犬夜叉考察 26
「ダ・ヴィンチ」高橋留美子特集感想−5
京極夏彦×高橋留美子対談感想行きます!

2008年7月9日付の読売新聞で高橋さんは「京極夏彦作品が好き」と明言しています。
でも京極さんが、これほど熱心なファンとは知りませんでした、驚きです。
「勝手なやつら」以来35年間愛読し、自宅には高橋留美子作品コンプリート棚もあるとか。
でも高橋さんが京極作品を読んでるのは都市伝説だと思っていたとか、あのインタビュー読んでないんだ。

作品はじっくり読み込むけど、あまり高橋さん自身に関する情報のアンテナは伸ばしてないんだ?
伸ばしてたら5年前からとっても幸せになれたのに(笑)。
周りに読んで、教えてあげる人もいなかったのかな?もったいない。

京極さんから「妖怪お好きですか?」の質問に、
「好きですよ。
子供の頃、世間が妖怪ブームだったんですよ。」と答える高橋さん。

実はアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」が放映されていて、テレビでも雑誌でも妖怪が溢れているような時代だったそうです。
それが刷り込まれているせいか、意識しなくても自然に登場させてしまうのだとか。
京極さん大喜びです、だって「ゲゲゲの鬼太郎」の作者は、京極さんが敬愛する水木しげるさんですもんね。

「高橋作品は、妖怪方面の人たちが思わず反応してしまうようなアイテムがてんこ盛りなんですね。」と京極さん。
「妖怪方面の人たち」って・・・(笑)。
でも「うる星やつら」はラブコメだから、水木しげる直系というわけではない。
当時の感覚では、水木しげるとラブコメは結びつかなかった。
水木さんの絵柄ではどう転んでもラブコメにならないですからと笑う京極さん。

実は私、妖怪好きの癖に「ゲゲゲの鬼太郎」をほとんど読んだことも見たこともありません。
主要なキャラの名前とビジュアルくらいは知ってますが、たとえば鬼太郎のお父さんはなぜ目玉なのか、もしかして髪で隠されている 鬼太郎の一部なのか?とか、そもそも鬼太郎って何なのか(妖怪にしては人間ぽい)。

子供の頃から本は読むけどテレビは見ない内気な(笑)子だったので、当時テレビでどんなアニメやってたかってこともあまり知らないという。
ただ鬼太郎の絵の今以上におどろおどろしい雰囲気は、以前何かで見たことあるので、京極さんの言葉にはうんうん頷いてしまいました。
ただそれを「うる星やつら」と結び付けたのには驚きました。

今でこそ鬼が美少女だったり、死神が美少年だってりしても当たり前ですが、「うる星やつら」以前はそんな感覚はほとんど存在しなかったそうです。
へえ〜そうなんだ、って思いました。
いつか見た「ゲゲゲの鬼太郎」では、夢子ちゃんって可愛い人間の女の子が出て来て、猫娘と恋のさや当てしてたような気がしますが、 あの子はアニメオリジナルなのかな?

こうして「水木しげる」を通してリンクした京極さんと高橋さんですが、ここで京極さんからさらなる爆弾発言が!
京極さんは、水木マンガから小説の作り方を学んだという自覚があるのですが、それだけだと「水木しげるを小説に焼き直ししただけ」になってしまいます。
そこで他の作家の影響も当然受けてるわけですが、高橋作品から学んだことは大きい気がしますって。
「水木しげるを高橋留美子経由で小説にしている。」のだそうですよ。
もしかしたら柳田國男よりも影響を受けてるって最高のほめ言葉ですよね。

高橋さんも感動してましたが、私も大感動でした(笑)。
(2013年11月11日の日記)
「ダ・ヴィンチ」高橋留美子特集感想−6
ここから作品の創り方の話に移行。
小説を書く時に取材はしますか?の高橋さんの質問に、「取材はしないです。」とまたまた爆弾発言!
とりあえず書いちゃって、後で確認するというやり方だそうです。
でもこれって、それだけ膨大な知識が脳内にため込まれているということですよね。

高橋さんも、信じられない、文章も素晴らしい、何度も読みたくなると感心しきり。
私の好きな「鉄鼠の檻」を引き合いに出して、たくさんの登場人物の描き分けをほめていました。
これに対し、京極さんも、高橋さんの膨大なキャラの描き分けをほめ返し(笑)。

中でも面堂終太郎と久能帯刀のように、設定や立ち位置が似ているけど、描き方ひとつで別人格としての個性が出て来るのは高橋さんから学んだそうです。
さすが専門家同士なだけあって、感想の切り込み方が違うなあと、私はひたすら感心です。
そして京極さんの一押しは友引高校の校長先生、他にも錯乱坊、八宝斉、冥加に五代君のおばあちゃん。
渋いです。

高橋先生はあちこちで語ってますが、お年寄りを描くのは好きなんだそうです。
腰の曲がり方を決めたりするのが楽しいって(笑)。
私も楓ばあちゃん好きですねえ、大好き。
高橋キャラは、お年寄りなのに達観してない、人間のきれいな部分も、そうでない部分も丸ごと見せてくれる、なるほど。

若い美形キャラと、腰の曲がったお年寄りと、中年のくたびれたサラリーマンが違和感なくドラマを盛り上げていく。
世界の掬い上げ方が実にいいなと思うと京極さん。
意識してはいなかったけど、こうして言葉にされると、そうよね、そうだよねえとこちらも納得してしまいます。
京極さん、さすが言葉の魔術師、ほめ方からして達人です。

活字になった以外でも、喋って喋って喋りまくったんだろうな、お二人とも。
一字一句あまさず聞きたかったです、読みたかったです。
ついでに生霊になって飛んでって、さりげなく写真の後ろに写りたかったです(笑)。

でもこの対談読んでから、京極作品の読み方、間違いなく変わるように思いました。
余談ですが、京極さんの作品は、登場人物が別の作品にも出たりして、世界がリンクしていることが多いです。
私はここが大好きで、高橋さんも面白いって言ってますが、ストーリーの本筋にかかわりのない人物は出すべきでないと言う人がいるそうです。
直接京極さんに言われたのかどうかはわかりませんが、上手に使えば世界が広がるし、読み返しの楽しみも出て来る。
出し過ぎでごちゃごちゃするならともかく、天下の京極夏彦にそんなことはないっ!と力強く言い切ってしまいました(心の中で)。

「ダ・ヴィンチ」は時々買いますが、おもしろそうな本の紹介が多くて、一気に「読みたいリスト」が増えるのに嬉しい悲鳴を上げてしまいます。
これからもどんどん素敵な作家、漫画家を取り上げ、かつ特集を組んで欲しいと思います。
(2013年11月12日の日記)
魔女とディナー
妻を亡くし、食欲もなく、異性への興味もなく、生きる気力をなくしかけていた五十男に、運命的な出逢いが訪れる。
「運命的な出逢い」とは、若くてきれいな女性が絡んで来てもてまくり、でも最後にほんの少しの寂しさとほろっと させられるんだろうなと思った。

読んでみたらちょっと違った。
いや「高橋留美子劇場」の王道を踏み外してはいないのだが、今回は限りなく私向きな話(笑)。
もううらやましくてうらやましくてうらやましくて。
いえ魔法の話じゃなくて、「食べても食べても太らない」部分。
田部井さんの「肉交換の魔法」は他の人に迷惑なので、余分なお肉や脂肪を溶かす魔法にして欲しい。

それにしても「田部井さん」「食べ(い)」さんから来た苗字かと思ったら、普通に変換で出て来た。
普通にある苗字だった、これも驚き。
「真条(しんじょう)」さんは「まじょ(う)」だよね、きっと。

美人でスタイルが良くて性格も良さげな真条エステの社長真条美乃(よしの)。
お食事デートで糸川さん(主人公のおじさん)を楽しませつつも翻弄する。
ラーメンの食べっぷりも素敵な真条さん。
お食事逢瀬の2人が「境界のRINNE」でもよく見る構図なのに笑えるが、そのせいで糸川さんは太ってお顔もつやつやに。
しかもこれほど仲良くしてても不倫の噂にならない所がいい。

なんだかんだで丸く収まり、食欲出て来た糸川さんもそれなりにハッピーエンド。
気になるのは真条さんだけど、急に身近に感じたりして・・・。
今までとは毛色が違ったるーみっく、身につまされるけど好きかも、この話。

そして今回は「ビックコミックオリジナル」40周年記念インタビューにも高橋さんがカラーページで登場。
1987年(昭和62年)から「高橋留美子劇場」を年に一度掲載しているが、実は創刊当時からのファンだったそうだ。
高校生で、「あぶさん」が読みたくて買い始めたとのこと。
他にも「浮浪雲」「プロフェッショナル列伝」「サハラ」「垣根の魔女」など知らない漫画の話がぽんぽん出て来る。

オリジナルの他に、少年サンデー、マガジン、キング、GOROなど高校生でも恥ずかしくなく買えたとか。
「あぶさん」の水島新司さんとは同郷だが、高校生の時に絵を描いてもらった思い出があるそうだ。
新潟市には「どかべん」バスと「犬夜叉」バスが走っているが、「水島新司ストリート」はあっても「高橋留美子ストリート」は まだない。
これを機会に作って頂きたいものだ。

オリジナルは過激な作品が載ることはあってもなんだかハマってしまう、いろんな具が載せられる、うどんみたいな本。
ビッグ本誌は蕎麦だそうだ。

私はオリジナルは高橋作品しか読まないし、本誌は知らない。
元々青年漫画?は「美味しんぼ」くらいしか知らないのでこの辺の感覚はわからないが、言いたいことはなんとなくわかる気がする。
このコメントで最近おもしろく読んだ岡田よしたかさんの絵本「うどんのうーやん」を思い出した、雑多盛り(笑)。
(2014年3月6日の日記)
「ストレンジャーソレント」第6号 島本和彦×小池一夫対談感想
最初に巻頭カラーで島本和彦さんと小池一夫さんの対談が。
島本さんの「アオイホノオ」がドラマ化されますが、1980年代初頭、大阪の南部にある「大作家芸術大学(大阪芸術大学がモデル)」 を舞台に、若者たちが漫画家を目指したり、アニメーション作りに情熱を燃やす姿を描いた青春群像劇だそうです。
で、作品内に高橋さんのデビューも描かれていたことから、高橋さんの話題になります。

島本さんは高橋さんと同じくらいのデビューですが、「アオイホノオ」には高橋さんのデビューも描かれているそうです。
「やっぱり、高橋留美子の登場は衝撃的でしたか?」と小池さん。
「ショックでしたね。」と島本さん。
この後引用しきれないくらい延々と話が続くんですが、要約すると当時は、それまで素晴らしい仕事をしていたクリエイターがちょうど 「壁にぶち当たって、時代に合わなくなってきたという不思議な状況だった」そうです。

そんな時代に、島本さんが「そんな時代に何ができるか」と考え、「これまで作り上げてこられた作品を活かしたパロディのようなものが良いのではないか」と 思ったら、まさに高橋さんにそれをやられてしまったと。

当時にピンナップで、足が現実の人間では考えられない異常な長さなんですが、この足を恰好良く見せられるのは、まさに「タイミングの良さ」だと思ったそうです。 あまりキッチリ絵を勉強しすぎちゃうと、その「タイミングのいい異常」っていうのが描けなくなっちゃうんじゃないかと思う。
私はもちろん漫画に関しては全くの素人ですが、島本さんの言いたいことはなんとなくわかるような気がしました。

小池さんは、高橋さんは絵は最初からうまいわけじゃなかったけど、キャラクターに妙な色気があったと言ってます。
で、最初に少年キングに持って行ったけれども、キングの編集長が面白くないと却下。
次にサンデーに持って行ったら「絵に色気がある、この作家は伸びそうだな」と、ここで高橋さんとサンデーの運命が決まったんですね。
でも漫画家が「セレブ」になって飢餓感が薄れて、惰性的に描くようになった時代というのも興味があります。
そこに新風を吹き込んだのが高橋さんだったということなのでしょうか。

読者が語る「高橋留美子」登場、「うる星やつら」登場とまた違ったプロの漫画家が語る「高橋留美子」登場、おもしろかったです。
対談などは読んだことありますが、本人(高橋さん)のいない所で語られるコメントの方が客観的でおもしろいです。
(2014年7月2日の日記)
鏡が来た
7月10日発売のビッグコミックオリジナルゴジラ増刊号及び7月11日発売のビッグコミックスペリオール15号(いずれも小学館)に 高橋留美子さんの作品が掲載されている。
ゴジラ号は、ゴジラ生誕60周年とビッグコミックオリジナルの創刊40周年を合わせると100周年になることから企画されたもので、 高橋さん他21人の漫画家がゴジラを題材にした作品を掲載している。→「こちら

残念ながらこちらはどの書店も売り切れで入手できなかった。
ゴジラパワー恐るべし!

一方スペリオールは、「高橋留美子ついに降臨!」と銘打って表紙から登場。→「こちら
「ホラー?サスペンス?ミステリー?」「刮目の不思議活劇にめくるめく」「奇跡の初登場。堪能の36ページ!!」と宣伝文句も華々しい。

あらすじは

「鏡が来た」は人々の手に突如としてやってくる、“鏡”の物語。
その鏡が現れた者は人の邪心のようなものが見えるようになり、それをおびき寄せ浄化しなければならない。
読み切りでは鏡を持ちながらも、その義務を怠ってしまった少年の運命が描かれる。

と記事にある通りだが、「ダーク読み切り」とあったので、なんとなく「笑う標的」や「忘れて眠れ」シリーズのような作品を想像していた。
和風、湿った雰囲気、土俗的、そんなキーワードが浮かんで来る。
そしたら全然違った。
世界はダークだが、もっとライトな雰囲気?

主人公が2人いるのだが、彼らがいわゆる巻き込まれ型で背景がないのが大きいような気がする。
あっ、その前に表紙のカラーの少女赤江奈々の顔がすごく好き。
高橋さんの絵もいろいろ変化しているが、りんね期の絵でシリアス物を描こうとするとこういう顔になるのか、きつすぎず、柔らかすぎずとてもいい。
りんね、桜、鳳、翼、れんげ、架印、誰とも違う。
どちらかというとストレンジャーソレントで描いてる過去キャラの絵に近いかな?

さて、さっきも書いたように主人公は2人、赤江奈々と泉田瑛人。
「鏡」がなぜ突然やって来るのか、何のためにそんなシステム?ができたのか、その謎は最後まで明かされない。
「たまたま」鏡が奈々と瑛人と「選んだ」時に起きた事件が、そしてその相手が問題で、その意味で背景が薄い。
話そのものも怖いけど、痛そうで気持ち悪そうで、そっちが読んでてこたえる。

鏡が来た者に与えられた義務、義務を怠ると死ぬ、でも義務を果たすと嘔吐するほど気持ちが悪い(肉体的に)。
どんな具体的な描写よりも「ただ、体の中を悪いものが通り抜けるのですごく気持ち悪い。
ぼくは毎回吐く。」のモノローグが一番きつい。

奈々も瑛人もとにかく吐く。
相手(敵)もとんでもない男だが、実は現代社会においていてもおかしくない要素を併せ持つ。
それだけにこれまでのホラー物よりもリアルな世界観になる。
ネタバレになるのでうまく書けないが、この作品は現代社会の怖さをホラーに仕立て上げた物。

なので最初にあげた「笑う標的」とは違うし、人魚シリーズとも違う、新しいホラーの形になると思う。
最後はちょっと失速したかな?
まあ他に決着のつけようはないか、2人とも特別な力があるわけではないし。
関係ない人達が見たらどんな光景になってたのだろうか。

ある意味るーみっくらしさは薄いが、この形のホラーもどんどん描いて欲しい。
「境界のRINNE」でさえ世界観は昭和だったが、今回初めてスマホが出ても違和感がない高橋作品を読んだというか。
今回は高橋さんからのコメントは特になし。
(2014年7月12日の日記)
高橋留美子版 「しゃばけ」漫画感想
るーみっく感想、いっぱいたまってますが、まずは「小説新潮」9月号の高橋留美子版「しゃばけ」漫画感想から。
「しゃばけ」漫画とは、「こちら」にもある通り、「ベテランから新鋭まで漫画家が月替わりでしゃばけシリーズの世界に新たな命を宿す」 プロジェクト作品です。
つまり漫画家が「しゃばけ」の漫画を描く企画なんですね。

私も知りませんでしたが、昨年の9月号から今年の9月号まで上野顕太郎さん、雲田はるこさん、えすとえむさん、安田弘之さん、鈴木志保さん、つばなさんらが漫画を描き、柴田ゆうさんが隔月で 4コマ漫画を掲載したようです。
そしてそのラストを飾る14人目の漫画家が高橋さんでした。→「こちら
高橋さんは、文庫版「いっちばん」の巻末対談で明かしている通り、「しゃばけの大ファン。→「こちら
(ちなみにこの対談の感想を以前書きました。→「このページ」)

その高橋さんの描く漫画「しゃばけ」は「屏風の中」というオリジナルストーリーです。
こちら」で絵をちょっとだけ見ることができます。
いつものように?熱を出した若だんなが、仁吉の薬湯(地獄の泥沼みたいな味がする)飲むのが嫌さに逃れたいと念じていたら、屏風の中の世界に入り込んでしまったという話です。
屏風の中では若だんなは咳も出ず絶好調、屏風のぞきと一緒に紅葉狩りに出かけます。

小舟に乗って紅葉を楽しむ若だんな。
周りを蛍も飛んでいて、でもその時若だんなはその世界がまやかしであることに気づきます。
紅葉と蛍が一緒に見られるわけがない。
よく見ると紅葉は千代紙、川は絵。
水が苦手な屏風のぞきの世界に本物の川があるわけない。

そして目覚めた若だんな。
薬湯を飲みながら楽しかったよとつぶやきます。
うん、いい話です。

でも、でもねえ・・・。
えらくあっさりしてるなあというのが正直な感想です。
ゴジラ特集号の時も感じたけど、わずか6ページでここまで仕立て上げるのはさすが。
でもあっさり描くためにオリジナルストーリーにしたのではないかと思ってしまうほど。

他の漫画家の作品を見てないので比べることはできませんが、「高橋留美子」でなかったら、こんな漫画にはならないだろうな。
「高橋留美子」の名前に甘えてるような気がします。
しゃばけシリーズは柴田さんのイラストが素晴らしくて定着してるせいか、キャラの描き分けがあまりできてない気もします。
「しゃばけ」に対する愛がないとは思いませんが、ゴジラに続き、ちょっとがっかりのパターンでした。

いつ頃描かれたのかはわかりませんが、8月発売のサンデーりんねを見ると、絵がなんかバランス崩れてる気がします。
「高橋留美子」の名前を求められて、ゴジラだしゃばけだストレンジャーソレントだと引っぱりまわされてるんじゃないかと心配になるほどです。
それで作品のグレードが落ちなければ問題ないのですが。
「しゃばけ」漫画は上下巻の単行本になって年内に刊行されるようなので、読み比べてみたいです。
(2014年9月1日の日記)
アニメりんねの放映予想 1
全25話となっているアニメのりんね、一応1話1エピソードとすると、どこまでの話かちょっと見てみた。
連載開始が2009年なのか・・・。

★第1話「謎のクラスメート」

・りんねと桜初登場。
原作通りなら、りんねより先に魂子さんが出て来る。
巨大なチワワ霊が楽しみ。

★第2話「百葉箱の伝説」
第3話「体育館裏4時」

・薔薇に囲まれた内職りんね。
リカの携帯に「体育館裏に来い」との間違い電話?が。
怖がるリカは百葉箱にお願いする。
目がキラキラで声が楽しみなスズキ先生の友情物語。
りんねと桜もまだ初々しいというか顔が可愛く、表情もメリハリが効いている。
桜もりんねにけっこうきつい口調だったりする。

★第4話「どこかで会った女(ひと)」
第5話「お・ね・え・さ・ん」

・霊が見える桜の謎が明らかに。
早くも雪野魂子ばあちゃんメインの話。
第6話も繋がってるけど、ここで切るのが普通かも。

★第6話「クラブ棟の怪」
第7話「契約黒猫」

・魂子さんの過去のロマンス。
「あなた来世はサバですよ」の名台詞と、押しかけ契約黒猫六文登場。

★第8話「眠るのがこわい」
第9話「固めの盃」
第10話「再会」

・生まれ変わった姫を探す落ち武者の幽霊の話。
これまでの中でいちばんおもしろかった。
スズキ先生に続きサトウ先生も声が楽しみ。
最近出番が少なくて寂しい。

★第11話「プールの歌姫」
第12話「無くしたもの」

・プールの歌姫の失くした物を探す話。
ゲストヒロインの濃さに期待。
阿毘姫(島津冴子さん)の声で台詞が聞こえる。

★第13話「祟」
第14話「ウサギ小屋の対決」
第15話「戻れない生霊」
第16話「ようこそ地獄へ!」
第17話「借金地獄」
第18話「千の風気流(ストリーム)」

・心が狭い子魔狭人登場。
でも意外と初登場は(最後をのぞいて)かっこいい悪党。
珍しくアクションも多いので、アニメ2話で作れそう。

★第19話「転校生」
第20話「友だちからで良ければ」
第21話「楽しいデート」

・りんねと桜が可愛い「楽しいデート」は本当にいい話なので、できれば3話にして欲しいけどさすがに無理かな?

★の数は8個だけど、最後の2つは前後編でやって欲しいから全部でアニメ10話の予想(笑)。
これでだいたい3巻3話まで。
今読み返すと、りんねも桜も初々しいというか、今より感情や表情が豊かな気がする。
気になるのはまだ真っ先に発表された鯖人の山口勝平さんが未登場なこと。

民放だと無理矢理オリジナル入れて鯖人を入れるところだろうが、25話のNHKでそこまでするかな?
さらっと顔見せくらいはあるかも。
(2015年1月30日の日記)
アニメりんねの放映予想 2
前回の予想で、アニメ10話でコミック3巻3話までになったのでその続き。
翼の声は、歴代のサブキャラ(弥勒、鋼牙、良牙など)とはまたちょっと違ったイメージ。
やはりもっと若く、声の高い声優さんかな?と個人的には思ってる。
魔狭人は意外と松野太紀さんにそれっぽく演じてもらえそう?
かっこ良くじゃなくて、あくまでもそれっぽく。

★アニメ11話
第22話「10万円」
第23話「力の代償」
第24話「死神のカマ」

・個人的にはこれも前後編にして欲しいけど無理だろうな。
りんねと翼がどこまでもかっこ良く、トイレの花子さんと悪霊トイチがどこまでも可愛い一品。
特に、ウィリアム・バーキン並みに第三形態まで変化するトイチの愛らしさは異常(笑)。

★アニメ第12話
・第25話「カボチャ頭の誘惑」
・第26話「だまし神の館」

・3巻は本当に名作?揃い。
表紙が冥道斬月ハロウィンなのが笑えるし、メイド姿の桜は女の子だから可愛いのは当然として、 りんねが可愛過ぎて困ってしまう。
「とう。」のとことか「好きです キムラ先輩。」のとことか。
女装に抵抗ないのは自分の美に自信があるから、ではなくて、堕魔死神との因縁があるから。
この時期の絵も豊かな感じで好きだ。

★アニメ第13話
第27話「私を描いて」
第28話「黒と白」

・ストーリーそのものよりも、コミック181ページの似顔絵が刷毛持ってるところとか、りんねのベンチに一瞬で 「ペンキぬりたて」の紙が貼ってあるところか、細かな笑いどころ多し。
こんな部分をアニメ特有の大げさな描写じゃなく、さりげなくやって欲しい。
NHKだとむしろ期待できそう。
「顔のない女」と「金のない男」(笑)。

★アニメ第14話〜第16話?
第29話「マイナス」
第30話「社長」
第31話「堕魔死神カンパニー」
第32話「就任式」
第33話「吸血火車」
第34話「手形」
第35話「イヤじゃないのか」

・コミック4巻第1話〜第7話までがりんねの父鯖人(cv.山口勝平さん)登場編。
りんねの家庭、堕魔死神など様々な謎が明かされるドタバタ編。
ただ、勝平さんが出るには遅すぎるタイミングかとも思うので、もしかしたら入れ替え、または前のストーリーをカットして 鯖人の出番を早めにするかも。

魂子さん=雪野五月さん=謎のアザラシも可愛くて見どころたっぷり、掛け合いが楽しみ。
魂子さんの旦那様(来世サバ男)ももしかしたら勝平さんになるかもしれない。
私のイメージだと奈落に似てるので、森川智之さんだけど。
りんねと桜の恋を意識させるナイスなラストは必見。

★アニメ第17話〜第18話?
第36話「死神 鳳」
第37話「姉の行方」
第38話「花嫁審査」
第39話「美人秘書の正体」
第40話「お嬢様」

・鳳登場編。
鯖人や、鳳の姉で死神兼鯖人の秘書兼鯖人の恋人も登場してのドタバタに、 りんねの恋の悲しい誤解(笑)があちこちに散りばめられる。
お金持ちのお嬢様で騙されやすい鳳にりんねはハラハラさせられるが、見かねて 鳳を助けたことで鳳に好きになられてしまう。
声優さんをあまり知らないので、どうしても「犬夜叉」登場声優さんになっちゃうけど、 桔梗や珊瑚の感じじゃないな。
むしろ後で出て来るれんげが桔梗(日高のり子さん)のイメージ。

★アニメ第19話
第41話「あくまでお礼」
第42話「魂食王」

・もうこれはスペシャルでやって欲しいくらい好きなタコさんウィンナー編。
トイチといいタコさんといい可愛過ぎるっ!

★アニメ第20話
第43話「開かずの本棚」
第44話「薔薇と醤油」

・鳳の一途が光る?ちょっといい話。

これでコミック5巻第6話まで。
りんねはやっぱり通して読んだ方がおもしろい。
やっぱり全25話は短いな・・・。
(2015年2月6日の日記)
アニメりんねの放映予想 3
残り5話。
(予想の範囲内で)アニメはどこまで進むかな?

★アニメ21話
第45話「呪われたエース」
第46話「知らせたくない」

・陸上部のエースと部長のどっちもどっちなお話(笑)。
一応原作は前後編になってるけれど、1話でまとめることができそうな他愛のない話。

★アニメ第22・23話
・第47話「おばけ杉」
・第48話「ヨーヨーの思い出」

・翼に付き合い、桜は翼と通った小学校へ。
可愛くあったかく楽しい話なので、これは是非2話で見たい。

★アニメ第24・25話
第49話「聖石の呪い」
第50話「負の連鎖」
第51話「精霊」

・予想通りでこれで最終話だったら泣いて喜ぶ、泣いて悲しむおもしろ過ぎる原作3話。
魔狭人のせいで、りんねを呪ってしまう翼。
そんな自分が許せない、でも・・・。
翼の生ぬるい葛藤と被害者りんねの冷静な?対応が魔狭人を撃退する。

というわけで、6巻第3話で終わってしまったアニメりんね放映予想。
当然れんげも架印も出てこない。
りんね自体は271話まで続いているので、この計算だと最低第5シリーズまでできますね。
NHKさん、よろしくお願いします。
(2015年2月6日の日記)
クジョ―(クージョ)とるーみっく
★スティーブン・キング著「クージョ」及び映画「クジョ―」、実写映画「フランダースの犬」に関する重大なネタバレがあります。

私の平日のホームページ用パソコンタイム(笑)は、だいたい夜の9時から11時頃までで、その時録りだめてたDVDを見ながら するのだが(テレビはニュース以外リアルタイムではほとんど見ない)、先日たまたま「クジョ―」が入ってた。
で、つい手が止まって見入ってしまったが、おもしろかった。

映画「クジョ―」を初めて見た時、まだ原作を読んでなくて、「原作の実写化」ではなくて、「普通の映画」として見た。
私にとってここは重要。
つまり、原作を知っているかいないかで映画の評価が激変するからである。
原作を知っていると、ほとんどの場合映像化への評価は辛い。
私だけではないと思うが。

アラさがしをするつもりはなくても、どうしても自分のイメージと比べてしまうし、好きな作品であればあるほど無意識のうちに 欠点を探してしまう。
特にこの「クジョ―」はEDが原作とは真逆の形になっているので、原作を先に読んでたら、評価がどう変わっていたかわからない。

でも私はおもしろかった。
モンスターと化した巨大なセントバーナードが次々に人を襲うパニック映画。
追いつめられた親子が遂に反撃、良かったね。

で、その後原作読んで驚いた。
タイトルが違う!
原作は「クージョ」、映画は「クジョー」、原題は「Cujo」。
私は映画から見たせいか「クジョー」の方が馴染んでいる。

ってそんなことではなく、原作の終わり方に驚いた。
確かにキングらしいと言えばキングらしいけど、何?この救いのなさは・・・。
「映画を先に見て良かった」とつくづく思ったものだ。
それがキング作品の本質を理解しているかどうかといえば疑問は残るが。

そういえば「フランダースの犬」も実写化されたことがあった。
犬が真っ黒な時点で見なかったが(笑)、あれも確かハッピーエンドに変えられたはず。
もし見てたら、やっぱり原作と違うことに違和感を感じたろう。

アニメはネロには生きて幸せになって欲しいと涙ぽろぽろで見た。
でもその後で、実際に生き返った話を見たら何かが違うと思いそう。
ただやはりキングの「霧」を映画化した「ミスト」は映画の方が残酷で、これもまたびっくりしたが、私は映画の方が好きだった。

などと「クジョー」に関して調べていたら、なんとアマゾンの書評で漫画家の高橋留美子さんが「クージョ」の大ファンで漫画「めぞん一刻」に、 犬が大好きな「九条明日菜(くじょうあすな)」を創作、登場させたと記述があった。
これにもびっくり、でもいたな、セントバーナード。
名字が「くじょう」だ(笑)。

高橋さんは映画は「原作小説には確かにあった、犬に対する愛がない。犬が可哀想なだけの映画。」と語ったそうなので、この 出所を探そうと検 索したら、あれ?「高橋さんが映画を絶賛」の記事もぼろぼろ出て来た。
どっちなの?

確かに原作ではクージョの立場で描写する部分があるので、クージョがただのモンスターではなく、彼もまた被害者なのだと納得できる 部分に好感が持てたけど。
それにしても九条(くじょう)明日菜ねえ・・・。

私は「犬夜叉」から入った新参者なので、それ以前の「高橋留美子とその作品」に関する知識は皆無、ほんとに残念。
「うる星やつら」からリアルタイムで読める世代だったら良かったのに。
でもそれだと逆に「犬夜叉」に対して、今ほどの思い入れを持ててなかったかもしれない、と思うことで自分を慰めている。
(2015年2月23日の日記)
サンデースーパーとるーみっく新聞
「少年サンデースーパー」4月号(580円!)の表紙と新聞、どうしてこれが普通のサンデーに(以下略)。
新聞の第1面は「アニメサイト」のイラストが飾る。
手をぽん、の高橋さんが何気に可愛い。

2面はキャラのデザイン画。
りんねはそうでもないけど、桜が立ち姿だけ別人みたい。
他は可愛い。
期待の四コマは、三面までが同じ絵(台詞が入るところがあるが)。

3,4面の石川界人(かいと)さん(りんね)、井上麻里奈さん(桜)、雪野五月さん(魂子)の座談会が読みごたえあった。
(というよりここしかない、泣)。
なんで山口勝平さん(鯖人)がいないの〜?って思ってたけど、どうやら第1話のアフレコ終了後に行った座談会らしい。
鯖人出番ないから、勝平さんも来なかったんだろう、残念。
(サンデーフェスには登場するらしい。

読む前に驚いた、雪野五月さん。
魂子カットだ!髪の色は黒いけど。
そして着物だ!着物の色は白だけど。
髪は黒く、着物が白い魂子さんみたいで、気合のほどがうかがえた。

石川さんはオーディションが来るまでりんねは読んでいなかったらしい。
で、毎日原作をガッツリ読み込んで奮闘中。
これまで勝平さんが演じてきた主役の座なので、嬉しいけれどプレッシャーもあるとか。

井上さんは高橋作品でヒロインを演じるのは、若手声優にとっては憧れでもあり、責任も感じる。
子供の頃「らんま1/2」が放映されていたが、露出が激しいので子供心に「観てはいけないんだ」って意識があった(笑)。
しっかり見たのは「めぞん一刻」から、その後らんまも見た。

雪野さんは「うる星やつら」に「炎ストリッパー」を観て感動したが、大人になったら自分もタイムスリップした(笑)。
ここで井上さんと「めぞん一刻」のアニメと原作の違いについて、二階堂がアニメに出てこないと指摘。
りんねに関しては、「犬夜叉」メンバーとの沖縄旅行で新連載を知ったけど、読みたい半分進みたくない半分で 読んでなかったが、遂に読んだ。

雪野さんはどうやらプールの歌姫歌川ミソラをやりたかったらしい(笑)。
ヨーデルの練習もしたとのことなので、もしかしたら二役実現するかも。

石川さんはりんねをふわっとしているのがりんねの魅力、感情の起伏は激しくないけど意思ははっきりしてるので、そこをキッチリ言葉にしていきたい。
あとは節約の精神を忘れずに。
ここで井上さんからりんね中は節約しようと突っ込み入るけど、ご本人は節約は苦手らしい。

井上さんは桜は物事に動じないクールで淡々とした女の子なので、感情の揺れ動きを表現するのが難しい。
今後六文や翼が出れば賑やかになるかも。

雪野さんは笑顔で喜怒哀楽ができるように研究したいそう。
魂子はいつも笑顔なので、演技はある意味難しいかも。

石川さんが1話のアフレコを終えて今後楽しみなのは、鯖人=勝平さん登場が待ち遠しい(声優として)、鳳登場が楽しみ(りんね的に)。
「彼女が出て来ると、留美子先生の作品特有のキュンキュンする感じが急上昇するんですよね。」(石川さん)。
「留美子先生の作品って恋愛がひとつの大きなテーマだと思うんですけど、このふたりは互いに掴みどころがないので、関係が全く進んでいかないのがもどかしい。」(井上さん)
「無自覚の好意がにじみ出す表現が本当絶妙ですよね。」(石川さん)。
お2人とも「境界のRINNE」の恋愛観をしっかり捉えてくれているようでとても嬉しい。
最後は3人からのメッセージで座談会終了、3人のサイン入り色紙3名様プレゼントあり。

5面はあの世の便利グッズ紹介、6,7面は高橋作品の年表と登場ヒロインの紹介。
付録のおまけという感じだが、「たくさん描きましたねー♪」の高橋さんが可愛い。
最後のページはりんねTシャツ、ラムやらんま関連のプレゼント。
上で可愛いと書いた高橋さんのカット、「るーみっく35」の「仕事場と本と私」にすでに載ってるイラストだが(新聞ではカラー)、この漫画、何度読んでもおもしろくて笑ってしまう。
このイラスト見て、また読んで笑ってしまった。
(2015年2月28日の日記)
アニメ「境界のRINNE」特番見ました
いきなり山口勝平さんのナレーションで始まったりんね特番、これはテンション上がりますね。
「うる星やつら」「らんま1/2」は映像紹介あったのに、「犬夜叉」はコミック表紙だけ、なぜに?

動くキャラを見れば見るほど顔に違和感(特に桜)でしたが、作画のせいかキャラが幼く見えました。
りんねも桜も中学生としてみればそんなに違和感ないような。
Eテレだけに、低年齢層も意識した作画と考えるのは穿ちすぎかもしれないけど。

りんねは声が低くてイケメン過ぎて、普通にかっこいい。
普段はクールだけど、実は・・・みたいなキャラなのでもっと高めの声をイメージしてました。
こけた時のギャップがあまり感じられない気がします。
桜は別に可愛く演じなくてもいいのでは?と思います。
むしろインタビューに答える井上さんの地声の方が合ってる気がしました。

六文は普通に可愛かったけど、驚いたのが翼。
個人的には一番合ってたと思いました。
あと玄田さんのナレーションが「ちびまるこちゃん」みたいで笑えました。
間がいいです、余計な感じがしません。
スズキ先生がキャストに追加されてますね、坪井智浩さんです。
「戦国BASARA」の前田利家ということで印象は強いです。

人のいい感じが出てて良かったけど、目のキラキラ強調し過ぎ(涙)。
ちなみにりんねの血の涙も血の河みたいになっててちょっと怖かったです・・・。

魂子さんはかごめっぽさが全然なくてこれも驚きました。
これは歌川ミソラと二役もあるか?期待です。
勝平さんはナレーションのみで鯖人としての台詞はなし。
鳳も台詞なしでしたが、この子は原作よりもすっきりしていてむしろ可愛かったです。

さて放映予定は

4月4日(土) 午後5時30分 001 「謎のクラスメート」
4月11日(土) 午後5時30分 002 「赤い輪の記憶」
4月18日(土) 午後5時30分 003 「クラブ棟の怪」
4月25日(土) 午後5時30分 004 「友だちからで良ければ」

すごいですね、放映ナンバー3ケタですよ。
100越え行くか、期待したい。

私はアニメ予想で、一応25話放映して、人気があれば続けるんだと思ってました。
なので1話ずつ丁寧に取り上げるかと思ってたらとんでもない、かなり突っ走ってます。

「謎のー」と「赤いー」で原作1話〜5話まで5話分。
チワ太郎と、スズキ先生の元クラスメートが出てくる「体育館裏4時」が入って、さらに魂子さんが出て来てりんねと桜の背景を明かすとなると かなり詰め込むように思えます。
桜も「やり切った入場口」に行ったりしますが、パンダは出るかな?
まあカットするならここですか。

「クラブ棟ー」は来世サバ男というより現在サバ魚のおじいちゃん&六文登場編。
サバじいちゃんは新旧奈落の森川智之さんか家中宏さんがいいなあ。

この後2巻を丸々飛ばして3巻翼登場編に続きます。
原作の「転校生」「友だちからで良ければ」「楽しいデート」ですね。
飛ばされたのは落ち武者編(姫川さんが前世カメだった話)と、歌川ミソラ編(プールの歌姫)、魔狭人登場編(りんねが地獄で捕まる話)ですが、 これは翼を早く出したかったのかなあと思います。

特に落ち武者編はおもしろいので是非アニメにして欲しい。
雲外鏡は是非河内孝博さんに無双今川義元バージョンで(笑)。
ミソラ編もりんね新聞のインタビューで取り上げられたくらいなので、やるとは思いますが。
翼に追い越された魔狭人はちょっと可哀そうかな?

でも魔狭人の話は長いので、ある程度メインキャラのイメージや人気が定着してから出る方がいいとは思います。
その割に鳳情報が少ないですが。
年齢的にこれまでのるーみっく主要キャラではきつそうなので、今大人気の若手声優さんでインパクトを出すのでしょうか?
私は日高さんにあかねの声でやってくれたら嬉しいです。
OPだとオリジナルのもあるのかな?

久々に1巻から読み返したら以前読んだ時よりおもしろいと思いました。
アニメでりんねに触れた視聴者の反応が気になります。

アニメ「境界のRINNE」公式サイトは「こちら
(2015年3月23日の日記)
「ストレンジャーソレント」小池一夫×高橋留美子対談
15年ぶりの師弟対談、残念だったのがこの対談が行われたのが2月20日で、まだアニメ「境界のRINNE」が始まってない時期。
対談の中でも「アニメ化される」とだけ。
「ありがたいことだと思っています(笑)。」しか言ってない。
アニメ放映後の対談にしてもらって、高橋さんの感想読みたかったなあ。

小池さんの思い出話で、
「高橋さんの誕生祝いに、バカラのワイングラスを松屋に買いに行ってプレゼントしたよね。」
「あれは引っ越し祝いにいただいたんです。」
「そうだっけ?」
みたいなとぼけた会話がいい。

プロとしての凄味が伝わってくるのが、週刊は意外と楽という言葉。
「週刊は1回分の枚数が少ないので、ネーム(漫画を描く際、コマ割り、コマごとの構図、セリフ、キャラクターの配置などを大まかに 表したもの)も作画も、リズムを作ってしまえばすごく楽になるんですよ。」
(ネームの説明はWikipeiaより)

「ネームが一番大変ではあるのですが、『必ず3日でやる』って決めていますので。」
「それが難しいんだよと小池さん。
高橋さんも昔は苦労したけど、長年やっているので、ようやくやろうと思ったらできるようになった。
でもやはり難しいと思う時はあるとのこと。
病気もしないわけではないけれど、「描きだめ」などをして、それと気付かれないようにしている、まさにプロ。

この後小池さんの話になって(小説を書こうかと思っている)、高橋さんが聞き役に回った後、パソコンとアナログについて話が 始まる。
今はみんなパソコンだけど、2人ともアナログ派。

スクリーントーンもけっこう廃番になったりして、いろいろ大変だが、高橋さん世代の人(漫画家)はまだまだアナログ派が 多い。
それはスタッフを雇う余裕があるから。
逆に若い人はパソコンでやるしかない。
画材代がかからない分、原価が安いから。

逆に資料調べには本当に細かくてどうでもいいようなことも調べることができるようになった。
昔はそのために本1冊買っていた。
ちなみに私は調べ物のためには本を1冊借りている(図書館で)。
お金と置き場があっていいなあとひっそり溜息。

デジタル化に伴い、紙の文化は自分も好きだし、大丈夫だと思いたい。
今の環境で育った子供たちが何を求めるかが問題だが、紙の本を知らない人はいない。
それはまだ捨てたもんじゃない、残すべき文化だと思う。
ネット注文が増えて書店も減ったけど、やはり本屋さんに行って眺めるという事がいい。
探していないものが目に入って来る、ページをめくる楽しみもある。

ここからアメリカの現状について。
小池さんが前の対談で語っていたことがメインだけど、2000年代半ばは「犬夜叉」や「ポケモン」が目立つ(日本の漫画がすごく 強かった)状態だったが、 現在はアメリカンコミックが復活、日本の漫画を追い越してしまった。
でもしばらくするとまた飽きられ、今度は別のタッチのホームドラマなんかが流行って来るんじゃないかなというのが小池さんの 弁。

コミケに関しては、テレビで見て「人が佃煮のようだ」と思った高橋さんのコメントが笑えた。
小池さんはとにかくパワフル、コミケに行って初音ミク神社にお参りしたり、コンサートに行って2時間立ちっぱなしでペンライト 振ったり(笑)。
全ては後進指導のため。
「学生からの質問で、『初音ミクについてどう思いますか』と聞かれた時に、答えられないと困るから。
79歳にしてこのパワー、凄まじいとしか言いようがない。

今後の漫画界に関して。
高橋さん世代の後に続く世代がなかなか育っていないというのが小池さんの感想。
昔は1年に10本くらいヒット漫画が並んでいたのが、今は超大作が1本か2本出るだけ。
でもメディアを元気にするのはキャラクター、漫画家ががんばらなくちゃいけない(小池さん)。

「私はまだ描ける間は、週刊連載でやりたいなと思っています。
まあ、年齢的にだんだん難しくなっていくかもしれませんが、まだまだ大丈夫ですので。」
「まだまだ大丈夫」、高橋さんのコメントが一番嬉しい対談だった。
(2015年5月13日の日記)
「ビックコミックオリジナル」阪神タイガース特集
今週の「境界のRINNE」がお休みなのでどうしたんだろうと思っていたらこれだった(笑)。
阪神タイガース創設80周年記念の阪神特集。
高橋さんもカラーピンナップ、漫画、1ページ使った熱き語りで参加している。
ピンナップは阪神のユニフォーム着たラムとテンちゃん。

漫画は「高橋留美子劇場」虎風味
1番from少年サンデー 高橋留美子(ここで脳内に場内アナウンス)
阪神像神田線の切込隊長は高橋留美子!!
THE・贅沢!!!!
1ページだけでもうノリノリな感じ。

しかも内容がりんねが出て来てもおかしくない霊物で、ヒロインがなんとなくネコ目で名前が縦島黄子(笑)。
彼の名前が世見瓜太郎、これ「よみうり」って読むんだろうね、当然ながら巨人ファン。
私は野球自体興味もないので知識もなく、語られてる阪神の歴史?もよくわからないけど、作者の阪神にかける 熱い想いだけは存分に伝わってきた。

19ページの応援風景も笑った。
熱心なお宅だとこんな感じなのかなあ。
実はサンデーりんねと微妙に絵柄も違ってて、これは「高橋留美子劇場」用なのかな?
ちょっと劇画っぽい。

実は発売日、忘れてて帰りに買いに行ったのだけど、コンビニ6軒回っても残ってなかった。
阪神ファンに「うる星やつら」ファンに、両方ファンが買ってったんだろなあ。
結局アマゾンで買ったが、確かにこれはファンにとっては永久保存版。

「私の虎党宣言」では高橋さんと阪神の思い出。
画像検索で「田淵幸一」調べてみたり(笑)。

ラムのビキニは阪神柄?
関係ないですね。
あれは鬼のパンツだから(笑)。

球場で生観戦もするそうだ。
隣りでメガホン振り回してるの見つけたら驚くだろうなあ(笑)。

高橋さんが語る阪神の歴史はファンからしたらおそらく垂涎物。
私にとっては高橋さんが阪神みたいなものだけど、ここまで同調できないのはちょっと寂しいかも。
(2015年6月22日の日記)
高橋留美子短編集「鏡が来た」感想
「鏡が来た」に掲載されている6作品のうち2作品を知らなかったのでお得感いっぱいの短編集。

★「鏡が来た」(ビックコミックスペリオール2014年7月25日号)

高橋さんお得意のホラーだが、たとえば「笑う標的」などに比べて絵がスタイリッシュになっているので、ああいう土着的な怖さはない。
ただ「人間の邪心みたいなもの」と表現される化け物のグロテスクさと、その浄化の仕方のえぐさが凄まじい。
浄化といえば最近の「境界のRINNE」だが、比べるとリアルというか何というか、浄化の役にはつきたくないなとつくづく思う。
同じテーマで読み比べてみるのも一興かと。

表紙もこの作品から奈々が登場しているが、驚くほどシンプル。
年齢の書き方とか、あえて現代風なSFホラーにして見たのかも。
シリーズ物にはない画風や構成の変遷を楽しめる。

詳しい感想は「犬夜叉考察26」で。

★「リベンジドール」(ビックコミック2013年10月25日号)

ホラーというよりブラックコメディ?
不気味なのに笑える、漫画家の厳しさみたいなのもうかがえる。
でも美月、ひどい目に合わされたのに最後まで池田を見捨てなかったところがなんとなく清々しい。

詳しい感想は「犬夜叉考察25」で。

★「星は千の顔」(ビックコミックスピリッツ 2010年10月18日号)

物語5編の中で一番他愛ないというかくだらないというか笑えるラブコメ。
巨乳アイドル地々絵布子(某所がFサイズなんだろうなあ)に好きな人を取られたカナが可愛いし可哀そうだけどあほっぽいのが何とも言えない。
最後片思いのままなのに幸せ、それでいいならいいのかな?
今読んでも翔が鯖人にしか見えないよ(笑)。

詳しい感想は「犬夜叉考察23」で。

★「可愛い花」(ビックコミック2003年11月10日号) 初読。
ストーカーものなのにおかしく読めてしまうところがるーみっく。
「境界のRINNE」のフェロモン霊を彷彿させる部分もあり、高橋さんの脳内引出しにいろんな用語がインプットされてるんだろうなあ。
れんげ登場編や、この「可愛い花」を描く時に、引出しから「フェロモン」という用語を引っぱり出したんだろうなあなどと考えるのも楽しい。

肝心の梨花子にだけ逆効果だったのは、妊娠のせいだったというあまりに現実的な理由に、最近読んだ「鹿の王」を思い出した。
どちらも「選ばれた者」としてのロマンチックな理由なんてなかった(笑)。

★「with CAT」(少年サンデー1999年10月27日号)

初読。
当時は「犬夜叉」どころか「高橋留美子」すら名前以外知らなかったので、なぜ「犬夜叉」連載中に、あえてサンデーに読切を掲載したのかはわからない。

驚いたことに同じサンデーに「犬夜叉」第142話「屍舞」も掲載されていた。
犬夜叉たちが神楽の屍舞に操られた妖狼族と戦っているところに鋼牙が来て誤解される話。
1冊のサンデーに「犬夜叉」と読切と2作載せたのか?

短編集の中ではこの話のヒロイン、美弥の顔が一番好きかも。 読切というジャンルでも、青年誌と違って登場人物の年齢設定だけじゃなく、ほのぼのとしたラブコメにしてるところが考えてるなあと感心した。
少年誌には少年向けの話を、青年誌には青年向けの話を描く、言うのは簡単だけど実際は難しいんだろうと思う。

周太が乱馬に似てるなあ(設定が)と思ったけど、高橋さんは過去作品へのオマージュ描くような人には見えないから、他に意図があったのかな?
当時「らんま1/2」の人気が衰えてなくて、編集部にせがまれたとか、いろいろ想像するのもおもしろい。

★「MY SWEET SUNDAY あだち充×高橋留美子」(少年サンデー 2009年4月1日号)

あだちさんと高橋さんが漫画家としてたどった道を振り返りながら、同時にお互いを語る読切漫画。
最後の
「もう少しほめ合っとく?」
「どんどんウソっぽくなるから、やめお。」
が大いに笑える。

犬夜叉考察22」の「全ては犬夜叉から始まった」にも 簡単な感想があります。

★なお、高橋留美子劇場「運命の鳥」の感想は、 「犬夜叉考察23」にあります。
(2015年7月29日の日記)
11月12日 「小池一夫×宮脇修一対談」感想
「ストレンジャーソレント」今回の池一夫対談は海洋堂の宮脇修社長と。
フィギュアは興味がないので流し読みしてたのだが、これおもしろかった。
「犬夜叉」時代にアニメイトにどっぷり漬かって、「アニメもフィギュアも日本の文化!」と信じていたが(笑)、 あの頃は日本の漫画やアニメ、ゲーム、特撮などの海外での絶頂期だった。

私もよく海外旅行みやげに「犬夜叉」のTシャツだけでなく、毛布やら枕カバーやらバックやら「こんなグッズまであるの?」と 思うような物をもらった、いい時代だった。
でも最近は当時の勢いがすっかりなくなり、日本に入ってくるハリウッド作品に日本的なキャラクター創りのコツを掴まれてしまったとか。

実は小池さんは誰との対談でも同じような課題を提唱している。

1、日本の漫画アニメ文化が海外でかつての勢いを失ってしまったこと。
2、漫画やアニメを日本の文化と言いつつ、国を挙げての援助が全くなされていないこと。
3、アメリカではコミックキャラを非常に大切にしており、歴史がある(スパイダーマン、スーパーマンなど)が日本にはそれがない。

3に関していえば、確かに「サザエさん」「ドラえもん」のようなファミリー向けは日本でも基盤が強いと思う。
でも一般的な?漫画やアニメは勢いも一過性らしく、海外でも変わらぬ成功を続けているのはポケモンくらいだというのも頷ける。
同時に私自身漫画やアニメに国家の予算をかけて援助という言葉に、ある気恥ずかしさを覚えてしまうのも事実だ。
やはり本や映画に比べ、漫画はアニメは気楽に楽しむコンテンツといった先入観があるせいだろうか。

でも気楽に楽しむためにも、その世界基盤がしっかりしていなくてはならないわけで。
国内と海外をごっちゃにしてしまったが、どちらにしても、ひとつふたつの作品が一時的にヒットするだけでなく、「日本の文化」として 定着するためには課題が多いと小池さんは語る。
この対談(と高橋さんのインタビュー)があるだけでも「ストレンジャーソレント」が出た意義はあるだろう。

続いて宮脇さんとのフィギュア談義。
これも驚いたのは、宮脇さんの「日本人はフィギュアが好きじゃない」という言葉。
アニメイトやまんだらけで目を見張るほどの量のフィギュアを見た記憶があるので、嘘でしょうと思った(笑)。

でも欧米では昔から3次元の立体物を部屋に飾る習慣があるが、日本では娯楽の対象になるのは2次元の収集物(鳥獣戯画、 浮世絵など)が圧倒的に多い。
しかも日本では3次元の立体物となると、仏像のようなものになるので、それらを部屋に部屋に飾るという概念は長らく存在しなかった。

もうひとつ、欧米では収集物は人に見せる文化が定着しているが、日本ではしまい込む習慣があるのだそうだ。
読めばなるほどと思うことばかりで、さらに日本の場合飾るスペースの問題も出てくるんだろうなあ。
さらにフィギュアを部屋に飾ってる大人、というのも実際に見たらどうなのだろうと考え込んでしまう。
まあうちは友達の来ない家なので(笑)、人の目を気にせずにいろいろ飾っているけれど、以前私の部屋のエアコンを修理に来てくれた 業者さんが私の部屋を「子供部屋」と言って顔から火が出た(笑)。

高橋さんやその他有名な漫画家がツアーを組んで海外で暴れてもらえばインパクト抜群で、漫画やアニメも勢いづくという宮脇さんの案に、 みんな忙しくて、と小池さん。
たしかにそれで連載が滞ったりすれば寂しいし、いろいろと複雑な気持ちになった。
(2015年11月12日の日記)

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