6月27日 第51話「菜花の疑念」 |
原作少年サンデー2020年6月24日(30号)「MAO」第51話「菜花の疑念」 ☆ ☆ ☆ まずはお知らせ。 「MAO」最新第5巻が8月18日頃発売予定。 気のせいか、以前に比べてコミックが出るペースが速い気がする。 ところで164ページの白骨洞の外側を見て、ふと思い出したのが和歌山県沖ノ島にある 旧日本軍の要塞跡。 私は軍の遺構に詳しくはないけれど、ラピュタの世界を彷彿させるということでテレビで 取り上げられる機会が多いので、何度か見ている。 もちろん場所は全然違うが、雰囲気としてはこんな感じなのかな?と思った。 廃墟としての美しさ、歴史遺産としての貴重さを感じる素晴らしい場所に思えた。 いつか行ってみたい、と思ったけれど和歌山は遠い。 しかも2年前に行って来た、パンダ見に(笑)。 また行く機会はあるかなあ・・・。 さて、今回メインのストーリーは2つ。 不知火から逃れた摩緒達だが、紗那の事で頭に血が上っている摩緒と、摩緒と紗那の事が気になる 菜花がひどい(笑)。 笑う会話じゃないけれど、台詞がひどい(特に百火と不知火的に)。 摩緒が心配な菜花が再び自分の血で摩緒を癒すが、菜花にダメージが。 そして現代に帰った菜花の前に現れたのは猫鬼灰丸。 猫鬼を灰丸と呼んでしまっていいものか。 猫鬼に敵意は感じられないし、むしろ菜花を心配しているように見える。 何もかも知りながら、遠くで見守る守護霊ポジションかと思えるほど。 猫鬼にすれば、摩緒や菜花が弱れば自分が困るわけだけど、それだけではない気がする。 そして別の場所では「鉄の案山子」が複数出て来て鬼首村、じゃなく人首村で大量虐殺。 鉄の案山子(軍人風)といい、以前出て来た猫戦車といい、白眉の動向が気になる。 不知火や幽羅子を操る黒幕ポジだろうけれど。 そして次の主役、語り部は百火になるか? 今数話前から読み返したけれど、紗那=幽羅子は決まりとしても、性格が変わり過ぎているのも気になる。 紗那と幽羅子の間に何か(雑魚妖怪ではなく)が関わっているように思える。 私としては紗那の性格が好きなので、紗那バージョンで進んでほしいが。 (紗那はあのような服装はしないだろう) 紗那の性格で幽羅子をしていたら、不知火がさらに小物に見えちゃうから仕方ないのかな? (2020年6月27日の日記)
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7月3日 第52話「呪いの家」 |
原作少年サンデー2020年7月1日(31・32合併号)「MAO」第52話「呪いの家」 ☆ ☆ ☆ 表紙の「摩緒の見つめる先には今(わたし)じゃなく過去(かのじょ)がいる。」 これだけ読むと、「犬夜叉」のかごめと桔梗の関係のようだが、とんでもないことで、同じ 土俵にすらいないことが辛いね。 菜花自身、紗那が登場したことでやっと自分の気持ちに気付いた感じ。 でも今回この関係に触れるのは表紙だけで、本編の方は紗那の謎。 紗那の御降家は、貴族の依頼を受け、陰陽師が呪いを放つことを生業にしている。 相手方に使える陰陽師が優れていれば呪い返しが、御降家の存在を快く思わない 表の陰陽師からは呪詛が飛んでくる。 その数々の呪いは御降家の上空で消えてしまうと紗那は言う。 猫鬼の話では、紗那が無意識のうちにその呪い返しや呪詛の式神を吸い込み、 紗那の就寝中に、館の主である紗那の父が紗那の体内から吐き出させて持って行く。 恐ろしい役目を司る紗那だが自身は気づいていなかったらしい。 その話をする菜花と灰丸はすっかり仲間同士。 話の内容のせいで緊張感はあるものの、なんだかいいコンビに見えてきた。 紗那の正体に疑念を抱く菜花。 「あの女(ひと)は・・・」誰?ではなく「なに?」となっている。 まあ普通に考えても心臓の代わりに妖怪たちの魂を入れられた異形の存在と思えてしまう。 紗那が生前自身の正体を知らなかったとすれば余計哀れだ。 同時に紗那の性格ならば、こんな状態で生き永らえることを良しとはしないだろうから、ある意味 別人ともいえるだろう。 舞台は変わって大正時代の摩緒と百火。 人首(ひとかべ)村を訪れた2人を待っていたのは白眉と鉄の案山子たち。 事件はやはり摩緒をおびき寄せるための罠だった。 白眉の目的は摩緒で百火はおまけだったようだが、白眉と百火の間にもまた因縁がある。 一週休んで15日発売の53話では 「村民まるごと消滅した村。 それは、摩緒を憎む不知火の仲間、白眉の仕業だった。 さらに彼は百火と因縁浅からぬ仲のようで・・・」その実情が明かされるのか。 今から楽しみ。 (2020年7月3日の日記)
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7月16日 第53話「仮面の下」 |
原作少年サンデー2020年7月15日(33号)「MAO」第53話「仮面の下」 ☆ ☆ ☆ 2週間ぶりの少年サンデー「MAO」巻頭カラーは嬉しいけれど、残念ながら菜花出番なし。 残念ながら乙弥もほとんど出番なし。 摩緒もあんまり出番なし。 今回の主役は百火。 百火の回想で始まる今回、今はお笑い担当?の百火がしゅっとしていて普通に強い。 さらに目を傷つけられても動じないところ、油断していたとはいえ白眉の腕を切り落とすところ。 こんな百火を菜花に見せてあげたかったなあ。 「百火くん」くらいに格上げするかも? 対するは4人目の兄弟子にしてすでにラスボスの風格を漂わせる白眉。 摩緒が紗那を殺した、御降家を裏切ったと百火に吹き込んだ人物(事実かどうかはまだ不明)。 そして摩緒を殺したいのか、自分の長過ぎる生に決着をつけたいのか意味深な言葉を放つ。 「五色堂に呼ばれた者同士なら、傷つけあい殺しあうことができるとわかった」 いつ知ったのか何故知ったのか。 おもしろいのが不知火はともかく、他の弟子たちが御降家の後継者争いにそこまで興味があるように見えないこと。 白眉が仮面時の老成した雰囲気のわりに、仮面を取ったら意外と幼顔なのも興味深い。 今週のギガ。 やっと本編に戻ってくれたが、どうやら苦労はしても日常に戻れる雰囲気。 このまま最終話に向かって、引き延ばすための単発乱発かと、実は少々危惧していた。 健気なクロや、優しい家族には幸せになって欲しいし、そこまで描き切って欲しい。 そしてクロがすれ違う人物の足、真琴じゃない? 今クロがいるのは真琴の実家だし・・・。 (2020年7月16日の日記)
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8月3日 第54話「白眉」 |
原作少年サンデー2020年7月22日(34号)「MAO」第54話「白眉」 ☆ ☆ ☆ 仮面を取った白眉、あれ?想像してたより幼くない? それになんだか軽くない? 今回に限って言えば、いつもノリが軽い百火の方が大人っぽく見えた。 奈落クラスの大ボス感を期待してた方が悪いのだけど。 しかもこの時点で「まやかしの」御降家に心酔している感じが危うい。 表紙の「キケンな兄弟子」と片仮名にしたところ、「MAO」には合わないと思ったけど、 不思議に今回の白眉には「キケン」が似合う。 ちょっと残念。 次のさらなる大物悪役の登場を願う。 逆にかっこ良かったのが乙弥。 白眉と百火の戦いを冷静に分析するところがいい。 おかげで摩緒の存在感が・・・。 とやっぱり菜花がこの場にいて欲しい。 摩緒が呪いの刀のはずの「破軍星の太刀」で猫鬼に加護されていることを指摘される 部分はおもしろかった。 って摩緒は気づいていなかったのか。 それはともかく「御降家への愛が強い白眉が『偽物』の集団に属するには理由(わけ)がある。」 は楽しみ。 今週は他に古見さんとまかないさんとギガが話が進んでおもしろかった。 (2020年8月3日の日記)
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8月5日 第55話「御降家の女」 |
原作少年サンデー2020年7月29日(35号)「MAO」第55話「御降家の女」 ☆ ☆ ☆ 御降家を愛する摩緒の兄弟子・白眉が偽の御降家側にいることを不可解に思う摩緒。 58ページの柱に書かれたこの説明のなんてわかりやすいこと。 今回のメインは白眉の語る過去。 徳川の世も終わりかけの頃って、時々忘れそうになるが、摩緒達は人魚並みに長命だった。 あまりに普通に生きているからだろうか。 以前人魚シリーズを読んでても思ったが、かつて人が求めた不老不死とはそんなに幸せなものだろうかと 思う。 不老はともかく、不死であることが人に与える影響は負の面でも計り知れないほど大きい。 人魚でもMAOでもその面は省かれ、淡々と描かれているが。 御降家の噂に不審を抱いた白眉は御降家の社を訪れ、紗那(幽羅子)と出会う。 ここで興味深いのは、幽羅子に会った時の白眉が 「懐かしいー 黒い禍禍しい邪気」と感じていること。 つまり、「あの日」に突然紗那が変わってしまったのではなく、紗那は元々そういう存在だったということなのだろうか。 百火はともかく、摩緒がそれほどの邪気に気づいていなかったとは考えられないが、そこは「恋は盲目」ということで? それにしても今回さらに強まった白眉の小物感。 百火に向かって「白眉さまだろう?」 俺様キャラの百火以上だ。 まあ「まだ見ぬ大物」が少なくともあと1人は残っているはずなので、そこに期待するとしよう。 とにかく奈落クラスのラスボスに早く会いたい。 でもそういったキャラが出てしまうと、物語が固定されてしまうので、本当はまだ出ない方がいいのだけれど。 白眉に傷を負わされ、変化して戦う摩緒。 なるほどここに菜花がいないのはそういう理由か。 でもあの清涼さ、いないとちょっと寂しいなあ。 (2020年8月5日の日記)
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8月6日 第56話「相剋(そうこく)の外」 |
原作少年サンデー2020年8月5日(36・37合併号)「MAO」第56話「相剋(そうこく)の外」 ☆ ☆ ☆ 今週の「MAO」は思わず身を乗り出して読むほどおもしろかった。 「おれは御降家に入るまで・・・ 猫という生き物を見た事がなかった。」から始まる白眉の講義。 猫は「相剋の輪」からはずれ、「気の術」で剋することができない存在。 「相剋」とは、対立するものが互いに争うこと。 この場合、陰陽道の木は土に強いが金に弱いといった 五行思想、五芒星を描く木火土金水の相互関係だが、白眉が図面で解説してくれる、いい人だ(笑)。 ちなみに白眉は「木火土金水」を「もくかどごんすい」と読んでいるが、私はこれまで「もっか」と読んでいたし、 「どこんすい」と読む形もあり、いろいろあるようだ。 早い話がじゃんけんと同じか。 グーはチョキに勝つけどパーに負け、みたいな。 そして猫はその属性のどこにも属さぬ存在、相剋の輪の外にいる存在だった。 これは驚いた。 十二支に猫がいないのはネズミのせい(ネズミが嘘を教えたため、12番以内に駆け付けることができなかった)の 話は昔読んだが、基本的に十二支もまた陰陽から来るものだから、猫が外れるのもわからないことではない。 陰陽と猫で調べようとすると、ゲーム?ばかりがヒットして(笑)、詳しい情報は得られなかったが、当時中国で 猫は一般的な動物ではなかったためというのが通説のようだ。 さて「MAO」に戻って、その陰陽師である御降家になぜ猫がいたか、それは猫を最強の蟲毒猫鬼に仕立てて使役しようと 考えていたため。 とてもわかりやすく、ひとつひとつが腑に落ちるけど、問題は摩緒はたぶん聞いてないというか理解してないんだろうなということ。 聞いてても覚えてないだろうし、そこは後で百火や乙弥が教えるだろうけど、摩緒の状態を多分知らずに滔々と語る 白眉がおもしろい。 2つ目におもしろかったのが白眉と百火。 白眉は百火を馬鹿にしながら、その実力を認めているように見える。 摩緒に話していながら百火に確認取るところ、笑える。 百火は火を操り、白眉は金属性。 火(百火)は金(白眉)より強い、おかげで私の中で百火株急上昇。 お人好しでいい子だね、百火。 3つ目は百火と乙弥がいいコンビ。 シリアスなのに会話がいちいちおもしろ過ぎて。 突っ込み役の菜花がいないと寂しいけれど、他の組合わせが映えるのはいいね。 ただ「菜花の血」は諸刃の剣。 どんなに摩緒がダメージを受けても、菜花がいれば大丈夫という安心感は時におもしろさを削ぐ。 菜花もダメージを受けるという条件はあるにしろ、殺生丸の天生牙のように、通用しない時もある、そして菜花がいない時もあるといった シーンが増えていくのだろうか。 そして最後の最後に菜花登場(ちょっとだけ)。 次回からは同行して欲しい。 来週はサンデー自体がお休みで、次回は「5巻発売記念+新章開幕!表紙&巻頭カラー!!」 乞うご期待! 今週のギガ、後編はあるのだろうか、あって欲しいと思ってしまった。 (2020年8月6日の日記)
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8月20日 第57話「覚めない」 |
原作少年サンデー2020年8月19日(38号)「MAO」第57話「覚めない」 ☆ ☆ ☆ 今週号は表紙も「MAO」。 浴衣姿の摩緒と菜花がすごくいい。 コミックも表紙をもう少し凝ってくれればいいのに。 「犬夜叉」は原色バリバリはともかく表紙もストーリーがあった。 「境界のRINNE」から表紙がシンプルになった分、平積みされてても目立たなくなった。 特に「MAO」5巻は表紙が華紋だから、「MAO」を知らない人が思わず手に取るような魅力がなかった。 キャラがどうこうより、もう少し表紙にストーリー性を持たせてくれたらといつも思う。 後方ちょっと離れて摩緒が立ってるだけでも随分違うと思うのだけど。 (ところで千社札ステッカーもらいそびれた・・・。) さて、今週号は巻頭カラーでもあり、「半妖の夜叉姫」情報も掲載って楓ばあちゃんがいた!!!!! お元気そうで何よりです、私は嬉しい!ほんとに嬉しい! そして本編。 摩緒と4人の兄弟子が揃い踏みのシリアスな絵と「集結」の文字にシリアスな展開を予想してたら、 和みまくりのサイドストーリー日常編。 こんなに笑ったのも久しぶり。 乙弥ができる子で、百火を見直して、菜花はやっぱり可愛くて、寝てる摩緒は怖い、と(笑)。 鍋にあたったのは牡蠣にフグにキノコの妖怪っと。 いつもはあてる方なのに何食べた? 互いにあてた? 乙弥は最後まで出来る子だったけど、菜花も百火もがんばった。 なんか精神年齢が菜花と百火が同じくらいに見えてきた。 この2人も意外にいいコンビになるかもしれない。 (2020年8月20日の日記)
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8月27日 第58話「マオグイ」 |
原作少年サンデー2020年8月26日(39号)「MAO」第58話「マオグイ」 ☆ ☆ ☆ 「マオグイ」とは「猫鬼」のこと。 今週号を読んで、「摩緒」という名前はこのためにつけられたのかと思った。 つい「摩緒喰い」と脳内転換してしまったから。 私もかなりのホラー脳。 前半は菜花が白羽くんから陰陽道と猫の関係について講義を受ける。 「頼ッテクレテイインダヨ。」の一途な視線、「打てば響く」反応。 白羽くんもほんといいキャラしてる。 白羽くんが菜花と一緒に摩緒の時代に行ってもおもしろそう。 乙弥と気が合いそう。 白羽くんの猫に関する講義の要点をまとめると ・猫はもともと古代エジプトの動物で、陰陽五行説ができた頃、猫はまだ中国にいなかった説あり。 ・十二支に猫がいないのは、ネズミにだまされて遅刻したというのは、後付けで日本にしかない話らしい。 ・猫が日本に来たのは仏教の伝来とともに飛鳥時代以降。 ・平安時代になると、貴重な愛玩動物として宮中で飼われた記録が出始める。 ・中国の隋の時代、日本からも遣隋使を送って交流していた頃、隋では「猫鬼(マオグイ)」、つまり 猫の蟲毒を使役する呪いが大流行したらしい。 ・猫鬼は人にとり憑いて内臓を食い破り、殺した者の財産を密かに盗んでくるため、使役者は裕福になる。 菜花はこの話から、御降家が当時猫を買えるほどの家だったことに気づく。 そして御降家が猫鬼を扱い切れずに滅びたと推理する。 その話を摩緒にすると、摩緒も灰丸をいずれ猫鬼と使役するつもりではないかと思っていたと言う。 しかし、摩緒が気になっているのは、灰丸はいつから猫鬼だったのかということ。 紗那と摩緒にしか懐いていなかった灰丸が、なぜおとなしく藻久不に連れ出されたか、さらに蟲毒の穴で 山犬や猪まで喰い殺し、生き抜いたか。 藻久不に抗わなかったのはともかく、蟲毒の穴で勝ち抜いたことは確かに不思議。 完全に盲点だった。 摩緒は当時すでに灰丸は猫鬼だったのではないかと言う。 この話はここで終わるが、私が不思議に思ったのは、紗那や摩緒がなぜ気づけなかったのかということ。 師匠は気づいていたというより師匠が猫鬼にしたのかもしれないが、紗那はもしかしたら無意識のうちに 影響を受けていたのかもしれない。 でも摩緒は? 摩緒クラスの力があれば、灰丸の正体に気づいてもおかしくなかったと思うのだけれど。 猫鬼になっていた灰丸が百火をおちょくってひっかいたりしたかと思うとちょっと笑える。 話がどんどんおもしろくなってきた。 そして後半新たなる弟子、「土」の属性を持つ弟子の存在が暗示される。 貂子さんの話によると、ひどい怪我を無料で治してくれるありがたい医者がいたのだが、傷が治った男が 突然崩れて、後には土くれだけが残っていたという。 その謎の医者は引っ越してしまって摩緒と菜花は会うことができずに終わるが、これまでのパターンから すれば、いずれ彼の方から摩緒を襲って来るはずだが・・・。 (2020年8月27日の日記)
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9月4日 第59話「捨童子の家」 |
原作少年サンデー2020年9月2日(40号)「MAO」第59話「捨童子の家」 ☆ ☆ ☆ 続々と新キャラ登場。 摩緒が育った「捨童子の家(今で言う孤児院か)」の主、千獄太夫。 千獄太夫は摩緒を育てた以外に、自身も陰陽の術を操るらしい。 顔も所業もいかにも悪で、術を仕掛けて来た相手を逆に殺したりする。 摩緒の今後に関わることはなさそうだが、摩緒の能力を見抜き、育てた 師でもある。 その千獄太夫と関わっていたのが大五と呼ばれる色黒の青年。 大五も千獄太夫の家で摩緒と共に暮らしていたが、土を操る術に長けており、 摩緒より先に御降家に呼ばれて行く。 「大五」なんて名前からして5人目の兄弟子かと思えるが、摩緒をつけ狙うような 人物には見えないし、粗雑な術の使い手でもない。 何より紗那の想い人に見えない。 ちなみに大五が出てくるのは摩緒の記憶の中でだけ。 現在の姿はまだ(たぶん)描写されていない。 そして最後に出て来た2人は老人?とおさげの女性。 この老人が大五に土を操る術を習い、かつ失敗した医者のようだ。 彼も摩緒に対する意識はなく、術の失敗がばれて夜逃げした、そのタイミングのように見える。 年齢のことは「MAO」的にはあまり考えなくていいので、この老人が若き日に紗那の想い人だった 可能性もなくはない。 そして女性、式神でもないらしい。 彼女の方が大五に似ている気もするが。 摩緒の回想によると、大五は御降家で高く評価されていたが、そこで何かが起こった。 何が起こったのかは今週は明かされない。 ストーリーは入り組んでいるが、おもしろかったのが菜花の「ファーム」発言のくだり。 相変わらず乙弥の突っ込みがいい。 あと、摩緒と紗那の初対面のシーンもいい。 なぜか摩緒に懐く灰丸、微笑ましくも不気味な場面。 今週のギガ。 やっと本編に戻り、やっとクロにも救いが。 「妖怪ギガ」、是非NHKかEテレで地味に誠実にアニメ化して欲しい。 (2020年9月4日の日記)
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9月10日 第60話「土薬」 |
原作少年サンデー2020年9月9日(41号)「MAO」第60話「土薬」 ☆ ☆ ☆ 最後の1人、土の術者は女性だった。 って、だったら紗那の想い人は? 年齢やシルエットからして華紋が近いが、そんな雰囲気ではなかったし。 何より今の紗那(幽羅子)の想い人は摩緒だし。 そんなこんなで続々新キャラは登場するが、同時に謎も増え、もどかしい。 前回の2人は怪しい土薬を使っていた医者土門とその妻八重だった。 土門はいわゆる正統派の悪役、ではなく、かつて瀕死の重傷を負った妻八重 を土薬で生かし続けるために、他の怪我人に調合した薬を与え、その効果を 試していたようだ。 その結果は摩緒や菜花が見たように、最初は治ったかのように見えるものの、 やがて土薬の瘴毒により崩れてしまう。 土門に罪の意識はなく、京極夏彦小説の言葉を借りれば、彼は彼岸の住人。 妻を生き永らえさせることが全てで、善も悪もなく、煩悩すらない。 それでも八重の状態に苦しむ辺りはまだ人間か。 穏やかで誠実に見える人物だけにその心情が怖い。 さらに怖いのが八重。 彼女はもう目を閉じることができないのではないか。 作者のシリアス物の生と死の描き方は時に恐怖を感じさせることがある。 残虐に殺したりするよりも怖い描写が凄い。 土門の作った薬はあまりに未熟で使ってはいけないはずなのだが、それを肯定し、 摩緒に固いこと言うなだの、融通がきかないだの言い放つ少女が5人目の弟子、土の術師。 愛らしい顔をして人の命を軽視するこのキャラに一瞬「犬夜叉」七人隊の蛮骨や蛇骨を 思い出した。 これで5人の弟子が揃った。 七人隊のように強烈な個性で物語を動かすというよりも、あくまでもストーリーにこだわった展開に なりそうだ。 次回も楽しみ。 (2020年9月10日の日記)
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