空をゆく
人は飛べないものだから
せめて心だけでもあの青い空、陽射しの中で輝かせたいと願う
体は泥沼に蠢き這いずり回る虫けらであっても
汚くおぞましく醜い自分でしかなくても
せめて空翔ける自分を夢見ていたい
闇の中から見上げるからこそ空は青く美しく
陽射しは輝いて見えるのだとわかってはいるけれど
空を見上げ 腕を伸ばす
この体に絡みつく罪の重さに体は動かないけれど
私の心 空高く舞い上がる
私の想い 空をゆく
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