その他の話題を語る道(四)

4月13日 薬屋のひとりごと
アニメ「薬屋のひとりごと」が終わってしまいました。
一言で言えば、とてもおもしろかったです。
何て言っても猫猫のキャラがいい、「MAO」の摩緒も猫だし、好感度倍増。
アニメに合わせて原作と2バージョンの漫画も読みました。
でも第2期が来年なら、出てる分読み切っちゃおうかな。

原作はキャラとストーリー作りのうまさが素晴らしく、でも意外と文章は淡々としています。
それだけに漫画もアニメも豊かに膨らませることができてるなあという印象です。
時々挿入歌ありきのシーンがあるのが気になりましたが、最後の踊りは素敵でした。
そしてアニメにはとても嬉しい声優さんも勢揃いでした。

甥っ子の影響で、他にも「後宮の烏」「私の幸せな結婚」も観ましたが、そもそも私が声優さんにハマったのが 「犬夜叉」、2000年頃です。
その頃少年少女の役で知った声優さん、井上喜久子さんはらんまのかすみや「はたらく細胞」のマクロファージさんから 「後宮の烏」の老婆のような声でナレーションへ。

日?のり子さんはらんまのあかねや「犬夜叉」の桔梗から、穏やかな人柄ながら闇を抱える風明へ。
「Blood+C」で辻谷耕史さんのサイモンと素敵合戦を繰り広げたあのハジ!の小西克幸さんが「薬屋のひとりごと」の 実直な高順へ。
もちろん私が見ていないだけで、どの声優さんも様々な役を演じ、豊かに年を重ねて培ってきた演技力があるのかと 思いますが、久しぶりに見ると圧倒されます。

私は声優さんのプライベートには触れないようにしているので、皆さんの実年齢はわかりませんが、この素顔が見えない分、 何歳でもこなせる力が声優さんの凄味かと思っています。

特筆すべきは桑島法子さん。
初めて見たのは「犬夜叉」の珊瑚でしたが、桑島さん関連の作品は結構見てて、ゲーム「零〜濡鴉ノ巫女〜」の黒澤逢世、 やはりゲーム「戦国無双」シリーズの王異、「モノノ怪〜のっぺらぼう」のお蝶など、どこか幸薄いというか、薄幸の女性を 演じて素晴らしい存在に仕上げられていました。

ところが「私の幸せな結婚」でゆりえが初登場した時には、思わず声を出して笑ってしまいました。
初老の女性でしょうか?可愛いおばあちゃんのイメージのゆりえが、桑島さんだったのです。
陽気で優しくて、ユーモアもあって、ちょっぴり皮肉も効いていて、「桑島さんだぁ!」。
もう嬉しくて仕方ありませんでした(笑)。

そしてさらに「薬屋のひとりごと」の鳳仙です。
誇り高く、一途で後に情愛に狂い、自分を失っていく妓女、その最後は・・・。
作品としての感動とはまた別に、やはり「桑島さんだあ!」と嬉しくなってしまいました。

もちろん演技で魅せてくれる俳優さんも好きですが、やはり素顔を見せずになんにでもなり切ってしまう声優さんの世界って好きだなあと 改めて思った次第です。
(2024年4月13日の日記)


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