犬夜叉考察 29
5月15日 高橋留美子インタビュー8
次の章は、ラム、あたる、しのぶにテンも登場。
「高橋留美子」といえば「うる星やつら」がよくわかるインタビューです。

   ☆   ☆   ☆

あの、キャラクターって昔から、昔の漫画ってけっこうキャラクターが強くって、 あの、まあギャグ漫画だけどやっぱり赤塚先生の漫画でも、キャラクター物 なんです。
手塚先生はねえ、なんかまあ、スターシステムみたいなのをとっていらっしゃるけど、 キャラクターですよ。
元々あるものではあったかなってね。
まあストーリーも大切なんですよ。
でもやっぱりキャラクターのリアクションの方が私は大切かな?って思って。

私は「犬夜叉」から読み始めて、あまり「キャラクター」は意識しなかったけど、確かに「犬夜叉」に比べて 「うる星やつら」はキャラのごった煮感がありますね。
私はキャラもいいけど、気になるのはやっぱりストーリーかな。

(この項続く)
(2020年5月15日の日記)
5月16日 高橋留美子インタビュー9
35分ほどのインタビューですが、この章から後半部分、まずは「めぞん一刻」を 語ります。

   ☆   ☆   ☆

元々「うる星やつら」の2人目の担当だった方が、ちょっと編集部を移りましてですね、 で、それで新しい本を立ち上げるんだけど、やりませんか?って声かけてくれて。
で、まあ私もそれでちょうど大学卒業のめどが立っていた頃だったので、 で、まあやっぱプロになったらたくさん仕事した方がいいんで。
で、まあとにかくじゃあお受けしますということで、で、それが青年誌だったので、ちょっと「うる星やつら」 よりは年齢を上げたものをやろうということで、そんで自分は何となくやっぱりちょっとこう、アパート物 というかやりたかったので、それを企画といっても、まあある程度スケッチみたいなものをちょっと担当 者に見せたら、じゃあこれで行こうみたいなことになり、という感じで始まったんですよね。

あの、最初、だからめぞんというのは月刊誌だったので、そんなに負担ではなかったんですよね。
で、大学を出てちょっとたってから、まあ隔週誌になったんですよ。
まあまあいいペースで、それぞれ別のテイストの漫画だから、とてもあのバランスがいいというか、自分の 中では。

だからまあ、ギャグを描いていたら何となくちょっとこう、そのめぞんみたいなね、しっとりしたものを やりたくなり、そのまた逆もありみたいな。
だからものすごくそのいいペースで、ストレス解消みたいな、描くこと自体が、まあそういう感じでやれたので 良かったです。

前にも書きましたが、私は高橋さんの喋り方の癖などをなるべく忠実に写し取っています。
でも映像を見ないで文章だけだと読みにくいかもしれませんね。
文章にすれば一文と思われる長いお話になってるところ、あえて区切っている部分があります。

「めぞん一刻」と「人魚」シリーズは、「犬夜叉」で高橋さんを知って、ちょこちょこ調べてから一気に買いました。
当時の私の年齢ではやはり大人っぽい作品の方が好きでしたね。

(この項続く)
(2020年5月16日の日記)
5月17日 高橋留美子インタビュー10
次の章は、酔っ払った五代くんが響子さんを抱きかかえているカット。
とても好きな場面です。

   ☆   ☆   ☆

私が大学生の頃に住んでた、まあそこでデビューした、そういう部屋の裏に建ってたアパートが、 ほぼ一刻館みたいな感じの変な(笑)、変な建物で、でも意外と佇まいは似ているんですよ。
で、なんかあのちょっと窓のガラスが割れたところから本がはみ出てたりとか。
あと正面玄関の上の窓のとこに、剣道の面と籠手が干してあるみたいな。
ちょっとおもしろい(笑)。

だからそれは中で住民は学生寮みたいだったんだけど、その部屋の中と、そのちょっと路地が あるんですけど、私の部屋の前を道路が通ってて、そこからまたおう、生活道路に出れるんですけど、 道路の端っこと、まあ家の中でトランシーバーで会話してるんですけど、声が丸聞こえなんだよね(笑)。

なんかトランシーバーの意味ねーよみたいな、怒鳴り合ってるだけってそういうなんか変な感じが 意外とおもしろかったんだよ。

今回の話、とてもおもしろかったです。
高橋さんはにこにこ笑顔で話されてるんですが、この章ではおかしくて笑ってる場面が何度かありました。
「めぞん一刻」を読んだ頃、ネットでいろいろ調べましたが、一刻駅は東久留米駅がモデルと知り、 前に東久留米駅が最寄り駅だった時期があったので嬉しかったことを覚えています。

私が住んでたのは「めぞん一刻」を知る前なので、駅の写真しかありませんが。
アパートは、実在していたものの、写真などは残っていないようですね。

(この項続く)
(2020年5月17日の日記)
5月19日 高橋留美子インタビュー11
次の章も「めぞん一刻」語りが続きます。

   ☆   ☆   ☆

んーまあモデルはいないんですよね、正直。
で、だからほんとにあのキャラクターはみんなもう私の脳内で作った人達なので、
どうやってって言われると困っちゃうんですけど、でも本当に、まあそういう人が いてもいいなと思い、で、いるのであれば、どういう生活感で、その人の何となく ちょっと背景とか考えるとおもしろいなあとかね、
私は結構そういう風にキャラクターを作っていくものですから、意外とあのー、 あの時代のあのあたり、本当に境目というか、 うん、豊かではないんだけれども底辺ではない人々で、
で、ただちょっとやっぱり まあねえ、職業不詳の人がいれば、絶対にだからものすごく恵まれてる人は あんなアパートに住んではない、と思うのだけれども、
でも決してあれがそんなに 悲惨な環境でもなくて、で、まああのあたりから日本もかなりグィーンってこうね (手を斜め上にぐっと上げて生活水準急上昇を表現)生活上がってったりもするんですけど、
ただ自分の中ではまだあれもありだなあみたいなね、うん、そんな気はしてたんですよね。

たとえ高橋さんが作品内でスマホを描こうと、ラインの時代にしようと、私にとって高橋さんは、 いい意味で昭和の時代の漫画家です。
時代小説家が時代小説を書くように、高橋さんは(どの時代を描こうと)昭和漫画家であり、 それはビジュアル、設定、そして何より作品の持つ雰囲気によるものだと思います。

だから昔を書いた時代小説が色あせないように、昭和の雰囲気で描く高橋さんの作品も 色あせない。
最初から流行のトップを走るような漫画じゃない、そこが好きです。

今高橋さんが、スマホ世代の「めぞん一刻」のような作品を描いたとしても、雰囲気はやっぱり 昭和だろうと思います。

今回のお話は、文章にすると1つの文章なのでしょうか。
長いので途中で区切ってますが。

(この項続く)
(2020年5月19日の日記)
5月日 高橋留美子インタビュー12
次の章は三鷹さんのイラストです。 まだ「めぞん一刻」語りが続きます。

   ☆   ☆   ☆

でも結構みんなほんとに好きですよ、ヒロイン響子さんという人が、結構ほんと私 好きで描いてました。
ネームで響子さんの絵を初めて描いた時にね、全然違ってたという、私が思ってた人では なかったと。
これが響子さんだみたいな。
ちょっとそういう手ごたえみたいなのが凄い不思議な感じだったんで、やっぱりその 描いてて、いろんな面があるというか、ただの周りの理想のマドンナではなく、 わがままであったりとかね、まあちょっとねえ、いろいろ悪い面もいっぱいあるような人なんですけど、 それらすべてが何となく愛しくなるような、そんな女の人であって、それを見てもらえてたらいいなっていう、 そういう思いを込めて描いておりましたね。
なんか私は凄くヒロインのことは好きです。

たとえ高橋さんが作品内でスマホを描こうと、ラインの時代にしようと、私にとって高橋さんは、 いい意味で昭和の時代の漫画家です。
時代小説家が時代小説を書くように、高橋さんは(どの時代を描こうと)昭和漫画家であり、 それはビジュアル、設定、そして何より作品の持つ雰囲気によるものだと思います。

だから昔を書いた時代小説が色あせないように、昭和の雰囲気で描く高橋さんの作品も 色あせない。
最初から流行のトップを走るような漫画じゃない、そこが好きです。

今高橋さんが、スマホ世代の「めぞん一刻」のような作品を描いたとしても、雰囲気はやっぱり 昭和だろうと思います。

今回のお話は、文章にすると1つの文章なのでしょうか。
長いので途中で区切ってますが。

(この項続く)
(2020年6月3日の日記)

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