「境界のRINNE」感想(第81話〜第90話)
昭和のヒーロー六道りんね
原作少年サンデー2011年1月19日(8号)「境界のRINNE」第81話「補足注入」

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今週の感想に入る前に、先日見たニュースから。
79話「眠れ受験生」でりんねが使っていたポラロイドカメラだが、現在はデジタルカメラの普及で需要が激減、フィルムの生産中止にカメラ自体も廃止の危機にあるそうだ。
実物見たことないけれど、今でも普通に売ってるもんだと思っていたからびっくりした。
りんねの使うグッズはほんと、こんな懐かしいというかレトロな物が多いなあ。

りんねが、というより死神世界全体がレトロな雰囲気。
スイカならぬジゴカみたいな最先端?技術仕様の地獄とはえらい違いだ。
作者が狙って使っているんだと思うけど、それにしてもあまりにタイムリーなニュースだった(笑)。
このところ昭和のヒーローの名前をニュースで聞く機会が多いけれど、りんねも昭和のヒーローの仲間入り?

さて今週号。
ハヤテとマリアさんの素敵な夜?に続いて、なんだか可愛いりんねと桜の表紙。
桜に頼り切ってるりんねとか、「滑れぬりんねを桜がサポート!?」とか。
「境界のRINNE」の煽り文句って言うのかな、を考えてる人のセンスが好きだ、高橋先生ではないと思うけど。
そして珍しく理解不能なサブタイトル「補足注入」。

ユキナの言葉にことごとくずれた反応する、シズカの「依代風船子供型シズカ」。
シズカにしてみれば、全て遠い子供の頃の出来事で、もはや記憶の彼方に消えてしまっているけれど、ユキナにとっては全てが現在。
成仏できないほどの出来事だからショックなのが可哀そう、しかもそれがキスの記憶とは!しかも無理矢理!?
恐るべき「あらかわ(ら)しずか」さん、なんて書いたらまずいか。

スケートだけに、転んでアクシデントでしちゃった展開なんだろうとは読めたが、ここでりんねが犬夜叉ばりの一撃、かっこいいし懐かしい。
これが原因で意識しまくりの二人は仲直りできず、ユキナの最後の誘いにもシズカはインフルエンザで行けず、とすれ違ってそのまま終わってしまった幼い恋。
幼いけれど真剣な恋。
桜とりんねのおかげでユキナの霊と依代シズカは無事仲直り。

成仏する間際のユキナの表情が素敵だった、本当に。
同時にいくら女の子でもこっちをシズカにはできないよなあと改めて思った(笑)。
そして最後の最後のお約束。
リンクを壊した弁償代を払わされる前にさっさと退散のりんね、「イキナリすべれるように。」と桜絶妙の突っ込みで思い切り笑った。
うん、今回もいい話。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」の千影が可愛かった、好きなんだ、この子。
あとマリアさんにときめくハヤテに一緒にときめき、師匠は私もチョコレート贈りたくなるほどかっこ良くて、桃太郎のきびだんご、私も食べたいなあと。
それから先生たちに飼いたいペットの質問には、高橋先生、大和屋先生、そして畑先生が虎(私も虎)。
特に畑先生は「白いの」だって、もしかして騶虞?それともただのホワイトタイガー?
本も谷さんは投稿4通掲載で堂々一位に返り咲き、本も谷さん、がんばって!
「まる子・デラックス」と「アントニオ猪木という新種の樹木」に笑いました(笑)。
(2011年1月19日の日記)
たまにはりんねも脇役で
原作少年サンデー2011年1月26日(9号)「境界のRINNE」第82話「文箱の中」

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表紙の雰囲気と、「主役は祓い屋・十文字ー」の一文に、早くもおもしろさの予感が急上昇の今週号。
「翼に仕事の依頼する人もいるんだ、ふ〜ん」みたいなノリで読み始めたけど、一般的には翼の方が知られているかもしれないな、確かに。
「出張費込みでお祓い料金五千円」が高いのか安いのか、相場がりんねだからよくわからないが、例によって翼の除霊は失敗した模様・・・。
それだけでなく、翼は霊に取り憑かれてしまったらしい。

でも綺麗な人だし優しそうだし、翼も満更でもないような顔してるし、これは翼を巡って霊と桜の三角関係勃発!?
その気もない桜と勘違いしたりんねを巻き込んでのラブコメ路線?と思ったら全然違った。
霊の名はヤヨイ、大正時代の女学生で、生前ある書生に恋をする。
これがまたりんねのおじいちゃんサバ男や翼にちょっと似た感じのかっこいい人なので、性格もいい人なんだろうと思ってたら、彼、お金の力に負けたらしい。

書生が選んだ資産家の令嬢が、翼が依頼された家の奥さんと祟られた息子に瓜二つなのが大きな伏線?笑える伏線。
書生は顔はいいけど、かつて松山ケンイチさんが主演を務めた某ドラマを髣髴させる、計算高い奴だった。
そのショックとこじらせた風邪で死んでしまったヤヨイは成仏できず、彼らの息子(おそらく)に取り憑いた。
「あのかっこいいお兄さん」→「このお父さん」の流れが少々不自然だけど、年を取るとこんなもん?

さて、成仏できないヤヨイの願いは、片想いのまま若くして死んだため、翼のそばで恋人気分を味わいたいと、あれ?どっかで見たことあるぞな展開に。
満更でもないけど桜に一途な姿勢は崩さないあたり、翼も芯は通ってる。
で、例によって何の関心もない桜(笑)。
でもりんねはヤヨイの様子に何かを感じ取ったらしい、2人の尾行を開始する。

そんなことは知らない翼とヤヨイ、ボートに乗れば転覆して溺れ、プロレス見に行けば場外乱闘に巻き込まれ、冬山野宿で遭難しかけ、というより遭難し!翌日には頭には植木鉢、足にはバケツ、腕には犬が喰らいつき、という大変な姿に。
よく見る展開に、りんねらしいテイストを加えて笑わせ方が絶妙。
ただし花壇予定地に落っこちたのはヤヨイのせいではないと思う(笑)。

りんねの予感は当たっていた。
長年文箱に封じ込められた事で凝縮された念により、ヤヨイは翼を成仏の道連れにしようとする「強烈な恋愛系の悪霊」になっていたのだった。
またまた出るか「悪霊の匣」、ヤヨイが綺麗なだけに、また大正ロマンな袴姿の女学生なだけに、翼の危機も本格的に見えてくる。

最後に「逆に聞こう。十文字でいいのか?」のりんねの質問に、「ちょっと昔の彼に似てるし。」と普通の会話で笑わせて序盤終了、悪霊ヤヨイ編。
りんねに対する意地もあり、自らを更なる危機に追い込みそうな(なんて書くとちょっと大げさだけど)翼、でも最後は翼の男気できっちりヤヨイを成仏させてくれると信じて来週号を待つことにしよう。
鳳が出てきて翼を助ける展開になったら個人的に嬉しいけれど、このパターンだとそれはないかも。

今週の師匠は、表紙のインパクトは凄かったけど、泣けそうなほどいい人、じゃないいい鬼が良すぎた。
漫画喫茶でインターネット、「ウィキペディア」を検索して「鬼」を調べる鬼!
「誰かを嫌うより、誰かに嫌われる方が尊いと信じて」人間の慰み者(ボール当ての的)になった鬼!
割れたコップを自らモップで掃除して、ガラスは危ないと新聞紙でくるんでる鬼!
普通にちり取り差し出してる師匠が珍しく普通人に見える不思議!
うん、泣けるほどいい話だった、いいオチだった(笑)。
(2011年1月26日の日記)
悪霊なんかじゃなかったね
原作少年サンデー2011年2月2日(10号)「境界のRINNE」第83話「数字の秘密」

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先週のサンデーから一週間、物語の中でも一週間がたち、その間不幸に見舞われ続ける翼。
よく生きてるなあと、なぜか笑えるほどの相次ぐ不幸、しかもベタ。
辛うじて魔除けのロケットが翼の命のひとかけらほど守ってくれてるらしい、いやほんと。
絶対錯覚だと思ってたんだけど、事実だったことが今週明かされる。
桜もびっくり、りんねもびっくり、私もびっくり。

このままだと翼が危ないということで、みかねたりんねが乗り出した。
六文が持ってきたのは、未練の大本「ヤヨイの書いた恋文ぎっしり文箱」。
中味は普通の恋文、つまりラブレターだったけど、ここで桜が珍しく余計なひと言(笑)。
「それじゃその男の人 本当は・・・ヤヨイさんのこと好きだったんじゃない?」
おかげで翼の死期が早まった・・・。

そして本当の謎は、恋文ではなく、文箱の裏に貼られた謎めいた数字の「九」。
ヤヨイはその男の好きだった女性ではなく、「九番目の彼女」に過ぎなかったことが明かされる。
だからこそヤヨイが欲しかったのは「愛されていたという実感」、そして感涙なのが、翼もそのことに気づいていたという事実。
ここで翼の全ステータスと好感度が九ポイント上がったな、間違いなく。

翼との日々に満足したヤヨイ(翼にほのかな恋心も抱いたらしい)が、成仏の道連れに翼を連れて行こうとするが、そこでりんねが忠告する。
翼を道連れにすれば、ヤヨイは地獄へ、翼は輪廻の輪へと送られ、同じ所へは行けないと。
でも、ヤヨイが納得して一人で成仏したのは、そのせいじゃなかっただろう。
翼の捨て身の優しさゆえと誰もが思えるように描かれている。
翼の全ステータス、ここでも九ポイントの急上昇。

「そろそろ成仏できそうかい?」の翼の優しい表情、忠告するりんねのプロとしての顔、そして「翼さま・・・ 生まれ変わったら・・・ またデートしてくださいね・・・」のヤヨイの笑顔が綺麗だった。
それとさりげなく百面相のライオンと(笑)。
それにしても翼、普通の人間なことを忘れそうになるタフっぷりだったけど、りんねも半分神様らしくないキャラだね。
鳳なんて100%神様なんだけど、だいぶ神様のイメージ変わった気がする。

「うる星やつら」の「最後のデート」(「うる星やつら」の中でも大好きな作品)を髣髴させる、「笑ってほのぼのしてしんみりする」パターンの傑作だと思うが、ヤヨイが主役のりんねではなく、翼に関わるのが新鮮だった。
今回の死神グッズ「幽体離脱釣り竿」はちょっと今風だったかな?

最後の入院中の翼、大好きな桜が花束持ってお見舞いに来てくれたのに、そっちには気づかず、バナナ食べてるりんねに反応してるあたりがらしいけど、終わってみれば、悪霊だったヤヨイが悪霊に見えない素敵なエピソードだったと思う。

今週は、他作品もおもしろかったけど、表紙にだけどどーんと出てさっさと消えたマリアさんと、久々登場のジークが素敵だった(けっこう好きなんです、ジーク)。
でも、でも師匠とお別れ、もうお別れ。
どうして?「龍馬伝」が終わったから?
「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わるなら続編あるよね?
それでも最後はシンプルに、さよなら師匠(涙)。

「境界のRINNE」連載してなかったら、少年サンデーに抗議の意味を込めて、サンデー買うのやめた・・・かもしれない・・・と・・・思う・・・。
(2011年2月2日の日記)
りんねとコナンのラーメン対決?
原作少年サンデー2011年2月9日(11号)「境界のRINNE」第84話「ラーメンかえ魂」

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いえ別に共作してるわけじゃないんだけど、今週のりんねとコナン、どっちもラーメンが主役。
表紙もおいしそうにラーメンスープ飲んでるコナンだし、巨大ラーメン拝んでるりんねだし。

「次は2人してラーメン物描いてみない?」
「いいですねえ。」なんて会話している青山先生と高橋先生の姿を想像してしまった・・・。
明日はラーメン食べてこようっと。

そんなこんなで今週のりんねは父鯖人がなぜかラーメン屋の店主になって毎度の登場。
このへらへら男が出てくると、私の中では微妙にテンションが狂うのだけれど、今回はめちゃくちゃおもしろかった。
って言うより、今回はこれで完結してもいいのでは?と思ってしまった。

働き者のラーメン屋さん霊が憑いてしまった、いえ憑いて頂いた鯖人。
湯切りの手つきも鮮やかに、ラーメン屋仕様の鯖人のその顔その姿その仕草全てがあまりにかっこ良すぎ。
このまま一生全力で働かせてあげたい。
血の涙流しながら気絶するほどのその情けなさすらまた魅力(笑)。

憑いてる霊がまたいい人で・・・。
「生身の肉体を使っておいしいラーメンを作り、お客様の喜ぶ顔を見て、それを百年くらい続けられれば。」
本気で言ってみたいよ、この一言を。

でもやっぱり鯖人がそのまま終わるわけはなく、自分に憑くことを快く承諾。
かっこいいけど怪しい笑いに波乱の予感・・・。
だからこのまま終わっていいって・・・。

「社長・・・働く喜びに目覚めたのかしら。」
「まさか〜」
「おとうさん なんかたくらんでる?」

ギャラリーのコメントが、鯖人の信用なさを見せつけてくれる。

今週は他作品も軒並みおもしろかった。
ラーメンコナンはアニメが楽しみ♪
「史上最強の弟子 ケンイチ」には叶翔が美羽の記憶に蘇る。
「鋼鉄の華っ柱」も普通におもしろいし、「ハヤテのごとく!」はほのぼの系。
「月光条例」は好きだなあ、シンデレラ。
(2011年2月9日の日記)
残念ながら、「かえ魂」閉店
原作少年サンデー2011年2月16日(12号)「境界のRINNE」第85話「目標の達成」

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「替え玉」との引っかけとはいえおかしなネーミングだと思っていたけど、こういうことだったのか。
相変わらずせこくもおかしいギャグ満載。
それにしてもトップページとラストページの鯖人のかっこ良さは異常。
それだけにいつものモードに戻った時の鯖人のかっこ悪さが余計引き立つというか何というか・・・。

先週は、この霊に鯖人にこのまま取り憑いていてもらって、鯖人を存分に(できればざっと百年ほど)働かせて「あげたい」と思ったけど、りんね曰く「あの働き者のラーメン屋はきちんと成仏させてやりたい。」と言う。
そっか、そうだよな・・・と正統派死神りんねの言葉に納得したら、その上を行ったのが父鯖人。

「もともと霊とは理不尽なもの。
客が喜べばなんでもいい、働ければなんでもいい!
逆にそれさえ満たしてやればなんでもする!!」

実に正論。
実際心霊物を読んでるとそう思う、ように書かれている。
その後りんねが鳳に例えているように、たった一つの妄執が高じて死後の復活なり黄泉返りなりを遂げるわけだから、霊は霊のみの理屈で行動する。
理屈を言っても通用しない。

よって成仏させるなり除霊するには、その感情に訴えかけるか、物理的に排除するしかないことが多い。
この点まだまだ未熟なりんねと百戦錬磨の父鯖人の差は歴然というところか。
でも負けていないりんねは目標のすり替えにより、霊が取り憑いていた鯖人の依代人形をオーバーワークで壊れるように仕向け、霊は無事?鯖人に戻って無事?ラーメン五百杯作って無事?目標達成して成仏できた。
ボロゾーキンのようになるまで働かされた鯖人が作っているのが、まだ「かえ魂メン」の方なのが笑える、もう普通のラーメンでいいんじゃない?
さらに「替え玉」にかけて、「麺」が「玉」になっているのも笑える。

惜しまれながら、人気のラーメン店「かえ魂」は閉店、鯖人は去った。
人々の心に素敵な印象を残して・・・(笑)。
こんな鯖人ならまたまた登場して欲しいのだけれど。

今週はコナンがお休みだったので、そっちのラーメン屋がどうなったのかはわからないけど、なにげに「鋼鉄の華っ柱」で「ラーメン屋サンのようにいい奴」になりたいといった話題が出てきてちょっと笑った。
先週のりんねを読んで西森先生が意識して描いてたら楽しいな。
でも今週分なんて、はるか昔にできてるのかな?よくわからないけど。
あと「ハヤテのごとく!」の謎がわからなかった、ナギかな?とは思ったけど。

最後の「これまで一番喜ばれたプレゼント」で高橋先生は阪神タイガースのラムちゃんだったそうだけど、藤田先生の「うしおととらを招待した結婚式の欠席の返信ハガキに描いた絵」がうらやまし〜と思った。
あと「ラム・らんま・犬夜叉・りんね!」で「チョモランマ、行けたらイイね!」のダジャレって苦し過ぎです、本も谷さん!
おもしろかったし嬉しかったからいいけど(笑)。
(2011年2月16日の日記)
桜とカツラとシンデレラ
原作少年サンデー2011年2月23日(13号)「境界のRINNE」第86話「カツラの無念」

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桜って普段クラッシックなおさげのせいか、ちょっと髪型変えるとがらりと印象が変わってすごくいい。
顔つきまで変わってくるし。
そんな桜が大活躍の今週号。
笑ってしまった、そのバカバカしいおもしろさに(笑)。

話の流れで前後編かと思っていたら、後半やたら急いでまとめたきらいがあるけれど。
りんねの存在も学校中に知れ渡ったか、百葉箱をパスして直接りんねに頼みに来る演劇部部長。
この演劇部部長がまた、主役のカツラに負けないおもしろさ。

昔捨てた金髪のカツラが、演劇部女子部員の頭に次々乗ってくるとりんねに相談だったが、ここはやっぱり「あれ」の出番。
そう、九十九神シール!値段もお得な九十九円!
カツラ曰く、納得するまで演じきれなかったある役に対する未練(途中で役を降ろされた)で出没してるが、その役がなんていう劇だったかは思い出せないとのこと。

さらにこのカツラ、翼と相性が悪いらしい。
翼とカツラは「真剣白刃取り+聖灰」でじゃれ合う仲か。
っていうか表情豊かだなあ、このカツラ(九十九神シール付き)。

カツラに演目を思い出させようとする桜たちだが、ここで大きなヒントが2つ。
見えるのは闇ばかり、そして小道具にガラスの靴って・・・。
「シンデレラ」そのままだしって翼が怒りの鉄拳、でもカツラわくわく、可愛い・・・。

急遽カツラをかぶってシンデレラを演じることになった桜。
桜「ヘタだけどごめんね。」
カツラ「ちっ、大根でも我慢するわ〜」
りんね「調子に乗ってると地獄に送りますよ。」
カツラ「ひっ。」
こんな会話が楽しい。

で、金髪になった桜がとっても可愛い。
このまま「高橋留美子劇場」のヒロインに抜擢されてもいいくらい。
王子様は十文字(普通)、継母が演劇部部長(爆笑)、魔法使いりんね(普通)、カボチャ六文(可愛い)のキャストで送る「シンデレラ」。

無事カボチャの馬車ならぬ妖怪朧車も登場し、次のシーンに移ろうとしたりんねに華麗な桜のうしろ回し蹴り。
段取りはしょって激怒のカツラに桜も違和感。
「ネズミが馬に化ける」シーンを省略、「馬はいらんだろう。」の翼の一言で、今度は翼と部長に見事な桜の回し蹴り。
この回し蹴りの「ぱかーん」の音でわかったね、私。
字の模様が蹄鉄だったら良かったのに(笑)。

カツラの正体は馬のシッポ。
「シンデレラ」で舞台が狭いと馬の出番を削られた無念が未練となって甦ったのだった。
「シンデレラ」に加えて「ロミオとジュリエット」にまで馬登場、嬉しそうだな、カツラ。

カツラと桜(サクラ)、未練と無念が似てるから今日は何度打ち間違えたことか。
「昔捨てた金髪のサクラ」とか、「カツラをかぶってシンデレラを演じることになったカツラ」とか、急ぐとこうなる。
あとりんねの持ってる魔法の杖が妙に今風なのにも笑った。
埋め込んである玉は、きっとピンクか赤に違いない。

今回、馬が登場する作品は他にもあるのにあえて「シンデレラ」を選んだ理由って語呂がいいからじゃないかなあと思った。
だってほら、「さくらとカツラとシンデレラ」、語感がいいと思いません?
そのうち「アリアドネ」という名前の料理店で、食べて欲しかったのに捨てられたペンネの呪いをりんねが祓う話が登場するかも。
「りんねとペンネとアリアドネ」とか(笑)。
ちなみに今回登場する朧車とは、巨大な女の顔が乗ってる牛車の妖怪。
決して巨大な猫が乗ってるカボチャの馬車ではありません、念のため。

今週は他に、「Jキャラかん×サンデー」を飲んだ感想が掲載されています。
そういえば見かけないから買ってないや。

・ジャスミン茶の「うる星やつら」は「ラムちゃんの健康的お色気と、ジャスミンの芳香がベストマッチ!」
・コーヒー(ブラック)の「うしおととら」は「妖怪退治に一切の妥協(甘さ)なし。まさに王道の苦味!」
・コーヒー(ミルク入り)の「犬夜叉」は「まろやかでほのかな甘味はかごめが犬夜叉に淹れるコーヒーの味?」
・烏龍と緑茶2分の1ずつの「らんま1/2」は「飲んでびっくり。正直、烏龍と緑茶が”1/2”ずつな味でした!!」
・緑茶の「めぞん一刻」は「古き良き和のアパート・一刻館。響子さんのイメージにぴったり!」

正直「苦し過ぎてごめんなさい」なコメントもちらほらありますね(笑)。
めぞんの「和のアパート」は「昭和」ののことかな?
最終ページで高橋先生が書いている駅弁大会、どこだったのかなあ、京王かなあ・・・。
(2011年2月23日の日記)
契約黒猫 朧登場
原作少年サンデー2011年3月2日(14号)「境界のRINNE」第87話「朧の復讐」

          ☆          ☆          ☆

先週の妖怪朧車もどきは今回の布石だったのか、死神鳳の契約黒猫、朧が登場する。
りんねがつまんでる「細長い霊」ですでに鳥肌、籠の中の「ざわざわ」にさらに鳥肌、次のページの大量ヘビ霊で極め付きの鳥肌。
でも私にとって今週のりんねはヘビ霊で終わった・・・かも・・・。
これまでがおもしろ過ぎたのか、朧がいまいちキャラなのか。

なんとなくりんねでは、死神関係よりも1回限りのゲスト霊の方が魅力あるし、話もおもしろいような気がする。
私が人間型の猫妖怪のビジュアルがあんまり好きじゃないせいかもしれないけれど。
(六文くらいにちっこいと、それはそれで可愛いので話は別)。
遠い昔の話だけど、「犬夜叉」に登場したアニメオリジナル妖怪豹猫四天王なども、キャラとしては魅力を感じなかった、エピソードとしては好きだけど。

それにしても相変わらず桜は凄い。
りんねの部屋がヘビ霊で一杯なってて、鳳だけじゃなく六文までもが失神してても、平然と「うわ。なんかやだ。」で済んでるし。
巨大ナメクジ平気で射抜いてたかごめを思い出して、またまた鳥肌。

そういえば「アナコンダ」って映画があったなあ。
巨大なアナコンダに襲われるパニックホラー映画。
アナコンダよりジョン・ヴォイドが怖いという極め付きの名作。

そういえば「アナコンダ・アイランド」って映画もあったなあ。
大量の小さな蛇に襲われるパニックホラー映画、別名「チビコンダ」。
「アナコンダ」の続編と思わせて実は全然関係ないという極め付きの迷作。

今回のヘビ霊がこれをモチーフにしてるとしたら、私の中でこのエピソードレベルがグレードアップするのだけれど、ヘビ的に(笑)。
なんて書いてて、ヘビが苦手と言いながら、けっこうヘビ映画見てる自分に気が付いて愕然とする一瞬。
「アナコンダ」は続編も全部見てるし・・・。

早い話が鳳と朧の確執で、それにりんねや桜が巻き込まれてるのだが、「鳳と朧」、字の感じはいいのになあ。
なんか「西遊記」を髣髴させるのが微妙におもしろいけど、エピソードとしては次回に期待。

最終ページの質問コーナー「心を奪われた風景」は、高橋先生はメキシコのピラミッドからの眺め、藤田先生は軍艦島、いいなあ。
えっ?メキシコのピラミッド?エジプトではなく?
不思議に思って調べてみたら、Wikipediaに「テオティワカン(神々の都市)」という名前でちゃんと存在した。
それで思い出したのだが、「Xファイル」の本だけ出た「遺跡」ではモルダーとスカリーがメキシコ「シタクラン遺跡」のピラミッドの中で、いかにもXファイルな冒険劇を繰り広げていた。
ドラマ枠で無理なら映画にして欲しいと思うほどおもしろかったが、あれはテオティワカンがモデルだったかもしれない(シタクランは存在しないようだ)。
そういえばこっちにもヘビが出てくるんだった、トビウオみたいなトビヘビで。
(2011年3月3日の日記)
鳳がときめく?朧猫
原作少年サンデー2011年3月9日(15号)「境界のRINNE」第88話「契約書とマングース」

          ☆          ☆          ☆

だって仕方がないじゃない?
そう思っちゃったんだもん、表紙見て(笑)。
でも中身を読んだら全然違った、似た者同士のギャグバトル。
そんな勘違いしてもおかしくないほど表紙の鳳は可愛かった。
朧はちっちゃいままの方が可愛くて良かったなあ。
と、表紙の朧のウエストの細さに嫉妬な私。

一方桜のいる教室に巨大ネズミもどきの霊を追ってきたりんね。
桜も翼も全然動じてないのが笑えるけれど、あれはマングースだったらしい。
実はすごい偶然なんだけど、先日シャーロック・ホームズの「背中の曲がった男」をDVD見て本も読んだとこだった。
マングースが出てくる話だからとっても嬉しい。

高橋先生写真とか見ないで、想像だけで描いちゃった?って間抜けな顔してるマングース。
先週大量に逃げたヘビ霊捕獲のために、あの世が放ったマングース霊の一匹が戻って来ず、りんねが捕まえようとしているらしい。
「あの世が放った」ってたかだか契約黒猫のいたずらかと思ってたけど、実は大事なんじゃない?
朧が捕獲されるとか、雇用主の鳳が責任取らされるとかないんだろうか。

そんな心配をよそに、鳳は契約書と落とし穴使って姑息な朧生け捕り作戦に出た。
でも今回の主役はマングース!
朧と一緒に落とし穴にLet’s Go!
まじめに仕事しているりんねが可哀そうで笑ってしまう。
顔も傷つく霊道も壊れる。
怒りの鉄拳は朧だけじゃなく鳳まで、女の子扱いしてないなあ(笑)。
気持ちはわかる。

懲りない鳳と朧はマングースそっちのけで契約書の奪い合い。
こちらも被害者、怒りのマングースがついに鳳を食べてしまった、なんてオチ。
「食われた!」とりんね。
「マングースは雑食獣ですからねー。」と六文。
ちなみに焦げてる朧はノーコメント。

これが桜だったら大騒ぎなのに、ほんと鳳って不憫、でもそこがいい。
今週の鳳はあまり化粧が濃くなくて可愛かった。
いつもこうだといいのにな。
相手は霊だし、桃花人編の犬夜叉とか、「アナコンダ」みたいに消化される心配もなさそうだ、って私も考えることがえぐいなあ・・・。
今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」と「ハヤテのごとく!」の最終ページの逆鬼師匠と田中花子さんのインパクトに笑いの一票、楽しかった。

最後に情報ありがとうございます。
gooランキングで、「かっこいい男の子を描かせたらピカ一だと思う女性漫画家ランキング」だそうです。

高橋先生が堂々の2位にランクイン!
「(1位の)荒川弘に迫る人気を獲得したのは、大御所高橋留美子。
代表作である『らんま1/2』の早乙女乱馬、最新作『境界のRINNE』の六道りんねなど、10代の男の子を主人公にした作品を幾つも手がけています。
いずれの作品もコミカルな要素が強く、主人公が『すましていればかっこいいのにその状態を維持できない』という点で共通しているのがおもしろいですね。」とコメントが付いています。 →「こちら

他には「動物のお医者さん」「月館の殺人」の佐々木倫子先生が11位、そしてびっくりしたのが16位の「結界師」の田辺イエロウ先生、女性だったんですか!
ちなみにリンクしている「かわいい女の子を描かせたらピカ一だと思う男性漫画家ランキング」では1位にあだち充先生、17位に畑健二郎先生(ハヤテのごとく!)、21位に椎名高志先生(絶対可憐チルドレン)が入っていました。
(2011年3月9日の日記)
ほのぼの鳳と朧の絆?
原作少年サンデー2011年3月16日(16号)「境界のRINNE」第89話「黒猫生命」

          ☆          ☆          ☆

「少年サンデー」16,17号は買っていなかったのだが、メールで「公式サイト」で16,17号掲載の全作品が無料で読めることを教えて頂いた、ありがとうございます。

前回はマングースに飲み込まれてしまった鳳のところで終わっていたが、鳳を見捨てて自由を満喫しようとする朧と鳳の救出に向かうりんねと温度差がある。
でもりんねが「鳳が心配だから」ではなく、「朧が契約違反で大金(5,000円!)を罰金として取られる」ことに反応しているのがおかしい。
朧が罰金取られても、りんねの懐が痛むわけではないのだが。
そこはほら、あまりに過敏な金銭感覚の持ち主だから、他人とはいえムダ金(しかも大金!)取られるのは我慢できないらしい。

途中で桜と翼が合流、話はいきなり鳳がほのぼの展開に。
なんだかんだで仲が良かった鳳と朧の子供時代、鳳もちゃらんぽらんなところはあるけれど、筋は通った子なんだと思わせる。
と思わせておいて(笑)、マングースの腹の中でりんねを襲う鳳究極の無駄西瓜攻撃、りんねが気づいたら怒るだろうなあ。
このお金に関して無頓着な部分が、(異性として)りんねに想われない理由の一つであることは間違いないだろう。

朧のために契約書を返してきたと思った桜たちだったが、実は「りんねさえいれば朧なんてもう用ないもんね」感がびんびん伝わってくるこの流れに、せっかく上がった鳳の株も急降下。
まあそんな鳳がいるから桜の堅実さが引き立つのかもしれないけれど。

今回は他に、逆鬼師匠が度肝を抜かれる爆笑大活躍の「史上最強の弟子 ケンイチ」、ルカ、ハヤテ、マリアさんがやっぱり素敵な「ハヤテのごとく!」、再登場斉天大聖そんごくうのかっこ良さと楽しい作品が多かったが、一番心に残ったのが「結界師」。
大団円に向けて良守が創り出した世界、そこにはかつて作品に登場した人物や戦った妖怪や・・・志々尾限がいた。
そして良守自身も。
私はすでに最終回まで読み切ってしまっているが、今回こそが本当の最終回と思った。
8年間、長い連載だった。
途中で世界が大きくなり過ぎて、ついていけなく、というよりついていかなくなった時期もあったが、やはり最後はきっちりまとめてくれたと思う。
もう一度最初から通して読んでみたいのだけれど・・・。
(2011年5月2日の日記)
リゾート・イン・マングース?
原作少年サンデー2011年3月23日(17号)「境界のRINNE」第90話「パートナー」

          ☆          ☆          ☆

死神道具のシェルターも、鳳にかかれば超高級リゾートホテル。
なんか展開が「犬夜叉」最終決戦の時に似てるけど、鳳の目論見も救出に来た桜や朧の「せい」でぶち壊し。
なんだかんだで心配している気配もちらほらな朧だけど、鳳が放棄した雇用契約書はやはり本物だった。
早い話が「もう朧に用はない」ってこと。

ちょっぴり傷ついたように見える朧の目に映った鳳だからか、「だって朧、あんた、私の事嫌いなんでしょ。」の顔がものすごく可愛く見えるのは。
まだ恋と言うには早過ぎる、幼馴染の絆かな?っと思ったら、りんね曰くそれは「信頼関係」なのだそう。
何故なら鳳と朧は互いに命を預け合う、大切なパートナーなのだから。

こんなりんねを見てたら、桜もどんどん惹かれていっても良さそうなものだけど、そこで進みそうで進まないのがるーみっく。
仲直り記念の大ゲンカをやらかす鳳と朧で一件落着。
朧の月給が50万って私も契約して欲しいくらい。
それでも健気な六文は、りんねに忠誠を尽くすだろうけど、しばらくは溜息三昧の主従になりそうだ(笑)。

今週は他に「史上最強の弟子 ケンイチ」で兼一と美羽に大きな進展、「結界師」は良守が堪えて来たものが爆発し、「ハヤテのごとく!」ではハヤテとマリアさんが爆笑漫才、そしてやっぱり「月光条例」がおもしろかった。
エンゲキブが非情と思っていたそんごくうの優しさに気づき、誤解も解ける。
覚悟を持って戦うかっこ良さが一転、三蔵法師の呪文が襲いかかり、そんごくうは大ピンチに。

ただシンデレラ、赤ずきん、マッチ売りの少女、「雉も鳴かずば」のお菊のようにエピソード単位はおもしろく読め、キャラも好印象で押し出してくるが、全体的な話の流れが見えてこない、ある意味難解。
「うしおととら」が直球勝負でわかりやすかったせいか、余計そう感じるのかもしれないが。
連載が終了してからコミックを一気買いして読むのに向いた作品なのかも、できるかどうかは別として。
(2011年5月4日の日記)

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