「境界のRINNE」感想(第11話〜第20話)
姫川の次は歌川だった
原作少年サンデー2009年7月8日(32号)「境界のRINNE」第11話「プールの歌姫」

          ☆          ☆          ☆

今度は神楽が黄泉返り?
今回の主役は色っぽい奈落似のお嬢さん。
しかも名前が歌川ミソラ。
これは何かの法則か。
苗字「川」付き名前は「カタカナ」みたいな。
次回の主役は夢川タマミか細川フミエか。

11話にして「新章突入」なんておおげさな。
話もほとんど変わってないし。
とりあえず衣替えで季節感もこれには入れたか、「犬夜叉」にはなかったが。
相変わらず高橋作品のヒロインはダイエットいらずのモデル体型うらやましい限り。
足の長さも半端じゃない。
しかも色気過剰じゃないところがいい。

今回の被害者はまた?リカ。
スズキ先生と被害者競争か2回ずつ。
プールで溺れたリカの足を引っぱってたのは「プールの歌姫」こと上記の歌川ミソラ、もちろん幽霊。
十年以上前に亡くなった女生徒で学校一の美人兼合唱部のエース。
ところがプールの授業後沈んでいるのが発見された。

被害者「ケチなリカ(りんね談)」が300円も奮発してりんねに依頼。
りんねもジャージの下は夏服だった、一応するんだ衣替えって脱ぐだけだし。
クラブ棟に住んでいるりんねも未練忘れヨーデル霊ことミソラの被害者だった。
(毎晩かなりうるさいらしい)

今回は六文がタダ働きでがんばってるけど(前回のお詫びのつもりか)、ことごとく外してしまう。
一筋縄ではいかないことをりんねは見抜いているらしい。
清貧に甘んじてはいても、死神としてはベテランな部分をうかがわせる。
この辺助平を醸し出していても、法師としてはベテランだった弥勒に似ている。

どうやらミソラは「思い出せば成仏できるはずの未練が、忌まわしい記憶なために思い出そうとしない=忘れている」ようだ。
しかもプールから出たがってはいた(プールに飽きたらしい)けれど、成仏もしたがっていたらしいけど、「みんなの前では歌いたくなかった」のかも。
実はあの日、突然音痴になった、とか。
「プールの歌姫」に関して十年前はともかく、今は誰も「素晴らしい」とか「綺麗な声」とか言っていない。

「うらめしそーな歌声」とか「まるで・・・叫びみたいな・・・」とか言われてるし。
「ふーん。歌は好きだけど・・・」の桜の次の言葉がとっても気になる。
「上手じゃないよね・・・」とかそんなニュアンスで続きそうだ。
歌には必須の「♪」もないし。
ちなみにミソラが別の幽霊に引きずり込まれた説は、桜が思いついた時点で却下、まずないだろう。

ヨーデルって「アルプスの少女ハイジ」とかで聞けるあれだよね。
とても「ゆーれい」とは聞こえてこないけど(笑)。
桜が見当違いな?結論に達してる頃、りんねはプールの底でミソラと面談中。
黄泉の羽織は水の中でも呼吸できる機能もついているらしい、スーパー羽織だ。

次回は誇り高き歌姫を無事やりきった入場口へ案内できるか。
りんねの活躍と桜のアシストに注目したい。

ところで「情報スタジアム」によると、「名探偵コナン」の城崎温泉?出石ミステリーツアーが開催中とか。
思わず「犬夜叉松江ツアー」を思い出した。
大変だっけど楽しかったな、もうやらないんだろうな。
「境界のRINNEミステリーツアー」は当分無理だろうな・・・。
ここはやはり新潟市に「高橋留美子ストリート」を作って「高橋留美子ミステリーツアー」をやるしかないのかも。
(2009年7月8日の日記)
7月15日 音痴じゃなかった・・・
原作少年サンデー2009年7月15日(33号)「境界のRINNE」第12話「無くしたもの」

          ☆          ☆          ☆

音痴じゃなくて差し歯だった。
サバが出た後今度はサシバ。
ヒメとカメといい、高橋先生言葉で遊んでいませんか?
なんてことは考えすぎか。

それはともかく音痴よりは説得力ある、けどおもしろかったかと言えば普通かな。
むしろ差し歯に至るまでの歌川ミソラ走馬灯上映会。
お供えのお菓子を食べながらぼーっとミソラの自慢話を見てるりんね達とか、奈落が触手を夢幻の白夜の眼窩に突っ込んだシーンを髣髴させる場面(今回は額にコンセントだけど)とかがおもしろかった。

それでもりんねは高笑いするミソラの歯に隙間があることを発見、ミソラが無くしたものが「差し歯」であることを見抜く。
こんな簡単にぴったりの差し歯ができるものか、作ったことないのでわからないが、入れ物もまた素敵な。
でもこれだけお姫様というか女王様な女の子が、この年で差し歯というのも激しく謎だ。
検索かけたら安いけど長持ちしない差し歯は保険が効くけど、長持ちする品質の良い物は保険も効かず、万単位で値段も高いらしい。

安物なんてミソラのプライドが許さないだろうし、色が変わってきたからなんて、数年後にまたさまよい出て来られてもたまらないだろうから、ここは最高品質の物を買っただろう。
きらきら輝いてたし。
ローンまで組んで買ってあげたりんね、まさに死神の鏡だ。
プロとしてはここで依頼人の「ケチなリカ(りんね談)」に請求するところだろうが、さすがにこれは無理だろう。

というわけで今回もりんねは自腹。
桜のお弁当の回数が増える予感はするけれど。
でも一番の謎は、これだけ健気で素敵なりんねに惚れ込む少女が誰も出てこないこと。
今回のミソラなんて足蹴にしてたし。

次週は「るーみっくわーるどSPECIAL特報2009!」と題して高橋留美子展で流された3大キャラ集合のSPECIALアニメがDVDとなって登場って「黒い鉄砕牙」他のアニメは?
りんねがスペシャルゲストで登場してたら嬉しいな。
声は高めの、でも甲高くないあまり抑揚のない喋り方の人がいい、特定の声優さんは思いつかないけれど。
あと「犬夜叉 超絶特報アリ!!」がとっても気になる。
アニメ再開、は無理でもスペシャルかOVAか映画かゲームか大いに期待。
これが「黒い鉄砕牙」DVD化だけなんて特報だったら私は怒る。
だって「超絶」だし、ね。
(2009年7月15日の日記)
私も間違えた漢字で「祟」
原作少年サンデー2009年7月23日(34号)「境界のRINNE」第13話「祟」

          ☆          ☆          ☆

何にも考えずに書いていたら書けたかもしれないけれど、へら〜っと読んで、誤字を見てから書こうとしたらすごく悩んでしまった漢字の「祟」。
結局「山」に「宗」って書いてしまったって誤字じゃないやん、漢字で「崇」。
と思ったらやっぱり間違い。
正しいのはりんねの「祟」で「崇」は「崇(あが)める」と使うのだそうだ、そういやそうだ。
でも私のパソコン「たたり」で変換すると「祟り」と「崇り」と両方出るけど?

思わぬ勉強したところで、今週は祟り神というか吸血鬼というか、良牙もどきの新キャラ登場。
迷える魂(生霊)を救うっぽいところまではりんねと同じだけれど、額に誤字で「祟」と書くところがいかにも怪しげ。
誤字なのにしっかり効果あるところも思いっきり怪しい。
この少年の仕事は霊を「負」の方向に導くのだろうか。
生き霊轟レイジは悪霊みたいな顔つきになって恋人三波スズを殺そうとする。

どうやら自分が入院している間に、スズが親友只野トモヤと付き合い始めたと邪推しているよう。
でもスズとトモヤの間に全くそんな雰囲気はなく。
そう思うように仕向けたのが誤字大好き吸血鬼のラクガキか。
正しく「祟」と書いたらどんなことが起こるか見てみたい(笑)。

ただ不思議なのが、恋人と親友を呼び出すだけでなく、りんねをも巻き込もうとしていること。
依頼状の誤字の多さからして、りんねを呼び出したのはこの吸血鬼もどきらしい。
幸いスズがレスリング部だったこともあり、その場は事なきを得たが、病院で遂に吸血鬼もどきもりんねと桜の前に姿を現した。
今回りんねが取り出した秘密兵器?はどう見ても普通の掃除機。

生き霊を吸い込もうとするのだが、そのホースは吸血鬼もどきのキャッシュカードで切られて失敗。
華やかにキャッシュカードを飛ばしたのがちょっと見お金持ち風な吸血鬼もどき。
これからりんねと桜を巡るライバルとしての立ち位置っぽいキャラだが、鋼牙や良牙に比べると魅力はちょっと薄めかも。
(2009年7月23日の日記)
心が狭い子 その名は魔狭人
原作少年サンデー2009年7月29日(35号)「境界のRINNE」第14話「ウサギ小屋の対決」

          ☆          ☆          ☆

どう見ても吸血鬼な少年の正体は悪魔だった。
しかも心が狭い、というかせこい。
前に犬夜叉が草太に「心が狭い」と評されていたけれど、とんでもない。
犬夜叉なんて逆立ちしても及ばない心の狭さ。

でも心の狭さがある意味魅力か。
今回は魔狭人&レイジの生き霊(こっちもせこさでは魔狭人に負けていない)の嫌がらせを楽しむべきな18ページ。
特にレイジ苦心の手作り祟り弁当がおもしろかった。

あと魔狭人の回想の中で子供の頃の(裕福だった)りんねが登場する。
いかにもお金持ちのお坊ちゃんといった鷹揚な雰囲気を漂わせているりんね、でも死神としての才の片鱗をきっちり見せる、可愛い(笑)。
それほど話が盛り上がるわけでもないが(やはりサバ男が強烈過ぎたか)、うちわを片手に寝転がって読むのに最適。

暑かったらエアコンじゃなくて扇風機。
フローリングじゃなく畳の上で。
喉が渇いたらコーラじゃなくやかんで煮出した麦茶。
食べるのはアイスクリームじゃなくてアイスキャンデー。
できれば窓はサッシじゃなくて障子がいい、縁側があったらもっといい。
大きな庭があって靴脱ぎ石があって打ち水なんかしてたら最高。
しかも読むのは水曜日の夜じゃなくて暑い日曜日の午後がいい(セミなんて鳴いてたら涙出そう)。
りんねを読んでると、私の周りもどんどん昭和の匂いに満ちてくる。

          ☆          ☆          ☆

今週号は大好きだった「お茶にごす。」が最終回。
でもなんか唐突感が否めない。
いえ終わり方はいいんですけどね、最終回自体に文句はありません。
でももう5話、いえ10話くらいは話を展開させてくれないと。

これが西森先生の意思なのか、その他の事情かはもちろんわかりませんが、部長さん卒業の後のまだまだ続くと見せかけて一気に最終回になだれ込むような終わり方は不完全燃焼な気がしました。
ほんとおもしろかったのになあ・・・。
雅矢も夏帆も好きだったのになあ。
っていうか私、今日の今日までこの2人でカップル成立だと信じてました(笑)。

どっちにしても「お茶にごす。」は本日終了、西森先生、御苦労様でした。
(2009年7月29日の日記)
レイジが探す 大切な物
原作少年サンデー2009年8月5日(36号)「境界のRINNE」第15話「戻れない生霊」

          ☆          ☆          ☆

今週前半はりんねは登場せず、桜大活躍。
とはいっても、特にか弱い女子供には手加減しない恐ろしい(せこい)魔狭人の前に大苦戦。
六文と共に空中に放り出され、墜落する桜を白馬に乗った王子様、いえ黄泉の羽織を着た王子様ががっしり受け止める。
ここでも桜に恋心生まれる気配なし。

どこまでも淡々と続くな、このコメディーは。
その分読んでるこっちも気が楽だけど。

りんねは買ってきたシミ取り紙を式神の如く飛ばしてレイジの額の誤字を消す。
「境界のRINNE」になってからキャラの口が三角なったりひし形なったりが多いような気がするのは気のせいか。
レイジは正気を取り戻すが、レイジが恋人と親友に吐いた暴言、イヤガラセの数々は取り返しがつかないと、自信満々の魔狭人。
イヤガラセもあそこまでせこいと、普通に謝られたら笑って許せそうな気もするが?

実際桜と話をしてるスズはもう怒ってる風じゃなかったし。
そのスズがレイジの残したメッセージに関して、レイジが事故にあった日が自分の誕生日だったことを口にする。
普通に考えればプレゼント、なのだけど「境界のRINNE」はどうも普通に展開しないから、なんか突拍子もない物、見れば脱力するような物、なのかな?
でもレイジにとっては大切な物で、レイジは生霊になってまで探しに行き、そこを魔狭人に付け込まれた。

桜がこのヒントを伝えようと焦る頃、りんねは魔狭人を追跡して地獄に引き込まれようとしていた。
次週は大人気表紙&巻頭カラーということで、カラーで地獄が見れるはず。
きっとカラフルで明るく楽しい地獄なんだろうな。
そんな期待を抱かせる魔狭人キャラ。

予告によると、地獄は地獄でも一丁目に行くらしい。
RPGのように地獄決戦勝ち抜いて二丁目三丁目四丁目と進んでいくのも一興かも。
着いた所は地獄駅東口、とかね。
デパートがあって電車が走ってたりしたら楽しいかも。

そこには桜は行けないのかな?
六文もいることだし、桜のあの勢いだと行けないことないような気もする。
っていうか、桜も絡んだ方がおもしろい。
「六文に連れられて桜が訪れた場所は、あの世とこの世の境、地獄の一丁目だった」なんて展開になったら嬉しい気がする。

「Goes to Hell(ゴートゥーヘル)」の連呼もちょっと怪しいぞ(笑)。
今週も特に盛り上がるでもなく、かといって盛り下がるでもなく気楽に読めるエピソードだった。
(2009年8月5日の日記)
魔狭人の狙いは借金地獄
原作少年サンデー2009年8月12日(37号)「境界のRINNE」第16話「ようこそ地獄へ!」

          ☆          ☆          ☆

りんねを地獄に誘った(高橋先生の)本当の狙いはこれか。
Suica改め地獄の入場パスJigoca!
これを持っていないと地獄への自動改札機を通れないという笑えるカード。
もちろんりんねは持ってるはずもなく無理矢理入場、ちなみに地獄への入場料は1,800円(笑)。

不正入場したりんねは巨大化して(改札機を壊しながら)登場した警備員?に追跡されるも、都合よく山積みされてたバナナの皮を投げつけ、転倒させて逃げ切る。
警備員、ここでさらに破損、弁償請求はたぶんりんねへ。
りんねが持ってるバナナの中身も気になる。
地獄の食べ物を口にしたら・・・、りんねも悪魔の仲間入り、なんてことにならなきゃいいけど。
死神兼悪魔、あんまし支障ないか。

通常地獄に連れて来られた霊は、それぞれの悪業に応じて職員に引き渡されるって、詐欺師たちと泥棒たちの霊が目に黒ベタで整理されてるのが楽しい。
って今時風呂敷背負った泥棒がいるところも楽しい。
地獄見物しながらりんねは今度はまたまた魔狭人の罠にはまり、カミナリオヤジ(本物ね?)家のガラスを割って追っかけられる。
カミナリオヤジのカミナリはあちこちで器物破損、この修理費ももちろんりんねに請求。

焦熱地獄に極寒地獄、叫喚地獄と地獄の種類は数あれど、魔狭人の狙いは借金地獄。
万年清貧のりんねにとっては大きな痛手なはず。
それでも意外と冷静なりんねの反撃は次回のお楽しみ。

その頃珍しく置いてけぼりの桜は六文と共にレイジの探し物を推理中。
今回六文が買ってきたのは定価99円の九十九神シール(今回は安くて一安心)。
これを貼ると、たちまち道具に魂が宿るという便利グッズ。

口を利けるようになった電柱は立ち寄る犬の悪口ばかりえんえんと続けたらしいが、中でもひどい犬がルシファー。
実はこの名前こそ「アラジン」にも出てくる悪魔の別名ということで軽く伏線。
ルシファー自体は拾い癖のある変な犬にすぎなかったが、その犬が拾った物の中に、レイジがスズのために買ったペアリングがあった。
これで現世は万事解決、手段がせこいと解決もたやすい。

そばでもらい泣きしているトモヤ、なにげにいい子だ(笑)。
りんねの世界はとことんギャグなのに、その中で1人シリアスなりんねの勝利は確実だけど、もう少し地獄めぐりを楽しんで欲しいかも。
せめて7丁目くらいまでは、ね?
(2009年8月12日の日記)
初めて蛇を可愛いと思った
原作少年サンデー2009年8月19日(38号)「境界のRINNE」第17話「借金地獄」

          ☆          ☆          ☆

おもしろいけど、せこくて軽くて感想の書きようもないノリの地獄編。
一応りんね絶体絶命の大ピンチなんだけどね。
何よりも死神でさえ落ちる時は落ちる地獄のせこさ。
永遠に終わることのない皿洗いに大学時代のバイト地獄が蘇る。

りんねの目的=レイジの生霊なんてどっかに行ってしまってたけど、りんねはその身を犠牲にしてまで取り返そうとしてるんだなあ。
いまいち悲壮感がないのだけれど。
せこい罠にせこくもかかる六文、疑ってかかりながらも結局罠にかかる桜、こちらの2人もなんだか淡白。

何が印象に残ったかと言えば、りんねを捉える蛇たちの可愛さ、だろうか。
どきどきしている顔とか、死神のカマを思わずよけてしまうところとか。
意外と後でりんねを助けてくれるんじゃないかな?と思ってみたり。

一番笑ったのが「嬉しい援軍・他人(ひと)の金」だったりする私自身が一番せこかったりして・・・。
(2009年9月2日の日記)
りんねと一緒に?地獄に行くのは・・・
原作少年サンデー2009年8月26日(39号)「境界のRINNE」第18話「千の風気流(ストリーム)」

          ☆          ☆          ☆

「月光条例」の月光だった、こちらも地獄の1丁目。
これは高橋先生と藤田先生が絶対示し合わせていたに違いない!って勝手に楽しくなる私。
扉の「真宮桜が札束抱えてやって来た!」ってこれもまた楽しい。
私のとこにもやって来て!

この札束も結局は偽札だったわけだけど、表情変えずにテンション上げるりんねの「千の風気流(ストリーム)」や死神のカマが驚くほど似合わないりんねや、哀れみ視線で魔狭人を見下ろすりんねの表情を存分に楽しんだ。
救われたレイジはやはりそっちのけだけど、りんねの方が魔狭人より役者が上だったという結末。
この魔狭人、準レギュラーになるのかな?
犬夜叉に対する鋼牙のような魅力やインパクトは全くと言っていいほどない奴だけど(笑)。

主役のライバルたり得るキャラにはやはり思い込みの強さとあっけらかんとした勘違いがないと。
良牙、鋼牙に続く牙ありキャラの魔狭人だったがあえなく轟沈。
借金地獄の亡者たちにも束の間の幸福とさらなる責め苦を与えてりんねと桜は地獄を後にする。

何度も書いてるようだけど、おもしろいのに感想書きようがないというのは、「犬夜叉」なんかと比べてキャラの感情の起伏のなさと、物語のメリハリのなさなんだろうな。
軽くおもしろいからいくらでも読めるけど、「犬夜叉」が(今かじってる)ビーフジャーキーなら「境界のRINNE」は縁日屋台の綿菓子か。
地獄編はこれにて終了、次回は待ちに待ってた「素敵な」ライバルが「やっと」登場する。
(2009年9月3日の日記)
やっと素敵なライバル登場
原作少年サンデー2009年9月2日(40号)「境界のRINNE」第19話「転校生」

          ☆          ☆          ☆

彼の名前は十文字翼。
ジャニーズっぽい名前と子供の頃から十文字付きの服装、霊に投げるは聖灰といかにもエクソシストな雰囲気の転校生。
子供の頃から霊が見えることがトラウマになっていたが、幼い桜と出会い、同じ能力を持つ桜に恋をした。
桜はすっかり忘れていたようだが、翼はいきなり交際を申し込む。

思い込みの激しいのはお約束だが、自信満々タイプの鋼牙より良牙っぽいキャラかな?
声のイメージも松野太紀さんより山寺宏一さん、うん素敵。
誰が見ても桜と「交際中」のりんねも巻き込んで大笑いの展開が続くけど。

悪霊と勘違いされて聖灰をぶつけられるピンチのりんねの説明「黄泉の羽織を―」の部分が絶叫化してたり、「俺田」くんにはかすり笑い。
「おまえのやり方は間違ってる」はおんなじ台詞を「うしおととら」の鎌鼬編でとらが言ってて、とても感動したところなので意味なくうるうる。
そして最後のページのりんねと翼のかみ合わない会話にとうとう爆笑。

りんねは、桜に交際宣言する翼を見ても、動揺するそぶりも見せず、これは残念。
いつかは桜と恋に落ちることになるんだろうけど。
祓い屋翼もいいキャラなので、ここは是非悪魔の魔狭人も巻き込んで、お笑い対決実現させたい。

このかっこいいのにどこかピントがずれてるところが高橋キャラのたまらない魅力。
基本はりんねと同じような仕事をしているので、今後桜を巡って2人が協力したり張り合ったりしながら盛り上がって行ったらいいと思う。

あと今回はハヤテの好きな人がアテネだったことに大ショック。
ハヤテにはマリアさんしかいないと思ってたのになあ・・・。
(2009年9月8日の日記)
なんだ、もう始まってるんじゃない
原作少年サンデー2009年9月9日(41号)「境界のRINNE」第20話「友だちからで良ければ」

          ☆          ☆          ☆

桜とりんね、2人の恋は。

今週号は表紙に登場りんねと桜と友だち翼。
「左手に除霊師。右手に死神。心には輪廻転生!!!」って桜の心はすでにりんねを強烈アピール、これには笑った。
さらに巻頭カラーで情報つき。

・まずはアニメ「犬夜叉」日本テレビでは10月3日(土)より土曜深夜放送決定。
 読売テレビでは10月5日(月)より月曜25時44分より放送決定。
 主題歌OPはDo As Infinity、EDはAAA。

 深夜放送だとちょこちょこ放送時間が変わったりするので要注意ですよ、皆様。 
 毎週必ず放送時間をチェックしましょう。

・続いて「境界のRINNE」が10月16日(金)頃単行本1・2巻同時発売、2冊合わせて840円!
 「まあっお得ね。」と桜のコメントがついてます。
 さらにプレゼントキャンペーンもあるそうです。

おおっ!10月16日と言ったらアニ犬記念日じゃないですか(アニメ放送1回目の日)。
しかも鋼牙役の松野太紀さんの誕生日でもあります。
なんとめでたい日に!なんて浮かれているのは私だけかも。

さて翼の出現→告白に動揺しつつも硬派を気取るりんねくん。
これは絶対おばあちゃんのトラウマに違いない、と心ひそかに思ってしまうのは大人の私、青春真っ只中の桜にはこの言葉がきつそうだ。
それでもあっさり退散の桜に今度はりんねががっかり。
この辺の描写は本当に上手だよなあ、高橋先生。

強力なライバルの登場で突然気づく恋心ってよくあるパターンだけど、その描き方にはやはり相性があって、高橋作品のさりげなさとかとぼけ方とかはほんとに好きだ。
ポーカーフェイスを続けるものの、羽織を着ずに屋根から落ちるりんねの動揺は気の弱そうな2代目恋未練男子にまで見抜かれる、可愛い(笑)。
桜のクラスメート、ミホへの恋心が未練の霊だったが、今回は成仏デートもあっさりOK、一件落着のはずが邪魔しに来たのが当然翼。
直球勝負の除霊師翼と融通を効かせる死神りんね。

霊となったらなんでもかんでも祓ってしまうのではなく、できるだけ満足してあの世にいけるように配慮するりんねの方が大人に見える、どう見ても。
桜にとってもりんねのやり方の方が桜の性格に合ってるわけで、この辺が「かっこいいけど引き立て係の脇役」路線まっしぐらの翼の悲劇か。
相も変わらずとぼけたクラスメートのおかげで霊の正体は気づかれずにすんだが、いつの間にやらりんね&リカも入れてのトリプルデートに。

2人の対立は霊への対処か恋の鞘当か。
「境界のRINNE」も恋が絡んでいよいよおもしろくなってきた。
(2009年9月10日の日記)

過去の日記目次へ

ホームへもどる