七不思議の最後、八つ目の不思議は、宮部さん曰く「足洗い屋敷」や「落ち葉なしの椎」と入れ替わって七不思議に数えあげられることのある、言ってみれば代打の話、「津軽の太鼓」。
当然「本所深川ふしぎ草紙」にも登場しない。
でもせっかくなので、「津軽の太鼓」も探してみたが、なんのことはない、以前紹介した「足洗い屋敷〜南割下水」の写真の「南割下水」の高札に「津軽の太鼓」「消えずの行灯」「足洗い屋敷」と3つセットで紹介されている。
この高札は緑町公園に立てられており、この公園のある亀沢2丁目付近にかつて津軽藩があったという。
初代は津軽為信。
ゲーム「戦国無双」など戦国時代を舞台にしたゲームではだいたい東北から遊び始める私、お馴染みの名前だ。
青森(津軽)からだと、北から攻められる心配がないので、配下が少ない序盤を東北、あるいは九州から始めるのが鉄則。
ただこの七不思議は、何が不思議なのか聞いてみれば良かったんじゃない?と今の時代なら思うほど曖昧なもの。
火事の時に、他の大名屋敷は火の見櫓で板木を打ち鳴らして街中に火事を知らせていたのに、津軽藩だけは、火の見櫓に太鼓を吊るして、それを打ち叩いていたそうだ。
なぜ?というのが謎(笑)。
それ以前に、私は火の見櫓といえば半鐘のイメージだったので、「板木」の時点でなんだか不思議。
ちなみにWikipediaでは半鐘が一般的とされている。
板木(ばんぎ)にしても太鼓にしても、実物を見てみたいと思って画像検索してみたが、残念ながら火の見櫓の全体図ばかりで、具体的な形はわからなかった。
こういうのってどこに行けば調べられるのかな?

さて、これで「本所深川七不思議感想=本所七不思議探索」レポは終了だが、実際は通して歩いたわけではなく、総武線で両国や錦糸町界隈に行けばちょっとのぞく形でぽつぽつ行っている。
学校など観光っぽくない所、総武線沿いから離れた、気軽に行き辛い場所を2回に分けて回ってみた。
一日で回ろうと思ったら、6時間くらいかかるだろうか?
残念ながら、宮部さんが打ち上げ会した両国駅構内の地ビール飲ませるパブはもうないが。
今もビールを飲ませる似たようなお店になっているが、私は以前のお店の雰囲気が好きだった(でも名前忘れた)。
本所深川は七不思議以外にもおもしろい場所がたくさんあるので、これからもどんどん紹介したいと思っている。
(あまりにも有名な所ばかりで、今更紹介というのも変かもしれないけれど、笑)。
(2013年8月26日の日記)
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