おいしい本をさがす道(六)


10月3日 「聖と俗と」〜ハッラー
以前フェイ・ケラーマン著デッカー&リナシリーズの第1作「水の戒律」で「デビッドデリ」の チキンシュニッツェルを紹介しました。
なんと3年前のことです。
今回紹介するのは2作目「聖と俗と」。

このシリーズはコージーに分類しちゃっていいのかな?って気が引けるほどシリアス& ストイックな物語です。
特に2作目になって事件もさらに残虐さを増しました 。
デッカーとリナの宗教をめぐる葛藤も、奇麗事でない苦しさと、時には苦々しさを加えていきます。

コージーにジャンル分けするならば、その中でも純粋に大人の物語です。
見た目は大人だけど、中身は恋とお菓子でふわふわ、なんて物語を期待していると読むのは 辛いかも。

このシリーズの特徴は、ユダヤ教が絡んでくること。
リナがユダヤ人で、典型的なユダヤ教徒です。
デッカーは複雑なのですが、ネタバレを避けるため、ここではあえて触れません。
それだけに、ユダヤ教に関するさまざまな解説がなされます。
もちろん食事に関しても。

今回紹介するのはハッラー。
「聖と俗と」には単語として出ては来ませんが、いわゆるパン、切ってトーストにしたりするパンなので、 リナ家では普通に食べてる物です。

特徴は、ひも状に練った生地を編み込んで作る事。
ねじりパンとも訳されます。
ケシの種やゴマをたっぷりふりかけたり、乳製品を使わないのも、宗教上の理由だそうです。
(肉と乳製品を一緒に食べてはいけないのだそうです。)
今も買って帰ることはできるのかな?
あいそは良くないけど(笑)いい人だったお兄さんは元気かな?

余談ですが、このシリーズ、日本では現在12巻まで出ています。
ただ娘シンディが主人公になってから、ちょっとトーンが下がった感じ。
というより私の方がデッカーとリナに思い入れが強すぎて、前ほど興味持てないせいかも。
もちろん続編出たら読みますけどね。

ひとりごと」 にも写真を載せてあります。

★「デビッドデリ」
東京都港区三田5丁目13-13

(2016年10月3日の日記)
10月14日 「ゴミと罰」〜エンジェルフードケーキ
「ゴミと罰」なんてタイトルに、首を傾げないのはコージーミステリファンのみだと思います(笑)。
ジル・チャーチル著「主婦探偵ジェーン・シリーズ」の大きな特徴、それは原題も、邦題も、有名な 文芸作品のパロディになっていること。

「罪と罰」が「ゴミと罰」、「武器よさらば」と「毛糸よさらば」、「死の接吻」と「死の拙文」等々・・・。
苦し紛れのタイトルかと思いきや、意外と内容にも合っていたりして凄いと思う。
ただ、似たような主婦探偵物としては、私はレスリー・メイヤーの「ルーシー・ストーンシリーズ」の方が 好きかな?

それはやっぱりジェーンという子持ちの未亡人と年下の恋人の関係にロマンを感じるよりも、ルーシーの 夫ビルとの関係に悩みながらも、家族関係を紡いで行くというパターンに好感が持てるせいかも。
未亡人、あるいは今は独身の魅力的な女性が素敵な男性と次々に〜みたいなコージーは少々飽き気味、 というよりかなり飽き気味なので、恋愛関係はある程度安定していた方がいいです。
元々コージーは恋愛よりおいしい物で読んでる私だし(恥)。

さて、今回紹介するのはエンジェルフードケーキ。
以前「デビルズフード・ケーキが真似している」でデビルズフード・ケーキを紹介しましたが、エンジェルフードケーキ は、シフォンケーキの祖先とも言われるアメリカンスイーツで、見た目は真っ白で食べたときのふわふわ食感が特徴だそうです。
材料には油を使わないうえに、卵の白身だけを使って黄身は使わないのでヘルシーなのだそう。

チョコ系が苦手な私は、エンジェルフードケーキの方が好きかな?
私が大好きな「フレイバー」でも扱っていますが、残念ながら通販のみ。
2人で食べるには大きすぎるので、食べたくなるとグッドモーニングカフェに行きます。

雰囲気が好きなのは高田馬場店ですが、時間を間違えると早稲田の学生で超満員なので、普段は池袋ルミネに行きます。
キャラメルソースが大好きなので、食べると幸せな気分になれる(笑)。
甘すぎず、くどすぎないのがいいですね。

★「グッドモーニングカフェ」
東京都新宿区西早稲田1-9-12 大隈スクエアビル 1F

(2016年10月14日の日記)
11月7日 「殺しはノンカロリー」〜スペイン風オムレツ
私の大好きなカムデンシリーズの中でも特に好きな「殺しはノンカロリー」。
なぜならいつもは(体形はともかく)アンジェラの陰に隠れがちな?キャレドニアが大活躍するお話だから。
冷凍庫に閉じ込められた時の狂乱?っぷりは、失礼ながら何度読んでも声を出して笑ってしまいます。
キャレドニアにすれば命に関わる大事件だったのにね。

しかもキャレドニアを助けてくれた「男性」はとそこでまた吹き出すのですが、最後には素敵な会話がなされます。
このシリーズは終わり方がいつも素敵だけど、今回は特に素敵。

アーニーのプロポーズ?を断りながらも
「それでも、こうして声をかけてくれて、本当に幸せな気持ちにさせてもらったから、本当にね、
心からお礼を申し上げます。」って答えるキャレドニア。

これがうら若き女性の話ならありきたりだけど、精いっぱい「おめかし」したさえない男と、年をとってもまだまだ 元気な恰幅のいい(マツコみたいな)おばあちゃん。
でもアーニーにとってキャレドニアは「最高にいかした婆さん」で、「いかしたレディ」で。

女として年齢を重ねるという事は重いですよね。
ともすれば自信をなくし、時には卑屈になってしまいます。
でもアンジェラやキャレドニアのように吹っ切って楽しく賑やかに老いて行ければ楽しいよね。
って隣りでパソコンしてる連れに話しかけてもノーコメント。

「私がおばさんになっても」なんて歌もあったけど、「私がおばあちゃんになっても」楽しく賑やかに暮らして行けたらいいなって 思います。
このシリーズ読んでると、それができそうな気がするから好きです。
表紙のあの体形でトランポリンに狂喜しているキャレドニアの可愛いこと。

さて今回、殺人事件を解決!するために友人の経営する美容スパに入りこむアンジェラとキャレドニア。
いつものカムデン仲間の出番がないのは寂しいけれど、新しい登場人物の濃さもかなり魅力的。
出て来る食事もカムデンほど豪華ではないけれど十分おいしそう。

私は「スペイン風オムレツ」が気になって西武池袋の「びいどろ」に行きました。
初めて目にする名前でしたが、「トルティーヤ」と言われれば意外とお馴染み。
「びいどろ」でメニューからいろんな料理と一緒に頼んで、出て来たのはみじん切りのいろんな野菜やベーコンが入った 丸い玉子焼き?

ケチャップかかってないので聞いてみたら、オムレツにしっかり味がついてるので、普通はケチャップつけませんが、 ご希望があれば持ってきますよとのこと。
いえいえこのままで結構ですと食べてみたけど、うん、確かに味はしっかりついてました。
でもこれならうちで作れそう(笑)。

★「VIDRIO 銀座びいどろ」
東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店8階

(2016年11月7日の日記)
11月11日 「バレンタインは雪あそび」〜カスレ
★内容に関して大きなネタバレを含みます。

レスリー・メイヤー著ルーシー・ストーンシリーズ5作目は、おもしろいけれど無条件に楽しめる 雰囲気ではなかったかな。
冒頭に登場する被害者ビッツィに共感し過ぎて、しかも最初の一節が「亡くなった日」だしね。 11ページにわたるビッツィの殺されるまでの描写で、ビッツィがどんどん好きになる。

なので、後でミス・ティリーが彼女を「生き物」呼ばわりしたのは私も許せなかったなあ。 結局ルーシーが折れてなんとなく決着がつくんですが、私はシリーズ通して苦手です。

でも浮ついた恋愛のない、波乱万丈な家庭生活を送る?主婦探偵の奮闘物語という 意味では大好きなこのシリーズ。
最後に狙われたのがビルだったことには驚きましたが、とりあえず無事で良かった。

あと表紙に妙に可愛い女性が描かれないのもいいです。
今回は可愛いカップケーキ。
でも紹介するのはカスレです。
最初「スフレ」と勘違いして読んで、「インゲン豆とソーセージ?」って目が点になりましたが、 これもまたキャセロールの一つ。

アメリカではグラタンやキッシュなど、「焼き物系」をキャセロールと言うようですが、 オーストラリアではシチューやカレーや煮込んだ物を言うのだそうです。
カスレは典型的なアメリカンタイプのキャセロールですね。

私はたまたま東武池袋のデパ地下「シェ・松尾」で見つけました。
「白インゲン豆、豚肉、ソーセージをじっくりグツグツ煮込み、オーブンで焼き上げました。
素材の旨味たっぷりの一品です。」と書いてあります。
買いましたよ、800円だったけど。
お昼はこれだけで我慢です。

ただ本にも「ハーブたっぷりのおいしそうなにおい」と書いてますが、実は私、強すぎるハーブは苦手でした(笑)。
おいしい、おいしくないじゃなくて、苦手な味だったということでリピートなしが確定でした、残念。
でも何もかも完璧な親友スー、なのに実際にいそうで憧れるなあ・・・。

★「シェ・松尾」
東京都豊島区西池袋1-1-25 東武池袋本店

(2016年11月11日の日記)
11月18日 「謎を運ぶコーヒー・マフィン」〜エッグタルト
クレオ・コイルのコーヒー探偵シリーズ11作目。
私はこのシリーズは、クレアのビレッジブレンドの経営ぶりと、マテオとのドタバタっぷりが好きで読んでいて (マイクは正直興味がない・・・)、なので今回の結末にはびっくりしたもののそれほど衝撃はなかったかな。

マテオと別れてからのマテオとの距離関係がおもしろいのだけれど、マイクとマテオのギャグになりそうな やり取りなど今回は特にテンポ良く楽しく読みました。
このシリーズ、2度読みすることはめったにないけどバックマンのキャラも良く、何度か読んでます。
バックマンはもう出ることはないだろうけど、恋愛絡みでなくクレアと関われる希少な人なので、是非再登場 希望します。

タイトルはコーヒーマフィンだけど、今回の主役のスイーツはエッグタルトだと思う(笑)。
実は私、エッグタルトは食わず嫌いでした。
なんかこういう卵の使い方って苦手なんですよね。
カスタードクリームのようになっちゃうといいんですが。

でもこの本読んで思い切ってチャレンジ。
これ、どこで買ったのかなあ。
だいぶ前なのではっきりしませんが、デリフランスのアトレヴィ巣鴨店だったと思います。
うん、おいしかった。
でもあれ以来買ってない気がします。

でもエッグタルトって中華街でよく見るので、てっきりアジアンスイーツだと思ってたけど、元はポルトガルの お菓子だったそうです。
そういえばこのシリーズの最新刊「眠れる森の美女にコーヒーを」とその前の「億万長者の究極ブレンド」 読んでないなあ。

最近自分の中で読書の優先順位、コージー系が後回しになってるようです。
とりあえず買ってはいるんですけどね。

(2016年11月18日の日記)
11月29日 「ストロベリー・ショートケーキが泣いている 」〜ストロベリー・ショートケーキ
ジョアン・フルーク著クッキー探偵の2作目。
この頃はまだ物語も恋愛も新鮮でおもしろかったなあ。
しかも被害者が全く同情する余地のない人だったので、理不尽な感じも少なかったし。

ケーキ全般大好きな私ですが、実はオーソドックスなショートケーキが一番好き。
お店で食べたいケーキがあり過ぎて迷う時は「とりあえず」ショートケーキ。
その中でもオーソドックスなコージーコーナーが一番好き。
たとえばね、オレンジのチョコがけや、リキュールやスパイスなど、凝れば凝るほど嫌になるし、いろんな材料が加われば加わるほど 食べる気がなくなります。

何においてもシンプルでオーソドックスなのが一番。
食いしん坊なのに、好みは意外と保守的なんですよ(笑)。

このハンナシリーズ、日本ではもう17冊出ています。
最新刊は今年3月に出たのかな?
買ってはあるけど、まだ読んでません。
残念ながらこのシリーズ、出てくるお菓子を楽しみに読むしかないです。

もちろん出る限りは買いますけどね。
何よりタイトルがどのお菓子になるかが楽しみです。

(2016年11月29日の日記)
12月12日 「フラワークッキーと春の秘密」〜クラブハウスサンドイッチ
日本ではあまり話題にならないクッキーカッター。
デコレーションクッキーは見る分には可愛いけれど、色が凄くて堅かったりしてあまり食べたいとは思わない。
そんなこんなでしばらく手が出なかったヴァージニア・ローレル著「クッキーと名推理」の第1弾。
むしろクッキーカッター探偵と名づけた方がわかりやすいかも。

ヒロインが可もなく不可もなくなのは、ほとんどのコージーの王道なのでいいとして、ヒロイン以外に 魅力を感じるキャラが皆無なのが辛かったです。
とくに親友マディーは苦手だな。
ヒロインの足を引っ張る親友というのもまた王道ですが、マーラしかりデレインしかり、「あーあ」と思いつつも笑わずには いられないところがあります。

その個性はむしろヒロインのゴルディやセオドシア以上に輝く部分があったりします。
でもマディーは印象悪かったなあ。
ミステリーとしても可もなく不可もなく。
ヴィンテージもののクッキーカッターに関する部分はおもしろかったです。
どの世界にも凝る人はいるんですねえって(笑)。

さて、アイシングクッキーもいいんですが、今回取り上げたのはクラブハウスサンドイッチ。
クラブハウスとはスポーツや娯楽などのクラブで、会員のための諸設備のある建物のこと。
ゴルフなどでよく耳にしますね。

そのクラブハウスで出されたということでクラブハウスサンドイッチと呼ばれるのだそうです。
トーストしたパンにベーコン、ターキー、レタス、トマト、マヨネーズをはさんだもの(Wikipediaより)。
実物を見るまで蟹を使ったサンドイッチだと想像していたことは内緒です(笑)。

私がよく食べるのは新宿高野のサンドイッチ。
おいしいお店はたくさんあると思いますが、行きやすいお店で私はお気に入りです。

(2016年12月12日の日記)
12月14日 「午前二時のグレーズドーナツ」〜オールドファッションドーナツ
ジェシカ・ベックのドーナツ事件簿第1弾。
このシリーズ5作目まで出てますが、読んでると必ず心に浮かぶのが「女は強し、されど男は弱し」って言葉。
クセのないヒロイン、完璧な親友、できた母親とあまりに典型的なコージーで、読み終わると設定忘れてしまうほどです。
よく言えば読みやすい、悪く言えば個性がないってところでしょうか。

でも恋人ジェイクを始め男性陣が弱すぎて、男前な親友1人いればすべてが片づく感じがなんとも言えません。
表紙がシンプルにドーナツなのと、エイプリル・スプリングズの地図が可愛いのはポイント高いです、好印象。

ハンナ読んでればクッキー食べたくなるし、シャーロット読んでるとチーズかじりたくなりますが、この本読んでると、ほんとドーナツ食べたくなります。
ケーキドーナツとイーストドーナツの違い、「グレーズ」の意味などほんと勉強になるし(笑)。
私それまでグレーズってドーナツにかかってる砂糖を溶かして固めた物だと思ってましたが、グラニュー糖やカラースプレーチョコふりかけたのも 全てグレーズなんだそうですよ。

ドーナツと言えば最近クリスピークリームドーナツ苦戦のニュースが悲しい。
池袋東武にできた頃は、毎日長蛇の列で買うのが大変だったのに、数年前に撤退。
今は買いに行くのが大変です。
池袋の駅地下の出店、まだあるかな?

ミスタードーナツも大丈夫かなあ。
ささやかな応援のためにコンビニドーナツは買わない私(笑)。

そしていろんなドーナツの中でも一番好きなのはオールドファッションです。
写真はチョコがけですが、これも大好き、一番好き。

飾りに凝ってない分、シンプルなおいしさが引き立つし、逆にできあがりから時間がたったのははっきりわかる、おいしくない。
なので時々出店出てることあるけどそこでは買いません。

こだわりますよ?ドーナツ。

最近コージーミステリに関する質問を頂くことが多いのですが、クリスティーは別格として、お勧めというより入門編としては最適な1冊かなと思いますよ。

(2016年12月14日の日記)
12月21日 「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」〜レッドベルベット・カップケーキ
ジョアン・フルーク著クッキー探偵ハンナシリーズ16作目。
この後に及んで未だに二股ですか〜以外の感想は残念ながら持てないので、レッドベルベット・カップケーキをメインに語ります。
タイトルのお菓子が何になるかが楽しみなこのシリーズですが、(レッドベルベット・)カップケーキはもっと早く「セックス・アンド・ザ・シティ」で有名になりましたね。
表参道に「マグノリア・ベーカリー」が日本初出店して、いつ行っても長蛇の列、実際に食べることができたのは去年です。

どぎついほど真っ赤っかなスポンジには驚いたけど、食べてみたらおいしかった。
レッドベルベットチョコレートが新発売で、それも買ってみましたが、私はチョコの方が好きでした。

メルボルンの「JOY」でも買って食べたけど、こっちはもっとあっさりしててこれも好き。
ちょうどこちらでもレッドベルベットのティムタムが出てました。
オーストラリアの有名なパティシエのズンボさんとのコラボ商品。
人工的な甘味なのにハマっちゃんだよなあ、ティムタム。

カルディコーヒーファームの前を通る→コーヒー試飲→何か買わなきゃ(使命感)→とりあえずティムタム→1パック食べきるの悪循環になるので、なるべく カルディコーヒーファームの前は通らないようにしていますが・・・。

ハンナシリーズ、ハンナ本人は嫌いじゃないし、物語も数あるコージーの中ではクセがない方だと思います。
でも表紙と恋愛関係のグダグダで、どうしても嫌いじゃないけど好きにもなれない。
流れからしてノーマンかと思いますが、さっさと結婚して主婦探偵に変更してもいいんじゃない?
主婦探偵も何人かいますが、ハンナのちょっとブラックなユーモア感覚は、子育てに奮闘しながら探偵役も務めあげる他コージーとは一線を画す おもしろさになると思うのですが。

でもなんだかんだ言っても毎回必ず買うんですけどね。
ダイエットだけ気にしていればいい世代は過ぎた私なので、おいしそうなお菓子が出るのは辛いけど、実はここまで甘々だとむしろ読んだだけでおなかいっぱいなので ある意味ダイエットに効果的かも(笑)。

東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE B1F「マグノリア・ベーカリー」

ひとりごと」 にも写真を載せてあります。

(2016年12月21日の日記)
1月18日 「クッキー交換会の隣人たち」〜クリスマスクッキー
私の大好きなリヴィア・J・ウォッシュバーン著「お料理名人の事件簿」第3弾。
コージーミステリには他にもクッキー交換会が登場する話がいくつかありますね。
レスリー・メイヤー著「史上最悪のクリスマスクッキー交換会」とか、ん?他には思い出せない(笑)。
ハンナやクッキーカッターには出て来なかったかな・・・。

さて、第3弾はフィリスがクッキー交換会に来れなかった隣人アグネス宅を訪れ、アグネスの死体を発見してしまいます。
しかも潜んでいた何者かに頭を殴られ、というショッキングなシーンから始まります。
こんな形で事件に巻き込まれるフィリスですが、もちろん怯むことなく事件の謎に果敢に挑みます。
こう書いただけで、私のフィリスに対する好感度がわかっていただけるかと思います。

素人探偵に他人のプライバシーを暴き立てる資格はあるのか、コージーミステリの悩ましい部分です。
そうしなくては解決もできない、でもそのやり方は人それぞれで、なんだかなあと眉をひそめるタイプもいれば、ヒロインの誠実な人柄に納得できる場合もあります。
フィリスは間違いなく後者です。
フィリスの紹介は初めてでしたね、彼女は引退した教師、つまりかなり年齢高めな女性なのですよ。

それだけに常識的で、わけもなく疑ったり、片っ端から押しかけて騒ぎ立てたり、知った秘密をぺらぺら喋ったりしない。
私が好きなコージーは、ほとんどヒロインがこのタイプです。
さらにしっかり恋もするところが好もしいです(笑)。
これも会うたびにいちいち心臓が止まったり腰が抜けたりしないから落ち着いて読んでいられる(笑)。

よく読むとけっこうクセのある登場人物も多いのですが、これも極端じゃないから話のリアルさに一役かってるなあと思いますよ。
若いパワフルなヒロインが恋も行くわよ事件も解決するわよタイプがお好みでなければ、読んでみてもいいかもです。
お年寄りが主人公の物語は人生の苦さを否応なしに感じる場合がありますが、このシリーズはそれも含めての良作だと思いました。

さて、コージーを読むようになって、私も毎年クリスマスクッキーを買ってみるようになりました。
ただしアイシングクッキーは苦手。
堅いしあんまりおいしいと思わないな。
ヴァージニア ローウェルのクッキーカッターシリーズなんてぽりぽり食べてるけど、出来たては食べやすいのかな?

なんか見た目の色の濃さと、砂糖の塊だよねって先入観が邪魔をしてしまうのかも。
私は大体「石焼アンテンドゥ(小豆沢か四谷)」か池袋東武の「ベルン」で買います。
ベルンは世界のクリスマスのお菓子の詰め合わせを毎年出してくれるのが嬉しい。
写真は2013年に集めたクッキーです。

でも探して意外にないのが、ジンジャーブレッドマンとスノーマンクッキー。
ジンジャークッキーはあまり好きじゃないけど、あの形は可愛いですよね(笑)。

(2017年1月18日の日記)
1月26日 「チーズフォンデュと死の財宝」〜バニーニ
ほとんどのコージーは1度読んで終わりですが、この「おいしい本をさがす道」を書く時に再読することもあります。
でもこのチーズ探偵だけは読めないっていうかそれほど苦手です。
探偵としても恋愛としても私の一番苦手な部分が強くて、さらに訳のクセが強過ぎて。 訳したのは赤尾秀子さんで、リヴィア・J・ウォッシュバーンのフィリスシリーズやジュリー・ハイジーの小さな名探偵は 気にならないので、原作の方が私に合わないのだと思います。

でもちゃんと4冊揃えたそのわけは、チーズが好きだからなんですよね〜。
といってもワインもほとんど飲まないし、チーズも匂いの強い物は食べれないので、憧れですね、チーズとワイン(笑)。
チーズの種類やチーズを使ったお料理などがたくさん出て来るので、わからないなりに楽しい。
そこだけ拾い読みする程度。

今回紹介するのはバニーニ。
「リンバーガーとイチジク・ジャムで、ちゃっちゃっとバニーニを。」とあります。
なぜここで「作る」って入れないかなあなどと気にしてても始まらないので、バニーニを調べてみました。
「具を詰めたパン」という意味で「パニーノ」とも言うそうですが、写真のイメージだと詰めるというより「挟む」ですね。

挟むといってもサンドイッチっぽくもなく、なんでしょうね、まあ写真を見て下さい(笑)。
ドトールのミラノサンドもパニーニの仲間ですが、薄切りパンに具をはさんで焼き、パンにこげ目を付けた物(アメリカ、 カナダ、イギリス風)が好きかも。
私はこれを飯田橋桜テラスのPanis da Vinci(パーニス ダ ヴィンチ)で偶然見つけました。
イタリア風のパン屋さんだそうです。

でもリトルマーメイドとかにも普通にあった気が・・・。
イチジクジャムとハムが入ってたように思います。
あっためて食べたらチーズが溶けておいしかった。
チーズフォンデュも食べたいな。

まあこのシリーズはあくまでも私の好みに合わないだけで、読んでおもしろいと思う方もきっといると思いますよ。
ちなみにリンバーガーチーズはものすごくくさいチーズだそうです。

東京都千代田区 富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム サクラテラス 1F 飯田橋サクラテラス

(2017年1月26日の日記)
1月30日 蜜柑の紅茶とみかんの緑茶
どの作品か忘れましたが、ローラ・チャイルズの紅茶探偵シリーズに、蜜柑の紅茶が出てたような気がします。
もともとフレーバーティーは苦手な私(生のフルーツやハーブを入れるのは好き)ですが、柑橘系は別、お店で見つけて飲んでみました。
蜜柑の紅茶は三國屋善五郎池袋ショッピングパーク(以下ISP)店で、みかんの緑茶は池袋東武百貨店の伊藤園で。
圧倒的にみかんの緑茶に軍配です。

濃い緑茶にみかんの皮を混ぜ込んだようなおいしさの伊藤園に比べて、蜜柑の紅茶はやっぱる乾き物の香りだけだなあ。
あっ、もちろん好みの問題だとは思いますけどね。
ISPはよく通る場所にあるので、時々お茶を買います。
オーソドックスなお茶や中国茶はがぶ飲みできる?おいしさです(笑)。

でもたくさん出る桃や林檎、苺やマンゴー、葡萄などのフレーバーティーはやっぱり苦手かも。
そうそうこちらでチョコレートティーも買ってみましたよ。
セオドシアがチョコレートのお茶会やってましたね。
いつかレポしますが、やはりチョコレートには濃いブラックコーヒーかエスプレッソ、ストレートの紅茶でいいと思いました。

ちなみに写真のお菓子は「フレイバー」のティーケーキ。
コージーを読んでると、ティーケーキ、コーヒーケーキがよく出て来ますが、ティーケーキは紅茶を使ったケーキ、コーヒーケーキはコーヒーを使ったケーキだと思ってた時代が私にもありました。
お茶を飲む時、コーヒーを飲む時食べるケーキという意味で、素材にはこだわらないんだそうですよ。
ちなみにフレイバーのシフォンケーキはお気に入り。

通販でアメリカンなスイーツもいろいろ買えますが、私はもっぱら池袋西武百貨店で買ってます。

ひとりごと」にみかんの緑茶の写真載せてます。

(2017年1月30日の日記)
2月20日 キャロットケーキがだましている〜キャロットケーキ
ジョアン ・フルーク著クッキー探偵ハンナシリーズ10作目。
感想と言えば、「三角関係はまだ続いています。」とそれだけです(笑)。
でも今作のタイトル「キャロットケーキ」あ興味があったので、タイトルは楽しめました。

私は食べることが大好きですが、好みは意外と保守的で、たとえば野菜は野菜の味で食べたいし、キャラメルに塩味は付けたくないし、肉料理のソースにオレンジジュースは加えたくない。
なのでニンジンをつかったケーキなんてもってのほかです。
いわゆる食わず嫌い。
それ以前にあまり見ることないですよね、キャロットケーキ。

Wikipediaによると、「キャロットケーキは、生地にすりつぶしたニンジンを混ぜたケーキである。
ニンジンを混ぜることによって、材料が柔らかくなり、出来上がったケーキも柔らかく濃密な食感になる。
ニンジンそのものの風味、食感、見た目も付加される。」とあります。
「アイシングされたり、しばしば刻んだクルミを加えたクリームチーズで覆われることもある。」ともあります。

たしかに黒っぽいケーキに白いアイシングをかけたのが見た目定番です。
私はキャロットケーキをメルボルンのカフェで見つけました。
とりあえず注文して食べてみましたが、甘かった〜。
海外のお菓子だから甘いのか、元々こんな甘さなのかはわかりませんが、全部食べるのはきつかったです。

その後スーパーでラップに包んであるのも買ってみましたがやっぱり甘かった。
ニンジンの味は全くしないので気になりませんが、スーパーのケーキにはよく見るとニンジンの粒々が見えますね。

ひとりごと」にも写真を載せてます。

(2017年2月20日の日記)
2月28日クリスマス・プディングの冒険〜クリスマス・プディング
「クリスマスにクリスティーを」 はクリスティが生きてた頃のキャッチコピー。
毎年12月に新作を出すことからつけられたのだそうです。
でも私にとって、この言葉は「クリスマスの頃に『クリスマス・プディングの冒険』を読む」を意味しています。
「ポアロのクリスマス」じゃなく「クリスマス・プディングの冒険」を読むのは、陰惨な前者はクリスマスの、ある意味負の部分を描いているのに対し、 後者はクリスマスらしい?あっけらかんとした楽しい読み物だから。
もちろん「ポアロのクリスマス」も好きですが、ああいうねっとしりた作品はクリスマスじゃなくてもいいやって感じ。

そして「クリスマス・プディングの冒険」を読む時必ず食べるのがクリスマス・プディング。
実は私、嫌いなんです(笑)。
どんな物か知らない頃は、プディング=プリンをイメージしてて憧れてたけど、実際に食べてみたら「これ駄目だ・・・。」
スパイス入りのお菓子全般が苦手な私です。

それでも意地で食べる(笑)。
というよりコーヒーで流し込む。
つまりクリスマスにクリスマス・プディングを食べながら「クリスマス・プディングの冒険」を読む自分に酔いたいわけですね。
馬鹿ですね〜。

この作品は短編で、他愛ないといえば他愛ないけど、子供たちに振り回されるふりをして犯人を追い詰めるポアロの余裕や稚気が楽しめる一品。
クリスティの入門書と言うには軽すぎるけど、長編の繋ぎに読むのが最適かも。

(2017年2月28日の日記)
4月19日キャセロール
コージーミステリを読んでると、「これってどんな料理(お菓子)だろう。」って思うことがよくありますよね。
「アップルターンオーバー」「テキサストースト」そして「キャセロール」。

特にキャセロールは、ジル・チャーチルのジェーンシリーズ他たくさんの作品に出て来ます。
特に誰かが亡くなった家にみんながお見舞いがてら持ち寄って、冷蔵庫にぎっしり詰まるなんて描写をよく見かけます。
そこでこのキャセロールについて調べてみました。

Wikipediaによるとキャセロールは元々「鍋」のことだそうです。
料理下手でも憧れるル・クルーゼにもありましたよ。
アメリカのコージーミステリだと、「オーブンで焼いた」イメージが強くて(キャセロールが入ったタッパーウェアを冷蔵庫に積み重ねたりする)、 あまり鍋物汁物のイメージがありません。

これまたWikipediaによると、北米のキャセロールは「北米の、刻んだ野菜や肉、パスタ、米、チーズなどをキャンベル・スープ・カンパニー社の 濃縮スープなどと混ぜ合わせ、耐熱容器に入れてオーブンで焼いた家庭料理」なのだそうです。キャンベルスープを使うかどうかはともかくとして、 焼き物のイメージが定着しているようです。
スイートポテトパイ、キッシュなんてのも出て来ますし、他にもグラタンなどがこのジャンル?

と思っていたら、前にオーストラリアでシチューを作っている奥様に、「キャセロールが食べたいな。」って言ったら、「今作ってるのキャセロールよ。」と 言われてしまいました。
他にもカレーや、いわゆる煮込む料理をキャセロールと言うのだそうです。
アメリカとオーストラリアの違いか、キャセロールという言葉の意味が鍋や料理の総称含め大雑把なのかわかりませんが、おもしろく感じました。

ひとりごと」に他の写真も載せています。

(2017年4月19日の日記)
4月日 アール・グレイと消えた首飾り 〜アールグレイ
ローラ・チャイルズ著お「茶と探偵」シリーズ第3弾「アールグレイと消えた首飾り」再読。
最初に読んだ頃は可もなく不可もなく、って感じだったけど、今読み返すとやっぱり初期の方がおもしろいなあなんて思ってしまいます。
ミステリ部分はともかく、ヒロインのセオドシアが恋愛面でふらついてないのがいい。
最新作を読んだ後だとね、セオドシアも、(めったに出て来ないけど)恋人だったジョリーもまるで別人ですから。

でも16作目になると、ストーリーを考える方も大変なんでしょうね。
なんだかんだで続いて欲しいシリーズではあるので、がんばって欲しいです。

さて、今作はタイトルからして突っ込みどころが(笑)。
まず「アール・グレイ」は紅茶じゃなくて犬の名前です。
さらに「消えた」のは首飾りじゃなくて指輪です。
たしかに首飾りもなくなっていますが、こちらは2番目で明らかに「盗まれて」います。

それに比べて最初はっきりしなかった指輪の方が、インパクトから言っても「消えた」にふさわしい気がします。
ちなみに原題は「SHADES OF EARLGREY」。
向こうの言葉に「shades of grey」という言葉があります。
グレー、灰色の色合いにかけて、はっきりしないもの、事柄の意味があるようです。

この原題は、犬のアールグレイと事件の曖昧な部分とこの言葉を引っかけたのではないでしょうか。
指輪はどうして消えたの?盗まれたの?みたいな。
必ずお茶の名前を冠する日本語タイトル、嫌いじゃないんですけど、今作はちょっとおかしい気がしますよ。

それはともかく、今回も日本にちなんだお茶や料理、生け花や盆栽まで出て来るのは楽しめました。
説明も変じゃないし(笑)。
お寿司に蕎麦に、でも蕎麦に海老のお茶風味マリネを添えるって文章だけだと微妙な感じ。
ドレッシングかけて食べる蕎麦サラダもある事だし、こういう感覚はこだわらない方が楽しめるのかも。

あとセオドシアが壊した大切なティーカップの破片でブルックがブレスレットを作ってくれるくだりや、レモンカードを作る場面、好きですねえ。
最初レモンカードって読んだ時、レモン味の下敷きみたいな板キャンディーを想像しました。
昔アメリカの飛行機で出たことあるんですよ。
かじると歯が欠けそうなくらい堅かった(笑)。

でもレモンパイに詰めてるレモンジャム、と思えば間違いないです。
あとチキン・パーロウが気になりますよ。
ガンボとか、ポップオーバーとか、このシリーズは意外に知らないお料理が出て来るのが楽しみです。
ティースムージーは作ってみたいな、作れそう。
写真はパスタが目立ってますが(笑)、アイスティーがアールグレイです。

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(2017年4月28日の日記)
5月16日 ダリアハウスの陽気な幽霊〜フルーツケーキ
キャロライン・ヘインズのダリアハウスシリーズ1作目。
2作目の「ダリアハウスの困った聖夜」の感想を3年前に書いてますが、未だに3作目が出ていない残念な作品です。
コージーミステリというよりロマンスミステリ。
ロマンス小説は苦手な私がおもしろく読み上げたのは、やはりヒロインのサラ・ブースの設定ありきです。

今回再読して、ミステリ部分に関してはすっかり忘れてたことにびっくり(笑)。
逆に恋愛含めたプライベートな部分はしっかり覚えてるんですからね。
自分で友達のペットを盗んで自分で取り返す(ことにして)報酬をもらうヒロイン。
2人の男性に愛されながら、最後には2人に振られてしまうヒロイン。

サラの不幸を喜ぶわけではないのですが、その小気味よさがこの本の持ち味かも。
今回は感謝祭の時期ですが、フルーツケーキ、七面鳥、パンプキンパイがお約束のようです。

この本のイメージは表紙絵も含めて「古臭い(良い意味で)なのですが、途中でパトリシア・コーンウェルが「検屍官」シリーズで実在する事件を取り上げ、 訴えられたことを話題にしていてびっくり。
以前クリスティーに「ビートルズ」なんて言葉が出て来たことにもびっくりしたけど。

さて、今回はフルーツケーキを探したんですが、私が探したのはドライフルーツを混ぜ込んだパウンドケーキ。
でも売ってないんですよ。
見た目似てるということで、「フレイバー」の「バナナスコーンスライス」と「バナナケーキスライス」選んでみました。
パンプキンパイはそれほど好きなわけじゃないんですよね。

(2017年5月16日の日記)
5月19日 ファッジ・カップケーキは怒っている〜ファッジ
ジョアン・フルーク著クッキー探偵シリーズ5作目です。
例によってストーリーはどうでも良くて(笑)、気になるのは「ファッジ」です。
先日のキャセロールもですが、コージーミステリ読んでて時々わからないのが、出て来るお菓子やお料理の名前。
ファッジ、ブラウニー、タフィ―。
この本を機会に較べてみました。

ファッジはWikipediaによると、西洋のキャンディの一種。
もとはイギリスの菓子で、そこからアメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドに伝わった。
非常に甘く、よくココアで味付けされている。
原材料は砂糖、牛乳(練乳がよく使用される)、バターで、これらを完全に溶けるまでかき混ぜて116℃にまで加熱し、型に流しいれ冷やし固めると完成する。
質感や食味はキャラメルによく似ているが、砂糖の結晶が大きいためキャラメルのような粘着力はなく、しっとりとした質感で噛むと口の中で崩れるほどやわらかい。
チョコレートを混ぜたものはチョコレートファッジと呼ばれ、そのほかにもメープルシロップやカラメルなどさまざまなフレーバーを混ぜたものが販売されている。
また、マシュマロやナッツ、ドライフルーツなどを中に混ぜ込むこともよく行われる。

ブラウニーは、平たく正方形に焼いた濃厚なチョコレートケーキである。
目の詰まったチョコレートケーキからバー状に切り出したりもする。
チョコレートの濃厚さによってファッジ(やわらかいキャンディ)状であったりクッキーに近いケーキ状であったり、また、ナッツ・クリームチーズ・チョコチップなどを混ぜたり、 砂糖がけをするなど様々な形態がある。

タフィー(トフィー)は、バター(および場合により小麦粉)と共に糖蜜または砂糖を加熱(転化糖を生成)して作る菓子である。
材料は、摂氏150から160度(華氏300から310度)のハードクラックキャンディ になるまで加熱する。
タフィーは、ナッツやレーズンと混ぜて調理されることがある。

ですって。
ブラウニーはカステラ系?タフィーはキャンディ?ファッジはその中間キャラメルの感じでしょうか?
写真はメルボルンのファッジ専門店で撮った写真。
味見してみたかったけど、とにかく甘そうで買いませんでした。

チョコレートは好きだけど、チョコを使ったケーキやクッキーは苦手な私はブラウニーも苦手かな。
でも以前ロイヤルホストでココア生地をベースにチョコと合わせたダブルファッジクッキーを買って食べたことがあります。
ココア生地も苦手(´・ω・`)な私、半分でギブアップでした。
でも連れは甘さ控えめでおいしいって言ってました。

さて、「ファッジカップケーキ〜」ですが、ハンナシリーズでお馴染みの人物が亡くなります。
えっ?こんなひどい人だっけ?と思いながら読みましたが、あまりいい感じはしなかったな。
ヒロインが最後に窮地に陥るのはお約束ですが、今回は本当に怖かった。
っていうか読んでて車酔いした気分になりました(笑)。

ハンナのちょっとひねくれたユーモアが好きですねえ。
でも都合のいい三角関係は相変わらずなのでした。

あとおもしろかったのが、休職になったビルが家にいて家事を始めたことで、アンドレアがストレスためるところ。
主婦には主婦のやり方があるので、実はありがたくないんですよね(内緒だけれど)。
「わかる〜♪}と笑ってしまいました。

コージーミステリ読んでていつも思うのですが、コージーミステリに出るお菓子や料理を専門に出すカフェとか誰か開いてくれないかなあ。
書名を出すのがまずかったら普通に「今日のお勧めはファッジカップケーキとコーニッシュパスティ」なんて書いてくれたら、あっ、ハンナとローズねって ファンならくすっとしてしまうようなお店。

ところで今テレ朝でお昼に「やすらぎの郷」ってドラマをやってるようですね。
毎朝CMを見るんですが、そのたびにカムデンシリーズ思い出します。
話は知らないけど、元気でゴージャスな女優陣が出ているせいでしょうか。
ハンナのドラマも見たいけど、カムデンも是非!

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(2017年5月19日の日記)
5月23日 犯人捜しはつらいよ〜ピザ
L.T.フォークス著「ピザマンの事件簿」の2作目。
実はもうピザマンじゃないし、どんな事件で誰が犯人かすっかり忘れてたんだけど、テリーの日常の楽しさと清々しさはちゃんと頭に残っている。
「最低のばか女(妻のメリールーのこと)」を嫌っているにもかかわらず、彼女が殺人犯にされかかると一転助けるために全力を尽くす。
妻も心を入れ替えて、誠実な新しい恋人を見つける。
もちろん周りのみんなもテリーに協力して、犯人やチョイ役以外は皆善人。
ってコージーミステリがみなこうだったら興ざめだけど、このジャンルではむしろ新鮮なパターンなので、気持ち良く読めます。

テリーとマイク(女性)の関係は気になるものの、この本で綺麗に大団円。
でも3作目が残っているのですよ、読みた〜い!
とはいうものの、本作が出たのは2011年(平成23年)、もう6年前です。
ビレッジブックスなので可能性皆無ではないと思うけれど、とりあえずメールでお願いしましょうか(笑)。

特にテリーの保護観察官のネルマとのやり取りが好き。
主人公に保護観察官がついているというだけで、他のコージーとの違いがわかるかと思いますね。

で、ピザマンなのでピザです。
グラッチェガーデンのマルゲリータかな?
向こうのピザは、こんな綺麗にまとまったピザじゃなくて、もっと巨大でダイナミック。
見ただけでお腹がいっぱいになるボリュームだけど、とりあえずピザはピザ。

(2017年5月23日の日記)
6月2日 シュガークッキーが凍えている〜ステラおばさん
ジョアン・フルーク著クッキー探偵シリーズ6作目です。
例によってストーリーストーリーもミステリーも恋愛も変わり映えしません。
最後にアンドリアに子供が生まれたのと、話の短さにびっくりしました。
400ページの本で本編が300ページ、残りは解説とレシピ集です。
(本編にもレシピが掲載されています。)

途中で犯人がわかったけど、まだこんなに残ってるんだからもうひと山あるよねって思ったら終わっちゃいました。
なんだかなあ。
でも他に「ハンナのレシピ集」出したところで現状は売れないだろうからなあ・・・。

ところで先日、アメリカ人の友達にこの本のこと話しました、三角関係について。
そしたら、現実にそうだったとしても男性2人がいいって言うなら別にいいんじゃない?とのこと。
現実なら最後に2人に振られるかもしれないし、でもそうなっても仕方ないんじゃない?とのこと。
ドライだなあと思ったけど、独身なら何人も恋人いるのはおかしくないって感覚なのかな?

ところで今回のシュガ―クッキー、名前からシンプルなクッキーに砂糖をまぶしたものをイメージしてたら、クリスマスクッキーのように 堅く焼いてアイシングをたっぷり塗った物を言うのだそうです。
私の苦手なタイプ。
ということで今回はステラおばさんのクッキーで。

まだあるのかな?以前池袋駅の中にカフェがあって、よく行ってました。
ハンナシリーズはあまりに甘そうでむしろ食べたくなくなるのですが、ステラおばさんのお手軽さは大好きです。
池袋ショッピングパーク内の量り売りがなくなっちゃったのも寂しいです。

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(2017年6月2日の日記)
6月7日 名探偵のキッシュをひとつ〜リゾット
エイヴリー・エイムズ著チーズ専門店シリーズの1作目。
2作目の「チーズフォンデュと死の財宝」の感想をすでに書いていますが、正直その感想をもう一度書くのも意味はないと思うので (申し訳ないけれど、このシリーズとはとことん相性が悪いです)、お料理の話を進めます。

以前も書いた通り、ワインとチーズは憧れるけどお酒はビール派(でもほとんど飲まなくなった)、クセの強いチーズは苦手な私には、 このシリーズに出て来る様々なチーズの名前や料理はまさに憧れ。
でも実際に出されたら食べれないのもたくさんあるだろうなあと思います。

ハムとパイナップルのキッシュ、クラッカージャックチキン、カプレーゼサラダ、モルビエチーズ、ポレンタ、 マスカルポーネのリゾット、名前を読むだけでおいしそうではありませんか(笑)。
ボレンタはよくわからないけれど、これに関しては死人主催晩餐会」の方が詳しいのでそちらで探すつもり。
クラッカージャックチキンはクラッカージャックで探すと、なぜかキャラメル味のポップコーンにたどり着きます。

もしかしてジャークチキンスパイスに漬け込んだ鶏胸肉のこと?
ジャックじゃなくてジャーク?
カプレーゼはトマトとチーズを交互に並べたサラダ、イタリア系のレストランでよく見ますね。
キッシュは以前取り上げたような気もするし、アガサ・レーズンに残しておきたい気もする(笑)。

ということで残ったのはリゾット、いわゆる西洋風おじや?(ちょっと違う気もする、笑)。
といってもマスカルポーネ(チーズ)を入れたら食べれなくなりそうなので、ここは無難に普通のリゾット。
写真はたしかシュリンプ&オイスターハウスのだったような。
いわゆる牡蠣の専門店ですね。
なので牡蠣のリゾット、おいしかったけど高かった。
リゾット一皿ではお腹がいっぱいにならず、二次会?に繰り出した記憶があります(笑)。

でもこの時は、本当はガンボ&オイスターバーに、ローラ・チャイルズ著紅茶探偵シリーズによく出て来るガンボを食べに行った つもりが、 シュリンプ&オイスターハウスに行ってしまったんだっけ。
同じ系列のお店ですが、シュリンプ&オイスターハウスにはガンボはないんですよね〜。
昔から迂闊な私でした。

(2017年6月7日の日記)

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