「MAO」感想(第161話〜170話)
11月1日 第161話「夏野の生死」
原作少年サンデー2022年10月26日(48号)「MAO」 第161話「夏野の生死」

☆   ☆   ☆

私は夏野が死ぬとは思わないで読んでたけど、摩緒たちは夏野が「作り物の体」であることを 知らないんだっけ。
菜花は前に夏野の顔にひびが入った状態になったことを摩緒に言わなかったんだっけ。

作り物であってもさすがに胸に穴が開いたら、夏野も生きてはいられないのか。
土ではなく陶器の体。
摩緒と乙弥は夏野をむしろ式神と判断する。
操られているだけではなく、体自体も作り物なら、主は大五か別の存在か。

謎だらけだけど、気になるのは今の夏野の状態。
普通に描いているのにとってもセクシー。
それどころじゃない状態なのに、目のやり場に困る、ちょっとだけ。

でもどこからか土が舞い込んで来て、夏野の胸の穴はふさがり、夏野は意識を取り戻す。
今回はここまで。

今回気になったのは、
1、 夏野を傷つけられた怒りで逆上した菜花が、これまで以上の力を発揮したこと。
2、 夏野が生身の人間でないことに、摩緒はもちろん華紋も百火も気づけなかったこと。
3、 双馬にはまだ気の弱さがあり、おそらくは白眉の期待に応える域まで達しないだろうということ。
4、 夏野は操られていたとしても、菜花を導こうするなど、自分の意志も持っていたように見えること。

菜花の成長はひとつの経験値として、摩緒たちが夏野の体の異常に気づけなかったのは、むしろ 摩緒たちより上位の存在が目くらましをしていたからとも受け取れる。

双馬は白眉のようにはなれない気の弱さと、なりたい自分の理想像との狭間で葛藤するのが いつまで続くか、どう決着をつけるか。

夏野の意志に関しては、今回目覚めた夏野が何を語るかを楽しみに待ちたい。
(2022年11月1日の日記)
11月4日 第162話「魂の入れ物」
原作少年サンデー2022年11月2日(49号)「MAO」 第162話「魂の入れ物」

☆   ☆   ☆

表紙の夏野にドキドキした後は、89ページの夏野にドキドキ。
眼の描き方のせいか、普段は無表情であまり感情を見せない夏野だけど、時々はっとするほど 美しい。
89ページの夏野は、これまでの「MAO」の全てのカットの中でも1,2位を争うほど好きかも。
(アップじゃなく土にとり巻かれている全身カット)

目覚めた夏野が語る不思議な話。
式神というよりやはり魂の入れ物、陶器の体。
作っているのは「摩緒や兄弟子たち陰陽師の目を欺く、かなり上級の術者」と摩緒は思う。
どうしても大五しか思いつかないけど、大五の上にもしかしたらまだ見ぬ存在が?

ここでいきなり話が初期の「MAO」に戻ってびっくりした。
「泰山府君」とか、懐かしの白羽君に白羽の矢が立ったよ(笑)。
泰山府君の術に執着している不知火をおびき寄せる罠、本来ならば初期の頃にやってもおかしくないことを。

噂を流す妖怪たちとかい子さん(蚕)がまたいい味出しててアニメで見たい。
かい子さんはマスクしてるのかこういう顔なのかが一番の謎。
菜花は摩緒が心配なのかということや、摩緒が妖怪と仲がいいとか何の感情もなく指摘する夏野。
前からこんな人だったけど、ちょっとおもしろい夏野の性格。
生かされてはいても、普段は夏野自身として生きているのがわかる。

噂が一番先に伝わったのは蓮次、そして不知火へ。
ストーリーがUターンして初期に戻ったような不思議な感じ。
「命をつなぐ」「命を操る」は「MAO」の大きなテーマだったはずなのに、しばらく私は忘れていたなあ。
相変わらず話の向かう方向に見当がつかない。

やはり気になる大五の存在。
大五が次に出た時、話がどこまで進むのか、期待大。
(悪役じゃないけど、大五も最近奈落化している気がする。)
(2022年11月4日の日記)
11月11日 第163話「治療の依頼」
原作少年サンデー2022年11月9日(50号)「MAO」 第163話「治療の依頼」

☆   ☆   ☆

今週の展開にも微妙に違和感。
これまで読んで来て、私なりに掴んだと思ってたキャラの性格や設定がことごとく外れたみたい。

摩緒は、自分が仕掛けた罠に自らかかっていったようだ。
それも不知火の目の前で。

不知火は、かつて幽羅子が菜花にしたように、摩緒を操ろうとしているとは思えない。
あの日見たこと、思ったことを素直に話しているように見える。
いつも小物に見えていた不知火が、これまでよりも一番しっかりしている。
そこで逆上する摩緒が不思議。

これが聞きたかったのではないか。
摩緒は不知火からどんな言葉を聞きたかったのか。
それほど紗那に想いがあるならあるでいい。
でもなんだか中途半端。

これも作者の計算で、ブレーキ役として華紋を登場させたのかもしれない。
ただ、私も紗那が真砂への嫉妬で真砂を殺したとは思っていない。
何者かへの怒りはあったかもしれないけれど、それは真砂ではなく御降家そのものに向けられたと思う。
実際最後の日にそばにいた百火も紗那の態度に不審なものは感じてなかったようだし。

ああ、摩緒の怒りはそのように「邪推」する不知火に向けたものなのかもしれないね。
でもやっぱり思う、何のための罠だったのか。

御降家の上に誰かがいる?
今もなお夏野を、大五を操り、摩緒たちの寿命を操る誰かが。
殺された?御降家当主と猫鬼も違うようだし、まだ姿を見せていない大ボスの存在をやっぱり期待してしまう。
でもここまで話が続いて、これから初登場するのもどうかと思うが。
登場済みのキャラだと白羽くんとか魚住さんしか残ってないし(笑)。

今週のクエスチョン。
旅行先で食べておいしかった「旅グルメ」、高橋先生は「岩手の冷麺」。
う〜懐かしい!
違うお店かもしれないけど、盛岡「三千里」の冷麺が好きだった!
はるばる車飛ばして行ったなあ。
まだあるのかな?と思ったらちゃんとあった。
また行きたいな、いつか行けるかな。
(2022年11月11日の日記)
11月18日 第164話「言葉の毒」
原作少年サンデー2022年11月16日(51号)「MAO」 第164話「言葉の毒」

☆   ☆   ☆

私も摩緒も、不知火を甘く見過ぎていたのかもしれない。
不知火の吐く、無意識の言葉の毒が摩緒を逆上させたのかと思っていたが、そうではなく、 摩緒を逆上させ、(もしかしたら猫化させた上で)捕えようとしたのらしい。
不知火を思わず見直してしまったが、最後の夏野の言葉に対する反応がやっぱり小物だった。

ただ、紗那が実際にどんな少女だったにしろ、摩緒があそこまで逆上してしまう裏には、 不知火の侮辱に対する怒りだけではなく、摩緒の心の隅に、紗那に対する疑いがないとは 言えないからだと思う。

摩緒は大五が殺された時の、紗那の悲しみだけでなく、怒り、恨みの顔を見ている。
そこまでひどいことはしなくても、紗那の心にも影はあるのだと、認めることができないゆえの逆上か。

ただ、紗那が実際に真砂を殺したとは思えない。
仮に、あくまでも仮にあるとすれば、真砂が大五を殺したとか、紗那が実は華紋の方が好きだったとか、 それで初めて真砂に対する嫉妬や怒りが発動するはず。

御降家最後の日の、百火が見た紗那の様子を見ても、真砂を気に留める余裕もなかったように思う。
紗那があの日したかったのは、青い光(大五の魂?)を解放すること、御降家を消滅させること。
もしかして、当主が生きていたら、手にかけることも考えていたかもしれない。
できたかどうかは別として。

摩緒はそれこそ紗那を天女のごとく祀り上げていたようだけど、実際の紗那はもっと強い、人間味のある 少女だったのではないか。
もしかしたら紗那自身が何か目的があって心臓を「取らせた」ことだってあり得るかも。
想像を広げれば、紗那と幽羅子には別の親がいて、その者こそ真の御降家当主なのかも。

まあ夏野と華紋が付いて来たのはやっぱり正解。
一番強かったのは夏野だったが、夏野の言葉も本人の言葉か、何者かに喋らされているのか。
ストーリーはもちろんだけど、複雑な人間関係と私の感覚とのずれが何とも言えず楽しい。
(2022年11月18日の日記)
11月25日 第165話「光」
原作少年サンデー2022年11月22日(52号)「MAO」 第165話「光」

☆   ☆   ☆

摩緒はやっぱり言葉が足りない。
それでも前は自分の気持ちを20%くらいしか話さなかったのが、60%くらいにはなったかな?
っていうか、紗那は摩緒にとって光だったけど、菜花もまた光なのだとはっきり言えばいいのに。
何の照れもなくさらっと言いそう。

でも菜花にはちゃんと通じていた。
ちゃんと2人の心は近づいていて、同時に菜花の成長を感じる。
乙弥がさっぱりわからないのは無理ないね(笑)。

菜花が紗那に嫉妬の気持ちを感じつつ、見るところはちゃんと見ているのが好もしい。
そして摩緒にとって、紗那はかつて光だった、今は遠い光、むしろ宝のような記憶。
摩緒のそばで今輝いているのは菜花。
紗那と菜花では輝き方も違う。
柔らかく優しい光とキラキラ輝く光の違い。

ここで思い出したのが「十二国記」。
慶国で2人目の王を選んだ景麒という麒麟がいる。
1人目の王は国を乱した哀しい王だったが、景麒は1人目の王、予王は予王として哀しく 思い続ける。

それは恋ではなく、麒麟の宿命。
陽子は葛藤の後、国と景麒に認められる王となり、相変わらず小言三昧ながら景麒は 陽子を大切に思う。
陽子に対しては王として敬愛というより、仕様がない王だけど憎めないみたいな。
でも心の底での絆は固いみたいな描写が好きだった。

「MAO」はちょっと違うか。
初恋の人は忘れられないってことか。
摩緒の説明には納得できそうで実はできない。
心の中の理想の紗那を穢されて怒っていたよね、傷ついていたよね。
摩緒の中ではそうではないのだろう、たぶん。

ここでこのエピソードはひとまず終わって次号は巻頭カラーので新展開。
とりあえず次の展開が楽しみだ。
(2022年11月25日の日記)
12月1日 第166話「化生の匣」
原作少年サンデー2022年11月30日(1号)「MAO」 第166話「化生の匣」

☆   ☆   ☆

表紙のカラー、ときめくよりもやっぱりほのぼの。
菜花はオシャレするより、髪をちょっと伸ばしてみたら大人っぽくていいと思う。
でも紗那や幽羅子や真砂や芽生や、髪の長い女らしいキャラが多いから、個性がなくなっちゃうかな?
まあ目の描き方が全然違うのでいいと思うんだけどなあ。

今回登場したのは化生の匣。
入っているのは魍魎かタコさんウィンナーか。

おもしろいのが「化生」の意味。
妖怪は何かから生まれたり、物や獣が変化する、いわゆる実体のあるもの。
化生はもっと曖昧な存在で、実体のないものと訳せばいいのだろうか。

御降家の呪具のひとつで、かつて白眉が使っていたらしい。
匣に入っていた呪いが煙のように人にまとわり憑いて乱心させるのか。
匣はともかく、話自体はこれまでよく描かれたパターン。

おもしろいのは、その匣を取り返すために白眉が送ったのが蓮次と流石のコンビなこと。
蓮次と芽生が好きだったけど、こちらの2人もなんだかいい。
とぼけた流石と、「兄さん」呼びを嫌がる蓮次。

蓮次は見るからに非情な感じだけど、流石は悪のオーラが皆無で、全く疚しさも何もなく人を殺す。
人としてどうよと思うけど、漫画のキャラとしては限りなく魅力的。
七人隊の蛇骨をイメージしたらいいかな。
もっとも流石はずっと幼いけれど。

2人が会うのはもちろん摩緒と菜花。
蓮次たちは「新御降家」だそうだ。
この期に及んで妖化した男を救おうとす摩緒。
蓮次たちは男をどうするつもりなのか。
連れて行くのか殺すのか。

ところで摩緒と菜花が歩いている道に「御景山(碑?)」と彫った石碑が見える。
どこだろうと思ったら中国だった。
お寺の山号かと思ったけど、やっぱりない。
何の意味だろう。
「御影山」だったらまだわかる気がするけれど。
(2022年12月1日の日記)
12月8日 第167話「匣の行方」
原作少年サンデー2022年12月7日(2・3号)「MAO」 第167話「匣の行方」

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前半のシンプルな戦闘に、蓮次と流石が参戦してから俄然おもしろくなった。
2人の登場シーンのスマイルマークみたいな流石の顔の可愛さと「菜花ちゃん」がいい。
何の迷いもなく人を殺し、心の痛みすら感じない人間でありながらとても魅力的。
現実にいたら大変だが、こういうキャラんお描き方がとてもうまいなあといつも思う。

でも菜花を対等に呼ぶということは、流石は菜花と同い年くらい?
ずっと幼いと思っていたので驚いた。
必要であれば、流石は菜花を迷いなく手にかけるだろうか。
今のところその気はなそうだが。

そして摩緒たちと蓮次たちが争う呪具の匣の正体、現してないよね?今週は。
でも自力で動けないから人間の体内に入って動いていたのが取り出されてしまった匣。
目が出て自力で動き出したじゃない、と思ったら、目が付いてるのは絡んだお肉?
違うか、最初からあった模様か。
じゃあやっぱり自力で動けるんじゃないと、私の感想一回り。

誰にも捕らわれることなく匣が向かう先。
たぶん持ち主が待っているのかと思う。
御降家ではないだろうし、新キャラかゲストキャラか。
でも匣の存在というか設定がよくわからない回だった。
憑かれた男性がひたすら憐れというところか。

来週はサンデーお休み、寂しい。
「MAO」にはいつも癒される。
そして先日内藤了著「東京駅おもてうら交番」で活性化されたなあ。
私は動き回る細胞で、「MAO」は優しいマクロファージ、「東京駅おもてうら交番」は 活性化してくれる樹状細胞。

ストレスたまると見たくなるアニメ「はたらく細胞」。
自分を大事にしなくちゃね。
(2022年12月8日の日記)
12月23日 第168話「移動する呪具」
原作少年サンデー2022年12月21日(4・5号)「MAO」 第168話「移動する呪具」

☆   ☆   ☆

それにしてもミルクホールで紅茶を飲む百火の似合わなさよ(笑)。
百火はやっぱり屋台で団子とお茶よね?

初期の摩緒は、菜花が襲われていても自分で対処できるだろうとほったらかしたり、猫鬼に関係ない妖に 自分が襲われても関心示さなかったり、ちょっと「ワル」な感じだった。
それがだんだん修正されて、今は生真面目というかストイックというか。
まあ紗那、幽羅子、菜花と恋が絡んで来るキャラが揃って、あまりいい加減な性格だと困ってしまうが。

さらに摩緒には「人を手にかけてはいけない」少年漫画王道の「枷」がある。
「犬夜叉」の時はあまり気にならなかったこの枷が、気になるのはやはり犬夜叉が相手にするのはほとんどが妖怪で、 摩緒は人間が多いからだろう。

犬夜叉にはいつもそばに仲間がいたが、摩緒は別に旅してるわけじゃないので、いつも百火や華紋と一緒にいる必要がない。
そのせいで仲間がいない突発的な戦闘、それも相手が人間だけになると、どこか描写があやふやになるのは仕方がないと思う。
今回は敵に蓮次と流石がいたり、その直後に華紋と百火が揃ったりすると一気に華やぐというか勢いが出て来る。
読んでいてもそっちの方が楽しいな。

さて今回の呪具は、意志を持って、人を選んで人間を妖化させる呪いの匣。
以前は白眉は呪詛に使っていたらしいが、こんなめちゃくちゃなことはしていなかったろう。
暗殺は、人に知られては困るもの。

でも今は無法状態。
ただ華紋は、匣が選ぶのは一家の主で、その理由は
「往来で妖化するより家の中の方が、確実にたくさん殺せるからじゃないか?」
と推理しているが、たくさん殺したいならむしろ往来の方だろう。

皆殺しであっても、ひとつの家の中でのことならば、大衆の関心は他人事感。
もしかしたら誰か狙っている「一家の主」がいて、その人物を探しながら渡り歩いているのかもしれない。

そして今年は今回が最後の「MAO」。
この続きは来年かあ・・・。
寂しい・・・。
(2022年12月23日の日記)
1月6日 第169話「終わらぬ殺戮」
原作少年サンデー2023年1月4日(6号)「MAO」 第169話「終わらぬ殺戮」

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新年早々ホラー炸裂!
しかも摩緒と菜花がほぼお休みという珍しい展開。
華紋と百火が化生の匣を挟んで蓮次、流石と対立しつつ、実は共闘しないとどうにもならないんじゃ・・・ と思わせるスピード感のあるおもしろさだった。
表紙の華紋と百火のツーショットも、コミック表紙にいいんじゃない?と思える新鮮な感じ。

化生の匣は女子寮を襲い、寮母と院長を妖に変える。
良い所のお嬢さんが揃っているような素敵な寮で、寮母も院長も、本来ならばきちんとした女性たちなのだろう。
それだけに妖と化した2人の殺戮が、日常を突然破壊された恐怖として迫ってくる。
今夢中になっているホラーゲーム「シビトマギレ」を思い出した。

そこに登場したのが華紋と百火、かっこいい。
遅れて登場は蓮次と流石、おもしろい。

そういえば華紋と蓮次は初対面だっけ。
七人隊的な総当たり戦を予想するなら、華紋の相手は芽生かと思っていたが、vs蓮次は色男対決でこれはこれで華がある。
百火の相手は白眉より流石の方がおもしろそう。
菜花は芽生だと荷が重そうだからかがり。
不知火や幽羅子は出て来ないだろうから、芽生と夏野で。
そうなると摩緒は自動的に白眉になるけど、獣使いの双馬が余ってしまった。
いろんな新キャラが次々出て来るイメージあったけど、最近はどっちも仲間はそんなに増えていないのね。
後で大五が出て来ても、仲間には加わらなそうだし。

苛火虫に襲われた華紋を百火が守るが、そこで蓮次の
「流石、眼帯のガキ・・・百火に水ぶっかけろ。」を
「さすが眼帯のガキ」と読んでしまってちょっと笑った。
百火をほめてるよ、蓮次、いい人だ(笑)。

4人で捕らえたかに見えた妖化した院長、でもまだまだ終わらなそう。
今頃一生懸命走っているはずの摩緒と菜花、次回こそ追いつくか。
来たらすでに逃げられた後という展開も新鮮でおもしろいかもしれない。
「遅かったよ、残念ながら逃げられてしまった。」
「何してやがった、逃げられたじゃねえか。」とかね。
(2023年1月6日の日記)
1月13日 第170話「包囲」
原作少年サンデー2023年1月11日(7号)「MAO」 第170話「包囲」

☆   ☆   ☆

今週もスピーディーな展開と、掛け合いのおもしろさで大満足。

「死体が死体を操ってますよ。」(流石)
「えげつねえ。」(蓮次)

とか、

「摩緒、遅えぞ。」(百火)
「百火 うるさい。」(華紋)

とかね。
文章だけだとおもしろさは伝わらないと思うけど華紋の蔓に捕らわれながらの蓮次たちの会話とか、 死体になってなお操られる院長や女学生への哀れみもあいまって、奇妙な効果をあげている。
摩緒と菜花も参戦して祓おうとするが、そこに水を差したのが白眉。

いえ水を出したのは流石なんだけど、水を差したのが白眉。
この流れだと、奈落の如く語り始めるか、化生の匣を持ってさっさと逃げそうなので、戦闘は中断かな。
ただ、興味深いのが、化生の匣がかつて自分を使っていた白眉の下に自ら行ったこと。
懐いているのか恨んでいるのか、この後匣がどう出るか、それに白眉がどう対応するかが楽しみ。

摩緒と華紋と百火が匣を抱えた院長を包囲しして祓う場面、アニメで見たいなあ・・・。
(2023年1月13日の日記)

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