それにしても私自身、なんと都合のいい解釈をしていたことでしょう。
思い込みって怖いとつくづく反省している次第。
同時に作家ととしての小野先生のすごさにも改めて感服しました。
当時、「魔性の子」を読んだ時、読者はどんな感想を持ったんでしょうね、知りたい です。
さえさん、本当にありがとうございました。

ところでかなり前ですが、渋谷の「エロイカより愛をこめて」の青池保子先生のサイ ン会に行ったことがあります。
例によって長蛇の列で、しかも1人ひとりと握手にサインに写真撮影、言葉までかけ てあげて、というありがたくも時間のかかったサイン会でした。
当然列もなかなか動かず、私を含め、並んでいた人たちはみんなその辺に置いてある 本を立ち読みしていました。

今にして思えば、ちょうど私の前に積み重ねられていたのが「十二国記」シリーズ だったんです。
しかもホワイトハート文庫。
ところが、山田氏の絵のあまりの綺麗さに、私はかえって「ティーンズ文庫のような ものだろうな。」と勝手に決め込み、手を出しませんでした。

あの時手にとって読んでいたら、私はもっと早く「十二国記」に出会えていたのに な、と思うと残念でたまりません。
食わず嫌いは絶対いけない。
あの時は、「屍鬼」を再読したんじゃないかな?
前後編読み切っても、まだ列がほとんど進まなかったのですから、その時のすごさと 熱気、わかっていただけるのでないかと思います。(笑)

結局、「十二国記」のおもしろさは、サイトに遊びに来てくださった、ひいらぎさん に教えていただきました。
そう言えば「屍鬼」、ホラー作家で時々見かける「怖がらせるための」残酷描写では なく、「必要だから書く」残酷描写のものすごさ、襲う側の、襲われる側の苦痛と哀 しみ、そんなものが胸に迫ってくる傑作だと思います。

ただ、最後の最後まで素晴らしく盛り上げていって、最後の最後に「えっ?」と気が 抜ける、すとんと気分が落ち込む、そんな物足りなさを感じたのもまた事実です。
これは私だけの感想かと思っていたら、つい先日、いつもお邪魔しているサイトさん でも同じ感想を書いていらっしゃいました。
これにはびっくり。
実は宮部みゆき著「模倣犯」でも同じ印象を持っていたんですけど、こちらはどうで しょうかね?

もちろんどちらの作品も大好きですし、お二人とも私の好きな作家の一人です、これ は絶対に動きませんが・・・。
 (2003年9月28日の日記) 
風の万里 黎明の空第四章(十二国記感想)  
今回は、もちろん陽子、祥瓊、鈴の物語も気になるけれど、何といっても初登場の供王珠晶と供麒に興味津々。

この、話を3人あちこちに飛ばすのは、結局合流するまで続くのだろうか。
だんだん見づらくなってきた。
特に、祥瓊の凄まじさ(車裂、あそこまでやるとは思わなかった)に比べ、鈴になるといきなり気が抜けるというか・・・。

これも原作どおりどこまでも丁寧に作っているからで、好もしくもあるが話を知らない人にはわかりにくいのではないかと不安に思う部分もある。
鈴も、なんだかんだ言って赤虎を乗りこなす気概があるならもう少ししっかりしろよと言ってやりたいし、陽子は顔の不思議さが気になって仕方がなかった。
景麒はかえって美しさが増していたが。(笑)

浩瀚は抑揚をつけずに読むんだ、と今日初めて気づいたのだが、私の中では「浩」にアクセントがつくかも。
アニメで気になったのは(いい意味で)、他には冱姆と祥瓊のために犠牲になる将軍。
将軍はもちろん原作にも登場するが、この部分はオリジナル。
こういった姿が、何よりも雄弁に祥瓊の非を悟らせることになるのだろう。

ただ、前から何度も書いてきたが、鈴にしても祥瓊にしても言葉で諭す存在がいないなあと思う。
気づかぬ2人を責めるパターン。
たしかに2人は愚かだし、同情の余地はないかもしれない。
しかし、黄姑でさえ言葉による説明ではなく、己で気づかせようとする。

物語をおもしろくする手法でもあろうが、これが向こうの国のやり方であるとしたら、やはり辛い。
まあここで黄姑などが、鈴のどこがいけないかを言い聞かせて、それで鈴が我が身を振り返り、反省してしまったらその後が続かないのだが。
ただ、私も自分自身に自信がないから、もし同じ立場であったら、と思うとある意味怖い。

この物語はホラー小説ではないが、小野先生の残酷さはやはり「屍鬼」などにも通じるものがあると思う。
もちろんそれこそが小野作品の醍醐味、小心者の私がその前ですくんでいるに過ぎないのだが。

景麒が陽子の寝間で会話するシーン、一応男性(雄?)なのに、ここまで平気で入るんだ、と興味深く見た。
もちろん深刻な話なので、どうのこうのといった邪推?は起きないのだが、いつもここまで入るんだ、とかそれでもお互い何も感じないんだ、とか。(笑)
妙なところで納得してしまった。

最後の最後にお待ちかねの珠晶登場。
先入観を持ちたくないので、声優さんについて下調べはしていなかったが、一声でもう愕然、「毛利蘭だよ・・・。」
声が合わないとは思わないが、ちょっと気取りすぎな気がした。
普通に喋ってお高い感じがする、だけど憎めない声をイメージしてたので。
あえて気取る必要はないのでは?
これでは珠晶の方が悪役に見えかねないような気がする。(知らない人には)

でも顔は可愛くて、祥瓊との美形対決にはもううっとり。
終わってから、「あっ、供麒忘れた!」とあわててビデオを巻き戻し。
なんかテレビの画面に合わせて上から押しつぶしたような感じ?
一瞬なので顔などはよくわからなかったが、あの体型ならもう少し大きめでは?と思う。
ちなみに今回は台詞なし、よって声優さんもわからずじまい。
来週が楽しみである。

ところで私の中では、祥瓊と鈴、どんどん好感度の差が開いていくようだ。
別に鈴が嫌いと言うのではないが、特に思い入れもない。
逆に祥瓊にどんどん感情移入していくせいだろう。
陽子は、王の衣装を脱ぎ捨ててからの方が楽しみかもしれない。
 (2003年9月30日の日記) 
風の万里 黎明の空第五章(十二国記感想)
アニメ「十二国記」、丁寧な作りの上にどんどんこなれていって、非常に見やすい。
三分割のストーリー進行にそろそろ慣れて、今はただ見るのを楽しんでいる状態、 だった・・・。

最初に珠晶。
「犬夜叉」ではおませなセリナ(山崎さん)が珊瑚(桑島さん)に説教される場面が あったが、ここでその仕返しとばかり?山崎さんも言いたい放題。(笑)
私はもっとこまっしゃくれた感じを予想していたのが、今日の珠晶はただただ可愛 い。
これなら頑丘もほいほい連れてったんではないかと思うほどの可愛さ。
可愛すぎて珠晶らしくないという気もするが・・・。

爆笑だったのが供麒。
今までの麒麟に比べ、なんとまあ庶民的。
珠晶とはいいコンビだよなあと改めて実感。
声もなんだか情けない。(笑)

黄姑vs梨耀の女傑対決を堪能した後は、鈴の場面。
悲しい勘違いに、愁いを帯びた采麟の表情が素敵だが、当然のことながらこの時には 揺籃の雰囲気はない。
心からの笑顔を見てみたいなあと思う。

気になるのはこの後の梨耀だが、原作でも触れていない。
早くこの続きも書いて欲しいもの。

さて、楽しんでいる状態だったのに、がくっときたのが浅野の再登場。
まあ死んだとは言っていないのだから、出さないわけにはいかないだろうが、やはり 今更という感じは拭えない。
むしろ杉本と一緒に帰って欲しかったな、というのが正直な思いである。

ただ、かつての陽子のように荒んだ目をした浅野、陽子とは対極の運命を辿る者とし て描かれたことになるのだろう。
少なくとも、最初に浅野、杉本が出てきた時のような徹底した拒否感はもうない。
アニメスタッフに対して、ある程度の信頼感が私の中にあるからであろう。
この信頼感、「犬夜叉」のアニメスタッフに対してはどうしても持つことができない のが辛い。
この差は一体どうしてだろう。

やはり「十二国記」では、オリジナルはあっても、基本的なキャラ設定に大きな違い ないことに原因があるのではないだろうか。
 (2003年10月10日の日記) 
風の万里 黎明の空第六章(十二国記感想)
陽子の部分は意外にさくさく、祥瓊の部分は懇切丁寧、鈴の部分はわけわからん (笑)というのが正直な感想。
私はやはり野に降りた陽子が好きだなあとしみじみ思ってしまうのは戦闘シーンが多 いせい?
どうしても冗祐の姿が重なってしまうところもあるけれど。
でも尚隆も驍宗も戦闘姿の方が好きだから、やっぱりワイルド系が好みかも。
蘭玉は予想以上に大人っぽかったが、これから惨たらしく殺されてしまうことを思え ば見ていて切ない。

珊瑚がらみで原作以上に思い入れが入ってしまう祥瓊だが、今回は珠晶の愛らしさに 感動してしまった。
以前毛利蘭(と羊のジュンちゃん、笑)のイメージが強いと書いたが、どうしても印 象の強いキャラになじんでいると、他の役に出会った時違和感が残ってしまう。
というより、なじむまで時間がかかってしまう。

今回はまったく違和感なく楽しむことができた。
最後に見せる笑顔、供麒の頬にそっと手を添える部分など、原作の珠晶よりも性格の 柔らかさを強調。
原作の珠晶も小気味良い性格だったが、あのままアニメに出てくればアクが強すぎる との判断だろうか、ありがたい限り。
それにしても供麒、表情といい声といい、麒麟というより犬の雰囲気・・・。
いえ犬夜叉っぽい犬じゃなくて「専務の犬」みたいなちょっと情けない・・・、好き だけど。
つい陽子、驍宗、尚隆など他国の王のそばに仕える姿を想像してしまい、思わず爆 笑。

桑島さんはたぶん「犬夜叉」の「珊瑚」役が先だったと思うのだが、珠晶の「珊瑚の かんざし」を手にしている部分、しかも後でわざわざ台詞で「珊瑚のかんざし」と駄 目押しまでしてみせたのは「犬夜叉」がらみ?
まさかと思うが、それがスタッフの茶目っ気だとしたら、私のNHKに対して持って いるイメージもだいぶ変わるのだが。(笑)

ただ、珠晶の着物を着て踊りまわって?いるシーンはやり過ぎだろう。
ちょっとアブナイ人になってしまった。
いずれにしても珠晶vs祥瓊の女の対決は見応えがある。

逆に、別の意味で力が入ってしまったのは鈴と浅野。
荒んでいるのだが、見た目はワイルド感に満ち溢れ、私には逆に好感度倍増。
まあそれは冗談にしても、鈴が2人いるようなねっとり感がなんだかうっとうしい。

しかも、鈴が浅野をさらに自虐の世界に引きずり込んでいくような展開は、何のため ?と首を傾げてしまった。
特に鈴はこれから救われる存在。
その時、浅野はどうなるのか。

おかしな話だが、浅野が陽子と再会し、鈴と同様目が覚めて、側近になったり日本に 帰ったりするのならそれでもいい。
(オリジナルキャラだけに前者はないが、いちおう選択肢としてあげてみた)
鈴だけが救われて、浅野には破滅の道が待っているような匂いがぷんぷんするのがな んとなく気になる。
浅野が陽子と杉本を取り違えているような場面も気になったが。

アニメでの祥瓊と鈴の身勝手さが際立つのを見るにつけ思うのは「犬夜叉」のこと。
アニメ化することにより、キャラの性格がデフォルメ化されてしまうのは仕方のない ことなんだろう。
また、原作では景麒側の状況ははっきり描かれていないが、アニメでは景麒を差し置 いて勝手している靖共たちの描き方がおもしろかった。

ここでも景麒は盛大にため息をついているが、陽子がいないので誰も見てくれない。
景麒もまた苦労していることを見る側に具体的に表示する、アニメならではの手法だ ろう。

私がどうしてもわからないこと。
アニメ化する上での杉本の存在の必要性は納得できるが、浅野は何のため?と思って しまう。
「風の万里〜」に登場するのも、出したからには何らかの形で結末をつけなくては、 という印象しかないのだ。

最近、十二国記サイトをあまり回らなくなった。
イラスト系はいいのだが、ネタバレされてしまうとつまらないから文章系、小説系に は絶対行かない。(笑)
現に、あるサイトさんで浅野復活を事前に知ってしまった。
浅野の今後に興味津々だから、絶対知りたくない。

考えてみれば、うちのサイトも思いっきりネタバレしているのだから、それを打ち出 しておいた方がいいのかな?
 (2003年10月16日の日記) 
「十二国記」ゲーム攻略再挑戦!
しばらくゲームを中断してたのはどうしてかというと、何度やってもセーブできな かったから。
陽子が巧国にたどり着いてから、あちこちうろうろしてるだけのくり返しだったの で、飽きてしまったのだ。
思いあまってデータを削除し、新品の状態から始めたら、今度はOK。
メモリーカードに不具合があったのだろうか?

今まで杉本同伴の旅だったが、今度は「杉本さんは来ない方がいいと思う」を選んで 陽子の一人旅。
会話がない分、さくさく進む。
それでも基本的にはアニメの流れで進んでいくと、まず達姐と出会う。
アニメでは、杉本が忍び込もうとするのを陽子が止めていたが、単独ルートでは陽子 自身が忍び込むか、村から離れるかを選択する。

ここはもちろん忍び込むを選んで達姐に売られそうになるが、ここで逃げ出し、人間 相手の戦闘に入る。
相手が妖魔でなく、人間ということで、相手のやられっぷりが生々しいのがちょっと 気になるが、陽子の強さがどんどん高まり、あっけないくらい。
水飴売りの親子も襲おうとしたり、とアニメ以上の悲惨さも・・・。
あと、迷子の子供を助けたのに、「死んじゃえ!」とののしられる場面もあり、結構 辛い。

それでもついに楽俊登場!
ここで5つの選択肢が出現。
原作に従うと、楽俊を信用せず、どんどん好感度ダウン。
好感度アップを狙うと、1人と1匹手に手を取って仲良く旅することになるんだろう か?
次が楽しみ♪
しょんぼりする楽俊がかわいそうだけど、耳まで垂れて、しおれた姿がとっても可愛 い。(笑)

今回は町に泊まって、遊んだり働いたりするミニゲームもやってみた。
仕事は「樽ならべ」。
私が遊ぶと陽子もとことん不器用。
お店の人にあきれられながらも、なんとか2回目にクリア。
お金をもらって今度は札遊び。

裏返したカードの絵を合わせるトランプの「神経衰弱」みたいなゲームだが、一度め くった後、シャッフルされてしまうので結構難しかったりする。
ここまで進んで第2章クリア、進み始めたらなかなかおもしろい。
ゲームとしてよりも資料的な部分がおもしろかった。
 (2003年11月3日の日記) 

十二国記感想

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