「境界のRINNE」感想(第241話〜第250話)
期待が大きすぎたかな?
原作少年サンデー2014年6月18日(29号)「境界のRINNE」第241話「伝説の聖書」

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表紙から394ページまでが最高だった。
表紙の翼のシリアスなかっこ良さに、りんね食べ物ネタにはずれなし!と期待し過ぎたか。

怪異の正体の顔があんまり好きじゃないのと、最後のオチもなんだかなあ。
「犬夜叉」ワイド版も買ってきたせいか、猿神様編思い出した。
あれは可愛かったし楽しかった。
ビッグファーザーのモデルも何となく思い浮かんだけど見たことないし。
モデルにされる人のうらやましさよ。
まあこんな回もあるということで。

それにしても豪華絢爛な地方グルメに囲まれた翼がうらやましいね(笑)。
鳳に負けないいいとこのおぼっちゃん?
りんねの清貧が際立つわ・・・。

「ハヤテのごとく」はおもしろかった。
「銀の匙」、メガネ萌えの馬ってほんとにいるのかな?
(2014年6月18日の日記)
おもしろくなりそうな予感
原作少年サンデー2014年6月25日(30号)「境界のRINNE」第242話「ゴールドライセンス」

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最初に「名探偵コナン」が20周年&900回ということでたくさんのお祝いメッセージが掲載。
高橋さんも「質の高いトリックを考え続ける努力と工夫、それを楽しんで描ける人、偉大です。」とお祝いメッセージ。
今年も加賀・金沢でコナンツアー開催してるみたいだし、健在だなあ。
おめでとうございます。

さてりんね。
今週は鳳、りんね、架印と珍しい組み合わせで、それだけでもおもしろいのに、鯖人が高校時代に有能な死神だった という新たな謎?が出て来た。
りんねの父なのに、高校時代の写真を見るとやっぱり駄目顔。

りんねのお母さんはどんな顔なんだろう。
桜タイプじゃなく、れんげや鳳のようなきりっとした顔じゃないと、りんねの顔にはならないかも。
鳳と架印なだけにごまかしも遠慮もなく、思う存分暴れてくれそう、次回への期待は大きい。
鬼太郎っぽい小学生にも笑ったが、一番おもしろかったのは、堕魔死神カンパニーの受付で
「社長の息子です。」
「秘書の妹です。」
「他一名です。」
であっさり通ったとこ。

間違ってはいないが、なんだかおかしい。
鳳は「だまし神」ってひらがなだけど、前からだっけ?

最後に高橋さんが住んでみたい所、浅草だって。
浅草住んで、下町風景いっぱい描いて欲しいなあ。
(2014年6月25日の日記)
親子対決
原作少年サンデー2014年7月2日(31号)「境界のRINNE」第243話「正当な手段」

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鯖人も口を閉じれば目がきりっとなって、自動的にかっこ良くなるんだなあ。
表紙のしまりのない表情が許せない(笑)。
ただ理由はどうあれ、実力はあったろうし。
甲斐性がないだけで。

りんねやハヤテを見てると、親って大事よねってつくづく思う。
でもりんねもハヤテも力強く生きてるところが好き。
でも偉大な先生を(一応)倒して鯖人が得たゴールドライセンス、今度はりんねが挑む。

後半のかっこいい鯖人とりんねの死闘?に期待したい。
あと魂子さんと、鯖人の先生がとってもいい味出してた。
転生した先生、鯖人の前に再び現る、なんて展開にならないかなあ。

今週は他に「ハヤテのごとく!」「銀の匙」「史上最強の弟子 ケンイチ」がおもしろかった。
最終ページのクエスチョン、サンデー漫画でなりたいキャラは?の質問に、高橋さんはパーマン。
でも他の人たちの回答にやっぱりあった、コタツネコにあたるに乱馬にらんま、さすがるーみっくキャラ大人気。

ところで先日松本清張著「半生の記」という本を見つけた。
松本さんの自伝だが、あとがきで、書くのではなかったと後悔したと書いてあるそうだ。
なぜ後悔したのか理由はともかく、評価も高く、決しておもしろくない本ではないらしいのだが、この記事を読んで 「境界のRINNE」13巻の「我が半生」を思い出した。

こちらもいろいろ書き連ねてて、後悔じゃなく反省だけど、してるところ、どこか似ている。
もしかしたら高橋さんはこの本をイメージして話を作ったのかな?と思った。
「半生の記」、今度読んでみたい。
(2014年7月3日の日記)
「犬夜叉」っぽい
原作少年サンデー2014年7月9日(32号)「境界のRINNE」第244話「本気の闘い」

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今週号はやけに「犬夜叉」を彷彿させる回だった。
鯖人が無駄にかっこいいせいか時々殺生丸に見えたし、そうなるとりんねが自動的に犬夜叉に見えて来るし(笑)。
でも桜の部屋に窓から入る鯖人は犬夜叉に見えたり。
フルネームで呼ぶのが何とも言えない、「真宮桜ちゃん。」

でも「今まで色々世話になったが」の台詞、桜は実体のない儲け話と判断してたけど、私は永遠の別れみたいじゃないかあと思ってみたり。
架印は今回ギャグなかった、普通にかっこいい。
鳳も珍しくギャグがない。
オチはいらなかったが、実は強い鯖人展開はおもしろいと思った。

今週「何もないけど空は青い」と「だがしかし」も読んだ。
「何もないけどー」って一話目読んで西森さんなので読もうと思って忘れてた話。
「だがしかし」は「モロッコフルーツヨーグル」に何これ?と(笑)。
「グレーテルのかまど」タイプの漫画みたい、作りはしないけど。
普通に買えるのかな?
「だがしかし」って「駄菓子菓子」なんだろか?
(2014年7月10日の日記)
りんねとゴジラ号感想
原作少年サンデー2014年7月16日(33号)「境界のRINNE」第245話「黒い通知表」

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今週のりんねは、「う〜ん」て感じだったな。
おもしろさが今ひとつ。
「境界のRINNE」が最近迷走している気がする。
おもしろい時はとてもおもしろいんだけど、トータルでパターン化しているというか。

先日読んだビッグコミックスペリオールの「鏡が来た」は「新鮮」でおもしろかった。
りんねキャラ、桜キャラ、死神ネタでストーリーを作るのがきつくなって来ているのかな。
ギャグにこだわらず、もっとほのぼの、シリアス(はさすがに無理か)、ダーク(これも無理か)と 様々なカラーで進んで欲しい。

姉祭はキャラ的にきつい気がするので、もっと鳳、れんげ、架印、翼に気合を入れてくれないかなあ。
って完全に自分の好みだけど(笑)。

さてやっとのことで手に入れたビックコミックオリジナルのゴジラ増刊号。
21人の漫画家がゴジラをテーマに漫画を描き、夢枕獏さん他がゴジラに関するインタビューに答え、という全てがゴジラな増刊号。
私は新しい漫画に慣れることがなかなかできない人で、ぱらぱらめくってみるけど、読むことはあまりない。
絵がいいなと思って初めて読み始める感じ?

残念ながら今回は他作品は読まずに終わることになりそうだ。
それだけに楽しみだった「高橋留美子」。
えっ?あれっ?
タイトルは「いつかやられる」で、たったの2ページだった、なんで〜?

高橋さんはゴジラをモチーフにした漫画じゃなくて、自分の思い出を描いている。
最初に見たのはゴジラの出て来ない「モスラ」。
へえ〜、「モスラ」にはゴジラは出て来ないんだ、と目から鱗。
次に見たのが「モスラvsゴジラ」、つまりゴジラの出て来るモスラ映画ですな。

ゴジラは心底怖くて、当時の日本の子供は皆、「いつかやられる」日が来ることに怯えていたそう。
そして映画ゴジラのトラウマ的名場面は、今まさにゴジラに襲われようとしているTV塔のアナウンサーの 「いよいよ最後です。さようなら、みなさん さようなら。」
アナウンサーの使命感に圧倒されたと。
ここで「タイタニック」で最後まで音楽を演奏していた人たちを思い出した。

高橋さんは自分の漫画でモブシーンを描くのが好きなのは円谷特撮の影響。
「世界に誇る日本の宝に触れながら育ちました。
思えば豊かな子供時代でした。」と〆る。
確かにおもしろいけど、短いよ(涙)。

ちなみに高橋さんの心に残る怪獣は、東京タワーで羽化するモスラ。
美しく禍々しいキングキドラも最高、だそうだ。
私はゴジラに関しては申し訳ないが、興味がないので知識もない。
そもそもゴジラって何?いい怪獣?悪い怪獣?の段階から知らないので、今度の「ゴジラ」は見てみようかな。
(2014年7月17日の日記)
桔梗降臨?
原作少年サンデー2014年7月23日(34号)「境界のRINNE」第246話「人待ち幽霊」

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今週号の表紙を見て、桔梗?とどきっとした人も多いのでは?
私もかなり驚いた。
手前に翼がいるので、あやめだとはわかるけど、完全に意識して描いてるよね(笑)。
あやめが眼鏡を取っても、こんな憂いを含んだ表情にはならないと思う。
さらに柳、そして「人待ち幽霊」のタイトル、かなり期待した。

私が毎年行っている全生庵の幽霊画が公開されるのは、まさに8月。
夏はやっぱり幽霊の季節!

ところがページをめくってアレレな展開。
この幽霊画風、どっかで見たことある。
外国の、修復画(笑)。

あやめは、女性客を目で追う幽霊の掛け軸を目玉に、心霊民宿として売り出そうとするおじさんに、 商売繁盛の祈祷をするように頼まれたのだった。
ところがあやめが祈祷しようとすると、絵が消えてしまう。
そしてあやめから呼び出しを受けた翼(と桜とりんね)が民宿へやって来る。

ここで桜を見たあやめが、瘴気の底ならぬ、奈落の底に落っこちた。
これは完全に桔梗へのオマージュだ。
巫女のあやめを見ていても、性格や顔つきが違うので、桔梗と似てるとは思えないが、ここは完全に遊んでると思う。

結局幽霊が昔付き合っていた女性に似ている?あやめに取り憑いたのだが、成仏させずに絵に戻して欲しいらしい。
この辺もなんとなく奈落と桔梗っぽいよね〜、奈落役、顔があれだけど。
「犬夜叉」好きだったけどりんねは読んでないって方も、今回はちょっと目を通してみたら楽しいかも。
このあとムンク風になったり、歌舞伎風になったり人待ち幽霊の七変化、おもしろかった。
久々に気軽に笑えた気がする。
でも翼の態度がやっぱりやだな〜。

今週は他に、「銀の匙」と「だがしかし」がおもしろかった。
それと、高橋さんが暑い日に食べたい物は冷やし中華とのこと、早速今日のお昼は冷やし中華にしましたよ。
(2014年7月24日の日記)
それでこそ翼!
原作少年サンデー2014年7月30日(35号)「境界のRINNE」第247話「幽霊ゴムボート」

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水着の桜にはずれなし!
今回の話もおもしろかった。

でも表紙の桜が、なぜかマグロのお寿司を食べてるように見えて、マグロの幽霊の話かと思ってしまった私がいる(笑)。
鳳も出て来て嬉しかったけど、バブル系妄想美女の前ではちょっと影が薄かった。
今回のおもしろさは、この美女の濃さが全て。
そして美女に迫られて、あっさり断る翼が良い。

最近二股系(片思いでも)に食傷気味なので、翼もきりっとふられてもふられても桜だけを思っているキャラでいて欲しいんだよね。
ただあやめがキャラ的に、きっぱりふられるとかなり深刻に悩みそうなのがきつい。
それで翼が中途半端、というのがつらいんだよなあ。

結局りんねの見せ場が黒くなった風船りんねだけで一番影が薄かったけど、それはそれでもしろかった(笑)。
「本当の救助を求める」よりも、この「微妙にずれた妄想」が完璧だったかも。
高橋さんの意図とは違っていたかもしれないけど。

あと「だがしかし」がどうにも気になって仕方がない。
ほとんど知らないお菓子だけど、妙な懐かしさを感じるし、ほたるがいい。
クセのある絵だし、短いけれど、そこがいい。

今週の質問。
コンビニでつい買ってしまう物、高橋さんはペプシだって。
炭酸あまり飲まないけれど、私は買うならコーラの方。
(2014年7月30日の日記)
謎の花火は呪いの花火
原作少年サンデー2014年8月6日(36・37合併号)「境界のRINNE」第248話「謎の花火」

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はずれなしの浴衣桜編、今回もなんかシュールでおもしろかった。
おかしいんだけど、どこか身につまされるような・・・。

かなり前に世界まる見えかなんかで、テレビ公開ドラマチックなプロポーズをしたものの、見事振られて沈み込む 可哀想な男性を見たけど、なんで相手の気持ち確かめないでこんなことするかなあ。
可哀想うにもほどがある。
しかも、告白花火が上がった瞬間心臓が止まるとは。

でも死の間際に呪いをかけて呪いの花火を毎年打ち上げるようになった会社員の霊。
これまではうまく「呪」にならず、失敗してたが、もしも「呪」が完成してしまうと会社員は完全な悪霊になり果ててしまう。
なんとしても阻止せねばとりんねは飛び出すが間に合わない。
そして打ちあがった呪いの花火は「兜」だった、頑張り過ぎたね、会社員・・・。

話そのものよりも、「呪」にしようとして、ずれて「兄」になったり「見」になったりするはなびがおもしろかった。
「兄」もよく見ると「口」が二重になってるし、そこだけ手書きになってるし(笑)。

先日ちょうど宮部みゆき著「野槌の墓」を読んで、こちらは付喪神になった野槌が鬼とならないように救う話で、今回のりんねと ちょっと違うが似たような話。
思い出しておもしろかった。

こういう話って多いけど、宮部さんも高橋さんも、こういうよくあう話を独自の見せ方で描くのがうまいんだよなあ。
そこがいい。

今週は他に「銀の匙」と「ハヤテのごとく!」と「だがしかし」がおもしろかった。
「だがしかし」、クセはあるけど絵もキャラも話もなんだかハマる。
単行本出たら買っちゃう警報発令中。
でもこの話、とっても短いので単行本が薄くなるのか、20話ぐらいまとめて1冊にするのかどっちかな?
(2014年9月2日の日記)
何があっても楽しいキャンプ♪
原作少年サンデー2014年8月20日(38号)「境界のRINNE」第249話「キャンプ場荒らし」

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今回は話よりも、翼や鳳が一緒のキャンプ描写がおもしろかった。
鳳が加わると、キャンプも突然豪華になるけれど、最近の傾向として?りんねや桜が一緒に「お泊り」のワクワク感は蚊帳の外。
りんねが反応してるのがバーベキューだけというのはちょっと寂しい。
りんね早くも倦怠期?

トラブルの元は翔真だったけど、そこはどーでも良くて(笑)、全ページ楽しいキャンプでも良かったな。
あと今回、鳳がやたら可愛かった。
「サルのイタズラじゃないの〜?」とか。

38号の表紙と特集は、私も大好き能年玲奈さん。
「あまちゃん」は見たことないけど、時々CMで見る彼女がとっても可愛い。
元気がもらえる。
他には「ハヤテのごとく!」と「だがしかし」がおもしろかった。
(2014年9月3日の日記)
祝!連載250回!!
原作少年サンデー2014年8月27日(39号)「境界のRINNE」第250話「百物語 」

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りんねといえば、今になっても私の中では新作扱い。
にもかかわらず、気づいてみたらばすでに連載250回、2009年(平成21年)に連載開始だから、もう5年になる。
当時の総理大臣は漫画大好き麻生さん。
あれから何人総理大臣代わったろうか・・・。

それはともかく250話到達記念カラーということもあり、久々に気合の入った絵を見た気がする。
百物語ということで、夜の場面が多いから、描き込みが丁寧ということもあるが、高橋さんの気合いはキャラの表情、特に目に出る気がする。
今回も浴衣姿の桜(表紙)が可愛い。
疑いもなくおもしろいはず!
しかも表紙と、本編の桜の浴衣が違うので、白地と紺地の2パターンの桜の浴衣が見られるのが嬉しい。

ミホ達とお寺の百物語に参加した桜、仕事で来たりんねとばったり。
どんな百物語を見せてくれるかと思っていたら、語り始めたのは霊、しかもミホ達にも見えている。
タクシーの運転手が女性を乗せたら、いつの間にか消えていたとか、夜の音楽室から聞こえるピアノとか、定番と見せかけて、なんだこりゃ?な展開に(笑)。
私はこれがツボにハマった。

でも語った霊たちが満足して消えてしまうものだから、りんねと桜以外は怖がって逃げてしまう。
「怖い話」の意味が違う、このゆるさは「境界のRINNE」ならではのおもしろさ。
最後の最後にやっと来た霊(依頼人)の話のしようもなさには苦笑い。
でもオチを聞くまでのりんねと桜の真剣さの対比が何とも言えない味わいがある。

今回はりんねもかっこ良かったが、一番のお気に入りは「友人の連帯保証人になりました〜」に反応した顔。
「境界のRINNE」、大好きだ。
これからも300回、400回目指して連載を続けて欲しい。

今週は他に「ハヤテのごとく!」と「だがしかし」がおもしろかった。
ラムネとサイダーの中身が同じ、は初めて知った・・・。

余談だが、何度捨てても戻って来る人形の話に、クリスティーの短編集「教会で死んだ男」の「洋裁店の人形」を思い出した。
クリスティーには珍しいホラー風味。
(2014年9月5日の日記)

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