「境界のRINNE」感想(第91話〜第100話)
りんねはバスに弱かった
原作少年サンデー2011年3月30日(18号)「境界のRINNE」第91話「消えた停留所」

          ☆          ☆          ☆

霊的トラブル車中で発生!!というわけで今回の舞台は路線バス。
桜が乗ったバスの停留所「四丁目住宅」→「三界公園」→「テニスコート前」→「元所司女子校前」→「三界駅」となっているので、桜の家が四丁目住宅で、学校が三界駅近くにあるのかな?
って桜テニスもするんだ・・・。

そんな桜がバスの中で出会った少年(霊)が今回の主人公。
映画「ゴースト」を髣髴させるような憂いを含んだ横顔が一瞬素敵だったが、あっという間にギャグの世界に仲間入り。
中年女性の椅子になっちゃって苦しそうな少年の助けを求めるメッセージに答えた桜がりんねに相談。
ところがいつものりんねらしくもなく、今回は気が進まないらしい。

私も六文と同じくバス代のことを心配したけど、りんねは「乗り物に非常に弱い」弱点をさらしてしまうことになる。
うん、これは凄い親近感だ。
私も電車は平気だけど、車、バス、船は苦手。
特にタクシーが一番苦手。
上京してからは運転することはなくなったけど、地元では常にドライブと言えば運転手を買って出たものだった。

少年の悩みは、とっても複雑でとっても不思議なものだった、(でも笑える)。
中学校時代仲良しだった女の子に借りたまま返せなかったCDを返したい、でも返せないまま死んでしまったあの夏の日。
少年の想いは霊となって彼女の女子校に向かう路線バスに残り続ける。
しかし、しかしである。
少年は目的のバス停を見つけることができなかった、何故ならその女子校は共学となって学校の名称が変わったから。

元の名は「元所司女子校」、そして今の名は「元所司学園」。
改名に乗じてバス停の名前も変わってしまったからって普通気づくだろって突っ込みはなしで(笑)。
「所司」は一応役人の役名にある言葉だが、ここは素直に「元女子女子校」&「元女子学園」の当て字?だろうと思う。

バス酔いで役立たずのりんねに変わって桜がてきぱき問題解決。
やっとバスを降りることができた少年は、同時に哀しい失恋も。
りんねはこのパターン多いなあ・・・。
まあここであきらめないと成仏できないから仕方ないけど。

今回のとぼけた(話の長い)少年と出番は少なかったけど可愛い少女がほんわかしてて良くって、りんねはやっぱりおもしろかった。
ちなみに少年の部屋に貼ってあったポスターが「Gogh(ゴッホ)」と読めて、画家みたいな名前だなあと思いつつアマゾンで検索してみたらスペインのグループで「La Oreja de Van Gogh」ってのがあった。
グループ名は、まんま画家のVincent van Gogh(画家のゴッホ)から取ったらしい。
万が一高橋先生のお気に入りだったら嬉しいのだけれど。

今回は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」で櫛灘千影が、「ハヤテのごとく!」で水蓮寺ルカが、そして「月光条例」ではエンゲキブが大活躍で楽しかった。
大好きなそんごくうが、落ちた時ちゃんとエンゲキブの頭をかばってあげてるところでは「うしおととら」のとらと真由子を思い出した。
そして「結界師」が次回とうとう最終回を迎える。
(2011年5月1日の日記)
デジカメ幽霊登場
原作少年サンデー2011年4月6日(19号)「境界のRINNE」第92話「デジカメ幽霊」

          ☆          ☆          ☆

「境界のRINNE」になってから、熟女系とかぽっちゃり型とか妙に優遇されてませんか?
「隣家の悩み」でもそこはかとなくそんな雰囲気醸し出してたし・・・。

ってなわけで今回の舞台は柔道部。
かつての国民的アイドル、後政界に華麗に転身?した某柔道選手を髣髴させる巴リョウコがヒロイン。
リョウコは意識していないようだが、女子柔道部員をストーキングする幽霊が出没する。
フードにマスクにサングラス、と見るからに怪しい男(霊)がデジカメで部員たちを撮りまくっているらしい。

霊が落としたデジカメを桜が拾ったことから、桜もりんねに合流して事件解決にあたる羽目に、というかいつもの展開に。
結論から言えば、霊はリョウコの亡き父親だった。
リョウコがまだ小さい頃にリョウコの母親と離婚、リョウコの入学式にリョウコに会いに来るが、かなわず数日後に不慮の事故で死亡。
リョウコへの愛情ゆえに成仏かなわず、デジカメ幽霊となって「女子柔道部員」を撮りまくっているらしい。

感動しそうで微妙にできないのはなんでだろ。
りんねが感じたおかしな「間」といい、最初に出て来た写真の中にリョウコがいないことといい、何かがおかしい。
父親霊の妙に軟弱な雰囲気も、一筋縄ではいかない「大人の事情」を感じさせるし。
でも今回読んだ限りでは何がおかしいのかわからないままだった。
今感想を書いてる時点で、完結編ももう読んでるので、実は感想の中にしっかりネタバレしちゃってることに今気づいたけれどご容赦を!

今回は他にやっぱり「ハヤテのごとく!」のハヤテとヒナギクのずれっぷりが楽しかった。
あと「史上最強の弟子 ケンイチ」は美羽がどんどん綺麗になるな。
美羽はケンイチを投げ飛ばし、りんねのリョウコは父親霊を投げ飛ばす、少年漫画のヒロインは強い子ばっかし。
「月光条例」は、今回はいくらなんでもやり過ぎでしょ、と思った。正直言って。
エンゲキブの綺麗なのと潔さとかっこ良さとそんごくうとの連携は良かったけれど。

そして遂に「結界師」が大団円。
正守は裏会でまさかのフレッシュ担当人寄せパンダ!
しかも部下にこき使われて、無道には「面白いオモチャ」扱いされてるし(笑)。
蒼士も居場所を見つけ、良守からは素敵なプレゼント。
良守と時音もやっと普通の少年と少女に戻って・・・。

何より表紙がいい。良守のお父さんやお母さん、時音のお母さんなど最終回には出てこなかったキャラも登場で、きっちり締めてくれた。
特に墨村兄弟の母守美子がとても楽しそう・・・。
自身には満足の行く結果でも、墨村兄弟にはある種辛い記憶となりそうな結末だっただけに、この楽しそうなカットは嬉しかった。
田辺先生、長い間ご苦労様でした。
(2011年5月5日の日記)
まわりくどい父性愛
原作少年サンデー2011年4月13日(20号)「境界のRINNE」第93話「メッセージ」

          ☆          ☆          ☆

ハンサムな男性はぽっちゃり型の女性が好き、なんて素敵なエピソード!
ってなわけで、想いを残して死んだリョウコの父は、リョウコに想いを伝えるべく、10年間デジカメで写真を撮り続けたのであった。
思いっきり遠回りだったのは、途中でつい自分好みのLLサイズの女性を撮ってしまっていたから、なんて他愛ない(笑)。

それより気になるのはレンタルプリンターとか用紙は誰のお金だったのだろうかということ。
これまでいろいろ買い物してきたりんね、トータルで言えば今回はかなり高くついたのではないかと思うけど、全然血の涙も流してないし、どよ〜んともしてないし。
前回の月給50万の朧のせいで、金銭感覚が麻痺してしまったのでなければいいのだけれど。

でも好きな男性のために必死でダイエットに励む気持ち、わかるなあ。
一番達成しやすい目標になると思う。
なのに綺麗に痩せた途端、気持ちが離れたってリョウコの父親に怒るより、夫婦の会話が足りなかったのでは?って気もする。

これだけの写真の中からメッセージ「頑張れ 愛してます」を探し当てるのも凄いけど、黄泉の羽織を羽織った時点で説明できるんじゃ?って突っ込みはなしですか?
大騒ぎした割にはさっぱり終わったデジカメ幽霊編、翼や鳳がいないだけでなく、懲りすぎておもしろさ成分がちょっと足りなかったかな?
このお父さん、なんとなく「犬夜叉」の無双に似てて、ああ懐かしいなと思った。
性格的には似ても似つかぬキャラだけど。

今回は「史上最強の弟子 ケンイチ」に懐かしの叶翔が回想シーンで登場、「鋼鉄の華っ柱」もだんだんおもしろくなってきた。
「月光条例」はエンゲキブ大ピンチで甦る記憶、月光の笑顔が良かった。
「結界師」が掲載されていないのはやっぱり寂しい。
(2011年5月6日の日記)
またまた新たな黒猫登場
原作少年サンデー2011年4月20日(21号)「境界のRINNE」第94話「消えた会費」

          ☆          ☆          ☆

誰の黒猫かと言えば近頃話題(?)のメガネ男子となって再登場の架印、うんかっこいい。
前回のレンタルプリンターの痛手も越えて、「死神共済組合青年部会費」を納めるりんね。
でも、それより気になったのが、事件もないのに仲良く肩を並べて歩くりんねと桜。
意識し合ってる仲にしては随分あっさり一緒にいるけど、りんねは学校の敷地内に住んでるわけだから、りんねの部屋にでも遊びに行くところなんだろうか。

ところが六文が納めに行ったはずの会費が未払いだったということで、架印の黒猫鈴が督促状を持ってやって来る。
あの世の命数管理局は税務署みたいなこともやってるんだ、ちょっと意外。
で、メガネをかけた架印が登場するわけだけど、メガネのせいか大人っぽく見えるのは気のせいか。

りんねに忠実な六文だけど、そこは子猫の浅はかさ。
釣られるものには釣られまくり、受領証はもらっておらず、窓口にいた職員の顔は覚えてないと・・・。
役所に来てはいけないはずの「子供@お面付き」が窓口やってる時点で問題だけど。
でもお米500円なら私も釣られる(笑)。
一瞬あまりの安さにパニックになっちゃって、そこで500円使ってしまったのではないかと思った。
でも六文は正直者だしなあ・・・。

意外だったのは、架印が滞納金5円の状態で督促状をよこしたこと。
相手がりんねとわかっているなら、もっと日を伸ばして滞納金たまってからにしそうなもんだ。
仕事は割とまじめにやるんだ、架印。
魔狭人じゃなくて良かったね。
魔狭人なら滞納金500円くらいになるまで待っていそう。

りんねと架印って似ている気がする。
浪費癖のある親に苦労しているとこ、契約黒猫というよりタダの黒猫使っているとこ、仕事はまじめにやるとことか・・・。
恨みがなければ仲良くなれるかな?
でも似た者同士で影が薄くなっちゃうかな?
初登場時はそんなに印象に残らなかった架印だけど(アヒルの着ぐるみは除く)、絡み方次第ではおもしろい展開になるかも。

今回は他に「鋼鉄の華っ柱」の朝涼がかっこ良かった、この子好きだなあ。
「ハヤテのごとく!」のハヤテは「境界のRINNE」の六文と何やら似た展開に(笑)。
そして「月光条例」、やっと、やっと、やっと月光が戻って来たよ、長かったあ。
(2011年5月7日の日記)
確かにりんねが一枚上手だ
原作少年サンデー2011年4月27日(22・23合併号)「境界のRINNE」第95話「プライドの値段」

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「境界のRINNE」で1,2を争う(と私が信じる)イケメン対決りんねvsメガネ架印。
さらにお子ちゃま黒猫対決で鈴vs六文にも笑わせてもらった。
「銀魂」の沖田総悟と神楽の喧嘩を思い出した、なぜだろ(笑)。

まあどう見てもりんねの方が正しいのだが、前回まじめだと思っていた架印が、りんねの会費の封筒を見つけるやもみ消し工作に入るなど意外な展開。
最後のりんねも、騙された架印がよこした割引クーポンをそのままもらってるし、いつの間にやら「プライドの値段」として500円から5,000円に金額がランクアップしたのには笑った。
私もりんねが意地でレコーダー買ったと信じていたので、してやられた感じ?
こんな風に騙されるのは気持ちいい。

89ページと95ページのりんねと架印の顔の血の引き具合がおんなじだったけど、基本イケメン2人は顔は崩れずどこまでもシリアス。
その分2人のお供の契約黒猫たちがしっちゃかめっちゃかやってくれてのいいコンビ。
六文は、朧に対しては割と大人な態度とっていたので、絡むなら鈴の方がおもしろいかも。
鈴はどことなく鳳に似ているな、子供の頃の鳳。

犬と猫ならどちらかと言えば犬派な私だけど、「境界のRINNE」読むようになってからは猫も大好きになった(元々好きだけど)。
でも黒猫ってその辺にあんましいないのが寂しいかも。

他には「月光条例」がやっぱり好き。
やっと月光に会えたエンゲキブの綺麗なこと、エンゲキブにひどいことした奴らに対する月光の怒り具合、そして最後に大照れな二人。
私の一押しキャラのそんごくうさえも、今回ばかりは蚊帳の外。
次回はどうなるのかなあ、とっても楽しみ。

今週号の最終ページ、好きな祝日の質問に、高橋先生の答えは「ゴールデンウィーク。季節もさわやかだし。」とコメント。
そのゴールデンウィークも今日でおしまい。
関東近辺は真夏の暑さとなった。
するべきことは全てできただろうか・・・。
(2011年5月8日の日記)
 「りんね一刻」(笑)
原作少年サンデー2011年5月11日(24号)「境界のRINNE」第96話「夢のコート」

          ☆          ☆          ☆

最初にTシャツプレゼントの情報から。
「境界のRINNE」Tシャツは前号(22・23合併号)に掲載されているけど、まだ間に合います(締切5月18日、50名様)。

今週号は、表紙がかなりのインパクト。
若き日の「めぞん一刻」響子さん登場か、と思わせる桜のテニス姿。
とよ〜んとしてるけど、運動神経は良さそうなので、これは楽しみとページをめくる。
スケートは苦手だったりんね、テニスはどうかな?とも思ったけれど、結局2人のプレイ姿は見られなかった。
素振りをしてる桜が1カットと、後は構えてただけ、翼と霊のラリー(というより喧嘩)を見てただけ。
でもゆる〜いおもしろさにゆる〜く笑って、私の中ではなかなか好評。

今回の霊は玉拾いばかりで、一度もコートに入ることなく霊になってしまった少年。
その未練、兼普通にテニスしてる部員へのイヤガラセでこぼれ玉を霊道に隠し続けていたのだった。

ここでちょっと疑問。
私は最初「球拾い」と打っていたのだが、りんねでは「玉拾い」となっていたので打ち直した。
テニスは「庭球」と書くし、何となくスポーツ系のボールは「球」のイメージ、「玉」だと「四魂の玉拾い」みたいなイメージになっちゃうのだけど。
どっちでも間違ってはいないみたい(玉拾いで検索しても球拾いで検索しても、同じくらい引っかかる)だが、どうなのだろう。
こういうのって普段なにげなく使っているくせに、考え始めると混乱しちゃうんだよなあ・・・。

ちなみに手元にある辞書(旺文社)によると、「まるい形をしたもの。ボール」は「玉、球」両方、「うどん、そばなどのひとかたまり」「宝石の古い言い方」は「玉」となっている。
要はどっちでもいいわけか(笑)。
皆さんは「たまひろい」と見た時、とっさにどちらの感じが頭に浮かびますか?

話を戻して、コートの中で思いっきりラリーがしたいというテニス部員霊の願いをかなえようと、桜がテニスウェアで登場、うん可愛い。
で、テニスウェアになっても十文字マーク付きの翼とりんねのペアとダブルスで対戦することとなる。
でもこの霊、テニスがめちゃくちゃ下手だった、あららな展開。
いつの間にやら「玉拾い」が「ボール拾い」と用語も混乱して、成仏せずに帰ろうとする。

そこでりんねが取り出したのが、みんな大好き、いや少なくとも私は大好き「九十九神シール」を貼った特製ラケット。
霊いぶり出し香や九十九神シール、会費を払ってクーポンもらったりんねはお金に糸目を付けないのだ(笑)。

その後の試合?がおもしろかった。
超スーパープレイヤーとなった霊のボールが翼の顔面直撃。
ムキになった翼も結構打ち返すのだけど、霊はそっちのけで翼と九十九神ラケットの場外乱闘状態。
願いがラリーから、女子との素振りにチェンジした霊は、桜のおかげで無事成仏。
意外と要領のいいりんねとムキになる翼の対比がかなり笑えるエピソードだった。

今週は他に、「史上最強の弟子 ケンイチ」でちゃんと器に野菜とゴージャスつまみを盛り付けて持ってくる逆鬼師匠が意外でツボ。
女の子扱いされて照れるしぐれと、何よりケンイチの叶翔に対する想いが良かった。
「鋼鉄の華っ柱」は朝涼の笑えるピンチ、「月光条例」はまさかの対決。
そんごくうが吸い込まれたのは、桃花人ならぬ金角銀角の「紅ひょうたん(紅葫蘆)」。

先日「犬夜叉」を読み返して、桃花人のひょうたんに吸い込まれた犬夜叉に会ったので、妙なデジャヴを感じてしまった。
それにしても、今週のりんねはいやに後ろの方に掲載されてたなあ。
お休みなんじゃないかと思ったくらい。
巻頭カラーなどを除いては、できた作品順に掲載で今週分はりんねの完成が遅かった、なんて理由でもあるのだろうか。
推敲する暇なかったから「玉拾い」と「ボール拾い」が同じキャラの口から出るミスあったりして。
なんて推理するのもけっこう楽しい(笑)。
(2011年5月11日の日記)
番外編じゃないけれど
原作少年サンデー2011年5月18日(25号)「境界のRINNE」第97話「死神界のタブー」

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今週はおもしろかったなあ。
「境界のRINNE」にそもそも番外編なんてないんだろうけど、ちょうど「犬夜叉」の「狐の宿」読んだ時のような、本筋にあまり関係ないけど単品でとんでもなくおもしろい「おまけ」をくっつけたような爽快感。

契約黒猫揃い踏みで、それぞれの個性が爆発、なにげに期限切れの「浮遊霊ハウス」を押し付け合ってるりんねと架印、全ての元凶で最後に架印の?拳骨を受けたらしい鳳と朧、笑える・・・。
さすがの桜も今回は、読者が必ず突っ込むだろう「ゴ○ブ○ホイホイ」の代弁しただけで終わってしまった(笑)。
架印は最初はかっこいいけど可哀そうなだけのキャラだったのが、ギャグ成分がどんどん増すにつれてりんねとの掛け合いもどんどんおもしろくなってきた。

177ページの期限切れ浮遊霊ハウスを無事捨て去ったりんねの穏やかな表情は笑えたし、可愛い鳳と同居中で、一応「さま」付けしてる他は対等に喋る朧も良かった。
それにしても鳳の家は素敵だなあ、大金持ちのお嬢様。
ただおもしろいだけに、「おもしろい」以外の感想が出てこないのが辛いところ(笑)。

強いて言えば、176ページの「なにかおっしゃいましたか!?」の鈴に「いやもういいや。」と答えるところだろうか。
架印だと「いやもういい。」くらいだろう、とか・・・。
死神界にもズボラな死神が多いこともわかったし、りんねでも邪心を持つことがわかったし、大満足。

今週は他に、「目が点」を通り越して「目が角」になった朝涼が可愛い「鋼鉄の華っ柱」が楽しかった。
(2011年5月19日の日記)
もう笑うしかないじゃない?
原作少年サンデー2011年5月25日(26号)「境界のRINNE」第98話「ポルターガイスト」

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いやもう笑いました。
けだるく笑いました。
笑うことに疲れました。

おもしろいんだけどね、私としては珍しく3回も読み返したし。
意表の付き方がけだるいというか、いつの時代のギャグですか〜みたいなノリがたまらないというか。
表紙の桜がハリセン持って、突っ込み準備OKな段階で怪しいとは思ったんだ。
でも193ページの「とても・・・異様な霊」に、りんねに本気で怖い悪霊遂に登場か、と期待してたらこんなだったとは(笑)。

そして最後、「大人(サラリーマン)」の世界を垣間見せて終わりでは「高橋留美子劇場」と被ってしまうと危惧したか、またまた意表を突いてきた。
しかもけだるく果てしなく・・・。
そんなけだるい展開なせいか、今週のりんねはなんとなく猫背で姿勢が悪い。

今回の主役は仮の家(マンション)を借りてる仮屋さん。
駅から5分で3LDKで家賃2万、それなら私も借りたいくらい。
ところが訳有り物件だけに、ポルターガイストに悩まされていた仮屋さん一家。
すわ「ゴーストハント」の出番か(すみません、別作品です)、いえいえりんねの出番です。

早い話が新入社員歓迎会に、文字通り命を懸けてた新入社員が、歓迎会に出る前に死んでしまったのだが、この霊の未練がとっても変。
歓迎会に出れなかったのが未練なんじゃなくて、どうしたらウケるのかわからなくなってしまったのが未練らしい。
「全体的に盛り込み過ぎてポイントが絞りきれてない(桜談)」のは確かに感じる。
らんまの良牙のように、腹芸ひとつに絞ればいいものをってそんな問題じゃない?

「ゴチャゴチャしたパーティーグッズをひとつずつ取り除いて、本人も納得の宴会姿を完成させる」ことを決意するりんねだが、社会人としてはまだまだ未熟なりんねと桜。
サラリーマン霊の芸に対する執着を取り除くことができない。
やむなくりんねは仮屋一家に霊の芸を見せることに。
この時の司会姿のりんねはまるで別人、笑える。

でも肝心の芸の方はしらけまくりの冷めまくり。
さすがのりんねも収拾つかなくなりそう、そこに登場したのが仮屋父。
「君の芸には顔がない」とズバリな指摘、さすがサラリーマン。
霊も無事成仏できて一件落着。

この辺が「ハヤテのごとく!」でルカのマンガの欠点をズバズバ指摘するヒナギクと被って二重のおもしろさだった。
でもこの率直な意見、相手を傷つけずに納得させる、が難しいんだよなあ・・・。

余談だが、今日たまたま読んでた本が明野照葉著「澪つくし」。
この中に「石室」という短編がある。
りんね同様新しく家を建てるために半年間「仮屋さん」になる家族の話で、こちらでも怪異が起こる。
りんね版とは比べ物にならないくらい陰湿な恐怖感で、りんねで思い切り笑ったのはそれを読んだ反動かもしれない。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」が逆鬼師匠が主役に躍り出ておもしろかった。
(2011年5月25日の日記)
がんばるりんねが報われないっ!
原作少年サンデー2011年6月1日(27号)「境界のRINNE」第99話「見えないキャンディー」

          ☆          ☆          ☆

霊が見えないって普通の事だと思ってたのに、桜にとってこんなに危ないことだったとは。
魂子さん、しっかり者だと思っていたけど、やっぱり鯖人の母だった、って認識させられる今週号。
表紙の桜の可愛さとシリアスっぽいりんねの表情から、キャンディー食べたら「桜見えなくなった=桜完全透明人間化」なストーリーかと思ったけど全然違った。

桜は子供の頃、あの世で魂子さんと出会い、アメを買ってもらって食べたばかりに霊が見える体質になった。
魂子さんは、どうやら責任を感じているらしい、「霊が見えなくなるキャンディー」の試供品を桜に持ってくる。
このキャンディーの効き目、間違ってはいなかった。
間違ってはいなかったのだけど、そのせいでひどい目に合うのだ、桜が、ではなくりんねが(笑)。

ちょうどこの時、年に一回悪霊たちが呪い祟りの技を競いあう「悪霊グランプリ(略してA-1グランプリ!)」が開催され、運悪く桜が5千体もの悪霊のターゲットになってしまう。
これって桜に霊が見えていたとしても大変な状態なのだが、毎年こんなのやられてちゃ人間界もたまらない。
って他の死神はどうした。
しかも霊が見えなくても、霊の呪いや祟りは効き目あるから桜に危険が及ぶ。
体を張って守っても、りんねの姿は桜には見えないから、苦労するのはりんねだけ。
桜もこれまでの経験で、霊が見えなくても場慣れしてるというか怖がらないから余計始末に悪い部分はあるし。

黄泉の羽織を脱いで説明しないのか?とかりんねを踏んで「ぎゅる」とかいってても気づかないのか?といった突っ込みもなしの方向で(笑)。
ついでにりんねのことも忘れたらおもしろいのにな、なんてちょっと意地悪なことまで考えてしまったが、さすがにそれはないらしい。
桜の家はりんねが買った、二万円もする除霊砂時計が置いてあるから霊は入って来れないが、魂子さんがキャンディー追加の余計なお世話で、りんねをますます追い詰める。
りんねの苦境に気づいたら、キャンディー取り戻してきなよの突っ込みもなし?
なんか呑気だ、魂子おばあちゃん、と呼んでコメカミぐりぐりされたいんだけどなあ。

ところで桜が悪霊に狙われるきっかけになった枯井戸だけど、ここで井戸や神社が出てくるところが「犬夜叉」っぽくていい。
でも額束に「枯井戸」だと、神社が「枯井戸神社」になっちゃうよ?
そんな名前の神社、ありですか?
高橋先生、わかっててやったんだろうなあ・・・。
それと100円拾って、持ち主が現れなかったら、りんねにあげちゃう桜の優しさに、りんねが気づけなかったのは残念。
普段なら感激のあまり号泣するところなのに。

次回は連載100回記念・巻頭カラー(プレゼントつき)が楽しみ楽しみ。
でも「放課後に・・・・・・霊を鎮めるレクイエム。奏で奏でて連載100回!!!」には笑った。
「境界のRINNE」はそんなお洒落な漫画じゃないよ?おもしろいけどね!

もひとつおまけの「犬夜叉」話。
アメリカ版カレンダーの6月は奈落と夢幻の白夜が並んでるカットだが、白夜が手にしてる折鶴が小さすぎてなんか笑える。
じゃなくて、この2人が親子に見える不思議。
原作では2人が向かい合っていることはあっても、寄り添って並ぶことなどなかった(たぶん)から気づかなかったが、なんでだろ。
奈落の貫録?

まあ元々無幻の白夜も奈落から生み出された分身なのだから、息子と言えば息子なのだが・・・。
じゃあ神楽は奈落の娘?などと考え始めると、頭の中に混沌の渦が巻き起こるのでやめることにしよう(笑)。
(2011年6月1日の日記)
りんねもめでたく第100話
原作少年サンデー2011年6月8日(28号)「境界のRINNE」第100話「ターゲットは桜」

          ☆          ☆          ☆

そういえば昔「犬夜叉」ってアニメがあってね。
とんでもないオリジナルにとんでもないタイトルつけてたもんだった。
「標的(ターゲット)は殺生丸と犬夜叉」とかね。
「標的」と書いてわざわざ「ターゲット」と読ませてたよ、戦国時代なのに。

突然そんな昔語りを始めたくなった今週号、連載遂に100話に到達!おめでとう!なのにぬるいっ!
相変わらず何?この気抜け具合、なエピソードだった。
ほんっとに気負いがないなあ、高橋先生。

りんねがしゃかりきにがんばればがんばるほど、話のテンション下がってく。
危険にさらさればさらされるほど、桜のテンション下がってく、もうたまらない(笑)。
りんねの大苦戦に魂子さんが再び登場、身代り人形プレゼントしてくれたけど、どう見ても桜の等身大フィギュア。
(りんねのフィギュアなら私も欲しい。)

翼も参戦で、やることなすこと空回りなりんねの奮闘にさらに磨きがかかる始末。
でもりんねが桜の等身大フィギュアを作ってたなら、普通は嬉しいだろうけど(好きな男の子限定)。
結局今週一番のインパクトは、サンデー最終ページの「お笑い芸人」風りんねのカット。
今になってもこのスタイルがお気に入り?

あと今週は連載100回記念の図書カードのプレゼント付き(500円分100名様)。
「境界のRINNE」で好きなキャラクターを明記すること必須です、私は当然りんねかな?
桜や翼も捨てがたいけど。

今回もおもしろ過ぎてあまり感想出てこなかったが、「犬夜叉」ついでに「犬夜叉」の原作とアニメの第100話を調べてみた。
原作では1998年(平成10年)12月2日(1号)第100話「大蛇成敗」、珊瑚が仲間に入ったばかりの頃のエピソード。
この年7月には小渕内閣が発足、11月にはセガが家庭用ゲーム機の「ドリームキャスト」を発売したそうだ。
この頃私は「犬夜叉」の「い」の字も知らなかった、っていうか「高橋留美子」の存在すら知らなかった。
(辛うじて「うる星やつら」のラムだけはなんとなく知ってた。)

アニメの100話は2003年(平成15年)2月10日「悪夢の真実 嘆きの森の戦い」。
「おすわりって言ってみろ!」アニメ史上最大の迷台詞に、私の中で何かが砕けた。
平成15年、時の首相は小泉氏、横綱貴乃花が引退し、中島みゆきの「地上の星」が大ヒットした、何もかもが懐かしい。
(以上Wikipediaより抜粋)。
ちなみに私はこの年犬夜叉羽子板」買っていた。

「境界のRINNE」も何年か後、振り返った時に大きな感慨をもたらしてくれる作品であることは間違いないだろう。
連載が200話300話と続きますように、高橋先生にはお体を大切に、頑張って頂きたいと思う。

今週は他に「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
ハヤテが倒れちゃうんじゃないかと心配してたら、全く別の展開に。
次号が楽しみ、もちろんりんねも♪
(2011年6月8日の日記)

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