「MAO」感想(第251話〜260話)
11月7日 第251話「獣を祓う」
原作少年サンデー2024年11月6日(50号)「MAO」 第251話「獣を祓う」

☆   ☆   ☆

いい意味で驚いたのが、双馬と菜花の死闘が今回ですっきり終わったこと。
(決着がついたわけではない)
ここで摩緒や白眉が追って来て、戦いが長引くかと思っていたから。

菜花が見事な形で双馬の獣をほぼ祓うが、獣が最後の力で縄と化し、双馬を絡め取って逃げて行った。
ここ、最初に読んだ時は芽生の仕業かと思ったが、木の蔓ではなく縄?
しかも消える直前のシルエットが獣の形をしているから、たぶん獣が双馬を救ったのだろう。

菜花からすれば双馬に逃げられた形だが、もしここで逃げていなければ、双馬は死んでいたのでは なかったろうか。
そう考えると、菜花は獣のおかげで人殺しにならずにすんだ。

菜花を救ったのは綾女の紙の狐。
以前感想で、綾女について
「今回空飛ぶ獣にさらわれた菜花に手も足も出なかった。」と書いたけど、そうか、そういう形があったか。
綾女様、ごめんなさい。

菜花は無事に摩緒の元へ帰って来たが、摩緒は双馬に本気で怒っている。
御降家の命令ではなく、双馬の暴走ならば許しておけない。
摩緒の怒りがどんな形で爆発するのか、目が離せない。
次回は巻頭カラー!
(2024年11月7日の日記)
11月19日 第252話「鉄鼠」
原作少年サンデー2024年11月13日(51号)「MAO」 第252話「鉄鼠」

☆   ☆   ☆

鉄鼠が出て来た、懐かしい。
獣が双馬の命を助けるために、金の気(け)を注ぎ、その双馬の体からこぼれている金の気が 鉄鼠に変化する。
獣と双馬がよほど馴染んでいるようで、白眉は双馬にまだ利用価値を見い出す。

一方かがり。
今回の件にかがりが加わっていたこと、白眉にはお見通しだろうに、白を切る。
ただ、今回かがりと双馬が立てた計画は、さすがの摩緒と綾女を翻弄した。
かがりも白眉にとっては利用価値があるということか。

ここで修復中の双馬の姿を見せないところが何だか怖い。
出て来た時はどんな姿になっているだろうか。
ちなみに菜花は現代で治療中。

そして鉄鼠絡みで新たな事件。
ネズミの顔をした男による連続殺人に対するのは摩緒と百火。
自業自得で鉄鼠に取りつかれた男はともかくとして、白眉は今度、鉄鼠を使って 人殺しを始めたか。
もう白眉が御降家当主でいいんじゃないかと思えて来た。
(2024年11月19日の日記)
11月21日 第253話「蝕まれた体」
原作少年サンデー2024年11月20日(52号)「MAO」 第253話「蝕まれた体」

☆   ☆   ☆

今週もまた展開早くて驚いた。
摩緒達が双馬に追いつき、双馬はその全身を見せ、白眉も加わって死闘が始まり。
(流石の笑えるほどの場違い感よ。)

双馬が菜花の成長のための踏み台に見えてずっと哀れに思っていたが、菜花は双馬を殺さない、殺せない。
だから双馬が死ぬ時、どのような形になるだろうかと思ったら、ここで大五が出て来たのには驚いた。
大五は双馬に「殺された」恨みもあるし、人を殺すことに躊躇はない。
ただここで、双馬が哀れな死に様をさらすことはないように思う。
作者、高橋先生の優しさか的に。

双馬は白眉を盲目的に信じているが、白眉が意識するのは利害だけ。
むしろ大五が目的は何にしろ、双馬をさらってくれた方がいいような気もする。

ここで白眉との決着が着くわけもないだろうし、やはり気になるのは双馬。
あと死闘の場が延命の庭なだけに、芽生が何らかの形で関わって来そうな気もする。
ここに華紋もいて欲しかった。
芽生と華紋の「樹」対決も見てみたい。
そして芽生が、双馬のこんな姿を見てどう思うのかも知りたい。
(2024年11月21日の日記)
11月28日 第254話「殺した男」
原作少年サンデー2024年11月27日(53号)「MAO」 第254話「殺した男」

☆   ☆   ☆

今週もまた見ごたえがある展開だった。
双馬は大五と出会い、双馬が大五を殺したことは、「意味のない人殺し」だったことを知る。
しかも双馬は大五を殺せないことを知らなかった。
白眉はただ、人殺しに慣れさせるために大五を殺させた。

一方、摩緒、百火vs白眉、流石の戦闘では白眉が余裕を失い、ピンチに。
摩緒に斬られた腕は、後でまた何かくっつけるだろうが、少なくとも斬られた分は再生しない。
3人の戦いにどこか場違いな流石。
元々強いが、さすがに摩緒の怒りにはかなわないか。

摩緒は双馬のために怒っている。
菜花のためだけでなく、双馬のためにも怒れる摩緒。
ただの戦闘ではない所がおもしろい。

白眉への信頼を失ったら、双馬はどうなるだろう。
この体で摩緒の元へ戻ることもできないだろうし。
たとえば奈落と比べた場合、人間性というか、スケールの点で白眉は到底かなわないと思うが、 白眉、というより御降家の上にまだ見ぬ何者かが存在していたりして。

摩緒も白眉も、この段階では双馬が白眉への信頼を失いつつあることを知らない。
そして大五の目的は?
というより大五と双馬がここで会ったのは偶然のような気もするし。
だとすれば、大五は何のためにここに来たのか。

次号は巻頭カラー。
今週出番のなかった菜花のほのぼの日常だといいな。
(2024年11月28日の日記)
12月5日 第255話「渦の中」
原作少年サンデー2024年12月4日(1号)「MAO」 第255話「渦の中」

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「少年サンデー」も2024年53号の次、2025年1号になった(まだ12月5日だけど)。
今年もあっという間に1年が終わろうとしている、本当に早い・・・。
さて今週号の巻頭カラーは摩緒と百火、のイラストそのものよりも炎の色、オレンジの色合いが綺麗だった。
コミックの表紙もこんな風だったらいいのにな。

今週も戦闘そのものはスピーディーで迫力あったが、やはり白眉の逃げ勝ち。
どうしても奈落を思い出してしまう。
奈落はまだラスボスだったから逃げ上手も仕方ないけど、白眉の場合は摩緒との決着をつける時まであまり 直接戦闘はない方がいいような気がする。

今回は摩緒も白眉に「明確な殺意」を向けたはずなのに、その激しい怒りが百火に(読者にも)全然伝わって いなかったのには吹き出してしまった。
このちょっとした気抜けの掛け合いが大好きだ。

一方、大五の言葉により、白眉への不信感を持ってしまった双馬。
でも双馬の体、立場では白眉に従うしかない。
無条件の忠誠心を失ってしまった双馬、迷いを持ってしまった双馬の今後が気になる。
摩緒がうまく救ってくれればいいのだが。

一番怖いのは、こんな形で双馬の心を操る大五。
摩緒にとっては優しい兄弟子であり、紗那にとっては優しい恋人だったはずの大五。
でもどことなく闇を感じるキャラから、はっきり闇を感じさせるキャラになったような気がする。

そして後半。
真砂の亡骸らしき死体が、鳴門の渦潮のような場所に沈んでいると、華紋が話に来る。
朽ちない亡骸は真砂のものと思われるが(というかどう見ても真砂)、なぜそこにあるのか。
不知火が放置したのか、もしくは逃げる際に手放してしまったのか。

以前不知火の社に行く時は、夏野の力を借りたが今夏野はいない。
ならば大五の出番なのか。
私は真砂が蘇って欲しいと思っているので、この展開には期待したい。

鳴門の渦潮は見に行きたい場所のひとつ。
来年行けるかなあ。
(2024年2月5日の日記)
1月3日 第256話「狙い」
原作少年サンデー2024年12月11日(2・3号)「MAO」 第256話「狙い」

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「並々ならぬ嫌悪と殺意を華紋に向ける不知火の、本当の狙いとはー!?」
最終ページの柱に書かれた言葉だけれど、次号(266話)を読むまでもなくわかっちゃうんだよね。
不知火の華紋に対する嫌悪と殺意の理由。
昔から華紋にバカにされていたせい、それももちろんあるだろうが。

鳥居を背負って登場の不知火。
(別に背負って出て来たわけではないが、その立ち位置がちょっと笑える。)
以前はどこか空回りしている印象の強いキャラだったが、最近は少し落ち着いて来たように思う。
強さの源がどこにあるのかわからないのは相変わらずだが。

一方相変わらず純愛路線一筋の華紋。
渦の中の真砂らしき亡骸めがけて一気に飛び込まないのはさすがというか、冷静な一面も見せる。
渦の中にあったのは、やはり真砂の亡骸ではなく、ウツボの妖だった。

この場は摩緒と菜花も一緒だが、不知火が出した海龍鏡と、退魔の槍の話で一気に高まる緊迫感。
実は私、266話もすでに読んでしまっているので、今回の話が299話に繋がる怒涛の前振りになっていることを 知っているが、それがなければそれほど盛り上がらない回ではあった。

できれば265話と265話は続けて読んだ方が楽しめる。
その意味でコミック派の方にはおいしいエピソード。
(2025年1月3日の日記)
1月5日 第257話「不知火の想い」
原作少年サンデー2024年12月25日(4・5合併号)「MAO」 第257話「不知火の想い」

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表紙の美しさと、「不知火の想い」に不知火の純愛がやっと描かれるかと思ったら、なんとまあ。
そういえば私、大正時代に生きている摩緒や百火、華紋を見ていたせいか、もしも摩緒が殺されていたら 当時の御降家はどうなっていたかを考えたことがなかった。

今回不知火の解説により、摩緒が死ねば、殺した者は摩緒の代わりに紗那の夫(つま)になり、御降家の 後継者になる、それはわかる。
でも候補の1人に女性である真砂が選ばれたということは、御降家の当主の息子である不知火と結婚するか、 いえそれどころか当主自ら真砂を娶(めと)るとかそこまでは考えつかなかった。
ひど過ぎる。

不知火は自分の想いもさることながら、真砂を救いたい気持ちで真砂に声をかけるが、真砂から帰って来たのは もっとも残酷な言葉、華紋への想い。
真砂は不知火の想いに気づいてなかったんだろうなあ。

戦闘に戻って、摩緒と菜花の助けで不知火を追い詰めた華紋。
真砂は本当に死んでいるのか?と不知火に問う。
確かに真砂が生霊?となって華紋を救ったりしていたが。

真砂復活のフラグは立ったが、やはりそれだけの力を持つ存在が気になる。
人なのか、そうではないのかまだ出て来ていないはずの存在。
最後に、たとえ不知火が真砂を救っても(蘇らせても)、真砂の心は華紋にある。
たとえ華紋を殺そうと。
不知火はつくづく哀しい存在、だけど・・・。
(2025年1月5日の日記)
1月12日 第258話「疑惑の芽生え」
原作少年サンデー2025年1月8日(6号)「MAO」 第258話「疑惑の芽生え」

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摩緒に(やっと)芽生えた大五への疑惑。
今思えば、大五は昔から怪しかったと思う。
摩緒と一緒に飛び回っていた子供の頃は、そんな感じはなかった。
でも御降家に入り、紗那と想い合うようになり、その頃から大五は変わって行ったのではないか。
紗那への想いは本物だと思うし、御降家を乗っ取ろうなどと言う小さな野望はなかったと思う。
もっと大きなもの、900年以上たっても消えない野望、そんなものがあるのだろうか。

でも今回はそこはさらっと流して、不知火の恋。
華紋が、「(不知火が)いつも真砂をじっとりした目で見てたもんな。」と言うが、なぜか話がそこから 泰山府君の話になって、不知火の恋自体はそれ以上言及されず。
1ページ飛ばして読んでしまったかと思った。

さらに不思議なこと。
不知火が真砂の命を繋ごうとしているのは確かだろう。
そのために泰山府君の秘法を知ろうとしたのはわかる。
でも今問題になっているのは、それ以前に真砂の亡骸が暖かかったこと。
秘法を知る前に真砂が死んではいないかもしれないことが明かされていない。
泰山府君の秘法に関して口にしたのが、菜花だったことも気になった。

結局不知火は逃げて、後半は百火と乙弥登場。
水があると戦えないなら、不知火が加わる最終決戦にも参加できないんじゃ?
それはともかく、突然現れた幽羅子に対して「紗那様!?」と思ってしまう百火。
今更のこの反応が嬉しい(笑)。

ところで、「犬夜叉」時代から、この何百年も生きる人や妖怪は、様々な経験を重ねているだろうに あまり変わらないなあと思っていた。
(架空の設定であることは前提の上で)。
さまざまな経験を重ねて、少しは変化があったとしても、作品登場時は何百年も生きて来た 存在にはとても見えない。

それがいつも不思議だったが、私もそれなりに年齢を重ねて、人が変化するのは、経験以上に 成長すること、そして老いることに原因があるのではないかと思うようになった。
どんなに年を重ねても、本人が老いや死への実感がなければ、人はそれほど変わらないものなのかもしれない。

小野不由美著「十二国記」シリーズに登場する、(条件付きだが)不老不死の尚隆が、「飽きた」と口にする ことへの疑問がようやく解けたような気がする。
どんなに経験を積み重ねても、基本的に老いることのない、死ぬことのない人生と言うものは、人に 変化をもたらさないのかもしれない。
(2025年1月12日の日記)
1月18日 第259話「密告」
原作少年サンデー2025年1月5日(7号)「MAO」 第259話「密告」

☆   ☆   ☆

今回の感想に入る前に思ったこと。
御降家絡みのメンバー、ほぼ全員(夏野以外)生きているのではないか。
五色堂に呼び出された摩緒、華紋、白眉、真砂、百火、そして大五。
大五は死んだとされていたが蘇った。
真砂は死んだとされている。

そして生きているのがある意味不思議な不知火と幽羅子。
紗那は死んだとされている。

ならば、五色堂のメンバーは、その呪い故に生きているのではないか。
つまり真砂も少なくとも死んではいないのではないか。

では御降家。
御降家の血を持つものもやはり不老不死なのではないかと思う。
だから紗那も少なくとも死んではいないのではないかと思う。
それもまた呪いか、妖怪の血が加わったのか。

大五は青い光で蘇った。
紗那は心臓があり、真砂は亡骸がある。
でもそうなると、あれほど小物扱いされていた御降家当主、死んだはずの御降家当主が やはり怪しくなってくる。

夏野だけが結局両方の輪から外れていたのかな・・・。

さて今週号。
幽羅子と初めて会った百火、その容貌にやはり心を乱される。
そんな百火の心を操る幽羅子。
やはり「操る」という言葉が似合うなあ。
菜花を言霊で操る場面を思い出した。
でも、幽羅子が百火に「密告」したの?ってちょっと違和感。
なんとなくだけど、密告はどちらかというと目上の立場に言う感じと思っていたから。
「告げ口」だと軽すぎるからかな。

ここに白眉が現れ、死闘が始まる。
圧倒的に白眉が有利に見えるけど・・・。
私は百火を応援したい。
摩緒と華紋にも来て欲しい。
(2025年1月18日の日記)
1月24日 第260話「獣の腕」
原作少年サンデー2025年1月22日(8号)「MAO」 第260話「獣の腕」

☆   ☆   ☆

出て来ないけど、双馬の哀れが目立つ回。
それにしても、一応登場キャラは皆「人間」なのだが、できることが凄すぎて、もはや 妖怪の域。

今回は圧倒的に不利だった百火が大五に救われる。
大五も出るたびにうさん臭さが増してくなあ。
ある意味大五も幽羅子に執着してる気がする。

一応大五に救ってもらった百火。
でも白眉に百火を殺せるのか?
彼らの関係はどうなっているのか?今。
大五は百火を摩緒の所に連れて行くだろうが、そこから摩緒と菜花が絡んで来るか。

それにしても先日書いたように、万が一紗那と真砂が蘇ったら。
幽羅子は摩緒を想い、摩緒は紗那に複雑な想いを抱く。 そんな摩緒に菜花が揺れる、幽羅子も揺れる。

白眉は幽羅子を想い、憎しみが摩緒に向く。

華紋と真砂は相思相愛だが、不知火はあきらめなさそう。
大五と紗那も相思相愛、と思いたいがそう簡単にはまとまらなそう。
なんだかんだでさっぱりしてるのは乙弥と百火か。
私の好きな2人組。

そしてこっちもなんとなくコンビの蓮次と芽生、双馬とかがり。
そう考えると、紗那や真砂が蘇るとさらにややこしくなりそう。
あまり話が進まないと関係ないことばかり考えてしまう。
話が進まない時は枚数も短く感じてしまう。
この辺は、まとめてコミックで読んだ方がおもしろいと思うのだが、そこはやっぱり待ちきれない。
(2025年1月24日の日記)

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