「境界のRINNE」感想(第151話〜第160話)
ちょっと身につまされる
原作少年サンデー2012年6月27日(30号)「境界のRINNE」第151話「第一回組合大会」

          ☆           ☆           ☆          

実は私、鯖人があんまり好きじゃないので(ラーメン屋編は除く)、表紙を見てちょっとがっかりだったが、今週は良かった。
舞台がりんね側で、鯖人が主役にならずにちゃかちゃかかき回す程度なら十分おもしろい。
れんげも出て来て、いずれ堕魔死神カンパニーを乗っ取る予感に打ち震えながら(笑)読み進めた。

が、社会人ともなるとこうした組合なんかが出て来ると、ちょっと笑いにもほろ苦さを感じてしまう。
今週のエピソードは、ネタ的に「高橋留美子劇場」に分類したくなるな、私は・・・。
がんばれれんげ!
でも実際にれんげが堕魔死神カンパニーを乗っ取ったら、やたら有能で実用的なカンパニーになりそうだから、りんねはもちろん私達も大いに困る(はず)。
素直にれんげを応援できない立場としては、恋の成就に期待しよう。

さくら差し入れの超巨大スルメに感動するも、食べる事かなわずなりんねだったけど、出て来る割りに謎なのが桜のママ。
「通販で買いすぎる」あたり、かなりの通販オタクと見た。
う〜ん、なんだか親近感。
ただ私はあんまりスルメは好きじゃなくて、というより魚のおつまみ系は口の中が生臭くなって苦手。
つまみにするならソーセージとかポテチがいい。
あと何と言ってもモツ煮込み!
ちなみにポッキーやチョコレートなど甘い物やフルーツもつまみとしては苦手。

最近はほんと飲めなくなったので飲むよりつまみに精進中(笑)。
堕魔死神カンパニーの宴会、じゃなかった組合も楽しそうだけど。
もう一人?気になる存在がれんげの契約黒猫、名前はまだない。
控えめなおばあちゃんだけど、「犬夜叉」の楓ばあちゃんを思い出すので好きなキャラ。

今週の質問、高橋先生が人生最後に食べたいのは「鮭茶漬け」だそうだ。
きっと「加島屋」さんの鮭茶漬けだろうな。
あれは本当においしかった、高かったけど。
池袋東武で売ってるけれど、とてもじゃないけど手が出ない。
先週号に比べて今週号は読んでる作品みな楽しくて、特に会話におもしろいのが多かった。

「キミたちの師匠はいつも、あんなにガンコなのかね?」
「は、はあすいません。いつもはもう少し・・・ガンコです。」は「史上最強の弟子ケンイチ」。
ジェイハンの「一杯のラーメン?」話もベタだけど笑った。 今は亡きジュナザードのアケビ伝説も。
「種は出すんですよ〜」

「ルカって・・・ハヤテ君の事が好きなの?」
「うん(はあと)大好き(はあと)」
ヒナギクとルカの可愛い会話、一番好きなマリアさんは、表紙に登場(「ハヤテのごとく」)。

「名探偵コナン」は灰原哀の危機だけど、大人バージョンで出て来てくれるだけで嬉しいし、「鋼鉄の華っ柱」は
「バカはバカでも良いバカもあるんだよ」に吹き出した。
実は話はよくわからないんだけど、部分的におもしろい。

でも一番わからないのが「月光条例」。
今週もエンゲキブが素敵で綺麗で、こんなエンゲキブなら?勢露でも納得できるしずっとずっと好きになれただろうにとまだ言うか。
なのに許婚ことオオイミの王とやら、不気味だし傲慢だしなんだか気持ち悪い。
「大忌」の字を当てたくなったが、そしたら「大物忌神(おおものいみのかみ)」がぶち当たった。

Wikipediaによると、秋田県と山形県の境にある鳥海山に宿るとあり、東北各地に祀る神社があるという。
露は岩手県だし、なんとなくモデルじゃないかな?と思ったりして。
私は嫌いだけど、確かに高貴な身分で(神だし)崇高なイメージもある(大物忌神は穢れを清める神であるという)。
許婚とはいえ、エンゲキブに対するこの馴れ馴れしさと、彼女の個性を踏みにじるような態度も嫌いだ。

月光の問いに彼女は幸せになると言い切ったが、オオイミの王といて幸せになるとは思えないし、月光もそれは感じているのではないか。
悪役ではないのだろうが、もう少しキャラ的に何とかならなかったのか。
でもオオイミも意外とこれは仮の姿だったりして・・・。

残念ながら図書委員工藤伽耶はヒロインという意味では退場してしまったが、まだ鉢かづきがいる。
大どんでん返しを期待したい。
(2012年7月2日の日記)
りんねが綺麗
原作少年サンデー2012年7月4日(31号)「境界のRINNE」第152話「右腕貸します」

          ☆           ☆           ☆          

可もなく不可もなくといった内容で話もそこそこおもしろかったが、絵に動きが少ないせいか、表紙を始めりんねの顔がやたら綺麗に感じた。
桜やれんげはいつもとそんなに変わらない感じなのになぜだろう。
まあ綺麗なりんねは大歓迎。
あと91ページの「負けたわ 六道りんね・・・」のれんげの顔も奈落っぽくて好き。
最近私の中でれんげの立ち位置がかつての珊瑚から奈落に変化しつつある(笑)。

さて、今頃出て来た学期末テスト。
これまでも何度もやってるだろうが、初めて気にされるりんねの成績。
っていうか普段のりんねは順位どれくらいなんだろう。
勉強している暇はなくてもそこそこ取れそうに見えるのは、顔がいいせいか。

まじめな性格で人の見ていない所でこつこつ勉強している性格にも見えるのだが、全然そうじゃなかった言うオチ。
りんねの性格設定ができあがっていて小出しに見せていると言うよりは、いろんな要素をくっつけてってるように見えるので、いつになってもりんねがとりとめのない、とらえどころのないキャラに思えてくる。
主人公としてどうなのかと思う時もあるが、まったり漫画だからこそぎりぎりのところでポジションキープしているように見えないこともない。
今週もりんねを通り越して翼やれんげ、桜の掛け合いの方がおもしろかった。

逆に性格に若干難ありだけど、こつこつ努力するタイプがれんげ。
「ヘンなとこでマジメだな。」は翼の弁、まさにそんな感じ。
ちょっと褒め言葉に聞こえないこともないが、れんげはすでに架印という想い人がいる。
れんげの恋話、ちょっと出るのが早かったかも。
桜は普通に勉強成績も普通っぽい、翼も同じ。

りんねや桜はもうすぐ夏休み。
例年夏になると水着や浴衣で可愛い桜が見られるし、不思議と?おもしろい話が続くので今から楽しみ。
今年はれんげや架印の浴衣姿も見られそう。
でも蓮華模様の浴衣なんか着られたら、いきなり神々しくなりそうだ、れんげ。

今週号は一番気になるりんねと「月光条例」が最近にしては珍しく前の方に掲載されていたので、先に読んじゃってがっかり。
後にとっておく楽しみがなくなってしまった。
他作品では「ハヤテのごとく!」はアテネ編の再開か?
アテネはちっちゃくなってナギやハヤテと漫才やってる方が楽しいのになあ。
「名探偵コナン」は大人に戻った灰原哀の正体が怪盗キッドだったとは!
早くアニメで見たいかも。

「史上最強の弟子 ケンイチ」は梁山泊に戻って懐かしい面々が勢ぞろい。
あと「まんがカレッジ」でケンイチが喋ってる「行かずに悩むより、とりあえず行ってみましょうか!!持込みへ!」が笑えた。
いろんなところで使えそう。
「月光条例」は月光とエンゲキブの静かなひと時、オオイミの王が出なかっただけでも好感度がかなり上がった。
(2012年7月4日の日記)
かゆいとこまで手がとどく?
原作少年サンデー2012年7月11日(32号)「境界のRINNE」第153話「逃げる人」

          ☆           ☆           ☆          

さすがに表紙ではわからなかったが(普通にホラー風味だと思ってた)、1ページ目を見て謎はすべて解けた(笑)。
この時期ならではのいや〜な展開。

嫌な予感を吹き飛ばしてくれたのが、この暑さにもかかわらずしっかり着込むも爽やかな魂子さん。
しかしこんな夜でも桜はりんね宅を訪問するのね。
誰もりんねと桜をカップルだと明言しないのが不思議なくらい。

死神界にも不法投棄の問題はあるようで、今回問題になっているのは「簡易霊道」。
そのために霊の逆流現象が起きていて、しかも桜が目撃した怪現象と関係があるのだったよ、おばあちゃん。
魂子さんは、りんねに何と呼んでほしいのだろう。
桜のように「魂子さん」だと身内なのにどうかと思うし、「お姉さん」だとしらじらしい。

さて、霊の本体?は予想通りの蚊の大群だった。
こんな怖い顔して応戦(笑)してる桜の顔って初めてのような気がする。
そして見つかった簡易霊道別名蚊取りブタがまた可愛いんだ。
霊だから刺さないとわかっていても、「この音を聴くと(聞くとじゃなく聴くと)追い払わずにはいられない!」ってわかるなあその気持ち。
しかも追い払うどころか叩き潰しているし。

ずっと前に椎名誠さんの冒険談で、どこかに行ったら蚊柱に突っ込んで、慣れない人は気が狂ったように踊りまわったり発熱したりしたって 書いてあるのを読んで、心が刺されたみたいにムズムズしたものだが、今回のりんねもそれに近いものがある。
刺された場所が心なだけに、どこが刺されたのかわからない、かゆい所に手が届かないもどかしさがあるというか・・・。
いやそれにしても蚊取りブタ可愛い、なんだか欲しくなってきた、買わないけど。
「すきあり」って蚊で書いてたんだろうなあ・・・蚊文字。

その後のりんねの血を吸って巨大化する蚊を見て、「犬夜叉」を思い出したのは私だけじゃないと思う。
蜘蛛頭編で犬夜叉の毒を吸い出すノミの冥加、煉骨の毒にやられたかごめ達から血を吸い出す冥加、あの時も巨大化してたっけ。
あれはあれで不気味に思えたけど、今回の巨大蚊に比べたらかわいいもんだった、あ〜ムズムズする・・・。
しかも血を取られ過ぎてりんね、貧血だし血を取られた意味なかったし。

最後は魂子さんが再び登場でびしっとしめてくれたけど、りんねがあまりに不憫・・・。
ただ蚊取りブタがまた出て来て「ざわ・・・」「!」のカットの桜と六文がいかにもホラーっぽくて好き。
「くりっ」と蚊取りブタのつまみを回す魂子さんの横顔(目が描かれてない方)も雰囲気あってすごく好き。

夏の風物詩昭和の名香蚊取り線香、だけど私、あの匂い苦手なんだよなあ。
と全く風情のかけらもない自分を振り返って今週はおしまい。
来週号は高橋先生と「銀の匙」の荒川弘先生の対談が掲載されるらしい。
どういう関係なんだろう、ファン対談でいいのかな?
(2012年7月12日の日記)
りんねと対談感想です
原作少年サンデー2012年7月18日(33号)「境界のRINNE」第154話「宝の川」

          ☆           ☆           ☆          

今週のサンデーは、りんね本編の他に高橋先生と「銀の匙」荒川弘先生との対談付き。

「宝の川」の表紙が賑やかな割には、話の方はあっさり風味。
架印も出たが、可もなく不可もなくといったところか。
りんねと六文、翔真と黒洲の醜くも哀しい主従愛をほどほどに堪能できた・・・かな?

今回は誰もお宝取れなかったけど、数年に一度川ざらいするたびに、それなりの物を拾えそうな気がするが、あの雰囲気だとことごとく失敗してそう。
あの金の延べ棒も実はチョコでした、なんてオチがつくかと思ったら本物だった。
チョコだったら川の中で溶けてるか・・・。
ああ腕時計なども錆びてしまうか・・・。

荒川先生と高橋先生との対談は、どう見ても一方的なファン対談(笑)。
高橋先生がうまく話を引き出してくれているけれど、何もしなければ荒川先生が最初から最後まで一方的にるーみっく愛を語って終わってしまったのではないかと思う。
とても微笑ましく読んだ。

ただ荒川先生の思い入れが「うる星やつら」と「らんま1/2」に集中して、「犬夜叉」や「境界のRINNE」の話が全然出て来ないのには泣けた。
それでもりんねはコラボのイラストがあったけど、犬夜叉に至っては・・・。
それだけ「うる星やつら」の影響が大きかったということなんだろうなあ。
私だったら「犬夜叉」の話しかできないもん。
でもこのコラボイラストをサンデー表紙に持って来て欲しかったです、はい。

最初はまじめに?漫画の話をしていたお二人が、途中から食べ物ネタでどんどん盛り上がって行くのには嬉しくて笑ってしまったし、逆に漫画家ならではの視点で捉えたお互いの作品に関しては、目から鱗の気持ちがした。
例としては、「うる星やつら」から「らんま」に変わって読切主体から続き漫画に変わり、大きいコマも使えるようになった話など。
あと「スタイリッシュな擬音」を見てみたい(笑)。
今回冒頭から「カラー対談」→「銀の匙」→「境界のRINNE」→「対談続き」と並んでいるのだが、「銀の匙」と「境界のRINNE」の間にどどんと鎮座する「名探偵コナン」の違和感に笑った。

今週は他に、不思議な展開になってきた「ハヤテのごとく!」の伊澄が良かった。
彼女も臨時で引っ越してくるかと期待してたのに。
「冗談でも許さないぞ!!!」と言われて「誰がお前に許しを乞うた!!!」と答えるのってかっこいいなあ。
いつかどこかで使ってみたい、こんなシリアスな会話でない時に。
(2012年7月18日の日記)
桜が水着に着替えたら
原作少年サンデー2012年7月25日(34号)「境界のRINNE」第155話「約束の首飾り」

          ☆           ☆           ☆          

桜が水着に着替えたら、りんねは必ずおもしろくなる(ただしスクール水着は除く)、これが私のりんねの定義のひとつ。
表紙を見た時から期待は大きかったが、期待以上のおもしろさだった、今週のりんね。
りんねと桜のラブコメ路線だと思っていたら、りんねのドキドキは宿泊料が原因だったし。
鳳がいなくて寂しいなあと思っていたら、絶妙のタイミングで登場するし。

こんな時はストーリーはどーでもいいと思ってしまうのだが、今回はストーリーもミステリー仕立ててりんねにしては?なかなか凝ってた。
これも満足。

幽霊であるサトルが桜を海に引きずり込もうとしているのはともかくとして、首飾りをあげる気はあった、でもその首飾り自体が行方不明、民宿の奥さんがかつて首飾りをもらって海に引きずり込まれたのは確か。
その後助かっているから今があるのだが、どうやって助かったかはまだ不明。
「大事な事だから二度言いますよ。」のくどさも引っかかるなあ。

大事な時にみんな寝るのはお約束。
でもりんねまで寝るのは意外だった。
次回が楽しみだけど、今回桜は表紙だけでまだ水着に着替えていない。
水着に着かえる(たぶん)次回はもっとおもしろくなるはず。

今回の楽しいのは翼の着替え。
最初は袖にクロスのパーカーで、濡れて着替えたのは十字架模様を散りばめたアロハかな?
あまり意識しなかったが、翼の衣装も常にモノトーン?
らんまでいえば良牙、犬夜叉で言えば弥勒、いえ鋼牙の立ち位置か?いいキャラしてる。
「もちろん泊まりよ。」でいきなり登場の鳳の顔も別人みたいに可愛くていい。
350ページの「ちなみに死神・鳳は」のとこのリボン指さしてる鳳も可愛い。
この子基本は派手めの顔だけど、目の描き方ひとつですごく可愛く見えるので、いつも可愛く描いて欲しい。
でもそうすると、桜の地味さと無表情が余計際立つか・・・、いえ桜はあれが持ち味だからいいんだけどね?

「遊び道具が透けて見えるよ。」桜→鳳。
「遊ぶ気満々ですね。」いたのね六文→翼。

いつもの突っ込み必ず笑える。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」と「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
レミがなんとなく可愛くて好き、「からくりサーカス」のコロンビーヌを思い出させるとこも好き。
でも龍斗ってどんな設定のキャラだっけ?と完全に忘れてただけに話の流れが見えてこない。

ハヤテはルカとハヤテがそれぞれいいな。
ただ最近マリアさんの影が薄いのが寂しいかも。

そして「月光条例」。
桃太郎が大変なことに・・・。
最後の最後に復活するよね?
全てリセットされて最初に戻るのか、それなりの形で完結するかはわからないけれど、今週の描写はかなりショッキングだった。

ただクライマックスを迎えているはずなのに、部分的にしか反応できないのが辛いところ。
完結した後で読み返してみたいところだけれど、最寄りの図書館には「うしおととら」しか置いてない・・・。
(2012年7月30日の日記)
桜を海に連れて行って
原作少年サンデー2012年8月1日(35号)「境界のRINNE」第156話「首飾りの行方」

          ☆           ☆           ☆          

だっておもしろいんだもの。
来週も、また次の週も桜を海に連れて行って。
そんな気になる今週号だった。

サトルが持って来た首飾りが汚かったというのはどうでもいいけどナギサ(成長前と成長後)とサトル(生前と死後)の掛け合いがおもしろい。
桜の合いの手もまた絶妙。
りんねが眠ってしまったのもかえって良かったのかも。
効かない?浄霊で引き延ばすよりは、翌日の大騒ぎが断然おもしろいと思うので。

90ページと91ページの鳳と桜のビキニ対決も良かったが、ここは鳳に軍配。
だって桜の足が途中で切れてるし・・・。
きりっとした鳳の顔には無駄に気合が入ってて笑える。
その分桜には表紙もあるか。

翼と鳳が馬鹿やって、最後はやっぱりりんねで〆る、楽しいな。
りんねの作った砂人形がおもしろ過ぎて(笑)。
そこでサトルが作った人形がまた可愛かった。
しかも無表情で喋り始めるし。

結局好きな女の子をついいじめてしまうサトルの思春期少年にありがちな心模様が全ての原因。
(臭い貝飾りに醤油をかけるのはやり過ぎだと思う、海に引きずり込むのもやり過ぎだと思うけど)
全てを知った上でサトルを救ってくれたのはナギサ、いい話じゃないか。
と思わせてやっぱりおかしなオチがつく、でもそこがいい。

今回の一押しキャラはナギサちゃん!(笑)。
ほんとたくましく育ってました。
でもサトル、ここで成仏しちゃったから、もう首飾りが届くことはないんだろうか。
砂にこもったナギサちゃんの念は寂しがりそうだけど、こちろ現物のナギサちゃんは動じないんだろうな、ちょっぴり寂しい。
りんねや桜や翼や鳳がおぼえていてくれたらそれでいいのか。

何度も言うが、今週もやっぱりおもしろかった。
だからまた、桜を海に連れて行って。

今週は他に「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
そして、そして「月光条例」には突如として平賀司令と工藤さんが登場、これは嬉しすぎる。
でもその中で消えてしまったおとぎばなし「桃太郎」。
唯一月光がおぼえていることに救いを感じるが。

ただただ戦うだけでなく、ストーリーで見せて下さい藤田先生。
暑く汚く(褒め言葉)で押し切る時代は終わっているのです。
まだまだ期待は超特大です。
(2012年8月1日の日記)
桜に浴衣とポニテがあれば
原作少年サンデー2012年8月8日(36・37合併号)「境界のRINNE」第157話「ワンコイン調査」

          ☆           ☆           ☆          

桜に浴衣とポニテがあれば、りんねはやっぱりおもしろくなる。
今回鳳がいないのは残念だったが、その分鈴が思いっきり盛り上げてくれた。
この子ほんとにバカだなあ(笑)。
でもりんねの黒猫六文がおっとり型で、時々存在感が薄いので今週はとっても楽しめた。
(最初鈴だとわからなかったけど。)

りんねと架印の浴衣がペアルックなのもなにげにツボ。
(よく見ると柄が微妙に違うけど)。
浴衣の翼は相変わらず弥勒に似てて、確かにこの3人が揃うと豪華で素敵。
ここはやっぱり鳳が出て来て桜、れんげと勢揃いして欲しかった。

予想通りれんげは浴衣が蓮華模様、可愛い。
やってることはあくどいけど、架印の前では恋する乙女。
ただすっかりギャグキャラと化しているので、れんげらしい綺麗なカットは「風船釣りいかがですかー。」の全身姿と「え・・・?六道・・・」の2枚くらい。
架印の前では意外と普通なのがちょっと残念だった。

りんねもすっかりせこキャラになってしまって、私はちょっと泣きたいが、せめてもうちょっとラブコメ風な展開も欲しいところ。
最近りんねが顔を赤らめても、理由は他にあることが多い。
今回はほとんどなかったが、それでもおもしろいんだから、これはお盆明けに期待かな?
も一度浴衣かお化け屋敷で、鳳も出て来て。

でもりんねは調査費没収されてたけど、ここは普通に使ってしまって良かったんじゃって気もする。
それと架印の調査費はどう見てもワンコインではないだろう、鈴の取った物だけじゃなく、買った物もあるはずだし(お面とか)、架印は調査費を一応使ったことになる。
こんなところはせこいけど、バカ正直なのかな?りんね。

最後のページの「りんねはれんげに、れんげは鈴に振り回され・・・」、この一文がらしくていい。
れんげは名前ひらがなで良かったのかも。

あと質問コーナー、武勇伝は?の質問に「武はありません。」
この木で鼻をくくったような答えがいかにも高橋先生でおもしろかった。
でも嫌な感じじゃないんだよね。むしろ好き。
冷淡なのじゃなく、このセンスがりんねのおかしさを生み出すんじゃないかと思う。
(2012年8月9日の日記)
りんねはまだ夏休み、いいなあ・・・
原作少年サンデー2012年8月22日(38号)「境界のRINNE」第158話「キャンプ場の悪魔」

          ☆           ☆           ☆          

先日、ニコール・キッドマン主演の映画「アザーズ」を借りて見た。
キッドマンの古風な美しさを際立たせるゴシックホラー、堪能したが、最後の最後に「やられた」。
そのオチにやられたのではなく、その数年前に公開されたあまりに有名な映画のオチと全く同じ展開なのに読めなかった自分がやられた。
これはある意味爽快感。
まあどちらも公開時に見ていて、それで気づかなかったら噴飯物だが、某映画は公開当時、「アザーズ」は最近見たので仕方がないと自分を慰めた(笑)。

さてりんねである。
こちらのオチはたいしたネタバレにならないので「やられた」部分を書いちゃうが、「キャンプ場の悪魔」を見ても「悪魔の呪符」を見ても、「彼」を思い出さなかった。
そう、本人が登場するまでは。
心が狭い子、その名は魔狭人。
「一応」悪魔である。

にもかかわらず、登場するまで忘れていたのは、それだけ彼が私にとって存在感のないキャラだから。
これはやられた。
私の魔狭人への無関心を逆手にとって、こう来たか。
って全然面白くない(>_<)。

前半がまじめにホラーっぽくて期待も大きかっただけに、う〜ん残念。
魔狭人も夏休みに入ってもらって上級本格悪魔に登場して欲しかった。
どうしても厳しくなるのも、夏休み編3編(桜の水着×2、浴衣×1)がおもしろ過ぎたからだろう。

今回良かったのは「ちゃっ」とサングラスをかける瞬間の魔狭人がかっこいいのと、お肉食べれて良かったねなりんねくらいか。
前半とことん雰囲気を盛り上げておいて、後半大コケのB級ホラーは確かに多い、うん。
仕切り直して次週に期待。

今週は他に「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
あと最後の質問。
「生まれ変わるとしたらどこの国がいいですか?」に高橋先生なら当然「普通に日本がいいです。」と答えるだろうと思っていた私。
先生の答えは「日本です。」
ちょっとだけ優しくなったみたい(笑)。
(2012年8月23日の日記)
暑くて健気で可愛いあいつ
原作少年サンデー2012年8月29日(39号)「境界のRINNE」第159話「七日間の恋」

          ☆           ☆           ☆          

暑くて健気で可愛いあいつが今週の主人公、でもうるさい(笑)。
熱くてじゃなくて、あえて暑くて、ね?と一応確認。

酷暑の日本列島にさらに暑さを上乗せしてくれるあいつがめちゃくちゃ可愛い、愛らしい。
今更百葉箱使う人もいるのかあと思いつつ、座逸先輩(財津ではない、名前はもしかしてカズオ?)と佐田マサミ(まさしではない)の恋、そして名もないセミ男と油美という名のセミ子の恋。
うるさい、でもおもしろい。
「アブラゼミ」の「アブラ=油」と「ミ=美」なんだろうな、おもしろい。

よく見ると、セミ男の目に点で目玉があったりして何気に可愛いのもツボ。
座逸先輩のラブソングが何気にうまくて「セミ」プロ級なのもツボ、だから余計引き合ったわけか。
今回はストーリーはどうでもよくて(笑)、誰よりも丁寧に描き込まれたセミ男を目で追って台詞を読むだけで充分笑える。
今日もずいぶんうるさく鳴いてたセミがいたけれど、あれがアブラゼミだったのかな?
あの声をBGMに読んでたら、セミ男の切なさも余計身に染みてたかもしれない。

ただセミ男があまりにハマり過ぎて、昔見たハエ男を思い出してしまった。
あれはかなり気色悪い映画だった。
オリジナルは見たことないがジェフ・ゴールドブラム主演の「ザ・フライ」とエリック・ストルツ主演の2は見た。
それよりアマゾンで検索して見つけた「蠅男の逆襲」の画像がまさにそのもの、気持ち悪い。

でも高橋先生が描くとほのぼのしてて可愛いんだよなあ、ハエじゃなくセミだけど。
あと場慣れしているりんねの学校の生徒たちもおもしろかった。
フォークソングって言葉も久しぶりに見た。
この時期、道に落ちてるセミの死骸を見るとそこはかとなく寂しい気持ちになるものだけど、これからは来世の幸せを祈ってあげたい。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」と「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
「月光条例」は未だ様子見。
(2012年8月29日の日記)
桜がいない水曜日
原作少年サンデー2012年9月5日(40号)「境界のRINNE」第160話「怨み無限大」

          ☆           ☆           ☆          

今週号、いつにも増して桜の存在感が薄いなあと思っていたら、存在感が薄いどころか出ていなかった。
登場キャラが多いせいかもしれないが、登場キャラが多いからこそヒロインの不在は不憫に思える。
計算して出なかったというより作者が出し忘れたように見えないこともない・・・。
話自体はそれほどおもしろいとは思わなかったが、みんなのドタバタがおもしろくて、勢いで読み切った。

先週はセミ男でハエ男を思い出したが、今週はチェーンソーもどきの迷惑ガマでレザーフェイスを思い出した。
「悪魔のいけにえ」、かなりエグい映画ではあるが、素朴ゆえのリアルな怖さとキャラ造形の秀逸さで、私にとっては「エルム街の悪夢」のフレディ、「13日の金曜日」のジェイソンと共にホラーキャラのベスト3。
でも当然のことながら、りんねにおいては目玉のある愛嬌者兼迷惑者に仕上がっている。
いいなあ、この流れ。
しばらくこんな風にホラー系の素材を使って話作ってくれないかなあ、高橋先生。
ネタならいくらでもありまっせ(笑)。

今回良かったのは鳳とれんげ。
特に鳳が可愛かった。
「鳳、なんか用?」「にっこり」のとことか、れんげにスリーパーホールドかけられて、たっぷたっぷのとことか。
「たっぷ」って格闘技でギブアップする時の合図「タップ」のことなんだけど、鳳の顔があまり可愛くて最初鳳のほっぺのお肉が揺れているのかと思った私、バカだ・・・(笑)。

そっか桜だと相手に触れないし、言葉で突っ込むだけだから喧嘩にならないのか。
れんげが出てから鳳の出番も増えた気がするのは嬉しいところ。
でもやっぱり桜と翼も出て欲しかったな。
鳳が出るなら翼も出るべき、私にとってのりんねの基本。
その分が来兎と零不兎の姉弟なのかな?

おまけに架印まで出て来るとは。
正直出る必然性があまり感じられないけど(笑)、れんげが出るなら架印も出るべき、これも基本。
れんげの色っぽい「死んだふり」が見られたのは嬉しかった。
なんとなく珊瑚っぽい。
あとは222ページの鎌を磨いている無心な表情も好き。

最後の鳳の大ボケも楽しんだけど、やっぱりりんねが出るなら桜も出るべき、これが大原則でしょ!?
(2012年9月5日の日記)

過去の日記目次へ

ホームへもどる