「境界のRINNE」感想(第251話〜第260話)
ラムとりんねとだがしかし
原作少年サンデー2014年9月3日(40号)「境界のRINNE」第251話「目玉ストーカー 」

          ☆           ☆           ☆          

今週のりんね、一言でいえば、出目金ちゃんの悲哀か・・・。
丸に点、それだけなのに愛嬌もあり、不気味でもあり、どこか哀愁も漂ってる、可愛い。
りんねと桜はそれなりに役目を果たしているのだけど、なんとなく蚊帳の外で(笑)、多木(気が多い?ってことはないか)とサヨリ の外さない程度のキャラの濃さがいい感じ。

願いはかなっても想いはかなわなかった出目金ちゃんの肩を抱いて慰めてあげたいよ。
それと今回珍しいのが「巨乳」の女性。
高橋さんの描く女性キャラは、スタイルはいいけど、現実にはあり得ないほどのシルエット?で魅せようとすることは、まずない。
今回「巨乳」が2人出たけど、自然な感じだった。

今週は「名探偵コナン」でついに「ラム」が解禁。
お酒の名前=黒ずくめの組織のコードネームだけど、「ラム」だけは使えないと青山さん自ら封印してた「ラム」が、青山版ラムのイラスト& 灰原哀の「だっちゃ?」付きで登場した(笑)。
高橋留美子展を思い出す、懐かしい。
ここはアニメが楽しみだ。
今回は「ラム」本人は出て来ないが、灰原が語るばらけた「ラム」像は、「オリエント急行殺人事件」を彷彿させる。

そして「だがしかし」。
今週はほたるもサヤも出て来ず、華がないというかそれほどおもしろいとは思わなかったが、巻頭のカラー特集。
「伝説の駄菓子屋にだがしかしが潜入!!」がツボだった。

そう!雑司ケ谷鬼子母神内にある「あの」上川口屋さん!!
私も大好き、とは言ってもこちらがメインではなかったけれど。
雑司ケ谷鬼子母神と言えば、京極夏彦「姑獲鳥の夏」の読者にとっては聖域のひとつ。
特に柘榴の時期は毎年欠かさず通ってる。

行けば当然上川口屋さんに寄ってお話聞いたり写真撮ったり買い物したりするけれど、233年の伝統を持ち、今のおばあちゃんが13代目というのは 知らなかった。
お話しするといっても、お店で食べたりしないから、選んだりお金払ってる間にちょこちょこっと喋るだけだしなあ。
これからは「だがしかし」読者の聖域にもなりそうだ。
「姑獲鳥の夏」と「だがしかし」、う〜ん混沌・・・。
(2014年9月8日の日記)
いい人魔狭人
原作少年サンデー2014年9月10日(41号)「境界のRINNE」第252話「 祝福の羽」

          ☆           ☆           ☆          

今週の被害者?は魔狭人。
やることなすこと裏目に出て、人助けになってしまう。
しかも自分はひどい目に合うというおまけ付き。

沼から天使が出て来た時点で、金のまんじゅう、銀のまんじゅう、賞味期限のまんじゅうとなるだろうと思った私は心が狭い。
そもそも金のまんじゅう、銀のまんじゅうもらってどうするのか(笑)。

でも必死な魔狭人が意外と可愛く、このまま悪魔と天使の間を行ったり来たりもいいかなと思ってしまったことは内緒。
むしろりんねの方が非道に見えたりして。
最後のページ、貧しき死神にとっては、悪魔も必要悪とあったけど、そもそもりんねに悪魔は本来関係ないんじゃないか?
魔狭人が出たのはあくまでおまけ。
そのうちvs魔狭人用に天使キャラでも出て欲しい。

今週驚いたのは「史上最強の弟子 ケンイチ」が次回最終回とのこと。
話がクライマックスに向かっているとは思っていたけれど、最終回のお知らせって突然来るな・・・。
せめてあと10話で終了ですみたいな告知があれば、心の準備ができるのに。

露出の高さは気になったけど、好きだった作品です。
またひとつ読む漫画が減ってしまう、寂しい・・・。
(2014年9月11日の日記)
鳳の姉、美人
原作少年サンデー2014年9月17日(42号)「境界のRINNE」第253話「 指輪と印鑑」

          ☆           ☆           ☆          

今週は鳳の姉(鯖人の恋人兼秘書)の名前が判明する。
「美人」だそうだ。
りんねワールドにおいて、彼女が一番の美人かどうかはさておき、読み方も「びじん」でいいらしい。
悪徳商法も何もこの鯖人キャラが苦手なので、それほどおもしろいとは思えないけど、束の間目が覚めたエリート死神モードの 美人はかっこ良かった。

なんだかんだで元の鞘に収まるけど、「社員旅行」で写真の後方、無表情で食事をしているれんげがおもしろかった。
気は乗らないけど、ただでご飯が食べれるし〜くらいの気持ちで参加したんだろうな。

「史上最強の弟子 ケンイチ」が最終回。
前回が最終回で今回は後日談にしてもちょっとおさまりの悪い終わり方だったが、逆鬼師匠やしぐれさんにもう会えないのはやっぱり寂しい。
長い間お疲れ様でした。

今週は他に「ハヤテのごとく!」にクラウスさんが出て来て嬉しい私。
「だがしかし」は「こざくら餅」と「ぶどう餅」は違うのか?
ほたるは久々に当初の目的を思い出したらしい(笑)。
(2014年9月18日の日記)
ダークな零不兎
原作少年サンデー2014年9月25日(43号)「境界のRINNE」第254話「 死神殺し」

          ☆           ☆           ☆          

「死神を狙う黒き邪気が迫るー!!!」
見出しとれんげがカマを折られてしまい、犯人が死神殺しのカマに憑かれた零不兎、その立ち姿の迫力までは良かったが、 その後はちょっと気が抜けた。

最後のオチまでとことんシリアスにまとめてくれたら、りんねの意外なおもしろさになったかも。
来兎が最初から出て来るので、気抜けっぷりが実は興を削ぐ、残念。
途中で架印は出て来たが、ほとんどりんねとれんげのコンビというのは新鮮だった。

今週の「だがしかし」、最近は毎週吹き出してるけど、今週も「電話」の突っ込みに笑った。
ヒロインが素敵にポーズ取ってるのが土管の中というのもいいなあ。
実は1巻買おうと思ったら即日売り切れで、書店になし。
アマゾン見たらそちらも売り切れ、でびっくり。

人気あるなあ。
様子見で少なめに出したんだろうけど、ただ買い逃したから増刷待って買うとまではいかないかも。

でも今週のインパクトは表紙に尽きる!
可愛い女の子、新連載の顔が表紙を飾るのは珍しくない。
でも「魚の頭」をかぶって、最初は気づかなかったが「笹」の服を着てる、この衝撃(笑)。
絵もいい感じなのでとりあえず読んでみた。

最近サンデーはグルメ志向なのかな?
「グルメコメディー」と「ほんのりH」のダブル路線を狙って行くみたいだけど。
(2014年9月26日の日記)
粗忽がいいね
原作少年サンデー2014年10月1日(45号)「境界のRINNE」第255話「粗忽の死者」

          ☆           ☆           ☆          

今週のりんね、おもしろかった。
最近は何故おもしろいと思ったのか、具体的に書くことを放棄してる感じだけど(そもそもそんな作品じゃないし、笑)、 今週は粗忽なアユのキャラにものすごく共感を覚えるというか、いえ私はあそこまで粗忽ではないけれど。

しかもあんなキャラだけに妙なスピード感があって、りんねや桜、クリーニング店の店主(おじいちゃん)まで引っぱられてて 一気に読み切った。
でもりんね、登場以来一度も服着替えてないのかな?
最近ハマったゲーム「レッドシーズプロファイル」を思い出した。

主人公はFBI捜査官なんだけど、着替えないとひげが伸び、背広が汚れ、それは別にいいんだけど、周りをハエが飛び回るようになる(笑)。
操作性は最悪なのに、妙なところをリアルに凝ってるギネス級のカルトなゲーム。

「だがしかし」は今週も特集付き。
知らない物が多いのに、「懐かしい」と思っちゃうのが駄菓子の魅力か。
話もおもしろかった。

ほたるもサヤもいい子だなあ。
アイスコーヒー2つ注文するほたる、ほたるの前振りにドキドキするサヤ、ほたるの期待を裏切れないサヤ、サヤのリアクションに 驚きすぎて反応が普通になっっちゃったほたるなど2人とも魅力満載で可愛かった。

謎なのが「おいしい神しゃま」。
先週がキャラ紹介で、今週から話が始まるのかと思ったら、今週もキャラ紹介・・・?
ってこれが作品なのか?
絵は可愛いけど、恐怖と期待でこれからも探しちゃいそうな作品、ではある。
(2014年10月2日の日記)
落語みたい
原作少年サンデー2014年10月8日(46号)「境界のRINNE」第256話「第一回サンマ祭り」

          ☆           ☆           ☆          

読んでいて「目黒のさんま」を思い出したせいか、今週の話はオチも落語っぽくまとまっていてすっきりしていたと思う。
オチの方は、タイトルは知らないが、うなぎの匂いでご飯を食べる男の話があったような。
と思って調べてみたら、「始末の極意」という話だそうだ。
Wikipediaで読んでるだけでも笑えてくるような話がどっさり。

でもじっくり焼き上げたサンマがあまりおいしそうに見えないのは、目が怖いせい?
生きてるうちはつぶらな瞳で、それこそ食欲湧かない顔してるし。
今週一番おいしそうだったのは、表紙の六文の顔という鬼畜。
だって丸々してて、肉まんみたいに見えるんだもん(笑)。

はい、私今おなかすいてます。
サンマのおいしそうなお話読んで、ちょっと辛いです。

サンマの成仏、食べられたことで成仏できないのかと思ったら、おいしく食べられたサンマは問題ない。
黒コゲ、生焼け、食べ残し等々、なんかしっくりこない食べられたサンマが成仏できず、霊となってしまうらしい。
なるほど、サンマの一生はおいしく食べられることにあるのか。
巨大化したサンマ霊が火を吹くのも、ふっくら食べごろに焼きあげて欲しいというサンマ霊からのメッセージ。

りんねの機転でサンマ霊はおいしく焼かれ、でもお焚き上げ大成功で消滅したため、りんね達は報酬のサンマにありつけず。
でもサンマの匂いをおかずに白飯3杯はりんねにとってまずまずの報酬って、いつものりんねなら涙を流して喜ぶとこじゃ?
最近りんねも贅沢になった。

鳳の突っ込み、架印のぼけ、あほの子鈴の愛らしさも絶好調で、うんおもしろかった。
明日の晩御飯はサンマにしよう、焼きサンマ。
りんねも時には着替えないと、無精ひげ生えて、体の周りをハエが飛び回るようになるぞ、どんな感動シーンでも。

今週の「だがしかし」、ご飯をむぐむぐもぐもぐ食べてるほたるが可愛かった。
「言ってなかったわよね。」のとこ。
なんで頬染めてるのかわからなかったけど(笑)。

さくら大根、初めて見たけど、なんか色が凄いね、アマゾンで売ってた・・・。
ちなみにサンデーに登場するのはみやま食品製だそうです。

今週は他に「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
(2014年10月9日の日記)
屍舞烏を思い出す
原作少年サンデー2014年10月15日(46号)「境界のRINNE」第257話「特別保護霊鳥」

          ☆           ☆           ☆          

八咫烏に屍舞烏、烏をりんね流に料理すればこうなるという・・・。
でも烏自体はいい子じゃないが、悪い子でもない。
おかしくて笑う感じじゃなかったけど、微妙な味わいがあってなんか良かった。
今回りんね本編よりも柱の方が苦労してる・・・。

烏の英語「crow」を「苦労」にかけてってなぜそれを本編でやらないの?
でも一番驚いたのは、桜が買った焼き芋あれで2,100円なの!?
ヨーカドーで1本200円で売ってるけどおいしいよ?
というより焼き芋屋さん自体見かけない。
桜はどこで買ったんだろう。

今週は他に「だがしかし」がおもしろかった。
作者が十二分に狙ってる気配はするけれど、ほたるが天然なので楽しく読める。
っていうかラジオ体操、そこまで疲れるか?というのが一番大きな謎だった。
(2014年10月17日の日記)
ハロウィン仕様で
原作少年サンデー2014年10月22日(47号)「境界のRINNE」第258話「首男」

          ☆           ☆           ☆          

ちょっと雰囲気がハロウィンぽい今週のりんね。
姉祭の家にかぼちゃランタンでも飾ってあったら完璧だった(笑)。

姉祭はどちらかというと鯖人や魔狭人に近い立ち位置のキャラだが、その姉祭に恋するキャラが登場したことで ちょっとおもしろくなりそう。
これから準レギュラーになるのかな?
でも教え子にしたらいろいろめんどそうなので、同僚にしとけばいいのに。

それなら出番も作りやすいだろうし。
一見普通っぽいけどどこかずれてる感じがいいかも。
今後名前が出るか出ないかが彼の勝負か。

今週の「だがしかし」。
「駄菓子」と聞けば条件反射で「懐かしい〜」と思うけど、なんか知らない物ばかりで毎週驚く。
駄菓子の世界も奥が深いな。
ココアシガレットで知ってる駄菓子やっと3つか。

悪い顔して加えてる最初の2人のカットに笑った。
あと素朴な疑問、「おいしい神しゃま」がいつかコミックになることはあるのだろうか。
なるとすれば何年後だろうか・・・。
(2014年10月23日の日記)
ワクワクドキドキ文化祭
原作少年サンデー2014年10月29日(48号)「境界のRINNE」第259話「冥界の約束」

          ☆           ☆           ☆          

今週のりんね、続き物だし久々にワクワクドキドキした(笑)。
翼とれんげが来たのなら、鳳や架印も揃ってしばらく続けて欲しい話。
強制退場させられつつも、絶対戻って来るよね、2人とも。
「その他」と呼ばれてるのがじわじわ来る。
ただのお化け屋敷じゃなくて、オルフェウスルールにのっとってというのがいいのかも。

文化祭と言えば出た思い出、遊びに行った思い出いろいろあるけど、一番印象的なのは 「めぞん一刻」の響子さん。
卒業してから遊びに行くのもいいかもしれない。

死神界の文化祭にも行ってみたい、冥土カフェとか私好みだし(笑)。
こちらも久々恋愛モードがちょっぴり入ってる今週のりんね、次回が楽しみ♪
ついでに銀だこ食べたくなった。

今週号は「ハヤテのごとく!」が連載10周年、高橋さんや青山さんなど漫画家さんのお祝い色紙が 8枚登場。
高橋さんのナギがめちゃくちゃ可愛い。
でもサンデー表紙の時点で10年前との絵の変わりっぷりになんだか違和感。
前の絵の方がいいな・・・。

今週の「だがしかし」、相変わらずほたるが可愛いけど、表紙と中で髪が微妙に違うのはわざとなのかな?
ちょっとらんまっぽいなと思ったら、中ではサイドの編み込みにになっていた。

私は「だがしかし」を象の足のヨーグルト?読むまで知らなくて、前のサンデー引っぱり出して読んでみた。
(りんねのコミック出るまでの分はサンデーとってあるのです。)
第1話のカラー表紙がジブリみたい、それがどうしてこうなった。
続いて欲しい、駄菓子が尽きるその日まで。
(2014年10月30日の日記)
翻弄されるヒロイン?
原作少年サンデー2014年11月5日(49号)「境界のRINNE」第260話「振り向いてはいけない」

          ☆           ☆           ☆          

今週号は、「だがしかし」と「境界のRINNE」が続いていたので続けて読んだが、どちらもいつもは相手を 翻弄する側のヒロインが、珍しく(ちょっとだけだけど)翻弄されるパターンが似てておもしろかった。

ココノツの代わりに店番していたお兄さん、誰だっけ?と思ったらほたるの見てはいけない部分を見てしまった あの人か(笑)。
歯がギザギザなのがおもしろいけど、彼だとほたるに太刀打ちできないんじゃ?と思ったらそんなことなかった。
駄菓子を軽く見ちゃってる彼は、いえ駄菓子の深遠な世界を知らない彼は、ほたるのトークにのってこず、 空回りするほたるを愕然とさせる。

最後は「アナタ心に」のとこからいつものほたるに戻っていつものノリが出て来たけれど。
一瞬森永ミルクキャラメルもそのまま食べても良かったのかな?と思ったがそんなことはないらしい。

一方桜もクールな彼女には珍しく?落とし穴に落ちてはりんねに置いて行かれ、りんねに(それとは気づかず) 頭の上を踏んづけられ、杏珠には「女子力低い」と言われ・・・。
置いてくりんねに寂しさを覚えるも、その気持ちがりんねに伝わることなく、一方りんねも桜を心配してるのに その気持ちが伝わらず、となんかもやもや。

もう少しときめき成分が欲しいなあ。
次号は休載で、51号は表紙&巻頭カラーでどどんと登場、楽しみだ。
(2014年11月5日の日記)

過去の日記目次へ

ホームへもどる