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凄絶な死 |
アニメ「犬夜叉」完結編第11話2009年12月13日放送 「神無の墓標」 48巻 原作少年サンデー2006年10月4日(44号)第476話「敵は鉄砕牙」 原作少年サンデー2006年10月11日(45号)第477話「犬夜叉の妖力」 原作少年サンデー2006年10月18日(46号)第478話「鏡の影」 49巻 原作少年サンデー2006年10月25日(47号)第479話「無」 原作少年サンデー2006年11月1日(48号)第480話「最後の言葉」 ☆ ☆ ☆ 神無はなにも感じない。 「神無は痛みを感じない。」 奈落が言えば痛みを感じるように見えてくる。 「神無は恐れを感じない。」 奈落が言えば恐れを感じるように見えてくる。 「神無は悲しみを感じない。」 奈落が言えば悲しみを感じるように見えてくる。 「情けの意味すらわからない。」 奈落が言えば情けの意味をわかっているように見える。 原作を読んだ時の感想にこう書いたけど、今回も同様に思った。 アニメは神無が「痛み」や「悼み」を感じているかような描写をさらに加えた。 ここに来てようやくアニメが前シリーズとつながった印象を受けた。 ストーリーじゃなくて作り方。 これまで急ぎすぎて時間も余ったのか、七宝の狐妖術やスペシャルゲストの刀秋登場。 神無が「狐妖術泣ききのこ・・・」とか言って鏡の妖が泣ききのこをぼわんと出したらどうしようと思ったけど(笑)。 さすがに神無もそこまでやるのは馬鹿馬鹿しいと思ったか。 あと今回は犬夜叉だけじゃなくみんな顔が変わった印象。 特に犬夜叉やかごめなど目の大きなキャラは顔が激変するのが困る。 (ちなみに細目系は目と目の間が離れる気がする)。 ただ犬夜叉と鏡の妖の鉄砕牙の技オンパレードな戦いは見応えがあるというか迫力があって原作より展開がわかりやすかった。 確かに神無は神楽と違って犬夜叉たちが心を重ねる機会は少なかった。 ただその幼子のような見た目ゆえにその姿は痛々しく、奈落が強いる戦いに壊れていく身体が見ていて辛い。 犬夜叉の「失せろ」に続く 弥勒の「ここまで壊れた神無に奈落も未練はないかもしれん。」 珊瑚の「生きのびられるかも・・・」 かごめの「あなたはもう自由なのよ」 彼らの言葉に優しさを感じるけれど、それ以上に甘さを感じる。 これまでの奈落との戦いで彼らが得たのはそんな甘い考えなのか。 もしこの甘さが一瞬でも神無に自由への、生への期待を抱かせたのだとすれば、それはある意味残酷だ。 けれど物語はその想いを奈落へのおそらく恨み、神楽と2人分の恨みとしてかごめにヒントを残していく。 この辺は大きな違和感として心に残っているのだが、神無の壮絶な最後と飛び散った鏡のかけらのきらめきは原作以上に美しかった。 原作あっての描写とはいえ、やはり声と動画と色彩と音楽の持つパワーだろう。 七人隊編で白霊山に神無と琥珀、蛮骨が一緒にいる場面が一番思い出に残っている。 楽しい場面でもなんでもないけど、なんとなく仲良さそうな雰囲気がかすかにあった。 神無も神楽や桔梗のように、最後は思い残すことなく綺麗に死なせてあげたかった。 確かに神無は心ない者として生まれた。 けれど命ある者は何かを学び、何かを得て生きていく。 その事実に気づけなかった奈落はまた一歩滅びの道へと踏み出す。 哀れだ、奈落、本当に。 (2009年12月13日の日記)
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シリアスなのに ギャグなのに |
アニメ「犬夜叉」完結編第12話2009年12月20日放送 「珊瑚の想い 弥勒の覚悟」 49巻 原作少年サンデー2006年11月8日(498号)第481話「骨」 原作少年サンデー2006年11月15日(50号)第482話「狙われた飛来骨」 原作少年サンデー2006年11月22日(51号)第483話「骨の檻」 原作少年サンデー2006年11月29日(52号)第484話「溶毒」 原作少年サンデー2006年12月6日(1号)第485話「薬老毒仙」 原作少年サンデー2006年12月13日(2,3号)第486話「甕の中」 原作少年サンデー2006年12月27日(4,5号)第487話「生き方」 原作少年サンデー2007年1月10日(6号)第488話「答え」 50巻 原作少年サンデー2007年1月17日(7号)第489話「完全な冥道」 ☆ ☆ ☆ 最初にあれっ?見逃した?間違えた?ってあせった。 骨抜き妖怪が現れ、朔犬化した犬夜叉を置いて弥勒と珊瑚が出かけるところ、つまり原作の「骨」の部分がない。 もしかして最初に戦闘を入れて、後で「骨」の部分を描く手法かな?と思ったけど、結局犬夜叉たちも駆けつけて、何の説明もないまま骨抜き妖怪編は終わってしまった。 確かに黒髪の犬夜叉を見れば、戦闘要員として使えないから置いて弥勒と珊瑚が妖怪退治に出かけた、けれど相手は強敵で苦戦している、と推理できないことはない。 けれどこの作品って推理して見るものなのか? 飛来骨が使い物にならなくなってしまうという薬老毒仙につながる重要なエピソードとは言え、前半部分を切らずに、それこそ短縮して見せるわけにはいかなかったのだろうか。 特に珊瑚を抱きしめる弥勒を見てる大きな雲母の反応と刀々斎登場、さらに欲を言えば美女妖怪を退治に行く時のやり取りなど見たかったなあ。 そして後半部分は原作に忠実で丁寧で作画も良くて素敵だった。 時々アングルにもえっ?と思うかっこよさがあった。 前半部分の内容はともかく、全体の時間配分としてはバランスも取れてたし。 妖霊大聖と双子の兄弟か、いえオリジナルの透明妖怪と三つ子か、みたいな薬老毒仙が絡むとおかしくて笑っちゃうし、弥勒や珊瑚が必死になってると息止めて見ちゃうし。 とにかく今回の珊瑚が男前でなんとなく「十二国記」の陽子を思い出した。 妖怪たちと向かい合い、女性の部分がどんどん消えて中性的な輝きを放ち始める珊瑚。 薬老毒仙と真摯に話したり、どついたり毒を飲んで苦しんだりする弥勒。 そして酔っ払い犬夜叉の可愛さ(笑)。 特に弥勒の椀が黒くなって「毒だ」と反応する部分が嘘みたいに可愛い。 幼い珊瑚も可愛かったが、残念ながら父親の登場はなし。 桔梗の記憶も出てこず。 原作でこの辺を読んでいた時はさほどの感動はなかったと思う。 弥勒と珊瑚の想いじゃなくて、飛来骨を形作っている妖怪たちに目が向いていたから。 たとえば四魂の玉を作った妖怪たち、たとえば鬼蜘蛛を奈落に変えた妖怪たち、そして飛来骨を形作る妖怪たち、強すぎる、凄すぎる、偉大すぎる。 よく見れば鉄砕牙や闘鬼神の一振りで一派ひとからげで吹き飛びそうな、いわゆる雑魚妖怪ばかりである。 奈落クラス、殺生丸クラスの妖怪が100人以上も集まってやっとできそうなことを、彼らはいとも簡単にやってのける。 そこに人間の「想い」や「妄執」を練りこんだところで大本が雑魚なのだから、しかも「人の心を持たない」という大前提のある「妖怪」なのだから、飛来骨に至ってはちょっと苦しすぎる展開じゃないかと思った。 けれどアニメを見てると展開が単純な分だけすとんと胸に落ちる気がする。 いいんだ、それで。そんな感じ? 毎週サンデーで少しずつ読むことはある意味考える時間があり過ぎるのかもしれないと思った。 久しぶりに聞いた珊瑚のテーマも胸にしみ込むようだった。 原作にはないけれど、きちんと薬老毒仙にお礼を言いに来る珊瑚も好もしい。 最後に50巻の「完全な冥道」から犬夜叉たちの部分を少し抜き出して今回は終了。 次回はみっちりじっくり殺生丸の巻、かな? よく見ると(目つきの悪い)りんねのお父さんに似てないこともない死神鬼登場も楽しみ楽しみ。 Wikipediaによると死神鬼は佐久田修さんになってたけど、アニメ「黒い鉄砕牙」でも佐久田さんだったのだろうか。 クレジットにはなかったけど。 完結編と「黒い鉄砕牙」がどのようにつながっていくかも見どころになりそうだ。 今回は見かけのわりにはまじめな声の薬老毒仙に稲葉実さん、骨抜き妖怪親子の父「骨鬼」は以前狼野干で登場した梁田清之さん、娘の「幽骨」は「戦国無双」シリーズ稲姫でお世話になってる大本眞基子さん、もちろん西前忠久さんも登場、珊瑚との命をかけたやり取りは圧巻だ。 名前までつけてもらったのに不憫な扱いだった骨抜き妖怪親子だけど、大本さんは艶があって素敵だったのでもったいないなあ。 弥勒と語らってもらいたかった、本当に(笑)。 (2009年12月20日の日記)
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戦国の怪人 饒舌死神鬼 |
アニメ「犬夜叉」完結編第13話2009年12月27日放送 「完全な冥道」 50巻 原作少年サンデー2007年1月17日(7号)第489話「完全な冥道」 原作少年サンデー2007年1月24日(8号)第490話「天生牙の秘密」 原作少年サンデー2007年1月31日(9号)第491話「鉄砕牙と天生牙」 原作少年サンデー2007年2月7日(10号)第492話「父の真意」 原作少年サンデー2007年2月15日(11号)第493話「共鳴」 ☆ ☆ ☆ アニメにしては普通のタイトルで始まった今週の「犬夜叉」。 冥道残月破の大盤振る舞いで綺麗綺麗、だけどそのせいか時折挿入された静止画面には気づかなかったふり。 今回は死神鬼がとにかく語る、饒舌に語る。 演じたのは佐久田修さん。 ところが「若づくり(邪見談)」な外見だけに、ちょっと老けた感じの声としゃべり方に激しく違和感。 これって「うしおととら」のとらの声を初めて聞いた時にも感じたことだけど。 確かに平安時代に二児の父親を相手に激闘を繰り広げた人(鬼)なれば、今は軽く千歳超えてるはずだから年相応の声と言えるのかもしれないけれど。 声を聞いてると綺麗な髪も白髪に見えてくるのが悩みどころ。 その死神鬼に「ノミじじい」と認識されてる冥加、なんてフレンドリー。 今回とことんシリアスなのは、実は死神鬼と殺生丸だけで、後はボケと突っ込み全開がおもしろい。 琥珀でさえも邪見に突っ込む。 後で見直したらかごめと珊瑚は普通だったけど、今回この2人があんまり目立たないのはボケも突っ込みもないせいか。 いえこっちがそればかり探したせいか。 さて今回も殺生丸の激情が爆発するけど、冥界母君編より激情がわかりやすい。 一言で言えば屈辱の激情か。 兄であり、本物の妖怪である殺生丸を差し置いて、弟でしかも半妖である犬夜叉に鉄砕牙を譲り、自分にはいらない刀といらない技。 しかも当の犬夜叉がそばにいて聞いている、これ以上の屈辱はないだろう。 ただ読んでるうちに(見ているうちに)、これは屈辱というより殺生丸が敬愛する父君に裏切られたと思い、傷つく有様に感じてくる。 豊かな表情、死神鬼との戦い、そしてほとばしる言霊によって。 ある意味死神鬼が亡き父になり変って殺生丸にさらなる試練を与えたかのように見えてくる。 この部分は映像化しても原作の激しさ、厳しさに負けてなかったと思う。 むしろ耳で聞くことによってわかりやすくなってのではないかとさえ思えてくる。 成田剣さん、お見事、そして佐久田修さん、お見事。 それから今回は殺生丸の表情がとても美しかった、作画もお見事。 特に飛び散る石や砂に煙る殺生丸の表情は絶品。 殺生丸の脳裏を横切る思い出の名場面(やられてるとこばっかし)には悪いとは思いつつ笑ってしまった。 あとアニメでは弥勒に冥加を、犬夜叉ではなく殺生丸の肩に飛ばして欲しかったと思うのは私だけじゃないはず。 冥加に特別恨みはないみたいだし。 犬夜叉と殺生丸の共闘(刀の共鳴)により死神鬼は倒されたが、後に残ったさらなる謎と傷ついた心を持て余す殺生丸は去って行く。 この後、いくつかのエピソードが入って「黒い鉄砕牙」になだれ込んでいくわけだが、その辺どう繋いでいくのだろう。 まさかあのアニメをそのまま流すわけにはいかないだろうし(作画も違いすぎるので浮いて大変だ)。 下手すればDVDの発売日の頃に放映が重なるなんてことになったら大変だ、って今からドキドキ意味なくドキドキ。 それにしても今の犬夜叉と殺生丸、父君の想定を軽く超えたレベルでいろいろあるのだが、これってどうなんだろう。 はっきり言って奈落がいなければ、未だに鉄砕牙を巡って喧嘩するだけの兄弟に終始していたような気がするし。 冥道残月破会得までひっそり隠れてて、ジャストのタイミングで出てきた死神鬼といい、なんだか別の意味でおもしろ過ぎなこの時期の「犬夜叉」。 それともどんな事態になっても対応できるようにあらかじめ手を打っておく、逆に言えば全ての面で大雑把と言えないこともない設定か。 細かく想定し過ぎると、その通りに進まない時対応できなくなるからってどこかで読んだミステリーのような展開だ。 これがいわゆる「広げ過ぎた大風呂敷」なのだろう。 最後にはきちんとたたんできれいにまとまったと「BS夜話」で語られていたが、果たしてそうなのだろうか。 そう思わされただけではないのだろうか。 今回は佐久田さんの他に、殺生丸を呼びに来る死神鬼の使いで市来光弘さんが出演、当然台詞はないけど父君も懐かしい骸骨姿で一瞬登場している(笑)。 (2009年12月27日の日記)
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追いついたのかな? |
アニメ「犬夜叉」完結編第14話2010年1月10日放送 「奈落の追撃」 50巻 原作少年サンデー2007年2月27日(13号)第495話「その先の考え」 原作少年サンデー2007年3月7日(14号)第496話「仕掛け」 原作少年サンデー2007年3月14日(15号)第497話「琥珀の首」 原作少年サンデー2007年3月20日(16号)第498話「新生 飛来骨」 51巻 原作少年サンデー2007年3月28日(17号)第499話「妖(あやかし)の破片」 ☆ ☆ ☆ 今回原作498話までアニメ化して、残り12回のアニメで最終558話(約60話)。 七宝の妖術試験は放送済み、アニメ「黒い鉄砕牙」の部分は改めて作られたようなので、今後は4,5話でアニメ1本分。 大体追いついたのかな?というのが今回の印象。 急ぎ過ぎず、とどまり過ぎず、原作にほぼ忠実で見やすい展開。 感想は「岩虫が可愛い」から始まった(笑)。 殺生丸と刀々斎の会話、琥珀のピンチを並行して見せるのも、琥珀側の緊迫感を高める上で効果的だったと思う。 原作でのこのあたりは、殺生丸の葛藤に負けないくらい読んでるこっちも葛藤の連続だったが、アニメで言葉として聞くと意外とわかりやすい。 いい意味で単純化しているせいもあるのかも。 殺生丸の美しさを刀々斎と対比させながら際立たせる手法?も完璧で、特に炎に囲まれて微動だにしない殺生丸の美しさは絶品って最近いつも書いてるけど。 ただ、父君が殺生丸に求めるものの厳しさはわかるけど、りんや神楽への想いを込めて育ててきた天生牙だけに、そこまで突き詰める必要あるのかな?という疑問は残る。 犬夜叉は父君が倒せなかった竜骨精を倒した時点で、力だけなら父君を超えてしまっているわけだけど、父を継ぐ者としての殺生丸にはそれ以上の精神的な試練が必要だったということなのか。 父を継ぐ者(殺生丸)、刀を継ぐ者(犬夜叉)と思ってみれば納得できることではある。 今回印象的だったのは珊瑚、琥珀、殺生丸、奈落、そして刀々斎の会話の部分。 厳しい珊瑚、必死な琥珀、怒りの殺生丸、勝ち誇った奈落のそれぞれの声優さんも見事だったけど、刀々斎の八奈見乗児さんの余裕は別格。 今更声に気合や感情込める必要ないもんなあ。 淡々と喋るだけで全てが伝わってくる声優さんだ。 あとチョココロネの瘴気版みたいな奈落に爆笑。 綺麗に色がついてるさせいか、妙に可愛い。 特に犬夜叉視線で遠目に見れば可愛さ倍増で、所業の悪さがどっかに吹き飛んでしまった。 琥珀に自分で首を斬らせようとするなど、かなりえぐい描写があるのに、そのギャップが凄かった。 それでもひとつ突き抜けた珊瑚の強さに救われた琥珀。 琥珀を、それこそ腫れ物扱いしていた以前の珊瑚とは比べ物にならないくらい成長した。 ここでは弱いと言われているけれど、実は琥珀だった強くなっている。 ただそれが奈落の狡猾さ、残虐さに追いついていないだけだ。 この兄弟、本当にかっこ良くなったと思う。 琥珀が犬夜叉に拳骨喰らうあたりから、私の心はもう「小さい人」への期待でわくわく。 やってくれたよ、かごめに邪見、そしてりん。 りんは邪見に追い打ちかけるし。 この時のかごめの喋り方がすごく可愛くて、いいなあ。 あと目立たないけどまた風穴を開いてしまった弥勒。 あれだけの瘴気を吸い込んで「少し」で済んでしまったのが不思議なほど。 でも最終回まで読んでしまってからアニメを見ると、こうした弥勒の葛藤すらも、さわやかに懐かしい。 最後に奈落と夢幻の白夜の会話が入っておしまい。 次回はいよいよ「黒い鉄砕牙」編へと突入する。 「黒い鉄砕牙」が作画がだいぶ違うので、次回本編で見られるのがとても嬉しい。 今回は回想シーンが多く、神無、死神鬼、薬老毒仙が声つきで登場、嬉しかった。 (2010年1月10日の日記)
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二つの「黒い鉄砕牙」 |
アニメ「犬夜叉」完結編第15話2010年1月17日放送 「正統なる継承者」 51巻 原作少年サンデー2007年3月28日(17号)第499話「妖(あやかし)の破片」 原作少年サンデー2007年4月4日(18号)第500話「継承者」 原作少年サンデー2007年4月11日(19号)第501話「還流」 原作少年サンデー2007年4月18日(20号)第502話「証」 原作少年サンデー2007年4月25日(21,22合併号)第503話「黒い刃」 原作少年サンデー2007年5月9日(23号)第504話「冥道の光」 ☆ ☆ ☆ ここまで感想遅くなったら、いっそあさってまで延ばして、あさって発売のアニメ「黒い鉄砕牙」DVDと見比べながら感想書こうかなんて、一瞬ずるいこと考えたけど(笑)、それはまた改めてということで「正統なる継承者」感想から。 と言っても比べずにはいられないのは当然だ、同じ話だもの。 高橋留美子展で流すアニメを作ることが決まった時、当然アニメ「犬夜叉」復活は決定していなかったのだろう。 決まっていたなら原作のエピソードではなく、オリジナルストーリーで作ればいい話で、今となっては痛恨の、という形になっているのではないだろうか。 表向きはともかくとして。 さてアニメ「黒い鉄砕牙」を見たのがだいぶ前なので、記憶の方もあやしいが、最大の違いは絵の完成度。 仕方がないとはいえ、「黒い鉄砕牙」では犬キャラのそっくりさんが演じてるような作画が随所に見られたけれど、今回はさすがの美しさだった。 制作側も、神楽や桔梗、神無の死とは別の意味で、「黒い鉄砕牙」と比較されるという注目度をかなり意識して作ったように見える。 犬兄弟の戦闘場面などは、丁寧過ぎて、迫力がありながらもたつき感を感じるほどだった。 単編だった「黒い鉄砕牙」では死神鬼や神無、鏡の妖が最初に登場して話の流れを見せてくれるが、当然ながら今回はなし。 代わりに懐かしの父君の骸や防具としての鉄砕牙の鞘などを見せてくれる。 神無と妖は鏡の破片(かけら)が重要な意味を持つので今回も登場。 あとは犬邪漫才が入るなど細かな変更は入るが、おおむね原作通り。 今回も刀々斎が猛々を使ってかごめたちに戦いの様子を見せてくれる。 何の悪さもしていないのに、たまたまそこにいるだけで刀の犠牲になってる妖怪たちがなんだか可哀そう。 殺生丸の飛び石になってる妖怪にはなんとなく笑う。 ちょこちょこ入るギャラリーの応援とか、わざわざ犬兄弟に聞こえるように喋るでしゃばりっ子の奈落とか、今回も眼窩に触手突っ込まれてる夢幻の白夜とか、とっても綺麗な冥界とか、おもしろいんだけどどうしても淡々と見てしまう、残念だけど。 ただ最後に「おっ?」と乗り出したのが、犬夜叉と殺生丸を導くのが、「黒い鉄砕牙」では天生牙の光の他にかごめの呼びかけがオリジナルで追加されてたのが、今回はなかったこと。 つまり原作に戻ったわけで、アニメでこういうパターンって珍しいんじゃないかと思った。 アニメはどちらかというと一度入れたオリジナル要素はまず戻すことなく、そのまま進む傾向にあるように思っていたから。 単に時間が足りなくなっただけかもしれないけれど。 明日「黒い鉄砕牙」を見て、もう一度「正統なる継承者」も見て比較してみたいと思っていたけど、改めて書くほどでもないかな? むしろ「黒い鉄砕牙」を見ていない視聴者の感想が気になる。 好感度はかなり高かったのではないだろうか。 私の感想、新鮮な緊張感はさすがに持てなかったけど、同じ原作の作り直しという意味ではパーフェクトに近いものがあったと思っている。 (2010年1月27日の日記)
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かごめと籠目とわらべ歌 |
アニメ「犬夜叉」完結編第16話2010年1月24日放送 「瞳子の結界」 51巻 原作少年サンデー2007年5月30日(26号)第507話「瞳子」 原作少年サンデー2007年6月6日(27号)第508話「巫女の結界」 52巻 原作少年サンデー2007年6月13日(28号)第509話「弓の霊力」 原作少年サンデー2007年6月20日(29号)第510話「地獄」 原作少年サンデー2007年6月27日(30号)第511話「かごめの霊力」 ☆ ☆ ☆ このエピソード、心理的な戦いや葛藤が中心となるので、アニメにするには難しいんじゃないかと思っていたが、どうしてどうして炎に彩られた見応えのある展開となった。 これまでが嘘のようにオリジナルをたっぷり絡めた丁寧な作り。 ただ私の認識不足でよく分からない面もあった。 今回は「かごめ」の名前からストーリーを膨らませている。 高橋先生は、普通に「可愛いから」と書いてらしたが(どこでだっけ?)、確かに故意か偶然か深読みできる名前ではある。 そういえば先日の「マンガ夜話」でも作家の夢枕獏さんが力説してたのは、この前ふりだったのか(笑)。 はどうかはともかくとして、まず「かごめ かごめ」の歌。 裏の意味として、さまざまな伝承や、一時期はやった都市伝説までさまざまな解釈がなされているが、私はこの歌詞は普通に「籠の中の鳥を囲め」と解釈している。 「籠の中の鳥」が何を意味するかはまた別問題として。 今回この歌に関連して持たせた意味は犬友Yさん説の「見えぬものを見抜く目」に私も同感。 もうひとつ、かごめが生まれた時、ママが見つけた印や瞳子を射抜く時の印、四角形を2つ合わせた形になっていたけど、あれって八芒星なのだが、籠目(かごめ)は三角形を2つ合わせた六芒星なはず。 これも何か解釈があるのだろうか。 ならば八芒星をして「かごめ」とする説明は必要だったのではないかと思う。 ちなみに五芒星となると桔梗紋で晴明印ってこれも夢枕さんが力説してたな(笑)。 この瞳子、巫女というより陰陽師っぽい感じで登場したけど、昔、狒狒奈落(家中宏さん)に殺されそうになった過去を持つ(もちろんオリジナル)。 けれど当時の奈落は瞳子の霊力にかなわず退散、四魂の玉を得てパワーアップして再登場、今度はただ殺すのではなく、瞳子を使ってかごめを殺そうとする。 妖力もパワーアップしたけど、あくどさもパワーアップしたのはもちろん森川智之さん演じる奈落、意外なところで新旧奈落の共演が楽しめる。 しかも!瞳子を演じるのは炎珠、娑蘿に続き3度目の登場の登場は折笠富美子さん。 ゲストキャラは多々あれど、これほどスタッフさんに愛されてる声優さんは少ないのでは? 声がまたいいんだ、納得です。 神のごとき奈落と囚われの瞳子の「首対決」はシリアスな場面なのに、なぜか笑いのツボにはまってしまった。 最近、でもないけど「Devil May Cry」のレディも印象的だった。 一方かごめも幼い頃の思い出で「かごめかごめ」でいつも「うしろの正面」の友達を当ててしまうという不思議な力を持っていたことが判明。 霊力が封印されてても不思議な力を発揮するのは子供の頃からだったことが明かされる(当然オリジナル)。 この後の原作に沿った展開はさっきも書いたが炎の美しさでかなりの迫力だった。 犬夜叉たちギャラリーがいかにも蚊帳の外な雰囲気が原作より強まったほど。 最後の方の瞳子のかごめに対する言葉は原作と微妙に異なっているのが興味深かった。 あと瞳子が桔梗クラスの霊力を持ちながら、妖怪との戦いに疲れたとし、自身意識している隙を奈落に突かれたという部分はおもしろいと思った。 全体的に完結編になってから、原作よりも話がわかりやすいのも好印象。 今回は折笠さんの他にもゲスト声優さんが多く、老神主は岐部公好(きべ きみよし)さん、村人は久々登場の西前忠久さんと川野剛稔(たけとし)さん、 増山浩一さん。 ヒデがゆりんさん、かごめの後の正面にいた子、かな? 川野さんは「獣の奏者 エリン」でエリンの頼れる先輩トムラだった。 一つのエピソードとしての完成度は非常に高く、「かごめを籠目紋とわらべ歌に絡める」ことを決めた時から、制作するにも楽しくて仕方がないだろうし、その勢い、こなれ、無理のなさなどは十二分に楽しめた。 ただ、このために前半の突っ走りによるストーリーの弱体化が起こったことを考えると複雑な気持ちになる。 たとえば神楽や桔梗や神無の死、そういった大切なエピソードのための省略過多ならまだしも納得できるのだが。 こういうオリジナルは26話の規制のない状態で作るべきだろうし、逆に言うと、もう1クール増やすだけで原作もオリジナルも充実した素晴らしいシリーズになるだろうにと思うと、改めて残念に思う。 (2010年1月30日の日記)
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爆砕牙 |
アニメ「犬夜叉」完結編第17話2010年1月31日放送 「曲霊の邪念」 52巻 原作少年サンデー2007年7月4日(31号)第512話「正しい願い」 原作少年サンデー2007年7月11日(32号)第513話「玉の邪念」 原作少年サンデー2007年7月18日(33号)第514話「危機」 原作少年サンデー2007年7月25日(34号)第515話「借り物の体」 原作少年サンデー2007年8月1日(35号)第516話「曲霊」 原作少年サンデー2007年8月8日(36、37合併号)第517話「曲霊の本体」 原作少年サンデー2007年8月22日(38号)第518話「爆砕牙」 ☆ ☆ ☆ 今回は本当に堪能した。 余計なことも考えず、ただ美しさと迫力を楽しんだ(あっ、お笑いも)。 30分が1時間くらいに感じる充実感。 まず「正しい願い」を省略して一気に曲霊編へとなだれ込む。 かごめの現代生活は次回「人生の一大事」があるのでまとめるんだろうなあ。 ただ犬夜叉と楓の会話(かごめの霊力を封印したのは?)の部分は抜き出して含みを持たせる。 ここでの会話がじっくり描かれたのも嬉しかったが、さらに巫女装束に着替えたかごめの顔が桔梗にそっくりで、不思議な美しさがあった。 でもこの後、家の中で着替え終わったかごめが邪気を感じたところに弥勒と珊瑚が入って来るのだけど、ここでまず笑った。 もし着替えてる最中だったらどうするんだろう、とか弥勒も珊瑚もかごめが着替えてる最中かもしれないとか考えなかったんだろうかとか。 別に笑いを取るつもりじゃなかったろうけど、おかしな変更するよなあ。 ところで今回登場したのは「犬夜叉」で唯一鼻の穴があるキャラ(いしかわじゅんさん談)曲霊(まがつひ)。 みんな言いにくそうだったなあ(笑)。 実は私、頭の中で「まがつい」と読んでました、「直霊(なおひ)」は「なおい」。 今回はとにかく殺生丸の美しさと曲霊のキワモノぶりを見比べて楽しんで、邪見に笑ってそれに尽きる。 このところ原作では頭を抱えてた部分がアニメで見るとわかりやすくておもしろいってのは何度も書いているけど、今回は特にそうだった。 原作を忠実に、でもパワーアップして総カラーで声付き&音楽付きで読んでるような気がした。 殺生丸が鉄砕牙への執着を捨て、父君を超えて遂に手にした爆砕牙。 それでもなお父君は犬兄弟の先にいる、そんなことも感じさせる結末だった。 曲霊を不思議な声で演じていたのは草尾毅さん、蛮骨や獣羅で「犬夜叉」ではおなじみの声優さん。 私の好きなゲーム「戦国無双シリーズ」では真田幸村の役。 鬼で長嶝(ながさこ)高士さん、「BLOOD+」のルイスで「犬夜叉 呪詛の仮面」にも出ていらした。 西前さんの声も聞いたような気がするんだけど、気のせいかなあ。 次回は「人生の一大事」。 次回予告だけで犬かごファンが泣いて喜ぶシチュエーション(笑)。 ってあれ「ふたつの世界」だっけ? 「正しい願い」と3つでなんだかごっちゃになってきた。 (2010年1月31日の日記)
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犬かごファンへのプレゼント |
アニメ「犬夜叉」完結編第18話2010年2月7日放送 「人生の一大事」 50巻 原作少年サンデー2007年2月21日(12号)第494話「ふたつの世界」 52巻 原作少年サンデー2007年7月4日(31号)第512話「正しい願い」 53巻 原作少年サンデー2007年8月29日(39号)第519話「曲霊の影」 原作少年サンデー2007年9月5日(40号)第520話「人生の一大事」 ☆ ☆ ☆ 今回はどうも顔が微妙で見にくかったけど、かごめ現代話で30分間使い切るかと思っていたので、半分くらいしっかりと原作の筋を通してくれたのは嬉しい驚き。 特に楓の「小妖怪」発言、なんて冗談は置いといても曲霊、奈落に夢幻の白夜、殺生丸にりんに刀々斎まで登場して試験会場の先生や駅員さん他ゲストキャラのクレジットは省略されてしまった。 もちろん現代でもかごめの家族に友達に、と総登場。 それでいて現代話3話をうまくまとめたものである。 脚本家さんも苦労しただろうなあ・・・。 もうひとつおもしろかったのが、かごめたちが新宿の高校を受けてたこと。 中央線快速に乗って新宿駅で降りていた(もちろんオリジナル)。 以前のアニメ、たしかタタリモッケ編だったか、でも中央線の踏切で待ってるカットがあったけど、乗り換えなしなら神田にお茶の水、中野三鷹に国分寺、かごめが住んでる範囲としてはこのくらいかな? アニメ制作の上でかごめの家はどのあたりに設定されているのだろう。 そして「ふたつの世界」ならぬ「みっつの話」だけど、その気合の入れ方には圧倒されてしまった(笑)。 特に「ふたつの世界」のあわやキス?っぽく見える場面。 原作ではかごめがひとりで舞い上がってる雰囲気があったけど、アニメでは犬夜叉もその気満々? この場面見ててふと思い出したことがある。 原作で桔梗が退場して間もなく、桔梗が負けて可哀そう、犬夜叉をかごめに取られてしまったってある方からメールを頂いた。 ところがやはり原作が最終回を迎えた後、別の方からかごめはたしかに桔梗と結ばれたけど、原作で桔梗は犬夜叉と2度もキスしているのに、かごめはなし、プロポーズも愛の告白もなし、もちろん嫁取りもなく終わってしまった、なんか悔しいとメールが届いた。 なるほど「犬夜叉」を恋愛物の視点で捕らえると、かごめと桔梗は犬夜叉との恋を巡って勝つか負けるかだったんだ、そういう読み方もあるんだと妙に納得した記憶がある。 そうした犬かご派のファンにしてみれば、今回のエピソードは最高のプレゼントとなったのではないだろうか。 今回ゲスト声優さんとして紹介されていたのは、由加のママの八十川(やそかわ)真由野さんのみ。 「ハウルの動く城」でソフィーの母親を演じた声優さんだった。 あと、またEDが変わっていた。 今回も映像は本編より綺麗なほどで素敵だったが、やはり「そのお金をもう1クールに」と言いたくなってしまう自分が悲しい。 ところで今週のサンデー、最新作「年甲斐もなく」(2月20日発売のビッグコミックオリジナル5号掲載予定)のためか「境界のRINNE」はお休みだけど、アニメ「犬夜叉」完結編「参」の広告がなんか素敵。 私知らなかったのですが、特典のカレンダーはDVDを全部買わなきゃ揃わない仕様? それってどうかと・・・。 もうひとつこちらはアマゾン情報。 「境界のRINNE 3」は3月18日に発売予定。 今から評価5をつけときました(笑)。 最後に巻末の質問コーナー、「人生で一度は食べてみたい食べ物」で2人の先生が「人魚の肉」との答え。 これってやっぱり「高橋留美子」の影響だよね? あと今週は「月光条例」がおもしろかった。 工藤さんも素敵です。 (2010年2月108日の日記)
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涙のままにくちづけて |
アニメ「犬夜叉」完結編第19話2010年2月14日放送 「琥珀の欠片」 40巻 原作少年サンデー2004年1月12日(7号)第392話「平和な食卓」 53巻 原作少年サンデー2007年9月12日(41号)第521話「影」 原作少年サンデー2007年9月19日(42号)第522話「憑依」 原作少年サンデー2007年9月26日(43号)第523話「珊瑚の願い」 原作少年サンデー2007年10月36日(44号)第524話「目覚め」 原作少年サンデー2007年10月10日(45号)第525話「解放」 ☆ ☆ ☆ 突然出て来たハトとコイに目が点になった。 あれって「平和の食卓」だよね、あわてて探して戻りに戻って40巻。 (そういえば神楽の「風」でも七宝が弥勒に化ける場面を入れていた。) 一体なんだったんだ、あの騒ぎは、と言いたくなったが場面は転換、戦国時代へと突入する。 ここからはほぼ原作通りだったが、今回は会話が本当によく聞こえてきた。 邪見と楓、七宝と楓、珊瑚と七宝、さらに緊迫した場面の琥珀と珊瑚の会話はまるでヘッドフォンしながら見てたかのように頭の中に響き渡った、沁み入った。 前半は顔がコロコロ変わったけど、後半は当然のことながら渾身の作画、意識のない弥勒にくちづける珊瑚の美しさが感動的だ。 おもしろく見たのが細かい変更で、曲霊が琥珀のことを「大切な入れ物」から「単なる入れ物」と台詞を変えているところや、琥珀を導く光が死魂虫になっているところ。 琥珀を導いたのが桔梗であることが分かりやすく表現されていたと思うが、その後の建物が物置なのに建物が立派過ぎ?(原作では入口しか見えない)。 あと笑ったのが夢幻の白夜が殺生丸対策として用意した雑魚妖怪の大群、原作では何千匹も、なのにアニメでは千匹に変更。 夢幻の白夜だけではなく、アニメスタッフにも「なめられた(本人談)」らしいよ、殺生丸(笑)。 殺生丸は成長したせいか声や喋り方もやや老成した印象。 あと、楓がりんに薬湯を作ってやろうと話しかける声がとても優しくて好もしかった。 楓は夕日が良く似合う。 後半は犬夜叉、かごめ、曲霊、珊瑚、そして桔梗の対決がクライマックスだが、珊瑚のテーマに乗って深淵の底に身を躍らせる琥珀の場面で今回は終了。 これほど緊迫感のある状態でコンティニューって珍しいのではないかと思う。 今回はレギュラー陣がほとんどだったが、楓の村の村人に久しぶりに西前忠久さん、弥勒に字を教えてもらってる?娘があゆみの岡本ナミ さん、突っ込み入れてる?子供が由香の清水香里さん。 前回「人生の一大事」と同時収録だったのかな? (2010年2月16日の日記)
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桔梗の選択 |
アニメ「犬夜叉」完結編第20話2010年2月21日放送 「四魂の玉が完成する時」 53巻 原作少年サンデー2007年10月10日(45号)第525話「解放」 原作少年サンデー2007年10月17日(46号)第526話「戻らない霊力」 原作少年サンデー2007年10月24日(47号)第527話「なかった命」 原作少年サンデー2007年10月31日(48号)第528話「これから―」 54巻 原作少年サンデー2007年11月7日(49号)第529話「玉の完成」 ☆ ☆ ☆ クライマックスに向けて物語が勢いづいていく、演出が、会話が、映像が、音楽が研ぎ澄まされてくる。 今週はその勢いのままに一気に見終えた。 犬夜叉渾身の冥道残月破 殺生丸颯爽と推参 かごめ遂に奈落の標的に? 「犬夜叉」のテーマに乗って奈落に破魔の矢を突き刺す琥珀 赤い月に消え行くりん 琥珀の死と珊瑚の慟哭 桔梗の光と琥珀の再生 そして奈落との最終対決は犬夜叉たちに託される。 ここまで来たら、もうオリジナルの要素など入れ込む余地もないだろう。 今回も「原作を見ている」かのように、忠実な作りが好印象だった、作画もいい。 そんな中、特に際立った印象を残すのが琥珀と奈落。 奈落が、というより森川さんが犬夜叉やかごめや琥珀や珊瑚の激情を引きずり出していく。 そして心の傷を癒すはずの時間を与えられて来なかった琥珀の時が、今刻み始める。 その直後の死と再生。 この時点で琥珀の物語は完結してしまう。 むしろ珊瑚の方が弥勒や殺生丸、りんを巡ってさらなる苦悩に陥るのだが、ここはアニメでどう描くのか。 残り6話コミック3冊、気合を入れて最後まで見届けたいと思う。 ☆ ☆ ☆ もうひとつ、昨日発売「ビックコミックオリジナル」に掲載された「年甲斐もなく」、おもしろかったです! 困ったちゃんと困ったさんとに振り回される普通の人々、よくある話なのにちょっぴりシュールでちょっぴり切ない、なのに笑える。 しかも困ったさんの裏側にある微妙な感情や夫婦の機微にじわっと来ました。 これまで読んだ「高橋留美子劇場」登場作品の中で一番好きかも。 高橋先生、懐かしいけど古くない、いつまでもそんな世界を失わない漫画家だと改めて思いました。 (2010年2月21日の日記)
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