★原作に関して軽くネタバレ含みます。★
★第十一章「一撃の鏡」
最初に前回の感想で、小夜が口ずさむ歌がなぜ「ちょうちょ」なのかと思ったことを書いたが、Mさんからメールを頂いた。
「ちょうちょ」は2番まであって、2番は作詞した人も違う「すずめ」の歌になるのだそうだ。
歌詞は
「ちょうちょちょうちょ 菜の葉にとまれ」が「おきよおきよ ねぐらのすずめ」が同じメロディーになる。
これには驚いた、原作通りだったとは。
私は、「すずめのわらべ歌」といえば横溝正史著「悪魔の手鞠歌」の映画で「うちの裏の前栽に雀が三羽とまって」で始まる
怖い手鞠歌を思い出してしまう(笑)。
でもMさんの、小夜がお役目と共にお母さんから、そしてお母さんはおばあさんからと代々教わった大事な歌かもしれない
という考察、とても素敵だと思った。
Mさん、ありがとうございました。
さて今回は、おそらく誰もが意表を突かれた「一撃の鏡」、出来は「完璧」。
気になったのは幼い潮が犬と対峙するところが少し大げさに過ぎたところくらいか。
本当にいいの?こんなに丁寧に作ってる余裕あるの?って思いながら見た。
しかも後半を遠野妖怪戦になだれ込むことなくきっちり描き切った。
麻子がたこさんウィンナー持ってるのは「境界のRINNE」へのオマージュ?かどうかはともかくとして(笑)。
私が麻子を真由子ほど好きになれないのは、この意地っ張りが過ぎるところだと思う。
真由子も潮を好きな事を知らないのは仕方がないが、アニメでは真由子が自分が知りたいからと言って、麻子が潮の家に
行きやすいように配慮していた。
真由子があまり傷ついた顔を見せないのは、作者の配慮だと思うが(話がぐだぐだになって進まない)、それだけに
真由子の株が上がり、麻子の株が下がることになりかねない。
「畜生からくり」はおそらくカットだろうが、エピソードとしてはおもしろいけど、話をそのまま取り上げれば麻子がまためんどくさくなるし。
私が本気で麻子を好きになったのは、潮の髪を梳るところから、後は後半。
個人的に麻子は、作者が一番描きにくかったキャラではないかと思っている。
普通に「女うしお」にするわけにはいかないし。
アニメでは麻子を気負い過ぎずに描いて欲しいと思う。
さて今回初登場の雲外鏡は飯塚昭三さん。
もっと枯れた声(八奈見乗児さんみたいな)のイメージだったが、飯塚さんも可愛くて?良かった。
でも雲外鏡のために「一撃の鏡」を作ったとはだれも思わないだろうな・・・。
最後麻子と真由子がとても綺麗だったが、あれを夢とするのは無理があるような気がした(原作含め)。
あと鏡魔がいるところ、私は何故か海だと思ってたけど、背景が黄色だったね、砂漠・・・?
(2015年9月15日の日記)
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