「境界のRINNE」感想(第51話〜第60話)
お祓い屋の踊りを見せろ?
原作少年サンデー2010年6月2日(27号)「境界のRINNE」第51話「精霊」

          ☆          ☆          ☆

扉の煽りが、翼のポーズにこうしか読めない今週号。
(正しくは「踊り」じゃなくて「誇り」)。
大甘だけど筋は通す翼と、りんねと六文の突っ込みが絶妙な掛け合いがとにかく楽しい。
見かけは変だけど、実は強い今回の主役のはずの「精霊」よりずっと目立ってずっと笑える。

それにしても翼のしたことって、本当はとってもすごいことなのではないか。
四魂の玉を穢した奈落のように聖石を穢し(これは簡単)、次に四魂の玉を清めた桔梗のように聖石を清める。
りんねの助けがあったとは言え、清らかな心の持ち主でなくては、巫女の霊力に匹敵する力の持ち主でなくてはできない所業(笑)。

ほんといい味出してるこのコンビ。
ただ今後戦いのたびに、ちょっと太めの精霊がむちむち出てくるのはちょっとやだな・・・。
あと、りんねと桜(ちゃっかり六文まで!)がおごってもらってるワクドナルド?かごめとばったりなんてシチュエーションを想像してちょっとしんみり。
かごめがもうここに来ることはない。

時々思うのだけど、かごめや「十二国記」の陽子のように、こちらの世界に生きてる人が突然異世界に放り込まれたら、本当はもっといろんな人やいろんな物が恋しくなるんだろうなと思う。
私だったらとりあえず「境界のRINNE」の続きかな?
あとゲームとかパソコンとか、なんてのは冗談にしても海外に行きました、なんて簡単なもんじゃないからな・・・。

今週は他に「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
あと今週の質問、「物語を書いてみたい人物」の質問に、高橋先生は千姫(徳川秀忠の娘、家康の孫、お市の孫、豊臣秀頼の妻、お江の娘として有名)と答えている。
こう書くとややこしいか、浅井長政とお市の娘のお江が秀忠に嫁し、生まれたのが千姫。
これは是非!あと淀君も描いて欲しいし、他の先生が答えている信長や信玄、「三国志」の曹操や趙雲も描いて欲しい。
あっ、信長はもう描いてるか、別人だけど(笑)。

ただ高橋先生の絵で実在の人物を描く歴史物ってどうなんだろ?想像つかないや。
他に藤田先生が巴御前って答えてたのが嬉しかった。
「うしおととら」外伝ですでに描かれてるけど、とても魅力的だったので。
「うしおととら」の中でとらに名前を覚えられている限られた人間の中の一人、つまりとらに認められた一人。
こちらの方は実現率高そうだ。
(2010年6月3日の日記)
草食系男子のりんね
原作少年サンデー2010年6月9日(28号)「境界のRINNE」第52話「同じ顔の幽霊」

          ☆          ☆          ☆

「マジメな生徒会長に関する悪い噂」で始まる今週号。
ナオミやラン子やリン子が登場(リン子はまだか)。
幽霊ラン子は見た目も昭和なら言動も昭和、ついでに名前もどっかの動物園に昔いた動物に酷似で昭和の匂いぷんぷん。
と思ったらパンダじゃないのね、なんだろ 。
でも今回に限って言えば、あまりにもあからさまに昭和で、むしろ笑えなかったというか、笑いどころがあまりない。
あえて言うなら野草を喰ってるりんねくらいか(笑)。

あと、どうやら私、時々出てくる唇のしっかりした女の子の顔が苦手らしい。
(女の子じゃないけど御霊丸も苦手だった)
そんなこんなで、後はどんな風にまとめてくれるか、興味はそこか。
変わったところは、幽霊なのに、ラン子がしっかり一般人に目撃されてること。
ありきたりなようでありきたりじゃない、ちょっと笑える結末に期待したい。

ところでコンビニでぱらっと開いたページが330ページ。
なんかものすごく怖いんですけど・・・。
これってほとんど読んでないのだが、こんな怖い漫画だっけ?
なんかものすごくおもしろいんですけど・・・。
(2010年6月9日の日記)
もしかして ドラえもん?
原作少年サンデー2010年6月16日(29号)「境界のRINNE」第53話「愛の歌」

          ☆          ☆          ☆

実は今回の話はそれほどおもしろいと思えなかったが、いい話だった。
それより今まで気づかなかったけど、六文ってまるでドラえもん!(有料だけど)
ではりんねはのび太くん?桜はしずかちゃん?スネ夫は翼でジャイアンが魔狭人?に見えて来た不思議。
だって何でもありの死神グッズ(有料だけど)。
そうか、そうだったのか・・・。

最初に話はそれほどおもしろいと思えなかったと書いたけど、笑いどころはちゃんとあった。
霊障に怯えているかと思えば弁償の心配とか、最後のページ(初恋なんてそんなもんさ、初恋なのか?)のラン子の反応とか。

50話を越えて最近思うことは、主役の2人が意外と地味というか影が薄い。
だから2人だけだと笑いも薄い。
各エピソードのおもしろさ、盛り上がるか盛り上がらないかは翼や魂子などの準レギュラーや、ゲストキャラによるところが大きいと思う。
本筋も意外な展開、いい話が多いけれど、パターンとしてはそれほど変化はないように思えるし。

だから今回の昭和レトロ霊少女や前の陸上部の先輩後輩の話などは、たぶんコミックで再読するまで忘れてるようなエピソードだろう。
「境界のRINNE」、今後の課題は2人の恋の進展と、いかに強烈なゲストキャラを出して来るかにかかってくるような気がする。
かっこいいとか可愛いとかじゃなく、タコさんウインナーや、水滴みたいなごつい精霊とか、あんなインパクト、あとはやっぱり魂子さん系。
おもしろいけどそこはかとない「透明感」が気になる作品ではある。

今週は他に「ハヤテのごとく!」「史上最強の弟子 ケンイチ」がおもしろかった。
「月光条例」はおもしろい部分とよくわからない部分の行ったり来たりで混乱中。
先週おもしろかったホラーの漫画は全く脈絡なく別物なってた、何?これは。

そうそう6月18日(今週の金曜日)は「境界のRINNE」の4巻発売日。
表紙がものすごくシンプルなのが特徴か(笑)。
(2010年6月16日の日記)
記死神 〜架印登場
原作少年サンデー2010年6月23日(30号)「境界のRINNE」第54話「記死神」

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同じ顔がまたひとり、でもかっこいいから許す、みたいな今週号。
「記死神」と書いて「しるしがみ」と読み、「架印」と書いて「かいん」と読む。
持ってる武器?からして「犬夜叉」の死神鬼が若返ったような感じ 。
鳳といきなり遭遇するところなど、珊瑚と弥勒の立ち位置か。

ちなみに記死神とは、りんねや鳳たち死神が死者をあの世に導く実働部隊であるのに対し、人が正しく寿命を全うしているか記録された名簿を管理する、あの世の名簿係だそうだ。
なのに架印はりんねの借金の債権者と名乗り(つまり借金取り)、現世でちまちま稼いだところで返しきれないからと「一発完済」するためにりんねを殺しにかかる。
借金を寿命に換算するところがよくわからないが、とりあえずりんねにとっては命の危機。
にもかかわらず、「衝撃の新章突入!!」とか「冷酷無比なる記死神」とか「前代未聞の事態」とか、読んでるこっちが恥ずかしくなるほど気抜けた展開。
煽りが大げさすぎやしませんか?
煽りも気抜けでいいのに(笑)。

なにしろこの架印、最初は巨大アヒルの着ぐるみで登場し、かっこいい素顔をさらしてからも、首から下はアヒルのまんま、これが笑える。
それにしても可愛いやらおかしいやら可哀そうやらが、実は今週の主役、死神鳳。
正直言って今回初めてこの子を可愛いと思った。

巨大アヒルに足蹴にされ、イケメン着ぐるみ男の罵詈雑言。
悔しさ余ってりんねに訴えればうるさがられ。
でも結局りんね、桜、翼の3人はちゃんと鳳の話を聞いてあげるところがいい(若干迷惑そうではあるが)。

そこへ来たのが記死神架印で、りんねを殺しにかかるところで今週はおしまい。
でもどう見ても死神鬼の攻撃をかわしている犬夜叉にしか見えない。
死神鬼と戦ったのは殺生丸だけど、りんねはどう見ても犬夜叉だし、テンション低い犬夜叉だし、低血圧の犬夜叉だし。
架印は鳳と絡んでた方が面白い展開になりそうだ、あと翼で三つ巴(笑)。
で、桜が突っ込んでりんねがボケて、ってほとんど主役じゃなくなるか。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」と「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
なにげにしぐれと逆鬼が好き。
アニメは見てなかったけど、逆鬼が無双氏康の石塚雲昇さんだったんだ、ちょっと見たいかも。
あと最近「國崎出雲の事情」も欠かさず読むようになったりする。
(2010年6月23日の日記)
梅雨だしね
原作少年サンデー2010年6月30日(31号)「境界のRINNE」第55話「差し押さえ」

          ☆          ☆          ☆

今回もトラブルの元はりんねの父鯖人。
りんねを連帯保証人に借金を重ねるばかりか、結婚詐欺にりんねの大切な冷蔵庫やテレビなどを盗んでくる(粗大ゴミと言われてしまうのが哀しい・・・)。
「おやじがなにしたか知らないけど、りんねはなにも悪くないじゃない!」
珍しくまともなこと言う鳳が凛々しい。

けれど架印に取り合ってもらえず、りんねは死神の鎌を壊され、黄泉の羽織を差し押さえられ、命の火を奪われてしまう。
命の火とはりんねの人間の寿命、つまりりんねの肉体は死んでしまったということ。
命の火を奪われる瞬間の描写やりんねの表情が神楽の死の場面とそっくりで、一瞬胸が疼いた。
おそらく「境界のRINNE」始まって以来のシリアス展開。

翌日朝10時までに堕魔死神カンパニーの場所を探して来なければ、りんねの命の火はあの世のリサイクルショップに売られ、りんねは本当に死ぬこととなる。
これはあせる。
けれどこの後「鳳!」と叫ぶ桜と「呼び捨て!」と反応する鳳に笑ってシリアス展開は終了。
しかも「B級お祓い屋」「無能死神」と言い得て妙なけなし合いの翼と鳳にまた笑う。

六文が桜たちがりんねを殺したと誤解するところはさらっと流して、登場したのはりんねの霊(死神の部分ではないらしい)。
自力で命を取り戻すと突っ込むりんねに追う桜、鳳、翼に六文。
特に桜と鳳の台詞がかっこ良くて、果報者だな、りんねは。
でもいっても心配なのはあの世へ行ったりんね達じゃなくて、置き去りにされてしっとり濡れてるりんねの体、梅雨だしね。

最後のページには意味ありげなメッセージの貼られた棺のような箱。
次回はスリリングな展開が楽しめるかも。

サンデー最終ページの「3D化して欲しい映画」の質問に、高橋先生の答えはチェン・カイコーの「西遊記」。
私は見たことないけど「さらば、わが愛/覇王別姫」「始皇帝暗殺」などで有名な監督らしい。
今度見てみよう。

おまけ。
先日「ブログ」で紹介した「加島屋」さんのコ ロッケ食べてみました。
お店で見た時は気づかなかったけど、家に帰って開けてみて、値段のわりに小さいのにびっくり。
(普段買うコロッケの2倍の値段!)。

でもサーモンの味がしっかりしてておいしかったです。
いつもの癖でソースをたっぷりかけちゃったけど、これはかけない方が素材の味を楽しめたかも、残念。
先生も好きかなあ、コロッケ、また行きたいなあ、新潟。
(2010年6月30日の日記)
箱の中
原作少年サンデー2010年7月7日(32号)「境界のRINNE」第56話「資本金」

          ☆          ☆          ☆

父は死神、母は吸血鬼?なんて思ったのも束の間、箱の謎はまだ解けない。
霊となったりんねはこれまで散々他の霊を送って来た輪廻の輪に今度は自分が引き寄せられる。
恐るべし吸引力、りんねが転生するとしたらカツオかマグロ?

記死神架印を追ってあの世にやって来た桜たち、鳳が連れていったのは命数管理局。
「めいすう」と打ち込んで「命数」と出てきたのには驚いたが、意味は「残りの寿命」じゃなくて「数詞を用いて数を表すことだそう(Wikipedia参照)。
例えば 10000 を、日本語では「一万」、英語では ten thousand と呼び、これに対し、数字を用いて数を表す方法を記数法というのだそうだ。
「境界のRINNE」は勉強になるなあ(笑)。
ただ「命の数」と書くことから、寿命になぞらえて意味を与えることは確かにできる、おもしろい。

話を戻して、ひょんなことからりんね(霊)たちが出会ったのは架印の母。
この母がまた超おとぼけで、魂子や鳳に負けないおもしろさ。
こういうキャラはほんと楽しいな。
お約束のキャラでお約束の展開、架印も登場。

黄泉の羽織を着て特上のお寿司を食べてるりんねにはもう少し感動が欲しかったとか、コーヒーかけられても紳士的な翼とか、例によって出てくる鯖人が遂にダニパパと化してるとことか、小さな感想はこまこま入るけど、今回も決着はつかず。
あまり引き延ばさないでどんどん行こうよ、と思ったところで今週はおしまい。

ところで今日は七夕。
一年に一度の恋人の逢瀬には残念な天気となってしまったけど、と思っていたら今朝のズームインで織姫と彦星の関係についてちょっとだけ紹介していた。
恋人は間違いで、夫婦なのだそうだ、これには目が点。
私が子供の頃読んだ絵本では恋人になってたけど?

てなわけで、りんねと桜の関係にももう一波乱、もといもう一歩のステップアップが欲しい今日この頃。
今週は他に「結界師」と「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
(2010年7月7日の日記)
ちょっとだけ嬉しいかも・・・
原作少年サンデー2010年7月14日(33号)「境界のRINNE」第57話「箱の中」

          ☆          ☆          ☆

何が嬉しいかというと、先週のりんね感想のタイトルが「箱の中」、今週のりんねのタイトルが「箱の中」、被ってますってただそれだけだけど(笑)。

最初に「開けてーっ!!」と桜がドンドン叩いてるのが、扉じゃなくて太鼓なのに大笑い(しかも差押え太鼓)。
ピンチなんだけど、どこか気持ち良さそうに叩いている桜、いい音響かしてるに違いない。
私も夏祭りの太鼓の練習したことあるけど、太鼓叩くのって簡単そうに見えてけっこう難しいんだよね。
桜は絶対器用な子だから、ヨーヨー同様太鼓も器用にこなすに違いない。

先週まで胡散臭げに登場しながら目立たなかった謎の箱がやっと注目を浴びる。
「ねえ鳳」、桜の呼び捨ても目に馴染んだけど、やっぱり不思議な気がする。
「犬夜叉」かごめの影響か、「鳳ちゃん」って呼ぶかと思ってたので。

鳳が箱を開けようと、凛々しく鎌を突き立てるが、結界の前にあえなく玉砕。
でもかっこいいな、鳳。
っていうかもはや女の子キャラじゃないし、やってることが。
翼はどうした(笑)。
六文によると、この箱には仕掛けがしてあって、りんねにしか見えない文字が書いてある。
これは大切な武器や道具が本人以外の手に渡るのを防ぐためのもの。

桜たちはこの箱をりんねに届けるべく脱出を図る。
ここでも両手に骸骨爆弾?抱えた鳳が笑えるほどかっこいい。
結界に阻まれ、黒焦げになるかと思いきや、無事脱出成功。
失敗するよりかえって笑える。

一方架印との戦いで危ないりんね。
やっと間に合った桜たちが持ってきた箱は「おばあちゃんがくれた謎の箱」だったらしい。
で、書いてある字は「小学校入学祝い」
翼や鳳のがっかり顔は見ものだけれど、「一瞬ーその場はがっかり感で満たされた。」はいらないな。
みんなの脱力顔で十分かも。

で、その箱の中から飛び出してきたのは、「輪!!」というよりどう見てもフラフープ。
カラーじゃないけど黄色と見た、いや赤かな?やっぱり黄色。
使い方を知らないりんねは、架印に黄泉の羽織を奪われ、フラフープにつかまった桜と共に輪廻の輪に吸収されてしまった。
このまま2人一緒に戦国時代に転生してもいいかな?なんて一瞬思ったのは内緒。

ただ架印はフラフープを伝説の「裁きの輪」とみなしているらしく(おそらく正しい)、りんねの行く先も見当がついているようだ。
同時に寿命がたっぷり残った人間(桜)を転生させるという重大な規則違反を犯した架印自身もただではすまない。
ここでりんねと桜が閻魔様の裁きを受けるために地獄に飛ばされて魔狭人と再会、なんてことになったら笑っちゃうな。
最終ページの柱で「フラフープに見える輪」じゃなくて「フラフープ」そのものだったことを知ってくすっと笑って今週はおしまい。

ところで今週号は「少年サンデー」通巻3000号記念ということで表紙もめでたく全作品のメインキャラがピースならぬ3本指立てて登場。
もちろんりんねも本編では滅多に見せない笑顔で登場。
このイラストの図書カード+クオカードを300名様プレゼント。
高橋先生からのメッセージは「そういう数え方した事なかった。おめでとうございます。」

盛り上げコメント「つぶやき」コメント多い中で相変わらずさめてるというか飄々としているというか・・・(笑)。
そんな高橋先生が「歌詞の好きな歌」といったらチューリップの「ぼくがつくった愛のうた」・・・知らない・・・知らねば・・・。
(2010年7月14日の日記)
お寿司を食べて、鰻を食べて
原作少年サンデー2010年7月21日(34号)「境界のRINNE」第58話「裁きの輪」

          ☆          ☆          ☆

りんねにしては凝った表紙の今週号。
えーっと、黄泉の羽織を再び取られて輪廻の輪に吸収されてしまったりんねと桜。
本来ならば2人とも否応なしに転生させられるところなのだが、「フラフープ」改め「裁きの輪」につかまっていたことで、「目的の犯罪者の元に導かれる」のだそうだ。
なんてご都合主義な死神道具(笑)。

りんねと桜はあれほど探していた「諸悪の根源」堕魔死神カンパニーに飛ばされるはず。
なんてご都合主義な展開(笑)。

でも実際にりんねと桜がいるのは、堕魔死神カンパニーではなくて、架印の家。
何故なら「諸悪の根源」かつ「ダニおやじ」のりんねの父鯖人が架印の家に来てたから。
遊びに?いえ借金&コソ泥に。
せっかく命の火に関して架印にりんねの父親らしく苦言を呈するというかっこいいところ見せるのに。

っていうか、そもそも魂子おばあちゃんがりんねにこんなプレゼントしたこと自体が「父親対策」に違いない。
おもしろいっちゃおもしろいんだけど、キャラとしたの魅力はあまり感じないな。
逆にどんどん壊れてく架印と天然浪費家架印母がおもしろい。
最後のページでほとんど見せ場のなかった翼の鋭い突っ込みが光ってた。
「貧乏の一因はあの母親にもあるのでは?」

この裁きの輪は今後りんねのおしゃれアイテムとして腕につけたままになるのかな?
それもいいかも。

それにしても特上のお寿司と鰻食べてる割にはりんねの感動のテンションが低い。
当分ないよ思うよ、そんな機会は。
卒倒するか、いきなり「やり切った入場口」に行っちゃうくらいの感動を見せてほしかった(笑)。

というわけで貧乏りんね(父の被害者)と貧乏架印(母の被害者)はこれからも喧嘩しながら仲良くやっていくのかな?
父鯖人を巡る闘争はこれからも続くそうだけど、裁きの輪がある限り、不当な借金はできなくなればいいのだが。
(2010年7月21日の日記)
今週ゲストに弥勒が登場?
原作少年サンデー2010年7月28日(35号)「境界のRINNE」第59話「夏祭りの怪」

          ☆          ☆          ☆

な〜んて思っちゃうのは翼が浴衣姿だから、しかもピアスだし(弥勒は2個だったけど)。
ご丁寧にも浴衣の色はともかく模様が弥勒っぽい。
(十字架模様なんだけど胸から上のカットだと弥勒の法衣に見える)。

しかも今回は表紙からしてりんねの顔が微妙なんだけど、163ページのりんねの横顔は軟弱軽薄な感じでまるで鯖人そっくりだ、さすが親子。
165ページのりんねの横顔はまるで最終回の犬夜叉だし、なんか今回ゲストっぽい顔が多いのはご愛嬌。

今回は夏祭りということで、みんなが浴衣、女の子が可愛いのは当然として、りんねと翼もなかなか良い。
桜もだんだんるーみっくのキャラらしくなってきたが(けっこうヤキモチやき)、これまでの歴代ヒロインと違って表に出すタイプじゃなさそうなので、からっとしたおもしろさが続くかどうかがこれからの見どころかも。

そんなりんねと桜の間を引っかきまわしてくれるのが、これもなかなか良いキャラの的場ナツミ。
(犬夜叉の志麻を思い出した。)
ただ可愛いだけじゃない、したたかなところも今後レギュラーになって欲しいほどのおもしろさ。
(豪華食事がホットドックなのがいい。)
りんねも仕事となるとこの笑顔、この握る手、このポーズ。

桜も来てるかもしれない、会ってしまうかもしれないとは思わないのか。
それはともかく偽カップルを取り巻くのは霊体(エクトプラズム)。
Wikipediaによると、霊体とは「心霊主義で用いられる、霊能者などが、霊の姿を物質化、視覚化させたりする際に関与するとされる半物質、または、ある種のエネルギー状態のものを指す。」とあるが、こういうもの好きとしては、思い出すのは霊媒師が霊を呼び寄せて撮った写真。
媒体となった人物の周りや口から靄のようなものが出て人物を取り巻く写真はある意味有名。
ここでも是非写真を撮ってて欲しかった。

ここからの展開がおもしろい。
射的にやってきた桜たち。
でも景品の可愛いけどボロボロのヌイグルミが鎮座していて、しかも禍々しいオーラがとりまいている(by翼)。
桜も「変な念がこもっている感じだね。」と反応。

お店のおじさんと、引かれて?やってきたナツミの絶叫カットが何かの漫画を連想させる、楳図かずお?
汚いけれど、一番可愛いのがクマだったりする不思議。

このヌイグルミに憑いた念がナツミを毎年呼び寄せていたのだが、その正体はナツミの祖父だった。
そういえば、るーみっくに欠かせないじいちゃんキャラってまだ出てないな、このじいちゃんもなかなかいい味出しているけど、さすがにレギュラ−化は無理か。
しかも孫の願いをかなえたいというより、孫の恋路を邪魔するモードで悪霊化。

丸メガネまでワルそなサングラスになって「どんどろどろどろ」、可愛いよ、じいちゃん(笑)。
まあこの時点で本来なら桜の誤解も解けるはず。
恋の誤解を入れるよりも、ナツミとじいちゃんの魅力でスピード展開、一気に盛り上げてくれるのが吉かと思う。

ところでりんねの浴衣が何気に籠目(かごめ)模様っぽいのもうれしかった。
そこになんか意味があるのかな?単なる魔除け?

そんな高橋先生が「夏と言えば」思い出すのは「アロハ」だそう。
私は「かき氷」かなあって思って帰りにコンビニ寄ってそれっぽいのを買ってきた。

今週はほかに「結界師」「ハヤテのごとく!」「月光条例」がおもしろかったけど、今「月光条例」に取り上げられているおとぎばなしが知らない話。
何ていう話なのだろう。
(2010年7月28日の日記)
今回浴衣で次回は水着?
原作少年サンデー2010年8月4日(36・37合併号)「境界のRINNE」第60話「クマちゃんの思い出」

          ☆          ☆          ☆

後半はほのぼのモード全開で、とっても楽しいエピソード。
孫のナツミにねだられ、射的でがんばるもならず、そのまま寿命を迎えてしまったおじいちゃん。
心残りが10年間も霊としてとどまらせ、ナツミの「彼氏」の邪魔をする。
「かわいい孫娘を他の男に取られたくないという事じゃないか?」と珍しく鋭い翼の言葉、驚くナツミ。

ならば自分がクマを獲れば、ナツミへの執着を断ち切り、成仏するかと乗り出すりんね。
承知したおじいちゃんだが、「おまえをナツミの彼氏と認定し」の言葉に桜がこれまで見せなかったような表情をする。

今回は表紙のりんね始め、いい顔が多いな。
この時の桜の顔もいいし、最終ページのツーショットも。
小さな顔でもいい感じだし、ナツミの表情の生き生きした感じも好きだ。

桜の誤解を恐れつつも、500円も!払って射的をがんばるりんね、邪魔するおじいちゃん。
ナツミの協力で、やっとクマをゲットしたりんねだが、幼い日にナツミがねだったのはクマちゃんではなく、隣りにあったおしゃれセットだった。
ショックなおじいちゃんだったけど、ナツミのおかげで?めでたく成仏。
「高橋留美子劇場」を彷彿させるおもしろさ。

最後も誤解を解こうとするりんねとずれた桜のいつものパターンになるかと思ったら、ナツミの彼氏がさっさと出てきてさっさと完結。
これも意表を突かれて楽しかった。

依頼も誤解も無事解決。
いろんな意味でほっとするりんねを夏祭りに誘う桜。
ナツミの時のような満面の笑みを浮かべてくれないりんねに寂しそうな笑顔を見せる桜の気持ちが通じたのか、「あれは営業スマイルだ。」と突然答えるりんね。

90ページから91ページにかけての2人の表情もとってもいい。
みんなとはぐれ、楽しそうに花火を見ているりんねと桜もいいけど、傷ついているはずなのにお笑いにしか見えない翼もいい。
名前もあるし、ほとんど準レギュラーの桜のクラスメートもいい感じだけど、なんとなくアニメに毎回出てくるエキストラのような存在感。
でもその方がすっきりしていて読みやすいかも。

次回は海水浴場の怪。
浴衣ときたら、今度は水着か。
ついスクール水着を連想してしまったけど、それはもう披露済みだっけ。

今週は他に、意外な才能披露の秋雨が楽しい「史上最強の弟子 ケンイチ」、灰原愛が嬉しい「名探偵コナン」、ハヤテとタマとヒナギクの掛け合いに笑った「ハヤテのごとく!」、やっと挿入話のクライマックス「月光条例」と読み応えがある号だった。

最終ページ「恋してしまった漫画の主人公」の質問に高橋先生の答えは「あしたのジョー」の矢吹丈、先生にしては珍しく燃えてるコメントだった(笑)。 残念ながら私は読んだことも見たこともないけど。
他の先生で「めぞん一刻」の音無響子をあげたのが2人、女らんまが1人、さすがだなあ。
ちなみに私は初恋が「エロイカより愛をこめて」の少佐かな?
最後にアマゾンより情報。
「境界のRINNE」5巻は9月17日発売だそうです、楽しみ♪
(2010年8月4日の日記)

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