「境界のRINNE」感想(第131話〜第140話)
さらりと読み流し〜
原作少年サンデー2012年2月1日(9号)「境界のRINNE」第131話「鬼と節分」

          ☆          ☆          ☆

今週は節分ネタ。
去年の2月は翼が素敵な、大正時代の女学生ヤヨイに取り憑かれ編。
おととしは死神鳳の登場編だったから、節分ネタは初めてか。

ところがあまりに初めの方に掲載されてたのと、りんねのアップが少なく、絵がごちゃごちゃしてたせいか、軽〜く読み流して、りんねを読んだことに気づいてなかった(笑)。
「青春学園」まで来て、「あれ?りんねって今週休み?」と思ったけれど、目次を見たらちゃんとある。
あわてて戻って「ああ、これかあ。」

つまり話も可もなく不可もなくって話だったってこと。
妻子持ちの鬼もそんなに魅力感じなかったし。
(奥さんはちょっといい感じだったけど)
笑えたところは豆に関する豆知識くらいか。

かっこ良くなくていいけど、魅力あるゲストキャラか、インパクトのあるエピソードのどちらかでも ないと、こういうまったり漫画は物足りない。

今週は他に「名探偵コナン」と「鋼鉄の華っ柱」がおもしろかった。
コナンは先週から高木刑事と佐藤刑事の恋物語が絡んだ事件、これは好き。
「月光条例」と「史上最強の弟子 ケンイチ」はひたすら戦い続け、ケンイチには頼もしい援軍登場。
なんかハヤテ関係の付録が多いけど、それより早く連載再開して欲しい今日この頃・・・。
(2012年2月1日の日記)
りんねととら?
原作少年サンデー2012年2月8日(10号)「境界のRINNE」第132話「百年後の祟り」

          ☆          ☆          ☆

りんねととら?じゃなくて、りんねvs白面の者、でもなくてりんねvs九尾の狐。
うしとらファンなら嬉しい展開。
「うしおととら」へのオマージュか、はたまた単なるもののけ好きか、わからなくてもひたすら嬉しい。

ただしこっちに出て来る九尾の狐はりんね仕様。
やることなすことひたすらせこい。
妖術を駆使して人を惑わし、迷惑行為を繰り返していたって、葉っぱをヘビやカエルに変えて女性の上にばらまいたりする。
しかも魂子さんに退治され、百年後に子孫に祟りをなすっていうのも、強い魂子さんにはかなわないから。
うん、なんだか可愛いぞ(笑)。

でもこの魂は、百年洗浄され続けたのでしょうか?
それと祟りのターゲットとしては鯖人さんの方がふさわしい気もするけれど。

キャスト?も何気に豪華で翼に架印に魂子さんがうまい具合に絡んでいく。
しかも九尾の狐に取り憑かれて、キツネ目になった翼が笑えるし。
弱いくせに取り憑いた相手(翼)が良かったせいで、なんだか強い九尾の狐。
このまま笑わせながら、せめて6話、無理でも4話は続いて欲しい。

今回は他にもいろいろ思い出すのがあって、それも楽しかった。
九尾の狐と「うしおととら」もそうだけど、冒頭どう見てもコインランドリーな魂洗浄室で起こる恐怖?に古いホラーでこの時期になると見たくなる「血のバレンタイン」を思い出した。
あれもコインラインドリーで起きた惨劇でドラマが始まる、どう見てもB級なのだけど、なかなかおもしろかった。

そしてその洗浄室でうたたねしているのは高橋先生カメオ出演?と思っちゃったし、よりによって祓い屋翼が悪霊に取り憑かれる場面では、「ゴーストハント 海からくるもの」を思い出した。
翼の家も豪華で十字だらけでいい感じ。
でも教会みたいな家なのに、玄関にお札貼ってる?和洋折衷ぶりとかとにかく全てがおもしろい。

ちなみにここで「帝都」と出ているが、帝国の首都ということで、日本では1889年(明治22年)から1947年(昭和22年)までを指すという(Wikipedia参照)。
100年前と言えば1912年、う〜ん、勉強になった。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」の表紙の句「弟子不在 夕餉の買い出し やや淋し」にとにかく笑った。
「月光条例」は、シンデレラ、親指姫、白雪姫の継母トリオがいい味出し過ぎて、本筋がどっかに飛んで行きそうな一幕も。
余談だが、「血のバレンタイン」は2009年にリメイクされたらしい、いつか見たい。
(2012年2月8日の日記)
もう終わっちゃったよ
原作少年サンデー2012年2月15日(11号)「境界のRINNE」第133話「狐おとし」

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思いがけない強敵となった狐憑きの翼。
しかもなにげにりんねに対する私怨?も垣間見せたりしてかなり笑える。
りんね、架印vs翼、九尾の狐のタッグバトルがあまりにおもしろ過ぎて、むしろそれ以外の感想が出て来ないんだけど、前後編で終わってしまったのがとっても残念。
契約黒猫の代わりに翼が使役して自分の仲間にしてもいいんじゃない?って思ったけど。

前の節分編の鬼夫婦には、なんとなく「高橋留美子劇場」の匂いを感じたけど、今回は何故か「らんま1/2」を思い出した。
思いっきりドタバタなギャグに徹しているせいかな?
好きだな、こんなエピソード。
次回は是非「犬夜叉」を彷彿させるもののけ系をお願いしたい。
九尾の狐もそれっぽいけどちょっぴりホラーなテイストで。

う〜ん、九尾の狐、可愛いなあ、欲しいなあ。
たまにゲストで戻って来てくれないかなあ、翼に懐いた九尾の狐設定で。
架印もりんねを似たキャラで存在感薄くなるかと思いきや、しっかりキャラ立ちしているし。
でも今回一番のお気に入りは、表紙の桜、ちっこくて可愛い。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」が圧巻だった。
ケンイチの心に蘇る叶翔、自分を取り戻した美羽。
私、この漫画の女性を描く時のアングルが苦手(たぶんそれがこの漫画の魅力)なんだけど、キャラはみんな好きだなあ。
あと青春学園の「ウソコレ珍百景」に思わす吹き出した。
これ、おもしろい。
(2012年2月15日の日記)
何年目の浮気?
原作少年サンデー2012年2月22日(12号)「境界のRINNE」第134話「謎の転校生」

          ☆           ☆           ☆          

サンデー買ってぱっと開いたのが102ページの憂い顔の美少女転校生。
この子見ただけで、今週もおもしろいぞと確信した。
だって私好みのホラー系なりそうだもん。

103ページには目をつぶり(笑)、とりあえず最初から。
「謎の転校生」タイトルもいいな、眉村卓風で。
彼女の名前は四魔れんげ。
ちなみに「四魔」は仏教用語で仏道修行の妨げとなる四種の魔。
心身を悩まし乱す煩悩魔、身体の苦悩を生じる五蘊魔、生命を奪う死魔、善行を妨げる天魔を言う。
う〜ん、四魂を思い出す。
「れんげ」は当然「蓮華」だろう。
名前でさらに期待大。

ところが被害者?側は坂シュウトはともかく沢エリカ。
作者は某エ〇カ様に思い入れでもあるのかなんだか出てくるなあ、この名前。
そういえば某エ〇カ様が機嫌の悪いサッカー少年に扮するおもしろCMあったけど。

さて、れんげには、これもどこかで見たことあるような背後霊が憑いていた。
説明不要のマリリン・モンロー「七年目の浮気」の名シーン。
私、この映画見たことないけど、このシーンに関するエピソードはテレビや本で何度も見てるし読んでいる。
その死にまつわる謎もあちこちで取り上げられている。
それほど有名。

高橋先生のモンローもどきは胸は控えめ、色っぽいというより可愛い感じだが、れんげとの対比がかなりツボ。
あと、このモンローもどきを見た時の翼の反応が微妙でいい。
彼女の色気も翼には伝わってないようで。

れんげの(モンローもどきの)せいで、泥沼になってるエリカとシュウトを尻目に「ぷぷっぴどぅー」。
桜の冷静っぷりがさらに笑いに拍車をかけて、今回のおもしろさはここがピーク。
後半はれんげにまつわる謎パート。
「だったら・・・本気を見せて。」とシュウトを霊道に誘い込もうとするれんげと、その背後であやしく優しく美しく微笑むモンローもどき。

すんでのところでりんねがシュウトを救うが、正気に返ったシュウトにはれんげに関する記憶がなく、また、りんねと桜もれんげに対して違和感を感じていた。
りんねはれんげが霊道にシュウトを誘い入れようとしていたことに、桜はモンローもどきが「あんなにハッキリ見えるのに、なんだか・・・」。

りんねの言葉だとモンローもどきは悪霊で、仲のいいカップルを見るとその男性側を自分のものにしようと霊界に連れてってしまうという単純展開になりそう。
桜の考えだとモンローもどきは霊ではなく、りんねパパ鯖人の堕魔死神陰謀説が浮上するが、鯖人の計画にしては霊が綺麗すぎるし手段がおしゃれすぎる。
こんなおしゃれな工夫を凝らすなら新キャラとして誰か登場して準レギュラー化してくれないかな。
さらにれんげが桜に狙いを定めたようで、その理由も気になる。
ここは頭を悩ませないで、軽〜くまったりと来週号を待っていたい。
(2012年2月22日の日記)
堕魔死神れんげ、レギュラー化希望!
原作少年サンデー2012年2月29日(13号)「境界のRINNE」第135話「れんげの正体」

          ☆           ☆           ☆          

「四魔」れんげ、「四魔」が仏教用語ということで大発見した気になってたが、さらに上手があった、たぶん(笑)。
マリリン・モンローもどき=アメリカダマシ霊モドキを背負った少女の正体は「堕魔(ま))死(し)神」れんげ。
もしかして前回のれんげの名字はその正体に関するヒント、あるいは伏線だった?
だとすれば、「我がHANSEI」に負けないくらいひどい・・・。
まあ「堕魔死神」は名字じゃないけど、りんねとれんげ、どっちもひらがなで読みにくいなあ。
蓮華じゃ駄目なのかな?可愛いのに。

それはともかく、この角はラム、ビジュアルは「笑う標的」の梓、背景のトーンは奈落っぽくて、ちょっと見桔梗や珊瑚に似ている可愛いというより綺麗な顔立ちがいい。
なんとなく準レギュラー化してくれそうな雰囲気もとっても嬉しい。
可愛い桜、派手めな鳳、そして古風なれんげと揃えば今後の展開がかなり楽しみになってくる。
架印が基本クールでかっこいいのに、りんねや翼と絡むとはちゃめちゃギャグになるように、鳳や翼とのお笑い展開に期待大。
しっかりモンローもどきも使役しつつ・・・(笑)。

れんげの正体に気付いた桜はさらわれ、翼は魂を抜かれ、りんねとれんげは超シリアス対決中。
その後ろでモンローもどきが「ふぇろも〜ん」だし「ピッピッピッ」だし。
可哀そうなのが翼で、前は狐に取り憑かれ、今回は堕魔死神れんげに魂抜かれでほとんどギャグ要員。
でもフェロモンエキスに動じないところは、男気があっていいな。
りんねも動じてないところを見ると、フェロモンエキスはモンローもどきを見れる人間には効かないのかも。

今回のれんげがあまりにもかっこいいので、鯖人を追い出して、堕魔死神カンパニーを乗っ取って欲しいです。
喋り方も男前だし。

「おまえ・・・何者だ!?」
「一クラスに三人も・・・見えるやつがいるとはね!」
「ふっ。男どもがまるで花にむらがる虫のようだ。」
「あの真宮桜・・・こいつの弱点か・・・」

今回囚われのお姫様状態の桜は、翼の魂と共に更なる危機に陥るが、りんねとれんげの対決がおもしろ過ぎて、影が薄いのが残念だった。
次回は桜と翼も巻き込んでの大ギャグ系アクションになったらいいな。

今週は、冒頭久々再開の「ハヤテのごとく!」が相変わらずのテンションでおもしろ過ぎるし、次の「名探偵コナン」は灰原哀がメインになれば、必ず読んじゃうし、「史上最強の弟子 ケンイチ」は感動作。
怒涛の勢いで読み切ったけど、露出度の高さが気になって仕方がない・・・。
このアングルだし、読んでる方が恥ずかしくなるので、もう少し何とかしてほしい。
(2012年2月29日の日記)
勤勉すぎるだまし神!(笑)
原作少年サンデー2012年3月7日(14号)「境界のRINNE」第136話「百個めの魂」

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「男どもがまるで花にむらがる虫のようだ。」
某ラピュタを彷彿させる決め台詞がかっこいいれんげ、今週は「堕魔死神」から「だまし神」に名前を変えてさらにパワーアップ。
蓮の花を駆使(このたあり、夢幻の白夜を思い出す)、りんねを水計にかけるなど(この辺「犬夜叉」の水神編思い出す)など、アクション漫画のようでりんねに珍しいシリアス(っぽい)展開。

なのに桜に相対するれんげは、策を弄してだまし討ち。
「ケライ(家来)茶」を桜が飲もうとするなど、桜も危うく騙されそうな流れで、かなりな強敵。

でも強敵れんげの強さの元は「勤勉」にあった、というのがかなり笑える。
そういえばりんねの父鯖人が経営している堕魔死神カンパニーは、「寿命の残っている人をあの世に送る」んだった。
鯖人がどうしようもなくたるみきった「へら男」だから、笑いごとで済んでるけど、本当はとっても怖いことをしようとしている。
そこにれんげみたいな勤勉な堕魔死神がいたら、大変なことになる。
まああくまでも「境界のRINNE」風の大変なことなので、ここはやはり前回の感想に書いた通り、「鯖人を追い出して、堕魔死神カンパニーを乗っ取って欲しい」。

れんげは桜に友だちになって欲しいと言う。
仕事でフェロモン霊をまとっているばかりに、男子にもてて、女子には嫌われる。
でも桜だけは自分に話しかけてくれた、だから友だちになって欲しい、そしたらりんねは助けよう。
実は私、ここでしっかり騙された。
なんだ、本当はいい子じゃないか。
れんげみたいなタイプだったらありそうなことだもの。

でもれんげの狙いは桜を家来にして桜にもフェロモン霊をつけて効率2倍。
桜にあまりにモンローもどきが似合わないので笑っちゃうほど。
まあ男子はあくまでフェロモンに反応するから誰でもいいんだろうけど。
一瞬先週の流れで翼に憑けたらどうだろうと考えてしまったりして・・・。
でもこのモンローもどき、な〜んにも考えてなさそうだけど、すごくいい人そうで好きだなあ。

家来茶というより女王様茶と呼びたいようなパッケージだけど、とりあえず水浸しのりんねが落ちてきて、桜は難を逃れた、でいいのかな?
哀れな翼も良かったけれど、最後の柱の文がいい。
「勤勉かつ狡猾」、まさにれんげのためにある言葉。
「ひと味違うだまし神・れんげの悪巧みを阻止すべし!次号、合流したりんねの反撃!!」
いやいやいやいや、まだまだ反撃しないでね?
もうしばらくれんげに活躍してほしいから。

今週は先生方に、落ち込んだ時の対処法が質問だったけど、高橋先生初め、ほとんどの先生方が「寝る」だった。
私は「食べる」方に走っちゃうから駄目なんだよなあ・・・、太るし不健康。
友だちには「飲む」人と「買う」人がいて、それぞれ悩みは尽きないらしい。

もうひとつ、今週は「ビックコミックオリジナル」に恒例「高橋留美子劇場」の「やましい出来事」が登場、これもおもしろかった。
こちら」でためし読みができるが、カラーの表紙も綺麗なので、是非買って読むべき!となにげに宣伝(笑)。
感想は明日にでも。

その「高橋留美子劇場」が、NHK-BSプレミアムで7月にドラマ化されることが、発表された。→「こちら
放送日時やキャスティング、どのエピソードが取り上げられるかなど、詳細は後日とのこと。
私はめぞんもらんまも実写は駄目だったが、というより基本的に漫画の実写は苦手。
でも「高橋留美子劇場」は固定キャラの連載じゃない、リアルな人物で描くにはいい作品ではないかと思う。

願わくば、笑わせよう笑わせようと大げさな人物設定や演技にせず、「キラーン」とかわざわざくっつけたりせず、ごくそく自然に演じるドラマにしてほしい。
最近の作品はホストやキャバクラ嬢など登場してるが、ここぞとばかりに盛り込まず、むしろ原作より地味にした方が自然に見えるんじゃないかと思う。
なお、「こちら」で高橋先生と東村アキ子さんの対談が掲載中。

びっくりしたのが高橋先生の「たとえば『犬夜叉』で、かごめと桔梗が恋敵みたいな構図なんだけど、小学生の女の子とかは『桔梗を殺してください』って手紙が来たりして…。
それで『何を言うか!?』ってびっくりすることはありますね。」という言葉。

まず、読者の感想を読んでいることに驚き、それでいて影響を受けずにいれることに驚いた。
そんなところがキャリアを積んで蓄積された強さなのだろう。

「傾向はすごく良くわかるんですけど、長年やっていると『ああ、読者さんの言うことをそのまま受け入れていてはいけないんだ』って、だんだんわかってくるんです。
まあ桔梗のキャラって言うのはいずれどうしても死ななきゃいけない。
ただ、こうは言ってるけど、この子たちが泣くくらいの絡みを作ればいいんだなとかは考えますね。」

連載当時は作品の内容についてほとんど語ることがなかった高橋先生が、今だからズバッと言い切る「桔梗のキャラって言うのはいずれどうしても死ななきゃいけない」は今の私にとってもかなり衝撃だった。
「犬夜叉を振り返る」なんて対談やってくれないかなあ・・・。
(2012年3月7日の日記)
祝!四魔れんげ(たぶん)準レギュラー化!
原作少年サンデー2012年3月14日(15号)「境界のRINNE」第137話「トップを目指す」

          ☆           ☆           ☆          

りんねvsれんげ編、残念ながら最終話。
表紙の2人が共闘っぽくてなんかいい。
こないだみたいにテニスの試合をりんね&れんげvs桜&翼で見てみたい。
思いっきりの真剣勝負。

今回は話そのものもおもしろかったけど、あちこちに笑いどころがあって、最後までテンション高く読み切った。

・れんげ「どりゃあ!」のちゃぶ台返し。
最近よく見るCMにこれが得意な人いたような。

・りんねがれんげに怒られるわけを
れんげ「聞きたいか!?」
りんね「いや、結構だ。」
(思い当ることがあるりんね。)

・りんね「息子のおれまで恨まれる筋合いは・・・ないと思いますけど?」のとこ、ちんまりと小さくなって正座してるし。
字まで小さくなってるし。

・黄泉の羽織をれんげに取られて、急に普通の人間に戻ったりんねが桜を抱いて「どーんんん」、こりゃ痛いわ。
同時に某「うしおととら」の名シーンを彷彿させるところもかなりいい。
そこに出て来るフェロモン翼、まだやってるし(笑)。

ひとつひとつはよく見るパターンなんだけど、れんげ編はキャラ好き話好きギャグ最高のツボにはまって、過去りんねの中でもトップクラスに楽しんだ。
しかもれんげが事件が一件落着した後もクラスに止まる模様だし。
このままりんねと桜のクラスメートとしてずっといてくれたら嬉しいのだけれど、なんかもう一悶着起こしてから退場しそうな可能性も無きにしもあらず。
ここはこのまま準レギュラーとして活躍し続けてほしい。

なにしろまだ鳳と会ってないのだし。
派手な鳳と和風なれんげ、熱い鳳にクールなれんげ、りんねが好きな鳳にりんねと対立するれんげ、で会った時が楽しみかも。

私の印象だと、少年少女はなんとなくカップルにまとまって大団円がるーみっく、なのでこの後の恋模様もあったらいい。
りんね、翼に架印、桜、鳳にれんげ、になるかな?
なんだかんだ言って翼と鳳もいいコンビだし、れんげと架印も雰囲気似てるし。
もちろん翼とれんげ、架印と鳳でもいいんだけど、なさそうな・・・。

でもせっかくのホワイトデーなので、それも絡めてほしかったかも。

今週はもう一つ、カラーページのゲーム「ポケモン+ノブナガの野望」、もうひと押しがんばって、PS3でパンダや虎と同じように、無双やOROCHIでポケモン引き連れて遊べるゲームを出して欲しい。
他にはハヤテがいつものごとくおもしろく、ケンイチには気になる新キャラ登場(どう考えても美羽の父)、月光条例では図書委員だけが何か思うところあるようで、月光はエンゲキブを助けに向かう。
先生方への質問、「学生時代と聞いて思い出すこと」への高橋先生への答えは予想通りの「漫研」だった。
(2012年3月15日の日記)
りんねの新しいお隣さん
原作少年サンデー2012年3月21日(16号)「境界のRINNE」第138話「引っ越しのご挨拶」

          ☆           ☆           ☆          

六道りんねさんの部屋の隣りに四魔れんげさんが引っ越しました。
次に「めぞんクラブ棟」に引っ越してくるのは三なんとかさんでしょうか、五なんとかさんでしょうか。
そんな期待を抱いてしまいませんか?
十文字翼さんもいるし・・・。

それはともかく、今週もれんげ大活躍で楽しんだ。
何より可愛いのは六文と、れんげの契約老黒猫(名前はまだない)。
困ってるおばあちゃんを助ける六文、いい子だなあ。
しかも引っ越し荷物のお片付けまで手伝ってあげてるし。

実はこのおばあちゃん、れんげの黒猫で、悪意はなかったが六文に家来茶を飲ませてしまう。
れんげもこのお茶を使ってりんねをだまし討ちするつもりだったが、結果的に六文を使ってりんねをだましやすくなったようだ。
「味と香りのある液体飲むの、久しぶりですー。」泣かせるねえ。

れんげの家来となった六文は、りんね達にお茶を出す、目がおもしろい。
「めずらしいな、この家でお湯・水以外の飲み物が出てくるのは。」翼発言にまた泣ける。
そしてりんね、翼はまだしも桜までれんげの家来になってしまった。
ただ六文のように、意思まで操られているわけではないようだが。
二杯と一口の差か、と思った私は甘かった(笑)。

れんげの命じるままに、翼はりんねを殴り(翼ちょっと嬉しそう)、りんねは寿命が残っている人間の魂を狩りに行かされ、桜は一番笑える、モンローもどきのフェロモン霊をつけて握手会。
桜はリカ、ミホとの友情にひびが入りそうなピンチに陥るが、危ういところで家来茶の効き目が切れた。

原因は「六文は身にしみついた生活習慣で、通常の1/10の茶葉しか使っていなかったのだ。」
りんね、威張って言うことか・・・。
「ふっ、どうりで薄いお茶だと思ったぜ。」by翼。
「さすがだわ六文ちゃん・・・」by桜。

金田一少年か名探偵コナンの謎解きシーンみたいなシリアスっぷりで、ここは笑うところじゃないの?と思わず突っ込み。
結局はれんげ言うところの「貧乏根性」で収まってしまうのだけれど、その後おばあちゃん猫と一緒に掃除しているれんげは好印象だった。
六文を足蹴にしたり、りんねに対してはああだけど、本当はいい子なんだね。

最後までりんねの貧乏根性で笑いを取って、前回までのあけっぴろげなおもしろさではなかったけど、にやにやしたり、くすっと笑ったりしながら読める楽しさがあった。
架印や鳳、魔狭人、魂子さんや鯖人との出会いやトラブルが楽しみかも。
ただれんげの前回までの綺麗な感じがあまりしなくて残念。
この子はあまり表情を変えずに小気味良い動きときつい台詞で挑んでほしい。

今週は、「月光条例」に「物語は最終章へ」と気になる一文。
次回が最終回ではないと思うけれど・・・。

そしてサンデーの裏側の表紙?には22日発売の「デビル メイ クライ HD コレクション」の宣伝が。
懐かしのファントムだ。
1のダンテとファントムの掛け合いとか好きだったなあ。
2は寡黙すぎるし、3はノリが軽すぎ、4のおじさんぽいダンテもいいけど、やっぱり1のダンテが一番好きだ。
あと気になるのはトリッシュの髪・・・。
(2012年3月21日の日記)
読めば読むほど好きになる
原作少年サンデー2012年3月28日(17号)「境界のRINNE」第139話「お守りストラップ」

          ☆           ☆           ☆          

れんげが好きで好きで困ってしまう。
ふんわり系の桜ときりり系のれんげの対比、王道を貫くりんねと手段を選ばないれんげの対比。
この古風な顔立ちで外道を通すからたまらなく魅力的。
いつになったら鳳と会うんだ、架印と会うんだ、鯖人と会うんだ、といらいらしながら、ああ今週も出なかった、まだまだ話が続くんだとほっとしたり。

りんねの忠実な契約黒猫六文まで、背に腹は代えられないとはいえとんでもないことを。
おそらくりんね史上最高のピンチでは?
だってギャグでごまかしてはいるけれど、たくさんの生徒の命がかかっているし。

ただれんげは六文がカマを質入れすることまでは予測していなかったはずで、だったら普通に死神のカマを振るうりんねとどう対決するつもりだったのだろう。
りんねの力をそこまで見下しているようには思えないのだが。
「生活苦で、死神の魂とも言えるカマを質入れしたの?
ちょっと引くわ・・・」

正論だけに言い返せないりんね。
問題は質入れしたのがりんねではなかったということ・・・。
それにしても、生徒に憑いてる霊が、以前浄化されたのばっかしな気がするのは私だけ?
浄化されては戻ってくる、もはやサクラと化してる霊がいる。

当然ながら次回が楽しみ。
ただひとつ、れんげの顔がころころ変わるのだけは何とかしてほしい。
最終ページの美しさを常にキープしてほしい。

今週の投稿コーナー、ある投稿に「金星の娘って超セクシー」ってコメントがあったけど、これ読んでC.L.ムーア著「ノースウェスト・スミス」シリーズ思い出したのは私だけだろうか?
(2012年3月28日の日記)
貧乏オーラにかなうものなし!
原作少年サンデー2012年4月4日(18号)「境界のRINNE」第140話「悪霊殺到」

          ☆           ☆           ☆          

「境界のRINNE」で賢い、時にはずる賢いキャラは意外と少ないんじゃないかと思う。
強いてあげれば架印くらいか?でも単純だしなあ。
そんな中、颯爽と登場した四魔れんげは、奈落並みの(笑)謀略知略の持ち主。
時折下手に出るあたり、かなりたちが悪い、でもそこがいいんだよなあ。

だからあまり立て続けに出て来てマンネリ感を醸し出すことないよう、ちょっと工夫が欲しいところ。
出ると嬉しい、出過ぎは困る、ややこしいところがさらにいい。

さて、六文のせいでカマが役に立たなくなったりんねと、直球過ぎて逃げられる翼。
2人が苦戦している間に、桜にさらなる危機が。
除霊浄霊の能力はなくても一番役に立つ桜、トラブルの原因となったストラップを回収して生徒たちを救う。
そこに来たのが悪徳死神・だまし神・四魔(だんだん肩書が増えていく)れんげ。

負けと認めたと見せかけて、実は桜に対する罠だった。
りんねの部屋に集めたストラップを持ってきたところで悪霊たちに囲まれてしまった桜。
駆けつけるりんねたちも間に合わず、桜に最大の危機が襲い掛かる・・・と思いきや霊はみんな逃げ出した後だった。

からっぽになって新たに悪霊たちの邪気を吸い取るはずが、その前にりんねの部屋の貧乏オーラを吸い取ってしまったストラップ。
そこに邪気の入る余地はなく、さすがの悪霊たちも貧乏オーラに負けた、というより「ちょっとのぞいてイヤな顔して出て行った」そうだ(笑)。
おそるべし、りんね発の貧乏オーラ。
あまりの哀れさにれんげも負けを認めるしかなく、去って行く(自分の部屋に)。

ところが部屋は空っぽ。
六文がれんげの部屋の家具を質草にして、カマを受け出してきたのだった。
ってこれ普通に窃盗じゃ・・・?
ギャグでごまかしていいことなのか?な疑問が残る。

最後に不思議に思ったこと。
桜が持ち込んだストラップが貧乏オーラを吸い取ったんじゃなかったのか?
あの絵の感じだと。
だったらそのストラップを(たぶん)処分した時点でりんねの部屋の貧乏オーラも消滅したと思ったのだけど。

逆に貧乏オーラが強くなったかのように描かれているのは、貧乏オーラが消滅して真空状態になったりんねの部屋が、新たな貧乏オーラを一気に吸い込んだという解釈でいいんだろうか?
それともストラップは関係なく、りんねの部屋に常に充満している貧乏オーラに霊たちが反応したのだろうか。
でもそれだと最後のカットの「(ストラップの)効き目長いね。」と思える桜の言葉がおかしくなるので違う気がする。
(2012年4月4日の日記)

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