私の本棚コージーリスト(1)


・池波正太郎、宮部みゆきなど何人かは別として、基本本は買わ ずに借りる派。
でも、海外のコージーミステリはなかなか見かけない物も多く、気づけばこんなに揃えてしまいました。
ちなみにコージーミステリとは、あまり暴力的な表現を用いず、お茶を飲みながら気軽に読める感じの本。
恋愛、おいしい物やおしゃれの薀蓄も多め。
元祖はアガサ・クリスティーの「ミス・マープル」シリーズと言われています。


シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
少女探偵フレーヴィア アラン・ブラッドリー 作品★★★★★
表紙★★★★★
★ロマンス風味たっぷりの女性ヒロインが主人公の定番コージーに飽きた方にお勧めなのは、老人、男性、そして子供が 探偵役となるコージー。
その中でもこのシリーズはフレーヴィアがあまりに個性的なのと、この事件だけでトラウマになりそうなひどい目に合うのと、 舞台が1950年代というちょっと変わった設定で、お気に入りベスト5に入っています。

フレーヴィアはほんとに可愛げがなくて生意気、頭が良くてしたたか。
なのに読んでるとどんどん可愛く感じられて応援したくなる。
現在6作全部日本でも出てますが、作者は10冊まで書く予定とか、楽しみです。
ドラマ化の話はどうなったのでしょうか。
実現してほしいですね。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
トラ猫ミセス・マーフィ リタ・メイ・ブラウン 作品★★★★
表紙★★★★★
★コージーにしては珍しく、写実的な猫の表紙がお気に入り。
ペットの犬や猫の視点で描かれるという変わり種ですが、飼い主のハリーも魅力的で読みやすい。
「吾輩は猫である」の女性版ミステリと言えばわかりやすい? ミステリよりも人間関係に重きを置いてる印象。
恋愛用紙が強過ぎないのもいいです。

薀蓄物でもないので、コージーと言えばコージー、普通のミステリと言えば普通のミステリと、どちらにも ジャンル分けできそう。
甘いコージーが苦手な方でも大丈夫。
アレルギーがあって犬猫は苦手な私ですが(見るのは大好き)、この本読んでるとペットっていいなあと つくづく思います。
ミセス・マーフィ可愛過ぎです♪

と言いつつ実はまだ1巻の「町でいちばん賢い猫」しか読んでませんが、日本でももう9冊出版されている ようです。
なかなか見かけないんですよねえ・・・。
時間ができたら一気買いして一気読みしたい。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
卵料理のカフェ ローラ・チャイルズ 作品★★★★
表紙★★★★★
★「お茶と探偵」シリーズの作者ローラ・チャイルズの別シリーズです。
ヒロインは未亡人の中年女性スザンヌ。
彼女を支える2人の仲間も中年女性。
ノースカロライナ州チャールストンというおしゃれな場所におしゃれなティーショップを開いているセオドシアとは対照的に、こちらは小さな田舎町。
私はなんとなくテキサスをイメージして読んでいます。

落ち着いた雰囲気で好感を持って読み始めましたが、すぐにあれ?どこかで読んだような・・・。
そうです、何から何まで「お茶と探偵」そっくりなのです。
気さくで親しみやすい反面、お茶に関してちょっときどったヒロインスザンヌ。
違うのは場所とメインの3人の外面設定だけ?と驚いてしまいました。

ただこの作者の登場人物は、他のコージーに比べて比較的クセがないので読みやすい。
ミステリとしても可もなく不可もなく、でもカフェの日常、中年女性、未亡人ならではの問題などは読ませてくれます。
それにしても驚くのは、向こうの女性(年齢に関わらず)の恋人見つける早さ。
未亡人にしなくてもいいんじゃない?と思うほど早いです(笑)。

まあ1作目で未亡人として登場しても、1作目で恋人(候補)が登場するパターンがほとんどなので、それまで何年、何か月たってるのかは文章上の問題 ですからね。
まああまり浮ついてないのはいいと思います。
表紙も可愛過ぎないので好きです。

私がローラ・チャイルズが好きなのは、ひたすらカフェ(ティーショップ)の日常と、おいしそうなお料理(お菓子)。
正直そこだけ読んでればいいとさえ思えます。
一度ランダムハウス倒産で打ち切りの危機に見舞われながらも、他社に引き継いでもらえたのは人気の高さゆえでしょう。
今後も期待です。

ちなみに私はふわふわオムレツ作れないので(クレープみたいになっちゃう、泣)、卵料理専門店は池袋サンシャインの「卵と私」に行ってます。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
ミス・マープル アガサ・クリスティー 作品★★★★★
表紙★★★★★
★コージーミステリの元祖(もちろん当時そんな言葉なかったけど)と言われるアガサ・クリスティーのミス・マープル。
これだけ長い年月がたっても色褪せないおもしろさがあり、その後出たミステリーにも今なお影響を与え続けていると言われています。
私も子供の頃から大好きでした。
訳者が変わっても、表紙が変わっても私は一択真鍋博さんのイラストと当時の訳本です。
とはいえかなり変色し、ボロボロになり(当時から古かった)、引っ越ししたり人に貸したりしているうちにどんどん減って、泣く泣く買い直した物もあります。

私の一押しは「バートラムホテルにて」。
主人公の親子やストーリーはむしろ嫌いですが、バートラムホテルという設定と雰囲気、それに尽きます。
アフタヌーンティーなどというおしゃれな言葉を初めて知ったのもこの本でした。

第2位は「パディントン発4時50分」。
こちらはルーシー・アイルズバロウという探偵役がとにかく好き。
でも彼女が最後に選んだ男性にはショックでした(「アガサ・クリスティーの秘密ノート」参照。)

第2位は短編「教会で死んだ男」。
冒頭牧師の妻が花を活け、死にかけた男を見つけるくだりが好き。
ルーシーとは正反対のごくごく平凡な女性だけど、バンチ(牧師夫人の愛称)も大好きです。

理詰めなポアロとは正反対。
聞いた話、見た事などを、村での経験を踏まえながら推理して行くその方法は、彼女じゃなきゃできないですね。
ちなみにドラマもジョーン・ヒクソン(山岡久乃吹き替え)一択です。
他の女優さんの作品も見ることは見るんですけどね・・・。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
コクと深みの名推理 クレオ・コイル 作品★★★★
表紙★★★★
★表紙が可愛くて思わず買ったクレオ・コイルのこのシリーズは、ニューヨークの老舗コーヒー ハウス「ビレッジブレンド」のマネージャークレアが主人公です。
落ち着いた中年女性で、とにかくコーヒーがおいしそう。
しっかり恋愛もありますが、初期の浮ついた雰囲気は鳴りを潜め、落ち着いた作品になりました。
ただ問題は、私がクレアの恋人にマイクよりも、浮気をやめたら、マテオがずっといいと思ってることで まあ余計なお世話ですが(笑)。
ちなみに表紙を見てると主役は猫か?と思いますが、出ないことはないけど完全に脇役です。
やられました(笑)。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
リナ&デッカーシリーズ フェイ・ケラーマン 作品★★★★
表紙★★★★
★ユダヤ人社会を舞台にしたミステリーというだけでも、コージーの中では異質。
人間模様も浮ついてなくリアルですが、ユダヤ教などかなり難しい部分もあります。
興味を持てるかどうかは好みの別れるところではないかと。
私は全体的に質実な世界が好きです。
ストーリーも骨太、登場人物も等身大で好感が持てます。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
アガサ・レーズン M・C・ビートン 作品★★★★★
表紙★★★
★ヒロインを引き立てる典型的な嫌な脇役でしょ!と思わせておいて、なんて可愛い、 なんてお人よし。
こんなヒロイン見たことない。
最初アガサに馴染むまではちょっと苦労するかもしれませんが、慣れて来ると大好きになって しまいます。
どこがそんなにいいの?と聞かれると困ってしまう。
傲慢で自意識過剰なおばさま、なのに可愛いんです。
彼女の魅力は読んでみなければわからない。
謎よりもアガサの魅力が全てです(笑)。

シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
テディベア探偵シリーズ ジョン・J・ラム 作品★★★★★
表紙★★★★
★恋愛重視のコージーにおいて、最初から夫婦というのは実は珍しい。
そんな中、必要以上にべたつくことなく、でもラブラブ(笑)のほんわか夫婦のシリーズです。
ちゃんとシリアスな雰囲気も持ってるし、2人のテディベアに対する愛が存分に書き込まれ ています。
事件にテディベアがちゃんと関与しているのも良いです。
まだ1作目しか読んでいませんが、ブラッドリーの足、治るのかな?
ずっとこのままなのかな?
治ってほしいですが。

シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
べべ・ベネット ローズマリー・マーティン 作品★
表紙★
★いい作品かどうか以前に、私はこれは駄目でした。
設定も雰囲気も登場人物もとにかく駄目。
1冊読むのにほんと苦労しました。
べべ・ベネットはいい子なんですが、嘘くさいというか好きになれない。
読んでて思い出したのがメグ・キャボット著「サイズ12はデブじゃない」。
あちらもかなり浮ついた世界でしたが、物語がしっかりしててさすがキャボットと思いました。
でも好きな人は好きだろうな、おしゃれな世界ではあります。

シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
ダイエット・クラブ J・B・スタンリー 作品★★★★
表紙★★★
★読んでて身につまされるダイエット地獄(-_-;)。
揃いも揃って太ってる5人が繰り広げる大騒ぎ。
1作目が一番おもしろかったなあ。
ランダムハウス出版で倒産騒ぎで一度は切られてしまいましたが、のち復活。
人気あったんでしょうね。
先日無事完結しましたが、もったいなくてまだ読んでません。

シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
コーンウォールミステリー ジェイニー・ボライソー 作品★★★★
表紙★★★★★
★ジェイニー・ボライソーのコーンウォール・ミステリーはコージーには珍しく?浮ついたところのない落ち着いた雰囲気を持っています。
ヒロインも落ち着いた雰囲気で、でもなかなかクセのある人物。
彼女に共感できるかどうかは好みの分かれるところかも。
恋愛面もしっかりありますが、淡々とした描写で話が進むのでそれほど気にならない、かな?
ヒロインローズが画家という設定を生かした表紙は好きですねえ。

残念ながら作者が亡くなってしまったため、7作で終了。
ローズの恋の行方がおもしろいところに来てただけに残念でなりません。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
お菓子探偵 ジョアン・フルーク 作品★★★
表紙★
★レイクエデンでクッキーのお店を営むハンナが素人探偵として活躍するコージー。
とにかくカロリーの高そうなお菓子てんこ盛りで、おなかすいてる時に読むと大変なことになります。
アメリカ人はこんなに糖分取りまくって、太る心配はするけれど、病気の心配はないのだろうか。 ハンナは素敵な女性ですが、とにかく地味で冴えないことを強調し、なのに2人の男性に愛されるという
作者の?読者の?夢を体現した?シリーズでしたが、そろそろいい加減にして欲しいと思う今日この頃(だいぶ前から)。
アメリカではドラマ化されたとのこと、これは見たいです。→「こちら
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
老人たちの生活と推理 コリン・ホルト・ソーヤー 作品★★★★★
表紙★★★★★
★クリスティーに続くお気に入りコージー。
表紙の可愛さも私にはツボ、作品のイメージにも合っていると思います。
1998年の8作目「旅のお供に殺人を」を最後に、新作どころか御本人の情報も途絶えてしまいました。
生年不詳とされていますが、当時から老人ホームで執筆とあったので、もしかしたらアンジェラ、キャレドニアの所に行かれたのかなあと 寂しく感じています。
こんな風に年を取るなら老人も悪くない、と思える元気さと深さです。
吉永南央著「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズと比較されることが多いですが、お草さんの話は現実の老いの苦味もまた強く、雰囲気はまたちょっと違うかな?
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
クッキングママ ダイアン デヴィッドソン 作品★★★
表紙★★★
★表紙は初期のイラストは嫌いで★1、後期に変えられた出て来るお料理の写真の表紙は★5つで、間を取って★3つ。
クリスティから長い時を経て、初めて?読んだコージーミステリ。
たしか「ドメスティック(家庭内の)・ミステリ」と紹介されていたんじゃないかな?
典型的な素人主婦探偵で、その押しの強さと他人のプライバシーをものともせず突っ込んでいく姿勢が実は大嫌いでした。

警察にどんなに嫌がられても突進していくし、それを許す後の夫トム・シュルツもなんだかなあ・・・。
あとこれはゴルディに申し訳ないのですが、どんなひどい怪我をしても、することはできちゃう(読んだ人はわかるはず!)ところや、 目を回したり腰を振ったりするするところ、何より頬の内側を噛む癖が嫌でした。

頬の内側を噛むと、鏡見ればわかりますがすごい顔になります。
あと口内炎思い出して痛痒くなる・・・。
出て来る人も好きなのはマーラだけ、あとはみんな嫌いだったなあ。

なのになぜ全巻揃えたかというと、ミステリとしておもしろいこと、素人主婦探偵はここまでしないと事件捜査に関われないことを 他のコージーを読んで知ったからゴルディに対する気持ちが変わって来たから。
いい人なんですよ、頑張り屋で友達思い出し、コージーを読む順番が変わっていたらまた印象も違っていたかも。
コージーに興味があってまだ読んだことない方にはまず読むことをお勧めします。
ハマる方は凄くハマると思いますよ。

17作目「クッキング・ママと最後の晩餐」にてきっちり完結。
もったいなくてまだ読んでませんがやっぱり寂しいです。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
サイズ12はでぶじゃない メグ・キャボット 作品★★★★
表紙★★
★シリーズタイトルはありませんが、元アイドル歌手で現在は30間近でサイズ12の学生寮の副寮母。
表紙が内容にぴったりの珍しい例です(笑)。
「プリンセスダイアリー」でヒットを飛ばした作者の作品だけに、ヒロインがとにかく魅力的。
性格の良さや、ハードな生活なのに全然ハードに見えない、シリアスな場面なのにシリアスに見えない。

タイプとしては一番嫌いなジャンルにも関わらず一気に読み切ってしまいました。
ベベ・ベネットのアクのないバージョンって感じで私はこちらが好きかも。
訳もカムデンシリーズの中村有希さんなので原作が良ければおもしろくならないわけがない。
まだ2作残っているようなので、是非こちらも出してほしいです。

書店で買うのは恥ずかしい表紙で私もなかなか手が出ませんでしたが、興味ある方は読んでみてください。
後悔しませんよ。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
時代物 宮部みゆき 作品★★★★★
表紙★★★★★
★宮部物はコージーにはジャンル分けされないと思いますが、おいしい食べ物がたくさん出て来るということで(笑)。
海外のコージー全部に出て来る食べ物合わせたよりもやっぱり和食が好き。
お徳さんの煮物や、屋台の親父のおもてなしや。
体調が悪い時は洋食は食べたくなくなるけど、優しい味のお惣菜はむしろ元気をくれます。

ミステリとしても、小説としても極上な物が多いので、やっぱりいいよなあ。
おいしさでお気に入りのトップはやはり「ぼんくら」かな?
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
紅雲町珈琲屋こよみ 吉永 南央 作品★★★★★
表紙★★★★★
★日本のコージーは?と質問すると、真っ先に出て来る答えがこのシリーズ。
元々日本はコージーが出にくい雰囲気で、むしろライトノベルと呼ばれるジャンル(「真夜中のパン屋さん」など) が近いように思います。
殺人事件はなくても、軽いミステリ風の作品も増えてきましたね。

そんな中コージーの王道と言われるのがこのシリーズで、カムデンシリーズと比較されることも多いようです。
でも私はこちらはあまりに身近で現実的で重い、そんな風に思いながら読みました。
好きなシリーズではあるけれど、やはり海外カタカナ物のように、笑い飛ばせる明るさはないですね。
年を取るほど大切に思えるであろう、そんなシリーズです。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
ピザマンの事件簿 L ・T ・フォークス 作品★★★★
表紙★★★★
★コージーでは珍しいむさ苦しい(笑)男たち大集合のミステリ。
たとえばアメリカに行って、こんな人たちと道で会ったら怖いと思う。
でも喋ってみたら実はいいやつら、そんな気持ちになる本です。
ちょっと都合が良すぎる部分はあるけど、2作目はもはやピザマンじゃないけど、 2冊で終了なのはもったいない。
是非続きを書いて欲しいです。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
お茶と探偵 ローラ・チャイルズ 作品★★★
表紙★
★元々コーヒー党の私ですが、このシリーズを読んで紅茶も好きになりましたコージー入門にお勧めです。。
ヒロインセオドシアが典型的なコージーヒロインですが、最初の頃は1人の恋人を大事にしてる部分、 浮ついたところのない部分が好感度高かったんですが、最近はころころ恋人が変わります。
長いシリーズなので作者も大変でしょうが、これでこの本に対するイメージが変わりました。

ミステリというより雰囲気で読ませる作品なので、これはマイナスです。
あと表紙が致命的に合わないのが残念。
もっと大人の女性として描いて欲しいです。
原作はティールームの風景で素敵なのに。
私は後藤貴志さんの個展に行くなど、後藤さんのイラストは嫌いじゃないです。
でもダークな魅力が持ち味だと思うので、このシリーズにはむしろ合わないと思ってます。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
主婦探偵ルーシー・ストーン レスリー・メイヤー 作品★★★★★
表紙★★★★
★コージーヒロインには珍しく?夫と子供がちゃんといる安定した家庭の主婦です。
時々ミステリということを忘れてしまうこともあるほどアメリカの主婦の日常が丁寧に描かれています。
クリスマスクッキー交換会もこの作品で知りました。
それで地味に捉えられたのか、16作出てるのに、日本では10作で終了宣言されちゃいました。
是非復活してほしいです。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
ダリアハウスの陽気な幽霊 キャロライン ヘインズ 作品★★★★
表紙★★★
★古い屋敷に幽霊と住むヒロイン。
お金のために誘拐事件起こすわ、恋愛突撃モードになるわでかなり古臭く濃い作品なんですが、なぜかおもしろいです。
ここまで徹底すると、一周回ってかっこよく見えるのかな?
原作はまだ出てるみたいですが、日本版は2009年以降出てないようです。
一般受けする作品ではない気がしますが、こちらも復活してほしいです。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
ドーナツ事件簿 ジェシカ ベック 作品★★★
表紙★★★★★
★独身で有能なアシスタント、最高の親友、素敵な恋人、おいしい食べ物。
典型的なコージーですが、ヒロインスザンヌにクセがなさ過ぎて、逆に印象が薄いのが難しいところですね。
人のプライバシーなど関係なしに猪突猛進する方が、好きでも嫌いでも印象に残りやすいのかも。
ただ特徴的なのは、このシリーズは男性陣が情けない、女性の方が男前。
それと表紙がストレートにおいしそうなお菓子を持ってくるところが好印象。
中にスザンヌの町の地図も掲載されていますが、それも可愛くて好感度高いです。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
カップケーキ探偵 ジェン・マッキンリー 作品★★★
表紙★★★
★こちらも典型的なコージーです。 当時はあまりカップケーキを見かけることはありませんでしたが、マグノリアベーカリー上陸後、扱うお店が 増えたように思います。
お菓子の他に、映画に関する蘊蓄が多いのも特徴ですが、ミステリ以外のストーリーが奇想天外過ぎて ついて行けないというか、付いてく気になれません。
ただ、テイトとアンジーが恋人になったら映画仲間としてっちょっと寂しいと感じるメルの心情は凄くわかる。
ランダムハウス出版だったので中断中、今後あるなら出て欲しいです。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
クッキーカッター探偵? ヴァージニア・ローウェル 作品★★★
表紙★
★上條ひろみさんの訳ということで、安定の読みやすさ。
クッキーカッター?あの星形とかハート形のステンレスのあれだよね。
うちにも甥っ子が小さい頃、シチューに入れるニンジンを型抜きしたのがあるけど、あれって物によってはそんなに高価なの?
そんな発見があったということだけでも価値あり。
ただヒロインオリヴィアの親友マディーが好きになれなくて、再読の可能性はないかなあ。
気にならない人は、これも典型的なコージーなので楽しめると思います。
特にシリーズ名はないようなので、勝手にクッキーカッター探偵と名付けてしまいました(笑)。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
朝食のおいしいB&B カレン・マキナニー 作品★★
表紙★★
★コージーとしてはしっかりできてると思いますが、B&Bの経営者でありながら、平気で客室をひっかき回すヒロインには 全く共感できず。
他のヒロインもそうだけど、この場合はプロの経営者としてどうよと思ってしまいます。
そんなこと気にしてたらコージーミステリ読めないんですけどね。
でも舞台がテキサスで、その日常はおもしろく読んでます。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
主婦探偵ジェーン・シリーズ ジル・チャーチル 作品★★★★
表紙★★★
★主婦探偵の王道。
タイトルがおもしろいのも特徴で、現代が映画や小説のパロディ、さらに放題もさらにひとひねり加えたセンスが光ります。
アメリカの日常生活(子育て三昧)の楽しさや、近所づきあい、そしてもちろんミステリ風味にロマンス関係。
夫が亡くなっていて未亡人なのですが、それを感じさせないパワフルさ、それでいて探偵活動で受けた手ひどいしっぺ返し。
王道としか言いようのない手堅い作品です。
でも恋愛は私は落ち着いていた方が好みなので、似たようなシリーズだとルーシー・ストーンが好みかな?
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
アンティーク雑貨探偵 シャロン フィファー 作品★★★★★
表紙★★★
★アンティークというよりガラクタ集めと言った方がいいようなヒロインですが、きどってなくて好きだなあ。
ヒロインだけじゃなく、登場人物がみんな不思議な魅力にあふれています。
人間関係もどこか不思議な感じです。
浮ついてなくてさっぱりしていておもしろい。
それでいてガラクタ(あえて言う)に対する愛情の凄まじさに感動してしまいました。
こんな世界もあるんですねえ。
ヒロインが積極的に鼻を突っ込まなくても、いつの間にか事件に巻き込まれてなんとなく解決に貢献してしまうので、 とても新鮮な感じがします。
忘れちゃいけない、犬もいい。
シリーズ名
作者名
作品と表紙評価
幽霊探偵 アリス・キンバリ― 作品★★★★
表紙★★★★
★アリス・キンバリーはコーヒー探偵のクレオ・コイルの別ペンネームです。
ハードボイルドはあまり好きじゃないですが、かつてここで死んだ探偵の幽霊がヒロインをサポートして事件解決。
さらに彼の生きてた時代にタイムスリップしてってどんな話だ(笑)。
この作家は夫婦で1人の作家を名乗っていますが、あれほどおいしいものがたくさん出て来るコーヒー探偵に 比べ、こちらはポップコーンとかピーナツバターのサンドイッチとか、そんな物しか出て来ません。
どっちがどっちの好みかな?なんて想像するのも楽しいですが、ランダムハウスで出版され、倒産してからは 中断したままです(コーヒー探偵は出版社を変えて出ています。)

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