「MAO」感想(第1話〜10話)
5月14日第1話「菜花」
原作少年サンデー2019年5月8日(23号)「MAO」第1 話菜花」

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待ちに待った新連載。
「犬夜叉」っぽい、「境界のRINNE」っぽい、「炎トリッパー」っぽい、そして「千年の無心」っぽくもある。
ある意味ワンパターン、ある意味ステレオタイプ、でも私が待ち望んでいた究極のるーみっくわーるど。
あとちょっと昔見た「BLOOD-C」を彷彿させる部分もあった。

幼い頃大事故に巻き込まれ、臨死体験?をしたヒロインは菜花(なのか)。
表紙の凌雲閣にすでにタイムスリップの予感、時代は明治か大正か(大正っぽい)。
欲を言えば、菜花は髪が長い方が好きかな。
高橋さんの描く女性キャラは何となくだけど、髪の長い方が好き。

両親を失ったけど、祖父に育てられて中学生になった菜花。
「地獄の泥沼」味のスムージー(ここは「しゃばけ」を思い出してくすっとなる)を持って来る「魚住さん」にまたくすっと笑うけど、この魚住さんとスムージーも菜花の「力」を封印する役目を担っているのかも。

今のところ学校の名前は出て来ないが、菜花が事故に遭い、今幽霊が出ると噂の商店街は「五行町」の「五行商店街」。
「五行思想」は「万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという説(Wikipedia参照)」とされ(と、ここで小野不由美さんを思い出してわくわくする)、でも菜花が住む場所や中学校は別の場所らしいので、その地名も気になって来る。
そのうち「陰陽」とか「対極」なんて言葉も出てきそう。

さて、その五行町に連れて行かれた菜花がタイムスリップ?したのが大正時代っぽい商店街。
でもそこにいる人々は幽霊のように透けているし、怪我をしている女子学生の頭を突き破って出て来たのは「犬夜叉」でお馴染みの?大蟷螂。
菜花も襲われたところで摩緒登場。
刀使いの摩緒のアクションのかっこ良さに惚れ惚れする。

犬夜叉は鉄砕牙で大振りだったけど、こちらは殺生丸に近い。
そしてここでもお馴染み蟲毒っぽい仕掛けも登場。
摩緒は菜花を助けてくれたわけではなく、菜花の血が妖怪にダメージを与えたらしい。
切断された腕も元通りになり、菜花は無事に現代に戻るが、幾多の謎が残されたままで、この後の展開がとても楽しみ。

菜花が「妖(あやかし)」だろうという摩緒の言葉、封印されていた力が解き放たれたように人間離れした能力を見せる菜花、そして菜花の変化を見ているクラスメート。
菜花は普通の学生として過ごしていくのか、クラスメートも巻き込んだ展開になるのか、そこも気になる。

先日読んだばかりの「高橋留美子劇場」の「きみはNo.1」とは絵と話が違い過ぎて、この対極っぷりもいいなあ。
でも一番すごかったのは、お休みの間に親知らずと虫歯の計3本抜きましたって、読んだ自分が貧血なりそう・・・(「水曜日のDiary」参照)。
クリスティーの一気読みは嬉しいぞ(私も読もう)。
これからは「今週のクエスチョン」でもコメント読めるのも楽しみです。

唯一気になるのが、なぜタイトルが「MAO」なのか。
この内容なら「摩緒」の方がいいと思うんだけど、そこにも意味があるような・・・。
「魔王」だと安易だし、そこもこれから明かされるのかな。

あともう皆さまご覧になったでしょうが、「少年サンデー公式サイト」で山口勝平さんとゆきのさつきさんによる宣伝動画を見ることができます。
アニメ化希望!

「境界のRINNE」が終わった後も、古見さん、湯神くん、ギガ、まかないさんとぼっち農園(笑)を読むためにずっとサンデー買ってました。
湯神くんが次回で終わるのは本当に寂しいけれど、高橋さんの新連載は本当に嬉しく、そして期待以上のおもしろさでした。
(2019年5月14日の日記)
5月17日第2話「摩緒」
原作少年サンデー2019年5月15日(24号)「MAO」第2話「摩緒」

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今回新しく出て来たのは、摩緒が陰陽師であるという事実と「猫鬼(びょうき)」という言葉。
猫鬼とは、「多くの猫を闘わせ、食い合わせ、最後に生き残った蟲毒」だと乙哉(下働きと言うけど、イメージはお供?)は言う。
そして摩緒は猫鬼に呪われているのだと。
そういえば第1話で異変が起こった時の菜花の目が猫の目のようになっていた。

菜花もまた猫鬼に呪われた者なのだろうか。
「妖(あやかし)がその血に触れたらただでは済まない」のも摩緒と同じ。
だったらわざわざ妖に自分を噛みつかせなくても、刀に自分の血を塗って切り裂くとかもっと方法はあるだろうに、いちいち怪我をし、服を汚して乙哉に小言を言われる摩緒。
陰陽師であれただの人間であれ、摩緒も菜花も常人ではないことは確か。

蟲毒の壷を持って歩いているのもおかしいし、乙哉の存在も謎。
猫鬼に勝る妖を作るために、妖の遺骸を集めているのか。
描写はなかったが、熊?の妖も蟲毒の壷に入れられたのか。
謎を探ればとてつもないおもしろさを秘めていると思う。

ただ、摩緒が初登場時のりんねと似ていて、今ひとつ存在感がないというか、初めての読者、あるいは帰って来た読者をぐいぐい引っ張る勢いには欠ける気がする。
怪奇浪漫の妖怪活劇、犬夜叉までとはいかなくても、もう少し摩緒の個性が出てきたら「MAO」も本番かな?
今回も長いプロローグの一部という感じ。
初期に読者をどこまで引っ張り込めるかが次回の期待。
そのうち変身するかも。

そして来週は遂に湯神くんの最終回。
「高校を卒業し、新たな道を歩み出した湯神とちひろ。
二人は離ればなれに・・・
はならない思わぬ事態が発生!?
湯神くんは最後まで一人?それとも・・・?」だって。
ご近所さんでした、みたいな感じがいいな。

大学編も描いて欲しかった。
(2019年5月17日の日記)
6月5日 第3話「門の向こう」と湯神くん
原作少年サンデー2019年5月22日(25号)「MAO」第3話「門の向こう」

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3話に入り、後半から話が動き出した。
「最強の蟲毒、猫鬼(懐かしの奈落に見えないこともない)を捜す陰陽師」の摩緒と「妖(あやかし)になった可能性のある(ある意味半妖かと←私見)」菜花。
最初の事件には「犬夜叉」の「九十九の蝦蟇」を思い出すなど、私の脳内には予想以上に「犬夜叉」の記憶が残っているみたい。

大きな謎は、摩緒が捜している猫鬼は、もしかしたら摩緒自身に乗り移っている可能性。
摩緒は猫鬼が器にしていると思われる相手を捜しているのだが、死んでいたはずの摩緒が今生きている可能性、菜花と同じ妖に対し毒性を持つ血、そして怪我でダメージを受けない体。
摩緒がまた蟲毒の術を使っていることも不思議。

猫鬼に乗り移られているかもしれない子爵は摩緒の、あるいは菜花の匂いを嗅ぎつける。
菜花は比較的自由に現代と不思議な大正時代を行き来していたが、反対側のゲートを抜けると、今度は透けない人間が暮らす普通の?大正時代に入り込む。
そこで起きている事件の解決を、摩緒が陰陽師として依頼された。
こちらの世界では妖は目立った姿で現れず、摩緒も人間陰陽師として高名なのだろう。

不思議だらけの世界にもきっちり笑いを取り入れて(菜花の服装)、犬夜叉半妖バージョン、人間バージョンっぽい摩緒のビジュアルもあって、どうもりんねをすっ飛ばして犬夜叉に戻ったみたい。
それはそれでそのうち馴染むと思うけど。

あとミルクホールが可愛かったな。
ここをカラーで見たかった。
街を歩けばミルクホールではなくても、けっこうレトロな喫茶店はまだ残っていると思うので、久々に神保町に繰り出そうかと思った。
最近はアマゾンとブックオフばかりで、掘り出し物を探して古本屋さんをはしごするということがほとんどなくなった。

探す本が決まってる時は、アマゾンやブックオフの方が当然便利なんだけどね。
気持ちに余裕がないというか、日常の時間配分がうまくないというか。

今週は他に古見さんで、最強な瞳キャラにひと笑い。
まかないさんは、湯神くんが最終巻出て全話揃ったらまとめ買い予定。
ギガはどちらかというと、メインのストーリーが好きかな。
牛鬼で無双OROCHIを思い出す。
ひとりぼっち農園も昨年9月の自身を実際に経験した横山さんの、反面教師のような対応ぶりに、かつての記憶が蘇って、ある意味勉強になった。

そして遂に湯神くんが最終回。
本当に素敵な最終回だった。
前回綺麗にまとまり過ぎて、最終回が蛇足にならないかちょっと心配だったのだが、さらりとさりげなく、それでいて気持ちが溢れた2人の笑顔、2人の会話。
何度読み返してもほのぼのしていて爽やか、そしてやっぱり寂しい。

最初の頃は可もなく不可もなくで、特別好きだったわけではなく、月一連載だったので読み忘れることもあったっけ。
落語デートのあたりかな?一気にコミック買い揃えたのは。

まずデフォルメしてない綺麗なシルエット。
なのにちひろが大学生になってからは、ちゃんと成長を感じさせてくれる。
(そのページでのぬいぐるみが懐かしい。)

湯神って漫画で読む分にはおもしろいけど、実際にいたらめんどくさそう。
デートのたびに落ち込まれたら、普通は怒るか傷つくかめんどくさくなるかのどれかだと思う。
私だったら、確実に「私といても楽しくないんだ。」なんて落ち込んで、会うのが恐くなると思う(昔だったら、ね)。
そんな雰囲気をかけらも感じさせないちひろに憧れたなあ。

でもコメディでありながらキャラ同士にはちゃんと相性があって、湯神にはちひろじゃなきゃだめだった。
そのバランスが実にうまかったと思う。
それにしても1年もほぼ会わずにいて、お互い連絡も取らず、住んでる所も知らずに、もしピザで再会しなければどうなっていたんだろ。
それでも別の素敵な形の再会があったんだろう。

これからも、今まで通り、落語デートだけを重ねていくんだろうな。
そして気がついたら結婚してるんだろうな。
宇宙飛行士だけが現実味がないけれど。

最後には友達を通り越した2人、湯神くんには友達がいない、でも彼女はいるよ。
いつまでも続いて欲しかったけど、終わってしまいました。
今は最終巻のおまけが楽しみです。
佐倉先生、お疲れ様でした。
(2019年6月5日の日記)
6月7日 第4話「顔のない子爵」
原作少年サンデー2019年5月29日(26号)「MAO」第4話「顔のない子爵」

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九十九の蝦蟇の後は、「犬夜叉」の愉快なお祓いお婆が登場した鬼の首城(傀儡、身代わりという意味で)編や、逆髪の結羅(首を絞められるという意味で)編を 彷彿させる展開が続く。
私の中で「MAO」はデジャヴを愉しむ作品となりつつあるようだ。

昔のままに「ゆら」と入れたら、ちゃんと「逆髪の結羅」と出た。
「犬夜叉」や「十二国記」は特殊な言葉が多いので、単語登録してたけど、消しもせずにそのまま残ってたんだなあ、懐かしい。

それにしても「若い男の首」が欲しかったのは、子爵ではなくその妻だったとは。
理屈で言うなら、この妻も菜花の血で撃退できるはずだが・・・。
最後のカットで菜花の目が妖(あやかし)モードになったので、何らかの形で戦うんだろうけど、菜花自身が超人的体力(戦闘能力はまだ不明)の持ち主という設定はおもしろい。
器用とはいえ、蔦をよじ登る乙弥を尻目に2階までジャンプする菜花(意外と笑える)。

目が瞬時に犬夜叉の目(妖モード)になるのが意外とお手軽。
他にも乙弥と共に小夜子の世話を頼むなど、摩緒にとって菜花は最初から守るべき者ではなく同志、同等の戦士。
この感覚も意外と新鮮。

今週の「水曜日のDiary」は「妖怪ギガ」の佐藤さつきさん。
なんかほんわかしてしまった。
かなり描き込むタイプのようなのに、アシスタントがいないんだ。
アシスタントって、自分が願ってつけるんだろうか。
それとも担当さんが様子を見てつけてくれるんだろうか。
(2019年6月7日の日記)
6月11日 第5話「蜘蛛女」
原作少年サンデー2019年6月5日(27号)「MAO」第5話「蜘蛛女」

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話も5話まで進んで、未だに摩緒と菜花のキャラが掴み切れていないけれど、ちょっとおもしろいなと思ったのが乙弥。
蜘蛛の糸に絡め取られながらも、危機感がないというか、淡々としたところがいい。
菜花が次々と不可思議な能力を開花させていくが、その正体が摩緒と同じ、なのであれば菜花もまた半妖であり、猫鬼を宿らせた者であり、なのか。
ただ、摩緒しか使えないはずの刀を菜花もまた使いこなしたということは、菜花もまた人間、なのは当然として、陰陽師としての力もまた持っているのではないかと思わせる。

今のところ菜花設定に陰陽師に絡んだ描写は出て来ていないが、実は遠い昔菜花の先祖は名の知れた陰陽師だったとか。
それは冗談としても、おそらく祖父が菜花の力、そしてそれが封印されていたことを知っていたような気配、ロボットのような魚住さん、そして謎のスムージーなどが出て来ているので、 菜花が事故に巻き込まれたのも、何か意味があったのかもしれない。
魚住さんを見ていると、海の種族とかそういったものがイメージされるのだけれど・・・。

今回のゲスト妖怪蜘蛛女。
初期に出て来るやられ役の中では気持ち悪さが際立っていた。
見た目自体もそうだけど、男の頭部に小蜘蛛が這っているカットでざわざわと(泣)。

本人の若さではなく、子供を育てるためというのはちょっと泣かせる。
妙に上品で、「いただきます」の礼儀正しさには笑ってしまった(意味が違うのだが)。
今回で蜘蛛女編は終わり、次回は新たなゲスト妖怪登場か、もしくはいったん現代に戻って話が進むのか。
現代では時間がたっていないようだったが、祖父あたりを問い詰めれば何かがわかるような気がする。
次回のカラーが楽しみ、大正時代のお店とか描いて欲しい。

そういえば前にミルクホールで「シベリア」があった気がする。
カステラで羊羹を包んだ三角のお菓子。
ミルクホールにサンドイッチ?フォーク付き?みたいな不思議な絵だった。
興味はあるけど買ったことない、今度買ってみよう。
(2019年6月11日の日記)
6月13日 第6話「呪われた者」
原作少年サンデー2019年6月12日(28号)「MAO」第6話「呪われた者」

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巻頭カラーは蜘蛛女の骸から始まった、地味だ・・・(笑)。
でも「呪いが明かす摩緒と菜花の縁(えにし)の糸−」の煽り文句はかっこいい。

摩緒が持っている刀は「破軍星の太刀」の名がある。
「コトバンク」によると、「破軍星」とは「北斗七星の柄先の星 をさす中国名。
これを剣先に見立てて,その方向に向って戦うものは勝ち,逆らって戦うものは負けるとして吉凶を占った。
剣先星 (けんさきぼし) とも呼ぶ。」とあり、さらに「北斗七星の第七星、柄の先端にあたる星。
陰陽道では、その星の指し示す方角を万事に不吉として忌んだ。」とある。

おおぐま座の北斗七星、懐かしい・・・。
ちなみにこれまで刀と言っていた物が、太刀と名付けられている。
なんとなく太刀と言えば大きな刀、太い刀のイメージがあったが、刀は刃を上に、太刀は刃を下に向け、刀は「差して(帯刀)」、 太刀は「佩く」のだそう。
これはWikipediaからの受け売り。

今回も乙弥がシュールに笑わせてくれる。
シリアスの中に笑いを挟み込むのは、ほんとうまいなあ。
摩緒の小夜子と菜花に対する態度の違いもおかしかった。

菜花の正体は、刀や血を通じた摩緒との共通点から少しずつ明らかにされているが、今回は新キャラ登場、「白羽(の矢?)」くん。
あっちの世界の北条くんよりは役立ちそうだけど、あそこまで能天気ではなさそうな。
菜花の友達に名前を呼ばれて頬を染めるところ、菜花ではなく彼女に惹かれてる?
それもちょっとおもしろいかも。

今週のクエスチョンは「雨の日に聴きたい曲」。
高橋さんは「雨音はショパンの調べ」、感涙の名曲。
今聴きながら検索してみたら、近所の図書館もTSUTAYAも原曲、小林聡美版も共に貸し出し中だった。
皆さんサンデー読んでるのかな?
それにしてもイントロ長い。
こんな長かったっけ?
エンヤもいいね、懐かしい。
(2019年6月13日の日記)
6月22日 第7話「陥没事故」
原作少年サンデー2019年6月19日(29号)「MAO」第7話「陥没事故」

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「これは、陰陽師・摩緒と妖(?)菜花がいずれ来る運命に立ち向かう物語―」

新キャラ白羽がなかなかいい味を出して来た。
菜花のことが好きらしい。
しかも菜花の本質をちゃんと見据えているようで好印象。

それはともかくとして、事故の謎は

・乗用車は全ての窓が閉まっていたのに、菜花は車外で見つかった。
(菜花はなにか強い力で引っ張られたような気がするとしている。)

・ただの道路陥没ではなく、横(シャッター街)の方からえぐり取られたように見える。
(シャッター街の向こう側も燃えていたと菜花は記憶している。)

その頃摩緒は向こう側で医者として開業していた。
そして菜花の世界の2日間はこちらの10日間にあたるらしい。
どちらの時間の流れが早いのではなく、菜花がいる側が早く進むのらしい、これも謎。

さらにこちらでは、菜花が見た火事が「なかった」。
摩緒の住まいがりんねっぽい(りんねよりは贅沢感あり、笑)のが懐かしい。

今回の初登場は「鐘呼(しょうこ)」と名乗る霊能者。
人の寿命を操る力を持ち、実際にその力を証明する。
名前は普通に召使いなどを呼ぶときに鳴らす小さな鐘(ベルのような?)物で、特別な意味はないらしい。
猫鬼もまた、寿命を操る力を持つことから、摩緒が興味を持ったらしい。

おもしろいのがミルクホール(またシベリア登場!)。
摩緒が常連だけど、ただの常連じゃない雰囲気が、お店の女性の言葉の端々に感じられる。
この女性も摩緒の仕事に関わりあるのかも。

他におもしろかったのが「妖怪ギガ」。
「油すまし」がすました顔してるっぽい?(Wikipediaにもそう書いてた)のがちょっと笑えた。
いい話だった。

今週のクエスチョン。
自宅や仕事場に大切に飾ってあるのは?
高橋さんは「あしたのジョーの複製原画」、らしいなあ(笑)。
(2019年6月22日の日記)
6月28日 第8話「寿命を操る」
原作少年サンデー2019年6月26日(30号)「MAO」第8話「寿命を操る」

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今週は、ストーリーよりも、「はいからさん」な菜花が可愛くて印象強かった。
高橋さん、これ描きたくて大正時代を選んだのかな?と思うくらいの気合。
ミルクホールのお姉さんがセッティングしてくれたのだろうか。

それと、猫鬼が本を食べて術を会得したくだりはドラえもんの翻訳こんにゃくを思い出した。
一応シリアス物だと思うけど、犬夜叉のように集中して読み込むというよりも、気をあちこちに飛ばしながら 気軽に読む作品っていう感じがする。
高橋さんも、ノリはりんねで、むしろ気軽に描かれてるのではないだろうか。

鐘呼は確かに術を知り、力もあり、救う心を持ち、反面、呪詛を使ったり怪しい物を売りつけたりといろいろな顔を持つ人物のようだ。
まあ守り石を売りつけてるのはお付き?の者で、鐘呼自身は我関せずといった様子だが。

この作品を読んでて気になるのは、前にも書いたようにこっちの世界とあっちの世界の時間の概念。
犬夜叉では、じいちゃんが、かごめに適当な病名をつけて、それが通用する呑気さがあったけど、こっちはどうも違うようだ。
それでいて、菜花はこれからも現実界で何日も「行方不明」になる展開になりそう。

犬夜叉では、現実界に犬夜叉や奈落の影響は「ほとんど」なかったが、「MAO」ではもしかしたら、現実界も巻き込んでシリアスな物語を 繰り広げていくのかもしれない。
事情を知りそうな祖父や、魚住さんの存在など思い返すと、あり得ない事ではないと思う。
そう考えないと、あまりに「犬夜叉」過ぎる。
今は「犬夜叉」+「境界のRINNE」の「MAO」だけど、希望としては「犬夜叉」+「人魚」シリーズ=「MAO」になって欲しいかな。

鐘呼は何話も引っぱるキャラとしてはあまり魅力的ではなく、猫というより蛇っぽい。
定番通り、猫なり蛇なりの正体を現して、摩緒や菜花と戦闘を繰り広げ、退治されて終了となるのだろうか。
猫鬼=奈落な展開とはちょっと変わった世界を期待したい。
それと菜花、シベリア食べないのなら私にちょうだい、食べてみたい(笑)。
摩緒が頼んであげたのか、お姉さんのサービスなのかちょっと気になる。

まかないさんは、めがねさん姉さんと、理子のコンビがいつも笑えるから今週はこの2人がメインで楽しかった。
今週のクエスチョン、最近変化に驚いたもの。
高橋さんは「東久留米が大都会になってて驚いた」だって。
私も昔、職場が東久留米だったことがあるけど最近行ってないなあ、今度行ってみよう。
(2019年6月28日の日記)
7月8日 第9話「鬼神の出処」
原作少年サンデー2019年7月3日(31号)「MAO」第9話「鬼神の出処」

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最近更新が滞りがちだったのは、体調不良や忙しかったせいもあるけれど、それ以上にパソコンの不調。
先日遂に、キーボードが反応しなくなり、買い替えたのはいいが、今度はキーのタッチが変わってとても疲れる。
慣れるまでしばらくかかりそう・・・。

最初は淡々と読んでいた今週のMAO、「気になりますね。」と乙弥が出てきたらちょっと嬉しくなった。
無表情な子に見えた乙弥だけど、慣れてきたら意外と可愛い、笑顔も可愛い、キャラもいい。

そして摩緒は死んだ依子の父(鐘呼をニセモノ呼ばわりしていた人物)の家の門前に、呪詛の人形(ひとがた)を見つけたらしい。
ここでまた「ゴーストハント」を思い出し、もう懐かしさが止まらない。
さらに教団に、親から相続した土地、建物を寄進する依子(それが恒例)に、今度は「魍魎の匣だ〜」と再び興奮。
つまり、それだけよく見る展開なのだけど、やはり好きな作家の好きな作品とかぶると嬉しいんだよなあ、これが。

ここからおもしろいのが、摩緒が呼び出した鬼神は、依子の父を呪い殺してなどいなかった事。
この鬼神が、摩緒のお供その2みたいな感じでこれも可愛い(子機鬼も、笑)。
ここでわかったのは、鐘呼が依子の父を、呪法によって呪い殺したらしい。
でもそれは、寿命を操る事とは違う。

呪い殺すだけならできたとしても、死にそうだった人を救えるのは、やはり「寿命を操る」ことだ。
ここでストーリーにも期待が出て来たが、いかんせん鐘呼に魅力がないのはやっぱり辛いな。
謎めいた存在であるけど地味というか。
もう一押し、もう一押しに期待したい。

今週は久々に古見さんにときめいた。
それから今週のクエスチョン、高橋さんの好きなアイスはハーゲンダッツ!
値段もカロリーも高いけど、昔ちょっとしたご褒美によくお店でパフェ食べたなあ。
お店が1軒もなくなってしまったのは限りなく寂しい。

もうひとつ、なくなって欲しくないお店がエリザベス・マフィン。
今では福岡と横浜と2軒だけになってしまった。
がんばって欲しいです。
(2019年7月8日の日記)
7月23日 第10話「教団の裏側」
原作少年サンデー2019年7月17日(33号)「MAO」第10話「教団の裏側」

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今回の「MAO」はいろいろとおもしろかった。
ストーリーもだし、場面場面の会話やカット。

まずミルクホールの女性が「貂子」という名前で、摩緒が自宅?(ミルクホール内にあるようだ)に普通に入れるらしい。
(印刷が汚くて「でんこ」とも読めるが、普通に「てんこ」だろう。)
式神、ではないようだが異性関係ではないにしろ、かなりの信頼関係にあると見た。
「犬夜叉」で言うなら年は違うが楓のポジション?
そして依子の父が呪いによって亡くなったのは、呪いというより、依子が騙されて毒を飲ませてしまったのでは?と思わせる。

一方菜花と乙弥は床下に閉じ込められ、3人分の人骨を見つける。
飄々とした乙弥と菜花の怪力っぷりが妙におかしい。
摩緒の忠実な僕の鬼神もそのままレギュラーになって欲しい。

そしてどうやら鐘呼は悪役ではなく、悪党は宗玄の方らしい。
秘密を知られた宗玄が、摩緒たちを呪い殺すと言い切るが、どう見ても物理的?
最後のカット、「本物の呪いの怖さを知らない」と笑む摩緒の表情の凄味と美しさが今回一番の印象的だった。
呪法vs呪法で対決するのか、その方法は?次回に期待。

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先日ニュースで見るのも辛いような事件が起きました。
人の命が惨い形で奪われていいはずはない。
どんな事件であれ言いようのない怒りと悲しみを感じますが、今回の「京都アニメーション」は特に思い入れのあるお名前です。
アニメと言えばテレビでなんとなく見るだけだった私が、「犬夜叉」に出会ってその裏側、製作や声優さんなどに興味を持つようになりました。

逆髪の由羅編の「骨喰いの井戸からただいまっ!」や七人隊の「聖なる独鈷と即身仏の謎」などは京アニさんが手がけています。
可愛い絵で好感度が高く、たしか当時の感想でもそのことを書いています。
他にもジブリ作品など、京アニさんを知ってエンドクレジットまでじっくり見るようになりました。
失われた作品と才能、そしてこれから作られるはずだった作品、そして何よりも貴い命、生き残られた方々の肉体的、精神的なダメージ、 そして御家族の苦痛と悲しみ、そしてファンの垣根を越えて社会がこの事件を悲しんでいます。

本当にこんなことがあっていいはずがない。
犠牲になった方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして傷ついた方々の一日でも早い回復を。
心の傷も少しでも癒される日が訪れますように。
祈るほか何もできない自分がもどかしくも情けないですが、少しでも心を寄り添わせて頂きたいと思います。
(2019年7月23日の日記)

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