「MAO」感想(第151話〜160話)
8月19日 第151話「尋ね人」
原作少年サンデー2022年8月18日(38号)「MAO」 第151話「尋ね人」

☆   ☆   ☆

「MAO」がアニメ化されたら、レトロな背景もだけど戦闘場面が楽しそう。
華紋や芽生は優雅に植物を操り、流石は水、白眉は銀で摩緒は斬撃かな?ちょっと地味。
ストーリー上仕方ないけど、猫化はあまり見たくない。

でもやっぱり一番華やかなのは百火かも。
蓮次も炎を使うけど、蓮次の炎使いは綺麗な感じ。
百火は華やか。
全キャラの中で一番変化成長しているのは百火じゃないかと思う。
意識してというより、百火を描き込んでいるうちに自然に今のキャラになってきたような。

その百火が登場して、3人+乙弥でコーヒータイム。
菜花はバニラアイス(小倉かも)、百火はかき氷?摩緒はコーヒーのみ。
菜花はずっとシベリアだったけど、飽きて来たのか(笑)。

大五が生きていたことを知らせるなら、華紋にも当然、だろうけど今回は新たな炎使いが登場するので? 華紋はお休み。
気になる夏野は連絡したけど反応はないらしい。
つい夏野も、百火や華紋と同じ選ばれた弟子と錯覚してしまうけど、夏野が特殊な存在であることを改めて思い出す。

今回の新キャラ羽月、両親は普通の人間らしい。
流石は血筋だし、芽生や蓮次は不知火に与えられたもの。
だからこれまでの大正登場キャラと違って、羽月は最初から炎を操る能力を持っていたことになる。
火事場泥棒のせこ過ぎる御降家の話にはちょっと笑った(火雀可愛い)。

それにしても年端も行かぬ幼子を大人の都合で自由に操るこの展開、漫画ではあるけれど嫌だ。
羽月の両親も生きてるし、最後のハッピーエンドを予想はしてるけど、現実にいろいろあるからなあ・・・。

火を使うキャラが多い気がする。
水もいることはいるけど、真砂や不知火はほとんど出番がないから流石のイメージしかないし、金にいたっては 白眉だけ。
何か意図があるのだろうか。
(2022年8月19日の日記)
8月26日 第152話「羽月」
原作少年サンデー2022年8月24日(39号)「MAO」 第152話「羽月」

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今週の「MAO」の表紙がいいなあ。
炎に包まれたダークなイメージ。
羽月も悪そうな表情をしていて(悪い子というわけではない)、「炎トリッパー」を思い出した。

羽月の今後が気になる。
「普通の」両親がいるので、百火と行動を共にすることはないだろうし、鳳家が怪しい感じなので、 百火が継ぐことにもならなそう。
鳳家が滅びたら百火も後味が悪いだろうけど、羽月の両親は鳳姓であっても「普通人」なので 鳳家に入ることはなさそう。

羽月、そして鳳家の存在が百火の枷にならなければいいが・・・。
百火は形の上だけでも自由気ままに生きている方が似合う。

ただ、摩緒が指摘したように、鳳家が羽月を必要とするには理由があるはず。
鳳家の末裔、「姫さま」と呼ばれる老婆は羽月に鳳家を継いでほしいらしい。
もう彼女自身は火の術を使えないのではないか。

そして無垢な少女に悪意が動き出す。
もちろん摩緒、菜花、百火は阻止する方向に動くだろうが。
その経過よりもやっぱり結末が気になる。

あと、菜花がこっちの世界でスマホを使って写真を撮ってるのに笑った。
ネットやメールはできなくても、充電してあれば写真は撮れるのは当然なんだけどね。
それに対して動じない摩緒たち。
摩緒や菜花たちの日常がもっともっと読みたい。
(2022年8月26日の日記)
9月2日 第153話「鳳家の祈祷所」
原作少年サンデー2022年9月2日(40号)「MAO」 第153話「鳳家の祈祷所」

☆   ☆   ☆

「鳳家」を見ると、ついりんねの「鳳(あげは)」を思い出す、懐かしい。
懐かしいと書きつつ、りんねは今でもうちでは現役。
たまに引っ張り出してちょこちょこ読むのが楽しい。

「MAO」では「鳳(おおとり)」は百火の苗字。
末裔という老婆は、長い長い間生き続けて来たのか、代替わりを続けての最後の当主なのか、今のところ わからない。
不老不死もどきがどんなにぞろぞろ出て来ても困るけど、姫と「呼ばせる」この老婆は不死身であっても おかしくない雰囲気。

まだ百火の正体には気づいてないようだが、気づいたらどうするのだろう。
安定した力を持つが御し難い百火と、不安定だが自分好みに染められそうな羽月。
扇家の者とはいえ、百火が羽月を奪おうとするなら敵とみなしかねない。

最後に出会った百火と老婆。
百火が自分の立場を明かし、老婆が知るのは次号になりそう。

もうひとつおもしろいのが、火の式神を水で封印していること。
火の式神なら、鳳家の式神だと思うが、たとえば不知火によって封印されてしまったとか。
百火なら封印を解けるのか?
こちらはちょっと犬夜叉を思い出すダイナミックさでこれも懐かしかった。

今回はまだ話の流れがよく見えないけれど、とにかく百火のかっこよさと落ち着きぶりが目立つ。
相手が人間なので、あまり派手な立ち回りはできないだろうが、摩緒、菜花も含めて爽快な戦闘を 見せて欲しい。
あと迷ってうろうろしている火雀と、ギクッとしているおじさんが可愛かった。

今週のクエスチョン。
高橋先生は「細切りピーマンの油炒めに醤油と味の素をかけたもの。」
早速作ってみた、でもあれ?味の素の味?味の素・・・。
(2022年9月2日の日記)
9月8日 第154話「おじさん」
原作少年サンデー2022年9月7日(41号)「MAO」 第154話「おじさん」

☆   ☆   ☆

高橋作品でおさげの幼女というと思い出すのが「境界のRINNE」の桜。
でも目の描き方が違うだけでこんなに違う。
羽月の無垢な心はすでに火の術と老婆の仕掛けで闇の色に染まりつつある。

羽月をさらった「おじさん」。
悪党ではあるけれどどこか憎めないキャラ。
ところが羽月の心を闇に落とすために、とんでもない目に合わされる、驚いた。
しかも善悪に染まっていない子供なだけに、羽月の目には目の前の出来事だけが真実。
おじさんの本質、人の良さに気づけない。

「犬夜叉」の時のマイナス要因は恋愛模様の憎悪や葛藤だったが、「MAO」においては恋愛要素が 薄まった分、恋愛とは別の部分、もっと心の奥底をえぐるような描写が多い。
少なくとも目の前で苦しんでいるおじさんを助けようとする少女であって欲しかった。
こういったところ、「犬夜叉」ではなく、むしろ「人魚」シリーズに寄せて来ていて、 サンデーで読むことに驚きを感じる。

羽月の炎がおじさんを襲うところで今週は終わり。
仮にここでおじさんを失ったら羽月の心は壊れるだろう、老婆の望み通り。
次週はここで百火が颯爽と登場か。
あんな炎が百火に効くわけはなく、その理由を知った老婆の驚愕、もしかしたら歪んだ驚喜が 描かれるのか。

鳳家がどうなるにせよ、羽月は両親のもとに帰って欲しい。
火の術の効果、影響を覚えてしまった羽月が普通の生活を送るのはこれまで以上に大変だろうが、 そこは必至で羽月を探している両親の愛に期待したい。
あの両親なら、羽月の心を染めた闇の色を消してくれるだろう。
そちらはあまり心配していない。

でも、おじさんと鳳家。
小悪党だけど、優しさもあり、とぼけた感じのおじさんのところに羽月は帰ってこないだろう。
そして百火は鳳家のこれ以上の存続を望むのか否か。
最近の「MAO」、蓮次や芽生が登場したあたりからかな?漫画というより小説を読む感覚に 近くなってきたような気がする。
(2022年9月8日の日記)
9月15日 第155話「朱雀石」
原作少年サンデー2022年9月14日(42号)「MAO」 第155話「朱雀石」

☆   ☆   ☆

百火登場で一気に話が引き締まった。
口調の小気味よさも摩緒と良い対比をなしている。

そして老婆は普通の人間だった。
鳳家は百火の時代からずっと続いてきており、老婆(姫)は50年前に鳳家を受け継いだらしい。
ただしこれは鳳家のルールからはずれたこと。
本来ならば鳳の一族から選ばれるはずだった後継ぎが、先代の当主が若くして亡くなったため 存在しなかったのだろう。

人助けの一族だった鳳家(現当主含め)がこのように悪意に染まったのは、そのあたりに理由がありそう。
そして羽月もまた、たまたま能力を持っていたのではなく、鳳家と血のつながりを感じさせる。
羽月は大人に騙され、悲しむのではなく怒りを暴発させる。
本当に無垢な少女だったのか、羽月は。
この子には基本陰の気があるように思う。
普通に暮らしていてもあまり笑顔のない少女。
特殊な能力は、羽月から健全な成長をも奪っていたのかもしれない。

老婆はまだ百火の正体に気づいていない。
百火もまた誤解されるままにしている。
正体を明かして羽月を解放するのもありかと思うが、今の羽月はケアが必要だ。

美しい先代当主に仕え、一族でもないのに当主にまつり上げられ、性格が歪んでしまったのか、この老婆は。
でも能力は十分ありそうだし、堅実に鳳家を守ってきたようにも思える。
普通ならば「犬夜叉」の楓のような立ち位置。
そこであえて歪ませた理由が気になる、興味がある。

仮に羽月が「おじさん」を殺してしまったら、羽月はどうなっていただろう。
今はまだ状況を飲み込めず、茫然としている感じだが。
小悪党とは言えおじさんが可哀そう。
羽月を救ってあげて欲しい。
(2022年9月15日の日記)
9月27日 第156話「代替わり」
原作少年サンデー2022年9月21日(43号)「MAO」 第156話「代替わり」

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前回の感想で、

「百火登場で一気に話が引き締まった。
口調の小気味よさも摩緒と良い対比をなしている。」

と書いたけど、それ以来この雰囲気がどこかで見たことあるなあと思ってもやもやしていた。
ついさっき思い出した、「犬夜叉」だ。

地味地味言われる「MAO」だけど、仮に百火が主人公だったら、「犬夜叉」の二番煎じもいいとこだったかも。
そうなると摩緒は、スケベ心のない弥勒かな?
やっぱり地味だ。

巷では「うる星やつら」ばかりが盛り上がっているけれど、「MAO」という地味な作品を、高橋先生が淡々と 描き続ける限り、私も「MAO」を熱烈に追い続けたい。

さて、今回も明かされ続ける鳳家の秘密。
百火の正体を知った時の、老婆(姫)の反応が気になるけど、そこだけは今回も明かさない。

第97話「鳳家の事情」で、百火が御降家に入った理由を語っているが、紗那が「百火は良い家の子なのね。」と言っているから 鳳家自体は「表」の家系なのだろう。
表と裏があっても、表向きは普通の家で、知る人ぞ知る形だったのだと思う。
そうでなければ、百火は裏の家に行った兄たちと呪い合戦する羽目になり、百火もこんなおおらかな性格ではいられなかっただろう。

もうひとつ興味深いのが第38話「血の交わり」で、死にかけた摩緒が、自分の死後のことを乙弥に命ずること。
誰に譲るでもなく、もちろん呪いでもない命令。
乙弥は摩緒と共に消滅するのではなく、最後の命令を聞いてからの消滅?
当時の乙弥は式神らしく、あまり感情がないように見えたけど、最近は菜花への突っ込みも完璧でおもしろキャラの仲間入りを しつつあるだけに、乙弥の消滅は見たくないな。

百火や華紋に譲ると言っても嫌がりそう。
そんな乙弥が私は大好き。

こういった細かい設定をきっちり知りたい。
他の陰陽師物と比べて読みたい。

それはともかくとして、この老婆、興味がある。
悪役ではあるけれど、ある意味不知火以上に魅力的。
ここで滅びることなく生き続けて欲しい気もする。
(2022年9月27日の日記)
9月29日 第157話「先代の呪い」
原作少年サンデー2022年9月28日(44号)「MAO」 第157話「先代の呪い」

☆   ☆   ☆

羽月偏を読んでると、早く「MAO」をアニメで見たくなる。
老婆はもちろん京田尚子さん。
京田さんと言えば「犬夜叉」の楓だが、今回は「人魚の森」の佐和を思い出した。
陽であれ陰であれ、老婆を演じさせたら京田さんに並ぶ声優さんはそんなにいないと書いても 京田さんに失礼ではないと思う。
京田さん、お元気でいらっしゃるだろうか。

ただ今回の「MAO」はちょっとどことなくちぐはぐなのが気になった。
それはともかく、周りから蔑まれていた老婆は、気にしないと言いつつ、その蔑み対する怒りや 美しい主に対する劣等感など、ありとあらゆる負の感情を力に変えて行った。
この老婆、姫とも呼ばれているが、なぜ名前が出ないのだろう。
その名前こそが大きな意味を持っているからだろうか?

そんな語りの間に、「おじさん」が老婆に飛びかかり、羽月に逃げろと叫ぶ。
その瞬間、羽月が逃げると同時におじさんの危機に気づくのだが、「こそっ」が入ったせいか、違和感がある。
なんか逃げろと言われる前に逃げてた感じ?

そして式神の反撃に押される老婆に、遂に羽月の力が発動。
「みんな死んじゃう。もうやめて!」と叫ぶ羽月。
羽月はここで浄化、されたのだろう。
でも百火はみんなを守ろうと結界は張ったものの、式神に対して攻撃はしなかったらしい。
羽月の力を見極めるため?というのも百火らしくない。

そして百火は老婆の正体に気づく。
おそらく老婆は鳳家に関わりのない者。
送り火の蓮次や御手園芽生のように、もともと力があり、負の感情と呪具でその力を増幅させた者。
果たして羽月はどちらだろうか。

そしてここまで来て百火の正体に気づかない老婆。
話のおもしろさとは別の部分でモヤモヤが残る回だった。

羽月は最後にどちらに戻るのかなあ。
やっぱり親のところかなあ。
おじさんもいい味出してて捨てがたい。
これも人魚シリーズの「舎利姫」のなつめを思い出した。
「MAO」はこれまでのるーみっく作品の集大成だと思う。

そして今週号ほど摩緒の扱いが本当に小さかった。
菜花や乙弥には台詞があったのに摩緒はなし。
これがアニメなら、この回のアニメはクレジットに摩緒役の声優さんの名前がないんだろうね。
(2022年9月29日の日記)

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