以前書店に行った時、雑誌コーナーで突然潮ととらのイラストが目に入りました。
思わず買ってから、「昭和50年男」というタイトルなことにびっくり。
Wikipediaによると、昭和50年生まれの男性が夢中になった漫画やゲーム、アニメやおもちゃなどを
紹介する雑誌のようです。
現在46歳くらいの男性が、昔夢中になったということですね。
私が知っているのは「ドラゴンボール」「シティーハンター」「ドラえもん」、そしてもちろん「らんま1/2」。
「うしおととら」は、藤田先生自らがインタビューに答えているので、とても読みごたえがあります。
私は「犬夜叉」を読んでから「うしおととら」を読んだので、どうしても「犬夜叉」が先に出たような気がして
しまうのですが、「らんま1/2」と同時期ということは、「うしおととら」が先なんですね。
藤田先生は高橋留美子先生の「闇をかけるまなざし」に強い影響を受けたことが知られています。
これまでコメディ作品を描いていた高橋先生が初めて発表したホラーであり、人間が妖異に負けず、
打ち勝つという衝撃的な結末を迎えたことに強い感銘を受けたのだそうです。
私は「犬夜叉」が最初だったので、その後読んだ初期作品にそれほど強い衝撃を受けた記憶はないです。
むしろ「犬夜叉」後に読んだ「うしおととら」に強い衝撃を受けました。
藤田先生には申し訳ないのですが、「からくりサーカス」以降はほとんど読んでいません。
絵の勢いに疲れてしまうようになり、作品として入り込めなくなってしまいました。
私が一番好きなのは、真由子が本当に奇麗で、とらとの恋がストレートに描かれた頃の、最終話に近い頃の
描写です。
「おっとりのんびり、芯は強い」と表現される真由子ですが、彼女はもちろん、「うしおととら」の登場人物は、
性別問わず戦う者たち。
その圧倒的な存在感が好きでした。
全てのエピソードが大好きです、と言いたい所ですが、私が唯一読み飛ばしてしまうのが流の裏切り。
形の上では裏切りでも、流の心情はそんな簡単なものではない。
今回のインタビューでも、藤田先生が説明されていますが、それでも辛くて読めないです。
私のメンタルの弱さなのかもしれません。
今回のインタビューを読んで、久々に出してきたコミック「うしおととら」。
こんなに黄ばんでいたっけ?とびっくりしました。
そっか、買ってからもう20年近くなるんだなあ・・・。
(2022年4月19日の日記)
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