「MAO」感想(第131話〜140話)
3月8日 第131話「地の気」
原作少年サンデー2022年3月2日(14号)「MAO」 第131話「地の気」

   ☆   ☆   ☆

131話を読んでいて、「犬夜叉」の鉄砕牙の成長を思い出した。
摩緒がすでに術師としても主人公としても完成しているので、菜花の成長をメインに 持って来たのだろうが、おかげで摩緒の存在が薄くなって行っている。

さらに今のところ、摩緒側からの恋愛的な好意も描かれていないので、「犬夜叉」にもあった 刀の成長=主人公(の代わりに菜花)の成長のループに入りそうで怖い。

少年少女の成長は、少年漫画界で大切なものだと思うけど、あまり囚われずに「物語」を 描いて欲しいと思う。
私の中で、どうしても「また?」という気持ちが浮かんでしまった。
今回はその意味もあって、菜花と地血丸の集大成と思いたい。

ただ今回地血丸が完成したかといえば、そうは思えないところもある。
祟り神への怒り、摩緒への想い、そしてこれまで積んだ経験から、菜花は「神の怒りを鎮める」 ことを願って刀を振るった。
これが邪気を払い、水神を救うことにつながった。
ここで矛を持った綺麗な女性がすくッと立ったら私が大喜びだったが(笑)。

ではたとえば海中で、不知火と戦うとしたら、「地の気」を得ることは出来ないのか。
それとも地の気は菜花の中でしっかり確立?して、たとえ深い海の中でも大丈夫なのか。

また、たとえば白眉や双馬との戦いになった時はどうなのか。
救いたい、鎮めたいなどという気持ちはないだろうし、そんな気持ちになったらもう菜花じゃなくなる。
怒り一辺倒であっても太刀打ちできる刀となったのか。
私はそれでいいと思う。

菜花は摩緒のバディであって、主人公ではない。
今後、菜花と刀の成長記録となるよりも、前記のように「物語」を進めて欲しい。
そのためにも、百火や華紋、白眉や不知火などの準レギュラーをどんどん登場させ、大五や 猫鬼の問題も時には触れて伏線を回収し、摩緒と菜花の日常もどんどん描いて欲しい。

私は基本、「MAO」に限らず恋愛部分の興味は薄い方だが、「MAO」に関してはもっと濃くしても いいのではないかと思う。
これまでのようなヤキモチ前提の三角関係ではなく、菜花の成長に摩緒が気づく形でいい。

その意味で次回には期待している。
菜花が邪気を払い、摩緒を救った。
摩緒がその想いにどう気づくか。
「いい子だ・・・。」で終わったら、あんみつおごって終わったら私が怒る(笑)。
(2022年3月8日の日記)
3月15日 第132話「まっすぐな言葉」
原作少年サンデー2022年3月9日(15号)「MAO」 第132話「まっすぐな言葉」

   ☆   ☆   ☆

やっと菜花の想いが摩緒に届いた。
摩緒の中で菜花が「子」から「娘(こ)」に変わったのか。
菜花はこれまで可愛く描かれて来たけど、今回初めて綺麗な横顔が描かれる。

「もし許されるなら、
いつまでもこの娘と一緒にー」

摩緒の想いは意味深だ。
もし許されるなら。
では摩緒には許されないのか。
生き続けることが許されないのか。
菜花と共にあることが許されないのか。

初期の頃、摩緒の体は長くもたないことになっていたが、菜花の血を取り込むことにより 解消されたと思っていた。
でも調子が良くなっただけで、寿命が延びたわけではないのか。

もしくは摩緒を待ち受ける運命によって、いつか菜花との別れ、死以外の、が待ち受けているのか。
摩緒と菜花にも、いずれ菜花がどちらの時代を生きるか、という問題が出て来るだろう。
でも今はそれじゃない。

おそらく次回の新展開では、この問題には触れられず、新たなエピソードが始まると思うが、 摩緒と菜花の関係も、何事もなかったような描写に戻りそうでちょっと切ない。

他に今回は、
「摩緒が無事で、すごく嬉しかったの。」に対する摩緒の表情と、銭湯の外でリュックを抱いて待つ 乙弥が可愛くて良かった。
(2022年3月15日の日記)
3月23日 第133話「呪い屋の姉妹」
原作少年サンデー2022年3月16日(16号)「MAO」 第133話「呪い屋の姉妹」

   ☆   ☆   ☆

サンデー16号は、創刊63周年記念表紙で、花を持ったサンデーキャラが大集合。
摩緒がさりげなく菜の花を持っているのが嬉しかった。
Twitterに全身像も載っていたけど、これコミックにも使って欲しい。

そして本編は呪い屋姉妹ということで、かがりの他に姉の綾女(あやめ)が初登場。
綾女も裁縫用語?と思ったら、「綾」には「筋目のある模様を織り出した織物」という意味があるのだそう。
「綾女」という女性名もあるのだそう。
摩緒は綾女の呪いを見事返してのけるが、綾女のことはまだ知らない。

でも綾女とかがりの姉妹を見ていて、澤村伊智著「比嘉姉妹」シリーズを思い出した。
ある意味完璧な姉と、そんな姉に憧れつつコンプレックスを持ちつつの、複雑な想いを抱く妹。
比嘉姉妹の方は、妹が姉を尊敬していることもあり、ぎこちないながらも強い絆が感じられるが、 かがりは幼過ぎて未熟過ぎて太刀打ちできない感じ。

最終ページの柱にあった「高い自尊心と、幼い危うさを持った少女」が言い得て妙。
かがりが摩緒と綾女、白眉と関わって、今後どう変化していくかが楽しみだ。
キャラとしての魅力はあまり感じないが、このまま小物で終わって欲しくない気はする。

綾女は摩緒も認める上級者。
短いシーンだったけど、戦闘のない静かな対決は見応えがあった。
(2022年3月23日の日記)
3月29日 第134話「針と刀」
原作少年サンデー2022年3月23日(17号)「MAO」 第134話「針と刀」

☆   ☆   ☆

かがりは菜花にかなわない。
菜花も摩緒も人を傷つけることを良しとしない。
かがりはそれを「覚悟がない」と言うけれど、人を斬れるようなったら菜花は菜花でなくなる。
そこに菜花の本当の強さがあると思う。
そして安易に人を傷つけるかがりは結局弱い。
今はかがりが勝てるように見えるけど。

菜花とかがりの対決に、何気に解説している乙弥がおもしろかった。
昔、犬夜叉が戦っているのを、いちいち解説していた弥勒を思い出した。

そこで大切なのが、かがりが何も教えられていないこと。
血赤丸が元々は御降家の呪具である事も、菜花の闘い方も。
白眉は双馬やかがりの事を利用しながら、実は軽んじている。
そこに白眉の器の小ささを感じるけれど、今回かがりに紙の形代の使い方を教えたのは誰なのか。
そこが気になる、白眉だったら私の見方も変わるかな?
獣つながりで双馬の術にも関係してくるのだろうか。
相変わらず菜花に抱っこされている乙弥は可愛い、代わりたい(笑)。

今週のまかないさん。
すみれが成長して髪型が変わった。
なんかほのぼのしてて良かった。
(2022年3月29日の日記)
4月1日 第135話「力の差」
原作少年サンデー2022年4月1日(18号)「MAO」 第135話「力の差」

   ☆   ☆   ☆

ハート飛ばしまくりの古見さん♪の後に続いた「MAO」。
「好敵手」という言葉が頭に浮かんだ。
菜花とかがりもある意味好敵手(笑)だけど、摩緒と綾女の方。
上級者同士、寡黙な術者同士、か。
これからの対決がほんと楽しみ。

前回かがりを軽く見てしまったことはちょっと反省。
少なくともかがりは努力しているし、行き当たりばったりな感のある菜花よりは 術者としても数倍上だろう。
ただ菜花が何をやらかすかわからない怖さという点では上かもしれないけど。

菜花の窮地に駆けつけた摩緒が、かがりの傀儡の針を呪う。
かがりが針に触れるたびに針は燃え、もうかがりは傀儡の針に触れることは出来ない。
その他の針は大丈夫そうだけど。

その針を捉えてのけたのが、かがりの姉綾女。
かがりを助けに来たというより、摩緒の力をはかりに来た感じ?
かがりの行動などお見通しだろうし。

「力の差」とは摩緒とかがりの力の差であり、綾女とかがりの力の差でもある。
ただ摩緒は針は呪っても人は呪わない。
綾女は必要とあらば人を呪い殺すことも厭わない。
その差が2人の対決にどう影響するのか。

この流れだと、摩緒と綾女は闘うよりも、かがりや菜花を連れてそのまま帰りそうな雰囲気。
安倍晴明と蘆屋道満のような寡黙で華やかな対決を見たい。

菜花はかがりと一緒にもっと修業が必要かな?
乙弥は解説とアドバイスはできるけど、具体的に菜花のヘルプは出来ないことが多いし。
菜花を見てるとハラハラしてしまうけど、そこが菜花の良さなのかもしれない。
(2022年4月1日の日記)
4月8日 第136話「姉の立場」
原作少年サンデー2022年4月6日(19号)「MAO」 第136話「姉の立場」

☆   ☆   ☆

綾女がこれまでとは違ったキャラで、なんだかお気に入り。
摩緒にはさほど興味はなく、かがりのことは煽る煽る。
しかもかがりの目の前で摩緒の実力をほめるところも確かに辛辣。

「気の強い娘」で白眉にはいいように扱われ、姉綾女の眼中にないかがりだけど、動機はどうあれ、 少なくとも努力はしている。
最終的には菜花の力が上回ると思っているけど、今は菜花はかなわない。
菜花の行き当たりばったりなところは犬夜叉系で、なんだか菜花が主人公みたい(笑)。

ただ摩緒が呪った傀儡の針を、かがりが触れないのは当然としても、綾女はともかく、白眉、不知火が 炎をほとんど抑え込んだのには驚いた。
やはり不知火と白眉は摩緒と同等の実力者。
そう考えると、摩緒が綾女に針を持ち帰らせたのは甘かったのではないかと思う。

そして後半はこれまで不知火の水鏡で見ることのできなかった五色堂が遂にその姿を現した。
五色堂の前にある壊れた土人形、見覚えのある土人形。
気になる大五との関連は・・・?
と思ったが、この部分はここでは流されそう。
残念ながら次回は休載。

最後のオチが、ビッグコミックオリジナル掲載の「Sに捧ぐ」のオチに似ていてちょっと笑った。
こういうところ、大好き。

今週は他に古見さんと只野くんとお父さんが可愛かった。
(2022年4月8日の日記)
4月21日 第137話「裁きの面」
原作少年サンデー2022年4月20日(21号)「MAO」 第137話「裁きの面」

☆   ☆   ☆

表紙でおにぎりを作っている菜花が可愛くて、今回はほのぼのピクニック編かな?と楽しみに 読み始めたのに、内容は普通にシリアスでちょっとがっかり。
リュックを背負っているので、中にお弁当が入っているんだろうけど、解決までしばらくかかりそう。

タコさんウィンナー懐かしいなあ、りんねを思い出す。
塩は赤い蓋の食卓塩かな?
ちょっと懐かしい気がする。

今回の話、魔女裁判を思い出すなと思っていたら、菜花も言っていた。
罪人とみなした者に火を吹きかけ、無実ならば無事なはず、有罪ならば焼け死ぬ。
でも通りかかっただけの男も火傷をしていたので、これまで助かった者などいないのだろう。
摩緒は御降家の呪具を疑う。

この事件の背後にいたのは流石。
彼のことはすっかり忘れていた。
悪意のない無慈悲な所業に、不知火側の嫌なものを感じる。

裁きの面を使っていた村長は、おそらく面に操られている。
元の性格のせいで憑かれたのかどうか、そこはわからないが摩緒と菜花の活躍に期待したい。

今週のまかないさん。
百子さんのアップが凄味があって綺麗だった。
基本目が円い少女たちの話なので、こんな絵も描かれるんだとちょっと驚いた。
(2022年4月21日の日記)
5月1日 第138話「火脅(ひおどし)」
原作少年サンデー2022年4月27日(22・23合併号)「MAO」 第138話「火脅(ひおどし)」

☆   ☆   ☆

私はつい「MAO」と「犬夜叉」を比較してしまうのだけど、両者の共通点は、決して 「人間を手にかけない」ことにある。
ただ、犬夜叉の場合は敵がほとんど妖怪なので、あまり気にすることはないが、摩緒は相手が人間のことが 多いので、どこか中途半端。

もちろん叶枝(地血丸の持ち主だった女性)のように救われた例もあるが、双馬、かがり、蓮次、芽生などが 改心することも考えにくく、戦う、逃げる、戦う、逃げるのループになっている。
物語のルートも猫鬼ルート、大五ルート、不知火ルートなど5本くらいあって、今回はこのルートを 5センチ進め、次はこちらのルートを5センチ進め、という感じで、物語全体が進んでいる感じがしない。
まずはいくつかの謎を回収し、本筋を一気に5メートルくらい一気に進めてほしい。

私は「MAO」のアニメ化も切望しているので、やはりここは物語のインパクトが欲しいところ。
私の中で、「MAO」は「犬夜叉」を超えつつあるので、是非是非お願いしたい。

全体的にシリアスな中、突然流石が「中の人」などと言い出したことに笑った。
アニメやゲームの中で、キャラを演じる声優さんを「中の人」と言うことがあって(勝平さんは犬夜叉の中の人、 みたいな)、もちろん高橋先生はそんな言葉御存知ないだろうが、大正時代にいきなりこんなアニメ用語が出て来た こと、特に流石が衣装はともかく現代のアニメ好きみたいな顔してることにも笑った。

摩緒の形代玄武も、火脅の面を付けた村長に破壊され、追いつめられる摩緒。
乙弥がここまで衝撃を受けることも珍しく、深刻な事態だが、それでも摩緒はこの極悪人の村長を手にかけようとはしないだろうし、 そうするとそれは流石の役目となる。
連れ去るか手にかけるか、もしくは村長が自滅するか。

摩緒にその覚悟を要求したら、作品の本質が変わってしまう。
摩緒の良心を保ちながら、中途半端な部分をそぎ落とすのは難しいだろう。
でも百火は摩緒と同じ立場なのに、その点すっきりまとまっている気がする。
言葉の強さか、やんちゃなせいか。
それだけではないはずだが、わからない。

これまでキャラとしては菜花の成長ばかりが描かれてきたけれど、摩緒もまた成長が必要なキャラなのかもしれないと思った。

今週のまかないさん。
「おかあさん」と「お兄さん」の関係がとってもいい。
キヨとすみれも可愛いけれど、2人を取り巻く大人(百子姉さんも含め)がとてもいい。

アニメ古見さんもまかないさんも楽しいので、「MAO」もいつかアニメ化して欲しい。
早く、じゃなくいつか。
スピード感のある、きっちりした話にまとまってから。
(2022年5月1日の日記)
5月13日 第139話「流石」
原作少年サンデー2022年5月11日(24号)「MAO」 第139話「流石」

☆   ☆   ☆

最終ページの柱を見てちょっと驚いた。
流石は「青年」なんだ。
なんとなく「少年」だと思っていたから。
流れる水のように掴み所がないというより幼さを感じていたので意外な感じ。

その実力は未知数としつつも、摩緒の式神玄武を壊し、摩緒が苦戦する火脅の面をも 凌駕する。
(私のお気に入りの玄武直るよね?)
飄々としたキャラの流石だが、それなりに不知火に懐いているのか。

先日懐かしの奈落に関して質問を頂き、久々に「犬夜叉」の後半を読み返した。
奈落が悪役でありながら魅力的に感じたのはその背景。
比較して不知火は背景が全く描写されていないので感情移入もなにもできないんだなあと思った。
後になって「実は・・・」と背景が出て来て、その時点で共感できるかどうか。

奈落と現時点での大ボス不知火を比較すると、横溝正史からクリスティーのミステリーに方向 転換したような印象を受ける。
(インタビューでもそうおっしゃっていたけど。)
それだけに奈落のようなじっとりじめじめした感じはないけど、どうも薄い。
不知火をも操るラスボス求む。

そんなことより今週号は摩緒ピンチ!
流石も村長も(性格的に)殺せない摩緒のハンデは大きい。
ここは菜花の出番では?
今回は観客に徹しているけど、下は土だし。

それにしても「聞いたか蛟くん。」には笑った。
流石の先祖は御降家に仕えていた水鞠家。
私は芽生や蓮次の方が背景があって好きだけど、不思議な魅力はある。
ちょっと蛇骨や夢幻の白夜を思い出した。

関係ないけど鞠と毬、どう違うのか調べてみた。
革でできてるのが鞠で遊ぶ物、毛でできているのが毬で飾る物というイメージがあったが、 そんなことはないようだ(笑)。
「鞠・毬」として同一語として記されていた。
(2022年5月13日の日記)
5月19日 第140話「面の始末」
原作少年サンデー2022年5月18日(25号)「MAO」 第140話「面の始末」

☆   ☆   ☆

今週号の「MAO」、表紙が摩緒と流石が共闘しているみたいでちょっと笑った。
でも流石もまた悲惨な過去を背負う者だった。
放浪の末父を亡くし、出会う人々には辛く当たられ、不知火に救われた。
流石が望むのは「安定」。

最後のページの柱に書かれているのは
「ささやかな願いを抱く無欲さと、容赦なく人を切り捨てる冷酷さ」
まさにその通りで、流石は不知火に仕えることで生活の安定と心の安定を得た。
それを守るためなら、殺生すら迷いなくしてのける。

この迷いのなさが怖い。
芽生や蓮次は悪を悪と知りながら、恨みのために悪行を行う、ある意味での人間らしさがあった。
流石は、悪を悪と考えることすらない。
そのあたりをどう捉えればいいのか、ちょっと異質な感じがする、おもしろい。

おかげでまたもや摩緒は手を出すこともなく、村長は退場する。
流石が斬らなければ、村人たちが手を出しただろうが、そうなったら摩緒はどうしていただろうか。
黙って見ていることはなかったろうが、最後の
「恨みも怒りも・・・深い考えがない分、厄介な相手かもしれん。」
が興味深い。

そして今回は菜花もがんばった。
しかも意識を失うことなく、十二分に摩緒をサポート。
乙弥の突っ込みも冴えわたり、おもしろかった。

流石の
「蛟くん おれはクビやろか。」
「私は見たままをご報告するだけです。」の会話もいい。
蛟も単体だと不気味なキャラだけど、流石とセットだと漫才コンビみたい(笑)。

流石編はいったん終了、次は誰の番?
久々に百火に会いたいな。

今週のまかないさん、いい話だった。
あったかくていいなあ。
今週の古見さん、可愛かった。
(2022年5月19日の日記)

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