「境界のRINNE」感想(第61話〜第70話)
桜が桜じゃないみたい
原作少年サンデー2010年8月18日(38号)「境界のRINNE」第61話「涅槃屋へようこそ」

          ☆          ☆          ☆

「さくらんぼ」模様の水着の桜と「アゲハ」模様の水着の鳳、可愛いなあ。
特に桜が桜じゃないみたい。
いつもこの髪だといいのに、と一瞬思ったが、そうすると友達ミホ、リカと区別つかなくなるかも。
あのちょっと昔懐かしい感じのするおさげがすっかり定着したからねえ。

桜が友達と行ったのは、その名も幽霊浜。
霊にモテてる男の子にナンパされたり、除霊のバイトに来た翼に会ったり、若手死神であるりんねや鳳が霊たちを集めて成仏させたりで、なんだかとってもおもしろい。
鳳がいたのは海の家「涅槃家」、悟りの家と訳そうか、早い話が「成仏ハウス」。
霊たちはみんな若い少年少女なので、楽しく盛り上がってあっさり成仏。
もうちょっと年齢が上だったりしたらどうすんだろ。

でもただ一人、成仏せずに残っていたのは桜に一目惚れの元空手部員。
「夏の日の恋の駆け引き」、そんな楽しい思い出は何ひとつなく、心臓マヒで死んでしまった高校生。
彼を成仏させるために、桜も協力、りんねや翼も気を揉みつつも協力する。
けっこうりんねの心の動きがストレートに描写されるようになってきたのが楽しい。

桜に恋を告白する空手部員を成仏させるために、「桜とつき合っている」とでまかせを言いかけるりんねだが、桜機転の一言「実は気になってる人がいるんだ。」
あっ、これはりんねのことだ!ってときめいた読者は数知れずと見た(笑)、もちろん私もその一人。
でもそれが「当たりさわりのないウソ」だったことがわかってりんねはがっかり私もがっかり。
でも思わず桜の名を呼び捨てにしたりんねが素敵だった。

「犬夜叉」だと「かごめ」「桔梗」といった呼び捨ては、まあ時代的なものもあってなんとも思わなかったけど、普通のお友達たと「君」「さん」付けの現代だから、呼び捨てっていうのはやはり特別なイメージがある。
翼が鳳を呼び捨てしようが、六文が翼を呼び捨てしようがなんとも思わないけどね。
「桜」「りんねくん」と呼び合うようになるのはいつのことだろう。

空手部員のエピソードは終わってしまったが、「涅槃屋」編は楽しいし可愛いので、もう2,3事件を起こして話を続けてほしい。
鳳も「明日も店開く」って言っていたので期待したい。
今週は他に「ハヤテのごとく!」がおもしろかった。
(2010年8月18日の日記)
終わってしまった夏休み
原作少年サンデー2010年8月25日(39号)「境界のRINNE」第62話「霊道石」

          ☆          ☆          ☆

「霊道石」。
ん?なんだか聞いたことあるぞと思ったら「霊道石」じゃなくて「冥道石」。
殺生丸の母君が首から下げてた石だった。
でも「せっしょうまる」で変換したら「摂政丸」と出てしまった私のパソコン、「犬夜叉」も遠くなったなあ・・・。

霊道とはその名の通り、霊の通る道。
霊道石は霊道の目印で、山にあってこれまで霊を導いてきた。
けれどこの霊道石は女性で(石に顔がついている)、都会の夜に憧れているらしい。
で、彼女?を都会に連れてきてくれた「ステキな王子様」は合宿で山に登ったプロレス同好会会長藤波タツヤ。

といったら有名なのはプロレスラーの藤波辰巳選手。
でもりんね版藤波選手は頭突きの練習と霊道石に頭突きする奴変な奴。

結局山から下りてきた霊道石のおかげでりんねの学校は霊で大渋滞となるわけだけど、りんねの策は霊の中からホストを集めて幻夜燈(幻を見せるグッズ)を使って急遽ホストクラブを開くこと。
最近ホストクラブづいてるなあ。
そういえば「1ポンドの福音」でも・・・って最近でもないか(笑)。
でも幻でもいいや、ドンペリ飲めるなら、なんて思ったことは内緒。

最後に200万円の請求書を突き付けられてとっとと山に帰った霊道石。
「らんま1/2」の良牙のおなかにペコちゃんの落書きの話思い出したり、ホストのりんねがハヤテに見えたり、「なにもかも懐かしい」に「宇宙戦艦ヤマト」思い出したりしたけれど、おもしろかったかといえばそうでもなく・・・。
終わっちゃった夏休み海の家がひたすら恋しくなるエピソードだった。
先週可愛かったしなあ、おもしろかったしなあ。

ところで「ギロッポン ズーヒルでシースー」実は私もわからなかった。
「六本木ヒルズで寿司」のことなんだろうけど、こんなの今流行ってんのかな、本当に。
りんねで読むとそれすら昭和の感覚に思えてくるところがむしろ笑えた。
(2010年8月25日の日記)
おもしろそうな予感
原作少年サンデー2010年9月1日(40号)「境界のRINNE」第63話「祠の声」

          ☆          ☆          ☆

今週は表紙からして楽しいなあ、おもしろくなりそうだなあ、そんな予感がした。
りんねのためにお使い中の六文、修理に出してた死神のカマを受け取りに来たようだが、修理代が二百円な時点ですでに何かの始まりを感じさせる(笑)。

「怪談話 大好き同級生」の肩書がついたミホに連れられ、ヘンな声が聞こえてくると噂の祠を見に来た桜、「た〜す〜け〜て〜」の声と共に三人の子供の手を見てしまう。
お約束のように友達二人は逃げ出し、桜はりんねの元に。
りんねのとこには先客のミイラ男が、なわけはなく、包帯を巻いた依頼人猫田タローがいた(ふざけた名前だ、笑)。
「ぎく」なんて普通に驚く桜、珍しくない?

タローの家では、気弱な小学生である弟ヒロシがネコっぽくなっちゃって魚は食うわ(これは普通)家族をひっかくわ壁で爪とぐわと大変なことに。
ネコ目なヒロシはしゃべり方まで語尾に「にゃ」がつく、どう見ても猫目小僧、なんて漫画を見たことあるような。
って思って検索したら楳図かずおの漫画だった、これは楳図かずおへのオマージュか?
ヒロシが悪霊に乗り移られているのではなく、化け猫がヒロシになりすましていることに気付いたりんねは六文が持ち帰った死神のカマで臨戦態勢。

でもやっぱり「二百円」の修理代が祟った、当然だ。
カマの修理に使ったのは二百円コースでは「糊」。
糊が乾くまでカマを使ってはいけないのだって、糊がかわいたら完全に直るのか、恐るべし死神界の「糊」。
カマは折れ、反撃を受けたりんねは単身逃げた化け猫を追う。

ヘンな声の聞こえる祠との関連が気になる桜は六文を連れて祠に戻る。
やはり祠に閉じ込められていたのはヒロシと友達だった。
しかも無事なはずのタイチまでいた。

りんねがたどり着いたのはそのタイチの家。
すでに化け猫と入れ替わっていたタイチとヒロシに攻撃されたりんねのピンチ、緊迫感がありそうで絵的には全く緊迫感のないりんねのピンチ。
この話で次号は「待望の最新単行本第5巻発売直前巻頭カラー!!!!」だって(笑)。
しかも「カマは折れ、りんねの心も折れちゃうの・・・・・・・・・・!?」だって。
何?この少女漫画チックな煽りは。
おかげで予告のりんねの顔まで乙女チックなタッチに見える。

そんな高橋先生が犬派か猫派かと聞かれれば、答えは「犬派」、当然か。
というか当然そうであって欲しい。
私?もちろん犬派です。

それにしても98ページ、桜たちが歩いている祠前の風景だけど、本当に昭和な雰囲気だよなあ。
意識してるわけじゃないんだろうけど、カラーで夕焼け色に染まって見える。
なんだか「ALWAYS 三丁目の夕日」が見たくなってきた。
いやさすがにそこまで昔じゃないんだけど、なんか雰囲気があの頃な感じがして仕方がない。
(2010年9月1日の日記)
ど忘れしていた裁きの輪
原作少年サンデー2010年9月8日(41号)「境界のRINNE」第64話「化け猫」

          ☆          ☆          ☆

「最新単行本第5巻発売直前巻頭カラー!!」の第64話、さら〜っと読んでる間に終わってしまった、あれっ?
最近のりんねはほんと良くも悪くもメリハリあるなあ。
おもしろいエピソードとそうでもないエピソードと。
化け猫づくしで可愛くはあったけど。

「孤立&武器(カマ)破損」で大ピンチのりんね、一方桜は六文と共に祠の謎に迫る。
ヒロシたちは江戸時代の化けギツネ(あるいはタヌキ)が封印されているという噂の祠の扉を壊してしまった。
つまり封印を解除してしまったために、封じられていたキツネでもタヌキでもないネコ(赤丸、虎丸)が解き放たれる。
封印し直す方法も見つけた桜たちはりんねの元へ。

その頃ピンチのりんねが取り出したのはすっかり忘れてた裁きの輪。
しかも相手がネコではじゃれるばかりで役にも立たない裁きの輪。
六文すらも相手にならず、さらなるピンチが続く。

祠に再び化け猫を封印するのに必要な唯一の物は、大好物の「マグロ大トロ」。
即座に却下のりんねの顔が怖すぎて(笑)。
必要は発明の母、追いつめられたりんねがとった苦肉の策は、壊れたカマの有効活用。
で、無事化け猫は封印され、りんねも報酬もらって事件は一件落着。

期待した割にはあっけなく、ただ桜の顔が可愛かったかな?特に前半、というのが印象に残った程度。
次回に期待したい。
(2010年9月8日の日記)
りんねのスキップ!
原作少年サンデー2010年9月15日(42号)「境界のRINNE」第65話「霊の来ない家」

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今週は表紙からしてかごめにそっくりな桜が主役かと思っていたけど、無表情?でスキップするりんねのインパクトには負けた(笑)。

それはともかく意外な発見。
桜には現役で父親(銀行員)がいるらしい。
なんとなくこれまでの流れで母子家庭だと思っていたから。
でもきっと今後も出てこないんだろうなあ。
ちなみに母親は印刷のせいか、髪が茶髪?娘より派手な顔っていうか若く見える。

さて今回の事件、依頼人は桜。
これまで家の中に霊が入ってくることはなかったのに、急に入ってくるようになったことが不思議。
霊が見える桜だから当然、と思うのは素人の浅はかさか、依頼を受けたりんねは桜の家に「招待される(わけではないが、りんねのスキップだとそんな感じ)」。

ところがこの日は若手死神の死神道具講習会。
桜へのお土産を選んでる(フルーツミックス缶とみかん缶のどっちを持ってくか)りんねを不審に思う六文、浮かれてるりんねに何かを感じた翼、そして講習会に迎えに来た鳳を引き連れ?引きずられ?りんねは桜の家に到着。

お掃除中の桜の部屋に、りんねに取ってもらった変な顔のイルカのぬいぐるみがちゃんとあるのがいい感じ。
でも桜の部屋もそこはかとなく昭和の匂い。
掃除機は何となくうちにあるのと似てるなあ(笑)。
鳳も普通の人には見えない死神だが、リボンを付け替えることで姿を見せることができるのだそう。
なんて素敵な後付設定!って思ったけど、考えてみればりんねと同じか。

りんね曰く、本来霊が通り抜ける状態が普通(そんなの嫌だ)の家で、全く霊が寄り付かなかったことの方が異常。
今までは霊を寄せ付けない何かがあったが、それが急になくなったってこと。
だからそのなにかをつきとめれば、元通り霊の来ない家に復旧可能。

でも、霊が来ない方が異常なら、今のままでいいんじゃないの?って思うのも素人の浅はかさ?
桜にしてみればうんざりする話だろうけど。

鳳が取り出したのは「番犬の首輪」。
躾がなってない犬で散々だったが、鳳が桜のために頑張ってみせるところがいいじゃない。
りんね好きで鈍感で思い込みの激しい邪魔者立場のキャラだけど、桜好きで鈍感で思い込みの激しい邪魔者立場な翼共々いいんだよね、これが。
でも翼と鳳はやっぱり邪魔者。
りんねの仕事はまずは2人を追い出すことから始まるって今週のりんね、おもしろすぎでしょ、次回が楽しみ。
(2010年9月15日の日記)
タケコプターと天使の羽と
原作少年サンデー2010年9月22日(43号)「境界のRINNE」第66話「期限切れ」

          ☆          ☆          ☆

今週は1ページごとにおもしろく、特にりんねvs翼と鳳の追い出し合戦がテンポが良くておもしろかった。
肝心の「霊が来る」謎がどっかに行っちゃうかと思ったが、そこはきっちり絡めてオチつけて終わらせて。
おまけに魂子さんまで特別出演。
「期限切れ」はりんねが死神道具講習会をすっぽかしたことで何かが起きる意味かと思っていたらこう来たか。

でもって一番笑ったのが、りんねが以前出席した死神道具講習会でもらってきた死神道具の試供品のうち「あの世にひとっ飛びウイング」。
天使の羽のランドセルのCMもあったけど、思い出したのが「犬夜叉」の「宿り蛹」編で、犬夜叉が七宝にタケコプターつけられて飛んでく場面。

りんねは「きっ」と睨んで「ささっ」と取り出し、「ぺた」と貼り付け、翼は「ぱたぱたぱた」と羽ばたかせながら「ぴゅー」と飛んでってるが、七宝は「ふっ・・・」と笑って「さっ」と取り出し、「ぷす」と刺して、犬夜叉は「ぱたぱたぱた」と回しながら「ひゅー」と飛んでってる。
翼と犬夜叉、向きは反対だけどポーズはおんなじって、翼は犬夜叉のちょっと間抜けな部分をしっかり受け継いでいるらしい。
ってりんねじゃなくて翼が継いでるのか?(ちなみにコミック「犬夜叉」34巻の99ページから100ページ)。
引っ張り出して読み始めたら、あんまりおもしろくて、ついでに「狐の宿」編も読んじゃった。

他にもりんねが次々取り出す死神道具にめげない翼と鳳。
桜のベッドに転がってポテチぱりぱり食べながら、雑誌見てごろごろしている鳳も何気ないカットながらおもしろかった、くつろいでるなあ(笑)。

結局桜が昔、あの世に迷いこんで帰る時、もらってきた試供品の「除霊砂時計」が原因で、霊は桜の家に入って来れなくなり、10年の有効期限が切れたから入ってくるようになったことがわかる。
珍しく完全装備のりんねが詰め替え用の砂の試供品を持っていたことから、無事解決!のはずが戻ってきた鳳のせいで台無しに。
関係ないのに一緒に殴られてる翼もおかしい。
「おれたちがなにをした」とその理不尽にも気づかぬ翼にまた笑う。

りんねが試供品をもらいにおばあちゃんのところに行ったらしっかり2万円で買わせられたっていう涙涙の結末だが、そんなのなくても報われたよね、って思える楽しい終わり方。
真宮家での夕食風景も見たかったなあ。
それから帰りにおばあちゃんにアンミツおごってもらえたのかな?
あと家の中をふらふらしながら、なんとなくりんねたちのやってることを覗き込んでる霊たちもとぼけた味わいで良かった。
こんな霊たちなら家の中ふらついててもいいのにね。

でもこうやって10年ごとに中の砂を変える必要があるということは、りんねは桜のメンテナンス係として一生そばにいなくちゃいけないね。
でも半人半神?のりんねの寿命はどうなんだろう。
やっぱり半妖と同じで、死神くらいの長寿じゃないけど、人間よりは長生きで老化も遅いってことでいいのかな?
でもこのカップルも、先に桜が可愛いおばあちゃんになっても楽しい生活ができそうだ。
魂子おばあちゃんと鯖じいちゃんの例もあるし、ね。

今週は他に「結界師」と「ハヤテのごとく!」と「月光条例」がおもしろかった。
(2010年9月22日の日記)
影がイモの形だと・・・?
原作少年サンデー2010年9月29日(44号)「境界のRINNE」第67話「園芸部の異変」

          ☆          ☆          ☆

これまでのりんねの中で一番怖いぞ、影がイモの形!
スリムな井本さんなら異変だろうけど、私だったらシャレにならない(笑)。
って言うより異変に気づかなかったりして。

それはともかく今回は表紙がいいな。
たき火をしておイモ焼いてるりんねと桜。
安上がりでなんてりんねに似合いの風景。

今回登場のクラスメートは「○獣ハンター?」井本さん。
最近元気がなく、園芸部もやめて、なぜか影がイモの形。
もう一人登場するのが園芸部員の朝妻トモオ。
依頼主は園芸部一同。

これだけ学校の中でいろいろあっても未だに百葉箱とりんねの関係は知られてないのか。
直接りんねに頼んだ方が早いような展開だが。
それとも最後までりんねはちょっと変わった生徒の一人で引っ張るのかな?

さて園芸部の依頼とは有名な「マンドラゴラの呪い」。
ハリー・ポッターなどにも出ていたけれど、本来ならばイヤな気持ちにさせるどころか即死につながる恐ろしい代物。
という伝説があるけれど、それは根の形が時として人型に見えることから生まれたらしい。
元はマンドレイクという茄子科の植物だとか、実際あるんだ、ふうん。

でもここは可愛く、引き抜かれるとアバラ折れたのなんだのと文句たらたらになるイモ軍団。
「これでは食う気にならん」と言いつつ、もらって焼いて、表紙のほのぼのにつながるわけだ。

しかも最終ページを見る限り、りんねはしっかり食べていそう。
「うぎゃ〜っ」とか言ってるけど、イモ。
イヤな気持ちも清貧には勝てず、か。

井本に再び会ったりんねと桜は、井本が呪いをかけ、しかもその相手はイモではなく朝妻だったことを知る。
井本に好意を持っているらしい朝妻は大ショック。
しかも呪いの影響で井本の影がイモの形となって井本も大ショック。

でも本来ならば植物が大好きでイモの世話も一生懸命な井本が朝妻に呪いをかけるなんてこともあり得ない。
井本に何が起こったのか。
井本は呪いはかけてないと言うが、まじないっぽいことはしたらしい。
朝妻との恋がみのりますように、みたいな可愛いまじないだったらありきたりかな?

実はなにげに恋のキューピット的な役割も多いりんねだけに後編が楽しみかも。
それにしても翼や鳳がいないと静かだなあ(笑)。
ゲストが少しくらいテンション高くても淡々と進んでいくもんなあ・・・。

今週は他にクライマックスに駆け上がった「月光条例」がおもしろかった。
こちらも次回が楽しみ。
(2010年9月29日の日記)
朝妻井本とSATSUMAIMO
原作少年サンデー2010年10月6日(45号)「境界のRINNE」第68話「呪いの方法」

          ☆          ☆          ☆

高橋先生、なんかこう・・・「星は千の顔」のあたりから血がたぎってませんか?
私、たぎってます、おもしろ過ぎて。

今回も話自体はどうでも良くて「朝妻トモオ」のローマ字表記「ASATSUMA TOMOO」を井本さんが怒りに駆られてどすどす踏んだら「SATSUMAIMO」になってしまい、朝妻への恋のまじないの代わりにサツマイモへの呪いになってしまったというこのくだらなさ。
普通は「TOMOO ASATSUMA」と書くと思うんだけど。
説明書に「相手と自分の苗字をローマ字で書きます。」の方が「A『SATSUMAIMO』TO」で無理なかったかもね、そんなことないか。

「○獣ハンター」のイメージ&苗字にとらわれ過ぎて、「朝妻」「井本」と並べたら「サツマイモ」になってることに気づかなかった・・・。
何?このアナグラム、みたいな(笑)。
先週の時点で気づいた読者、どれくらいいるんだろ。

最後の最後にハッピーエンド、「文句たらたらのイモ軍団」までもが「わいわいにこにこのイモ軍団」になって「私を食べて」と訴える。
これはこれで可哀そうで食べれなそう、りんねはしっかり食べてるけれど。.
表紙からして目つきの悪いイモも可愛いんだけどね。
ちびタコさんウインナーと一緒にりんね部屋で飼っておけばいいのに。
食べる物に困らなくなるよ、きっと。

それにしてもりんね、他人の恋にはうまく対処できるのに、自分の恋に関してはなかなかね。
でも表紙をはじめ、絵が可愛いな、特にりんねが穏やかっぽくてけだるくて。
あと意外に大人な六文が新鮮だった、彼ってりんねよりある意味常識あるんじゃないかと思う、常識黒猫の契約黒猫。

今週は他に「月光条例」が大きく動き始めておもしろかった。
月光の正体がいよいよ明かされる?
なんていうか、奇想天外。
(2010年10月6日の日記)
新キャラ登場 死神翔真
原作少年サンデー2010年10月13日(46号)「境界のRINNE」第69話「ホームステイ実習」

          ☆          ☆          ☆

架印の弟もどきの死神少年登場、その名は翔真。
「魔性」のひっかけかと思ってたけど、普通にある名前らしい。
「しょうま」と打ったら最初に「翔真」と出てきてかえってびっくり。
子供の死神が実習のためにこの世にホームステイして霊を成仏させるカリキュラム、翔真はりんねのとこに下宿する。
子供のうちは寿命を迎えたペットを成仏させることで小さく点数を重ねていくのが常道なのに、翔真はいきなり悪霊退治に挑戦しては玉砕、りんねに助けてもらってるようだ。

この子が新たなレギュラー、あるいは準レギュラーとなるかはわからないが、今のところ架印と同じくとっても影が薄い存在。
むしろ周りでバタバタしているりんねや桜や六文や翼の方が賑やかで目立っている感じ。
翔真も目立つためには黒髪必須、かな?
そういえば架印ももう出てこないんだろうか。

りんねの世話役、というより面倒見のいいお父さんっぷりが静かに笑える。
いつものパターンだと、桜の「六道くん、この子!」の後に勘違い台詞が続きそうだが、さすがに今回はすんなり進むか。
翔真が追われた女の悪霊や、翼が連れてきたリストラ霊、突然出てきたワニ女がいい味出してた。
ワニ女もワニと女が混じると不気味だが、きれいなお姉さんとワニ顔がそれぞれ出てくるとこれも笑えるというかなんというか・・・。

一瞬きれいなお姉さんが今は昔の肉付きの面に似てた気がするのは気のせいか。
桜の言い方だとただの霊というより「強い念」を感じたというのは、単なる怨念ではなくこれまでなかった何かなのだろうか。
イモ軍団の後ではいまいち盛り上がりに欠ける今週号だったが、次回に期待。
そのイモ軍団、今では干しイモとなってりんね家のご飯になっているらしい。
干しイモになってもにこやかだったら怖いかも(笑)。
(2010年10月13日の日記)
巨大化ワニ女霊とおねえさん
原作少年サンデー2010年10月20日(47号)「境界のRINNE」第70話「ワニ女の事情」

          ☆          ☆          ☆

今週の一番の興味はにこやかな干しイモ軍団が見れるかどうか、それにつきたが、残念りんねは帰宅せず。
でも今週完結でもなかったのでまだまだ望みは捨てませぬ(笑)。

このエピソードおもしろさで目立っているのは、翔真じゃなくてワニ(女)とおねえさんのコンビ。
特におねえさんを思うあまりおねえさんの顔を借りて、おねえさんのコートを着ておねえさんのことを捜し回っているワニの愛らしさ。
「この顔に覚えはないデスか。」「見覚えナイですカ・・・(はあ〜)」「ど・・・どうシテ? おネエさん・・・」「チビでスよーっ。」
カタカナの置き場所めちゃくちゃで、慣れない人間語を操っておねえさんを追い求めるこのいじらしさ、微妙な笑いがこみ上げる。
うろうろするのもぶるぶるするのも真剣白刃取りするのも可愛いし。

おねえさんの逃げっぷりの速さも特筆に値する。
さらに巨大化したワニに追いかけられながらもチビワニはとりあえず捜す優しさというかおとぼけぶりも可。
りんねも翔真があまりに未熟なせいか、いつになく、いえいつも以上に頼もしい。
でも実習の段階で霊体用カラーボールを所持していたり、比内地鶏の高級ササミを使用するあたり、実力以上の大物狙いと自信過剰が危なっかしいというか、もうちょっと子供らしさが欲しいな、最後に見れるかな?
お金に糸目をつけなそうなあたり、鳳も子供の頃はこんな感じだったのかも。
いいとこのお坊ちゃんなのか。
六文が今回は本気で怒ってるっぽい顔してるのもわかる気がする。

こういうキャラって「犬夜叉」では見たことないような気がするけれど(まあ戦国時代であんなんだったら生きていけない・・・)、「らんま1/2」や「うる星やつら」にはいたのかな?
次回は霊道での戦いか、懐かしのあんな人やこんな人に会えそうな気がする・・・かも・・・。

まあ高級ササミがどうのこうのは余計な気がしたが、次回は最終ページの柱の一文通りすっきり決めてほしい。
「成仏どころか飼い主とワニ霊の関係悪化。高級食材への未練は捨てて、次号りんねが翔真をサポート!!」
「そして完結!!」と付け加えたくなった一瞬・・・。
りんねは短いエピソードの方がおもしろい、全部が全部とは言わないけれど。
(2010年10月20日の日記)

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